「てっぱん」第14週

NHKの朝の連続テレビ小説「てっぱん」の、第14週の第80回までを見ました。今年の放送は、第14週の2話の放送で終わりのようで、第15週は来年の1月4日からだそうです。

先週の12月24日の放送では、オープニングのお好み焼きがクリスマスバージョンになっていて、中村玉緒さんが「メリークリスマス!」と言っていて、何だか楽しかったです。

滝沢薫(長田成哉さん)のチームは駅伝の予選会に出場し、滝沢さんは区間賞をとったのですが、チームが予選敗退したことで会社の駅伝部は廃部となり、コーチの根本孝志(松田悟志さん)も辞めることになってしまったようでした。滝沢さんはもともと根本さんの走りに憧れて駅伝部に入ったようです。滝沢さんは都道府県対抗の駅伝には出場しないと言っていたのですが、クリーニング店の倉庫でのクリスマスパーティーでサンタさんの服装をして来た根本さんが、滝沢さんが出場してくれるように、マラソンシューズに応援の寄せ書きを書いてほしいとお客さんたちに頼んだりしていて、外で隠れて聞いていた滝沢さんが根本さんの元に来ると、根本さんは滝沢さんの走りが好きだと言って滝沢さんを説得していました。

「浜勝」の神田栄治(赤井英和さん)が商店街の福引で当てた温泉のペアチケットは、お好み焼き屋「おのみっちゃん」を年末年始も開ける予定にしていた村上あかり(瀧本美織さん)の周囲を転々とし、結局また神田さんに戻ったのですが、神田さんが勇気を出して松下小夜子(川中美幸さん)に渡したら、小夜子さんは別の誰かを誘いに行ってしまって、その後どうなったのかは分かりませんでした。

笹井拓朗(神戸浩さん)からあかりの祖母の田中初音(富司純子さん)に回ってきた時、初音さんはあかりを誘いたいような感じだったのですが、どうしても声をかけることができず、長谷川伝(竜雷太さん)に渡し、伝さんは、初音さんはあかりと温泉に行きたいのではないかと言ってあかりに渡しました。

尾道の住職の隆円(尾美としのりさん)が千春(木南晴夏さん)のお墓のことで訪ねて来たことから、あかりは、温泉のチケットを神田さんに返し、初音さんと一緒に尾道へ行くことにしました。

隆円さんが、クリスマスパーティーでのあかりのトランペットの音を電話で村上家に伝えていて、受話器の向こうから聞こえてくる音楽をあかりの両親が嬉しそうに聴いていた場面が良かったです。

田中荘の人たちがそれぞれ帰省した後、フェリーに乗って尾道の村上家に来た初音さんは、母親の村上真知子(安田成美さん)や父親の錠(遠藤憲一さん)、あかりの兄の欽也(遠藤要さん)、父親を手伝っていた鉄平(森田直幸さん)と再び会いました。母親とあかりが楽しそうに食事の支度をしている様子を見ていた初音さんは、窓拭きを手伝いたいと申し出ていました。

村上家と鉄板を囲んでお好み焼きを食べている時、欽也さんがクリスマスの飾りのトランペットをあかりに渡し、千春さんが工場の前でトランペットをよく吹いていたという話になりました。欽也さんは千春さんの音楽が好きだったそうです。幸せな千春さんの様子を聞いて、初音さんはとても嬉しそうでした。

次の日、千春さんのお墓のある坂の上の隆円さんのお寺へ向かった村上家ですが、初音さんと真知子さんとあかりの3人がお墓の前まで来てお参りをしていました。千春さんのお墓の前に座ってお好み焼きをお供えした初音さんが、「ほんまに死んだんやなあ」と言っていたのが少し辛かったです。

お墓参りの後、初音さんは、隆円さんにお礼を言って、それから千春さんの遺骨をこのまましばらく隆円さんに預かってもらうことにしていました。真知子さんは千春さんにいてもらえて良かったと話していました。

大阪へ帰る初音さんを送る前、あかりと初音さんは、最初に二人が出会った堤防へ来ていました。初音さんは、千春さんがトランペットを売った古道具屋さんからの連絡によって尾道に来たと話していたのですが、あかりは、そのトランペットがなければ自分が大阪でお好み焼き屋を開くこともなかった、おばあちゃんの孫になることもなかったと話していました。初音さんは、尾道の海を見ながら、千春がなぜ尾道に来たのか分かったと言い、あかりが尋ねると、それはあかりの家族に会うため、あかりをあの家族に育ててもらうためだったのだと幸せそうに話していました。

あかりが村上家に戻ると、隆円さんが写した写真が出来上がっていて、それをみんなで見ていました。写真は、千春さんの写真と同じように、「村上鉄工所」の前で、初音さんが村上家と一緒に笑顔で写っているものでした。

第14週は、放送と同じ2日間の話だったのですが、とても良かったです。回想場面も効果的でした。尾道に来てからの初音さんは、常に穏やかで、何だかとても素直な感じになっていました。あかりに布団を敷いてもらっていた場面でも、さりげなく「ありがとう」と言っていました。

あかりの父親の件や、千春さんが尾道に来た具体的な理由などはまだ分かりませんでしたが、初音さんが娘の死ときちんと向き合うことができて、また、トランペットのことも村上家と出会ったことも良いことだったと思うことができて、とても良い今年の「てっぱん」だったと思います。私は恋愛要素が少し苦手なので、それがあまり入らないといいなと思うのですが、どうなるのでしょうか。でも、来年の「てっぱん」も楽しみにしています。

「フリーター、家を買う。」最終回

録画しておいた、フジテレビの「フリーター、家を買う。」の最終回を見ました。

アルバイトの武誠治(二宮和也さん)は、母親の寿美子(浅野温子さん)が心配になって途中で帰ることになってしまった大手の医療機器の会社の最終面接に合格しその場で内定が出て、大悦土木の社長(大友康平さん)からも自分のパートナーとして正社員になってほしいと言われて、迷っていたのですが、喜嶋建設の千葉真奈美(香里奈さん)の自分の基準で決めればいいという言葉に背中を押されて、大手の内定を辞退して、大悦土木の正社員になることに決めていました。名刺を作ってもらい、社長と一緒に喜嶋建設に挨拶に行くと、和歌山へ行く真奈美さんの後任として、平田さん(相葉雅紀さん)が紹介されていました。

最初は誠治さんが小さな会社に勤めることを反対していた父親の誠一(竹中直人さん)が、大悦土木の社長に挨拶に行き、二人で話していた場面が良かったです。社長は、誠治さんに尊敬されている社長に対して嫉妬をしていたと話した誠一さんに、自分も子供にはバカにされている、一緒ですよと話し、同じように家族のために頑張っている父親として認め合っているような感じがしました。

永田家を出て実家に戻って来ていた亜矢子(井川遥さん)は、自分が抱えていた“嫁姑問題”が本当は夫婦の問題だったことに気付き、永田家に戻ると、開業医の夫にもその場にいてもらって、これからは夫ときちんと向き合っていくと姑(鷲尾真知子さん)に話すと、お姑さんは、逞しくなったと言って、亜矢子さんの意見を認めることにしたようでした。

そして、良さそうな中古の一戸建てを見つけた誠治さんは、父親が提案した「二世代ローン」で、ついに家を買うという目標を達成することができたようでした。誠治さんは、幸せそうな寿美子さんに嫉妬をして嫌がらせをし続けていた隣家の主婦の西本幸子(坂口良子さん)に、今からでも母親を軽蔑する息子と良い関係を取り戻せると思うと話して、家を出て行ったのですが、隣家の主婦は、最後まで、うつ病になった寿美子さんや誠治さんたち武家の家族に長年の嫌がらせの件を謝ることはしなかったようでした。

新しい家に引越しをしてすぐ、誠一さんが結婚しろとか言い出して、誠治さんといつものように言い争いになっていると、母親に少し笑顔が戻っていて、家族はほっとしていました。

寿美子さんは、担当の医師から新しい家の近くの病院を紹介してもらっていました。誠治さんの大悦土木での正社員としての仕事はこれからですが、ハローワークの北山さん(アンジャッシュの児嶋一哉さん)からはなぜか連絡先をもらい、真奈美さんの「彼氏」?になり、母親の病気は快復に向かい、父親ともそれまでよりはかなり分かり合えた、という幸せな終わり方で、現実感はところどころ何となく薄いようにも思えたのですが、良かったと思います。

私としては、大悦土木の社長が良かったです。誠治さんが精神的に成長できたのは、社長や作業員たちが良い人たちで、誠治さんと相性が良かったからという理由もあると思います。社長は、父親を尊敬したいという誠治さんの気持ちを満たしてくれる存在というか、理想の父親像だったのかなと思います。尊敬できる人と一緒に仕事ができる誠治さんや真奈美さんたちは幸せだなと思いました。

「相棒season9」第9話

テレビ朝日の「相棒season9」の第9話「予兆」を見ました。

今回は、公開される劇場版の内容に合わせたもので、その直前に起きた今年の夏の出来事ということでした。警視庁と警察庁の対立関係が話の軸になっているようで、警視総監の田丸寿三郎(品川徹さん)と警察庁長官の金子文郎(宇津井健さん)が若い頃からライバル同士であること、警視庁が自分たちこそ最高の捜査機関だと思っているのに対して、警察庁は警視庁についても地方の県警本部と同等と見なし自分たちの管理下に置こうとしていることなどが説明されていました。

冒頭で神戸さんが女性の遺体に遭遇していた事件は、田丸警視総監が仲人を務めた警視庁の藤崎俊孝(志村東吾さん)と不倫関係にあって、さらに警察庁の機密文書を持ち出して渡していた様子の警察庁長官官房総務課の中路絵利子(高尾祥子さん)が、探偵に依頼して中路さんの周辺を探っていた俊孝さんの妻の真由子(吉田羊さん)によって、傷害致死と死体遺棄の被害に遭っていたものでした。

神戸さんが被害者のファッションなどについて話す場面で、米沢さんが「女性に疎い私たちには到底気付き得ないポイントですなあ」と言うと、隣の右京さんが「その『私たち』の中には僕も含まれていますか?」と言うので、米沢さんは「これは失礼しました」とすぐに謝って、右京さんが「いえいえ、かまいませんよ」と応じていたのが面白かったです。

ファッションとメイクのバランスやプレゼントの包装紙など、神戸さんの“女性に関する知識”が役に立った事件だったのですが、真由子さんが、普段は派手に化粧をして遊んでいる感じの女性が不倫相手である自分の夫とはナチュラルメイクで会っていたことを知ってショックを受けていたことは、私にも何となくその気持ちが伝わってきて、なるほどと思いました。でも、事務をしているとはいえ中路さんは警察官だったので、見知らぬ女性に道で掴まれた時、相手を止めることができたのではないかとも思えました。

映画の公開に合わせて、あるいは、今までの「相棒」のシリーズをあまり見たことがないという方のためにでもあると思うのですが、相棒の主要なメンバーたちが少しずつ登場し、その人の特徴や関係性が簡単に紹介されているような構成でした。
神戸さん(及川光博さん)が小野田官房長(岸部一徳さん)と右京さん(水谷豊さん)の関係を大河内さん(神保悟志さん)に教えてもらっていた場面では、シーズン1だと思うのですが、小野田さんと右京さんが「緊急対策特命係」として携わっていた外務省公邸人質篭城事件を描いた回の映像が使われていました。資料には書かれていなかったという理由から、神戸さんは、小野田さんと右京さんの関係性や、特命係のいきさつなどを知らなかったようです。

その事件解決後、捜査一課の伊丹さん(川原和久さん)と芹沢さん(山中崇史さん)は、在庁祝いのために机の上でちらし寿司を作っていて、気合の入った三浦さん(大谷亮介さん)はねじり鉢巻きをしてカツオ?を切っていて、面白かったです。帰り際、右京さんからハモ料理を食べに「花の里」へ誘われた神戸さんは、電話で大河内さんの剣道の稽古に呼ばれて断りきれず、すぐ戻るということで、その間右京さんは特命係の部屋で紅茶を飲みながら、神戸さんを待っていることにしていました。米沢さん(六角精児さん)は「志ん生のメモリアルCD」を買うためにお金を下ろしに行こうとしていて、陣川さん(原田龍二さん)は振り込め詐欺のポスターを完成させていました。小野田官房長の新しい登場場面はほとんどなかったのですが、誰かが警視庁へやって来る場面があって、「このあと事件は起きた」と出ていて、劇場版の「警視庁占拠!特命係の一番長い夜」へと続いていくようでした。

今回の脚本は、戸田山雅司さんでした。次回は、恒例の「相棒 元日スペシャル」です。放送時間に見ることができるかどうか分からないのですが、とても楽しみです。

ところで、先日、最初の劇場版「絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」の後の「お願い!ランキング」という番組の「相棒」特集を見たのですが、米沢さんがアニメになってナレーションをしていて、プロデューサーの松本基弘さんや伊東仁さん、脚本家の輿水泰弘さん、そして赤いような黒いような上着の和泉聖治監督が相棒について話をしてくれました。アンジャッシュのホメ渡部さんが「相棒」を褒めるという企画は渡部さんへの「どっきり」にもなっていて、別の部屋で水谷豊さんと及川光博さんがその様子をモニターで見ていたのですが、水谷さんが何度も爆笑してしまっていて、その度に隣に座っていたミッチーが「しーっ!」としていたのが何だかほのぼのとしていて楽しかったです。

それから、以前は寺脇康文さんの亀山薫さんと右京さんだったのですが、昨日の「徹子の部屋」には、特命係の杉下右京さんと神戸尊さんが招かれていました。徹子さんに紅茶を入れる右京さんと右京さんを追いかけて入ってきた神戸さんの冒頭のミニコント?も面白かったです。右京さんは神戸さんという相棒について聞かれ、最初の「悪くないですねえ」を訂正して、「良いですねえ」と答えていました。神戸さんのミネラルウォーターと右京さんの紅茶に関して、お互いに、一杯も入れてもらったことがないと話していました。

右京さんは徹子さんの言葉に何度も笑っていました。右京さんと神戸さんのまま徹子さんと話すのは大変だったのか、後半は、水谷さんと及川さんに戻って話していました。水谷さんがソフトクリームに醤油を足してキャラメルの味?にした話や、ジェットコースターに乗って外の景色を見なければ怖くない話をすると、及川さんはカエルが苦手と知っているのに水谷さんがカエルの絵を描いた色紙を渡してくれたという話をしていました。徹子さんに頼まれてその場で色紙を描いていたのですが、「ナニガアッテモ、ケロッケロッ!」とカエルが言っていて、かわいかったです。暑がりのミッチーと暑がりではない水谷さんは一緒に暮らせないとか話していて、あと、水谷さんの誕生日のお祝いの映像があって、ミッチーはケーキを食べたらしいのですが、水谷さんはうっかり食べ忘れてしまったようで、水谷さんの驚き方が面白かったです。

「オンタマ 音魂」というミニ番組にも4日連続で及川光博さんが出演していて、及川さんの音楽のことを私はよく知らないのですが、「相棒」の話をしたり、不思議な踊りを踊っていたりして、楽しかったです。

「相棒祭り」や舞台挨拶などに私は行くことができなかったのですが、良い映画になっているといいなと思います。

「さよなら、アルマ」

NHKスペシャルのドラマ「さよなら、アルマ ~赤紙をもらった犬~」を見ました。見ていて辛い場面も多かったのですが、とても良かったです。

このドラマの放送前に、教育テレビで「アルマの伝説 ~君の知らない犬物語~」という番組を4日連続で放送していて、そこではアルマの子孫?のジャーマン・シェパードのカンタ先生(声・宮根誠司さん)が、スタジオの小学生に、戦時中に軍犬(軍用犬)として戦地へ赴いた犬たちの話をしていました。教育テレビ版の「さよなら、アルマ」は、本放送のものが4分割されていてダイジェスト版のようでもあったのですが、アルマの視点で編集されている感じで、アルマ(声・神木隆之介さん)がどのような気持ちで新しいパートナーの朝比奈太一(勝地涼さん)とつながっているのかが描かれていて、とても良かったです。一応“子供向け”の特集だったようなのですが、1時間目から4時間目まで、人と犬の絆の話が伝えられていて、それから、子供たちに感想を聞いていたのも良かったです。戦時中の犬や猫の「供出」の話は、以前にも少し聞いたことがあるのですが、とても辛かったです。

ドラマの原作は、水野宗徳さんの小説『さよなら、アルマ』です。私は未読なのですが、アルマは実在の犬なのだそうです。アルマの出征の時の写真が残っているらしく、日の丸の国旗を身体に巻いているアルマの横には「祝出征 アルマ号 帝國軍用犬協会」と書かれていました。

日本から10万頭の犬たちが戦地へ連れて行かれたらしいのですが、日本に戻って来た犬は一頭もいないのだそうです。

ドラマは、昭和17年から始まっていました。新しい飼い主から逃げ出したアルマを引き取った獣医学生の朝比奈太一は、アルマの食事のためということもあって、アルマに軍用犬の資格検査を受けさせると、優秀な成績のアルマには通常よりも早く「赤紙」が届き、国民学校の児童で元飼い主の川上健太(加藤清史郎さん)と千津(松本春姫さん)が心配する中、戦地へ赴くことになりました。

しばらくして、アルマが満州にいることを知った太一は、アルマを連れて帰るために満州へ旅立ちました。満州警備犬訓練所で犬の訓練士として働くことになった太一は、そこで多くの犬たちが道具のように扱われ、衰弱死していることを知って愕然とするのですが、陸軍大尉の有川直哉(玉山鉄二さん)に連れて行かれた場所でアルマに出会うことができ、有川さんの指示で太一とアルマは軍曹の緒方清治(小泉孝太郎さん)の特殊部隊に従軍することになりました。

特殊部隊は現地の抗日ゲリラをおびき出すためのおとりの役を務めていたようでした。アルマは、そのゲリラを察知して知らせる係だったのですが、初めは上手く行かず、隊員たちから罵倒されていました。でも、ある時、太一は襲ってきたゲリラから仲間の兵士を守るようアルマに指示を出し、アルマは相手に強く噛み付いて、仲間は助かったのですが、血塗れで太一の元に戻って来たアルマを見て、太一は、子供たちと遊ぶのが大好きだった優しいアルマを自分たちの訓練によって人を襲う犬に変えてしまったことを辛く思っていました。でも、そのことがあって、アルマと太一は特殊部隊の一員をして受け入れられるようになり、いつの間にかアルマは、隊員たちの心の支えになっていきました。

日本が敗戦に傾き、満州から日本人が撤退する中、特殊部隊は戦地に取り残されようとしていて、太一はアルマを有川さんのもとに伝令犬として行かせることにしました。無事有川さんに伝えることができたアルマは、太一たちの元へ戻る途中、銃撃されて後ろの左足を負傷して倒れてしまったのですが、それを見た大久保さん(池内博之さん)は、アルマをかばいに出て銃撃され、亡くなってしまいました。

有川さんの部隊にも戦死者が出ていました。それでも約束どおり合流していました。特殊部隊の仲間たちは、太一に、アルマを連れて日本に戻るように命じ、太一は負傷したアルマを台車に乗せて満州を渡り歩いていました。しばらくして、駅に着いたのですが、犬を乗せる余裕はないと言われ、太一がアルマだけでも乗せてくださいと頼んでアルマを引き渡すと、離れていく太一を見たアルマは急に吠えて暴れ出して周囲の乗客を怯えさせ、太一に向かって走り出したかと思うと、太一の右手に噛みつきました。人を襲う犬と他の人たちに思わせて自分は満州に残り、太一だけでも日本に帰そうとしていたようでした。

昭和21年、一人で国民学校を訪れた太一は、高橋先生と健太さんと千津さんにそのことを話し、アルマが戻らないことを知った健太さんたちは、「アルマ、ごくろうさま」と太一の手に残されたアルマの歯の形の傷に触れて納得してくれたようなのですが、太一は泣いていました。

大人の太一さん(大滝秀治さん)は、警察犬の訓練士になって嬉しそうに犬たちと接していました。当時の軍犬の訓練は、今の警察犬の訓練につながっているのだそうです。

エンディング曲は、井上陽水さんの「覚めない夢」という曲だったのですが、「あなたとお別れしてしあわせになれるかしら おそらくなれない 私はもういろんな夢をあなたと共に見たから」という歌詞が、太一さんとアルマの絆という感じがして、悲しかったのですが、良かったです。

最後に再びアルマの出征時の写真が出てきて、悲しい気分にもなったのですが、太一さんの言葉のように、ありがとう、なのだなと思いました。

「モリのアサガオ」最終話

テレビ東京の「モリのアサガオ」の最終話(第10話)を見ました。どうなるのだろうと思って見ていたのですが、落ち着いた展開の最終回でした。

前回の最後の若林刑務官(塩見三省さん)が手にしていた死刑執行の命令書は、世古利一(温水洋一さん)に下されたのもでした。朝、若林刑務官たちが死刑囚舎房の世古さんを迎えに行くと、怯えていた世古さんは作りかけの深堀元死刑囚(柄本明さん)のための仏像の貼り絵を若林刑務官に見せて、若林刑務官は辛いのを堪えて頷いていて、世古さんは、静かに舎房を後にしていました。

新人刑務官の及川直樹(伊藤淳史さん)は、渡瀬満(ARATAさん)が死刑になろうとしていたのは、田尻勝男の弟の田尻達男(井坂俊哉さん)の復讐によって妹の小春(谷村美月さん)が殺されてしまうことを恐れていたからだと知って、再審請求をして真実を話すように勧めたのですが、渡瀬さんは、再審請求をしたことを田尻の弟が知ったらすぐに小春を殺しに来る、自分もそうだから分かると言って泣いていました。

直樹さんは父親の及川正道(大杉漣さん)に相談し、田尻達男の居場所を探していたようなのですが、見つかりませんでした。その後、直樹さんは心を閉ざしたままの渡瀬さんの担当を外されていたのですが、半年後のある日、渡瀬さんが教誨師として直樹さんを指名したようで、若林刑務官は異例ではあるものの、直樹さんに渡瀬さんの教誨師としての務めを任せることにしていました。

机を挟んで向かい合っていた直樹さんに、渡瀬さんは、俺はお前に救われたと言い、運動の時に見えないボールでキャッチボールをしてから、直樹さんの姿を見るとほっとするようになっていたと話していました。死を覚悟して直樹さんに真相を話した後、死刑を免れられるかもしれないと言われて戸惑っていたことを話し、妹の心配をして震える渡瀬さんに、及川さんは「僕が君を守る」と伝えていました。

それから渡瀬さんは明るくなったようで、直樹さんと手作りの野球のボードゲームで遊んでいました。渡瀬さんのほうも直樹さんのことを名前で呼ぶことにしていました。

渡瀬さんは、死刑を受け入れてはいたのですが、娘の有歌さんを巻き込んでしまったものの、両親の仇討ちで田尻を殺したことは良かったと思っていると直樹さんに明るく話し、直樹さんは、渡瀬さんが殺人の罪を後悔していないことを知って、星山さん(大倉孝二さん)や笹野さん(平田満さん)や深堀さんのことを思い出して、悩んでいました。

若林刑務官が世古さんの貼り絵を持って来て、お寺で供養をしてもらってほしいと直樹さんに頼みに来た時、その貼り絵の裏にあった世古さんの遺書を手渡してくれました。

直樹さんが渡瀬さんの独房へ行くと、渡瀬さんは新聞の記事を見せて喜んでいました。記事には、災害に巻き込まれて田尻達男が亡くなったことが書かれていて、小春さんへの復讐に怯えることはなく、死刑になる必要がなくなったと話す渡瀬さんに、悩んでいた直樹さんは、君の罪は死刑に値すると思うと言いました。世古さんが遺書に、死刑になり死と向き合う日々の中で自分の罪の重さを知ることができた、命を奪った罪は命でしか償うことができないと書いていたことを話し、自分はどのような事情があっても二人の命とその未来を奪ったことには変わりがない、その罪を正当化していてはいけないと伝えていました。渡瀬さんは初めは少し怒っていたのですが、それから泣き叫んでいました。死刑を宣告したことを聞いた小春さんは、兄に生きていてほしいと、自分には受け入れられないことを直樹さんに伝えていました。

それから3年が経っていました。後藤刑務官(前川泰之さん)も戻ってきたらしく、“男の友情”を優先する直樹さんを「諦めて良かった」と言っていた望月加奈(木南晴夏さん)の結婚式が行われ、沢崎麻美(香椎由宇さん)も記者として活躍していたのですが、拘置所の“モリ”の中は時間が止まったままだったという言葉が印象的でした。

拘置所の中にもクリスマスツリーが飾られていて、渡瀬さんは直樹さんにクリスマスの家族の思い出を話していて、その様子を聞いた小春さんは、家族の思い出を絵に描いていました。絵を見た直樹さんと渡瀬さんは、両親が殺されてから言葉を失い、人間を描くことができなくなっていた小春さんが回復し始めていることを喜んでいました。

そして、法務省から渡瀬満に死刑執行の命が下され、どのように決められるのか分からないのですが、直樹さんは執行ボタンを押す1人に選ばれていました。

死刑囚舎房で直樹さんが来るのを待っていた渡瀬さんは、狂ったように直樹さんの名前を呼んでいたのですが、里中刑務官(戸田昌宏さん)から出張で法務省に行っていると言われ、何か察したようでした。 

渡瀬さんは落ち着いていました。渡瀬さんを訪れた直樹さんが、十分反省しているから死刑になるべきではないのではないかと悩んでいることを伝えると、渡瀬さんは命を奪った罪を償うために、悲劇が繰り返されないために、死刑になると穏やかに話し、泣いている直樹さんの横に座って、肩に腕を回していました。

死刑執行の日、渡瀬さんが歩く廊下の外には朝顔の花が咲いていました。若林刑務官が言い残すことはないかと言うと、渡瀬さんははいと言って、静かに直樹さんと目を合わせていました。それから、渡瀬さんの首に縄がかけられ、廊下に出ている直樹さんは合図の後にボタンを押しました。足元の床がバタンと開いて、渡瀬さんの死刑は執行されました。生まれ変わったら一緒に野球をしたいという夢の場面が幸せそうで、少し辛かったです。

執行後刑務所の外で、定年で退官することになったという若林刑務官と直樹さんは、極悪な犯罪者であったとしても、その人の命を奪っていいのかどうか分からないと話していました。

渡瀬満さんの遺骨を抱えて海を見ている小春さんに、直樹さんは、自分にとって満は生きる支えだったけれど、自分と出会わないほうが良かったのではないか、自分が死刑を宣告しなければ、死刑にならなかったかもしれないと話し、泣いていました。直樹さんの言葉を聞いていた小春さんは、少しずつ、「ありがとう」と言葉を発してくれました。

それからまた、直樹さんの刑務官としての日々が始まっていたのですが、直樹さんは死刑囚舎房に配属された新人刑務官を指導する立場になっていました。新人を見て騒ぐ死刑囚たちに、毅然と接していました。直樹さんは、父親の正道さんと母親の佐和子(市毛良枝さん)と一緒に「パパゲーナ」で食事をしていたようだったので、わだかまりも解けたのかなと思えて、良かったです。

落ち着いた展開の最終回で良かったです。でも、私としては、直樹さんに死刑を宣告されてからの3年の間に渡瀬満さんの気持ちがどのように変わっていったのかを、もう少し描いてほしかったような気もしました。

実際に死刑囚と親友になる刑務官がいるかどうかは分からないのですが、人間と人間の出会いは複雑なのだなと思いました。最初は直樹さんが死刑執行のボタンを押す係に任命され、親友の満さんを殺すことになってしまったことは大変なことだと思ったのですが、後になって、他の人が押すのを見ているよりは良かったのだと思いました。

犯罪者の人たちが反省していない姿を見ると死刑になったほうがいいのではないか、命で償うべきではないかと思い、反省している姿を見ると死刑にならなくてもいいのではないか、生きて悔い改めるほうがいいのではないかと、死刑制度に迷い続ける及川直樹さんと同じような気持ちで、私も死刑について考えることができたので、良い作品だったと思います。エンディングの椿屋四重奏さんの「マテリアル」という曲もドラマに合っていて良かったです。
プロフィール

Author:カンナ
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