「てっぱん」第5週
|Posted:2010/10/31 15:27|Category : 2010年ドラマ|
NHKの朝の連続テレビ小説「てっぱん」を第5週の第30回まで見ました。連続テレビ小説を見続けることができているのは久しぶりなので、少し嬉しいです。
第3週からドラマの舞台は尾道から大阪へ移ったのですが、大阪編からは脚本の方が寺田敏雄さんから今井雅子さんに交代していて、最初の第13回では、大阪での就職が決まっていた主人公の村上あかり(瀧本美織さん)の就職先の会社が倒産していて、宿にも困っているという展開になっていて、驚きました。尾道の実家で布団などの荷物をまとめていたので、社員寮などに住む予定ですでに送っていたと思うのですが、その話が全く途切れていて、あかりは大阪の町で路頭に迷っていました。そして商店街の音楽イベントで知り合っていたかつお節問屋「浜勝」の社長の浜野一(趙たみ和さん、たみの文字は王偏に民)に失業のことを相談し、雇ってもらうことがすぐに決まりました。
この辺りの展開は、私には少し大雑把な感じに思えてしまいました。また、あかりの母親の村上真知子(安田成美さん)の描かれ方も、第1週や第2週の時とは違い、会社の倒産を知った直後の電話でのあかりの様子を気にしないで話し続けるなど、真知子さんの“明るさ”を強調するあまり性格を変えてしまったのではないかと思えるほどで、あかりに優しかった父親の錠(遠藤憲一さん)も職人らしい頑固さというよりも少しあかりに対して冷たいような気がしてしまい、少し残念に思えていました。
でも、第4週の後半、あかりの親友の篠宮加奈(朝倉あきさん)が大阪の田中荘を訪ねて来た辺りから、また良くなってきました。加奈さんは推薦で大阪の音楽大学への入学が決まっていたものと思っていたのですが、そうではなくて、浪人生になっていたようでした。そして父親からお見合いを勧められたのを拒否するために、加奈さんは尾道から大阪のあかりのもとを訪れたようでした。加奈さんは、あかりの兄の鉄平(森田直幸さん)から預かったらしい千春さんのトランペットを持って来ていて、説得されて尾道に帰ることにした夕方の電車の駅のホームで、千春さんのトランペット吹くのはあかりしかいないとあかりに話していて、これであかりの迷いは少し消えていったようでした。さわやかな場面でした。
初めはバラバラだった田中荘の住人たち、実はチラシのモデルだったけれど今はうどん屋さんでアルバイトをしている西尾冬美(ともさかりえさん)、両親が離婚し、父親(松尾諭さん)と田中荘で暮らしている中岡民男(まえだまえだの前田航基さん)、実業団の駅伝選手の滝沢薫(長田成哉さん)、民男君に遊んでもらっていると話していた人付き合いが苦手な感じの笹井拓朗(神戸浩さん)たちは、次第に、一緒に食卓を囲める家族のようになっていきました。
滝沢さんは有名な選手のようで、コーチの根本孝志(松田悟志さん)にも高く評価されていて、田中荘で滝沢さんに会ったあかりの長兄の欽也(遠藤要さん)は感激していました。出張で大阪に来たという欽也さんが田中荘を訪ねたことで、一気にあかりの事情と初音さんとの関係が田中荘の人たちに知られてしまったのですが、これによって生活しやすくなった感じでもありました。
あと、神戸さんの笹井さんが何だかとても良い雰囲気です。画家をしているらしく、部屋には鮮やかな絵がたくさんあり、第5週では、家出をしてクリーニング屋さんの倉庫のようなところにトロンボーンを持って隠れていた「浜勝」の社長を、拾ってきた子犬や子猫を隠しているように部屋に匿っていて、それから話し相手になっていました。
第5週からはまた寺田敏雄さんの脚本になっていました。尾道の家族の優しい感じも戻っていました。出し巻き卵をめぐる話も良かったです。あかりは初音さんに作り方を教えてもらうのを断られた後、母親に電話をして聞いていたため、初音さんはレシピを書いた紙をあかりに渡せず、その場で自分で折って箱にしていたのですが、それはその後どうなったのでしょうか。
第30回は、田中初音(富司純子さん)とあかりと「浜勝」のかつお節削り職人の神田栄治(赤井英和さん)が協力して、社長の辞職を止めようとして自分が浜勝を辞めると言い出した松下小夜子(川中美幸さん)と社長を仲直りさせる話でした。小夜子さんは社員というだけではなく、浜野社長の“母親”にもなっていたようです。社長も小夜子さんの笑顔が見たくて、『また逢う日まで』の曲を演奏していたようでした。社長によると、昔会社に来たばかりの小夜子さんがよく歌っていたために、笹井さんに言われるまで尾崎紀世彦さんの歌ということを知らず、女性歌手の歌だと思っていたそうです。
最後の、社長が小夜子さんのために作っていたホットプレートでのお好み焼きの場面も面白かったです。大量のかつお節がお好み焼きの生地の上にのせられて、ホットプレートを埋め尽くしていました。それを潰しながら薄く焼いて、ひっくり返して、ソースと青海苔をたくさんかけていました。田中荘の人たちも、なぜか来ていた音楽大学の講師の岩崎潤(柏原収史さん)も、初音さんのお好み焼きの匂いと勘違いしてやってきた長谷川伝(竜雷太さん)も、唖然として見ていたのですが、あかりが取り分けた社長のお好み焼きを食べた小夜子さんはまずいと言いながら、懐かしそうに嬉しそうにしていて、社長もみんなも嬉しそうにしていました。
寝る前にあかりは大家さんと話しかけて、初めて「うちの孫」と言ってくれたと喜んでいて、それを聞いた初音さんは、なぜかあかりからもらった笑い袋を押して、大家さんかおばあちゃんかどっちかにしてと言うと、あかりはおばあちゃんと呼んで、初音さんは少し嬉しそうでした。良かったです。
「てっぱん」は、いろいろな料理の映像もきれいで、おいしそうです。田中荘の開かずの間で、初音さんが昔「ちはる」というお好み焼き屋さんをしていて、きれいな鉄板があることも田中荘の人たちは知ったのですが、初音さんがまだ封印しているのでみんなはホットプレートを使っていて、そこで焼いたお好み焼きを力いっぱいに切り分けるので、ホットプレートは大丈夫なのかなと少し心配になりました。
次週は尾道と大阪とを行ったり来たりするようです。私としては、あまり恋愛の要素が入らずに、このままの雰囲気で続いてくれるといいなと思います。
第3週からドラマの舞台は尾道から大阪へ移ったのですが、大阪編からは脚本の方が寺田敏雄さんから今井雅子さんに交代していて、最初の第13回では、大阪での就職が決まっていた主人公の村上あかり(瀧本美織さん)の就職先の会社が倒産していて、宿にも困っているという展開になっていて、驚きました。尾道の実家で布団などの荷物をまとめていたので、社員寮などに住む予定ですでに送っていたと思うのですが、その話が全く途切れていて、あかりは大阪の町で路頭に迷っていました。そして商店街の音楽イベントで知り合っていたかつお節問屋「浜勝」の社長の浜野一(趙たみ和さん、たみの文字は王偏に民)に失業のことを相談し、雇ってもらうことがすぐに決まりました。
この辺りの展開は、私には少し大雑把な感じに思えてしまいました。また、あかりの母親の村上真知子(安田成美さん)の描かれ方も、第1週や第2週の時とは違い、会社の倒産を知った直後の電話でのあかりの様子を気にしないで話し続けるなど、真知子さんの“明るさ”を強調するあまり性格を変えてしまったのではないかと思えるほどで、あかりに優しかった父親の錠(遠藤憲一さん)も職人らしい頑固さというよりも少しあかりに対して冷たいような気がしてしまい、少し残念に思えていました。
でも、第4週の後半、あかりの親友の篠宮加奈(朝倉あきさん)が大阪の田中荘を訪ねて来た辺りから、また良くなってきました。加奈さんは推薦で大阪の音楽大学への入学が決まっていたものと思っていたのですが、そうではなくて、浪人生になっていたようでした。そして父親からお見合いを勧められたのを拒否するために、加奈さんは尾道から大阪のあかりのもとを訪れたようでした。加奈さんは、あかりの兄の鉄平(森田直幸さん)から預かったらしい千春さんのトランペットを持って来ていて、説得されて尾道に帰ることにした夕方の電車の駅のホームで、千春さんのトランペット吹くのはあかりしかいないとあかりに話していて、これであかりの迷いは少し消えていったようでした。さわやかな場面でした。
初めはバラバラだった田中荘の住人たち、実はチラシのモデルだったけれど今はうどん屋さんでアルバイトをしている西尾冬美(ともさかりえさん)、両親が離婚し、父親(松尾諭さん)と田中荘で暮らしている中岡民男(まえだまえだの前田航基さん)、実業団の駅伝選手の滝沢薫(長田成哉さん)、民男君に遊んでもらっていると話していた人付き合いが苦手な感じの笹井拓朗(神戸浩さん)たちは、次第に、一緒に食卓を囲める家族のようになっていきました。
滝沢さんは有名な選手のようで、コーチの根本孝志(松田悟志さん)にも高く評価されていて、田中荘で滝沢さんに会ったあかりの長兄の欽也(遠藤要さん)は感激していました。出張で大阪に来たという欽也さんが田中荘を訪ねたことで、一気にあかりの事情と初音さんとの関係が田中荘の人たちに知られてしまったのですが、これによって生活しやすくなった感じでもありました。
あと、神戸さんの笹井さんが何だかとても良い雰囲気です。画家をしているらしく、部屋には鮮やかな絵がたくさんあり、第5週では、家出をしてクリーニング屋さんの倉庫のようなところにトロンボーンを持って隠れていた「浜勝」の社長を、拾ってきた子犬や子猫を隠しているように部屋に匿っていて、それから話し相手になっていました。
第5週からはまた寺田敏雄さんの脚本になっていました。尾道の家族の優しい感じも戻っていました。出し巻き卵をめぐる話も良かったです。あかりは初音さんに作り方を教えてもらうのを断られた後、母親に電話をして聞いていたため、初音さんはレシピを書いた紙をあかりに渡せず、その場で自分で折って箱にしていたのですが、それはその後どうなったのでしょうか。
第30回は、田中初音(富司純子さん)とあかりと「浜勝」のかつお節削り職人の神田栄治(赤井英和さん)が協力して、社長の辞職を止めようとして自分が浜勝を辞めると言い出した松下小夜子(川中美幸さん)と社長を仲直りさせる話でした。小夜子さんは社員というだけではなく、浜野社長の“母親”にもなっていたようです。社長も小夜子さんの笑顔が見たくて、『また逢う日まで』の曲を演奏していたようでした。社長によると、昔会社に来たばかりの小夜子さんがよく歌っていたために、笹井さんに言われるまで尾崎紀世彦さんの歌ということを知らず、女性歌手の歌だと思っていたそうです。
最後の、社長が小夜子さんのために作っていたホットプレートでのお好み焼きの場面も面白かったです。大量のかつお節がお好み焼きの生地の上にのせられて、ホットプレートを埋め尽くしていました。それを潰しながら薄く焼いて、ひっくり返して、ソースと青海苔をたくさんかけていました。田中荘の人たちも、なぜか来ていた音楽大学の講師の岩崎潤(柏原収史さん)も、初音さんのお好み焼きの匂いと勘違いしてやってきた長谷川伝(竜雷太さん)も、唖然として見ていたのですが、あかりが取り分けた社長のお好み焼きを食べた小夜子さんはまずいと言いながら、懐かしそうに嬉しそうにしていて、社長もみんなも嬉しそうにしていました。
寝る前にあかりは大家さんと話しかけて、初めて「うちの孫」と言ってくれたと喜んでいて、それを聞いた初音さんは、なぜかあかりからもらった笑い袋を押して、大家さんかおばあちゃんかどっちかにしてと言うと、あかりはおばあちゃんと呼んで、初音さんは少し嬉しそうでした。良かったです。
「てっぱん」は、いろいろな料理の映像もきれいで、おいしそうです。田中荘の開かずの間で、初音さんが昔「ちはる」というお好み焼き屋さんをしていて、きれいな鉄板があることも田中荘の人たちは知ったのですが、初音さんがまだ封印しているのでみんなはホットプレートを使っていて、そこで焼いたお好み焼きを力いっぱいに切り分けるので、ホットプレートは大丈夫なのかなと少し心配になりました。
次週は尾道と大阪とを行ったり来たりするようです。私としては、あまり恋愛の要素が入らずに、このままの雰囲気で続いてくれるといいなと思います。
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