「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」第7話

フジテレビのドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」の第7話を見ました。

第7話は、日本経済連盟のホームページをハッキングして声明文を出した「平成維新軍」の予告したテロを特捜班が阻止しようとする話でした。

公安総務課長の青沼祐光(飯田基祐さん)が公安部の土岐田と会っている頃、警察庁警備局長の鍛冶大輝(長塚京三さん)は警視総監の乾陽一(嶋田久作さん)から特捜班のフル稼働を命じられました。

「平等はあらゆる善の根源であり、極端な不平等はあらゆる悪の根源である」と書かれた声明文を読んだ捜査員の大山玲(新木優子さん)は、岡田以蔵を名乗るハッカーだった頃に結成した「トゥルーストゥルーパーズ」の仲間だった坂本龍馬を名乗る人物が関係していると考え、銀行のサーバーをハッキングしてお金を奪って慈善団体に寄付する計画を立てていた時に一度だけ送られてきたメールのIPアドレスの控えから、高校生の「坂本」(今井悠貴さん)にたどり着きました。

大山さんと樫井勇輔(野間口徹さん)は、坂本の自宅の部屋の本棚の裏に「平成維新軍」が使った仮面を見つけました。大山さんは、坂本のパソコンを特捜班のアジトに持ち帰り、パスワードの解析を始めました。

吉永三成(田中哲司さん)が取り調べようとしても坂本は黙ったままだったのですが、取調室に入ってきた大山さんを見た坂本は岡田以蔵と気付き、「体制の犬」になった気分はどうかと皮肉を言いつつ、銀行のハッキングの計画を立てていた時が人生で一番楽しかったと笑っていました。しかし、ハッキングの方法を訊かれた大山さんが、同級生にいた銀行の幹部の娘と親しくなって家に遊びに行き父親のパソコンにウイルスを仕掛けたと答えるのを聞くと、銀行の幹部の娘と同じ学校に通っていたということはあなたもそちら側の人間か、お嬢さまの暇つぶしに過ぎなかったのかとがっかりしました。

大勢で集まって犯行を行う自分を卑怯者だと感じてグループを脱退したという大山さんは、世の中を本気で変えたいと思うなら人々の前に姿を見せるべきだと坂本に言いました。

坂本は、大山さんと交代して再び取調室に入ってきた吉永さんに、年収を訊きました。そして、吉永さんが700万円くらいと答えると、自分の家は父親のお給料と母親のパートのお給料を合わせて500万円くらいで、それは日本の家庭の主流かもしれないけれど、家で大学進学の話をすると両親は学資保険や奨学金といったローンや借金の話ばかりするのだと話し始めました。奨学金で大学へ行った知り合いも返済のためのアルバイトに明け暮れて勉強い専念することができないが、一方で、家庭が裕福で高級車で大学へ通い勉強をせずに遊んでばかりいるのに親のコネで良い会社に就職できる学生もいる、生まれた環境によって将来が決まるのは不公平だと訴えました。

パソコンに何かが仕掛けられているかもしれないと、パスワードの解析に慎重になっていた大山さんは、稲見朗(小栗旬さん)から自分の直観を信じて奇跡を起こしてみろと言われて、坂本が使いそうな文字を試してみることにしました。そして、様々な英数字を試した後、坂本が一番楽しかったと話していたことを思い出し、岡田と坂本のイニシャルと日付を合わせたパスワードを入力すると、パソコンを開くことができました。

坂本のパソコンからテロの計画の情報を得た特捜班は、テロが実行される日、それぞれ大学へ向かい、テロの目標とされた政治家たちの子供を護衛しました。拳銃を持って大臣などを親に持つ大学生の前に現れたテロリストたちを捕まえ、大学生が銃殺されるのを阻止しました。男子大学生を撃とうとした「平成維新軍」の一人を捕まえた稲見さんは、テロリストの青年の動きを封じながら、お前が自由になった時彼奴が酷い人間だったらまた狙えばいいと言いました。

取調室の坂本は、計画の失敗を知るも、今の時代は誰でもテロリストになれる、俺たちはこの国の英雄なのだと笑いました。

原案と脚本は金城一紀さん、演出は鈴木浩介さんでした。

このドラマの平成維新軍というテロリストの青少年たちは、経済格差が広がっていく社会や、政治によって搾取する者と搾取される者が固定化されていく社会、為政者や権力者が弱者から今よりも奪っていく社会の在り方を変えようとしていました。しかし、その手法が殺人だったので、特捜班によって阻止されました。

平成維新軍の人たちが政治家の子供たちを殺そうとしたのは、「二世議員」の誕生を未然に防ぐためだったようです。テロの計画が特捜班の捜査員によって阻止される展開は、また「アンパンマン」的でもあり、特捜班が主役なのだと思い出させるものでもありましたが、ただ、“テロリスト”になってしまった社会的弱者の主張を伝えることもこのドラマの中心なのかもしれなので、そう思うと、どちらが主役というものでもないような気がしてきます。

政府は(日本国憲法の改憲のために?)大学までの教育の完全無償化というものを考えてもいるようなのですが、その財源は示していません。自民党の議員などは、消費税の使われ方などを見直さずに、「年金」の保険料に足す「こども保険」なるものを作ろうとしているそうなのですが、それは、最初は例えば100円ほどだったとしても「年金」の場合と同じように少しずつ値上げされていくのかもしれませんし、裕福ではない家庭の子供を救うためのものであるはずの教育の無償化が、裕福ではない個人や各家庭からも保険料を強制的に取るような形の財源で行われるのだとするなら、それは結局、裕福ではない家庭が裕福な家庭を支えるということにもなり、本末転倒であるような気がします。

昨日には、報道によると、衆議院本会議で「共謀罪」の要件を絞り込んで「テロ等準備罪」と名付けたものの新設を含む組織犯罪処罰法の改正案の採決がまた強行的に行われ、与党の自民党と公明党とその仲間の野党の維新の会の賛成多数によって可決されたそうです。

イギリスでは、コンサートのチケット売り場の辺りで自爆テロ事件が起きて、22人の方が亡くなったそうです。犯人はイギリス人の男性で、ISILが犯行声明を出したそうです。フジテレビの「ユアタイム」には自民党の議員が頻繁に出演して政府の方針を解説しているように思いますが、昨夜の放送に出演していた自民党議員は、このイギリスのテロ事件のことも出して、テロを防ぐためには日本にはテロ等準備罪が必要なのだ、TOC条約の締結にも必要なのだという趣旨の従来の自民党の説明を繰り返していました。

「共謀罪」の趣旨を含む組織犯罪処罰法改正案については、国連のプライバシー権に関する特別報告者で日本のプライバシー権の歴史を30年研究しているというジョセフ・ケナタッチさんという方が、安倍晋三首相宛ての公開書簡で、この法案は個人の人権やプライバシーを守る措置を取っていない欠陥のある法案だと強い懸念を表明し、それを受けての菅義偉官房長官の反論を、中身がないと批判しているそうです。与党は野党からの質問と同じように、国連からの質問にもまともに答えないようにしているのかもしれません。昨夜の「ユアタイム」では、司会の男性アナウンサーや哲学者の萱野稔人さんや自民党議員が、「共謀罪」の審議が深まらないことを野党の民進党のせいにしていました。民主党が与党だった時代にTOC条約に加盟しなかったことについて、萱野さんや自民党議員は、民主党時代にできなかったことを自民党に要求するのはおかしいというようなことを言っていたのですが、民主党の議員だった民進党の議員が依然何かの番組の中で話していたことによると、民主党は省庁の役人と仲が悪かったために頼んでもTOC条約締結のための作業をしてもらうことができなかったということでした。審議が深まらなかったことの原因は、野党の質問の切り込み方に問題があったということが多少はあるとしても、自分たちの提出した法案への質問にまともに答えずに審議が深まるのを避けていたような与党の側にあるように思います。

「共謀罪」を含む法改正案は、次は参議院に送られるそうですが、議席数からしたら、また強行採決がなされて、与党の自公と維新の賛成多数によって可決することになるのかもしれません。この「テロ等準備罪」が新設される改正案に賛成している方は、この法律があったらテロを防ぐことができるという与党の説明を信じているのでしょうか。以前に起きた、首相官邸の屋上にドローンが落ちていたという事件は、結局どうなったのでしょうか。

このドラマのテロリストの青少年たちは、政治に不満を持っていましたが、政治家の子供たちは一般の人たちなのだろうと思いますし、非武装の一般市民や弱者を狙う犯行は、やはり卑怯です。昨日に報道されていたイギリスの自爆事件の犯人の行ったことも卑怯です。しかも、一般市民を狙うテロリストにはそもそも市民を悪い政治家による支配から救いたいというような気持ちはないのかもしれませんが、例えば、「共謀罪」のようなものが新しく作られようとしている今の日本では、欧米諸国で「テロ事件」が起きたり北朝鮮でミサイルが打ち上げられたリすると、「テロとの戦い」という大義名分のもとに、日本国内の警察権力(公権力)が拡大します。仮にある人物が世の中を変えたいという思いのために一部の政治家や要人を狙った殺傷事件を起こしたのだとしても、その「テロ事件」が再び起こることを恐れた政治家や要人たちによって、結局は普通の一般市民が苦しめられることになるのではないかなと思います。

「世の中を変える」ということは、誰かにはできることなのかもしれませんが、私にはできないことであるような気がします。ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」の「平成維新軍」の物語は、今回で一旦終わるのでしょうか。予告によると、次回は林智史(真島秀和さん)が潜入している新興宗教団体の話になるようでした。また少し怖そうでもありますが、次回の物語も楽しみにしていようと思います。

「フランケンシュタインの恋」第5話

日本テレビの日曜ドラマ「フランケンシュタインの恋」の第5話を見ました。

第5話は、「フランケンシュタイン」は本当に純粋だから遊び半分の気持ちならラジオから呼びかけるのはやめてほしいと稲庭聖哉(柳楽優弥さん)に頼まれたことでリスナーの「フランケンシュタイン」に会いたくなって稲庭工務店を訪ねて来た「天草に訊け」のレポーターの天草純平(新井浩文さん)と散歩をすることになった深志研(綾野剛さん)が、大学生の津軽継実(二階堂ふみさん)を好きになってもまだ人間のことを何も分かっていないということを思い知り、天草さんに誘われて、人間のことをもっと深く知るために天草さんのラジオに出演することを決める、という話でした。

脚本は大森寿美男さん、演出は茂山佳則さんでした。

第5話も、良かったです。これまでよりも「恋」やキノコの描写が少なかったので、そのところも私には見やすかったのだと思います。

今回は、訊かれたことに正直に答えてしまう深志研さんが、人を傷つけないための「思いやり」としての「嘘」や「秘密」を学ぶ話でもありました。

津軽さんは、姉の晴果(田島ゆみかさん)と祖母の叶枝(木野花さん)に深志研を紹介し、少し不思議がられながらも、一応交際を認めてもらいました。津軽さんに大学の構内のお地蔵様について訊かれた叶枝さんは、120年前にキノコの病で死亡したサキさんが感染症の研究所で働いていた時に患者さんのために作ったものかもしれないと話していました。

稲庭工務店で社長の稲庭恵治郎(光石研さん)から初めてのお給料をもらった深志研は、同僚の飯塚光毅(葉山奨之さん)に病気の母親の治療のためと頼まれて、お給料を全額貸すのですが、室園美琴(川栄李奈さん)が飯塚さんの嘘をすぐに見抜き、飯塚さんを問い詰めました。飯塚さんは、「スナックみつき」を経営している母親とその交際相手の男性に頼まれてお金を渡していたのですが、以前にも何度かそのようなことがあったということでした。美琴さんは飯塚さんにやめるように言い、それから飯塚さんと工務店のみんなを引き連れてスナックへ向かいました。

飯塚さんの母親と交際相手は、飯塚さんからお金をもらっていることを悪いことだとは思っていなかったのですが、話を聞いていた深志研が、飯塚さんにありがとうございますと感謝したのですか、と男性に問うと、男性は逆上して深志研にワインをかけて殴り、驚いて止めに入った津軽さんのことを突き飛ばしました。津軽さんが倒されたのを見た深志研には怒りの感情が湧き出てきたので、それに気付いた津軽さんは、深志研に、あなたのことが大好きです、だから今は我慢してくださいと訴えました。その様子を見ていた飯塚さんは、男性に掴みかかって乱闘になり、母親は息子に渡されたお金を投げ返して、辺りにはお札が舞いました。その光景を深志研はぼんやりと見ていました。

飯塚さんは、深志研にお金を返して謝り、また一緒に働きたいと言いました。深志研が一緒に頑張りましょうと答えると、飯塚さんはほっとして社長たちと一緒に工務店に帰って行きました。

部屋に戻った深志研は、人間のことを何も分かっていないと天草さんに言われたことを考えていました。山暮らしで世間知らずの深志研に静岡の海を見せた天草さんは、自分は北国の出身で、友達のような恋人のような女性と一緒にミュージシャンを目指して上京したが、なかなか売れず、それでも明るく振る舞う女性のことが次第によく分からなくなって、女性と距離を置くようになって孤独にし、女性を自殺に追い込んでしまった、女性の気持ちが分からなかったのだというような自身の過去を深志研に打ち明けて、人のことはなかなか分からないということを伝えていました。そして、何とかラジオの仕事を見つけ、人間のことをもっと知りたいと思って悩み相談のコーナーを始めたということを話し、一緒にラジオに出てみないか深志研を誘っていました。

深志研は、青い電車に乗って東京のラジオ局「TOKYO634」へ行き、天草さんの紹介で、十勝みのる(山内圭哉さん)とアシスタントの大宮リリエ(水沢エレナさん)のいる生放送のスタジオに入っていました。

予告によると、次回では深志研が「フランケンシュタイン」としてラジオのレポーターを始めることになるようでした。そうして少しずつ、人間を知っていくことになるのでしょうか。

それにしても、綾野剛さんの演じる深志研さんの純粋無垢さを見ていると、私は、何となくなのですが、以前に見たことのある、ジョルジュ・ランパン監督の映画「白痴」(原作はドストエフスキーの小説『白痴』です。見ていて少し辛くなるのですが、良い映画だったという印象があります)の主人公の、ジェラール・フィリップさんの演じていたムイシュキン公爵のことを少し思い出します。

深志研さんは、これからどのような人間社会の現実と向き合うことになっていくことになるのでしょうか。あるいは、そのような展開にはならないのかもしれませんが、ともかく、次回の「フランケンシュタインの恋」の物語も楽しみにしていようと思います。

「小さな巨人」第6話

TBSの「日曜劇場」のドラマ「小さな巨人」の第6話を見ました。

今回の第6話からは、「豊洲署編」です。

警視庁の捜査一課強行班第1係長から芝警察署に異動になっていた刑事の香坂真一郎(長谷川博己さん)は、捜査情報を新聞記者に教えたことに対する処分として豊洲警察署に異動となりました。豊洲署の刑事課には、本庁の人事課職員だった三島祐里(芳根京子さん)の他に、前捜査第一課長の三笠洋平(春風亭昇太さん)の罪を警察組織のために隠蔽した現捜査第一課長の小野田義信(香川照之さん)の捜査第一課長付運転担当を外された、刑事の山田春彦(岡田将生さん)もいました。

芝署で香坂さんと出会った刑事の渡部久志(安田顕さん)は、その後猛勉強したらしく、捜査一課に引き上げられて、小野田捜査一課長付運転担当になったようで、以前とは違うきれいな服を着て清潔にしていました。

香坂さんは、学校法人・早明学園の事務局で経理課長を務めている夫の横沢裕一(井上芳雄さん)が失踪したと豊洲署に相談に来た妻の横沢亜美(中村アンさん)の捜索の依頼を受けました。早明学園の専務の富永拓三(梅沢富美男さん)は、元刑事部の参事官で、小野田さんを捜査一課長に引き上げ、香坂さんの父親の敦史(木場勝己さん)を所轄へ異動させた元捜査一課長でした。退任後の「天下り」で早明学園の専務になっていました。

早明学園では、初等部と中等部の校舎の建設を始めることを祝うための式典が開かれていました。山田さんや三島さんと3人で早明学園を訪ねた香坂さんは、富永さんと再会し、富永さんから理事長の金崎玲子(和田アキ子さん)を紹介されました。香坂さんが経理課長の横沢さんの失踪について二人から話を訊こうとすると、二人は、横沢さんは学園のお金を6000万円横領していたのだが、長年貢献してくれたから事件にはしたくない、横領のことを公にもしたくないからお金さえ返してくれるなら示談にしたいという風に答え、横沢さんの失踪をただの家出のように言いました。

しかし、香坂さんは、富永さんの言うことに反して、失踪事件として捜査をすると決めました。富永さんから報告を受けたらしい小野田課長に呼び出された香坂さんは、捜査を止めるよう言われたのですが、山田さんや三島さんたちと早明学園を調べることにしました。最初に早明学園に行った時、香坂さんは、山田さんが学園のある関係者と知り合いらしいことに気付いたのですが、学園の名簿を調べてみると、その人は矢部貴志(ユースケ・サンタマリアさん)という事務局の経理課の人で、失踪した横沢さんの家に遊びに行くほど親しくしていた人でもありました。

小野田課長の指示を無視して、香坂さんは、豊洲署の刑事たちと一緒に矢部さんを職務質問してみることにしました。学園を出た矢部さんを尾行し、道に追い込んで問い詰めようとしていたのですが、しばらくして矢部さんを見失ってしまいました。矢部さんは、山田さんから尾行の連絡を受けて、通る道を変えて身を隠したのでした。

三島さんが矢部さんを探していると、立てかけられていた鉄パイプが突然倒れて来ました。三島さんは、山田さんに助けられたのですが、その隙に矢部さんは逃げていきました。駆け付けた香坂さんたちに、山田さんは、道の左に逃げたと伝えたのですが、実際には右に逃げていました。逃走を目撃した三島さんは、山田さんの嘘に驚いて黙っていたのですが、戻った豊洲署で香坂さんに訊かれて、そのことを話していました。三島さんは、香坂さんに頼まれて再び早明学園に向かい、矢部さんを知る関係者にお礼の1万円を支払って話を訊きました。

その女性は、学園内で生徒同士の喧嘩が起きた時、近くにいた矢部さんが電話でPCを発注していて不思議だったということを憶えていたのですが、それを三島さんから聞いた香坂さんは、矢部さんが警察官だと気付きました。調べてみると、矢部さんは、本当は警務部人事第一課に所属する江口和夫という人で、山田さんの先輩刑事でもありました。

毎朝新聞の記者の佐川勇人(好井まさおさん)によると、早明学園は、国が持て余している土地を10億円で買い取って学校を作り、学校を天下り先にもして、外務省から生徒を斡旋してもらうというようなことを行っていました。江口さんは、早明学園に潜入し、その裏帳簿を探していました。山田さんを問い詰めてそのことを訊き出した香坂さんは、三島さんに山田さんの見張りを頼み、ある夜、山田さんが車で向かった場所に付いて行ったのですが、そこは早明学園の校舎でした。屋上の鍵がなくなっていると知った三島さんと香坂さんは屋上へ急いだのですが、すると何かが落ちる音がしました。屋上には、江口さんがこめかみの辺りから血を流して倒れていて、江口さんの近くにいた山田さんが逃走しました。三島さんは香坂さんの指示で通報し、走って逃げていた山田さんは、香坂さんに報告すれば良かったと、何かを香坂さんに言おうとしていたのですが、捜査一課の係長の藤倉良一(駿河太郎さん)たちに捕まり、黙ったまま警察署へ連れて行かれました。

脚本は丑尾健太郎さんと成瀬活雄さん、脚本協力は八津弘幸さん、演出は渡瀬暁彦さんでした。

「豊洲署編」の始まった第6回も、面白かったです。

香川照之さんの演じる小野田捜査一課長だけではなく、今回から新しく登場した梅沢富美男さんの演じる富永専務や和田アキ子さんの演じる金崎理事長の顔にも、迫力というか、圧力がありました。

ユースケ・サンタマリアさんの演じる矢部さんが不気味に思えていたのですが、矢部と名乗っていた刑事の江口さんは、今回で死亡してしまいました。誰に殺されたのかなどは、まだ不明です。私としては、ユースケさんにはもう少し登場してほしかったのですが、山田さんの回想などで登場することになるのかもしれません。

安田顕さんの渡部刑事が芝署編だけではなく豊洲署編に出ていたのも良かったように思います。小野田捜査一課長は、「横滑り」という異動の仕方をしたことのある捜査一課長で、それは珍しいということだったのですが、小野田さんが言っていたように、最終的には人事は人が決めるということなら、香坂さんにもまだ捜査一課長になる道は残されています。江口さんが倒れていた現場からなぜか逃走した山田さんも、捜査一課長を目指していた一人なので、犯人ではないというのなら逃げないほうが良かったのではないかとも思うのですが、それにも何か事情があるのかもしれませんし、あるいは被疑者として逮捕されたという過去があったとしても、捜査一課長の判断によってはそのような警察官でも捜査一課長となることが可能ということなのかなとも思いました。

このドラマの学校法人・早明学園と国との癒着の話を聞いていて、今の政府と森友学園や加計学園とのことを少し思い出してしまったのですが、国と癒着して利益を得ている学校法人(学校法人に限らないかもしれませんが)というのは、私が知らないだけで、もしかしたら他にもあるのかもしれません。

警察官が警察官殺しで逮捕されるというような事件があったなら、かなり騒ぎになりそうに思えますが、実際に起きたことはあるのでしょうか。それとも、起きても世間には隠されているのでしょうか。先日報道されていた広島中央署の現金盗難事件についても、県警本部長が謝罪をしたということなのですが、それは警察への県民の信頼を損なったということに対するもので、まだ犯人は逮捕されていないのだそうです。日本の警察は優秀だとよく言われているので、警察署内で起きた盗難事件の犯人が見つからないということはないのではないかとも思いますが、見つからないまま事件がうやむやになっていくということもあるのでしょうか。

次回の「小さな巨人」の「豊洲署編」の続きも、楽しみにしていようと思います。

「おんな城主 直虎」第20回

NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第20回を見ました。

第20回は、亀之丞時代の亡き井伊直親(三浦春馬さん)の娘と名乗って井伊谷の龍潭寺に現れた少女・高瀬(高橋ひかるさん、高の文字ははしご高です)と対面し、元許婚の直親の隠し子かもしれないことにショックを受けつつ、直親の娘かどうかが判明するまで屋敷に置いておくことにした井伊直虎(柴咲コウさん)と、龍潭寺へ行った虎松(寺田心さん)から自分には姉がいるのかと訊かれて高瀬の存在を知った直親の妻のしの(貫地谷しほりさん)が、共に亡き直親への複雑な思いを乗り越えて、井伊家の娘として高瀬を迎え入れる、という話でした。

作(脚本)は森下佳子さん、演出は藤並英樹さんでした。

隠し子の存在に動揺を隠し切れない直虎としのさんが、井戸の前で直親のことを、自分のさわやかさを意識的に利用した二枚舌の「すけこまし」だったのかと、生前の直親に言われたことを暴露し合いながら怒っていた場面が面白かったです。少女漫画の登場人物のようだった直親の過去のシーンがこのような回想シーンとして活かされるとは思いませんでした。

父親は井伊の亀之丞で母親はゆきだと言う高瀬さんのことを、直虎の家臣の中野直之(矢本悠馬さん)は、人の少ない井伊家に加えてはどうかと最初から言っていたのですが、今川と武田の同盟関係が崩れかけていることを知っている家老の小野但馬守政次(高橋一生さん)は、武田が井伊に送り込んだ間者(スパイ)なのではないかと直虎に話していました。

鶴丸とおとわだった頃の幼なじみの雰囲気を少し取り戻してきた政次と直虎が一緒に囲碁をしていた場面も良かったです。

南渓和尚(小林薫さん)が松岡家に手紙を出して当時の亀之丞について訊いたところ、隠し子がいるということは知らないが、亀之丞がゆきという女性と二人でいるところを見たことがあるという内容の手紙が返って来ました。直虎と政次は高瀬が本当に直親の娘なのかどうか迷っていたのですが、床の掃除をしながら亀之丞の笛の曲を口ずさんでいた高瀬が母親に教わったと答えるのを聞いて、高瀬を直親の娘として受け入れることにしていました。

一方、今川氏真(尾上松也さん)からの手紙を受け取り今川と連携するかどうかを考えていた松平家康(阿部サダヲさん)は、山伏の松下常慶(和田正人さん)を呼んで偵察に向かわせました。井伊の家臣たちにも新しい家族として正式に披露された高瀬は、異母弟の虎松も通う龍潭寺で一緒に手習いを始めていたのですが、その時南渓和尚と直虎を訪ねて来た常慶を見ていました。高瀬は常慶のことを知っているのでしょうか。

次郎法師だったおとわが直虎になってからまだ一年だったようで、年が明けてお正月になっていました。瀬戸村で収穫された綿花による木綿の布も無事に完成していました。商人の瀬戸方久(ムロツヨシさん)は、政次と一緒に駿府の今川館へ挨拶に行っていたのですが、武田と織田と松平のことで苛々している氏真から、種子島の生産を今後は地元の商人に任せることにしたと言われて衝撃を受けていました。井伊谷に戻ってきた方久は、駿府は終わったというようなことを直虎に言って、これからは気賀だと、直虎をその気賀の町へ案内していました。その賑やかな市場にはまた盗賊の頭?らしい謎の男(柳楽優弥さん)もいました。

気賀という町は、浜名湖に近い港町だそうで、今は静岡県の浜松市の北区の細江町という町の中に合併されているのだそうです。

あと、氏真から今川と武田とのことを訊かれた政次が、氏真から直接聞くまでは信じないことにしていると答えるような細かいところも良かったです。次回の「おんな城主 直虎」の物語も楽しみにしたいと思います。

「犯罪症候群 SEASON1」第7話

フジテレビの「オトナの土ドラ」のドラマ「犯罪症候群 SEASON1」の第7話を見ました。

大企業の社長である高梨道治(竜雷太さん)の息子だった絵本作家の高梨道典(高橋光臣さん)とその妻の美和(前田亜季さん)の子供の和樹(大村優怜さん)を救うことができなかった、元刑事で探偵の武藤隆(玉山鉄二さん)は、殺された妹の婚約者だった先輩刑事の鏑木護(谷原章介さん)の協力を得て、身代金を受け取った後に子供を殺害したと思われる犯人の捜索を始めました。

自分と道典さんの関係性を知る者は誰かと、ティッシュ配りをしていた道典さんを高梨社長の側近の桜井(相島一之さん)が迎えに来た繁華街の広場で考えていた武藤さんは、広場の隅に集まって談笑していたホームレスの男性たちから、いつもタバコを吸っている首に大きなやけどの痕のある男を最近見かけないという話を聞き、その男が通っているというパチンコ店の前でその男と鉢合わせになりました。

やけどの男には逃げられてしまったのですが、その夜、武藤さんは、表の捜査には限界がある、捜査方法にこだわるのは自己満足だと言う警視庁人事二課の環敬吾(渡部篤郎さん)から、その男の資料を渡されました。武藤さんは、迷いながらも資料を受け取りました。やけどの男は山名という人物でした。武藤さんはアパートの山名の部屋に侵入し、外から見張りをし続けました。

山名の資料を見せられた鏑木さんは、環に近づくなと言っただろうと武藤さんを叱り、今度こそ家族を壊されることになると忠告したのですが、武藤さんは環さんとのつながりを絶とうとしませんでした。もう一人の犯人の梶という男のことを武藤さんに教えた鏑木さんは、感情に流されて理性を失ってはいけないと、武藤さんを心配して言っていました。

警察ではない武藤さんの見張りに怯える山名さんと梶さんは、武藤さんを殺す計画を立て始めました。夜、山名さんの部屋に外に立っていた武藤さんは、山名さんに声をかけられ、待っていた車に黙って乗り、倉庫のような場所へ連れて行かれました。何を知っているのかと訊く山名たちに、全部知っている、お前たちが和樹君を殺したのだろうと答えた武藤さんは、人を殺すなど大したことではないと言う山名たちを、お前たちは人間じゃないと責め、ナイフを取り出して襲い掛かってきた二人と格闘し始めました。少しすると、銃声が響き、鏑木さんたち警察官が現れ、山名さんと梶さんは逮捕されました。

武藤さんは、山名たちが自分を殺そうとしていることを部屋に仕掛けた盗聴器で聴いて知り、あえてその二人の車に乗っていたのですが、そのことを知った鏑木さんは、お前が死んだらみんなが悲しむ、俺も悲しいと武藤さんに言い、それを聞いた武藤さんは、すみませんでしたと頭を下げていました。

武藤さんと妻の雅恵(鶴田真由さん)は、退院した娘の真梨子(桜田ひよりさん)と自宅に戻ってきました。武藤さんは、警察を辞めた理由について、真梨子さんに話すことにしました。真梨子さんは、叔母の事件が原因ということは知っていたようでした。武藤さんは、妹を殺した未成年の犯人を一瞬でも殺そうと考えた自分は警察官でいてはいけないと思ったということを打ち明けて、黙っていたことを娘に謝り、父親の話を静かに聞いていた真梨子さんは、ごめんなさいと泣きながら父親に繰り返し謝っていました。

一方、道典さんは、1億円の身代金を用立てた父親から、子供が殺されたのはお前のせいだ、お前の息子だから殺されたのだ、美和さんもお前と結婚しなければ子供を殺されるという人生を送ることはなかったと言われたことを真に受けて、そうかもしれないと落ち込んでいました。美和さんは、社長からのお香典を持参して自宅を訪ねて来た桜井さんから、道典さんを助けることができるのはあなただけなのだと、道典さんと別れてほしいということを頼まれて、離婚届と指輪をテーブルの上に置いて、和樹さんの遺骨を持って家を出て行きました。そして、和樹さんの遺骨や遺品を抱えて繁華街をぼんやりと歩いていた美和さんは、壁に貼られていた少年犯罪の被害者の会という白い紙に目を留めていました。

誘拐殺人事件の犯人として逮捕された山名と梶は、誘拐と殺人は認めたようなのですが、身代金として受け取ったお金は偽物だったと主張し、お金は本物だとする警察の意見と食い違っていました。鏑木さんと武藤さんは、そのような犯人の主張を知って、事件を調べ直すことにしたようでした。環さんは、ある国会議員と高梨社長とのつながりを調べていました。高梨社長は、料亭で会ったその議員に密かにお金を渡していました。

脚本は谷口純一郎さん、監督は都築淳一さんでした。ボクシングの試合の中継の延長のため、30分繰り下げて放送されていました。

今回も落ち着いた展開で、良かったです。予告によると、次回が「SEASON1」の最終回のようでした。新しい人物も登場するようでしたし、まだ分かりませんが、WOWOWで放送されるという「SEASON2」につながっていく話になるのかなと思いました。

一昨日には、「共謀罪」の要件を改めて「テロ等準備罪」という名称に変えたものを新設する組織犯罪処罰法改正案(政治家や警察官や財界人というような公権力を持った人たちが関係しそうな犯罪は、処罰適用の対象から外されているそうです)の採決が衆議院法務委員会で強行的に行われ、自民党と公明党と日本維新の会の賛成多数によって可決し、衆議院本会議へ送られるということが報道されていましたが、そこをまた強行採決で通過し、次の参議院でも可決されて、もしもこの法案が成立することになったなら、現在には違法とされている捜査手法が合法化される日も来るのかもしれません。今回のドラマを見ていて、何となくそのようなことも思いました。

東海テレビとWOWOWとの共同制作ドラマだからなのかどうかは分かりませんが、よくできているドラマだなと思います。上手く伝えることができないのですが、淡々としていて、隙の無いドラマであるような気もします。「SEASON1」の最終回がどのような展開になっているのか、放送時間に見ることができるかどうかは分からないのですが、来週の放送も楽しみにしたいと思います。
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