「てっぱん」第22週

NHKの朝の連続テレビ小説「てっぱん」の、第22週の第127回までを見ました。

今年の1月4日の中村玉緒さんのオープニングの「ア・ハッピー・ニューイヤー!」も楽しく、昨年に引き続き「てっぱん」を見ています。今年に入ってから今のところの脚本は、今井雅子さんと関えり香さんです。

第1週目からずっとそうなのですが、尾道の村上家、あかりの父親の村上錠(遠藤憲一さん)母親の真知子(安田成美さん)、長兄の欽也(遠藤要さん)、次兄の鉄平(森田直幸さん)が、とても良いです。本当に優しくて、いつもあかりの幸せを願っていて、すてきな家族に描かれています。

先週の第21週では、東京の作曲家でトランペット奏者の橘公一(小市慢太郎さん)が、娘のあかり(瀧本美織さん)の本当の父親だと分かった後の、特に錠さんの様子を見ているのが少し辛かったです。真知子さんも大変だったと思うのですが、錠さんのほうがショックの度合いが大きい様子でした。両親は、田中初音(富司純子さん)の部屋で橘さんと初対面をし、あかりは自分たちの希望の灯りで、あかりの嬉しそうな顔を見ることが自分たちの幸せだと伝え、あかりともう一度会うように話していたのですが、橘さんはもう会わないと言って帰り、両親が密かに大阪に来ていたことで橘さんが実の父親だと改めて知ったあかりもショックを受けていて、見ていて少し辛かったです。

君のトランペットには祈りがあるとあかりに話していた橘さんは、音楽講師の岩崎先生(柏原収史さん)にあかりへの封筒を託し、あかりに楽譜を渡していました。

今年から、初音さんもとても優しくなって、笑顔になることが増えました。初音さんは、両親があかりを大切に思っていることをあかりに話し、それから東京に戻る前にもう一度あかりと会うように橘さんを電話で説得したらしく、突然「おのみっちゃん」に来た橘さんは、あかりを「女将さん」と呼ぶことにして、あかりの作った“尾道の豚玉”を食べながら、20年前のあかりの実の母親の千春(木南晴夏さん)との尾道での思い出を語っていました。山のお寺から海を見ていて、日が暮れて街の灯りが点り始めて、暖かくて幸せそうだと言って泣いていたそうです。「あの灯りの中に帰りたかったのかな」、千春さんはどうしているのかと聞くと、「飛んで行っちゃいました。きっとお日さまに会いに行ったんでしょうね、あのてんとう虫みたいに」と答えていて、食堂で聞いていた錠さんはその場にいられなくなって、外に出て行っていました。

この味を忘れませんと言って店を出てあかりと別れた橘さんの姿を見た錠さんは、「ありがとうございました。あかりを、ありがとうございました」と言って深く頭を下げて、地面に座り込んでいました。橘さんと別れてしばらく鉄板の前で泣いていたあかりは、食堂に入り、おばあちゃんありがとう、お母ちゃんありがとう、みんなありがとうとお礼を言って自分の部屋に行き、千春さんのトランペットを出して「ひまわり」の曲を吹いていました。「てっぱん」のテーマ曲です。外で聞いていた錠さんは、また泣いていました。

それからあかりの両親は、今の曲が尾道にいたときに千春さんが吹いていた曲だったことをあかりに話していました。あかりは、千春さんと千春さんの好きな人が二人で付けてくれた名前だった、千春さんが旅行をしたのが尾道で良かった、そのおかげでお父ちゃんとお母ちゃんに会えたと言って、3人で抱き合って笑っていたのが、とても良かったです。

その後の、台所に立つ初音さんとあかりが「ひまわり」の曲を鼻歌で歌っていた場面も、とても良かったです。

第17週頃から小早川のぞみ(京野ことみさん)が登場し、そのお腹の中の子供と自分を重ね合わせていたあかりの説得で新しく田中荘の住民になり、シングルマザーになる決意もしたのですが、のぞみさんはハキハキした人で、思ったことをさっと話す人なので、面白いですし、そのおかげであかりが自分の気持ちに気づいたり、話の展開が早くなる部分もあったような気がします。
第22週では、新潟の実家の小料理屋を継いでいる西尾冬美(ともさかりえさん)が家族旅行のついでと言って田中荘に立ち寄っていて、久しぶりで楽しかったです。冬美さんは、今の穏やかな初音さんに驚いたかなと思いました。

真知子さんが過度のストレスから過労で倒れてしまったことを、あかりに教えると、無理をさせてしまうかもしれないからと、錠さんと真知子さんと欽也さんは考えて教えなかったのですが、ずっと村上鉄工所の仕事をしていた鉄平は、あかりに遠慮するのはおかしいと思ったようで、冬美さんからの電話のついでに教えていました。

初音さんはあかりを急いで尾道へ帰し、母親のお見舞いで尾道に帰ってくることができて良かったと話していたあかりは、真知子さんの入院中、実家の手伝いをすることになったのですが、あかりはまだ元気のない感じでした。
入院した母親の気持ちを考えて兄弟たちがそれは自分のせいだと話していると、どれだけ母親を泣かせたか分からない、自分ほど親不孝な者はいないと言うと、横山隆円(尾美としのりさん)と家に来て、ショートケーキを食べていた錠さんの幼馴染の篠宮久太(柳沢慎吾さん)は、欽也さんと鉄平とあかりにベッチャー祭りで大泣きした表彰状の話をして、真知子さんがいつもあかりたちを幸せそうに見守っていたことを伝えていました。部屋からアルバムを持ってきて、自分たちの小さい頃からの写真を見せたあかりが、「うちはどう見ても、ここんちの子じゃ!」と言って、みんなで笑っていたのがとても良かったです。ほっとしました。

あかりが悩んでいた頃、あかりの親友の篠宮加奈(朝倉あきさん)が「おのみっちゃん」に来て、あかりが養子だったことを思い出したと言って泣いていた場面も、とても良かったです。回想の場面と今の場面が、当然のことなのですがつながっていて、何というか感動的でした。

あかりは大阪へ戻り、お好み焼きを焼きながらあかりの帰りを待っていた初音さんもとても嬉しそうでした。あかりが、今回尾道に帰ったことで、今までの日常が新鮮に思えるようになった話や、「村上あかり」という名前がもっと好きになったという話をすると、初音さんは自分も今度から「あかり」と呼ぼうかなと話していました。

私はほとんど気にしていなかったのですが、そういえば、初音さんはあかりのことを「あんた」とか「あの子」とか言っていたなと思い、次回からは「あかり」と呼んでみるのかなと思いました。初音さんは本当に優しい雰囲気になりました。素直な気持ちで人と接することができるようになったのだろうなと思います。

のぞみさんも言っていましたが、初音さんも村上家も、みんながあかりに優しくて、あかりが良い子だということもあると思うのですが、私としては、特に先週や今週の回を見ていて、ユーミンの「やさしさに包まれたら」を思い出しました。単純に、あかりは本当に優しさに包まれているなと思ったのです。

ただ、もしかしたら次週からは、私の少し苦手な恋愛要素がより多く入ってくるかもしれないので、私としては、それが少し心配です。

「バーテンダー」第4話

テレビ朝日の金曜ナイトドラマ「バーテンダー」の第4話を見ました。

今回は、佐々倉溜(相葉雅紀さん)が、来島美和(貫地谷しほりさん)に連れて行かれた歌舞伎町の地下のバー「ノースウィンド」で、かつての先輩バーテンダーの北方さん(カンニング竹山さん)に再会し、バーはお客さんの魂を癒す場所で、バーテンダーはそのための薬としてのお酒を作るのが仕事であるということを思い出す話でした。

溜さんは、北方さんのバーの雰囲気やバーテンダーである自らを「バーテン」と呼ぶようなあり方に、最初はショックを受けて反発していたのですが、北方さんのお客さんで歌舞伎町のシンデレラと呼ばれる、子育て中のキャバクラ嬢の南原亜季(田中美保さん)に北方さんの話を聞いて、北方さんが昔と変わってしまったのではないことを知り、北方さんにそのことを謝っていました。

北方さんは、以前、溜さんが勤めていたバー「風」の先輩バーテンダーで、チーフの加瀬五朗(竹中直人さん)が溜さんをフランスに同行させた後、本当は「風」のようなバーを開こうとしていたらしいのですが、北方さんは事故で意識不明になっていた弟のために、設備費のかかる一流のバーではなく、三流の?「ノースウィンド」で弟の治療費を稼ぐことにしたそうです。「風」にいた頃に、北方さんが「お酒には薬の顔と毒の顔がある。お酒の薬の顔だけを引き出すのがバーテンダーの仕事だ」、「バーは魂の病院だ」と話していたことを思い出していた溜さんは、最後、バー「ラパン」に北方さんを招待し、フランスのシャルトリューズ修道院で造られたというハーブが原料の強いお酒を染み込ませた角砂糖をグラスに入れるという不思議なカクテルを作っていました。北方さんは、この味を忘れないと言って帰っていき、弟が亡くなってしまったために閉店することにしていた「ノースウィンド」は、北方さんの味が好きなお客さんたちがいることを知って、続けることにしたようでした。

北方さんは自分のバーをいわば“野戦病院”だと話していたのですが、最後の場面でも溜さんは、野戦病院が必要かどうかは分からないけど、と言っていたので、「ノースウィンド」のような雰囲気のバーをまだ認めていないのかなと思いました。一緒に釣堀に来ていた北方さんが、溜さんのことを、相変わらず真面目で視野が狭いと話していたのが、何だか面白かったです。

溜さんは、北方さんが来る直前、チーフの三橋順次(光石研さん)に頼まれて久しぶりに「ラパン」にやって来た来島泰三(津川雅彦さん)にカクテルを出していたのですが、飲んですぐに「まずい」と言われてしまい、お店に入ってきたお客さんを少しでも幸せな気持ちにして返すのがバーテンダーの仕事だと言われていて、その後、北方さんに角砂糖のカクテルを出していたので、泰三さんから教わったことを素直に受け取って理解することができたのかなと思いました。

12時過ぎに子供を保育所に迎えに行くからと、「ラパン」でお酒抜きのカクテルを注文していた亜季さんに溜さんが出していたのは、オレンジジュースとパイナップルジュースとレモンジュースを3分の1ずつ入れた、「シンデレラ」というノンアルコールカクテルでした。私はお酒のことをあまり知らないので、ノンアルコールカクテルというジャンルがあることも知らなかったのですが、美和さんが言っていたように“ミックスジュース”なら、私にも大丈夫そうです。バーは、お酒だけの場所ではないのだと思いました。

あと、北方さんが最初にシェーカーで作っていた「ブラッディ・メアリー」というトマトジュースとウォッカのカクテルは、16世紀のイングランドの女王のメアリー1世がたくさんの処刑を行って「血まみれのメアリー」と呼ばれていたことから来ているカクテルなのだそうです。それを「ラパン」の杉山薫(荒川良々さん)は、ミキシンググラスに入れてバー・スプーンでステアをして作るという、溜さんによると普通の作り方をしてお客さんに出していたのですが、「ブラッディ・メアリー」の由来の知識が曖昧で、18世紀のジンバブエの話だと勘違いしてお客さんに話して三橋さんから訂正されていたりしていたのが面白かったです。

「相棒season9」第16話

テレビ朝日の「相棒season9」の第16話「監察対象 杉下右京」を見ました。とても面白かったです。

右京さんに関する聴取の流れで事件と捜査内容が語られる構成も良かったですし、戸田山雅司さんの脚本ということで「劇場版2」の要素も入っていて、右京さんの捜査手法は職務規定違反になるかもしれないという、何というか“ノリツッコミ”?のような雰囲気もあって、面白かったです。

右京さん(水谷豊さん)に対する匿名の告発状が届いたとして、出張中の大河内監察官(神保悟志さん)の指示で、仁木田栞監察官(堀内敬子さん)が、捜査権のない特命係が捜査をしているネット証券の社長の死亡について、右京さんの周辺の人たちを個別に呼んで、取り調べをすることになりました。

事件は、ネット証券の社長の金谷陽充(後籐光利さん)が西新宿のマンションの一室で青酸化合物を飲んで死亡し、捜査一課は最初自殺だとしていたのですが、右京さんは、パソコンに残されていた遺書と株取引をしようとしていた痕跡とコーヒーの量から殺人事件と判断し、部屋を訪れて遺体を発見し通報した佐橋専務(橋沢進一さん)が社長の妻も知らないこの部屋のことを、生活用品がほとんどないのにも関わらず、浮気のためだと不自然な説明したことに疑問を感じていました。

金谷さんの携帯電話の通話履歴から、帝都新聞社会部の記者の森井孝次郎(伊東孝明さん)を訪ねて右京さんと神戸さんは、森井さんが金融証券取引法やインサイダー取引について調べていたことを知り、それから以前にもあったことですが、神戸さんを見張り役と壁の代わりにして、その陰に隠れた右京さんがすばやく森井さんの手帳と携帯電話を調べ、森井さんの携帯電話が名前を登録しなくても使えるものであることや金谷さんの秘密の部屋を知っていたことを確認し、さらに万年筆を触らせて指紋を取っていました。

角田さんたち組対5課は元貴龍組系の暴力団の若頭という不動産会社社長の仙道信義(篠塚勝さん)と出入りしている千葉(金子太郎さん)を調べようとしていたらしいのですが、右京さんたちが先に仙道社長たちのことを調べていました。

仙道さんと金谷さんはクレー射撃の大会で知り合い、仙道さんが脅迫した会社の情報でインサイダー取引をして、金谷さんの会社は急成長していたようでした。

そのことが知られそうになった金谷さんは、仙道さんに言われてやったことだと記事にするなら取材に応じると森井さんに話し、裏切りを知った仙道さんは金谷さんの殺害を千葉さんに命じ、秘密の部屋を訪れた千葉さんは、コーヒーカップに毒を入れ、それを飲んだ金谷さんは倒れて亡くなってしまいました。

最初は円朝の落語のDVD?に喜んでいた鑑識課の米沢さん(六角精児さん)が呼ばれ、次に捜査一課の伊丹さん(川原和久さん)、組対5課の「暇か?」の角田さん(山西惇さん)と順番に呼ばれていたのですが、今回の伊丹さんはまた男気のある感じで、捜査現場に右京さんが来ることについて邪魔になるのではないかと聞かれても、自分たちはプロですからとか、利用できるものを利用するだけですとか、警察官にとって大事なのはホシを挙げることでチクリ合うことではないとかしっかりと答えていて、とてもかっこよかったです。さすが“矜持”の人という感じでした。

角田さんの後に神戸さんが呼ばれ、神戸さんはのらりくらりとした感じで応じていたのですが、その中で、告発状について聞かれた仁木田監察官が右京さんに後ろ盾が無くなったからではないかと言い、神戸さんは副総監の影響や小野田官房長の不在に触れていました。

最後に右京さんが呼ばれたのですが、そこでの右京さんはストーリーテラーのようになっていました。事件の続きを話し始め、森井さんが金谷さんの独占取材をできたのは、捜査二課がインサイダー取引で金谷さんを取り調べることを知っていたからだったのですが、それを教えたのは、森井さんの同級生だった仁木田監察官だと指摘していました。仁木田さんは森井さんが社会部の記者だということも知っていて、森井さんの元を頻繁に右京さんたちが訪れていたことも知っていました。仁木田さんは、新聞記者としての森井さんを助けようと、捜査情報を森井さんに教えていました。そして、右京さんへの匿名の告発上も、右京さんの捜査を阻止するために、仁木田さんが自分で送ったものでした。

右京さんたちの調べた情報は捜査一課へ伝わり、伊丹さんたちが千葉さんの逮捕に向かったそうです。

仁木田監察官の神戸さんへの聴取中、仁木田さんの携帯電話に大河内さんからの連絡があり、本当に大河内さんが右京さんの監察を命じたのかと私は少し不安に思っていたのですが、最後、仁木田さんの携帯電話を鳴らしたのは右京さんの持っていたもので、それからすぐに大河内さんが部屋に入ってきて、実はこれは外部への情報流出を疑われていた仁木田さんを取り調べるための計画的なものだったと分かり、私としてはとてもほっとしました。最後に大河内さんがラムネを食べていたのも、とても良かったです。久しぶりのような気がしました。

あと、大河内さんと右京さんと神戸さんが右京さんの監察を計画していたものだということは分かったのですが、米沢さんと伊丹さんと角田さんにも知らせていたのでしょうか。それとも知らせないまま聴取を受けさせていたのでしょうか。私が見逃してしまったかもしれないと思うのですが、それが少しよく分かりませんでした。

「相棒」の登場人物たちの個性が活かされていて面白かったです。でも、私は今回の話を見ながら、亀山さんや小野田さんの不在を思い、テレビ朝日は本当に特命係をなくそうとしているのかもしれないと、よく分からないのですが、何だか勝手に不安な気持ちになってしまっていました。私の不安が間違いで良かったです。

次回は、陣川さんの回のようなので、また楽しみにしたいと思います。

「美しい隣人」第7話

フジテレビの「美しい隣人」の第7話を見ました。

矢野慎二(渡部篤郎さん)は、母親の矢野美津子(草笛光子さん)の快気祝いに来た隣人のマイヤー沙希(仲間由紀恵さん)が浮気相手の「えりこ」だと知って動揺し、息子の駿(青山和也さん)が沙希さんに懐いていることにも戸惑っていたようでした。

夫の浮気を疑っている矢野絵里子(檀れいさん)が、駿君と一緒に車で義母と義父(左右田一平さん)を送っている間、沙希さんからの電話で呼ばれた慎二さんは、戸惑いながらも隣の家に行き、そこで沙希さんから慎二さんを浮気させたことは最初から計画していたことだったと聞かされて、また動揺していました。

沙希さんによると、最初にこの街で見かけた時の絵里子さんがきれいでかわいくて、沙希さんは、その幸せに満たされているように見えた絵里子さんになりたかったということでした。慎二さんは、他人の幸せを壊すようなことをする沙希さんの行動が理解できない感じだったのですが、沙希さんは、本当の不幸を味わえば分かるというようなことを言っていました。

絵里子さんは、慎二さんの浮気のことでずっとイライラしていて、朝食中に駿君が園服に牛乳をこぼしてしまったことにも怒っていて、慎二さんはたいしたことではないと言っていたのですが、駿君は泣いてしまい、その泣き声を隣の家で聞いた沙希さんは「かわいそうに」とつぶやいていました。

沙希さんは幼稚園で遊ぶ駿君の様子を門の脇から覗き見ていて、駿君が走り回っていて転んでから起き上がってまた走り回るまで、亡くなった息子の隼人君を見守るような気持ちで見ているようでした。しばらくしてお迎えに来た絵里子さんは、相田真由美(三浦理恵子さん)から浮気の件について聞かれ、さらにふわっとした雰囲気で浮気のことを聞くのかというようなことを言われて、自分はそんな風に見えているのかとまた少し苛立っていたようでした。絵里子さんは、慎二さんと浮気の話をするために駿君を義理の父母の家に預けようと、駿君にそれを伝えると、駿君はママと一緒じゃなきゃ嫌だと言って、園庭に戻ってしまい、絵里子さんは慌てて駿君を追いかけて捕まえると、そんな子は知らないと怒って駿君は泣き出してしまい、そのような絵里子さんを見た真由美さんや娘の未央(谷花音さん)は少し驚いていました。

女性とタクシーに乗ったところを大阪の関加奈(鈴木砂羽さん)が見たという話を絵里子さんから聞いた慎二さんは、加奈さんがそのような人だとは思わなかったと言っていたのですが、絵里子さんは、加奈さんからではなく真由美さんから聞いたと言うと、慎二さんはみんなでそんな噂をしているのかと、最初は知らない振りをしようとしていたのですが、部屋にあった櫛のことや駿君も泊まった部屋であることを言われて、ついに浮気を認めて、終わったことだと話していました。ショックを受けた絵里子さんは、それはどんな女性なのか、自分と似ているのか似ていないのか、自分はもう必要ないのかなど、一度にいろいろ尋ねていて、戸惑っている慎二さんからママらしくないと言われて、私らしいって何なのかとソファに倒れて泣き出してしまいました。

その時、美津子さんから電話があり、駿君が家に帰りたいと言っているから今から連れて行くという話で、絵里子さんは家の外に迎えに出ていたのですが、矢野夫妻の言い争いを隣家の2階から覗き見ていた沙希さんも外に出てきて絵里子さんに話しかけていました。少しして車が到着し、駿君が降りて走って来たのですが、母親と一緒にいたいといっていたはずの駿君はあっという間に母親の前を通り過ぎて、後ろの沙希さんのところに駆け寄って行きました。沙希さんは嬉しそうで、沙希さんを気に入っている美津子さんはママを間違えちゃったのねと笑っていて、玄関にいた慎二さんは何もできずにいたのですが、またショックを受けた絵里子さんは苛立って駿君を無理矢理沙希さんから引き離して家に連れ戻していました。

沙希さんの夫の雅彦は、沙希さんが一人で東京郊外の一軒家に住んでいることに疑問を感じ、喫茶店「ミッキー」で真由美さんの夫の和史(森山栄治さん)に住所を聞いて、沙希さんの家の場所を教えてもらっていました。アルバイトの松井理生(南圭介さん)もその場に居合わせていて、その住所を聞く雅彦さんの姿を見ていましたが、何かを言うことはしませんでした。

沙希さんが出かけたのを見計らって、車から降りてその家の前で様子を伺っていた雅彦さんの姿を見て、絵里子さんが外に出て、その絵里子さんの姿を見た雅彦さんは、少しして、息子の隼人君の命日に池に花を持ってきてくれた人だと気付き、どうして命日を憶えていてくれたのかと尋ね、絵里子さんが同じ日に隼人君と同じ5歳の息子が行方不明になり、自分の息子は無事だったけれど、他人事とは思えなかったと話すのを聞いた雅彦さんは、沙希さんが絵里子さんの隣人になった理由はそこにあるのではないかと思い、絵里子さんに、いろいろは人がいるから気を付けたほうがいいと伝え、名刺を渡して帰っていました。

雅彦さんは前とは別の喫茶店で沙希さんと会って180万円を手渡し、子供も生まれるから別れてほしいと頼んでいたのですが、沙希さんは考えておくと言ってお金だけ受け取って、帰ろうとしていました。雅彦さんは、絵里子さんにあったことを話し、絵里子さんを恨んでいるのかと言ったのですが、それを聞いた沙希さんは、それならとっくに子供を殺しているはずだと言って夫を驚かせていました。沙希さんは、絵里子さんに話してもいいのかと沙希さんを脅迫している様子の雅彦さんに、言えばいいと言って、お店を後にしていました。お店の人や周りのお客さんたちも唖然としていたのが、何だか面白かったです。

精神的に疲れきっている絵里子さんが自宅で休んでいると、沙希さんが尋ねてきて、話しておきたいことがあると少し無理に絵里子さんの家に入り、絵里子さんにそこに座ってと言って自分の家のように振舞って、それから慎二さんの浮気相手のことを聞いていました。そして、絵里子さんに、まだ分からないのと言って、私が浮気相手だと話していました。絵里子さんは、沙希さんが奥さんのいる人を好きになったと話していたことなどを思い出してはっとして戸惑って、どうしてわざわざそれを言うのかと沙希さんに尋ねると、笑っていた沙希さんは少し考えた後、その顔が見たかったのだと言って絵里子さんの家を後にしていました。

今回も、不安な気持ちを表すように、風の音が効果的に使われていて、良かったです。沙希さんが絵里子さんになりたかったと慎二さんに話していたのは、よく分からなかったのですが、駿君の気持ちを引き寄せ、自分の子供のようにしようとしているらしいということは分かりました。私は、沙希さんがいくら駿君の気持ちを惹きつけたとしても、さすがに母親を選ぶのだろうなと思いながら見ていたので、母親に会いたいと言って祖父母の家から戻ってきた駿君が、母親を通り過ぎて沙希さんに駆け寄って行った場面に、少しはっとしました。

「総理の密使 核密約42年目の真実」

TBSの「シリーズ激動の昭和 総理の密使~核密約42年目の真実~」を見ました。

非核三原則でノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作元首相の密使として、沖縄返還のために奔走した国際政治学者の若泉敬の、当時の秘密裏に行われていた外交交渉と沖縄返還後の苦悩を描いた作品でした。ドラマとドキュメンタリーで構成されていて、とても良かったです。CMがあまり多く入っていなかったことも良かったです。

私は以前、NHKスペシャルの「沖縄返還の代償」で若泉さんの特集を見たことがありました。数年前、官房長だった福田康夫さんが非核三原則は世界情勢によって変わることもあるというような発言をして問題になっていて、麻生元首相の頃は、佐藤栄作元首相以降のの歴代内閣と同じように核密約はないと言い続けていたということなのですが、2009年頃、鳩山由紀夫内閣の岡田克也外務大臣が「核密約」の調査を外務省に命じ、2010年の3月に「核密約」があったことが公表され、テレビや新聞で話題になっていました。NHKスペシャルの若泉さんの特集は、その頃に放送されていたのだと思います。

ドラマで若泉敬を演じたのは三上博史さんだったのですが、番組の冒頭で、若泉さんの映像と三上さんの若泉さんを一緒に見て、似ているなと思いました。

番組の中では、同期だという佐々淳行さんや、石原慎太郎都知事や、若泉さんの後輩で外務省の事務次官をしていたという谷内正太郎さんが、若泉さんについて話していたのですが、高い能力だけではなく、その実直な人柄で仲間たちや政治家たちに好かれていた人だったようです。また、佐々さんや若泉さんは吉田茂元総理を尊敬していて、吉田茂が退任した後、吉田茂に次は佐藤栄作だと言われて、佐藤栄作に協力をするようになったようでした。

次期の大統領選に出馬しなかったジョンソン大統領の元側近の家族の京都旅行を案内している時に、その元側近からニクソン大統領の補佐官をしている若林さんと同じ国際政治学者のキッシンジャーに会うことを提案されて、ホワイトハウスで秘密の交渉を始めたのですが、有事の際には沖縄へ核を再び持ち込むことと、日本の繊維製品の輸出を減らすことを合意した密約を交わすことを条件に出され、若泉さんは、沖縄の本土復帰のためにはやむを得ない代償だとして、“密約”は嫌だという佐藤栄作総理(津川雅彦さん)を説得し、1969年の日米首脳会談の直後、美術品を見に行くという名目で隣の小部屋に向かい、キッシンジャーの立ち会いの下、佐藤総理とニクソン大統領は合意文書を交わしていました。

ドラマを見ていて、その合意文書は、世界の中でたった4人が知っているだけの、小さな契約のように思えるのに、それが有事の際には世界中の人を巻き込むような大きな契約になっているということは、不思議なものだなと思いました。

交渉後、若泉さんは自分の役目は終わったとして、「私のことは忘れてください」と佐藤総理に言って政治の世界を退いたのですが、1972年の沖縄の本土復帰後、若林さんの自宅に、日米の繊維交渉が進まないと怒っているキッシンジャーからの電話が頻繁にかかってくるようになり、精神的に辛くなっていたようで、しかも、沖縄の状況は、本土復帰後もそれ以前とほとんど変わることがなく、若林さんは自分のしたことは正しかったのかと悩むようになっていました。

弁護士をしている奥さんのひなをさん(加藤貴子さん)と故郷の福井に戻った若林さんは、奥さんに支えられながらたくさんの原稿を書いて暮らしていたのですが、5年後のある日、仕事で沖縄に行ったひなをさんは、病気で倒れ、沖縄慰霊の日に亡くなってしまったそうです。

すい臓がんであることが分かった若泉さんは、まだやることがあるとして、沖縄の洞窟の中を掘って遺骨の収集を始めたり、聖地を巡ってそこで祈りをささげたりしていたそうです。アメリカ軍の基地の残る沖縄に、何か少しでも自分にできることはないかと考えて、そうしていたのだと思いました。「結果責任」を強く感じていた若林さんは、一度は短刀で自決しようとしていたようなのですが、祈っているうちに、まだできることがあるとして、「密約」と秘密の交渉のことを厚い本にまとめ、1994年に『他策ナカリシヲ信ゼムと欲ス』を出版しました。

でも、政府は、核密約はないとして、2万冊の蔵書を処分するという覚悟で記した若林さんのその本を黙殺したのだそうです。

最後の福井の鯖江の駅のホームで、若林家のひなをさんの仏壇に手を合わせに来ていた谷内正太郎(眞島秀和さん)に、若林さんが手を合わせて日本を頼みますと言っていたのが、何だか辛かったです。1996年に若林さんは66歳で亡くなったのですが、日本は愚者の楽園になってしまったという若林さんの言葉は、若林さんが生きていた頃も今も、ほとんど変わっていないことのように思えました。

沖縄の本土復帰が決まったことを知った若林さんが、夜、タクシーを飛ばして靖国神社へ向かい、沖縄が戻ってくることを報告していた場面もとても良かったのですが、あの頃に若林さん思っていた返還後の沖縄のイメージには、今でも程遠いのだと思いました。

先日見たETV特集の「深く掘れ 己の胸中の泉 沖縄学のまなざし」は、伊波普ゆうさんと仲宗根政善さんという二人の沖縄出身の研究者の沖縄人としての誇りの話だったのですが、その番組の中でも、今の沖縄は、まだ沖縄の人たち自身の島になっていないということを話していました。琉球王朝の頃から代々詩を詠んでいるという安仁屋さんという方が外で沖縄について話しているときにも、ずっとアメリカ軍の飛行機が飛んでいて、爆音が響いていました。それを見て、私も、安仁屋さんが話していた『おもろさうし』の詩の詠まれていた頃の自然を取り戻すのは難しいのかもしれないと思いました。

若泉さんの「密約」によって、1200発ほどあったという核兵器が除かれ、沖縄が戻ってきたことは、私は、良かったことだと思います。ベトナム戦争の終わりの頃だったという時期がちょうど良かったことも、積極的に外交をしたことでそのチャンスを活かすことができたのだと思いました。

それなので、北方領土の返還に関しても、先日のNHKスペシャル「北方領土 解決の道はあるのか」を見たときにも思ったことなのですが、私としては、二島返還の機会があった時に譲歩せず、四島の一括返還にこだわって、一島も戻ってこないまま、今ロシアの実効支配を受けていることさせては、とても残念なことだと思えます。

たとえば沖縄を日本の土地に戻したということは、名義を変更したというくらいのことで、米軍基地を無くすとか軍を撤退させるとか、その中を物理的に変えるということは、とても大変なことなのかもしれないとも思います。若泉さんが核密約の条件でアメリカに譲歩して、その結果沖縄の返還につながったことは、良かったことだと思います。その後にその沖縄の中や日米地位協定や在日米軍駐留経費負担(思いやり予算?)などを変えることができなかったのは、後の政治家の力不足のように思います。

ところで、私は今回の若林敬さんの番組を見ていて、白州次郎さんと重なるような気がしました。それで、吉田茂総理を尊敬していたという若泉さんは白州次郎さんと会ったことがあるのかなと思ったのですが、どうなのでしょうか。

あと、昨日のTBSの「Nスタ」を録画していたのですが、最後のほうでスタジオに三上博史さんが来ていて、番組について話していました。三上さんは、若林さんの資料をたくさん読み込んで役に望んだそうで、若泉さんの英語の場面では、イギリス英語とアメリカ英語を合わせて話していたのだそうです。11時を少し過ぎるかもしれないけれど、と話していましたが、三上さんが話していたように、とても良い番組でした。
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Author:カンナ
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