W杯ロシア大会の日本代表とベルギー代表の試合と、「来た時よりも美しく」

FIFAワールドカップ2018ロシア大会の決勝トーナメント1回戦の、ウクライナに近いロシアの西の端のほうのロストフ・ナ・ドヌーで行われた西野朗監督の日本代表とロベルト・マルティネス監督のベルギー代表との試合を見ました。

といっても、眠い私は深夜(今朝の未明)まで起き続けていることができなかったので、後で試合中継の録画を見たのですが、前半を0-0で引き分けたまま、後半開始すぐに原口選手が先制点を取り、次いで乾選手が2点目を取り(無回転点シュートだったそうです)、後半の24分頃にフェルトンゲン選手がクロスパスのようなヘディングのロングシュートで1点を取り返し、次いでマルアン・フェライニ選手が2点目を取り返し、交代で入ったナセル・シャドリ選手がアディショナルタイムにパスがつながる見事なカウンターで3点目を取ってベルギー代表が逆転勝利するという、攻撃と守備の緊張感の続く試合で、日本代表は結果的には負けてしまったのですが、良い試合でした。私には、勝ったコロンビア戦よりも、引き分けたセネガル戦よりも、そしてフェアプレーポイントのために相手チームに1点を取られた状態で時間稼ぎのパス回しをして試合を終えた(それによって決勝トーナメント進出を決めた)ポーランド戦よりも、今大会で最後の試合となった強いベルギー代表との試合は、ずっと良いサッカーの試合だったように思えました。

今大会の日本代表の試合では、乾選手と柴崎選手の活躍が印象的でした。試合後、インタビューに答えていた西野監督は、何が足りないんでしょうね、と話していました。僅かであるようにも見える強豪国代表チームと日本代表チームとの差は、まだ大きいのかもしれないと思います。試合前には日本代表選手とベルギー代表選手との体格差が指摘されていましたが、背の高さの違いをカバーするのは難しいことなのかもしれません。試合の最後のほうの、日本代表の疲れてきている時に、相手チームの背の高い選手が活躍するとなると、それを抑えるのは大変なことなのだろうと思います。

2002年の日韓大会のトルシエ監督時代の頃からサッカーを時々見るようになった「にわか」(当時よくメディアで聞いた言葉です)の私が言うことではないのかもしれないのですが、足の速い選手やぶつかっても簡単には弾き飛ばされない強靭な選手や背の高い選手をもっと増やすために、サッカーを好きでサッカー部に入っているという選手たち以外の、例えばバスケットボール部やバレーボール部や陸上部などの他の部からサッカー部に選手をスカウトして集めるというようなことも、やはり必要であるような気がします。

4年間今の日本代表を作ってきたハリルホジッチ前監督がワールドカップの2か月前に突然日本サッカー協会に解任された直後、急遽日本代表の監督になった西野監督は、ベルギー戦の敗退により代表監督を退くのでしょうか。それとも、4年後のために、代表監督を続けるのでしょうか。日本サッカー協会が言うように、コミュニケーションに難があるというのなら、中途半端に外国の監督に依頼するのではなく、最初から日本人監督にしたほうが言葉やニュアンスは選手たちに通じやすいと思いますが(当時の日本人スタッフはどのようにハリルホジッチ前監督の意志を選手たちに伝えるフォローをしていたのでしょうか)、外国人監督と日本人監督のどちらがいいのか、ということよりも、誰に日本代表を導いてもらいたいのか、誰のどのような教えを日本代表選手たちにもたらしたいのか、日本サッカー協会の日本のサッカーの未来に対する構想や展望はどのようなものなのかなと思います。

それにしても、日本代表の選手たちが「代表を引退する」という風に発言することが、私にはいつも少し奇妙に思えます。「現役を引退する」ということなら分かるのですが、代表選手は、その時の監督から代表に選ばれるか選ばれないかというだけで、代表に選ばれたら半永久的に代表選手であり続けるということではないのではないかと思うのです。「代表を引退する」という趣旨のことを選ばれる前に言う選手(元日本代表選手)たちは、もしかしたら次も確実に代表に選ばれるという自信があるということなのかもしれませんが、どういうことなのかなと、少し不思議に思います。

会場で試合を観戦していた日本人サポーターがゴミ拾いを行うことについて、イギリスのメディアの記者の質問を受けた吉田麻也選手が、「日本には“来た時よりも美しく”という言葉があって、来た時よりも美しくその場を去るっていうのが美学としてある」と答えたという報道を聞いた時、私は、それまでその「来た時よりも美しく」なる言葉を聞いたことがなかったので、そのような言葉が日本に本当にあるのだろうかと少し疑問に思っていたのですが、何となく調べてみると、確かにあるようでした。

大手飲料メーカーの「KIRIN(キリン)」のホームページには、ビアガーデンで食事をしながらビールを飲む大人たちの写真と共に、バーベキューや花火大会などを楽しむための「アウトドアの合言葉」として、「来た時よりも美しく」という言葉が紹介されていました。最初に誰がこの言葉を使い出したのかはよく分からないのですが、ボーイスカウト(イギリスの軍人で作家のロバート・ベーデン=パウエル卿が1908年に創設した、集団でのアウトドア活動を中心とする青少年向けの教育プログラムだそうです)などで使われている言葉でもあるようで、公園の看板に書かれている場合や、小学校の遠足のしおりに書かれている場合もあるようです。いずれにしても、日本の美学としてあるという風に吉田選手が海外メディアに答えていたその(日本独自の?)言葉は、主に日本のアウトドアの世界で使われている言葉なのかもしれません(アウトドアではない私が知らないわけです)。

私が小学生の頃などは、おそらく普通に、ゴミはゴミ箱へ捨てましょう、ゴミは持ち帰りましょう、という風に言われていただけで、そのような、慣用句のような標語は使われていなかったのだと思います。引き際を美しくするという意味の「立つ鳥跡を濁さず」という諺とは似ているようで少し違いますが、でも、「来た時よりも美しく」は良い言葉だと思います。日本人なら当然皆そうするべき、というような“美学”や“美徳”の押し付けになってはいけないと思うのですが、各個人のこととして、一人一人が自分の出したゴミだけでも持ち帰るなり近くのゴミ箱(ゴミ箱自体は設置されてあったほうがいいと思います)の中にきちんと捨てるなりするようになれば、自然とその場所は清潔になっていくのかもしれないと思います。

昨夜のサッカー日本代表の試合、「ドカベン」、「働き方改革関連法案」のことなど

昨夜、フジテレビで生中継されていたFIFAワールドカップ2018ロシア大会の日本代表とポーランド代表の試合を、また眠い気持ちになりつつ見ていました。

TBSでは、安住紳一郎アナウンサー司会の「CDTV'18上半期SPエンタメまとめ総決算」という生放送の歌番組があって(9時台にはKing & Princeが「シンデレラガール」を披露していました)、その番組が終わる頃に丁度試合が始まるという感じでもありました。NHKでは、同じグループHのコロンビア代表とセネガル代表の試合が生中継されていました。

ボルゴグラードの気温は36度だったそうなのですが、湿度は約30%と低かったようです。スタートメンバーは6人が入れ替わっていました。コロンビア代表が先制点を取ったという状況のまま、引き分け以上なら決勝トーナメントに進めるという日本代表は、ポーランド代表に先制点を取られた状況で、後半の40分頃に長谷部選手が入った後、後ろでずっとパス回しをしていていて、何だろうと思っていたのですが、それは時間稼ぎをするための作戦だったようでした。

「このまま行けば日本代表は決勝トーナメント進出」というような字幕が画面に出ていました。私は「フェアプレーポイント」というものを知らなかったのですが、このロシア大会で初めて導入されたという、イエローカードやレッドカード(警告や退場)の数によってマイナス点になるという「フェアプレーポイント」によって、1-0でポーランド代表に負けた日本は、勝ち点4・得失点差0・総得点4でセネガル代表と並んでも、セネガル代表に勝ったコロンビア代表と共に、決勝トーナメントに進出することが決まったということでした。

良い内容の試合というわけではなかったようにも思えますし、攻めることなく(敗退が決まっていたポーランド代表も1点取って勝つという状況を守ろうとしていましたが)時間稼ぎのパス回しをして終わったという決勝トーナメントの進出の仕方には、どうなのかなと思ってしまう部分もあるのですが、あまりすっきりしない決勝トーナメントへの進出の仕方だったとしても、進出すること自体は良いことですし、これはこれで「日本らしいサッカー」ということなのかなとも思いました。

10人になったコロンビア代表との試合に勝ち、動きの速いセネガル代表との試合に引き分け、後のないポーランド代表との試合に負けた日本代表ですが、決勝トーナメントに進出すること、16強に入ること自体が「勝つ」ことであるなら、この勝ち方で良かったのかなという風に疑問に思えてしまう部分はどうしてもあって、イエローカードを出されるかもしれないというリスクを恐れた西野監督の時間稼ぎのパス回しの作戦が(今のところ)決してルール違反ではないのだとしても、やはり最後まで正々堂々と戦ってほしかったように思います。

昨夜の試合を(眠くなりながらですが)見ていた一視聴者の私としては、少し複雑です。「(決勝トーナメントへの進出が決まったという)結果が全て」ということなのかもしれないのですが、この試合を見ていたであろうサッカーを好きな日本中の子供たち、世界中の子供たちはどのように思ったのかなということや、引き分けに持ち込むつもりで最後まで戦い抜くことができるくらいの実力が今の日本代表にはもう少し足りないということを西野監督自身が判断した結果でもあったのかなということも、何となく思いました。決勝トーナメントでは、日本代表はベルギー代表と試合をすることになるそうです。


ところで、私は昨日知ったのですが、1972年から続いていた水島新司さんの漫画『ドカベン』シリーズが46年の歴史に幕を下ろしたのだそうです。水島新司さんは、もうすぐ80歳になるそうです。NHKの「クローズアップ現代+」では、「人生を変えるスポーツ漫画 ~ドカベン その半世紀が残したもの~」という『ドカベン』の特集が放送されていました。私は、昔にテレビで再放送されていたアニメの「ドカベン」を見ていました(昔は朝や夕方にアニメの本放送や再放送がありました)。野球のことはよく知らなかったのですが、野球部を強くするために様々な特技のある人をスカウトするというところも面白くて、“ドカベン”の山田太郎や葉っぱをくわえている岩鬼やピアノの得意な殿馬さんや繊細な里中君などの個性的で優しいキャラクターたちが好きでした。

スポーツアニメとしては、サッカーを知らなくてもアニメの「キャプテン翼」は見ていました、バスケットボールを知らなくても「スラムダンク」は見ていました。私は最近ほとんど漫画を読んでおらず、約30分の連続アニメもあまり見ていないのですが、私が知らないだけで、面白い作品は今も新しく作られているのかもしれません。


昨夜のNHKやTBSやテレビ朝日の報道番組では、明日の(つまり今日ですが)国会で「TPP」や、残業時間という概念をなくすことで過労死する人をさらに増やすことになると警告されている「高度プロフェッショナル制度」を含む、8つの労働法改正法案が1つにまとめられた「働き方改革関連法案」の採決が行われて、可決・成立する見通しであるということが報じられていました。

「高度プロフェッショナル制度」は、日本の多くの一般国民の労働者たちからの要望ではなく、安倍内閣の支援者である経済界の人々からの要望で作られた経営者側のためのものだということを、安倍首相自身も認めたそうなのですが、この法案が成立するということは、安倍内閣がアメリカ政府や経団連の意向に従う内閣だということを改めて露呈する出来事であるような気がします。加藤厚生労働大臣も含め、安倍政権の与党議員たちの答弁は本当に酷いと思いますが、それでも安倍内閣を支持するという約40パーセントの国民の方たちが、弱い立場の人々に寄り添う考え方をしない与党議員たちの不誠実さを不気味に思うようにならない限りは、与党の提出する怪しい法案が“強行採決”的に通ってしまう今の政治の状況は変わらないのかもしれないなと思います。

東日本大震災の頃、当時の与党・民主党が原発事故関連の議事録を残していなかったということを報道で知って酷いと思いましたが、その頃の民主党の政治手法の悪い部分を引き継いでしまったのが今の与党・自民党(と公明党)の安倍政権であるような気がします。


それにしても、熱中症になりそうなくらい、今日も気温と湿度が高いです。報道によると、大雨が降って、川が濁流になっている地域もあるそうです。私が小学生の頃には、夏に気温が30度になるということも珍しいことでした。最近の夏の日は簡単に30度を超えますし、40度近くになる日も多くなっています。日本の四季の自然風景もまた少しずつ変わっていくのかもしれません。

昨夜のワールドカップロシア大会の日本代表とコロンビア代表の試合

昨夜には、ロシアで開催されているFIFAワールドカップ2018のグループリーグH組の日本代表の初戦となるコロンビア代表との試合がNHKで生中継されていました。夜7時半頃から直前番組が放送されていたのですが、試合自体は夜9時頃からでした。競技場のあるロシア西部のサランスクには明るい青空が広がっていて、気温は27度だったそうなのですが、湿度は30%と言われていました。日本の気温27度の場合とは大分違うようです。

サッカーを見続けるか、夜10時からTBSのドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」の第10話を見るか迷っていたのですが、今年のNHKのサッカーワールドカップのテーマ曲を担当するSuchmos(サチモス)がNHKホールで披露していたその新曲の「VOLT- AGE(ボルテージ)」を聴いていた流れで(初めてこのテーマ曲をちゃんと聴くことができました)、そのままサッカーの試合を見ることにしました。「花のち晴れ」の第10話は、録画をしておいたものを後で見ました。

南米のコロンビア代表には強いイメージがあったこともあり、良くても引き分けかなと思っていたので、まさか日本代表がコロンビア代表に勝つとは、しかも2-1で勝つことになるとは思いませんでした。前半の始まった僅か数分後にハンドを取られたコロンビア代表のC・サンチェス選手がレッドカードで退場となったことも、日本代表がそのPKで最初の1点を取ることになったことも、予想外でした。10人になったコロンビア代表は、パスミスも増えていましたし、ボールの出し場所が見つからないのか足が止まっている場面も多く、慎重になり過ぎていたようにも見えました。早めに数的優位になった日本代表は、ボール支配率も高く、コロンビア代表選手たちの動きを的確に封じていました。審判の方が冷静によく見ていたのだと思います。日本代表選手たちは、西野朗新監督のために、という思いで団結して戦ったのだそうです。試合内容が面白かったかどうかというのとは少し異なるのですが、初戦でコロンビア代表に勝つことができたことは、すごいことだと思います。サッカーは何が起こるか分からないということを改めて思いました。

ワールドカップで日本代表チームが南米の代表チームに勝ったのは初めてのことだそうですが、アジアでも初めてのことなのだそうです。そこから「歴史的勝利」と言われているようでした。次は、日曜日の深夜(日本時間)にセネガル代表との試合があるそうです。昨夜のセネガル代表もポーランド代表に2-1で勝ったそうです。私はダイジェストで見たのですが、とても強そうでした。一昨日に「NHKスペシャル」として放送されていた、トルシエ元監督やジーコ元監督が日本代表について話していた「2018 FIFA ワールドカップ 驚異のストライカー ~対戦国の“英雄”たちを徹底解剖~」の中で、対戦相手の国の歴史や社会的背景などが少し紹介されていたのも良かったです。

また、これはサッカーワールドカップのロシア大会とは全く関係のないことなのですが、昨日の午前11時頃には、愛媛県の今治市に建設された岡山理科大学の獣医学部新設に関わる問題で不正が疑われている学校法人・加計学園の理事長で、安倍首相の「腹心の友」という加計孝太郎さんが、岡山県の加計学園の本部?(会場の背後には系列の各大学名の書かれたパネルが置かれていました)でぶら下がりの会見を行っていたようでした。

メディア各社に会見を開くことを加計学園側が通告したのは2時間ほど前で、会見は主に地元メディアの記者だけを集めたものとなり、岡山から遠い東京の記者たちや、震度6弱という大きな地震の被災状況の続く大阪の記者たちなどは、その加計理事長のぶら下がり会見を取材することができなかったのだそうです。テレビ朝日の記者は、間に合ったそうなのですが、広報担当の方に断られたのだそうです。広報の方によると、全ては加計理事長の判断によるものだそうです。この後に予定が入っているとかの理由ですぐに加計学園側に打ち切られていたぶら下がりの会見は、20分ほどの短いものでした。記者たちの質問に加計理事長が答えていたことによると、今後正式な記者会見を開くかどうかは検討中だそうです。

私は録画をしておいた報道番組で、その加計理事長が記者たちの質問に直接答えている様子を初めて見たのですが(それまでは学校の式典の映像くらいだったように思います)、謝っているとは思えない態度と時々薄く笑う話し方で、記者たちの質問の言葉を最後まで聞かないまま、それを遮るように「だから」と自分の意見を述べて「記憶にも記録にもない」を繰り返してぶら下がりの質疑を一方的に打ち切った加計理事長の何となく落ち着きのない様子を見ていて、日本大学のアメリカンフットボール部の内田前監督の記者会見を思い出し、安倍首相のお友達やお仲間の方々はやはりどこか似ているのかなと、「類は友を呼ぶ」という諺を思いました。

大手メディアの記者さんたちは、為政者や大企業の経営者などの社会的権力を持つ人々の不正や人権侵害の問題を追及し続けることができるでしょうか。南スーダンでの自衛隊のPKO日報問題や森友学園問題を始めとする、政府による公文書の隠蔽や変造や改竄事件の謎はまだ明らかにされていません。黒に近い灰色の状態のまま、政府による不正は世間的にはうやむやにされていくのかなと、昨日の報道を見ていて少し心配に思いました。疲れてしまう部分もあるのですが、政治の問題は暮らしや文化や文学や音楽や美術作品など様々なものにつながっていますし、関心を持ち続けながら日々のいくつかの報道に接していようと思います。

昨夜の平昌冬季オリンピックの閉会式

昨夜、92の国と地域が参加した韓国の平昌冬季オリンピックが閉幕しました。

報道によると、日本代表としては、今回選手の方たちが獲得したメダル数の13個というのは、1998年に日本で開催された長野冬季オリンピックを上回っての、冬季オリンピック史上最多なのだそうです。日本に近い韓国の平昌という場所が、日本代表選手たちに合っていたということなのでしょうか。あるいは、2年後の2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックへ向けて国がスポーツ事業に力を入れている結果ということなのでしょうか。メダルランキングによると、日本は11位、開催国の韓国は7位で、1位はノルウェー、2位はドイツ、3位はカナダだそうです。

閉会式は、夜8時から夜10時過ぎまで行われていました。NHKで生中継されていたその全部を放送時間に見ることができたというわけではないのですが、夜10時半からの日本テレビのドラマ「トドメの接吻(キス)」の第8話を見る前、何となく閉会式の様子を見ていました。これまでのオリンピックの閉会式もそうだったように、閉会式は開会式よりも簡素な作りのものだったように思います。私としては、開会式の演出のほうが好きでした。

開会式や閉会式に使われる会場の観客席がLEDディスプレイのようになるという作りも良かったと思うのですが、全体的には、オリンピックというイベントに限らないことなのかもしれませんが、近年多用されている「プロジェクションマッピング」は便利だなという印象でもありました。

東京オリンピックの開会式や閉会式でも、大量のドローン?は危ないので使われないかもしれませんが、CGやプロジェクションマッピングやARなどが演出に多用されるのかもしれないなと思いました。

「弔い」のセレモニーが入っているということには、少し驚きました。私が忘れてしまっただけなのかもしれないのですが、NHKの解説(開会式・閉会式の解説が十分だったとは言えないような気もしますが)によると、2016年のブラジルのリオデジャネイロオリンピックの時から取り入れられているそうです。神と人、死者と生者、あの世とこの世をつなぐ存在としての「亀」が、プロジェクションマッピングの光の中を泳いでいました。

次の2022年の冬季オリンピック・パラリンピックは、中国の北京で開催されるそうです。次の夏季は東京ですし、東アジアの国での開催が続のだなと、少し不思議な感じもしました。「北京への招待」の演出は、チャン・イーモウ監督ということだったのですが、パンダのキャラクターが登場したという以外には、光の使い方が韓国の閉会式の演出の雰囲気とも似ていたというか、中国らしさは薄まっていたように思います。映像の最後にスーツ姿の中国の習近平国家主席(独裁的な長期政権を維持するための国家主席の任期を撤廃する改憲案を出しているのだそうです)が登場したのを見て、リオデジャネイロオリンピックの閉会式の「東京への招待」の演出の最後に、任天堂のスーパーマリオに扮した安倍晋三首相が登場していたことを思い出しました。

花火も上がり、会場の明かりもきれいでした。平昌オリンピックが始まった最初の頃は、日本にも来ていた南岸低気圧の影響か、吹雪になっていたようでしたが、その後は晴れの日が続いていたようでした。

昨日のフィギュアスケートのエキシビジョンの時、リンクを出る際に手袋を外して氷に触れた羽生結弦選手が、笑顔で「カムサハムニダ(ありがとう)」と叫んでいました。平昌オリンピックの開催前には、北朝鮮とアメリカという核開発国の緊張関係が注目されていて、それは今でも続いていますが、誰かが負傷するような大きなテロ事件などもなく無事に終わって良かったと思いますし、“記録にも記憶にも残る”オリンピックになったのだろうと思います。

平昌パラリンピックは3月9日からだそうです。関係各国の政府にはその後も軍事行動をやめてほしいと思うのですが、それにしても、オリンピックとパラリンピックは、やはり一緒に開催したほうが良いような気がします。大手メディアが報道に力を入れている有名なオリンピックが終わると、パラリンピックまで終わったような気がしてしまうところがあるからです。もしも会場の事情などでオリンピックとパラリンピックの開催を今後も分けるのだとしても(あるいはもっと複雑な事情でもあるのでしょうか)、例えば開会式と閉会式を合同のものにして、パラリンピックを先に行ってからオリンピックを行うとか、開催の順番は今とは逆のほうが良いような気がします。

2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックがどうなるのか分かりませんが、もしも行われるのなら、その時には、バリアフリーの意味も兼ねて、一緒に行ったほうが良いのではないかなと思います。


ところで、今日は、1936年(昭和11年)に陸軍の革新派や皇道派の青年将校たちが起こしたクーデター未遂事件「二・二六事件」から82年の日でもあります。この事件をきっかけに、岡田内閣辞任後の廣田内閣によって、国が“思想犯”を監視するという「思想犯保護観察法」という法律が作られ、敗戦した1945年(昭和20年)に廃止されたのだそうです。約80年前の昭和初期の出来事だからなのか、以前よりも「二・二六事件」のことはテレビなどのメディアでは特集されなくなってきているような気もするのですが、「二・二六事件」の頃、革新派・皇道派の青年将校や役人たちや国家主義者たちは、「明治維新」に倣った「昭和維新」という言葉を掲げて、明治維新の精神の復興を目指していたそうです。私は「昭和維新」という言葉の内容をよく知りません。先日に知ったばかりです。ただ、「平成維新」は今のところ起きそうにありませんが、「昭和維新」の、明治維新の精神の復興を目指すという辺りは、「明治維新150年」事業を推進している今の安倍自民党内閣(安倍政権は国家社会主義的のようにも見えますが)の中にもありそうにも思えました。

羽生結弦選手の金メダルと宇野昌磨選手の銀メダル

昨日、韓国で開催されている平昌冬季オリンピックのフィギュアスケートの男子シングルのフリースケーティング(FS)の試合が行われ、一昨日のショートプログラム(SP)の試合で首位になった羽生結弦選手が優勝し、平昌オリンピックでは日本人初となる金メダルを獲得しました。右足首の怪我を克服して試合に復帰した羽生選手の力強い演技は圧巻でした。SPで3位だった宇野昌磨選手は、FSの技術点では羽生選手を上回っていたのですが、最初のジャンプで転倒してしまい、しかしすぐに立ち直って、落ち着いたすばらしい演技で2位の銀メダルを獲得しました。SPで2位だったスペインのハビエル・フェルナンデス選手は、エキシビジョンのような演技が楽しかったのですが、3位の銅メダルでした。SPの時よりも上手く4回転に成功し、FSの最後の方にも疲れが見えなかった田中刑事選手は18位でした。

試合中の画面の左上に技術点のカウンターが出ていて、私はフェルナンデス選手の試合中にこのカウンターに気付いたのですが、演技が進むに従ってカウンターの数字が上がっていくのが気になってしまって、斜め上のカウンターを見たり、中央の選手の演技を見たりと、少し散漫とした感じになってしまいました。

全ての試合が終わった直後、ブライアン・オーサーコーチと金メダルの羽生選手と銅メダルのフェルナンデス選手の3人は写真を撮っていて、銀メダルの宇野選手が一人になっていたのですが、お祝いの「くまのプーさん」のぬいぐるみが客席からリンク上に大量に投げ込まれていた試合終了直後に号泣し、フェルナンデス選手と抱き合いながら再び号泣していた羽生選手と、その様子を隣でただ見ているという冷静な宇野選手との明らかなテンションの差が、何だか面白く思えました。

転倒した時金メダルはないと思って笑ってしまったと話していた宇野選手は、他の多くのスケーターたちとは異なり、出番を待っている間、出場選手たちの試合の映像をちゃんと見ていたのだそうです。宇野選手がオリンピックの舞台を特別な場所と感じなかったというのも、面白いなと思いました。

最近の男子シングルの選手は、SPで100点以上、FSで200点以上を取らないと上位には上がれないようです。4回転ジャンプを得意としていたエフゲニー・プルシェンコ元選手が訴え続けていたように、4回転の点数が上がってからは、4回転を跳ばないとメダルには手が届かないようになっているのかもしれません。また、最近の男子選手は、女子選手たちがずっとそうだったように、ジャンプの転倒後すぐに気持ちを切り替えて立ち直ることができるようになっているように思えます。

私はNHKの生中継を見ることができたので、それを見ていたのですが、その中で、ラトビアの18歳のデニス・ヴァシリエフス選手のコーチを務めていたステファン・ランビエール元選手に話を訊いていたのを嬉しく思いました(私は、ロシアのアレクセイ・ヤグディン選手の優勝したアメリカのソルトレイクシティオリンピックの頃からフィギュアスケートを見始めたので、男子フィギュアは、そのアレクセイ・ヤグディンさんやジェフリー・バトルさん、エマニュエル・サンデュさん、エヴァン・ライサチェクさん、ジョニー・ウィアーさん、ステファン・ランビエールさんなどの海外選手の活躍していた頃を特によく見ていたような気がします)。羽生選手と宇野選手をどう思うかという質問に答えていたランビエールさんは、羽生選手の溢れる闘志を、宇野選手の音楽性と芸術性を誉めていたように思います。

羽生選手は前回のロシアのソチオリンピックの時の金メダリストですが、フィギュアスケート男子シングルの「連覇」は、66年ぶりで、1948年と1952年のオスロ大会で金メダルを獲得したアメリカのディック・バトン元選手以来のことだそうです。ディック・バトンさんも、羽生選手のスケートを「美しい」と称賛しているそうです。オリンピックのフィギュアで日本代表選手二人が同時に表彰台へ上がるというのも、初めてのことなのだそうです。

試合の直後の表彰台で、メダリストたちは平昌五輪キャラクターの「スホラン」という白い虎のかわいいぬいぐるみを手渡されていました。前・金メダリストで現・金メダリストとなった「オリンピックを知っている」羽生選手が、写真撮影のために、銅メダルのフェルナンデス選手と銀メダルの宇野選手を表彰台の中央に上げていた様子も、何となく、面白く思えました。

本当の表彰式はその時ではなく、夜に行われるということでした。宇野さんが記者の方に聞き返したことで、一視聴者の私も、ああそうなのかと、そのことを知ることができました。表彰式は、夜の7時過ぎにテレビ朝日で生中継されていました。試合会場の「江稜(カンヌン)アイスアリーナ」の観客も日本人が多かったということなのですが、メダルを授与していたのが日本人(IOC委員で日本オリンピック委員会の会長の竹田恒和さん)だったことも、少し意外でした。もっとこじんまりとしているのかと思っていたけれど思っていたよりも盛大だったと宇野選手が話していた表彰式の様子は、メダリストたちが見ているであろう観客席側があまり映されていなかったので、テレビの映像で見ていた私には、会場がどのくらい盛大だったのかがよく分かりませんでした。厚着の織田信成さんと松岡修造さんのいたセレモニー会場前の気温がマイナス9度だったということは分かりました。とても寒そうでした。

その後のスポーツニュースでは、金メダルを獲得した羽生結弦選手に安倍晋三首相がお祝いの電話をかけたということが、その様子の取材映像付きで報じられていました(銀メダリストの宇野選手にも安倍首相はお祝いの電話をかけたのでしょうか)。もしかしたらまた安倍内閣は、将棋で永世7冠を達成した羽生善治さんと囲碁で7冠を再制覇した井山裕太さんへの授与に続き、「国民栄誉賞」を授与する予定なのかもしれないなと、何となく思いました。
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