「健康で文化的な最低限度の生活」第1話

フジテレビの新ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」の第1話を見ました。初回は15分拡大版で放送されていました。関西テレビ制作のドラマです。

父親が教師で母親が専業主婦という平凡な家庭に育ち、大学を卒業後、安定した生活を求めて地方公務員となり、東京都東区役所の生活課の係長の京極大輝(田中圭さん)の下に配属された映画好きの新人ケースワーカーの義経えみる(吉岡里帆さん)が、指導係となった先輩ケースワーカーの半田明伸(井浦新さん)と共に生活保護を受給している人の家庭を訪問し、その人たちの人生と深く関わり合いながら、その生活を支えようと奮闘する中で、ケースワーカーとして、一人の人間として成長していく物語のようでした。

脚本は矢島弘一さん、演出は本橋圭太さんでした。音楽はfox capture planで、オープニングには安田レイさんの「Sunny」という曲、エンディングに流れる主題歌にはAAAの「Tomorrow」という曲が使われていました。

ドラマの原作は、私は未読なのですが、柏木ハルコさんの漫画『健康で文化的な最低限度の生活』です。ドラマのタイトルは、「ケンカツ(健活)」と略すそうです。

えみるさんの名字が「義経(よしつね)」と聞いて、源義経のようだなと思ったのですが、義経さんという珍しい名字の方は実際にいるのだそうです。

社会福祉制度のことをよく知らなかったえみるさんは、東京都東区役所(東区は架空の区です)の生活課に配属されるとすぐに110世帯の担当を任され、性格も生活も様々な人々の資料を読み込みながら不安になっていました。

区役所の古い自転車に乗って、先輩の半田さんと一緒に外回りへ行くことになったえみるさんは、病で床に伏し生活保護を受けながら小学生の孫と二人で暮らしている認知症かもしれない丸山さんを訪ね、部屋の汚れと異臭に戸惑うのですが、その部屋の中で顔色一つ変えずに穏やかに丸山さんと話す半田さんの、もしも丸山さんが自分の母親で役所の人に嫌な顔をされたらどう思うかという風な、制度の利用者の立場に立った物事の考え方に影響を受けていきました。丸山さんの小学生の孫は、役所の職員をあまり信用していないようでした。

えみるさんが帰ってきた後外回りに出ていた同期の栗橋千奈(川栄李奈さん)が夕方に戻ってくるまでずっと、先輩ケースワーカーの石橋五郎(内場勝則さん)が役所内で説得しようとしていた、自殺をすると言う生活保護受給者の平川さんと電話で話していたえみるさんは、自殺を思いとどまらせたいと思いながらも、話すのに疲れて、少し面倒に思って電話を終わらせようとした。平川さんが電話を切った後、えみるさんは、区役所で直接話したいと留守番電話のメッセージに残したのですが、翌朝、平川さんが自殺したことを知らされて自責の念に駆られ、それから真剣に仕事に取り組むようになったようでした。半田さんと平川さんの部屋を訪ねたえみるさんは、整理された部屋の中に、求人誌が置かれていて、平川さんが好きだったらしい山の写真や癌で亡くなったという妻と登山をした時の写真などを見て、平川さんは生きようとしていたのだと気付いていました。

ずっと咳をしている生活保護受給者の阿久沢正男(遠藤憲一さん)は、役所の人と会うと緊張し、緊張すると咳が止まらなくなるという人でした。家庭訪問をして、一日一食の生活を送っているという阿久沢さんが密かに借金の返済をしていたということを知ったえみるさんは、阿久沢さんに「法テラス」へ行くことを勧めました。

もう放って置いてほしいと自分の情けなさに追い詰められている阿久沢さんをもっと追い詰めそうになっていたえみるさんは、半田さんに制止されました。半田さんからもらった缶コーヒーを飲みながら、阿久沢さんは、父親の代から受け継いだ印刷会社を倒産させたことや、妻が娘を連れて出て行ったことなどを話していたのですが、「法テラス」へ行くことは拒絶し続けていました。

映画が好きで、似ている人を見かけたと映画館の前に立ち続けて警察官に連行されていた阿久沢さんが、15年前に行き別れた娘に会いたいと思っているのではないかと資料を見ていて気付いたえみるさんは、映画館の前にいた阿久沢さんに声をかけ、本気で人生をやり直しましょうと、一緒に「法テラス」へ行きました。借金の書類を調べた担当者から、過払いがあると言われた阿久沢さんは、借金をすでに返し終わっていたということを知って安堵し、えみるさんに感謝していました。えみるさんも、阿久沢さんに感謝していました。えみるさんと阿久沢さんが、やったー!と二人でハイタッチをして喜び合っていたのが、さわやかでした。ドラマを見ていた私も、嬉しい気持ちになりました。えみるさんによると、阿久沢さんには150万円ほど戻ってくるということでした。

平川さんの自殺にショックを受けて悩んでいたえみるさんは、先輩ケースワーカーから、担当が一件減って良かったと思えばいいと慰められていたのですが、平川さんが生きようとしていたと知った時、先輩の言った言葉を思い出して、そう言ってしまったらお終いだ、大切なものを失くしてしまうような気がすると心に留めていました。

えみるさんの上司の京極係長は、生活保護費は国民のお金なのだから最低限度以上に支給する必要はないとドライに考えている人で、えみるさんの指導係の半田さんは、「ドーナツ」を「ドーナッツ」と言う人で、常に飄々としているのですが、利用者を個人として尊重しその思いに寄り添おうとする人のようでした。

TBSのドラマ「アンナチュラル」の中で井浦新さんが演じていた中堂さんのいつも苛々しているような高圧的な言動のキャラクターを、私はあまり良く思うことができなかったのですが、このドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」の半田さんの飄々としたキャラクターは、井浦新さんに合っているように思えるというか、眼鏡のレンズが時々キラーンと光るところなども面白くて、良かったです。

半田さんは、生活保護制度は国民の生活を救う最後の砦だという風に話していたのですが、ドラマのタイトルの「健康で文化的な最低限度の生活」は、『日本国憲法』の第3章の第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」という、個人の生存権を国が保障することについて規定した条文の言葉から付けられたものだそうです。

「健康で文化的な最低限度の生活」の本当の意味が分かる日はいつ来るのだろうかというようなことを、主人公のえみるさんは考えていました。京極さんは、ケースワーカーの仕事について、優しすぎる人には続かない仕事だと半田さんに話していたのですが、えみるさんは真面目で熱心で優しい性格のまま、悩みながらケースワーカーの仕事を続けていくことになるのでしょうか。

えみるさんの同期には、古い自転車に油を差しておいたから今度は変な音がせずに乗ることができると言って、この仕事は向いていないのではないかと悩んでいたえみるさんを励ましていた社会福祉制度に詳しい栗橋さんの他に、七条竜一(山田裕貴さん)や後藤大門(小園凌央さん)や桃浜都(水上京香さん)がいます。

えみるさんたちも含め、区役所の職員の方たちの生活保護に対する考え方は、人それぞれであるようでした。今回では主に主人公のえみるさんの初めての仕事が描かれていたので、新人ケースワーカーたちの“群像劇”のようにはなっていませんでした。

川や土手、自転車や青空の風景が、印象的でした。現実的には生活保護世帯の話は重い話になるのだろうと思いますし、ドラマでもシリアスに描かれているのですが、第1話を見た限りでは、重苦しさのようなものはそれほどないように思いました。えみるさんの成長物語に軸足を置いているためかもしれません。

生活保護制度に関する事件としては、神奈川県の小田原市役所の職員の方々が「生活保護なめんな」、「私たちは正義」、「不正受給者はクズだ」というようなローマ字や英語で書かれた文言を印刷したジャンパーを着て生活保護世帯を訪問していたという昨年の事件が記憶に新しいと思うのですが、生活保護受給者を威圧していると批判されたその事件の後、小田原市はすぐに改善策を検討し、それまでの生活保護行政を大きく変えたのだそうです。

詳しい内容はよく分からないのですが、生活保護を受けている人を「受給者」ではなく制度の「利用者」と呼ぶことにしたというのは、良いことであるように思えました。

生活保護に関しては、ニュース番組などでは時々不正受給の話題を聞くこともありますが、本当に不正のものは実際には全体の1%に満たないくらいで、申請者が申告を間違えたものがあるとかの悪意のないミスのもので不正と数えられているものもあるそうです。普通に生活保護を受けている人のほうが圧倒的に多い上に、本来なら生活保護制度が適用されるべき人であっても申請をせずに困窮したギリギリの生活を続けている人も多いのだそうです。

私も社会保障制度や生活保護制度や自立支援制度などのことをよく知らないのですが、今の政府(自分たちの都合のいいように公文書や発言内容や法案作成に必要なデータを改竄・捏造するような政府でもあります)が社会的に弱い立場にいる人へのお金の支給を次々と打ち切っていることを不安に思います。ドラマの中の役所のえみるさんのような職員の方たちが、様々な事情を抱えたまま生活に困っている人たちを救おうとどんなに頑張っても、国の制度が弱い立場にある人を救わないものであるなら、救うことはできないのではないかと思います。

生活保護が「最後の砦」や「最後のセーフティーネット」などと呼ばれるものにちゃんとなっているのかどうかということも、私には分からないのですが、今回のドラマを見ながら、生活保護制度とは何か、個人によって異なるようにも思える「健康で文化的な最低限度の生活」とは何かということを、自分や身近な人のこととして考えることができるようになるといいなと思いました。少なくとも第1話は、良かったです。丁寧に作られているドラマのように思えました。


ところで、今日も35℃以上(岐阜県は40℃になっているそうです)の猛暑日が続いていますが、西日本豪雨の水害の被災地も猛暑で大変ということが報じられている中、昨日には、高温注意報が出ていた愛知県豊田市の小学1年生の男子児童が校外学習(校外授業)から学校の教室に戻った直後、意識を失って死亡したという報道がありました。その授業の行き帰りにも教師に疲労感を訴えていたという男子児童は、熱中症が重症化した熱射病で亡くなったということでした。

高温注意報が出ていたのにもかかわらず、公共の遊具で友達と仲良く遊ぶことを児童に教えるという目的のためにその校外授業(他の小学校でも今はこのような授業があるのでしょうか)を実行したということに驚きました。校長先生は判断が甘かったと話していましたが、判断が甘かったというよりは、子供の命を守ることより、決まっていた授業をその通りに行うことのほうを優先したということなのではないかと思いました。私には、大人たちが(大人たち、とまとめてはいけないのかもしれませんが)乱獲のために絶滅危惧種となっているというウナギを守りたいのか、食べ続けたいのかもよく分からないように思えるのですが、少子化について困るとか言いながら、大人たちは今生きている子供たちを守ろうとしていないようにも見えます。全部の大人たちがそうということではないと思いますが、何となく、そのように思えます。

亡くなった児童と同じクラスの児童たちも、同じクラスの人が突然亡くなったことにショックを受けているのではないかと思います。先週のBS-TBSの「週刊報道LIFE」(安倍政権のカジノ法案や水道事業民営化法案や働き方改革の高度プロフェッショナル制度の背後にはアメリカ政府の考えが動いているのではないかということを伝えていました)の中で、戦後アメリカの提唱する「原子力の平和利用」に携わり「日本原子力の父」と呼ばれていたという、昨年の7月に93歳で亡くなった元科学技術事務次官の伊原義徳さんの生前のインタビューの映像を少し紹介していたのですが、伊原さんは、日本には「プロジェクト不滅の法則」がある、間違っていると気付いてもプロジェクトを見切りたくないからいつまでもそれにしがみついてやめられない、それが日本の問題だという趣旨のことを話していました。猛暑日で暑くて健康に悪影響が出る可能性が高いのに先生たちが計画を中止せずに児童たちを引き連れて炎天下の片道徒歩20分という場所での校外授業に出かけたというニュースを聞いて、先生たちの「正常性バイアス」によるものなのだろうか、日本の「プロジェクト不滅の法則」によるものなのだろうかと、不思議に思いました。今年100周年という甲子園での夏の恒例の全国高校野球選手権大会も、計画通りに行われるのでしょうか。熱中症には暑い建物の中にいてもなるそうです。水分の補給をすることが大事なのだそうです。このまま40℃近い気温の日がいつまで続くのか分かりませんが、熱中症や熱射病に気を付けてほしいと思います。

「ラストチャンス 再生請負人」第1話

テレビ東京の「ドラマBiz」枠の新ドラマ「ラストチャンス 再生請負人」の第1話を見ました。初回は15分拡大版で放送されていました。

2017年2月、妻の明子(長谷川京子さん)と高校生の長女の遥香(佐々木七海さん)と中学生の長男の幸太郎(渡邉蒼さん)と家族4人で暮らしている、都市銀行の「ちとせ銀行」の投資銀行部門に勤める銀行員の樫村徹夫(仲村トオルさん)は、ある日突然、ちとせ銀行が旧財閥系の大手銀行「菱光銀行」と合併して「ちとせ菱光銀行」となるとの発表を受け、動揺しました。それは菱光銀行によるちとせ銀行の吸収合併で、菱光銀行側の経営者は、9月には早期退職希望者を募り、主要なポストを少しずつ菱光銀行出身者に代えていきました。

12月には、ちとせ銀行の本店だった場所は、ちとせ菱光銀行の丸の内支店となりました。2018年の1月、樫村さんの同期で東京大学を卒業したエリート銀行員の宮内亮(椎名桔平さん)は、ちとせ菱光銀行を辞めて経営コンサルタントになると樫村さんたちに告げました。その帰り、路地裏の占い師(ミッキー・カーチスさん)に3千円で手相を見てもらった樫村さんは、これまでは特徴のない味気ない人生だったが、これからは「人生の七味とうがらし」(うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ)が効いた本当の人生になるだろうと予言されました。

翌日、樫村さんには、系列のちとせ菱光カード株式会社の部長職への異動の辞令が下りました。そこは今までのキャリアを全く生かすことができない職場でした。先にカード会社へ異動した元部長は、ここでそれなりに楽しくやって行ければいいと諦めて前向きに捉えていたのですが、樫村さんは、書類に判子を押すだけの仕事にやりがいを感じることができず、最近のあなたはつまらなそうだから辞めてもいいよと言う妻の言葉に後押しされて、カード会社を退職しました。

3月、樫村さんが再就職を予定していたITベンチャー企業が突然中国系企業に買収され、再就職の話は白紙になってしまいました。再就職先が決まらず、無職の日々が続く夫を心配した妻の明子さんは、偶然渋谷の街で再会した元同僚の宮内さんに、夫の再就職の相談をしました。宮内さんからの連絡を受け、渋谷の経営コンサルタント会社に出向いた樫村さんは、人手が足りないから自分の右腕になってほしいと宮内さんに言われたのですが、亜希子さんに頼まれたということが引っかかったのか、宮内さんの会社に入ってもいずれ衝突して辞めることになるだろうと妻に話し、宮内さんからの再就職の話を断りました。

樫村さんの再就職先はなかなか見つからなかったのですが、ちとせ菱光銀行の港南支店に行くことになったと言う元部下の杉山誠三(町田啓太さん)と別れた帰り、ちとせ菱光銀行の室町支店の前で女性(水野美紀さん)とぶつかった樫村さんに、投資ファンド会社「グローバル・リバイバル・ファンド」の社長の山本知也(大谷亮平さん)からの電話がかかってきました。

山本社長と会った樫村さんは、経営難に陥っている「デリシャス・フード」というフランチャイズの飲食会社をCFO(最高財務責任者)として再建してほしい、あなたは私のラストチャンスなんですと山本社長に頼まれ、引き受けることにしました。そのことを宮内さんに話すと、経営コンサルタントの宮内さんは、何かあったらいつでも言ってくれと樫村さんを励ましました。

4月、樫村さんは、大きなビルの10階に入っているデリシャス・フードにCFOとして出勤しました。菱光銀行出身者でCEO(最高経営責任者)を務める大友勝次(本田博太郎さん)に財務を任された樫村さんは、前オーナーの結城伸治(池田成志さん)を庇う財務部長の岸野聡(勝村政信さん)、財務部長財務部員の佐伯隆一(和田正人さん)、渋川栄一郎(石井正則さん)、総務部の久原佳奈(中川知香さん)などの社員たちと一緒に仕事をすることになったのですが、その矢先、デリシャス・フードが7億円を今すぐ返せと迫られていることを知りました。その頃、大友社長は宮内さんらしき人物と会っていました。

脚本は前川洋一さん、監督は本橋圭太さんでした。音楽は村松崇継さんで、主題歌は村松崇継さんの「Starting over」という曲でした。

原作は、私は未読なのですが、江上剛さんの『ラストチャンス 再生請負人』です。ちとせ銀行の頭取を演じていたのは、作者の江上剛さんでした。

「ドラマBiz」の前作の「ヘッドハンター 転職の案内人」が鮮やかでとても良かったので、次作の「ラストチャンス 再生請負人」も面白いのかもしれないと、見るのを少し楽しみにしていました。

前作の「ヘッドハンター」は、原作のないオリジナルドラマで、毎回内容の異なる一話完結のドラマにもなっていたのですが、経済小説を原作とした今作の「ラストチャンス 再生請負人」は、一話完結ではない、続きものの連続ドラマのようでした。

「うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ」という人間関係に支障を来しそうな嫌な負の感情を「人生の七味とうがらし」とする考え方は、面白いなと思いました。

元銀行員が傾きかけた企業の再建に奔走する話なのかなと思うのですが、第1話は、系列のカード会社に左遷された主人公の銀行員の樫村さんが銀行を辞めて経営不振の飲食会社の最高財務責任者になるまでの話だったので、“エピソード0”のようでもあり、タイトルにある「再生請負人」の物語としての面白さは、今回にはまだ描かれていなかったように思います。

銀行の話らしく登場人物が多いようにも思えたのですが、次回以降は「再生請負人」の話として、もう少しまとまっていくのかもしれません。

「ヘッドハンター」に続き、今回の「ラストチャンス」も、衛星放送のWOWOWの「連続ドラマW」(私はその会員ではないので無料放送の第1話しか見ることができないのですが)のドラマのような、硬派な作りの経済ドラマになっているのかもしれないと思うのですが、経済専門用語が少し難しそうでもあり、展開も意外と単調なので、決して悪いということではないのですが、ドラマを見ていて少し眠いような気持ちにもなりました。

タイトルの「ラストチャンス 再生請負人」には、「崖っぷち会社と社員を救え!」というコピーも付いています。どのような“ヒューマンドラマ”になるのか、第1話を見ただけではよく分からなかったのですが、「再生請負人」としての樫村さんの話が始まる次回の物語も、見てみようかなと思います。

ところで、前作の「ヘッドハンター」は、午後10時からのドラマでした。その直前の数分前には、その日の回の予告編が別の予告番組として放送されていたように思うのですが、午後9時54分からの放送となっている今作の(昨夜の第1話の)「ラストチャンス」は、午後10時からの本編と直前の予告番組が一つの番組として放送されていました。私は最初、今回の「ラストチャンス」のドラマは午後9時54分から始まるのかなと思っていたのですが、そこからの4分間はまさかのCMのみで、午後9時58分頃から俳優の仲村トオルさんと長谷川京子さんのインタビューと予告編の放送が始まり、午後10時ちょうどからドラマ本編が始まりました。ドラマを予約録画をした場合も、録画開始時刻は午後9時54分になっていたのではないかと思います。ドラマが始まると思っていた時刻からの長時間のCMについて、スポンサー企業のためにはそれでいいのかもしれないとも思うのですが、ドラマの一視聴者としては、少し残念に思えてしまいました。私が本当の放送時間を知らずにぼんやりと見始めたのがいけないのかもしれないとも思うのですが、本編が午後10時から始まるのなら、安心して午後10時から見ることができるように、番組表にもそのように本当の放送時間を書いておいてほしいと思いました。

「この世界の片隅に」第1話

TBSの「日曜劇場」の新ドラマ「この世界の片隅に」の第1話を見ました。初回は25分拡大版で放送されていました。

ドラマの原作は、こうの史代さんの漫画『この世界の片隅に』です。私はその漫画作品を未読なのですが、2016年の11月に見た片渕須直監督のアニメ映画「この世界の片隅に」がとてもすばらしかったので、今回「日曜劇場」で連続ドラマになると聞いて、どのように実写化されるのだろうと、少し楽しみにして見始めました。

ドラマ化の話を最初に聞いた時、主人公のすずさんを演じるのは、もしかしたらアニメ映画の時と同じのんさん(能年玲奈さん)なのかなと思っていたのですが、そうではなく、松本穂香さんという新人の?女優さんでした。auのCMで神木隆之介さんと共演している方です(auのCMというより松本穂香さんのCMという印象でもあります)。

冒頭は、2018年の現代の広島でした。すずさんの櫛を持った近江佳代(榮倉奈々さん)が友人の江口浩輔(古舘佑太郎さん)の運転する車で呉市の坂の上の、かつてすずさんが暮らしていたという、北条家の埃まみれの空き家を訪ねるという場面から始まっていました。そして、昭和9年の広島に遡り、9歳の浦野すず(新井美羽さん)が両親と兄と妹の家族5人で海苔を作って暮らしていた江波という海の町での日々が描かれていきました。

第1話の、絵を描くのが好きなすずさん以外の昭和時代の主な登場人物は、すずさんの父親の浦野十郎(ドロンズ石本さん)、母親の浦野キセノ(仙道敦子さん)、兄の浦野要一(大内田悠平さん)、妹の浦野すみ(久保田紗友さん)、すずさんの同級生の水原哲(村上虹郎さん)、草津に住むすずさんの祖母の森田イト(宮本信子さん)、すずさんの結婚相手の北條周作(松坂桃李さん)、周作さんの父親の北條円太郎(田口トモロヲさん)、足の病気を患っていた母親の北條サン(伊藤蘭さん)、周作さんの姉で時計店を経営していた夫を病気で亡くした黒村径子(尾野真千子さん)、周作さんの家の近所に住む友人の刈谷幸子(伊藤沙莉さん)、遊女の白木リン(二階堂ふみさん)でした。予告によると、次回に径子さんの一人娘の晴美(稲垣来泉さん)も登場するようでした。

兄の要一の代わりに広島市の中島本町に海苔を届けに行った帰りに“ばけもん”のような人さらいにさらわれたすずさんが、その籠の中から妹のすみちゃんと食べるために買ったお土産のキャラメルを分け合った少年と二人で逃げた記憶、海軍へ行った兄が訓練中の事故で突然亡くなった水原さんが見ていた白兎が飛び跳ねているような海の絵を描いた思い出、草津の祖母の家での“座敷童”のようなリンさんとの出会い、陸軍に入って東北へ行くことになった兄との別れ、そして、昭和18年の冬に祖母の家に来ていたすずさん(松本穂香さん)の元に飛び込んできた見知らぬ男性との突然の結婚話から、昭和19年3月の北条家での両家の顔合わせと、北条家の嫁として江波の両親と妹と離れて暮らすことになったすずさんの、呉の海軍施設に勤める周作さんとの祝言の日の夜の傘と干し柿の話までが描かれていました。

脚本は岡田惠和さん、演出は土井裕泰さんでした。音楽は久石譲さんでした。

少なくとも第1話は、良かったと思います。面白かったです。

私はアニメ映画「この世界の片隅に」で見た場面を思い出しながらこのドラマを見ていた部分もあるのですが、宮本信子さんの演じるすずさんの祖母も良かったですし、ぼんやりしているすずさんに呆れる周作さんの姉の径子さんを演じる方が尾野真千子さんというのも、よく合っているように思えました。

映画のすずさんの声を演じていたのんさんもとても良かったのですが、ドラマの松本穂香さんのすずさんも、ドラマを見る前に思っていたよりもずっと、良かったです。

アニメ映画の「この世界の片隅に」は見ている私は、この先の展開を何となく知っていますし、約73年前の太平洋戦争の8月6日の広島に何が起きたかという歴史上の事実も知っているので、まだ米軍機の落す原子爆弾に破壊されていない旧産業奨励館(原爆ドーム)の姿が物語の中の町の風景に描かれているのを見るだけでも、何か、悲しいというか、少し泣きそうな気持になります。

久石譲さんの音楽も、良かったです。

漫画『この世界の片隅に』は、日本テレビの「終戦記念ドラマスペシャル」として2011年に放送されていた「この世界の片隅に」(主演は北川景子さん)の原作でもあったのですが、私はそのドラマも見ていたはずなのに、2016年の片渕須直監督のアニメ映画「この世界の片隅に」を見るまで、そのことをすっかり忘れていました。後でこのアニメ映画の原作が数年前にドラマ化されていたと知って、そのドラマを見ていたことを思い出したくらいでした。私はその7年前のドラマをあまり良く思うことができなかったのだろうと思います。

今回の連続ドラマは、昨夜の第1話を見た限りでは、楽しみにして見ることができそうに思えました。恐ろしい戦争の惨禍は後にすずさんたちの上にも降りかかってきてしまうのですが、絵を描くのが好きなのんびりとした性格のすずさんと家族や周囲の人々との穏やかな日常が、丁寧に描かれていくといいなと思います。

第1話の冒頭と最後にあった「現代編」の必要性というか、それがあったほうが良いのかどうかが私にはよく分からなかったのですが、見ていくうちには慣れていくのかもしれません。現代人が戦争時代を振り返る物語である場合、このような作品によくあるのはその現代人が主な登場人物の誰かの「孫」というパターンですが、今のところ、すずさんの暮らしていた家に引っ越すことを決めていた榮倉奈々さんの演じる近江佳代さんという人がどのような人なのかはまだ描かれていないので不明です。

最近(特にこの5年ほどは)戦争時代を描くドラマが減っているのように思うのですが、約73年前の日本の戦争時代を知らない私のような人が少しでも戦争時代の出来事を自分の身に引き寄せて考えることができるようにするためにも、戦争のない平和な世の中を希求し続けることができるようにするためにも、戦争の悲惨さを後世に伝えるドラマは毎年何作か、NHKや民放各局でこれからもちゃんと制作して放送するようにしたほうが良いと思います。

この「この世界の片隅に」のドラマの撮影は、東京都のスタジオと広島県と岡山県で行われているということなのですが、今は広島も岡山も、西日本広域多発豪雨による水害の被災地となっています。日本は自然災害大国と言われているのに、国や行政の災害支援対策や避難所の改善策はいつも後手に回っているというような印象があります。被災した方々だけではなく、ボランティアの方々も熱中症で倒れて搬送されているそうです。もしもできることなら、例えばもう少し気温の下がる秋近くになってから片付けるとかはどうだろうとも思うのですが、そのような悠長なことは言っていられないでしょうか。今すぐに片付けを始めるしかないのでしょうか。でも、泥の埃と異常な暑さのために気持ち悪くなる中で動くというのは、危険なことに思えます。動かないわけにもいかないのかもしれませんし、一体どうすればいいのだろうと思います。

サッカーW杯ロシア大会のフランス代表とクロアチア代表の決勝戦

TBSの「日曜劇場」の新ドラマ「この世界の片隅に」の第1話や、関ジャニ∞が6人となったテレビ朝日の「関ジャム」などの放送されていた、猛暑日の続く昨日の深夜、NHKでは、FIFAワールドカップ2018ロシア大会のフランス代表とクロアチア代表との決勝戦の試合が生中継されていました。

私は眠くなりながら、そのモスクワでの決勝戦の中継を何となく見ていました(試合の最後のほうでは複数の乱入者が捕まっていました)。結果は、4-2という点を取り合う試合で、フランス代表が優勝しました。1998年のフランス大会以来の20年ぶりとなる2度目の優勝だそうです。最初のフランスの1点はクロアチア選手のクリアミスによるオウンゴールだったのですが、セットプレーでもパスをつないだ流れの中でも、期待されている若手選手が確実に期待通りに活躍できていたフランス代表は、やはり強いのだなと思いました。

試合終了後、少しして雨が大降りになってきたのですが(試合前にも少し雨が降っていたようでした)、選手たちにメダルを授与する表彰式の時に、ロシアのプーチン大統領(過去の大会でも政治家の方は表彰台に来ていたのでしょうか)の上にだけその背後に立っていたSPの人らしきスーツの男性が黒色の丈夫そうな傘を差していたのが、中継映像を見ていてとても不思議でした。プーチン大統領の隣に立っていたフランスのマクロン大統領やクロアチアのキタロヴィッチ大統領は、大雨に濡れた状態で選手たちと握手などをしていました。ロシアで開催されている大会なので、係の方たちは自国の大統領よりも先にゲストの要人たちの上に傘を差したほうが良いのではないだろうか、どうして人数分の傘を用意していないのだろうかと思いながら見ていたのですが、それから10分ほどして、ようやくマクロン大統領やキタロヴィッチ大統領たちの上にも雨を避ける傘が到着していました(プーチン大統領の丈夫そうな傘よりも骨の数の少ない普通の傘でした)。

準優勝の銀メダルをもらうクロアチア代表の選手たちは複雑そうでしたが、5大会ぶり度目の優勝をして金メダルとトロフィーをもらったフランス代表選手たちはとても幸せそうで、表彰台の上に降ってきた優勝を称える金色の紙吹雪が雨で選手たちの身体にくっついていたのも、キラキラとしていてきれいに見えました。フランスの方々、ワールドカップの優勝おめでとうございます!

ところで、今大会の日本代表の試合の行われていた頃は、私は、勝村政信さんが司会を務めるテレビ東京の「FOOT×BRAIN」というサッカー番組でセルジオ越後さんの解説を聞くのが好きでした(深夜の番組なので、録画をしておいたものを後で見ていました)。セルジオさんの解説は「辛口」とも言われていますが、ジーコ監督の頃までは、テレビのスポーツ番組などでも、解説者が日本代表の選手や監督をやたらに絶賛・称賛しないことや、日本代表の試合内容について批評(批判)することは、ごく普通のことだったように思います。メディアの中に批評できる空気がある時のほうが日本代表のサッカーが面白かったという印象が(にわかの)私にはあります。

猛暑日の「音楽の日2018」

昨日のTBSでは「音楽の日2018」が放送されていました。

「音楽の日」は、東日本大震災の起きた2011年に始まった中居正広さんとTBSの安住紳一郎アナウンサー司会の長時間生放送の音楽番組で、今年で8回目となります。「第1部」は午後2時からの放送ということで、その全部を放送時間に見ることはできなかったのですが、夜の頃には私も見ることができました。合唱企画では、東京と北海道と福島(被曝の影響で封鎖されていた「Jヴィレッジ」を再開したそうです)と広島と沖縄、そして台湾(今回の西日本広域多発豪雨の被害に関しても台湾はいち早く支援を表明してくださったそうです)を中継でつないでいました。

King & Princeの「シンデレラガール」や、DA PUMPの「U.S.A.」、三浦大知さんの歌う久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」(深夜の「第2部」で披露されていた「世界」も良かったです)、藤井フミヤさんの歌う井上陽水さんの「少年時代」、サンボマスターの「できっこないを やらなくちゃ」(「第2部」では「輝きだして走ってく」)とその歌で踊るTBSの新ドラマ「チア☆ダン」に出演中の女優の土屋太鳳さんたちのチアダンス、中居さんと「うたばん」以来の10年ぶりの再会をしていた宇多田ヒカルさんの「初恋」、TBSの「ザ・ベストテン」に出演していた時の映像や主題歌を担当していたドラマの映像と共に紹介されていたサザンオールスターズの「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」と「涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~」と「壮年JUMP」など、いくつか、私も見たり聴いたりすることができて良かったです(深夜から朝5時頃まで放送されていたという「第2部」の大部分は、録画をしてあるのですが、まだ見ることができていません)。

TBSの「情報7days ニュースキャスター」も、恒例の?「音楽の日」つながりの、出演者たちのゆるい演奏(口笛とコーラス)で始まっていました。「平成最後の『音楽の日』」と言われていましたが(先週の日本テレビの「THE MUSIC DAY」の時にも言われていたかもしれません)、5月1日以降、「平成最後の」とつけると何でも何となく感慨深い感じになっているような気がします。

昨日も今日も、全国的に猛暑になっていると天気予報で言われています。本当に暑いです。35℃を簡単に越えて40℃近い気温になるというのは(直射日光の当たる場所はもっと暑いと思います)、やはり異常なことなのではないかと思います。私の小学生の頃には、30℃になることも珍しく、30℃になった日には熱中症になるから外で遊んではいけないと注意されていましたし、寒いのにプールの授業がある日も度々ありました。今から思うと、今では考えられないくらい、それは涼しい夏だったのだろうと思います。夏の気温が高くなっているのは温暖化の影響だと言われていたのですが、最近では地球は寒冷化しているとも言われていて、専門家の方々の説の一体何が本当のことなのかよく分かりません。

猛暑のために更なる悪臭を放っているという、「平成最悪の水害」となった西日本豪雨の被災地のごみ(災害廃棄物)の山は、近県の廃棄物処理施設などに運んで片付けることができるのでしょうか。もしも大都市で大災害が起きたなら、災害廃棄物の量はもっと大変なことになるのだろうと思います。昨年の夏の頃に放送されていた、日本テレビの「NNNドキュメント」の「4400人が暮らした町~吉川晃司の原点・ヒロシマ平和公園~」では、公園となった地面の下に埋められていた当時の被爆した町の“生活遺品”が発掘されていました。西日本豪雨の土砂災害による廃棄物の山の中には泥まみれの電化製品などもありますし、廃棄物の全部を埋めることはできないかもしれないと思いますが、もしかしたら、一部はどこかの土の下深くにそのまま埋めることになるのかもしれません。南海トラフの地震を最も警戒しているらしい政府は、東日本大震災以降、災害廃棄物のことをどのように考えてきたのでしょうか。「平成最後の」と「平成最悪の」が重なっているということも気になります。疲労と暑さと水の少なさから、熱中症のために避難所で亡くなった方がいるとも報じられていますが、そのような災害関連死が続かないようにしてほしいと思います。
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