「おんな城主 直虎」第38回

NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第38回を見ました。

おとわ(柴咲コウさん)は村の人々を逃がしたのですが、武田軍に抵抗する近藤康用(橋本じゅんさん)は井伊谷城に火を放ち、それを知った武田信玄(松平健さん)は誰もいなくなった井伊谷の村の家々を焼き払ってしまいました。武田の陣に乗り込んだ龍潭寺の南渓和尚(小林薫さん)は、武田信玄に、井伊の家名を復することと、井伊谷の地の本領安堵を願い出て、その代わりとして、近藤康用の首を差し出すという約束をしました。

川名の隠し里へ逃げていた近藤康用は、おとわの直虎から、武田が強い間は表向きは井伊が治めていることにして、また徳川が強くなったら近藤が治めればいい、民が安心して暮らせるなら誰が治めてもいいと説得され、その提案を了承しました。

家が焼き払われたと知った瀬戸村の祝田村の人々は、前よりも良い村を作ろうと、前向きに捉えて新しい家を建て始めていました。

井伊家の姫の高瀬(高橋ひかるさん、高の文字ははしご高です)が、生前の家老の小野但馬守政次(高橋一生さん)が武田の間者(スパイ)かもしれないと疑っていた通りだったことに気付いたおとわは、井伊直親(三浦春馬さん)の娘であるというのは母親がそう言っていたから本当だと主張する、近藤康用を暗殺しようとしている高瀬を止めて、これからも井伊の姫として一緒に暮らそうと話していました。高瀬は近藤家に仕えるのをやめて、龍潭寺で祐椿尼(財前直見さん)や梅(梅沢昌代さん)と暮らすことになりました。

武田が攻めてきたことで、おとわは龍雲丸と二人で堺へ行くという話をすっかり忘れていました。中村屋の中村与太夫(本田博太郎さん)が堺から井伊谷を訪ねて来ると、おとわは、気賀に戻って来るのかと勘違いしていました。南渓和尚に言われた通り、龍雲丸と暮らすために堺へ行くと改めて決意したおとわは、南渓和尚たちに見送られて中村屋さんと龍雲丸と一緒に井伊谷を旅立つのですが、その時、井伊家の家臣の中野直之(矢本悠馬さん)が武田信玄が亡くなったとの情報を南渓和尚たちに知らせに来ました。

おとわは、知らされないまま旅立ったのですが、井伊谷のことが気になって上の空になっていました。そのようなおとわに、龍雲丸は、井伊谷に戻るように言い、前の男に未練たらたらのババアは鬱陶しいと突き放し、ずっと堺で待っているからと井伊谷が心配でなくなったら堺へ来ればいいと伝えました。戦がなくなる日が来るとは思えないと答えたおとわは、待っていなくていいと龍雲丸に伝えました。二人はお互いに、思いのままに生きてほしいと言い合って別れていました。(二人の様子を心配そうに柱の陰から見守っていた中村屋さんが納得したように頷く感じが面白く思えました。)

龍雲丸と別れたおとわは、急いで井伊谷の龍潭寺に戻りました。

おとわはこれからどうするのだろうと思いながら、おとわが龍潭寺へ戻った場面を見ていたのですが、徳川家康(阿部サダヲさん)が遠江から武田軍を追い出したということが語りの中村梅雀さんの解説と勢力図の絵で簡単に示されただけで、それから一気に天正2年(1574年)になっていました。

井伊直親(三浦春馬さん)の13回忌の法要が行われることになり、母親のしの(貫地谷しほりさん)が再婚した松下家の養子となっている虎松(菅田将暉さん)が龍潭寺へ挨拶に来ました。おとわは、成長した虎松に直親の姿を重ねて見ていました。

作(脚本)は森下佳子さん、演出は藤並英樹さんでした。

虎松は、寺田心さんから菅田将暉さんに交代しました。次回からは菅田将暉さんの虎松(後の直政)の場面が増えていくのかもしれません。

今回の本編の後の「直虎紀行」は武田信玄の山梨県甲州市の紹介だったのですが、それにしても、このドラマの武田信玄の部分はあまりにも雑過ぎるように思いました。

徳川家康のもとに身を寄せている今川氏真(尾上松也さん)が祖母の寿桂尼(浅丘ルリ子さん)の命日に笙を吹くというところはそれなりに良かったと思うのですが、そうして召喚された寿桂尼の霊が夜の遊女に憑依して武田信玄を呪い殺す?というような展開になっていたのには驚きました。語りでは「病死した」と言われていましたが、武田信玄が病であることは、松平健さん演じる武田信玄には少しも表れていませんでした。(そもそも、寿桂尼の命日と武田信玄の命日は同じではありません。寿桂尼の太陽暦での命日と武田信玄の太陰歴での命日で考えるなら1日違いということになりますが。)

政治的な部分よりも、特に今回は、おとわ(次郎法師、井伊直虎)と龍雲丸の別れの部分に力が注がれていたのだと思います。おとわの物語としては、それでも良いのだと思うのですが、私としては、その場面がもう少し短かったなら、あるいは成長した虎松が龍潭寺の直親の13回忌に来るまであと一話あったなら、直虎や近藤康用(嫡男の軍と合流して武田軍と戦ったそうです)や徳川家康がどのように武田を追い返したか、武田信玄を失った武田軍がどのように引いて行ったのかなどをドラマに描くことができたのではないかなとも思いました。

それでも、全体的にはまた今回も楽しく見ることができました。おとわを井伊谷へ帰すことにした、柳楽優弥さんの龍雲丸も良かったですし、天正2年の龍潭寺に増えていた猫たちも、かわいかったです。井伊直虎が亡くなるのは天正10年ということなので、天正2年になったということはその時が近付いてきているということなのだと少し寂しい感じもしました。井伊家はどのように再興されていくのでしょうか。次回の「おんな城主 直虎」の物語も楽しみにしたいと思います。


ところで、私は、NHKのBSプレミアムで再放送されている大河ドラマ「風林火山」を第25回まで見ました。相変わらず、面白いです。

今川義元(谷原章介さん)と北条氏康(松井誠さん)が種子島(銃)を手に入れ、甲斐の武田信玄(市川亀治郎さん)と諏訪の由布姫(柴本幸さん)の間には四郎(勝頼)が生まれ、山本勘助(内野聖陽さん)に誘われて武田の家臣となった真田幸隆(佐々木蔵之介さん)は小県を取り戻し、諏訪家の嫡男の寅王丸(澁谷武尊さん)は今川の寿桂尼(藤村志保さん)と太原崇孚雪斎(伊武雅刀さん)の元に預けられることになり、駒井政武(高橋一生さん)と春日源五郎(田中幸太朗さん)が当主も法の下に置く条文を定めた「甲州法度」を完成させていました。

長尾景虎(後の上杉謙信、GACKTさん)も登場しました。真田幸隆は、武田に降ると決めた時に上州安中の長源寺の住職の晃運字伝から、一度死んだ者は二度としないと言われていると六道銭を渡され、その六連銭(六文銭)を真田の旗印にしていました。これから物語は後半になっていくのですが、最終回の川中島の戦いにつながっていくのだなという感じがしてきました。

「風林火山」(脚本・大森寿美男さん)は2007年の大河ドラマなので、意外と憶えているところもあり、忘れているところもあるのですが、再放送の「風林火山」もまた新鮮な気持ちで見ることができています。これからも録画をしつつ、楽しみに見ていきたいと思います。

「アシガール」第1回

NHKの新ドラマ「アシガール」の第1回を見ました。

土曜日の夜6時5分からの「土曜時代ドラマ」枠で放送が始まった新ドラマです。私は録画をしておいたものを後で見ました。

第1回「見参!戦国女子高生」は、足が早いことだけが取り柄という明るい高校生の速川唯(黒島結菜さん)が、ある夏の満月の夜、不登校の弟の尊(下田翔大さん)が自宅の庭の倉庫内で発明した、自分をバカにした人たちを戦国時代へ送って懲らしめるためのタイムマシンで戦国時代へ送り込まれ、夜の山を敗走中の武士たちの一行の足軽の鎧具足を手に入れると、武士たちから「小僧」と呼ばれるほどの少年のような外見を生かして「唯之助」と名乗って素性をごまかし、その武士たちの仕える武将だった、山で偶然出会った戦国大名・羽木(はぎ)家の嫡男の羽木九八郎忠清(健太郎さん)に一目惚れし、素性がばれそうになったところを長男を戦で亡くした農村の吉乃(ともさかりえ)に救われ、吉乃さんが幼い次男と三男と暮らしている農家に息子として身を寄せながら、足の速さに感心して会いに来いと言ってくれた若君に会いたい一心で黒羽城を目指す、という話でした。

唯さんの実家は小さな病院で、16歳の高校生の唯さんは、不登校だけれど天才科学者の弟の尊さんと、医師の母親の美香子(中島ひろ子さん)と、家事の得意な父親の覚(古舘寛治さん)と4人で暮らしていました。

弟から完成したタイムマシンを見せられた唯さんは、脇差型のスイッチをONにしてしまい、一瞬の内に2017年の現代から戦国時代へタイムスリップしてしまいました。

「アシガール」というタイトルを聞いた時、何だか軽いタイトルだなとも思えていたのですが、原作は、日本テレビでドラマ化されていた「ごくせん」や「デカワンコ」の作者でもある森本梢子さんの漫画「アシガール」でした。

脚本は宮村優子さん、音楽は冬野ユミさん、演出は中島由貴さんでした。

私はこのドラマのことをよく知らなかったので、面白いといいなというくらいの気持ちで見てみることにしたのですが、そうして見始めた第1話は、とても面白かったです。冒頭の数分からすぐに物語の世界に引き込まれました。

タイムスリップした戦国時代で一目惚れをした黒羽城の若君に会うために足軽になる女子高校生の話ということで、何となく、日本テレビの「土曜ドラマ」やテレビ朝日の「金曜ナイトドラマ」、あるいは昔のフジテレビの「ボクたちのドラマシリーズ」やNHKの教育テレビの「六番目の小夜子」の枠などで放送されそうな、小中高生向けの連続ドラマのようにも思えたのですが、登場人物たちの会話も展開も自然で、辻褄が合わないようなところもなく、続きが気になって見てしまう感じの、さわやかな、SFファンタジー時代劇という印象でした。

主人公の唯さんを演じている黒島結菜さんは、日本テレビの「時をかける少女」でもタイムスリップの能力を手に入れた主人公の女子高校生を演じていたので、今回の「アシガール」はその「時をかける少女」の時代劇版というイメージでもあったのかもしれませんが、黒島結菜さんが明るくて勇気があって真っ直ぐな唯さんによく合っているように思えました。

ドラマを見ていて、NHKの時代劇(時代ドラマ)だということを忘れそうでもあったのですが、民放の(例えば「金曜ナイトドラマ」など)の場合と違うところがあるとすれば、それはもしかしたら時代劇のセットや小道具などの部分にあるのかもしれません。

戦国時代は、大河ドラマなどを見ていても思うことなのですが、殿と家臣や村人たちとの距離が意外と近かったのでしょうか。唯さんが最初に遭遇した、若君の家臣の一行の大将の木村さんが、高校の日本史の木村先生(正名僕蔵さん)と同じ顔だったところなども、面白く思えました。黒羽城が唯さんの地元のお城であるなら、家臣や村人たちの中には地元の人々の先祖がいるのかもしれません。

健太郎さんの演じる日本画に描かれている若武者のような風貌の若君には、羽木成之(松下優也さん)という兄がいたのですが、唯さんが見かけた兄は、弟よりも少し屈折しているところがあるようでした。

若君を好きになる唯さんの、時が止まる感じの演出の分かりやすさも良いように思えました。

友達のお弁当のおにぎりをもらうほどの唯さんが、お腹を空かせすぎて毒キノコを食べようとしたり、吉乃さんの用意した粟や稗の?丸いおにぎりを全部食べたりするところも良かったです。

若君は戦に負けた家臣たちが自害するなど無駄に死ぬことを望んでないようでしたし、不登校の弟も復讐?しないまま死ぬことはなさそうでしたし、とにかく生きることがテーマになっているドラマなのかなとも思いました。コメディー要素の入り方もバランスが良いように思えましたし、少なくとも第1話はとても面白かったので、感想を書くことができるかどうかは分からないのですが、次回の「アシガール」の物語も楽しみにしたいと思います。


ところで、これはこのドラマとは全く関係のないことなのですが、昨夜、16年間放送されていたテレビ朝日の「SmaSTATION!!」が699回で最終回を迎えました。もしも終わってしまうということが覆らなかったとしても、9月があと一週あったなら、番組は700回を迎えることができたでしょうか。冒頭の香取慎吾さんが感激していたのですが、テレビ朝日の屋上から見えていた東京タワーは青色に輝く「スマステカラー」になっていました。最終回のゲストは、香取慎吾さんの友人でもある俳優の山本耕史さんでした。大下アナウンサーは最後に少し泣いていました。香取さんは最後に大下さんを抱きしめて、大下さんと視聴者にありがとうと言って手を振っていました。

私はこの番組の毎回全部をちゃんと見ていたというわけではないのですが、フジテレビの「笑っていいとも!」などの時と同じように、いつも放送されていると思っていた番組が終わってしまうということを、少し寂しく思います。香取さんと草なぎ剛さんと稲垣吾郎さんの公式サイト「新しい地図」についても触れていましたが、ジャニーズ事務所に残った中居正広さんや木村拓哉さんも含め、それぞれの道を進み始めた新しい「SMAP」の活躍を、一視聴者の私も楽しみにしていようと思います。(私は先ほど知ったばかりなのですが、香取さんと草なぎさんと吾郎さんの3人はインターネットテレビ局のAbemaTVの「72時間ホンネテレビ」という生放送番組に出演することが決まったのだそうです。)

「デッドストック ~未知への挑戦~」第10話

テレビ東京の「ドラマ25」の「デッドストック ~未知への挑戦~」の第10話を見ました。

念動力を使って母親の忍(中村優子さん)を殺し、その直後に意識を失った美濃部知世(我妻美輪子さん)の集中治療室に入った常田大陸(りく、村上虹郎さん)は、止めようとするディレクターの佐山暁(さとる、田中哲司さん)の手を振り払い、意識が弱まって命の尽きる時間が迫っているという美濃部に近づきました。

佐山さんや居酒屋の店主の三枝照代(筒井真理子さん)の話によると、忍さんを殺した美濃部さんを殺そうとしたのは、忍さんでした。血を吐いて倒れていた忍さんは、美濃部が息子を殺そうとしていると知り、念動力で美濃部を殺そうとしたようでした。忍さんがもともと特殊能力者だったのか、大陸さんを助けたい一心から生まれた能力だったのか、そのようなところは分かりません。

美濃部に近づいた大陸さんの意識は、美濃部の作り出した意識の中の世界に入り込んでいました。そこには、忍さんを殺す前の美濃部がいて、美濃部さんのことを大事に考えていた母親をなぜ殺したのかという大陸さんの疑問に答えるため、話があると美濃部さんを呼び出した忍さんが待っていたある雨の夜を窓の向こうに映し出していました。

忍さんが傘を差して美濃部さんを待っていると、背後から中年男性が近づいてきて、忍さんを抱えて拉致しようとしました。その時、待ち合わせ場所に到着した美濃部さんは、暴力を振るう男性から忍さんを助けようとして念動力を使い、男性を空中に吊し上げて殴りました。苦しそうに血を吐き続ける犯罪者の姿を驚いたように見ていた忍さんは、やめて!と、犯罪者を庇うように移動して、美濃部さんを止めました。美濃部さんは、何で、と呆気に取られ、それから自分を理解してくれているはずの忍さんが、自分を化け物と呼ぶ犯罪者と同じ目をして自分を見ていると愕然とし、その怒りと悲しみの中から、自分自身を解放すると決めたようでした。

自分を解放した美濃部さんは、川辺に逃げた犯罪者の中年男性を追いかけて殺害し、後日、佐山さんに「面白いものが撮れるよ」と言って集会場所に呼び出させた忍さんを、念動力で殺したのでした。

大陸さんは、母親を殺した美濃部さんに怒りをぶつけ、その怒りと憎しみと孤独感を煽る美濃部さんの首に手をかけたのですが、現実に首を絞められていたのは、大陸さんを助けようと病室には行ったディレクターの二階堂早織(早見あかりさん)でした。早織さんとは知らずに、大陸さんは憎き美濃部さんの首を絞めようとしていました。

その大陸さんを止めたのは、美濃部さんの意識の世界にいた、殺されたはずの忍さんでした。忍さんは、大陸さんの手を引いて明るい外へ連れ出しました。追いかけようとした美濃部さんは、差し込む光に遮られて外へ出ることができませんでした。忍さんは、知世ちゃんを殺しても解決にはならないと、子供の頃の美濃部さんの姿を大陸さんに見せ、知世ちゃんも生まれた時から憎しみに囚われていたのではなくあなたと同じただの子供だったと言い、大陸さんを抱きしめて、あなたにならできると、美濃部さんを助けてほしいということを頼みました。

大陸さんは、血を吐いて倒れている忍さんの前にいました。そばで見ていた美濃部さんは、あなたも自分を解放すればいいと、両手を広げて、憎しみに駆られた大陸さんが自分を殺しに来るのを待っていたのですが、近づいてきた大陸さんに抱きしめられて戸惑っていました。

大陸さんは、憎しみは何も生み出さないと、美濃部さんを赦すことにしました。大陸さんに赦された美濃部さんの魂は浄化されたように光に変わり、それからすぐに、集中治療室の美濃部さんは亡くなったようでした。

その後、大陸さんは、母親と暮らしていたマンションの部屋を引っ越すことにしていました。引っ越しの手伝いにきた佐山さんと早織さんは、アシスタントディレクター(AD)からディレクターに昇格した?大陸さんと、「未知への挑戦」という新企画のオカルト番組を作ろうとしていました。

脚本は加藤淳也さんと三宅隆太さん、監督は権野元さんでした。

今回は、15年前に超能力者の美濃部知世に心理カウンセラーだった母親の忍を殺された大陸さんの話の後編でした。

忍さんも特殊能力者だったのかなど、その辺りのことははっきりとは分かりませんでしたが、自分の子供を思い、自分の子供のように美濃部さんのことを思っていた優しい忍さんが大陸さんを通して美濃部さんの魂を救うという感じが、とても良かったです。

人はみんな孤独ではあるけれど、完全に孤独なわけではないというか、そのようなことが描かれてもいたのかなと思いました。

今回の第10話は最終回のような展開にも思えたのですが、全11話のドラマということなので、次回が最終回のようです。最終回らしい話になっているのでしょうか。それとも、新たな展開があるのでしょうか。深夜のドラマなのでいつも放送時間に見ることはできないのですが、来週の第11話の物語も楽しみにしたいと思います。

「この声をきみに」第2回

NHKの「ドラマ10」の「この声をきみに」の第2回「友達はカエルくん」を見ました。

朗読をする江崎京子(麻生久美子さん)の声が忘れられず、朗読教室「灯火親」の前をうろうろしていた大学の数学科の准教授の穂波孝(竹野内豊さん)は、同じように朗読教室の前にいた声優志望の稲葉実鈴(大原櫻子さん)を、現実を見ろとバカにして追い返すと、穂波さんが来たことに気付いた朗読教室の主催者の佐久良先生(柴田恭兵さん)に声をかけられ、金曜日のグループ朗読会の体験の生徒として温かく迎え入れられました。

朗読したい本を持ってくるよう言う京子さんに、一週間あなたの声を忘れることができなかったが今日のあなたの声は不安定だ、思い違いをしていたのかと、余計なことを言って苛立たせていたのですが、金曜日、福島邦夫(杉本哲太さん)や柏原喜巳子(堀内敬子さん)、磯崎泰代(片桐はいりさん)、河合雄一(戸塚祥太さん)、熊川絵里(趣里さん)の自己紹介を必要ないと遮って、朗読したい本として一応持って行った数学の本は却下され、多数決で決まった、福島さんが持って来た絵本『ふたりはともだち』(作と絵はアーノルド・ローベルさん、訳は三木卓さん)を朗読することになりました。

大人が童話を読むなんて、と文句を言う穂波さんは、京子さんの指示で、福島さんの朗読を黙って聞くことになったのですが、絵本の朗読が始まると、手紙が届くのを寂しく待っているがまくんと、がまくんに手紙を書いた親友のかえるくんの物語の世界に入り込み、かえるくんが大事な手紙の配達をかたつむりくんに頼んだところに差し掛かると、なぜだと怒り出し、朗読を止めていました。穂波さんは、妻の奈緒(ミムラさん)が連れて出て行った、算数よりも国語が好きな7歳の息子からの手紙が届くのを待っている自分と、絵本のがまくんを重ねていました。

福島さんの『ふたりはともだち』の朗読はさらに、声優になる覚悟をするために家出をしてきたという実鈴さんの訪問によって遮られ、その日はそのまま解散することになってしまい、絵本の続きを知りたい穂波さんは、本屋さんの絵本コーナーにまで出かけるのですが、金曜の夜、朗読教室に行くと、文字で読んでも物語が頭に入って来ないと、福島さんに朗読を頼み、京子さんに今度は一緒に読むようにと言われて、福島さんと一緒に『ふたりはともだち』の続きを読み始めました。

竹野内豊さんの穂波さんのがまくんと、杉本哲太さんの福島さんのかえるくんと、片桐はいりさんの磯崎さんのかたつむりくんのいる絵本の演出が楽しかったです。しかし、手紙を待つ寂しい時が幸せな時に変わったがまくんとかえるくんの話を真剣に朗読し終えた穂波さんは、こんなことはあるはずないと怒り、絵本の物語の世界を全否定しようとして、京子さんに、それでも人生は良いものだと信じたいのです、大人にこそ絵本は必要なものなのかもしれませんと言われて、はっとしていました。

反省したらしい穂波さんは、妻に本の朗読のテープを送るという船乗りの福島さんやボランティアで読み聞かせをしているという柏原さんたちの自己紹介を受け入れ、自身も、数学者です、と自己紹介をしていました。

その後、穂波さんは、友人の数学教授の東原正規(松岡充さん)に紹介された軽い雰囲気の弁護士の力で、妻や子供たちと面会できることになったのですが、担当弁護士と一緒に現れたのは奈緒さんだけで、子供たちの姿はありませんでした。

作(脚本)は大森美香さん、演出は笠浦友愛さんでした。

第2話も面白かったです。協調性のない偏屈な穂波さんの感じが第1話よりも増していたような気がしますし、絵本の朗読をしている人がその絵本の世界に入り込んでいる演出も楽しく思えました。

『ふたりはともだち』の他には、北原白秋の詩「五十音」(発声や滑舌の練習などでよく使われています)、萩原朔太郎の詩「旅上」、『はだかの王さま』(作はハンス・クリスチャン・アンデルセン、絵は吉岡紗希さん)が朗読されていました。

穂波さんは、人の気持ちが分からない、という理由で妻の奈緒さんに家を出て行かれたようでした。京子さんの朗読を聴いて、人生を変えたいと思い始めた数学者の穂波さんは、確かに協調性がなさそうですし、コミュニケーションが得意というわけでもなさそうですし、空気を読んで行動するという人というわけでもなさそうでし、絵本や童話の世界を非科学的として退けようともしているのですが、位相幾何学や理論物理学について話す時はとても楽しそうですし、実は物語の世界に入り込むことができるほどの想像力の豊かな人ということなのかもしれないなと思いました。

次回予告の後のJUJUさんの「いいわけ」の流れるエンディングも楽しい感じがしますし、次回も楽しみにしていようと思います。

衆議院を解散する首相の国連演説と、天皇皇后両陛下と高麗神社のことなど

1985年のメキシコ大地震から32年の日に起きたという19日のメキシコ中部の大地震によって、200人以上の方が亡くなっていると報道されているのを聞きました。学校も倒壊したそうです。東京消防庁と警視庁は「国際消防救助隊」をメキシコへ派遣することを決めたそうです。余震はないそうなのですが、インターネットなどがつながらなくなっているとも言われています。早く無事に救助がなされるといいなと思います。

20日には、アメリカのニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約の署名式典が開かれ、51の国と地域が署名をしたそうです。唯一の戦争被爆国である日本は、核兵器禁止条約に反対し、交渉にも参加せず、署名していません。そのような中、昨日には、国連総会の一般討論演説でのアメリカのトランプ大統領の発言が報道されていました。日本のメディアで伝えられていたのはトランプ大統領が北朝鮮のことを悪く言った部分や北朝鮮に横田めぐみさんが拉致されていると言った部分が多かったように思いますが、それは15分の持ち時間を大幅に延長して45分ほど語り続けていた内の4分のことだったそうです。報道によると、演説の中でトランプ大統領は、北朝鮮を批判する他には、イランを「民主主義の振りをした腐敗した独裁国家」と呼び、ベネズエラを「腐敗した社会主義の独裁国家」と呼んで批判していたそうです。北朝鮮もそうですが、イランとベネズエラもトランプ大統領の発言に反発しているということでした。

日本の国会でも、安倍首相たちは自分たちの言いたいことだけを、野党の議員さんたちが制止するのを無視して長く話し続けていて、それを議長もちゃんと止めないことが度々あったように思いますが、国連総会の一般討論演説の場でも、誰もトランプ大統領を止めなかったのでしょうか。それとも、関係者が止めるのを無視して話し続けていたのでしょうか。あるいは、長く話しても構わないのでしょうか。安倍首相は、約16分の演説の大半を北朝鮮問題に使ったということでした。北朝鮮がこのままであるなら「完全に破壊」すると言ったアメリカファーストのトランプ大統領に続いて、核開発と弾道ミサイル発射実験(今のところ日本列島の遥か上空を飛んで太平洋に落ちたミサイルは日本の領空や領海を侵犯していないそうです)を繰り返す北朝鮮を「史上最も確信的な破壊者」と呼び、「対話を呼び掛けても無駄骨に終わるに違いない」、「必要なのは対話ではなく圧力だ」と語ったのだそうです(演説時の映像を見る限りでは、トランプ大統領の時よりも明らかに安倍首相の演説の時のほうが座席についている各国の人々の数は減っているように見えました)。

ただ、今朝の報道で、5年連続で国連の一般討論に出ている首相が(国のリーダーの立場にいる人の中では、安倍首相はドイツのメルケル首相の次に長いのだそうです)、敵対している国との対話は無意味だと演説したと知って、酷いというか、とても残念に思いました。対話は無意味だとすることは、日本の首相として、恥だと思います。圧力をかけつつ対話の道を模索するというのならまだ意味は分かりますが、解決策として対話を排除し、圧力しか出さないとすれば、いずれ武力を用いた戦争になってしまうかもしれません。開戦することになったなら、国民を命の危険にさらすことになります。それは(かつてもそうだったはずですが)現代の為政者のすることではないと思います。

「対話を呼び掛けても無駄骨に終わるに違いない」と言ったとすれば、それは「現在対話を呼びかけていない」と言っているのと同じです。北朝鮮のミサイル開発について、かつてなく重大な安全に差し迫った脅威だと言うのならなおさら、水面下でもいいので対話の道の模索を続けてほしく思います。戦時下の日本も、連合国との対話に応じず、真珠湾を攻撃し、広島と長崎にアメリカの原子爆弾が投下されてからもすぐには戦争をやめませんでした。まだ(戦中の日本に似ているような)北朝鮮には拉致被害者の方たちもいますし、一般の方々も暮らしています。日本を含めたその周辺の国々(韓国や中国やロシアなど)にも、普通の市民が暮らしています。もしも武力攻撃をすれば、その一般の人たちも死傷してしまうかもしれません。ISILを制圧するとして、たくさんの一般市民も犠牲になっています。朝鮮半島の自然風景の美しい場所の多くは北朝鮮の山岳のほうにあると聞いたこともあります。安倍首相の演説内容(約16分の演説の動画が公開されています)に対する各国代表の反応があまり報道されていないのでよく分からないのですが、国連の主要な国の中で、「対話と圧力」ではなく、「対話ではなく圧力」と主張しているのは日本とアメリカ(と北朝鮮と停戦中の韓国)だけのようですし、日本とアメリカが孤立させようとしている北朝鮮よりも、日本とアメリカのほうが孤立するのではないかと、少し心配に思いました。

国連で北朝鮮の脅威を訴えていた安倍首相は、28日に始まる臨時国会の冒頭で、所信表明演説も、天皇陛下を国会にお迎えする式典も行わずに、衆議院を解散する計画なのだそうです。報道によると、国会で質疑に応じないまま解散した場合は、それは戦後初のことになるのだそうです。衆議院の解散権について、安倍内閣の大臣たちは首相の「専権事項」だと口を揃えていましたが、そもそも解散権は本当は天皇陛下の国事行為としてあって、天皇陛下に国政の機能がないことになっているために、実質的に解散権が内閣の権利になっているということのようでした。解散権は、内閣にあるのであって、内閣の長である首相(内閣総理大臣)が独断で決めることができるものというわけではないようです。安倍首相が解散権を首相の「専権事項」だと考えているとするなら、それもまた麻生太郎副総理が以前に言っていた「ナチスの手法」ということなのかもしれませんし、安倍首相たちは本当に、国会軽視、国会無視の姿勢でいるのかもしれません。

野党を支持できないから仕方なく消去法で与党を支持するという方もいるそうなのですが、それはどういうことなのでしょうか。例えば、自民党も公明党も支持できないし民進党も維新の会も共産党も支持できない、ということならまだ分かるような気がするのですが、民進党などの野党(内閣不信任案を提出するでしょうか)が頼りないようだとしても、だから与党の自民党のほうが「まだまし」だという風に考えることは、自民党が今のような(嘘吐きとごまかしと身内びいきの独裁色の濃い、国家を私物化しているような)自民党であり続けるのなら、2012年のあの不気味な「憲法改正草案」を否定しないのなら、私には少し難しいことのように思います。

政治家の選挙には多額の税金が使われます。都民ファーストの会の顧問の小池百合子東京都知事が都知事職を辞任して衆議院選挙に新党の党首として出馬するというような噂?も報道には出ていますが、本当でしょうか。小池都知事は、結局自民党の場合と同じように、都政を不透明なものにしているように思えます。都知事選挙の前にも小池さんは総理大臣になるために都知事を目指しているということが言われていましたが、もしも4年の任期を終えないうちにそのようなことになるのなら、それは都政と都民を蔑ろにしているということにもなるように思います。

選挙の告示後、選挙期間中には、国の方針でメディアの報道が規制されるということなので、もしかしたら、衆議院議員選挙を行う10月には、政府にとって何か秘密裏に、国民の間で話題にならない内に進めたい出来事があるのかもしれません。

あと、昨夜のTBSの報道番組やテレビ朝日の「報道ステーション」では、天皇皇后両陛下が埼玉県日高市の高麗(こま)神社を私的なご旅行の中で参拝なさった際の様子が報じられていました。高麗神社は、7世紀に朝鮮半島の古代国家・高句麗(こうくり)が滅んだ後、渡来人として日本に移り住んだ人々が建てた神社だそうで、高句麗の王族の高麗王若光が祭られていて、神主さんも代々高麗家の方が務めているのだそうです。報道番組でも紹介されていましたが、天皇陛下は、皇室と朝鮮半島との歴史について、「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と2001年の68歳のお誕生日の会見で述べられていました。天皇皇后両陛下は、高麗神社を参拝なさった後、高句麗からの渡来人が稲作を伝えたとの伝承のある、ヒガンバナの群生して咲く巾着田を訪れたそうです。私はその映像を見ただけなのですが、一面に咲いているヒガンバナの花の朱色と茎の鮮やかな黄緑色がとてもきれいでした。

この報道を見ていて、高麗神社へのご親拝は、とてもはっきりとした天皇皇后両陛下のメッセージであるように思いました。私は知らなかったのですが、この天皇皇后両陛下の高麗神社へのご訪問のご予定は、東京都知事の小池百合子さんが大正12年の関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺事件の被害者の追悼式典に追悼文を出さないということを発表した直後に、宮内庁から発表されたのだそうです。平和を祈り、慰霊の旅を続けて来られた天皇皇后両陛下の外交感覚は本当に鋭いと改めて思いました。21日には埼玉県深谷市の日本近代経済の父と呼ばれる渋沢栄一のゆかりの地をご訪問なさるそうです。
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Author:カンナ
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