「理想の息子」第3話

日本テレビの土曜ドラマ「理想の息子」の第3話を見ました。

先々週の第1話と先週の第2話を見てきてドラマの内容や登場人物の設定などがより分かるようになってきたということもあると思うのですが、昨日の第3話もとても面白かったです。

第3話の話数を示すところには黄色いヘビの絵が描かれていて、今回はヘビなのかなと思いながら見ていたのですが、ヘビではなくて、ハブでした。海王工業高校の2年生で、学校の次期トップの座を狙っている羽生義和(柄本時生さん)が登場し、前回鈴木大地(山田涼介さん)が母親の海(鈴木京香さん)からもらって大切にしていた赤い手袋を破壊したために「マザコンコアラパンチ」で殴り飛ばされてワニのような前歯を折っていた鰐川悠馬(入江甚儀さん)を、いつの間にか校門の上に吊るしていたようでした。

鰐川さんの身体に赤いペンキで「弱」の文字が書かれていて、その日から鰐川さんは他の生徒たちからいじめられるようになっていたようなのですが、食堂で海さんに大盛りの牛丼を出してもらっていた大地は、鰐川さんの隣へ行き、サラダとカレーを入れられたラーメンと自分の牛丼を交換して鰐川さんを救っていました。

鰐川さんをいじめていた不良生徒たちも自然と大地の周りに集まって来ていて、その様子を見ていた大手建設会社マルコバの御曹司の小林浩司(中島裕翔さん)は、最初大地には「いい気味だ」と鰐川さんのことを話していたのですが、家に帰ってから母親の光子(鈴木杏樹さん)の期待に応えるためにカリスマ性を身につけているふりをして、鰐川さんと大地の話を自分のしたことのように話していました。光子さんは息子の嘘に気付いている母親のようにも見えるのですが、静かに浩司の話を聞いていました。

一方、食堂で働く海さんは、職場の人たちから、健全な思春期の息子なら母親に向かって「うるせえ」とか「クソババア」とか言うはずだ、もしそのようなことがない“良い子”なら、ある日突然抱え込んでいたストレスを爆発させて刃物で母親を刺すことになるかもしれないと言われ、急に息子の家庭内暴力に怯え始め、向かいの部屋の倉橋実(沢村一樹さん)に相談しつつ、不安になって家中の刃物や武器になりそうなものを段ボール箱に隠していました。野菜は手で千切り、食器はプラスチックのものになっていて、大地が肩をもんでくれようとしている時も、首を絞められるのではないかと怯えていました。

海さんは、「言わぬなら言わせて見せようクソババア」という、わざと息子に対してしつこい接し方をして「うざい」と思われようという計画を立たのですが、素直な大地は母親の行動にあまり疑問を持たず、一緒に遊園地へデートに行くということも楽しんでいました。海さんもいつの間にか普通に楽しんでいたのですが、当初の目的を思い出してはっとして、大地に怒ってもらった赤い風船の手を離して一人で帰ってしまい、大地はとりあえず木の枝に引っかかっていた風船を取り戻そうとしていました。

ランニング中の三船憲吾(藤ヶ谷太輔さん)は、公園で落ち込んでいた海さんに声を掛け、海さんが「クソババア」と言わない息子のことで悩んでいる話を聞き、また母親のことを訊かれて、母親がいないことを話していました。そこへ風船を取り戻した大地がやって来て、海さんが話していたひ弱な息子が「鈴木大地」だと知り、少し戸惑っているようでした。三船さんは、大地の名前と顔が一致していなかったようなのですが、海さんの息子が大地だということが何か少しショックでもある様子でした。

ボクシング部へ行き、自分をトップにしてほしいと話した羽生さんは、三船さんと愛校心の強い内山吾郎(武田航平さん)から実力を計るために鈴木大地と対決することを言われ、鈴木大地を探しに行ったのですが、そのために羽生さんが声を掛けた浩司は自分が鈴木大地だと答えてしまい、羽生さんのハブの力で関節を外される技をかけられ、赤いペンキで「最弱」と書かれて廊下のロッカーの中に閉じ込められていたのが発見されたのでした。

浩司は大地と鰐川さんに見守られながら、体育教師の神部敏郎(ケンドーコバヤシさん)に関節を戻してもらっていて、大地のカリスマ性に憧れてつい鈴木大地と名乗ってしまったことを素直に話していました。

浩司は犯人の名前も顔も思い出すことができなかったのですが、大地がボクシング部へ行った時、三船さんたちから人違いをしたのではないかと言われていた羽生さんがそこにいて、大地はハブの力でレスリングの技をかけられることになってしまいました。

大地は大人しく技をかけられて苦しんでいたのですが、肋骨が折れたような破裂音がした後、床にはしぼんだ赤い風船が落ちていて、それは大地が部屋に飾っていたしぼみかけの風船を制服のポケットに大切に入れておいたものだったようで、その母親との遊園地の思い出の風船が割れたことに愕然とした大地は、小さい頃、骨折をした後の痺れを取るためのリハビリ中に母親が歌ってくれた「結んで開いて」の歌を思い出しながら痛みに耐えつつ、オーストラリアのコアラを思い出させる浩司の言葉によってコアラの力を呼び覚ました大地は、サンドバッグに抱きつき、そこから飛んで「マザコンコアラパンチ」を羽生さんの顔面に当てて突き飛ばしていました。

浩司と神部先生と羽生さんのドミノ倒しのような倒れ方が何だかゆるいコント風で面白かったです。力尽きようとしていた大地が浩司に「ここはどこ?」と尋ねると、倒れていた羽生さんが「私は誰?」と言って気絶していました。

そして、美術教師の池田冬彦(金子ノブアキさん)に相談した際、暴言を吐かない息子でも何も問題はなく、「理想の息子」とは子犬のようなマザコン息子なのだと教えられた海さんは、金属製の食器を復活させた食卓で、倉橋さんにもいてもらいながら、健全な?家庭のように「うるせえ!クソババア!」と吐き捨てるように言う息子とそれを怒る母親のお芝居を大地にさせていました。お芝居とは思いながらも、大地は自分のあまりの酷い言葉に震えていて、それをなだめることになった海さんも、自分のしたことに傷付き、反省しているようでした。

最後、登校中の大地のところに顔に青あざのできた羽生さんが来て、「負けたよ」と言って大地と握手をしに来ていました。鰐川さんも友達になったので、アブとかボブとかラブとか何度もハブ以外のものと間違えられていた地味で存在感の薄いらしい羽生さんも大地の友達になるのかなと思ったのですが、大地も浩司も鰐川さんも、また羽生さんのことを忘れてしまっているようで、羽生さんを置き去りにして、大地は母親とペアルックのピンクのシャツを着ているの浩司と鰐川さんに自慢していました。家の掃除をしていた海さんも、どうでもいいと思いつつ、そのシャツを着ていました。

あと、今回柔道部の主将の丹波巌(脇知弘さん)は、今度はフィギュアスケートの練習で怪我をして歩けなくなったという車椅子のクララのような服装をした妹のさやか(三吉彩花さん)のためにと言って、アニメの「アルプスの少女ハイジ」の衣装を大地に着せて喜んでいました。車椅子から立ち上がれそうで立ち上がることができなかったさやかさんの様子を見て、「違う衣装でリベンジさせてくれ」と頼んできた丹波さんに、「するか、ボケ」とヨーデル風に答えていたのも何だか面白かったです。

私としては、大地には、例えお芝居であったとしても、海さんへの暴言を言わないでいてほしかった部分もあるのですが、それでも全体的には面白かったので良かったです。第1話や第2話よりも少し安定感が出てきたように思いました。ドラマの展開に型があるというか、パターン化されている要素も分かってきたのですが、私にはそれも今のところ楽しく思えています。

「13歳のハローワーク」第3話

テレビ朝日の金曜ナイトドラマ「13歳のハローワーク」の第3話を見ました。

第3話は、1990年の世界で、テッペイ(田中偉登さん)と同じ学習塾に通っていて、母親のみのり(石田ひかりさん)の看護師の仕事を3K(きつい、汚い、危険)だと否定し、将来は華やかな大手航空会社のスチュワーデスになりたいと考えている若槻葵(工藤綾乃さん)が、母親の仕事をしている様子に接して、母親の看護師の仕事だけではなく、仕事というものは大変なことも多いけれど、大変なことばかりではなく、嬉しいことや良いこともあるのだと気付く話でした。

今回は、前回までの話よりも「仕事の内容」に焦点が当たっていて、タイトルの「13歳のハローワーク」の感じが出ていて良かったです。

現在「看護師」や「フライトアテンダント(あるいは、CA、キャビンアテンダント)」と呼ばれている職業も、確かに1990年には「看護婦」や「スチュワーデス」と呼ばれていました。でも、ドラマの1990年のみのりさんは、現代の言い方と同じように看護師と呼ばれていたように思います。第1話を見た時と比べると、1990年の時代風景の作り方が、少し薄くなっているようにも思えます。

小暮鉄平(松岡昌宏さん)は、生活安全課課長の佐々木紀夫(小松和重さん)と一緒に行った合コンの席で、フライトアテンダントの契約社員の女性たちの中にいた若槻葵(遊井亮子さん)と再会し、酔っていた小暮さんは居酒屋で眠りかけて、1990年1月の、舎弟の高野清文(横山裕さん)と居候をすることになった塾の講師のアルバイトをしている真野翔子(桐谷美玲さん)の部屋にタイムスリップしていました。高野さんと真野さんの話によると、小暮さんは一週間戻っていなかったようでした。

私は、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーさんについては名前を知っているというくらいなので、その件は私にはよく分からなかったのですが、塾のオーナーの東唄子(風吹ジュンさん)に頼まれて小暮さんと高野さんが仕事の現場に“潜入”をしないとドラマは展開しないようなので、多少無理に思えるようなところがあるのも仕方がないのかもしれません。

その入院中のミック・ジャガーさん?の病室の扉を開けて中に入ろうとした瞬間、小暮さんだけは2012年の捜査本部の部屋に戻って来ていました。現代の小暮さんも、過去にタイムスリップしている間の数日は行方不明となり、警察署へ通勤していなかったことになっているのでしょうか。それとも、特に誰からも何も言われていなかったので、それは小暮さんが過去に戻った場合だけのことなのでしょうか。

その後再び会った2012年の若槻さんは、友達に合わせてフライトアテンダントの契約社員だということにしていたけれど、本当は小さな旅行代理店の営業の仕事をしていると小暮さんに打ち明けていました。若槻さんは、ずっとスチュワーデスを目指していたようなのですが、若槻さんが大学生になった頃は就職氷河期で、客室乗務員の募集はほとんどなかったそうです。看護師の母親のみのりさんは「終わりよければ全て良し」という思いで入院中の老婦人たちの環境を少しでも良くするような、丁寧な仕事をしていたのですが、若槻さんも、その母親の気持ちを理解したためか、今は若い頃の夢を叶えてもらうというシニア向けの旅を企画しているということで、小暮さんに良いと思うと言われて、嬉しそうにしていました。

何をしても丁寧で良い仕事をすると褒められる器用で素直な高野さんと、面倒くさがり屋で粗雑な小暮さんの、分かりやすい対比が面白かったです。

よく警察のお世話になっている非行少女の仁科佳奈(沢木ルカさん)と、今回有名テレビ局のアナウンサーの面接試験を受けていた大学生の真野翔子さんの描写が少なく、どのような設定の人物なのかまだよく分からないのですが、2012年で捜査一課の管理官になっている高野さんも、昔からの腕時計を表面のガラスが割れたまま身につけていて、小暮さんのことを思い出そうとすると頭痛になっているようだったので、もしかしたら何かの事情で記憶を失っているのかもしれないですし、これから何かの事件に巻き込まれるのかなと思いました。

「家族八景」第1話

TBSの深夜枠の新ドラマ「家族八景 Nanase,Telepathy Girl's Ballad」の第1話「無風地帯」を見ました。

人の心を読むという不思議な能力を持つ火田七瀬(木南晴夏さん)が家政婦として様々な家庭に入り、家族の風景を客観的に見る話のようです。

火田七瀬と聞いて、私はドラマの「七瀬ふたたび」を思い出しました。最近の作品では、NHKの「ドラマ8」で蓮佛美沙子さんが七瀬を演じていて、その七瀬のことなのかなと思っていたのですが、そのようでした。原作は、私は未読なのですが、筒井康隆さんの小説『家族八景』だそうです。

家政婦の火田七瀬によると、七瀬が心を読む時に見えるその人の姿は、家庭によって様々なのだそうです。尾形家の家族の場合は、洋服を着ていませんでした。

家政婦紹介所から紹介状を持って尾形家を訪れた七瀬は、尾形家の家族の心を読み、浮気をする父親の久国(西岡徳馬さん)や父親をバカにして同じ女性と付き合う長男の潤一(木村了さん)、親に嘘をついて男性と付き合っている長女の叡子(水崎綾女さん)、そして、家事のことばかり考えている母親の咲子(葉山レイコさん)の表面的には穏やかに笑っている姿を見て、「この家は酷い。見せかけだけの平和なんて、破壊した方がましだ」と思い、一家団欒の最中、潤一が寝言で何を言っていたのかを聞かれた七瀬は、父親の浮気相手と同じ女性の名前を言っていたと家族たちに答えていて、おしゃべりな女だと思い七瀬に危機感を抱いた潤一は、家政婦の七瀬を追い出すため、母親のお財布の中からお金を盗み、七瀬が盗んだと母親に告げたのですが、咲子さんは七瀬に何も言わず、態度も変えずに平然と過ごしていたようでした。

3日後の洗濯物を取り込んだ後、咲子さんはごく普通の態度で、近所に家政婦を探している家があるから、明日からそこへ行くようにと七瀬に話し、紹介状を書いておいたと言って封筒を差し出していました。

咲子さんの心の家事についてばかりの声が、本当は七瀬の心を読む能力を知って防御しているものなのではないかと思った七瀬は、心の中で熱心に咲子さんに話しかけてみたのですが、咲子さんは心の中では寂しそうに涙を流しつつも、結局、七瀬の呼びかけに応えることはなく、「疲れたでしょう」と七瀬に言い残して部屋を出て行きました。

荷物をまとめ、一人で尾形家を出た七瀬は、「どうぞいつまでもお芝居を続けてください」、「いつまでも家族サーカスをお続けなさい」と冷静な感じで突き放し、次の家に向かったようでした。

エンドロールの脚本のところに佐藤二朗さんとあったのですが、俳優の方と同じ方でしょうか。演出はテレビ朝日の「TRICK」やTBSの「SPEC ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」の堤幸彦さんで、その点は、私にもなるほどなと思えました。堤監督の演出らしさが出ていたように思います。制作のところにも、「オフィスクレッシェンド」と書いてありました。

私としては、第1話の、七瀬が家族の様子を静観していた前半は、何だかよく分からないドラマだなと思いながら見ていたのですが、七瀬が「破壊したほうがましだ」と言った後半からは、物語の内容が少し分かってきたからということもあると思うのですが、何となく面白いかもしれないなと思えてきました。七瀬が、酷い家族たちに介入しないようにしているらしい咲子さんの心に気付いた辺りは、意外とシリアスな雰囲気があって良かったです。

南波志帆さんの「少女、ふたたび」の曲の流れるエンディングの映像も不思議な感じで、深夜枠の30分ドラマには合っているようにも思えました。七瀬のようにベレー帽をかぶっている女性を、私は最近、街やテレビなどで見かけることがあるのですが、ベレー帽は今人気の小物なのでしょうか。

「家族八景」ということなので、全8話のドラマになるのかもしれません。面白いのかどうか、私にはまだよく分からなかったのですが、少し気になるので、次回も見てみようと思います。

「相棒ten」第13話

テレビ朝日の「相棒ten(season10)」の第13話「藍よりも青し」を見ました。

第13話は、自然を愛する草木染と拳銃を密売している暴力団関連の産業廃棄物工場による自然破壊、工場に対する反対運動とその規模、海外での人身売買と不法滞在者、その人たちの不法就労などが描かれていて、その点を考えると社会派の回だったようにも思えるのですが、一人息子が家を出て行ってしまい山奥で一人で染色の仕事をしている葛巻彩乃(梶芽衣子さん)と、過酷な環境に耐え切れず連れ込まれていた産廃工場から脱走し、逃れた山奥で偶然草木染のにおいを嗅いだことから故郷のカンボジアでの染色の仕事を思い出して懐かしみ、その染色家の女性の弟子になりたいと思っていたソパート青年(アベディーン・モハメッドさん)の人情の話でもありました。

「相棒」らしくないということではないのですが、私には少し変わった印象というか、散漫とした印象というか、そのような回だったようにも思えてしまいました。脚本は高橋悠也さん、監督は田村孝蔵さんでした。

美しい自然を誇る山里に建設され、地元では反対運動を起こされている産業廃棄物処理工場の社長の真壁義雄(原田文明さん)の死亡に関する資料を見て米沢守(六角精児さん)の指紋の鑑識結果に疑問を抱いた特命係の杉下右京(水谷豊さん)が再鑑定を頼んだところ、真壁さんは首吊り自殺をしたのではなく、ウコンの染物で首を絞められて殺されていたことが判明し、捜査一課の伊丹憲一(川原和久さん)と三浦信輔(大谷亮介さん)と芹沢慶二(山中崇史さん)は、産廃工場の近くの山奥で「縁」という先祖代々のお店を受け継いで染色家の仕事をしている葛巻彩乃(梶芽衣子さん)が企業秘密があると言って隠していた小屋を調べ、中から凶器と同じウコン染めの織物と染料の廃液を発見し、その廃液を密かに川に流して処分していたことを真壁社長に見付かり脅されたことによる殺人ではないかということで、葛巻さんを殺人容疑で警察署へ連れて行き、葛巻さんも自分が犯人であると言い続けていました。

米沢さんの鑑定で、小屋から発見された凶器のウコン染めの織物は、実際に凶器として使われた織物を真似て作られたものであることが判明し、右京さんと神戸尊(及川光博さん)は葛巻さんが誰かをかばっていると考え、また社長の遺体を発見した従業員(中村圭太さん)が、警視庁組織犯罪対策部5課の角田課長(山西惇さん)が追っていた堂島組の構成員だったことも分かり、産廃工場のお弁当の数が公にされている社員数と合わないことから、その産廃工場が堂島組関連の施設で、カンボジアからの人身売買によって連れて来た人たちを不法就労させていたことも分かったのでした。

警察署で取調べを受けることになった堂島組の構成員だった従業員は、葛巻さんが「縁」の風呂敷に包んだお金を社長に渡しているところを目撃していて、さらに産廃工場反対運動に参加し、真壁社長のせいで怪我をしたという郷田節子(園城寺あやさん)の話から、反対運動のリーダーで市議会議員の早坂圭一(武発史郎さん)が社長を訴えることに反対していたことや、葛巻さんが草木染めのマフラーを巻いていたことを主張していたことを聞き、右京さんと神戸さんが早坂さんを追及したところ、早坂さんは、殺人を白状したのでした。

カンボジアの青年たちが首に巻いていた草木染のマフラーやストールのようなものは「クロマー」と呼ばれるものだそうです。早坂さんは自分の浮気現場を目撃されて脅され、反対運動の規模をコントロールするよう命じられていたようで、しかもその浮気は社長が仕組んだものだったことが分かり、不法滞在者たちに罪を着せるためにクロマーを盗み、社長の首を絞めて殺したということでした。

私には、この殺された社長を巡る犯人とその動機が、辻褄が合わないわけではないのですが、ドラマの筋とは少し合わないような気がしてしまい、何というか、残念な展開だったようにも思えてしまいました。

葛巻さんは、社長室へ行った時に社長の遺体を目撃し、その上にクロマーが置かれているのを見て、社長に怯えていたソパートが社長を殺してしまったのではないかと思い、かばっていたようでした。

釈放されることになった葛巻さんは、葛巻さんを残して逃げることができずにいて母国への強制送還が決まった弟子のソパートから「縁」の名前を継ぎたいと頼まれ、今度は自分がカンボジアへ行ってもっといろいろ草木染の技術を教えたいと話していました。

ドラマの冒頭では、拳銃の密売を摘発するために張り込んでいたレストランで、右京さんと神戸さんがチーズと生ハムを交換するかしないかと話している場面が面白かったのですが、最後には、前回の「つきすぎている女」で、「花の里」を受け継いで女将さんになった月本幸子(鈴木杏樹さん)が登場していて、楽しかったです。

最近、ドラマの途中に後半の展開の予告CMのようなものが入ることが多く、私にはそれはあまり良いことだとは思えないのですが、今回もそれによって幸子さんの場面が最後のほうにあるということが分かりました。

「おっちょこちょいな女」でもあった幸子さんは、生ハムを茹でて使うという斬新な?料理を作って、右京さんと神戸さんに振舞っていました。茹で生ハムに巻かれていたお豆腐のような四角い感じの白いものは、今回のドラマの流れからすると、チーズだったのでしょうか。「相棒」に「花の里」の場面が復活し、幸子さんが登場することで、また華やかさや右京さんたちのほっとする感じが出るようになったので、良かったと思います。

「タイトロープの女」第1回

NHKの「ドラマ10」の枠の新ドラマ「タイトロープの女」の第1回を見ました。

最初、このドラマのタイトルを聞いたとき、私は「タイトロープ」の意味をよく知らないでいたのですが、言葉自体はどこかで聞いたことがあるなと思い、My Little Loverの「白いカイト」の歌詞を思い出していました。「タイトロープ」とは、綱渡りの綱のことだそうで、危険を冒すとか、危ない橋を渡るという意味で使われる言葉だそうです。

今期の、2012年のNHKや民放で放送が始まった冬ドラマの初回を、一応私も見ていたのですが、私が見続けることのできそうな作品があまりなく、少し残念に思えていました。それなので、昨夜の「タイトロープの女」についても、今度は面白いといいな、と思いつつ見始めたのですが、登場人物の感情が丁寧に描かれているドラマで、とても面白くて良かったです。

十倉由梨(池脇千鶴さん)は、芦屋で大切に育てられたお嬢様で、10年ほど前、母親の礼子(押谷かおりさん)の癌の闘病中に父親の龍司(田村亮さん)の浮気が発覚し、母親の死後、父親が会社の秘書で愛人の恭子(高岡早紀さん)との関係にけじめをつけるために再婚すると決めたことに反発して家を飛び出し、父親とは縁を切っているとしながらも、東京の父親名義のマンションで暮らし、売れないピアニストとしての生活を送っている人でした。

父親の訃報を聞いて久しぶりに芦屋の実家に帰った時、お手伝いさんの斎藤サチ(宮田圭子さん)は、由梨さんを嬉しそうに出迎えてくれて、父親の会社「十倉ワイヤー」由梨さんが小さい頃から慕っているらしい小野田克己(笹野高史さん)も「由梨ちゃん」のことを気遣ってくれていました。

父親の葬儀の喪主を務めていたのは、龍司さんが再婚した元愛人の、今は由梨さんの継母でもある恭子さんで、由梨さんはその恭子さんにも反発し、お葬式の喪主の挨拶の途中で席を立っていて、列席していた父親の会社関係の人たちからは、あの娘は何だと不満を言われていました。

葬儀場から実家に荷物を取りに戻り、帰ろうとしていた時、葬儀にも来ていた十倉家の顧問税理士の永沢吉行(小沢征悦さん)に呼び止められ、十倉ワイヤーの現社長の小野田のおじさんと恭子さんと一緒に、父親の遺産に関する遺言を聞くことになりました。

遺言には、妻の恭子さんには芦屋の邸宅などの不動産を残し、娘の由梨さんには会社の株を残すということが書かれていて、それによると、由梨さんは小野田さんよりも多く株を保有することになり、それは筆頭株主になるということなので、恭子さんは、会社のことを知らない由梨さんが株を持つことに少し疑問を呈したのですが、母親に対する裏切りのことを考えて恭子さんのことも父親のことも許すことができない由梨さんは、お金がほしいのなら全部あげると遺産放棄をすることを永沢さんに告げ、部屋に置いてあった両親と由梨さんの3人で写っている写真から母親と自分の部分だけを破り取り、父親の部分をごみ箱に捨てて、家を出て行ったのでした。

由梨さんが丸めて捨てた龍司さんの写真を見つけたお手伝いさんのサチさんは、それをきれいに広げて、写真立ての中に戻し、いつか許せる日が来るかもしれないからと恭子さんに話していました。サチさんは、社長の娘の由梨さんにも、社長の再婚相手の恭子さんにも、中立的な立場で好意的に接する人のようでした。

東京の楽器店でピアノのデモ演奏の仕事をしていた由梨さんのところに小野田のおじさんがやって来て、遺産を放棄すると言って生活するお金のなさそうな由梨さんに株を全て買い取ると提案していたのですが、「十倉ワイヤー」のワイヤーロープ工場を訪れて、経理の高木旭(本田博太郎さん)から帳簿などを見せてもらい調べていたた永沢税理士から「コピー機のワイヤー」に関するものが工場内に見当たらないということを聞いて小野田さんが粉飾決算をしているかもしれないことに気付いていた恭子さんは、夜の公園で会った由梨さんに、生活のために遺産放棄の考えを見直すように話していた時、その会社の株を全て小野田さんが買うと言ってくれたという話を由梨さんから聞いてはっとして、株を自分に渡してほしいと頼んでいました。

でも、由梨さんは、あなたが母親を殺したのだと怒って、それを断っていました。由梨さんは、病気療養中の母親は父親と恭子さんの浮気を知って命を縮めたと思っていたのですが、恭子さんが由梨さんに打ち明けていたことによると、由梨さんの母親が病気になるよりもっと前に龍司さんと出会い、お互いに好きになっていたのだということでした。

由梨さんは、父親が突然倒れる直前に自分にかけて来た電話に出なかったことをとても後悔していました。ドラマは、由梨さんが気鋭の若手ピアニストとして出演したコンサートの場面から始まっていたのですが、座席には龍司さんの遺影を抱えた恭子さんが座っていて、コンサートの後、お祝いの花束を渡すために舞台袖の階段で待っていた恭子さんからそのコンサートを主催していたのが実は父親の龍司さんだったと聞かされた由梨さんは、少し呆然としていました。

さらに、恭子さんに話しかけられる直前に見かけた古谷隼人(姜暢雄さん)に妻子がいることを知り、ショックを受けていました。由梨さんは、バーのような場所でのピアノの演奏中に古谷さんと知り合い、自分の才能を高く評価して、いろいろなイベントの仕事を持って来てくれる古谷さんと付き合っている様子だったのですが、古谷さんが由梨さんに声を掛けたことも、古谷さんは由梨さんの写真を見て確認していたので、龍司さんに頼まれたことだったようでした。

由梨さんは、部屋に貼っていた自分のコンサートのポスターを破り、そのような今までの長い経緯を思い返して、叫ぶように泣いていました。

そして、翌日でしょうか。会社の遺産相続のことで会社に呼ばれた由梨さんは、そこにいた永沢さんと恭子さんと小野田のおじさんに、父親の意思を尊重して会社を守るために株は自分が保有するということを伝えていました。

ドラマは、社長の娘の由梨さんと社長の後妻の恭子さんの二人が、戦いながらも、一緒に会社を再建していこうとする話のようです。一応主人公は由梨さんなのだと思うのですが、第1話を見て、由梨さんと恭子さんの二人が主人公のドラマなのだろうと思いました。池脇千鶴さんの由梨さんも、高岡早紀さんの恭子さんも、存在感があってとても良かったです。

仲の良かった自分の家族を壊した敵として恭子さんのことを嫌っている由梨さんが、そのかつての恭子さんと同じように、好きな人の家族団らんの様子を見て悲しむという場面があったのも、良かったと思います。由梨さんは、まだ恭子さんをそのような人としてしか見ていないのですが、恭子さんは、本当に龍司さんのことを大切に思っていて、会社のことも真剣に考えている人のようでした。恭子さんは、従業員の人たちにも気を使っているようなのですが、従業員の人たちの中には、恭子さんのことをまだ「愛人」と言って揶揄する人もいるようで、そのことで少し辛い思いもしているようでした。

脚本は、金子ありささんでした。金子さんの脚本のドラマでは、私はフジテレビで放送されていた「がんばっていきまっしょい」や「牛に願いを Love&Farm」を見ていたように思います。

NHKの「ドラマ10」のドラマは、私は2010年に放送された「八日目の蝉」と「天使のわけまえ」を毎週見ていたのですが、それ以降の作品はあまり見ることができていませんでした。今回の「タイトロープの女」の第1話はとても良かったので、次回も楽しみにしたいと思います。全6回(全6話)の作品だそうです。
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