核廃絶の市民団体がノーベル平和賞を受賞したこと

一昨日にはノーベル文学賞をガスオ・イシグロさんが受賞したと知って嬉しく思ったのですが、昨夜には、今年のノーベル平和賞を、7月7日の「核兵器禁止条約」の採択(9月20日に署名されました)に向けて尽力した市民団体「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」が受賞したと発表されていて、ニュース速報で知った時、すごいなと思いました。良かったと思うと同時に、これは核兵器を保有している国々の政府やその傘下にいる日本のようなへ国々の政府へのメッセージでもあるのだろうなと思いました。

核兵器廃絶国際キャンペーンがノーベル平和賞を受賞したからなのか、あるいはそれ以前に決まっていたものなのか分かりませんが、昨夜のNHKのBS1では、8月に放送された「明日世界が終わるとしても」の「核なき世界へことばを探す サーロー節子」が再放送されていました。13歳の時に広島で被爆し、同級生30人と姉と4歳の甥を亡くしたというサーロー節子さんは、カナダやアメリカの各地で原子爆弾による被爆者の実態を伝えていたのですが、通訳なしでの英語での演説が現地の人々の心に届いていました。サーロー節子さんは、日本人は被害者であり加害者でもあるという立場で、核兵器の残酷さを世界に訴え続けているそうです。

サーロー節子さんは、被爆して黒い肉の塊のように膨れ上がり、水がほしいと言いながら亡くなった4歳の甥の姿が、核の脅威にさらされている世界中の子供たちの姿に重なるのだと話していました。カナダ政府の軍縮の担当者には、人間が溶けて亡くなっていく姿をもう見たくありませんと訴えていました。

ICANには、サーロー節子さんなどの被爆者の方々も協力していたそうです。核なき世界の実現に向けて言葉を尽くしているサーロー節子さんは、ICANのノーベル平和賞の受賞の知らせに感激していました。核兵器禁止条約の採択の頃には核保有国から反対するか棄権するかするようにとの圧力があったというICANのベアトリス・フィン事務局長は、核兵器禁止条約の採択に向けた活動は被爆者の視点に基づいて行われたもので、被爆者も重要な役割を果たしてきた、と述べているそうです。「赤い背中の少年」の谷口稜曄さんや元長崎大学長の土山秀夫さんなど、少し前に訃報が伝えられていた日学者の方々がもしも、せめて今日まで生きていらしたなら、約72年前に広島と長崎に原子爆弾が投下されたことによる長い間の反核運動がノーベル平和賞を受賞したことを知ることができたのだなと思いました。

唯一の戦争被爆国である日本の今の政府は、残念なことながら、核兵器禁止条約の採択に反対し、国連の会議にも参加しませんでした。核兵器禁止条約という国際的な法律が作られたことも、それに向けて活動を続けていた「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」という市民団体がノーベル平和賞を受賞したことも、「核なき世界」の実現に向けた第一歩が踏み出されたばかりということなのかもしれませんが、とても重要な第一歩なのだろうと思います。

日本政府は、カズオ・イシグロさんのノーベル文学賞受賞に関してはコメントを出したそうなのですが、市民団体の核兵器廃絶国際キャンペーンがノーベル平和賞を受賞したことに関してはコメントを出していないのだそうです。「核の抑止力」を主張する日本政府がノーベル平和賞にノーコメントとは、あからさまだなと思います。中国政府が人権活動家の劉暁波さんのノーベル平和賞受賞に苛立っていた時のことを少し思い出しました。


ところで、これはノーベル賞とは関係のないことなのですが、昨夜のテレビ東京の報道番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」では、東京都の住宅地では幼稚園や保育園などの施設の建設が住民の方たちから反対されているという報道の中で、「子供の声は騒音なのか」という問題が扱われていたのですが、番組の取材によると、子供に優しい社会を目指しているドイツでは、2011年に「子供の声法案」が可決し、法的に「子供の声」が「騒音」から除外され、子供の声が法律で守られることになったのだそうです。このドイツの法律の話を聞いていて、ドイツはすごいなと思いました。法律が作られたからと言って、幼稚園周辺の住民からうるさいと言われなくなったとか、子供たちの出す音を幼稚園側が放置しているということもないそうです。番組では、幼稚園の庭では床を転がっても響かないタイヤが使われているおもちゃの車で遊ぶようにするとか、そのような工夫も紹介されていました。「子供の声は騒音なのか」と時々言われている問題に関して、日本でも変えることができそうな部分はまだまだあるのかもしれないなと思いました。

「ユアタイム」の終わりと「THE NEWS α」という新しいニュース番組

先日の9月末の金曜日の夜、約一年半に渡って放送されていた、桑田佳祐さんの「百万本の赤い薔薇」をテーマ曲にしたモデルの市川紗椰さんがキャスターを務めるフジテレビの23時台の報道番組「ユアタイム~あなたの時間~」が終了しました。

平日の23時台には、NHKの「ニュースチェック11」、日本テレビの「NEWS ZERO」、TBSの「NEWS23」、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト(WBS)」と報道番組が重なっていて、市川紗椰さんがどうということではないと思うのですが、私には、フジテレビの「ユアタイム」は、その中では少し中途半端な雰囲気の報道番組であるように思えていました。スタジオゲストには与党の自民党関係者が来ることが多く、毎回の放送を見ていたというわけではないのですが、政府の広報番組なのかなと思えてしまうこともありました。

今年の春頃(5月頃)から、金曜日の放送の最後のほうにプチ鹿島さんの「プチタイム」という新聞記事の読み比べをするミニコーナーが新設され(深夜なので、私は録画して見ていました)、プチ鹿島さんの切り口と話が面白かったので、私はそのコーナーを見るのを楽しみにしていたのですが、8月昨年の8月10日に安倍首相が居酒屋で学校法人・加計学園の加計孝太郎理事長や秘書官たちと食事をしていたことを書いていた朝日新聞の「首相動静」と、安倍首相が居酒屋で加計孝太郎理事長と食事をしていたことを伏せていた読売新聞の「首相の一日」を比較して以降、読売新聞の記事に使用許可が降りなくなったとかで、少しずつコーナーの国内政治を“斬る”側面は抑えられていったような気がします。9月22日には放送がお休みにもなっていたので、このまま終わるのだろうかと思っていたのですが、一応最終回の9月29日には「プチタイム」も放送されていました。

そして、「ユアタイム」の後の番組として、昨日の月曜日の夜11時40分(「ユアタイム」の時よりも10分遅い時間です)から始まった「THE NEWS α(ザ・ニュース・アルファ)」は、フジテレビの椿原慶子アナウンサーがキャスターを務める報道番組でした。ロゴもスタジオも白と赤を基調としたシンプルなデザインで、少し地味にも見えたのですが、経済系に強いニュース番組にする予定なのかなとも思いました(私が見たのは番組の前半のみです)。ニュースの見出しを読む椿原キャスターの顔が画面の向かって右側に大写しになるというところは、意味はよく分かりませんが、斬新だったかもしれません。

昨日には、民進党の枝野幸男元民主党官房長官が、保守政党の自民党(や公明党)や希望の党(や維新の会)と選挙戦を戦うために、「立憲民主党」というリベラル系議員を集めた新党を結成するということを発表し、記者会見を開いていました(昨夜の「NEWS23」に生出演していました)。日本史の授業でも習いましたが「立憲○○党」という名前の政党は戦前にもいくつかあったので、枝野さんの作る新党の「立憲民主党」という名前をニュースで聞いた時、どうしてこのような新鮮さの全くない党名にしたのだろうと、少し不思議にも思いました。でも、前原誠司代表が民進党を事実上解党した今、保守系政党ではないリベラル系の政党を新しく作ったということは、良いことだと思います。

ただ、その「リベラル」について、昨夜のこの「THE NEWS α」では、コメンテーターの津田塾大学総合政策学部教授で政治哲学者の萱野稔人さんが、「そもそもリベラルとは」として「人道的介入」を重視するものだと話し、アメリカのオバマ前大統領やフランスのオランド前大統領がシリアへの空爆を行ったことを「リベラル派の人道的(軍事)介入」の例に挙げて説明していたのが(空爆のことまでは言っていなかったかもしれませんが)、私には少し違和感がありました。

「リベラル」は、厳密に説明するには複雑なものがあるとしても、それなら「保守」も同じだろうと思います。確実に定義することが難しい言葉なのだろうと思います。それでも、普通には、リベラルは、「革新派」とか、個人の人権や自由を尊重する「自由主義」とか、そのように訳されていることが多いように思います。

「ユアタイム」の後の「THE NEWS α」も安倍首相が総裁を務める自民党を応援しているフジテレビのニュース番組なので、枝野元官房長官の設立しようとしているリベラル系新党?の印象を少しでも良くないものにしようという意図もあったのかもしれませんが、その一方で、「そもそも保守とは」の説明はありませんでした。「保守」にしても「リベラル」にしても、日本の場合と外国の場合では異なるかもしれませんし、その言葉を単純化して説明することは意外と難しいのかもしれないなと思います。「リベラル」を説明するのは難しいと言う萱野さんの「リベラル」の解説を聞いて、日本独自のリベラルということですねと答えた椿原キャスターは、有権者にとって選択肢が広がるのは悪いことではないと話していました。

各政党や立候補しようとしている方たちには、様々な意味に取ることができるような曖昧なものではなく、具体的な政策案を出してほしいと思いますし、メディアも各党の政策を取り上げて解説してほしいと思います。東日本大震災の頃の与党・民主党の失敗もまだ忘れることができませんが、与党と協力して一緒に被災した国民を救うことよりも政権を奪うことを優先した野党・自民党の腹黒さも、自民党の「日本国憲法改正草案」の不気味さも、忘れることはできません。選挙報道の裏で進んでいると思われる学校法人・森友学園や加計学園の問題のことや、国が日本銀行の資金や年金を運用した資金を使って民間企業の大株主になりつつあるという官邸主導の統制経済?のことなども、忘れずに報道してほしいように思います。

スニーカー通勤を政府が奨励しているというニュースについて、椿原キャスターが、女性は仕事帰りに出かける予定もあるからこれは男性目線で提唱されたものではないか、というような意見を言っていたのも良かったです。そうかもしれないなと思いました。医療費削減のために?運動不足になりがちな会社員に歩いてもらうことが目的らしいのですが、革靴とはそれほど健康に悪いものなのでしょうか。革靴にも、スニーカーにも、歩きやすいものと歩きにくいものがあるような気がします。そもそも自分の足に合っていなければ、どのような素材の靴でも靴擦れなどが起きてしまいます。会社には「スーツ」で行かなければいけないというのも、少しずつ変わっていくといいのかもしれません。

あと、報道によると、昨日には、アメリカのラスベガスで、50人以上が亡くなり400人以上が負傷するという銃乱射事件が起きたそうですが、メディアでは犯人の男性が自殺をして終わったというこの大量無差別殺傷事件のことを「テロ事件」とは呼んでいません。ある事件がテロ事件かどうかを決めるのは、政治家なのだそうです。大きなホテルの上層階から命を狙われたら群衆には逃げ場がないなと怖く思いました。今後アメリカ社会は、トランプ大統領やその支持者も巻き込んで、銃規制を進めることができるのでしょうか。

「THE NEWS α」という新ニュース番組には、「プチタイム」のようなコーナーは無いようです。この番組がまた1年半ほどで終わるのか、もう少し長く続くのかはまだ分かりませんが(しかも昨日に始まったばかりです)、同局の女性アナウンサーをメインキャスターにするというのはニュース番組としては手堅い作りということなのかもしれません。

ところで、テレビ朝日では、一昨日の日曜日の早朝に「サンデーLIVE!!」というジャニーズ事務所の少年隊の東山紀之さんをキャスターに迎えた「大型ニュース情報番組」の放送を始めていました。私は録画をしておいたものを何となく見てみました。初回ということもあるかもしれませんが、全体を仕切っていたのは、キャスターの東山さんではなく、アナウンサーの方でした。他にもジャニーズ事務所の方がキャスターを務める報道番組、情報番組はありますが(全曜日にあるのだそうです)、私には、ジャニーズ事務所のキャスターの方が自分の意見をはっきりと言っているのをあまり聞いたことがないように思うので(私がちゃんと見ていないからということもあると思います。憶えているのは以前の「ワイドナショー」の時の中居正広さんくらいです)、そのような部分が改善させるといいのかなと思いました。

国会冒頭での衆議院の解散と、辺野古の希少サンゴのことなど

昨日の28日の午後12時頃、招集された臨時国会の冒頭で大島理森衆議院議長が解散詔書を読み上げ、日本国憲法の第7条によって衆議院は解散されました。「7条解散」というものです。23回の解散中、17回が「7条解散」だそうです。

衆議院の解散とは衆議院議員の全員が国会議員の職を「クビ」になるということです。今回の解散については「内閣総辞職」とは言われていませんが、その場合、内閣は、憲法の第71条の規定により、次の内閣総理大臣が決まるまではそのままなのだそうです。

臨時国会に出席していたのは主に解散を決めた与党議員で、民進党などの野党議員は抗議の欠席をしたそうです。解散が宣言された直後の国会議員たちの「万歳!」は、とても奇妙に見えますが、7条解散ということで天皇陛下に向けられているものだという説もあるそうです。所信表明演説も代表質問もなく、国会は開かれてすぐに閉じられました。安倍首相が第1次安倍内閣(「美しい国」などと言い出していたのが何だか不気味に思えていました)を解散する時には、一応所信表明演説はありましたが、昨日の第3次安倍第3次改造内閣の解散には、所信表明演説さえありませんでした。国会は始まってから100秒ほどで終わってしまいました。戦後の政治で初めてのことだそうです。安倍政権はこれまでにも憲法を軽視し、国会を軽視している政権のように見えましたが、市民によって選挙で選ばれた代表が議会を開いて話し合って国のいろいろなことを決めるという議会制民主主義(間接民主主義とも呼ばれているそうです)を安倍政権が否定しているように思える部分は、このような最後にも表れているのだと思いました。

今は2017年ですが、第二次世界大戦後の新しい日本国憲法のもと民主化した社会の中で国民が維持してきた議会制民主主義が日本から無くなっていく過渡期の時代の中にいるということなのかなと思います。

国民が選挙で議員を選ぶ時には、国民は(メディアの伝え方や組織の意向に多少左右される人がいるとしても)候補者を自由に選んでいるのだと思いますが、選挙が終わった後、選ばれて議員となった人たちやその人たちの決めることに対して、国民は自由ではありません。日本では、議会制民主主義(間接民主主義)が直接民主主義に代わることはないような気がしますが、黒田総裁の下で日本銀行が年金の保険料などを運用して得たお金で国内の株式会社の株を大量に買っているとも言われていますし、日本はこれから、自由主義や民主主義の国ではなく、統制主義や社会主義の国に変わってしまうのでしょうか。

都政政党・都民ファーストの会の代表から顧問になった小池百合子東京都知事が代表を務める「希望の党」という新しくできた国政政党は、私には、よく分からない議員たちがうようよと集まってきている政党のように見えるのですが、一昨日にその「希望の党」が民進党と選挙の立候補者の名簿を共同にするという報道を聞いた時には、強いなと思いました。

昨日の報道によると、民進党は事実上解党となり、民進党の衆議院議員の中で「希望の党」への入党を希望する保守派の議員たちが、「希望の党」を再就職先と決めて代表の小池百合子都知事の面接を受ける、ということのようでした。小池都知事は“社長”のようだなと思いました。

蓮舫さんに代わって前原誠司さんが代表になった民進党は、保守政党の雰囲気がそれまでよりも強く出ていて、自民党との違いがあまりはっきりとしないように思えていたのですが、民進党が傘下に入った「希望の党」は、小泉純一郎元総理大臣と親しい小池百合子都知事が「脱原発」を掲げている点では、自民党との違いが出ているように思います。それ以外の点では、具体的な政策や公約が公表されていないので、まだ違いがよく分かりません。

小池都知事が都知事を辞職したなら、東京都ではまた都知事選挙が行われることになるのでしょうか。選挙が行われずに小池都知事の指名で次の都知事が決まるようなことがあったらおかしいと思いますが、それにしても、税金の無駄遣いだなと思います。小池都知事は、先の都知事選挙前から、日本初の女性都知事になるのは日本初の女性総理大臣を目指しているからなのではないかなどと言われていました。東京オリンピックの高過ぎた建設費用は少し抑えられたのかもしれませんが、場所を変えることはできませんでしたし、築地市場の豊洲市場への移転問題のことなども中途半端です。小池都知事はそれほど都政に興味がなかったのかもしれません。あるいは、安倍首相の衆議院解散がもっと遅かったなら、小池都知事の国政復帰?ももっと遅くなったのかもしれません。昨日の報道の中では、小池都知事は都知事を続けると言っていましたが、結局今回の選挙に出馬する(立候補する)ということになったなら、それは「希望の党」の早速の「嘘」になるということかなと思います。

「希望の党」は保守政党なので、仮に今の与党第一党の安倍首相率いる自民党が選挙で負けて、小池都知事率いる希望の党が民進党の保守側も合流して与党第一党になったとしても、日本は与党と野党で二大保守政党の国になります。

メルケル首相の続投が決まったドイツも、先日の選挙で「極右」の政党が第3位になったそうですが、日本が右派政党ばかりの国になるとしたら、左派政党ばかりの国になるのと同じくらい(共産主義国や社会主義国では、その思想を支持する政党が右派政党・保守政党ということになるのでしょうか)、それも怖いような気がします。

小沢一郎さんや山本太郎さんや森ゆうこさんの自由党が「希望の党」に参加するのも少し謎に思えるのですが、保守政党の「希望の党」は、第二自民党というか、新自民党というか、そのような政党になるのではないかなと思います。

「脱原発」(全ての原発を廃炉に向けて稼働停止にする)を実行出来たなら、それはすごいかもしれないと思いますが、具体的にどうするのかということはまだ言われていませんし、最近の政党はすぐに嘘を吐いて、選挙後に突然「新しい判断」を出してくるというようなイメージもあるので、何をどう信じれば良いのか、少し難しく思えます。

報道によると、東京電力福島第1原子力発電所の爆発事故で福島県から千葉県に避難した住民の方たちが、国と東京電力に損害賠償を求めた訴訟で、「国は大津波を予見できたが、事故を回避できなかった可能性がある」と国への請求を退け、東電には「重大な過失があったとは言えない」とした上で過失の有無にかかわらず賠償責任を負う原子力損害賠償法に基づいて約3億7600万円の賠償を命じた千葉地裁の判決について、控訴する方針を固めたそうです。

2011年の東日本大震災の時に福島第一原発の事故があり、原発の「安全神話」が崩壊しました。当時の報道では、原発の爆発事故の一番の原因は、直接の太平洋の大津波によるものではなく、電源喪失でした。原発施設の電源の置かれている場所の位置が海側だったために、海の水によって全電源が喪失したと言われていました。電源の場所がもっと山側だったなら、津波による電源喪失は防ぐことができ、原子炉の冷却に失敗することもなく、原発が爆発することもなかったそうです。2006年の第一次安倍内閣の頃、国会では日本共産党の議員の方が安倍首相に対して原発の冷却装置の電源について質問した時、安倍首相は、日本の原発でそのようなことはあり得ない、安全の確保に万全を期していると、電源喪失した場合の調査や電源喪失への対策の強化を拒否していたそうです。

被災者の控訴の裁判がどのように進むのか分かりませんが、裁判官が、福島の原発の事故によって人々の生活が台無しにされてしまったことについて国(政府)にも東京電力にも一切の責任はないとするとしたら、それはおかしいことのように思えます。昨日には、福島第一原発の水位計の設定が間違っていて、放射性物質を含む汚染水が外に流出していた可能性もあるということでした。凍土壁の計画も失敗していますし、汚染水はやはり安倍首相の言うような「アンダーコントロール」の状態にはまだなっていないのではないかと思います。

自民党は小泉純一郎首相時代以降の15年間拉致問題も解決することができていませんが、仮に安倍首相率いる自民党が負けて、自民党のような?小池都知事の「希望の党」が第一党になったなら、「脱原発」を掲げる党として、原発事故に関して国と東電の責任を認め、被災者の救済に力を入れるでしょうか。まだ分かりませんが、保守政党ということなら、そうはならないような気がします。憲法改正と安全保障について、小池都知事の「希望の党」がどのような考えなのかもまだ分かりませんが、日本でもまた、右派政党が国民に支持されることになるのでしょうか。

若い人たち?には自民党は「保守派」というよりは「革新派」に映っているそうで、それも何だかよく分からないのですが、私には、天皇皇后両陛下を尊重していないようにも見える今の安倍自民党や新しく作られる小池都知事の「希望の党」が本当の「保守政党」であるようにも思えません。日本の政治のバランスとしては、歴史修正主義的な要素の強い謎の保守系の政党ばかりになるよりは、リベラル系(非保守系?)の大きな政党が出てきた方が良いような気もします。民進党のリベラル派で別の党を作って、社民党や共産と野党共闘にするという方法もあるのでしょうか。

政治家(政治屋)もマスコミも、今回の選挙を「政権選択選挙」としていますが、そうしてしまうと、各党の政策があまり具体的に示されなくなってしまうような気がします。

昨夜のTBSラジオの「荻上チキ・Session-22」でも衆議院の解散がテーマになっていたのですが(ゲストは哲学者の國分功一郎さんでした。その前の時間のJ-WAVEの「ジャム・ザ・ワールド」にも出演していました)、解散によって、国会に提出されていた66の法案が廃案になったそうです。選挙後の国会で改めて提出された法案の審議が行われるのだそうです。危険性が指摘されていた、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件をきっかけに政府が「措置入院制度」を変えようと上程した「精神保健福祉法改正案」も、一旦白紙になったようでした(私は知らなかったのですが、「障害者殺傷事件」をきっかけにこの法案を作るという目的の文言がある時から削除されていたのだそうです)。

國分さんは、安倍内閣が憲法の第53条「内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。」を3か月間「応じない方針」と無視し続けて来た内閣だったということも指摘していました。憲法も国会も軽視していた安倍政権は、情報公開法も無視していました。荻上チキさんたちは、情報公開法は民主主義や国民主権のためにある、安倍内閣の森友学園問題も、加計学園問題も、PKO日報問題も、政府が情報公開をしないという問題だと話していました。

国会で話し合わない、議事録を残さない、あるいは議事録の一部を密かに改竄するという安倍政権の手法によって、後の時代に日本の歴史の検証が全くできなくなってしまう、それは日本にとって大きな損失だと、心配していました。本当にそうだと思います。

もしも仮に「希望の党」が与党になったなら、「希望の党」の議員たちは森友学園問題、加計学園問題、PKO日報問題について各省庁にちゃんと調べるように指示を出して前政権の悪事を暴くでしょうか。獣医学部の認可はどうするのでしょうか。私のイメージでは何となく、自民党(と公明党)が与党に残った場合と同じように、うやむやにされてしまうような気がします。小池百合子さんの新党の話に釣られてしまうメディアも国民も野党議員も、自民党(と公明党)の「もりかけ隠し」に加担してしまっていることになるという意見を聞いて、なるほどなと思いました。

選挙中に言われる「都合の良いこと」だけではなく、政治家個人や政党がこれまでに何をしてきたか、何を主張してきたかということをちゃんと振り返って精査することが大切なのだそうです。

正社員の給料の平均が上がっているから、有効求人倍率が上がっているから「景気が良くなっている」というのも、まやかしのような気がします。貧しい人たちが以前よりも確実に貧しくなくなったというのなら、日本の経済状況が良くなっていると言っても良いのかもしれませんが、「平均」で考えるなら、上層部の給与だけが上がっても全体の給与の「平均」が上がることになるので、あまり参考にならない感じがします。「平均」は、意外と雑なものだと思います。正社員と非正規社員の格差は拡大しているそうですし、国民の生活の全体が良くなるのでないなら、「アベノミクス」と呼ばれている安倍政権の経済政策は、やはり成功したとは言えないのではないかなと思います。

メディアは今度の衆議院選挙を、「安倍・自民党VS小池・希望の党」という構図にしようとしていますが、それではよく分からないままの人気投票のようになってしまいそうですし、そもそも政党は他にもあります。大手メディアは自民党(か公明党)か希望の党か、という風に視聴者に示すのではなく、全部の党のことをバランス良く示したほうがいいと思います。

荻上チキさんの番組では、安倍内閣や安倍晋三首相が嫌いな人は「安倍的なるもの」が嫌いなのではないか、ということが言われていたのですが、確かにそうかもしれないと思います。選挙の結果、もしも与党が小池百合子さん率いる「希望の党」に代わったとしても、小池百合子さんやその周辺の人々がまた「安倍的なるもの」であったなら、結局同じことになってしまいます。

安倍首相が今回の「大義なき解散」と言われる衆議院の解散に名付けた「国難突破」は、「BuzzFeed Japan」というニュースサイトによると、戦時中に多用されていた言葉なのだそうです。

日本のニュース番組では今は北朝鮮のミサイル問題が大きく扱われていますが、海外で起きている殺傷事件がISILの戦闘員かそれに感化された人による「テロ事件」として報道されている一方で、2015年にイスラム過激派組織のISILに拘束され、人質となって殺された湯川遥菜さんと後藤健二さんの事件のことが今ではほとんど報道されなくなっているということも、少し不思議に思えます。安倍昭恵首相夫人も関わっていた森友学園問題、加計学園問題、PKO日報問題、「津久井やまゆり園」の殺人犯(大島衆議院議長宛ての手紙の中で安倍首相に協力を求めていました)の障害者差別の問題などと共に、この湯川遥菜さんと後藤健二さんの事件のことも、うやむやのままになっているように思います。

関東大震災の直後に起きた日本人や朝鮮人が虐殺された事件の犠牲者への追悼を辞退した「希望の党」の小池百合子都知事の、「日本をリセットする」も、安倍首相の「国難突破解散」と同じくらい、私には意味が分からないような感じがしました。坂本龍馬の「今一度日本を洗濯致し申候」くらいのことならまだいいと思いますが、日本を台無しにするとか、これまでの日本を無かったことにするということなら、怖いように思います。

自民党は、小池百合子都知事に対抗できる人物として、小泉純一郎さんの次男の小泉進次郎議員を前面に出す作戦のようです。私は、以前には小泉進次郎議員を何となく応援していたのですが、安倍首相の策に従っている様子を見ていて、特別反骨精神のある人ではなかったのだなと、少しがっかりしました。

昨年の夏、サイクリング中に自転車事故に遭い、引退を決意したという自民党のハト派(穏健派、反対語はタカ派・強硬派)の谷垣禎一さんが今も元気だったなら(昨年の事故に遭った時が71歳だったとは知りませんでした。若く見えます)、自民党はもう少しは今のような(中国共産党に似てきているような)政党にはなっていなかったでしょうか。自民党議員の中にも、もしかしたら、「安倍的なるもの」に反対している方がいるのかもしれませんが、例えば元防衛大臣の石破茂議員も中谷元議員も、小泉進次郎議員も、村上誠一郎議員も、安倍首相に「苦言を呈する」というようなことはしていても、安倍首相の推す法案に反対票を投じるなどの行動はしていませんでした。(そもそも、報道番組などに党の所属議員や党の幹部のコメントが出る時、どうして「匿名」なのでしょうか。国会議員のコメントなら、名前を出したほうが良いのではないでしょうか。)

確かに、北朝鮮のミサイル問題がある中で衆議院を解散した首相を総裁に持つ政党が北朝鮮のミサイル問題を選挙の争点にするのはおかしいですし(むしろ安倍首相は北朝鮮のミサイルを日本に引き寄せようとしているようにも見えますが)、消費増税などの国の予算の話について、国会で話し合わずに「国民に信を問う」と選挙の争点にするのも、何かおかしいと思います。

日本国憲法を改正するのか、改正する場合はどの条文をどのように変えるのかということは、争点になるかもしれませんが、国民の間でほとんど憲法のことが話題になっていない中で争点にするには、日本の選挙期間は短すぎます。それに、「自民党か希望の党か」という対立構図をメディアが作るとしたら、その二党のどちらも改憲派のようなので、メディアは憲法改正に協力していることにもなるのだろうと思います。日本国憲法は普通の法律とは違って権力者の側を縛るものであり、日本の理念のようなものでもあるので、憲法を変えるということは、日本の在り方自体を変えることになるということなのだと思います。

ギリシャ神話のパンドラの箱から数々の災厄が飛び出した後、箱に残っていたのは「エルピス」で、それは「希望」だそうです。「エルピス」は、「予兆」や「期待」と訳されることもあるそうですが、どちらにしても、今ここに無いものを諦めずに追い求める、というものなのかもしれません。中島みゆきさんの「夢だったんだね」に、願いと予感は間違えやすい、信頼と期待はあまりにも似ている、という歌詞があります。私はその歌を昔に聴いてから、何となく、予感と期待は間違えやすい、という言葉を時々考えるようになりました。「正常性バイアス」には常に気を付けたほうがいいのだと思います。

「選挙の争点は有権者が自分で決める」ということが大切なのだそうです。

私はJ-WAVEの「THE HANGOUT(ザ・ハングアウト)」という番組を好きで聴いていて(昨年の9月に終わってしまいました)、日本テレビの朝の情報番組「スッキリ!!」も木曜レギュラーになった評論家の宇野常寛さんの回だけを録画して何となく見ていたのですが、宇野さんの出演は昨日で最後ということになってしまいました。宇野さんが「スッキリ!!」を「クビ」になった理由は、番組内でアパホテルというホテルの歴史修正主義を批判した際に日本テレビに右翼の街宣車が押し寄せ、番組の責任者から発言内容の修正を迫られたのを宇野さんが拒否したからなのだそうですが、その時日本テレビのスタッフは、宇野さんの発言に抗議する?街宣車が押し寄せている様子は報道しなかったのでしょうか。昨日の番組の最後、宇野さんは「物言うコメンテーターはいらないということで」と挨拶をしていましたが、宇野さんの「その場の空気」に流されない発言は楽しみでした(約2時間半の放送時間の中で宇野さんのコメントの時間はあまり多くはありませんでしたが)。番組の前半の、衆議院の解散と総選挙の解説の際に宇野さんが言っていたように、今回の解散総選挙もうんざりとする選挙だなと思いますが、私も無知ながら自分で考えて、ちゃんと投票へ行こうと思います。


ところで、27日のNHKの「ニュース7」では、普天間基地移設先として米軍基地を新設工事中の沖縄県名護市辺野古の海の中で、絶滅の恐れのある希少なサンゴが見つかっていたことが分かった、ということが報道されていました。見つかったのは、環境省の「レッドリスト」に載っている、「オキナワハマサンゴ」というサンゴだそうです。

ただ、そのニュース番組では、沖縄の辺野古の海で希少なサンゴが見つかったことについて、「沖縄防衛局は珊瑚を別の場所に移す許可を県に求める方針ですが、新たな対立点になることが予想されます」というような伝え方をしていました。

米軍基地のための護岸工事が始められた辺野古の海を調査した結果、他にも希少なサンゴが見つかったそうなのですが、その多くはすでに死滅してしまっていて、唯一見つかったのが絶滅危惧種の希少な「オキナワハマサンゴ」だということでした。

サンゴの採取は禁止されているため、沖縄防衛局は「特別採捕許可」というものを沖縄県に申請するそうで、沖縄県はその許可を沖縄防衛局に与えるかどうかを、「厳正かつ適切に審査する」そうです。

希少なサンゴの辺野古の海での発見を伝えるそのNHKのニュースは、「移設計画に反対する県は厳しく審査するものと見られ、移設を進めたい国と阻止したい沖縄との間で、新たな対立点となることが予想されます。」と終わっていたのですが、沖縄県は普天間基地の移設を「阻止したい」のだというような言い方、「厳しく審査するものと見られ(る)」、「対立点となることが予想されます」というような言い方は、私には、沖縄県に対してもサンゴに対しても酷いというか、あまり良くない言い方であるように思えました。

沖縄県の翁長知事が反対しているのは、沖縄県内に米軍基地の数がさらに増えることであり、宜野湾市の普天間基地を無くすことではなく、辺野古の海を埋め立てて米軍基地を新設することなのではないでしょうか。沖縄県と国とが希少なサンゴを巡ってすでに対立しているということなら、その事実を報道で伝える意味は分かりますが、対立が起きていないにも関わらず、「対立点となることが予想されます」とは一体何なのだろうと思いました。

あと、昨日のNHKの古舘伊知郎さんの「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!」(「ニュース7」の延長のため、いつもより放送時間が遅れていました)の最後は、生誕150年となるジャーナリストの宮武外骨の名前についての話でした。宮武外骨の甥で作家の吉野孝雄さんが「亀四郎」を「外骨」に改名した話などをしていたのですが、反骨のジャーナリストの宮武外骨さんの風刺やパロディーは面白くて好きなので、昨日の名前の番組で予期せず宮武外骨さんの話を聞くことができて楽しく思いました。宮武外骨や石橋湛山、昨年に亡くなったむのたけじさんのようなジャーナリストが、もしも今お元気だったなら、今の世の中について、何をどのように書くのかなということも、少し思いました。

「総書記 遺された声 日中国交 45年目の秘史」と「日中“密使外交”の全貌~佐藤栄作の極秘交渉~」

先日の土曜日の夜9時からは、私はNHKスペシャルの「総書記 遺(のこ)された声 日中国交 45年目の秘史」というドキュメンタリー番組を見ていました。

日本と中国が国交を正常化してから45年になるということを記念した、これからの日本と中国の関係の在り方を考える番組でした。

NHKのドラマ「大地の子」(名作です)の原作者でもある作家の山崎豊子さんは、1984年から1986年の間に3回、当時の中国共産党中央委員会総書記の胡耀邦さんと中南海の公邸で会談をしていました。番組では、その時の録音テープに遺されていた胡耀邦さんの肉声や極秘とされていた資料や胡耀邦さんのことを知る人々の証言などから、歴史認識問題を抱える日本と中国の国交に対する胡耀邦さんの思想を伝えていました。

私は2015年に生誕100年を迎えていた胡耀邦さんのことを「天安門事件(六四天安門事件)」に関わっている政治家というくらいにしか知らなかったのですが、昨夜の番組を見て、胡耀邦さんの考え(一部ですが)を知って、とても立派な方だったのだと思いました。

胡耀邦さんは、山崎豊子さんとの話の中で、映画「山本五十六」(私は未見です)を事実に近いと誉めていた一方で、山本五十六の思想については「狭い愛国主義」だったと話していました。

「狭い愛国主義」は、「誤国(国を誤る)思想」、「誤国主義」であり、それは日本と中国の双方に、あってはいけないものだということでした。胡耀邦さんは、日本と中国のためにだけではなく、世界の平和のために、日中友好・中日友好を大事なことだと考えていました。

胡耀邦さんは、毛沢東の文化大革命時代にエリートとして毛沢東支持者たちに吊し上げられたり、農村で3年間労働を強いられたり、とても苦労して政治家になった方だそうなのですが、その経験からか、特定の人や思想を盲目的に信じることを危険なことと捉えていたようです。とてもリベラルな方だったのだろうと思います。

総書記になった胡耀邦さんは、「侵略」を「進出」としようとした日本の歴史教科書問題や、中曽根康弘総理大臣の靖国神社への公式参拝に悩んでいたようで、教科書問題は鈴木善幸総理大臣が中国を訪問したことで、靖国神社参拝問題は友人の胡耀邦さんの立場が危うくなったと知った中曽根さんが翌年に参拝を中止することで、一旦解決したそうです。靖国神社参拝問題については、国内の戦死者の遺族の方に頼まれて公式参拝を実行した中曽根さんは、翌年に参拝を中止したことで、"保守層”から悪く言われているということでした。

山崎さんとの話の中で、胡耀邦さんは、個人の意見として、A級戦犯がいなければ日本の総理大臣が公式参拝しても中国での批判も収まるのではないかと話していました。自民党の中曽根元総理大臣も、靖国神社のA級戦犯の分祀を考えていたようなのですが、その考えは党内の保守派に受け入れられなかったそうです。(中曽根さんは、あるいは日本の首相は、靖国神社への総理大臣の参拝について、本当は分祀にしたいのだけれど保守派が認めないし何よりA級戦犯を突然合祀した靖国神社が分祀はできないと主張しているのだと、東アジアの国々に公式に説明したことはあるのでしょうか。また、靖国神社に「御霊」が祭られている方の遺族の方の中のA級戦犯分祀を希望している方は、そのことを神社側に訴えないのでしょうか。あるいは、訴えても聞いてもらえないのでしょうか。)

1980年代は、日本と中国の関係が戦後一番良好だったのだそうです。中国の自由化、民主化を求めていた胡耀邦さんは、若者たちから支持を集め、人気があったそうなのですが、その日中(中日)友好の考えは中国共産党内の八大元老(鄧小平、陳雲など)という保守派の権力者たちの反発を招き、山崎豊子さんとの最後の会談の数か月後、自由化や民主化を求める学生運動の責任を取る形で辞任させられたそうです。

共産党内の立場を降格されても、胡耀邦さんは日本と中国の友好のために日本の情報を集めるなどして頑張っていたそうです。しかし、1989年に突然病に倒れて亡くなりました。天安門広場には胡耀邦さんを追悼する若者たちが大勢集まり、それが「六四天安門事件」に発展したということでした。

中国共産党内は、胡耀邦さんが外されたことでも、日中友好を訴えるのは危ないという空気になっていたそうなのですが、その「天安門事件」を受けてさらに、「愛国主義思想」を子供たちに植え付ける「愛国主義教育」を強化することとなり、「愛国主義」を教えるのに効果的なものとして「反日」を利用するようになり、日本の保守派の政治家たちも国民に「反中国」を広めていくという、現代に続く悪循環に陥っていったそうです。

「狭い愛国主義」は「誤国主義」だという胡耀邦さんの考えは、アメリカのトランプ大統領の言うような「ファースト(自国第一主義)」とも重なるように思いました。日本も中国も欧米も含め、今は世界の多くの国が「狭い愛国主義」に傾いているのかもしれないなと思いました。

約72年前に終わった第二次世界大戦の後、今も、東アジアの日本と中国と韓国は「歴史認識問題」でもめています。反日本も反中国も反韓国もおかしいと思いますが、日本の中に、中国の中に、韓国の中に、「友好」を妨害しようとする勢力が常に一定数いるのかもしれません。

胡耀邦さんは、長崎の原爆祈念公園を訪れたことがあり、長崎に平和の像を寄贈したそうです。私は知らなかったのですが、美しい白い女性の像でした。裏に刻まれている「和平」の文字は、胡耀邦さんの書なのだそうです。来日して長崎を訪れた三男の胡徳華さんは、中曽根元総理大臣(中曽根さんは99歳で、毛沢東の元秘書の方は100歳でした)とも会っていました。

中曽根さんは、友人の胡耀邦さんのお墓参りをしたいと考えていたそうなのですが、中国政府の許可が下りず、せめてもの弔いの気持ちとして桜の木を送り、胡耀邦さんのお墓の前に植えられたその桜の木は、胡耀邦さんが亡くなった4月になると今でもきれいな花を咲かせているのだそうです。中曽根さんは、大きく育った桜を見て嬉しそうにしていました。

「六四天安門事件」の後、胡耀邦さんの話は中国ではタブーのようになっていたそうなのですが、今でもその要素はあるとしても、生家やお墓にはたくさんの人々が来ているようでした。

日中関係は、今はまた悪くなっているようなのですが、政治指導者の志が変われば、胡耀邦さんの頃のように再び良くなる可能性はあるのだと思います。日本国民と中国人民が敵対する必要はないと、胡耀邦さんは言っていたのですが、本当にそうだと思います。

政治的に何かを乗り越えなければいけない問題があったとしても、それは国民同士の仲良くしよう、敵対しないようにしようという考えを阻害するようなものであってはいけないと思います。日中関係においては、日本と中国の「狭い愛国主義」のせいで、72年以上前の戦争時代に生み出された憎しみや怒りや悲しみなどの負の感情は、何度も双方の国の人々の間に蘇るようにされてしまうのかもしれませんが、もしも1980年代の友好関係が今も続いていたなら、胡耀邦さんが言っていたように、消えないとしても、確かに“薄まる”ようになっていたのかもしれないなと思います。

日本と中国の友好と交流のために、中曽根さんと胡耀邦さんが設立したという「日中友好二一世紀委員会」の人々の中には、菅直人元総理大臣や胡錦涛元国家主席もいたそうです。

反日本とか反中国とか反韓国とか反北朝鮮とか(他にもあるのでしょうか)、それがあった方が得をするという人たちがいるのかもしれませんが、東アジアの近隣諸国の悪口を言ってわざわざ敵対するばかりの方向を選ぶというのは、本当にくだらないことだと思います。それとも、喧嘩になるのは、違うからではなく、似ているからなのでしょうか。

先日のNHKのBSプレミアムでも再放送されていましたが、世界平和や日中国交正常化、日中米ソ友好のために尽力したジャーナリストで元外務大臣の石橋湛山は、総理大臣になっていた期間は体調不良で倒れるまでの僅か2か月だったそうですし、病床を訪ねて「中国へ行ってきます」と挨拶した田中角栄総理大臣が日中国交正常化を果たした後亡くなってしまったということなので、歴史教科書問題も、中曽根総理大臣からの靖国神社公式参拝問題も、1980年代の日中友好時代も知らないということになるのですが、「大日本主義」に対して「小日本主義」を訴えていた石橋湛山がもしも生きていたなら、どう考えるのだろうと思いました。

リベラル派は立派ですが、いつも国内の保守派に追い込まれてしまうように思います。小泉純一郎内閣時代に官房長官だった自民党の福田康夫総理大臣も、中国との友好を重視しようとして、自民党の内閣内で孤立していました。民主党が与党になっていた時代の鳩山由紀夫総理大臣や菅直人総理大臣も(東日本大震災時の原発事故の対処のこともありましたが)、外されていました。

経済発展を重視するなら、世界中のどこの国とも適度に仲良くなる方向で、敵対しない方向で、世界平和を目指した方が良いと思います。

私自身は、コミュニケーション能力もあまり高くないほうだと思いますし、誰かとすぐに親しくなるということもできないほうなのですが、それでも、誰かとあえて敵対するようなことはしたくないですし、それぞれが適度な距離間を保って穏やかに過ごすことができればいいなと思っています。国同士なら、一般の個人同士よりも感情的になることなくもっと冷静に付き合うことができるのではないかなと思うのですが、アメリカのトランプ大統領の演説や日本の安倍首相の演説を聞いていると、情けないというか、下品だなと、がっかりします。北朝鮮の金正恩委員長が「挑発」をしていると憤っている安倍首相やトランプ大統領も、北朝鮮を「挑発」しているように見えます。挑発のし合いの先の未来がどうなるのか私には分かりませんが、武力攻撃や戦争に発展するリスクは減らすようにしてほしいですし、時間がかかったとしても、水面下でも、対話の道を探ることを諦めないでほしいです。

アメリカでも「テロとの戦い」を打ち出すと大統領の支持率が上がるそうですし、衆議院を解散すると言い出した安倍首相もそのために国連演説で北朝鮮の金委員長を「確信的な破壊者」(「かくしんてきな」が「確信的な」と「革新的な」では意味が大分違ってくるように思いますが、安倍首相が演説で使っていたのは「確信的な」でしょうか)と呼ぶなどしていたのかもしれませんが、日本の首相とは思えないような残念な演説に、一体何なのだろうと、少しうんざりとした気持ちになりました。(拉致被害者となっている方は800人以上いるとも言われていますが、政府が認定しているのは、横田めぐみさん以外にあと16人いるそうです。でも、小泉純一郎元総理大臣が訪朝し、首脳会談をして、2002年に5人の方が帰国して以降は、一人も帰国していません。)

ともかく、「総書記 遺(のこ)された声 日中国交 45年目の秘史」は、約50分の番組でしたが、とても良い特集でした。山崎豊子さんの家に遺されていたテープの音声は、先日のTBS局内に遺されていた作家の三島由紀夫の音声テープのように、NHKが調べた資料や証言の言葉などとともに、本にしたほうが良いのではないかなと思いました。

日曜日の夜10時から放送されていたNHKのBS1の「BS1スペシャル」の「日中“密使外交”の全貌~佐藤栄作の極秘交渉~」は、1973年の雑誌「宝石」に寄稿されていた佐藤栄作元首相の日中国交正常化へ向けた対中外交の「密使」を務めていた江鬮(ぐち)眞比古(眞彦、章)さんという方の記事と、佐藤栄作元首相の元秘書官で日中国交正常化担当秘書官だった西垣昭さんの証言を中心に、田中角栄元総理大臣の栄誉として取り上げられることの多い日中国交正常化の実現(1972年の9月29日の日中共同声明の締結)に関して、田中角栄元首相の前の佐藤栄作首相も、日中戦争時下の昭和14年の中国大陸で外務省の役人として働いていた江ぐちさんを公邸に呼び寄せ、周恩来首相と交渉するための密使として香港へ送り、佐藤栄作首相の個人的な「親書」を携えた江ぐちさんが周恩来主席の側近の葉剣英さんや廖(ビョウ)承志さんにつながる複数の人物と会うなどして日中国交正常化へ向けた外交努力を水面下で行っていた、ということを伝える特集でした。

前編と後編に分かれた約2時間のドキュメンタリー番組でした。この番組を何気なく見ていると、田中角栄元首相が佐藤栄作元首相の水面下で行っていた交渉の土台に乗って周恩来元首相との日中国交正常化交渉を成し遂げたかのように思えてしまうかもしれません。しかし、アメリカとの密約を伴う沖縄返還交渉も同時期に行っていた佐藤栄作首相は、番組の解説によると、1971年の7月にニクソン政権のキッシンジャー国務長官が極秘に中国を訪問したことを知って慌てて9月に江ぐちさんを公邸に呼んで密使として香港へ送ったということなので、佐藤栄作元首相の周恩来さんへの極秘交渉と、日中米ソ平和同盟の考え方から中国訪問を実行した石橋湛山元首相の流れにいた田中角栄元首相の極秘交渉とは、別のものであり、台湾(中華民国)を中国の一部と考えながら日本やアメリカとの国交正常化を求めていた中華人民共和国側は、自民党の佐藤栄作さんの政権が続く場合にも、その後継者(福田赳夫さん)の政権ができる場合にも、あるいはそのライバルの田中角栄さんが首相になる場合にも、国交正常化を果たすことができるように、日本側との複数の交渉ルートを確保していたということなのではないかなと思いました。

佐藤栄作元首相が始めた中国との交渉は、1972年の5月に終わっていたようなので、その期間は1年にもなっていなかったのですが、もしも自分の内閣の間に日中国交正常化を果たしたいと思っていたのなら、もっと堂々と初めから、香港を経由せずに?直接(石橋湛山元首相や田中角栄元首相がそうしていたように)、自身が直接訪問するか、首相の使者として有力な役人の方や議員の方を中国の周恩来さんの側近の方に会ってもらうかしたほうが良かったのではないかなとも思いました。番組を見た印象では、ということなのですが、佐藤栄作首相は、アメリカが中国との国交正常化にいち早く動き出したのを知って慌てて(しかもなぜか極秘裏の内に遠回りに)動き出していたようでした。

私は歴史にも政治にも全く詳しくないのですが、この番組(「日中“密使外交”の全貌~佐藤栄作の極秘交渉~」)を見ていて、その頃にはアメリカも日本も中国も、そこには様々な理由があるとしても、共に“国交正常化”を望んでいたのだなということは、よく分かったような気がします。

衆議院を解散する首相の国連演説と、天皇皇后両陛下と高麗神社のことなど

1985年のメキシコ大地震から32年の日に起きたという19日のメキシコ中部の大地震によって、200人以上の方が亡くなっていると報道されているのを聞きました。学校も倒壊したそうです。東京消防庁と警視庁は「国際消防救助隊」をメキシコへ派遣することを決めたそうです。余震はないそうなのですが、インターネットなどがつながらなくなっているとも言われています。早く無事に救助がなされるといいなと思います。

20日には、アメリカのニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約の署名式典が開かれ、51の国と地域が署名をしたそうです。唯一の戦争被爆国である日本は、核兵器禁止条約に反対し、交渉にも参加せず、署名していません。そのような中、昨日には、国連総会の一般討論演説でのアメリカのトランプ大統領の発言が報道されていました。日本のメディアで伝えられていたのはトランプ大統領が北朝鮮のことを悪く言った部分や北朝鮮に横田めぐみさんが拉致されていると言った部分が多かったように思いますが、それは15分の持ち時間を大幅に延長して45分ほど語り続けていた内の4分のことだったそうです。報道によると、演説の中でトランプ大統領は、北朝鮮を批判する他には、イランを「民主主義の振りをした腐敗した独裁国家」と呼び、ベネズエラを「腐敗した社会主義の独裁国家」と呼んで批判していたそうです。北朝鮮もそうですが、イランとベネズエラもトランプ大統領の発言に反発しているということでした。

日本の国会でも、安倍首相たちは自分たちの言いたいことだけを、野党の議員さんたちが制止するのを無視して長く話し続けていて、それを議長もちゃんと止めないことが度々あったように思いますが、国連総会の一般討論演説の場でも、誰もトランプ大統領を止めなかったのでしょうか。それとも、関係者が止めるのを無視して話し続けていたのでしょうか。あるいは、長く話しても構わないのでしょうか。安倍首相は、約16分の演説の大半を北朝鮮問題に使ったということでした。北朝鮮がこのままであるなら「完全に破壊」すると言ったアメリカファーストのトランプ大統領に続いて、核開発と弾道ミサイル発射実験(今のところ日本列島の遥か上空を飛んで太平洋に落ちたミサイルは日本の領空や領海を侵犯していないそうです)を繰り返す北朝鮮を「史上最も確信的な破壊者」と呼び、「対話を呼び掛けても無駄骨に終わるに違いない」、「必要なのは対話ではなく圧力だ」と語ったのだそうです(演説時の映像を見る限りでは、トランプ大統領の時よりも明らかに安倍首相の演説の時のほうが座席についている各国の人々の数は減っているように見えました)。

ただ、今朝の報道で、5年連続で国連の一般討論に出ている首相が(国のリーダーの立場にいる人の中では、安倍首相はドイツのメルケル首相の次に長いのだそうです)、敵対している国との対話は無意味だと演説したと知って、酷いというか、とても残念に思いました。対話は無意味だとすることは、日本の首相として、恥だと思います。圧力をかけつつ対話の道を模索するというのならまだ意味は分かりますが、解決策として対話を排除し、圧力しか出さないとすれば、いずれ武力を用いた戦争になってしまうかもしれません。開戦することになったなら、国民を命の危険にさらすことになります。それは(かつてもそうだったはずですが)現代の為政者のすることではないと思います。

「対話を呼び掛けても無駄骨に終わるに違いない」と言ったとすれば、それは「現在対話を呼びかけていない」と言っているのと同じです。北朝鮮のミサイル開発について、かつてなく重大な安全に差し迫った脅威だと言うのならなおさら、水面下でもいいので対話の道の模索を続けてほしく思います。戦時下の日本も、連合国との対話に応じず、真珠湾を攻撃し、広島と長崎にアメリカの原子爆弾が投下されてからもすぐには戦争をやめませんでした。まだ(戦中の日本に似ているような)北朝鮮には拉致被害者の方たちもいますし、一般の方々も暮らしています。日本を含めたその周辺の国々(韓国や中国やロシアなど)にも、普通の市民が暮らしています。もしも武力攻撃をすれば、その一般の人たちも死傷してしまうかもしれません。ISILを制圧するとして、たくさんの一般市民も犠牲になっています。朝鮮半島の自然風景の美しい場所の多くは北朝鮮の山岳のほうにあると聞いたこともあります。安倍首相の演説内容(約16分の演説の動画が公開されています)に対する各国代表の反応があまり報道されていないのでよく分からないのですが、国連の主要な国の中で、「対話と圧力」ではなく、「対話ではなく圧力」と主張しているのは日本とアメリカ(と北朝鮮と停戦中の韓国)だけのようですし、日本とアメリカが孤立させようとしている北朝鮮よりも、日本とアメリカのほうが孤立するのではないかと、少し心配に思いました。

国連で北朝鮮の脅威を訴えていた安倍首相は、28日に始まる臨時国会の冒頭で、所信表明演説も、天皇陛下を国会にお迎えする式典も行わずに、衆議院を解散する計画なのだそうです。報道によると、国会で質疑に応じないまま解散した場合は、それは戦後初のことになるのだそうです。衆議院の解散権について、安倍内閣の大臣たちは首相の「専権事項」だと口を揃えていましたが、そもそも解散権は本当は天皇陛下の国事行為としてあって、天皇陛下に国政の機能がないことになっているために、実質的に解散権が内閣の権利になっているということのようでした。解散権は、内閣にあるのであって、内閣の長である首相(内閣総理大臣)が独断で決めることができるものというわけではないようです。安倍首相が解散権を首相の「専権事項」だと考えているとするなら、それもまた麻生太郎副総理が以前に言っていた「ナチスの手法」ということなのかもしれませんし、安倍首相たちは本当に、国会軽視、国会無視の姿勢でいるのかもしれません。

野党を支持できないから仕方なく消去法で与党を支持するという方もいるそうなのですが、それはどういうことなのでしょうか。例えば、自民党も公明党も支持できないし民進党も維新の会も共産党も支持できない、ということならまだ分かるような気がするのですが、民進党などの野党(内閣不信任案を提出するでしょうか)が頼りないようだとしても、だから与党の自民党のほうが「まだまし」だという風に考えることは、自民党が今のような(嘘吐きとごまかしと身内びいきの独裁色の濃い、国家を私物化しているような)自民党であり続けるのなら、2012年のあの不気味な「憲法改正草案」を否定しないのなら、私には少し難しいことのように思います。

政治家の選挙には多額の税金が使われます。都民ファーストの会の顧問の小池百合子東京都知事が都知事職を辞任して衆議院選挙に新党の党首として出馬するというような噂?も報道には出ていますが、本当でしょうか。小池都知事は、結局自民党の場合と同じように、都政を不透明なものにしているように思えます。都知事選挙の前にも小池さんは総理大臣になるために都知事を目指しているということが言われていましたが、もしも4年の任期を終えないうちにそのようなことになるのなら、それは都政と都民を蔑ろにしているということにもなるように思います。

選挙の告示後、選挙期間中には、国の方針でメディアの報道が規制されるということなので、もしかしたら、衆議院議員選挙を行う10月には、政府にとって何か秘密裏に、国民の間で話題にならない内に進めたい出来事があるのかもしれません。

あと、昨夜のTBSの報道番組やテレビ朝日の「報道ステーション」では、天皇皇后両陛下が埼玉県日高市の高麗(こま)神社を私的なご旅行の中で参拝なさった際の様子が報じられていました。高麗神社は、7世紀に朝鮮半島の古代国家・高句麗(こうくり)が滅んだ後、渡来人として日本に移り住んだ人々が建てた神社だそうで、高句麗の王族の高麗王若光が祭られていて、神主さんも代々高麗家の方が務めているのだそうです。報道番組でも紹介されていましたが、天皇陛下は、皇室と朝鮮半島との歴史について、「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と2001年の68歳のお誕生日の会見で述べられていました。天皇皇后両陛下は、高麗神社を参拝なさった後、高句麗からの渡来人が稲作を伝えたとの伝承のある、ヒガンバナの群生して咲く巾着田を訪れたそうです。私はその映像を見ただけなのですが、一面に咲いているヒガンバナの花の朱色と茎の鮮やかな黄緑色がとてもきれいでした。

この報道を見ていて、高麗神社へのご親拝は、とてもはっきりとした天皇皇后両陛下のメッセージであるように思いました。私は知らなかったのですが、この天皇皇后両陛下の高麗神社へのご訪問のご予定は、東京都知事の小池百合子さんが大正12年の関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺事件の被害者の追悼式典に追悼文を出さないということを発表した直後に、宮内庁から発表されたのだそうです。平和を祈り、慰霊の旅を続けて来られた天皇皇后両陛下の外交感覚は本当に鋭いと改めて思いました。21日には埼玉県深谷市の日本近代経済の父と呼ばれる渋沢栄一のゆかりの地をご訪問なさるそうです。
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Author:カンナ
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