「東京センチメンタル」

昨夜の11時から12時24分くらいまでテレビ東京で放送されていたスペシャルドラマ「東京センチメンタル」を見ました。

東京スカイツリーの見える下町を舞台にしたドラマでした。主人公は、一眼レフカメラが趣味でバツ3の55歳の、老舗和菓子店「御菓子司 くるりや」の店主の久留里卓三(吉田鋼太郎さん)で、その他の主な登場人物は、女性関係にだらしがなく、最近使い始めたスマートフォンに慣れていない卓三さんを元気良く見守る「くるりや」の唯一の従業員でアルバイト店員の須藤あかね(高畑充希さん)、「くるりや」の向かいの理髪店の店主の柴田幸吉(片桐仁さん)でした。

ドラマは2部構成になっていて、第1話は、卓三さんが10年と6ヶ月振りに連絡をしてきたかつて密かに片思いをしていた美しい設楽靖子(高岡早紀さん)と再会し、再び恋心を抱く「谷中の恋」、第2話は、ある雨の日に「くるりや」にやって来た、デパートの和菓子フェアのイベントで一緒に仕事をした20歳ほど年下の木崎みゆき(黒川芽以さん)と門前仲町を歩きながら、自分に対する彼女の仕事上の尊敬の気持ちが愛情に変わるかもしれないと淡い期待をする「深川の恋」でした。

第2話の「イベリコバル門仲」というお店の店員さんを演じていたのは鈴木亮平さんで、卓三さんに思わせぶりな?態度を見せる若いみゆきさんが2回目のデートの居酒屋に連れてきていた同僚の阿部さんを演じていたのは谷村美月さんでした。

脚本は三木康一郎さんとブラジリィー・アン・山田さん、監督は三木康一郎さんでした。

東京スカイツリーの見える隅田川の風景もそうなのですが、例えば第1話では「朝倉彫塑館」や「ヒマラヤ杉」や「カヤバ珈琲」や「全生庵」や「根津 釜竹」など、実際の場所がドラマの舞台として登場する東京の町案内とグルメの紹介の要素と、55歳のバツ3の和菓子職人の卓三さんの淡い恋心の数日間の物語が、バランス良く描かれていたように思います。

第1話の最後、待ち合わせていた朝倉彫塑館の屋上に来なかった靖子さんが残していた手紙を、学芸員の女性から受け取った卓三さんが読む場面も、少し寂しい感じがしたのですが、ファンタジーのような、ノスタルジックな雰囲気があって、良かったです。

第2話では、みゆきさんが結婚をすることになったという相手がかなり年上風の男性だったという結末も、(私はもしかしたらイベリコ豚のお店の、鈴木亮平さんの演じていた店員さんなのかなと思っていたので)少し意外な感じがして面白かったです。

どちらの話にも共通していた、卓三さんとあかねさんと柴田さんとの日常の感じも良かったですし、何というか、とにかく、吉田鋼太郎さんの演じる久留里卓三さんがかわいいドラマでした。

この作品は、原作の小説などがないオリジナル脚本のドラマだそうなのですが、映像もきれいでしたし、物語の展開のテンポも良くて、落ち着いた雰囲気の短編小説のような、優しくて、すてきなドラマだったように思います。

あと、ドラマの画面に出ていた「東京センチメンタル」のタイトルの字は、吉田鋼太郎さんが書いたものなのだそうです。その字の雰囲気も、このドラマに合っているように思えて良かったです。

それから、今日は大晦日なので、これで今年最後になります。普段と同じ一日のはずなのに、明日から新年になるというのは何だか不思議ですし、面白いなと思います。それでは、良いお年をお迎えください。

「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」

TBSのスペシャルドラマ「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」を見ました。

宝島社の『このミステリーがすごい!』というミステリー小説の紹介本で大賞を受賞した短編小説の4作品を映像化した、各25分ほどのオムニバスドラマです。ドラマの原作の小説は、『このミステリーがすごい! 四つの謎』に収録されているそうです。私はその原作の短編小説を未読なのですが、何となく面白そうに思い、ドラマを見るのを楽しみにしていました。

第1話は安生正さんの小説『ダイヤモンドダスト』で、翌日に開店を控えた新宿の靴店の副店長の明神和也(山本耕史さん)が、恋人の睦美の浮気相手だったたばことお酒の好きな店長の奥脇巧(AKIRAさん)と一緒に大雪警報発令中の猛吹雪の街中へ出て行く、という話でした。脚本は髙橋麻紀さん、監督は古澤健さんでした。

第2話は中山七里さんの小説『残されたセンリツ』で、3年ぶりのリサイタル会場の楽屋でピアニストの多岐川玲(とよた真帆さん)が青酸カリを飲まされて殺されていた事件の捜査を担当することになった刑事の河原崎雄二(イッセー尾形さん)が、玲さんのマネージャーで元恋人の安住鷹久(佐藤二朗さん)とリサイタルの主催者の地元のリサイクル工場の社長で現在の恋人でもある美能忠邦(長谷川初範さん)、そして玲さんと同じピアニストで、玲とは不仲であることが有名だった玲の娘の多岐川真由(川口春奈さん)に聞き込みをしながら、事件の真相に迫っていく話でした。脚本は渡邉真子さんと髙橋麻紀さん、監督は金子修介さんでした。

第3話は海堂尊さんの小説『カシオペアのエンドロール』で、クリスマスの頃、北海道から東京へ向かう?寝台特急カシオペアのスイートルームで映画監督の道明寺(田中要次さん)が背中を刃物で刺されて殺害されていた事件に遭遇した、「エクセレント!」が口癖のスウィーツ好きの警視の加納(吉田栄作さん)と部下の玉村(浜野謙太さん)が、プロデューサーの吉川かなえ(いしのようこ)とアシスタントプロデューサーの賀茂泉(矢吹春奈さん)、新人女優の樫村愛菜(川島海荷さん)、そして、国民的人気を誇るその人気作品の主演女優を長年担ってきた望月ゆかり(藤原紀香さん)の中から、真犯人を捜し出す話でした。脚本は永田優子さん、監督は大谷健太郎さんでした。

第4話は乾緑郎さんの小説『黒いパンテル』で、今は建設会社に勤め現場監督の仕事をしているものの、30年前の20代の頃には特撮戦隊もののヒーローの黒豹のブラック・パンテルを演じていた若手の役者だった50代の須藤(勝村政信さん)が、地球に小惑星の衝突の危機が迫っていたある日、その特撮ドラマのヒロインだった妻の栄子(高橋ひとみさん)が部屋で発見した、廃工場での最終回の撮影中の爆発事故で燃えたはずのマスクと衣装を見せられて、自分の目の前で亡くなり助けることができなかった憧れの先輩役者で敵役のドラクル伯爵を演じていた二ノ宮(城田優さん)のことを思い出し、自責の念からその影に苦しんでいた時、二十歳になる一人娘の千明(小池里菜さん)を誘拐したというメールが死んだはずのドラクル伯爵から届き、ブラック・パンテルのファンだった娘の恋人の戸倉(山本裕典さん)と二人で、ドラクル伯爵の指示通りにブラック・パンテルのマスクと衣装の姿で廃工場に囚われている娘の救出に向かい、30年前の最終回では叶わなかった、ドラクル伯爵との最終対決に挑む、という話でした。脚本と監督は、星護さんでした。

第1話目の作品は、自然災害を利用した「プロバビリティーの犯罪」のような出来事で、物語そのものよりは、都会の大雪の映像が印象的でした。「ダイヤモンドダスト」は、大雪の夜の事件(あるいは事故)の翌朝の光景でした。

第2話目と第3話目は、探偵役の刑事が事件を解決するというような、オーソドックスな探偵小説風の刑事ドラマ的な作品で、個性的な刑事さんが登場し、事件の背景にあったドラマも短時間の中に描かれていました。

4つの物語の中では、私としては、第4話目の「黒いパンテル」が特に良かったです。

脚本と監督の星護さんは、私が昔とても好きで見ていた陣内孝則さんが江戸川乱歩の名探偵・明智小五郎を演じていたシリーズの方でもあるので、今回のドラマの雰囲気が、その明智さんのドラマの記憶にも重なって、上手く伝えることができないのですが、とても嬉しく思いました。

過去のフィルムの感じも、音楽も、ドラクル伯爵とブラック・パンテルとの特撮らしい戦いの場面も、廃工場の爆発事故の巨大な炎の演出も、赤く輝く謎の小惑星も、現場監督をしている50代の須藤さんのナレーションを兼ねた独白も、二ノ宮先輩の影も、二ノ宮先輩と通っていたバーの店内の装飾も、「ブラック・パンテル」の最終回が完成したような最後の「黒いパンテル 終」の画面も、とても良かったです。

原作の短編小説の長さがどのくらいなのか私には分からないのですが、約25分のドラマにまとめるのは大変だったのではないかなとも思いました。

4話ともそれぞれ最後まで楽しく見ることができたのですが、少し気になったのは、ドラマの終わり方でした。オムニバスドラマとして4話をつなぐ全体の編集の仕方ということなのかもしれないのですが、何というか終わり方に余韻や余裕がなく、突然ぶつ切りされたように物語の本編が終わり、次のドラマに切り替わっていたというような印象でした。例えば、同じオムニバスドラマの「世にも奇妙な物語」のように、終わる際に数秒のゆとりがあると、もっと良かったのではないかなと思いました。

また、そのためかどうか分からないのですが、短編ドラマの合間の、女性編集者の樹木希林さんとミステリー作家の又吉直樹さんのミニドラマの内容が、面白かったような気もするのですが、あまり頭に入って来ませんでした。

それから、番組の中で、「天才小説家」と「一流映画監督」のコラボレーションという風に言われていたように思うのですが、私としては、「一流映画監督」という言い方は良いとしても、「天才小説家」という言葉には、少し奇妙な感じもしてしまいました。例えば「天才漫画家」という言い方もあるので、「天才小説家」も間違ってはいないのかもしれないのですが、私は今まで聞いたことがなかったので、少し不思議な感じがしたのです。「文豪」だと、例えば夏目漱石やドストエフスキーのような印象になってしまうのかもしれないですし、もし本当にいるとすれば(このような言い方があるとするならば)、「天才」の「小説家」とはどのような小説家のことを指すのだろうと、これはこのオムニバスドラマの物語そのものとは関係のないことなのですが、少し気になりました。

でも、とにかく、昨夜の「このミステリーがすごい!」のオムニバスドラマを私も見ることができて、楽しかったです。

「ワンス・アポン・ア・タイム2」第14回

NHKのBSプレミアムの海外ドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム(Once Upon a Time)2」の第14回を見ました。

過去の魔法の森の世界(おとぎの世界)では、糸紡ぎの仕事をしている妻のミラと二人で暮らしていたルンペルシュティルツキン(ロバート・カーライルさん)が、王様の軍の前線へ徴兵されることが決まった通知書を妻に見せて、これで臆病者の父親とは違うということを証明できると喜んでいました。最初は心配していたミラも、夫を笑顔で送り出していました。

現代のルンペルシュティルツキンのゴールドさんとエマ・スワン(ジェニファー・モリソンさん)とその息子のヘンリー・ミルズ(ジャレッド・ギルモアさん)の3人は、ニューヨークのあるアパートの前へ来ていました。名札に名前の書かれていない部屋のベルを鳴らしたエマは、その部屋から突然外へ逃げ出したらしいフードをかぶった男を見つけ、彼を説得してくれと言うゴールドさんの頼みを聞いて、街中を走って追いかけていたのですが、路地裏で捕まえた、ルンペルシュティルツキンの息子のベルファイアと思われるその男性は、17歳の頃のエマを裏切ったニールでした。

エマは、ニールが最初から自分たちの秘密を知っていて、ルンペルシュティルツキンと協力して自分に近づき、利用したのかと疑っていたのですが、エマをとりあえず近くのバーに案内して話をしようとしたニールは、昔、ニールが盗んだ時計をロッカーから出して待っていたエマに会いに行こうとした時にオーガストに止められたという事実を伝えていました。その時ピノキオのオーガストがニールに見せていた箱の中には、「お前はベルファイアだ」と書かれたメモが入っていました。

父親に会いたくないと言うニールは、結果的にはエマを刑務所に送る形になってしまったことについて、エマを守るためだったと説明したのですが、ニールの裏切りによって刑務所に入れられたということに納得がいかないエマは、二人が出会ったのは運命だと話すニールに、ずっと首に下げていた、ニールにもらったスワンのキーホルダーのペンダントを外して返していました。ニールは、ルンペルシュティルツキンに嘘をつけば、会わずに済むとエマに提案していました。

エマとベルファイアが戻ってくるのを、ヘンリーにホットドッグを買って待っていたゴールドさんは、エマを連れてきてくれてありがとうと、ヘンリーにお礼を言っていました。

戻ってきたエマは、男に逃げられたとゴールドさんに嘘をついたのですが、ゴールドさんは、男が帰ってくるのを待つと言って、ニールの部屋の鍵を開けて侵入しようとしていました。エマは反対していたのですが、ヘンリーは廊下を見張ることにしていました。

ゴールドさんとヘンリーと一緒にニールの部屋に侵入したエマは、窓辺にドリームキャッチャーがかけられているのを見つけて少し動揺していて、それを見逃さなかったゴールドさんから、何か気付いているのではないか、嘘をついているのではないかと見破られて困っていました。

ストーリーブルックでは、エマから、ゴールドさんの息子がヘンリーの父親だったという相談を受けて、ヘンリーにも知る権利があると伝えていた白雪姫のメアリー・マーガレット(ジニファー・グッドウィンさん)が、チャーミング王子のデヴィッド・ノーラン(ジョシュ・ダラスさん)と、ルンペルシュティルツキンがヘンリーの父方の祖父で、レジーナが母方の義理の曾祖母で養母だということを話し合いながら、これでわだかまりが解けるかもしれないと話していました。

過去のおとぎの世界では、兵士として戦場に来ていたルンペルシュティルツキンが、これから前線に行くという兵士の一人から、捕虜が入っているという荷物を見張るよう命じられていたのですが、自分の名前を呼ぶ声に驚いて荷台の覆いを開けると、そこには顔がつぎはぎのようになっている少女がいました。少女の顔にあるはずの目は、手のひらに一つずつ付いていました。

少女は、臆病者の息子であり、糸紡ぎの娘に育てられ、父親と同じようになることを恐れていると、ルンペルシュティルツキンのことを当てていました。過去も未来も見通すことができるというその少女は、ルンペルシュティルツキンに自分の予言の力を信じてもらうために、ミラにもうすぐ男の子が生まれると教えた上で、この戦のためにその息子は父親を失うだろうと予言していました。

夜、軍が牛に跨って進むという少女の予言が当たったのを目の当たりにしたルンペルシュティルツキンは、生まれてくる息子に会うことができなくなることを恐れて、少女の姿が消えていた荷馬車の裏で、自分の足をハンマーで叩いてわざと大怪我をして、戦場を離脱していました。

杖を突きながら家に戻った頃、そこには生まれたばかりのベルファイアを抱いているミラの姿があったのですが、ミラは、兵士たちの噂から、夫がわざと怪我をしたことを知ってショックを受けていました。そして、情けない夫のことを怒りながら、あなたは息子のために戦場で立派に死ぬべきだったのだと嘆いていました。

ニールの部屋では、ニールのことを隠しているエマにゴールドさんが怒って何かをしようとした時、ニールが戻ってきて、エマのために戻ってきたのだと言う息子の言葉とエマの態度に、二人の関係性を察して唖然としていました。ニールは、エマが私の息子だというヘンリーを見て年を聞いていて、11歳だと答えるのを聞くと、俺の子かと繰り返しエマに訊いていました。エマが認めると、父親は消防士ですでに亡くなっているとエマに教えられていたヘンリーは、エマに嘘をつかれていたことにショックを受けて部屋を飛び出していました。

その頃、ストーリーブルックのレジーナ(ラナ・パリーヤさん)は、入院中のベル(エミリー・デ・レイヴィンさん)が記憶を失っているのを確認すると、魔法で気を失わせて、それからベルのバッグの中から「915.63」と書かれたメモを見つけて、コーラ(バーバラ・ハーシーさん)とフック船長(コリン・オドナヒューさん)と3人で、図書館へ向かっていました。コーラは、ルンペルシュティルツキンが町の外にいる間に、「闇の王」を操ることのできる短剣を見つけ出そうと考えていました。そして、その番号の本のあるはずの本棚に、何かが描かれた白い紙を見つけていたのですが、それを見たフック船長は、すぐにそれが宝の地図だと気付いて、解読していました。

しかし、フック船長が解読し終わると、コーラはフック船長を突き飛ばして、娘のレジーナとだけ出ていきました。コーラの目的は、最初から闇の王の短剣を奪うことにあったようでした。

部屋を出たヘンリーを追いかけたエマは、ヘンリーから、エマもレジーナと同じだと言われて、謝っていました。部屋で父親と二人になったベルファイアのニールは、3分という区切りをつけて、どうかチャンスをくれと言う父親の話を聞くことにしたのですが、ストーリーブルックに戻れば魔法が使えるようになるから、それで14歳の頃に戻ってもう一度やり直せばいいというようなことを話す父親にうんざりとしていました。そして、俺を見捨てられたのだから、今度は俺が見捨てる番だと、父親を突き放していました。

それからニールは、ヘンリーのことは二人で育てようとエマに話して、初対面のヘンリーと話していました。ニールが謝ると、ヘンリーは、知らなかったからいいんだと、父親のことを理解して受け入れていました。

過去の魔法の森の世界では、闇の王になったルンペルシュティルツキンが、森の中に一人でいた予言をする少女に会いに行き、予言通りに父親を失ったベルファイアをどうすれば見つけることができるかということを訊いていました。以前よりも大きくなっていた少女は、両手の目でルンペルシュティルツキンの未来を見て、お前はやがて息子を見つけるが、そのためにはみんなをこの国から連れ出すほどの呪いが必要だ、ただ呪いをかけるのも呪いを解くのも別の者だと予言をしていました。

そして少女は、未来を見通す目の力をルンペルシュティルツキンに渡していました。長い間、その重荷から解放されたく思っていたようでした。重荷から解放された少女は、そのまま倒れ込んでしまったのですが、避けられる運命と避けられない運命を見極める必要があるとルンペルシュティルツキンに言い、解放してくれたことお礼として、パズルのピースを授けるとある予言をしていたのですが、それは、少年がお前を息子の元に導くが、その子はお前を破滅させるだろうというものでした。

ルンペルシュティルツキンは、じゃあ殺すしかないと少女に言っていました。現在のゴールドさんは、孫のヘンリーがその少年であると気付いたようでした。あるいは、ずっと前から予知していたことだったのでしょうか。

最近は「スピンオフ」のような回が続いていたように思うのですが、第14回は、本筋の部分の物語が進んだように思えて、面白かったです。

今回登場した予言をする少女のような外見を持つ存在は、以前見た「パンズ・ラビリンス」という映画にも登場していたように思うのですが、日本にも古くから「手の目」と呼ばれる手のひらに目のある顔のない妖怪がいるのだそうです。

ニールが現代の普通の世界の人ではなく、ベルファイアだったという展開も、面白く思いました。ルンペルシュティルツキンは、臆病者だったという父親の影響から逃れることができないでいるようなのですが、今の父親に反発しているニールは、そのような祖父や父親を反面教師のようにすることができるのでしょうか。

あと、病院では、レジーナガ魔法でベルの荷物を空中に浮かべて調べていたのを、まだ怪我で入院しているグレッグ・メンデルがスマートフォンの動画で撮影して、どこかの知人に見せていたのですが、別の世界から来たばかりのコーラはともかく、メンデルが来た頃に身を隠していたレジーナも、ストーリーブルックの町に外から来た人がいるということを知らないのでしょうか。それとも、知っているけれども特に気にしていないということなのでしょうか。

コーラに利用され続けている海賊のフック船長は、コーラに裏切られながらも、一応左手のフックを返してもらうことはできたようでした。

次回の放送は、来年の1月8日からだそうです。

私は木曜日の夜の11時15分から放送されているこの海外の連続ドラマを放送時間に見ることはできないため、毎回録画をしておいて後で時間のある時に見ているのですが、まだ毎週の物語を楽しく見ることができているので、これからの物語も楽しみに見ることができるといいなと思います。

「途中下車」

NHKで放送されていた特集ドラマ「途中下車」を見ました。1時間15分ほどのドラマです。

旅行雑誌の副編集長として、スケジュール帳を埋めて毎日熱心に忙しく働いていたある日突然、地下鉄の車両に乗ることができなくなり、医師(野間口徹さん)からは「パニック症(パニック障害)」と診断され、そのうちに普通の電車にも、飛行機にも、小さな会議室にもいることができなくなって家族に黙って会社を辞めてしまった灰島立(北村一輝さん)が、パニック症のために無職になって家にいるようになった灰島さんにどう接していいか迷う、図書館で読み聞かせの仕事をしている妻の紗江(原田知代さん)と小学生の一人息子の樹(松田知己さん)との間に家族の絆を構築しようと毎日の生活の中に小さな努力を積み重ねて、そうしてパニック症を克服する過程で「お守り」のようになっていた自分の家族の協力を得て、再び社会に出て行こうとするまでを描いたドラマでした。

原作は、北村森さんの小説だそうです。脚本は喜安浩平さんで、演出は笠浦友愛さんでした。

灰島さんは、妻の勧めで近所のクリニックに通い始め、カウンセラーの沢渡先生(野際陽子さん)に相談をしながら、病の克服を目指していたのですが、ドラマでは「パニック症」の具体的な治療の部分はあまり描かれていなかったように思います。百人に一人いるとか、予備軍はもっとたくさんいるとか、克服のための治療を急いではいけないとか、そのような話を沢渡先生が灰島さんに伝える場面はあったのですが、沢渡先生は、パニック症に苦しむ灰島さんを、明るいほうへ促す第三者という感じだったような気がします。

実はお味噌汁が苦手だったらしい乗り物好きの小学生の息子の樹さんと一緒に久しぶりに電車に乗ることにした灰島さんが、樹さんにもらうマスカット味の飴で気を紛らわせながら、遥々と電車に乗って到着した海で遊ぶ場面も良かったですし、幼稚園生の頃の樹さんと約束していたことを実現するため、沢渡先生と過労で腸炎になって入院した妻の許可を得て、親子で黒部ダムと立山連峰へ旅行に行く場面も良かったです。

紅葉と雲海を望む秋の立山の風景がとてもきれいでしたし、親子で雷鳥を探す場面も、ほのぼのとしていて楽しく思えました。

黒部ダムを旅行中に知り合った夫婦(村松利夫さん、木内みどりさん)が、事情があって「無職」になっている灰島さんに共感を示す場面も、決して悪くはなかったのですが、旦那さんのほうがかつて半年ほど無職だったことがあるということを奥さんが灰島さんに話している場面を見ていて、その期間が長いのか短いのかがよく分からないような気もしました。

妻のことも息子のこともほとんど顧みない「仕事人間」だった灰島さんが、パニック症になったことをきっかけに「はだかの王様」だったこれまでの自分に気付いて、家族との生活を見直すということが中心の物語だったように思うので、私には詳しいことは分からないのですが、でも実際には、パニック症の克服は、今回のドラマで描かれていたよりも、もっと時間のかかる、慎重にしなくてはいけないものなのではないかなとも思いました。

でも、家族の大切さを描くドラマとして、良かったように思います。ある病をきっかけに家族全員が良い方向へ変わるというのは、本当には大変なのだと思うのですが、理想的でもあるような気がしました。

ところで、このドラマのタイトルの「途中下車」は、これも人生の中のことを指しているのだと思うのですが、このような状況を描く作品を見たり話を聞いたりすると、中島みゆきさんの「断崖-親愛なる者へ-」の歌を思い出します。「自転車みたいなこの命」が、「走りやめたら ガラクタと呼ぶだけだ この世では」という歌詞が、何かリアルな感じがして、寂しいのです。

多くの人がドラマの中の灰島さんのように「再出発」を目指すことができるといいなと思うのですが、同時に、何かの事情で走りやめている人を「ガラクタと呼ぶ」ことのない世の中になるといいなと思います。

「深夜食堂 3」最終回

TBSの深夜のドラマ「深夜食堂 3」の第十話(第三十話)「年越しそば」を見ました。

先週の「次回予告」を見た時にはなぜか気が付かなかったのですが、今回が最終回でした。

大晦日、マスター(小林薫さん)は、「めしや」で年を越したいという常連客のために、いつもより早く準備を始め、お店を開けていました。

マスターは、年越しそばのおそばを打っていたのですが、出来上がった頃、浪速娘のかすみ(谷村美月さん)が、自分はうどんしか食べないからと、おそばを持ってやって来て、袋ごとマスターに渡して帰っていました。

お店の前でかすみさんと会った小道(宇野祥平さん)は、運を引き寄せなあかんとかすみさんに言われて、よいお年を、と颯爽と立ち去るかすみさんを見送ってからお店に入り、かすみさんの持ってきたおそばを食べたいとマスターに注文していました。

それから、金本(金子清文さん)や八郎(中山祐一朗さん)、マリリン(安藤玉恵さん)とキミトシ(高橋周平さん)、忠さん(不破万作)などの常連客も、それぞれ持ってきたもらいもののおそばの麺をマスターに渡して、年越しそばを作ってもらっていました。深夜の12時近くには、ゲイバーのママの小寿々(綾田俊樹さん)とコウちゃん(吉見幸洋さん)も来て、年越しそばを頼んでいました。

マスターが用意していたおそばを最初に振る舞うことができたのは、刑事の夏木いずみ(篠原ゆき子さん)でした。テイクアウトできますかと注文したいずみさんは、バディの野口(光石研さん)と、交番のお巡りさんの小暮(オダギリジョーさん)と3人で、交番で年越しそばを食べていました。

その頃、町には除夜の鐘の音が響き始めていました。深夜の12時を示す時計の音が鳴って、「めしや」のマスターと常連客たちは、新年の挨拶をしようとしていました。ギリギリのところで、晴れ着姿の「お茶漬けシスターズ」のミキ(須藤理彩さん)とルミ(小林麻子さん)とカナ(吉本菜穂子さん)も駆け込んできて、みんなといることのできる幸せを噛みしめながら、3人は突然泣き出していました。

そこへ、ヤクザの竜(松重豊さん)とその弟分のゲン(山中崇さん)も訪ねてきて、みんなでお店の前で、お餅つきをしていました。新年のお祝いのお年玉として、お酒の制限をなくしたマスターは、その出来たての白いお餅でお雑煮を作って、新年を迎えたばかりの楽しそうなお客さんたちに振る舞っていました。

ドラマの最後の数分間は、「深夜食堂3」のこれまでのお話のダイジェストでした。そして、お店の前に集まっていたマスターと常連客たちが、映画の告知をする場面で終わっていました。

脚本は真辺克彦さん、監督は松岡錠司さんでした。

私としては、「めしや」の常連客たちがみんなでおそばやお餅を食べる場面で終わったほうが良かったようにも思えました。

でも、「めしや」での年越しと新年の一夜のささやかな出来事を描いていた最終回も、ほのぼのとしていて、とても良かったです。

第10話は、「最終回」というよりは、どこか「番外編」や「おまけ」のような感じでもあって、都会の片隅のファンタジーという印象が、これまでよりも、もう少し強くなっていたような気もしました。

みんな揃っての年越しに感動していたお茶漬けシスターズの、みんな少しずついなくなっていく、という言葉も、良かったです。本当にそうだなと、改めて思います。

あと、オダギリジョーさんの演じていた交番のお巡りさんは、やはり以前旅に出ていた片桐さんとは別人のようでした。

これからも「めしや」のマスターとお客さんとのかけがえのない時間は続いていくのだと思えるような最終回だったように思いますし、第3作の「深夜食堂」も、毎週の物語を楽しみに、最後まで見ることができて良かったです。

オープニングに流れるいつもの鈴木常吉さんの「思ひ出」はもちろん良いのですが、エンディングで流れる今作の主題歌の高橋優さんの「ヤキモチ」という曲も、様々な人の人生が交錯するドラマの雰囲気に合っているように思えて、良かったです。

私は原作の安倍夜郎さんの漫画を未読なのですが、ドラマの「深夜食堂」は、今回も面白かったです。
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Author:カンナ
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