「タイトロープの女」最終回

NHKの「ドラマ10」の「タイトロープの女」の最終回(第6回)を見ました。

前回の最後、私は「十倉ワイヤー工業」の十倉由梨(池脇千鶴さん)は社長を辞めようとしていたのかなと思っていたのですが、そうではなくて、由梨さんが龍司(田村亮さん)の娘ではないことを知っていた顧問税理士の永沢吉行(小沢征悦さん)を解任したということだったようでした。

義理の母親の十倉恭子(高岡早紀さん)が元十倉家のお手伝いさんの斎藤サチ(宮田圭子さん)が管理人を務めるマンションを出て行って行方知れずになったことを由梨さんは気にしていたのですが、ある日、恭子さんが病院へ運ばれたという連絡が入り、十倉家の者として急いで病院へ向かっていました。恭子さんは、高熱による脱水症状で倒れたということでした。

看護師さんから母親かと聞かれて由梨さんは言葉に詰まっていました。記入してほしいと名前などを書くカードを渡された由梨さんは、「続柄」の項目に迷っていたのですが、目を覚ました恭子さんに、父はずっと父だった、30年間私は娘だったと言い、父の遺したあなたの面倒を見るのは私の義務で、そうしないと恩返しできない、だからあなたを連れて帰ると恭子さんに話していて、続柄のところには「娘」と記入していました。それを静かに聞いていた恭子さんは、由梨さんに買い物を頼んだのですが、病院の1階のお店で由梨さんが買い物を済ませた直後、病院の玄関を出て行く恭子さんを見かけ、由梨さんは慌てて恭子さんを追いかけたのですが、恭子さんは振り返ることなくタクシーに乗って行ってしまい、それ以来再び行方知れずになったようでした。

恭子さんがいなくなったことを気にしていた由梨さんは、本気で解任したわけではなかったらしい永沢さんに、自分に起きたことをあの人のせいにできなくなると話していました。

10色のカラーワイヤーを完成させていた十倉ワイヤーだったのですが、ある時、会社に現れた前社長の小野田克己(笹野高史さん)から、大手のヤマトロープの営業部長になったことと、十倉のカラーワイヤーの技術をその会社に売ったことを聞かされ、由梨さんも社員たちも、小野田さんのその裏切りに唖然としていました。それを意地だと言って開き直る小野田さんに、社長の由梨さんは意地ではなくて意固地だと言い返して怒っていて、小野田さんは、家族のためと説得して引き抜いた先日子供が生まれたばかりの優秀な職人さん一人を連れて、十倉を出て行っていました。

恭子さんは、龍司さんに出会ったお店のママに頼み、再びそのお店で働くことにしていました。指輪を外していた恭子さんは、お客さんとして来ていた浮かれている様子の小野田さんのところへ行き、由梨さんに追い出されたと話したようで、十倉と別れたことを祝って二人でお酒を飲んでいました。

ヤマトロープがカラーワイヤーを800円で売るらしいという連絡を受けた永沢さんは、会社でそのことを話し、由梨さんも社員たちも950円では勝てないと困惑していたのですが、由梨さんは中間色を増やすことを提案して、職人さんたちはその試作を重ねていました。

経理の高木旭(本田博太郎さん)と一緒に小売店との契約を結びに行った由梨さんは、その会社の廊下でヤマトロープのカラーワイヤーの営業を終えたらしい小野田さんとすれ違っていました。小売店の人たちの前で由梨さんがカラーワイヤーの見本の木箱を開けると、そこにはきれいなグラデーションになって置かれているカラーワイヤーの巻が入っていて、30色あるということでした。十倉のワイヤーを支持していた女性の担当者が価格について尋ねると、由梨さんは、職人たちの卓越した技術力によってこのカラーワイヤーが作られているということを熱心に訴え、価格は下げないと伝えていました。

会社に戻った由梨さんは、知らせを待っていた社員たちに、力不足で申し訳ないと謝っていました。契約を結ぶことができなかったようでした。それでも社員たちが二代目と呼んで由梨さんを励ましていたのですが、由梨さんは、自分には二代目の資格はないと落ち込み、父がなぜ自分に会社を遺した理由もまだ分からないと言うと、それを聞いていた若手職人の榊敬一郎(石田卓也さん)が、かわいいからです、と答えていました。会長は会社でいつも娘の自慢をしていたと社員たちは龍司さんのことを思い出して楽しそうに笑い、今頃喜んでいるだろうと話していて、由梨さんは笑顔で自分を見守る作業服姿の龍司さんの存在を感じたようでした。

恭子さんの働くお店でヤマトロープの社長とカラーワイヤーの契約を結んだお祝いをしていた小野田さんのところへ、指輪をつけた和服の恭子さんが来て、小野田さんが一緒にお酒を飲もうとしていると、恭子さんは注がれたビールを小野田さんの頭の上からかけて、事業に失敗して8億円の借金を作ったことや、それを隠そうとして粉飾決算をして銀行が訴えたなら今頃刑務所にいるだろうということなどをその席の人たちに話し、十倉はきっと盛り返す、あの子もやる時はやる、と小野田さんに伝えていました。

夜、由梨さんが橋を渡っていると、そこに小野田さんが待っていました。ヤマトロープに居座ると話していた野心家の小野田さんは、龍司さんと同等、あるいはそれ以上の人物になりたかったようでした。由梨さんは、もう父はいない、父も母も誰もいないのだと言い、龍司さんが礼子(押谷かおりさん)の娘を自分の娘として育ててくれたことも小野田さんに話していて、小野田さんははっとしていました。父は本当に大きな人だったと言った由梨さんは、父なら笑って許すだろうと、小野田さんの裏切りを許して、今までのお礼を言って別れていました。

お店のママの紹介で恭子さんは別の場所へ行くことになったようで、永沢さんと高木さんは、由梨さんに、会いに行くなら今しかないと勧めていました。永沢さんからヤマトロープの価格の情報を教えてくれたのも恭子さんだと聞いた由梨さんははっとして、それから迷っていたのですが、恭子さんが次は医療用のワイヤーだと言っていたと聞くと、早く会社を立て直さないといけないと、その会議を開くことにしていました。恭子さんのことを考えてのことでもあるようでした。

カテーテルの手術で使用するワイヤーの試作品を作るようで、工場長の橋本昌治(佐川満男さん)や榊さんたち職人さんも病院へ来て、医師から話を聞いていました。

その医療用のガイドワイヤーに国の認可が下りたようで、3年後、由梨さんは会社を立て直した女性社長として、ホールで講演会を開いていました。そして、前列の椅子の上に大きな花束の置かれていることに気付いた由梨さんは、恭子さんの姿を探し、会いに行っていました。

恭子さんの行った場所がどこであったのか、私にはよく分からなかったのですが、恭子さんのいたバス停に加賀行きとあったような気がしたので、その辺りだったでしょうか。雪が降っている海辺の町でした。細い道を通って階段を下りて岩場へ出ると、海が広がっていて、薄い藤色の着物を着ていた恭子さんは、その岸壁の上に立つ旅館の女将さんをしているようでした。

恭子さんの姿を見た由梨さんも、由梨さんの姿を見た恭子さんも、嬉しそうだったのですが、最初はそれを表には出さない様子で由梨さんも文句を言っていました。でも、気になるのと由梨さんが自分の両親がそうであったことを話し、二度と会えなかったらどうしようと思ったと言うと、由梨さんの言葉を聞いていた恭子さんは、あなたのこと大嫌いだった、最初に会った時合わないなと思ったと言っていて、由梨さんが私も、と言うと、恭子さんは、でも、会いたかったと言い、由梨さんも、会えて良かったと言っていました。歩み寄って傘を恭子さんの上にかざした由梨さんの反対側の手に、恭子さんは自分の手を少しだけ重ねていました。

そして、恭子さんの旅館には二人が笑顔で写っている写真が飾られていて、会社には、龍司さんと小野田さんと高木さんと橋本さんの4人の写真と共に、社長の由梨さんを中心にした社員たちの集合写真と、恭子さんと由梨さんの写真が飾られていました。

とても良い最終回でした。

私は最初、このドラマは会長の娘の由梨さんと義理の母親の恭子さんが二人で会社を立て直す話なのかなと思っていて、確かにそうでもあったと思うのですが、それよりも、家族を作る話だったのだなと思いました。亡くなった龍司さんと礼子さんと由梨さん、龍司さんと恭子さん、社員たちと由梨さん、そして、恭子さんと由梨さんと、みんなが細い縁でつながって家族になり、家族が増えたのだなと思いました。

演出も、金子ありささんの脚本も、登場人物の感情を丁寧に描いていて良かったです。また、由梨さんの池脇千鶴さんと恭子さんの高岡早紀さんの表現がとてもすてきで、良かったのだと思います。

「3年後」には一瞬急な感じもしたのですが、さわやかにまとまった最終回で良かったです。楽しかったです。

「家で死ぬということ」

先週NHKで放送され、録画をしておいた土曜ドラマスペシャル「家で死ぬということ」を見ました。

世界遺産に登録されている岐阜の白川郷を舞台したドラマでした。制作は名古屋放送局で、脚本は大島里美さんでした。

癌で余命3ヶ月と宣告された、長い間白川村で一人で暮らして家を守ってきた中村ひさ子(渡辺美佐子さん)は、死ぬのなら住み慣れた家で死にたいと考えていて、東京で暮らし雑貨店を経営している一人娘の山崎恵美(西田尚美さん)の東京の病院に入院してほしいという提案を断り、娘が母親を説得するために白川村に送り込んだ娘の夫の純一(高橋克典さん)とその長男でひさ子さんの孫の隆太(庄野崎謙さん)と一緒に暮らす中で、ある日、病状が悪化して倒れてしまい、一度は精神的に弱くなり、自分の気持ちを抑えて、村の特別養護老人ホームへ入ったのですが、村の唯一人の医師の伊藤ゆずき(山口紗弥加さん)に言われて、自分のことを理解してくれている娘婿の純一さんと隆太さんに堂々と甘えることを決意して、自分で家に戻る支度を整え、純一さんと隆太さんや施設の人たちや村の人たちに支えられながら、ついに自分の家に戻り、家族のことを思い出しながら、静かに最後を迎える、という話でした。

サラリーマンの純一さんは、部長を務めていた会社の部署が別の会社に売られてしまい、今は倉庫の管理の仕事を任されていて、部下からは幽霊のようだと陰口を言われていたようで、妻はそのことも知って、1ヶ月の長期休暇願いを会社に出させて、夫を母親のもとへ送ったようでした。長男の隆太さんは、面接が苦手で就職活動が上手く行かず、今は就職浪人をしているそうで、時間があるだろうということで、父親と一緒に白川村へ来ていました。

恵美さんは、村で結婚式を挙げてほしいと願っていた母親と結婚式の仕方でもめて、隆太さんを実家へ連れて来たのも小学1年生の頃までだったようでした。

隆太さんは、最初は、一緒に姥捨て山に送られるようだと少し不満そうに言っていたのですが、祖母のひさ子さんと過ごしたり、村の人たちと付き合ったりしているうちに村の暮らしに慣れ、近所の岩田太朗(佐藤正宏)から跡継ぎと言われると跡継ぎじゃないと繰り返していたのですが、その生活を好きになっていたようでした。恵美さんの言う通りに迷いながらもひさ子さんを説得しようとする父親に、おばあちゃんの気持ちを尊重するべきではないかと伝え続けていました。

雪の白川郷の風景がとてもきれいで、ドラマは全体的にも良かったのですが、特に、ひさ子さんと、小さい頃に母親を亡くしたという義理の息子の純一さんの気持ちが通い合っているという感じがとても静かに描かれていたのが良かったです。

ドラマの初めのほうで、ひさ子さんは、結婚をして郡上から白川へ来た頃の昔の話を純一さんにしていて、義理の父親の介護をするために、夜、自分の手首と義父の手首に糸を巻いて、何かあったらそれを引っ張って起きられるようにしていたという話を聞いた純一さんは、施設で眠っているひさ子さんの手首に毛糸を巻いて眠っていて、それに気付いたひさ子さんが嬉しそうにしていた場面も良かったですし、施設から戻って来たひさ子さんの「寄り道をして」という思いを汲んで、ひさ子さんを背負って家の中を一周していた場面も良かったです。

元日の朝、七福神の姿で家を回るというお祭りに参加することになった純一さんは、ひさ子さんの危篤の連絡を受けて、恵比寿様?の姿のままで村を走って急いでひさ子さんに会いに戻り、その途中で恵美さんに電話をかけ、すぐに来るようにとしっかりとした感じで言っていました。

夜、恵美さんが到着したのを見てよく帰ってきたと伝えた後、ご先祖様のお迎えが来たという感じで、最後のひさ子さんはあまり苦しむことなく家族に見守られながら静かに息を引き取っていました。

最後のお葬式の場面の、ひさ子さんの教えを受けながら一緒に漬けていたお漬物を振舞おうと思い立った純一さんが漬物石を持ち上げると、おそらくひさ子さんが作った時と同じように、きれいな赤色に漬かっていたという場面も、とても良かったです。

大学受験を控えていた次男の翔太(鈴木侑輝さん)は、どちらかというと母親の側だったのか、父親と兄のことを「あの人たち」と言っていて、ひさ子さんが生きている間には結局白川村へは来ていなかったようで、祖母にも会えなかったようでした。

ひさ子さんが蛍光オレンジ色の毛糸で編んでいたものは、隆太さんのための毛糸の帽子だったようでした。“正ちゃん帽”のようなデザインの帽子で、頭の真上に白の毛糸のボンボンが付いていました。ひさ子さんのお葬式には次男も来ていたようで、最後は、家族4人で丘の上から白川村の風景を眺めていて、家族間のわだかまりも少し消えていたようでした。

ドラマによると、白川村には、お互いに助け合って生きていこうという「結」と呼ばれる精神が根付いているそうです。私の周囲にはあまりないことかもしれないので、すごいなと思いました。

「家で死にたい」という思いは、その家が好きな人ならば、どのような家に暮らしている人にもあることなのかもしれないと思います。

でも、都会の人の場合は、というか、都会の人のほうがむしろ、自分の家で死ぬということが難しいのではないかなと思いました。また、死ぬことには社会的な側面もあると思うので、家族や、あるいは家族以外でも成立するかもしれないのですが、周囲の人たちの助けがあって初めて、理想とされる穏やかな死に方ができるのだということを、改めて思いました。

ひさ子さんの家の軒先に下がっていた透明な鋭いつららを、純一さんが毎朝雪かき用のシャベルのようなもので落としていた場面も良かったです。良いドラマでした。

「理想の息子」第7話

日本テレビの土曜ドラマ「理想の息子」の第7話を見ました。

今回は、話数のところにパンダの絵があって、城国商業高校のボスの班田(REDRICEさん)が登場していました。ボクシング部の内山吾郎(武田航平さん)によると、中学の頃、班田さんと三船憲吾(藤ヶ谷太輔さん)は一緒に極悪の道を歩んでいたようなのですが、三船さんだけが海王工業高校の神部敏郎(ケンドーコバヤシさん)にボクシングの才能を見いだされ、しかも神部先生は三船さんが荒れているのは母親に捨てられたと思い込んでいるからだということを見抜き、オリンピックに出場すれば母親に会えるかもしれないと話して三船さんを練習に打ち込ませたということで、寂しい班田さんは、自分と同じくらい強い三船さんを再び悪の道へ引き戻そうとしているということでした。

三船さんを守りたいために城国商業へ行って直談判をすることにした吾郎さんは、一緒に行ってもらおうと呼び出した鈴木大地(山田涼介さん)と、自分はもう弱い人間じゃないと「窮鼠猫を噛むパンチ」を誇る小林浩司(中島裕翔さん)と3人で、城国商業へ向かっていました。

少年院から出てきた直後につい班田さんの顔を見てしまい殴られて大怪我をした松葉杖の金狼(林遣都さん)の集団に出迎えられた3人が3年1組の教室に入ると、そこに、黒い髪で頭の上に二つのお団子のような髪型を作って白と黒の斑の毛皮を着ている大きな班田さんがいました。

黒い耳のようなお団子の班田さんの目の下には黒いクマができていて、それでパンダというあだ名で呼ばれているようです。吾郎さんはあっと言う間にまた顎の辺りを殴られて倒され、顔を見て笑ってしまった大地は、「マザコンコアラパンチ」を班田さんのお腹の辺りに当てたのですが、班田さんは全く動じず、大地は班田さんに天井の方まで持ち上げられてから落とされて気絶していました。

浩司も班田さんに捕まりそうになったのですが、金狼さんが伝書鳩として使えるからと言って、助けていました。「ポロッポー」と浩司が鳩の声?で返事をしていたのも楽しかったです。

そして、愛校心の強い吾郎さんは、伝書鳩の浩司さんを連絡係にして、他の生徒たちを体育館に集め、三船さんと海王工業を守ろうと気合いを入れていました。

一方、父親(金子ノブアキさん)に会った大地は、父親が生きていたということにも少し混乱していたようなのですが、それよりも母親の海(鈴木京香さん)がなぜ父親は事故で死んだと自分に嘘を付いたのかということを気にしていました。3組に1組は離婚をする時代なのだから離婚したことを隠す必要はないのにと、食堂で浩司や鰐川悠馬(入江甚儀さん)や羽生義和(柄本時生さん)や象林友行(諸見里大介さん)や豹塚昌子(吉永淳さん)たちに話して悩んでいました。

夕食時、向かいの部屋の倉橋実(沢村一樹さん)に来てもらった海さんは、なぜ嘘を付いたのか尋ねる大地を最初ははぐらかしていたのですが、苛立ってつい愛していたからと答えてしまい、それを聞いて大地は納得していました。

海さんによると、元夫の名字も偶然鈴木さんだったようです。海さんは、デザイン会社を興し、成功している元夫が自分たちを迎えに来たと少し嬉しそうにしていたのですが、高級レストランで父親と会っていた大地は、父親から、離婚した原因は、海さんの妊娠中に自分が浮気をしたことを、いくら謝っても海さんが許さなかったことだと正直に言われ、さらに、離婚から16年も経っていてすでに再婚している、迎えに来たのは息子である大地のことだけだと伝えられて、戸惑っていました。

海さんは、学食の主婦たちと、母親と父親の役割の違いや、やはり父親は必要なのかという話をしていました。

大地は父親に言われたことを母親に言い出せず、元夫と会うことになった海さんは、池田先生のモデルになった時のドレスを着て、嬉しそうに出かけて行く母親を見送っていました。海さんは、雨の街をハイヒールで歩き、ビルの窓ガラスのところで服装やバッグの持ち方などに気を使いながら、豪華なホテルのロビーへ来ていたのですが、待っていた元夫から再婚したゆみさんという新しい奥さんを紹介されていて、その様子を柱の後ろで伺っていた、海さんが心配で付いてきていたらしい大地は、涙を流して、ホテルから走り去っていました。

次の朝、大地は倉橋さんと一緒に父親のところへ行き、新しい奥さんは子供を産めない人で、自分の遺産を相続させるために息子の大地を引き取ることにしたという父親の話を聞いていたのですが、父親が海さんのことを一度の浮気を許さず子供から父親を奪うような人だと悪く言うのを聞いて、あなたと二度と会うことはない、自分にとって貧しくて不自由な暮らしはお金がないことではなく母ちゃんがいない暮らしなのだと言い、実の父親であっても母ちゃんを愛していない人を父ちゃんと認めるわけにはいかないと落胆した様子で言っていました。その帰りに倉橋さんに話していたことによると、本当は大地も父親が言っていたようにキャッチボールをしたかったようでした。

そのころ、落ち込んでいる様子の海さんは、ボクシング部に来てサンドバッグを殴っていて、そこへ来た三船さんと何気なく部室へ行き、悩みを話していました。

離婚したことが事故死したことに変わったことについて、三船さんも嘘は良くないと言っていたのですが、海さんによると、私の中で死んだ、という意味が、いつの間にか事故で死んだ、に変わってしまったということでした。そして、元夫から渡された三千万円の小切手を受け取ってしまったことを話し、郊外になら小さな家を買うことができるかもしれないと少し笑っていたのですが、自分は子供から父親を奪ってしまったような母親で、大地が生まれた直後に医師から「カンガルーケア」を勧められてそのようにしたけれど、子供をかわいいと思うよりもこれからの生活のことが心配で、ずっと自分のことばかり考えていたと打ち明けて、苦しんでいました。そこへ、密かに吾郎先輩が来て、静かに部室のドアを閉めて鍵を掛けて、海さんと三船さんを閉じ込めていました。

海王の校門は机や掃除道具などで一応塞がれていたのですが、城国の班田さんたちは簡単に乗り越えて校舎の中に入ってきて、他の生徒たちと一緒に鰐川さん、羽生さん、豹塚さん、象林さんも次々に倒され、その度に浩司はトランシーバーで撤退を訴えていました。

遅刻をして学校に来た大地は、みんなが倒されていることに驚き、急いで校舎へ向かったのですが、なぜか体育館の丹波巌(脇知弘さん)とその妹のさやか(三吉彩花さん)のところでシスターの服装をして、3人で学校の平和を祈ってから浩司のところへ行っていました。

金狼さんはまた浩司を助けていたのですが、浩司が三船さんと海さんが部室にいると言うのを聞くと、班田さんにそのことを伝えていました。そのために浩司を助けたという訳ではなかったようなのですが、金狼さんは浩司よりも過酷な環境にいるようでした。

外の騒ぎを心配する海さんに、あなたは俺が守りますと言っていました。大地は部室へ向かい、吾郎さんも大地の友達もみんなでドアの前を塞いでいました。鍵を開けろと言う三船さんに、大地たちは、三船さんの夢はもはや三船さんだけの夢ではないのだと伝えていました。

班田さんに向かっていっては投げ飛ばされて痛がる大地を、海さんは部室の中から心配していました。すると、三船さんは、班田さんは実家が鍼灸院で、ツボに針を打って痛みを感じないようにしている、だからアッパーで顎を狙え、と教えていました。

リングに上がった大地は、班田さんにこのマザコン野郎と言われて、「俺はマザコンじゃない、ただ母ちゃんが大好きなだけだ」と言い返し、それを聞いた海さんははっとして、大地に空高くアッパーを打つのだと命じていました。そして、本当は行きたかった、とオーストラリアのことを思った大地は、極悪のパンダの力を出す班田さんに、「マザコンカンガルーアッパー」という新技を繰り出して倒していました。

海さんと三船さんは部室を出て対戦の結果を知りました。鰐川さんたちは気を失っている大地をリングから下ろして寝かせていたのですが、なかなか目を覚まさない大地をしばらくして海さんは起きなさいと平手打ちにして起こしていました。家を買う約束を思い出させる海さんに、大地はわかっていると言って、子供にも小川のように流れる無償の愛があると答えていて、海さんは、元夫からの小切手を破り捨てていました。

最後、大地を抱えて、私の袋の中にいるみたいだと、カンガルーケアのことを思い出していた海さんが幸せそうで良かったです。

今回も、とても良かったです。海さんが直接大地の母親への愛情の気持ちを知ったということもあると思うのですが、今までの回よりも、「マザコン(母子愛)」の要素が強く、その思いが昇華される場面も鮮やかだったように思います。ドラマの冒頭の「カンガルーケア」の話が、コアラとかオーストラリアとつながりつつ、ドラマの最後でまとまっていて、野島伸司さんの脚本らしいなというか、さすがだなと思いました。面白かったです。

海さんは自分には「母性本能がない」と思っているのですが、「自分には母性本能がある」と自認している母親がいるとしたなら、その方がむしろ不自然なのかもしれないなと思いました。

大地の父親が言っていたような母親のあまり良くないと思えるような面を、海さんが客観的に認めているところも良かったです。

ところで、このドラマのエンディングの曲は、Hey!Say!JUMPの「SUPER DELICATE」なのですが、昨日のドラマの後のお知らせを見て、今更なのですが、私は小林浩司さんを演じている中島裕翔さんがそのジャニーズのグループの方だということを知り、そうだったのかと少し驚きました。でも、中島さんの浩司さんもとても楽しいです。

キリンチャレンジカップ2012 アイスランド代表との試合

昨夜、日本テレビで生中継されていたキリンチャレンジカップの日本代表とアイスランド代表の試合を見ました。ザッケローニ監督の率いる「ザックジャパン」の2012年最初の試合でした。

私は、2001年の頃からサッカーの試合を見始め、そのころから2006年のワールドカップドイツ大会までは、日本代表の試合を楽しみにして見ていました。その後も毎試合一応見ているのですが、それでも、オリンピック代表の予選も含め、最近の日本代表の試合はあまり面白くないように思えてしまっていました。

オシム監督の頃からの“スター選手”をなくす企画の影響がもしかしたらあるのかもしれないのですが、私としては、勝っても負けても引き分けでも、以前の代表の試合のほうが、その試合展開について何かいろいろ言うことのできる面白さがあったように思います。

でも、昨日のアイスランド代表との試合は、比較的眠くなることなく、最後まで見ることができました。前半の試合開始直後の前田遼一選手のヘディングによる得点も良かったですし、後半の最初のほうの藤本淳吾選手と終わりのほうの槙野智章選手の倒れこみながらのシュートも良かったです。でも、“海外組”を召集せず、国内の選手でまとめていたところも良かったようにも思えました。北京オリンピックの予選以降代表戦に出ていなかった増田誓志選手が日本代表に初出場し、フル出場していたというところも、少し嬉しく思いました。

あと、後半に出場した背番号7番のソルステインソン選手の、スローインの時の「ハンドスプリングスロー」という技が何だかとても楽しかったです。

ボールを両手で持ち、そのままボールを地面についてボールを基点に逆立ちのような感じで前転をして、足が地面に付いた後、その回転の勢いで頭の後ろから両手でボールを投げ、ピッチの中ほどに入れるという感じの技です。今まで見たことがなかったように思えましたし、私はよく知らないのですが、名前が付いているということはサッカーをしている人たちには知られている技なのでしょうか。解説者の話によると、頭の後ろでボールから手を離さないといけないのだそうです。サイドからゴール前の辺りまでの長い距離をボールが飛んでいて、すごいなと思いました。この試合を見たサッカー少年たちは、この「ハンドスプリングスロー」を試してみたくなるだろうなと思いました。試合会場の大阪の長居スタジアムのお客さんたちも、ソルステインソン選手がボールを持ってこの技を披露するたびに歓声を上げていて、とても楽しそうで良かったです。

「13歳のハローワーク」第7話

テレビ朝日の金曜ナイトドラマ「13歳のハローワーク」の第7話を見ました。

第7話は、大学のカレー同好会で「キャンパスカレー」を作った堀尾和正(斉藤慶太さん)と二人の仲間(川村亮介さん、大和田健介さん)と、大手の商事会社に入社を決めた真野翔子(桐谷美玲さん)の話を中心に、安定した生活を願って有名な大手の企業に入社をするか、好きなことを仕事にするために個人事業主として頑張るか、を考える話だったように思います。

2012年の小暮鉄平(松岡昌宏さん)は、街ですれ違った仁科佳奈(沢木ルカさん)から「人生が開けた」と言われ、芝浦署へ戻ると、課長の佐々木紀夫(小松和重さん)たちみんなから祝福されていました。佐々木課長によると、警視庁の刑事部長が小暮さんに直接会うと言っていたようで、その面談によっては捜査一課への配属が決まるかもしれないということで、小暮さんは喜んでいたのですが、廊下に出た直後に謎の人物からの電話がかかってきて、電話に出ると1990年の世界に戻ってしまうのではと考えた小暮さんはその電話を無視してしまい、その結果、1990年の真野さんの押入れの自分の部屋にタイムスリップをしてしまっていました。

謎の人物から戻るためのヒントは身近なところにあると言われた小暮さんは、塾のオーナーの東唄子(風吹ジュンさん)に何か仕事をもらいに行き、雑誌に掲載されている大学構内の人気カレーを買ってきてほしいと頼まれ、高野清文(横山裕さん)と行列に並んでいたのですが、小暮さんの前でカレーが終わってしまい、必死の小暮さんは塾へ来て作ってほしいと堀尾さんたちに頼み込んでいました。塾でもキャンパスカレーは大好評で、テッペイ(田中偉登さん)と同じ塾の生徒でカレー評論家を目指している沢村豪(吉川史樹さん)は、堀尾さんがレシピを考えたカレーの味に感激していました。

世界で貿易の仕事ができると大手の商事会社への入社を決めた真野さんは、入社後同じ部署で一緒に仕事ができると思っていた「OG訪問」でお世話になった先輩(大村彩子さん)から、30歳までには結婚しないと上司に言ったことで倉庫の仕事に移動になったと伝えられ、女性が社会進出を始めたといってもまだ男性中心の社会であり、大きい会社ほど自分の思い通りには仕事ができない可能性が高いということを知り、仕事を決める基準について悩んでいました。

真野さんが入社しようとしていた商事会社は、キャンパスカレーの噂を聞きつけ、カレー店を作り、フランチャイズ展開をして儲けようとして、大学4年生の堀尾さんたちに入社の話を持ちかけてきて、自分たちのカレー店を持ちたいと考えていた堀尾さんは断っていたのですが、二人の同級生たちは自分たちだけでお店を開いて失敗したらどうするのかと将来のことを心配し、安定を求めて堀尾さんには相談せずに、その大手の商事会社への入社を決め、さらに堀尾さんが考えたレシピを会社に売っていたようでした。仲間の裏切りを知って失望した堀尾さんが怒ると、今まで一緒にお店をやって来た自分たちにも権利はあると反論し、商事会社の人の後に付いて帰っていました。

就職活動を始めないといけないのかと堀尾さんが迷っていると、成績が伸びないからと母親に今の塾を辞めさせられそうになっていた豪さんが大学の堀尾さんのところへやって来て、堀尾さんのカレーが好きだから、中学校を卒業したら堀尾さんのお店で一緒に働かせてほしいと頼んでいました。堀尾さんは、せめて高校は卒業したほうがいいのではないかと豪さんに言ったのですが、近くで聞いていた小暮さんは、自分のしたいことがあるということはとてもすごいことで、高校で勉強するよりも堀尾さんと仕事をするほうが勉強になるということだろうというようなことを話していました。また、唄子さんから一度しかない人生なのだから楽しまなければ損だと言われて、自分のスタイルを前面に出しつつ商事会社への入社を決めた真野さんは、カレーが流行しているということは香辛料の需要が伸びるはずだと考え、スパイスの部門を作るよう上司に進言したようで、私のためにもカレー店を繁盛させるように堀尾さんに命じていて、堀尾さんは、豪さんや真野さんのためにもカレー店を頑張ろうと楽しそうに決意していました。

謎の「ハローワーク」の人物によると、今回は過去の日数と未来の現代の日数が連動しているということで、刑事部長との面談のために早く2012年に戻りたい小暮さんは焦っていたのですが、まだ戻ることができないということでした。そして、小暮さんの行動に疑問を感じ、校舎の外での携帯電話での話を聞いていた高野さんは、未来に戻りたいとはどういうことかと小暮さんに尋ねていました。

話がいろいろ盛り込まれていて、少し散漫な感じもしたのですが、最後は何とかつながる展開になっていました。

今回のドラマを見ていて、仕事を選ぶということや、(自給自足の生活というようなことではなく)仕事をしなければ社会の中では生けてはいけないということを思い、それは社会のシステム上必要なことで仕方のないことかもしれないですし、普通のことかもしれないのですが、何というか、少し憂鬱な気分になりました。例えば、この世界に生まれたばかりの今0歳の子供も、もう少し大きくなったらきっとそのことを考えなければいけないことになります。ほとんど悩まない子もいると思いますが、いろいろ悩んでしまう子は大変だろうなと思います。好きなことや得意なことなど、自分のしたいことやできることが明確にあり、それを仕事に結びつけることができて、その上成功している人が世の中にどのくらい存在するのか、私にはよく分からないのですが、その人たちは本当にすごいなと思います。

あと、塾にポケベルを持ってきていた三上純一(中川大志さん)は、なぜか集団で“おやじ狩り”のようなことをしているようで、三上さんが一人で歩道橋の階段を下りていくところをテッペイが見かけていました。不良だったかもしれない三上さんは、これから小暮さん、あるいはテッペイが警察官になったことと、何か関係があるのでしょうか。
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Author:カンナ
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