「つるかめ助産院」第1回

NHKの「ドラマ10」の枠の新ドラマ「つるかめ助産院 ~南の島から~」の第1回を見ました。

全8回だそうです。(10月にも放送は続いているかもしれないので、最初は秋ドラマかなと思ったのですが、まだ夏ドラマに入るかもしれません。)

「助産院」とタイトルにあるので、見ないほうがいいのか、見たほうがいいのか、少し迷ったのですが、見てみることにしました。私としては、少なくとも第1話は、ドラマを見る前に思っていたよりも、物語がテンポ良く展開していて、面白かったです。

ドラマの原作は、私は未読なのですが、小川糸さんの『つるかめ助産院』です。脚本は水橋文美江さんで、演出は佐々木章光さんでした。

東京で美容師をしていた安西まりあ(仲里依紗さん)は、合コンで知り合ったインテリアデザイナーの小野寺達也(溝端淳平さん)から、ある日、レストランでプロポーズされて結婚式を挙げ、専業主婦の小野寺まりあになったのですが、夫の小野寺さんは、しばらくは自分たちには子供はいらない、二人で暮らしたいという考えの人でした。

まりあさんは、小野寺さんの意見に何となく頷いて同意していたのですが、何か時間を持て余しているような、虚しいような感じで、街のゲームセンターに通う日々を送っていました。

東京で助産師をしていた鶴田亀子(余貴美子さん)は、人間なんか嫌だとか、鳥になりたいとか、心の中でつぶやいていたのですが、ある時、患者のキャバクラ嬢の人が医療費の代わりに置いていった一枚の宝くじが大当たりし、東京での仕事を辞めて、私は鳥になります、と沖縄の美波間島という南の島へ旅立っていました。

美波間島では、島に一人しかいない助産師さんが辞めてしまったことを、長老と呼ばれている産科医の長井朗(伊東四朗さん)が心配していました。島に到着し、浜辺を歩いていた亀子さんは、長老に声を掛けられて東京で助産師をしていたことを話すと、長老から「お産の神様」という意味の言葉を言われて熱心に引き止められ、この島で「つるかめ助産院」を開業することにしたようでした。

1年後、虚しい毎日を過ごしていた様子のまりあさんが部屋に戻ると、まりあさんは、棚の上に飾られていた結婚式の時の写真の入った写真立てが伏せて置かれ、しかも表面のガラスが割れていることに気付き、はっとしてタンスの引き出しを見ると、小野寺さんの洋服は全てなくなっていたようで、携帯電話もつながらず、小野寺さんは勤めていた会社も辞めたらしく、まりあさんが荷物を引き取りに行っていました。小野寺さんは、失踪してしまったようでした。

部屋で小野寺さんの会社の荷物を確認していたまりあさんは、クリアファイルの中に沖縄のハート型の島の写真があるのを見て、いつかまりあさんを連れて行きたいと達也さんが言っていたことを思い出し、達也さんの行方を捜すため、その島へ向かっていました。

島へ行く船の上で気分が悪くなっていたまりあさんは、親切な島の人たちに助けられ、気が付くと長老の病院で点滴を打っていたのですが、長老にすぐに帰りますからと言って、病院を出て、小野寺さんを探しに行っていました。

その途中、道で突然産気づいた妊婦の人(久保田磨希さん)に頼まれて、その人の家に知らせに行ったまりあさんは、夫(藤木勇人さん)とたくさんの子供たちが急いで車で出て行った後に取り残されていたもう一人の子供を連れて、その子供が病院ではないと言っていた、一見すると普通の民家の「つるかめ助産院」へたどり着いていました。

お湯を沸かしてほしいと頼まれたまりあさんが台所へ行くと、そこには窯がありましたが、お湯を沸かすのはガスのようでした。まりあさんを背負って長老のところへ連れて行った天城里見(中尾明慶さん)は、この助産院の雑用係のようなことをしている人でした。

まりあさんは帰ろうとしていたのですが、やって来た長老にもう船は出ないと教えられ、「つるかめ助産院」に泊まることになっていました。

まりあさんの顔を見た亀子さんは、どこかで会ったことがあるような気がするとか、“ソウルメイト”かもしれないとか言っていたのですが、東京で助産師をする最後の日に来院し、結婚をしているのに妊娠をしていないと告げられて良かったとつぶやいていた女性の話を始めたので、それが目の前のまりあさんだったということに、もしかすると何となく気付いていたのでしょうか。

まりあさんが「大切な人を探しに来た」ということを、妊婦さんの子供から聞いていたらしい亀子さんは、まりあさんが帰ってしまう前に見つけようと、台風の中を探しに行き、料理屋さんの女将のおばあ(平とみさん)に小野寺さんという人を知らないかと尋ねていました。

まだよく分からなかったのですが、おばあから話を聞いた亀子さんがまりあさんに話していたことによると、小野寺さんはいるような、いないような感じでした。

亀子さんは、小野寺さんがおばあに話していたという森の中へまりあさんを連れて行っていたのですが、そこにあったのは、プロポーズされる直前にまりあさんが小野寺さんに話していた、小さい頃に読んだ絵本の中のものと同じような「ツリーハウス」でした。木の幹の上の枝分かれしているような場所に、小さな小屋が作られているものです。小野寺さんは、ずっとまりあさんのことを考えていたようでした。

ツリーハウスを見た後、私は子供を生むつもりはありませんと言い出したまりあさんが、さらに処置しますと言いかけたのを、亀子さんは、お腹の子が聞いているのよと強く止めて、そのようなことは「つるかめ助産院」では行っていないから、島を出て他の病院へ行くようにと伝えていました。

島を出ることにしたまりあさんが船に乗っていると、桟橋から島の人たちが手を振って見送っているのが見えました。まりあさんの鞄の中には、いつの間にか葉っぱに包まれた大きなおにぎりが入っていて、そこに巻かれていた亀子さんからの手紙には、島の人たちが作った塩とお米を使ったおにぎりであることが書かれていました。

手紙を適当に折って鞄の中に入れたまりあさんは、そのおにぎりを涙を流しながら食べていました。「人は優しいよ」と話していた亀子さんの言葉が伝わっていた感じがして、良かったです。

海を渡る船の上でおにぎりを食べている時、その時僕はお腹の中で生きていたのですというような、まりあさんのお腹の中で生きている子供?のナレーションがあったのですが、鈴木福君のような声に聞こえました。

ドラマの舞台は、「美波間島」という名前の島でしたが、沖縄のハート型の島ということなので、竹富町の黒島のようです。最後に上空からの映像があったのですが、確かにハート型の島でした。

ドラマのところどころに登場していた沖縄の海の透明な青さが、とてもきれいでした。日差しの感じから、本当はとても暑いのだろうと思うのですが、青い海の景色の映像は、とてもさわやかで、この点だけでも見て良かったと思えるほどでした。

「走馬灯株式会社」第7話

TBSのドラマ「走馬灯株式会社」の第7話(DISC7)を見ました。

第7話は、家族から疎外されている49歳の今泉安彦(平田満さん)が、ある日、勤めていた製薬会社を解雇され、父親がリストラされたことを知ってますます嫌悪感を募らせている様子の家族によって、保険金殺人の被害に遭いそうなことを疑う話でした。

安彦さんは、安彦さんの妻で専業主婦の照美(山下容莉枝さん)、長男で浪人生の明(菊田大輔さん)、長女で高校生の奈々(岡野真也さん)、次女で小学生の純子(國光真央さん)と5人で、まだ21年近くローンの残っている戸建て住宅に暮らしていたのですが、家族の安彦さんに対する態度はとても冷たく、食事も、一応家族5人で同じテーブルに着いてはいたのですが、安彦さんの分だけが質素な食事になっていました。

安彦さんは、そのような家族にリストラされてしまったことを言い出せずにいたのですが、妻に何か隠していると見破られ、隠しているとろくなことにならないと脅される雰囲気で言われたため、リストラされたことを伝えたのですが、その途端に、家族の態度はもっと冷たいものになり、家族は呆れた感じで父親をバカにしていました。

自分が悪いのではないと居間でお酒を飲んで酔っていた安彦さんは、何か話している家族の言葉を気にしながら、そのまま眠ってしまい、次の朝から、就職活動を始めていたのですが、その路上の町角で、ドアのベルの音に立ち止まった安彦さんは、「走馬灯株式会社」の表札があるのを見てドアを開け、不思議なエレベーターに乗って「R」の階の受付に到着していました。

神沼(香椎由宇さん)から「ここは人生を省みていただく場所です」と聞いた安彦さんは、宗教か何かですか、事務員でもいいので雇ってくださいと話していて、案内された場所で自分の名前の49巻のDVDを見ても、会社の研修用のものかと思っていたようでした。

安彦さんは38歳の頃のDVDを見始めたのですが、そこに映っていたのは、長男と長女とこれから生まれる予定の次女と妻の家族全員が近くの公園に遊びに来て、楽しそうにしている場面でした。この頃は長男も長女も妻も、安彦さんを大切に思っていたようで、家族も安彦さんも、幸せそうでした。

ドラマを見ていた私は、10年ほどの間に何があったのだろうと気になったのですが、でも、安彦さんが次に見ていたのは、49歳の頃のDVDの、昨日の映像でした。安彦さんが酔って眠りそうになっていた時に家族が話していたのは、安彦さんを殺したら死亡保険金が下りるのではないか、家族みんなで殺したら殺人と気付かれないかもしれない、という内容のもので、家族は、安彦さんの顔を覗き込みながら笑っていました。

驚いた安彦さんが自宅へ戻ると、長男のノートパソコンがテーブルの上に少し開いた状態で置かれていました。家族の自分に対する殺人計画を疑った安彦さんが開けて見ると、そこにはいくつかの殺人の方法が表示されていました。

そこへ戻って来た長男は慌てていて、長女も、妻も、父親に気付かれていないでしょうね、という感じで父親のことを無視していて、戸惑いながら自室に戻った安彦さんは、会社の紙袋の中から毒薬の瓶を取り出して見ていました。会社から持って来たものでしょうか。

夕食中、何か物音を聞いた安彦さんは、黙々と食事をする家族にそのことを尋ねたのですが、家族は取り合わず、一人で玄関の外に出た安彦さんは、何者かに頭をハンマーのようなもので殴られて、怪我をしてしまいました。

刑事の聴取を受けた安彦さんは、刑事さんから、家族は誰も犯人を見ていないと答えていたというのを聞いて疑問を感じ、また家族が、自分を心配するでもなく、傷害保険が下りるからしばらくはそれで暮らすことができるとか、死亡保険だったらもっと下りるのにとか言うのを聞いて、真相を確かめるため、再び「走馬灯株式会社」へ向かいました。

神沼さんから家族のDVDを出してもらった安彦さんは、20歳の長男のDVDの昨日の映像を見始めたのですが、そこへ、安彦さんの後をつけて来たらしい妻と長男と長女と次女がやって来たので、安彦さんは慌てて長男のDVDを止めました。

家族に殺されると思った安彦さんは、テーブルの上のコップの水の中に毒を入れていたのですが、自分のDVDに驚く長男が止めるのを振り切って続きを再生すると、そこに映されていたのは、家族全員で父親の50歳の誕生日を祝うためにネクタイをプレゼントしようかと穏やかに話し合っている家族の姿でした。

家族がパソコンで見ていたのは、殺人の方法の書かれていた画面ではなく、ネクタイの通販の画面だったようでした。家族は、父親を驚かせようと、内緒でプレゼントをする計画を立てていたようでした。ケーキを作る話もしていました。

そのことが安彦さんに知られた家族は、急に安彦さんに対して穏やかな態度になり、家族が本当は自分を大切に思っていたことを知った安彦さんは、嬉し泣きをして、子供たちに笑われていました。

刑事さんからの連絡で犯人が逮捕されたことを聞き、ほっとした安彦さんは、「走馬灯株式会社」から帰ろうとした時、妻が水を飲もうとしてテーブルの上のグラスを持ち上げているのを見て、そこへ毒を入れていたことに気付き、慌てて止めようとして妻のほうへ走っていました。グラスが床の上で割れる場面で終わっていたのですが、妻が毒を飲んでしまったのかどうかは不明のままでした。

脚本は猪原健太さん、演出は三木康一郎さんでした。

家族全員から疎まれている安彦さんの動揺が描かれていて、前半はとても良かったというか、これからどうなるのだろうと思いながら見続けていたのですが、後半の、実は家族は殺人ではなく、お祝いの計画を立てていたとか、本当は父親のことを疎ましくは思っていなかったというような展開が、私には唐突なことに思え、少し違和感がありました。

その急に優しくなったことも殺人計画の一部だったということになるのなら、まだ理解することができるように思うのですが、もし本当に家族が安彦さんの50歳の誕生日を“サプライズ”でお祝いするために長年安彦さんに対して冷たい態度を取り続けていたというのだとしたなら、あまりにも不自然なことのように思います。

例えば38歳から49歳までの安彦さんと家族の関係の変化が分かる場面などがDVDの映像として描かれていたりすると良かったのになと思ったのですが、でも、父親に対して家族が冷たくなるという変化が、最後の“どんでん返し”のためのものだったとするのなら、それもやはり不自然なのかなと思いますし、今回は、DVDの使い方も、最後の展開も、私には少し残念に思えてしまいました。

「サマーレスキュー」第6話

TBSの日曜劇場のドラマ「サマーレスキュー ~天空の診療所~」の第6話を見ました。

日本テレビの「24時間テレビ35」の最後と放送時間が10分ほど重なってしまったということもあり、後で録画をしておいたものを見ました。

稜ヶ岳診療所を経営している明慶大学附属病院の沢口哲夫(松重豊さん)から診療所を閉鎖するかどうか決めてほしいと頼まれた教授の倉木泰典(時任三郎さん)と、横浜の野村総合病院の経営者の野村恭介(戸次重幸さん)から結婚してほしいと言われていた小山遥(尾野真千子さん)は、稜ヶ岳へ戻って来ていました。

私は、遥さんはすぐに野村さんのプロポーズを断ったのだろうと思っていたのですが、なぜかまだ保留にしていたようでした。

医学生の木野憲太(菅田将暉さん)は、足を擦りむいたという登山客の女性(安藤玉恵さん)に急いでいるからと頼まれ、明慶大学附属病院心臓外科医の速水圭吾(向井理さん)を呼ばずに、稜ヶ岳診療所で簡単な処置を施そうとしていたのですが、速水さんや看護師の平原あかり(小池栄子さん)に医学生はまだ医師ではなく、無免許での治療は違法行為になると注意され、山の診療所にいるより父親の病院にいるほうが勉強になるなどと怒って、すぐに山を下りると宣言していました。

木野さんと同じ医学生の村田佳秀(小澤亮太さん)と鈴木真子(能年玲奈さん)も、医学を学んでいるのだから簡単な治療くらいならしてもいいという木野さんの意見に同調していたようでした。

稜ヶ岳山荘を出て行くことにした朝、木野さんは、遥さんから、「てんこ岳」へ言ったかと訊かれ、その山の景色を見て、もう一度山を下りるか考えてほしいと言われたため、そのてんこ岳へ行くことにしたと山荘の人たちに話したのですが、空の雲の動きを見ていた山荘の主人の小山雄一(笹野高史さん)に風が出ているから今日は止めたほうがいいと言われて、この時は、そのようにするつもりだったようなのですが、速水さんに話があるから後で診療所へ来てほしいと言われ、自分を引き止めるためにてんこ岳へ行くなと言っているのだと判断すると、村田さんと鈴木さんを連れて、登山をすることにしていました。

てんこ岳に登った木野さんたちは、見晴らしの良さに感激していたのですが、そこへ風が吹いて来て鈴木さんの帽子が飛ばされてしまい、それを拾おうとした木野さんは、足を滑らせて転落してしまいました。

山荘の倉木先生と速水先生に助けを求めてきた鈴木さんから話を聞いた速水さんは、これから医師になろうとするものが浅はかな行動をするなと怒っていたのですが、二人が山へ向かうと、左肩と右ひざの辺りに木の枝が刺さったまま倒れて苦しんでいる木野さんの姿があり、倉木先生と速水さんは、枝の出ているところを切って、木野さんを診療所まで運んでいました。

速水さんは、鈴木さんと村田さんに木野さんの手を握って励まし続けるように言い、倉木さんと一緒に、僅かな麻酔薬で、木野さんの木の枝を抜いた後、切開をして、残っている木片を取り除くという処置をしていました。

手術を耐えた木野さんは、しばらくして鈴木さんや村田さんに支えられながら山荘へ来たのですが、松葉杖を付いて包帯を巻いていて、顔にもガーゼを貼っていて、本当に大怪我をしたという感じでした。

ありがとうございました、とお礼を言いに来た木野さんは、倉木さんと速水さんのオペのすごさを実感したことを話していたのですが、話を聞いていた倉木さんは、オペのすごさなんてどうでもいい、医療に携わるものが命を粗末にするな、医者は生きている人間にメスを入れることを許された唯一の職業なのだ、命に対する責任の重さに耐えて医師を続けることができるのかと怒り、30年前の、小山さんの忠告を無視して登山をした倉木さんと沢口さんが友人の瀬尾さんを、風に煽られた際の転落事故で失ってしまった話をして、瀬尾さんではなく自分たちが死んでもおかしくなかった、自分たちが生き残ったのは全くの偶然なのだ、木野さんが怪我をして、鈴木さんと村田さんが怪我をしなかったのも、ただの偶然なのだと訴えていました。

木野さんたちが謝ると、倉木さんは、「木野!」と大声で木野さんを呼び、「はい!」と大きな声で返事をする木野さんに、「生きててくれて、ありがとう」と繰り返していました。

頭を冷やしてくると言って、倉木さんが外へ出た後、小山さんは、確かに良いことばかりではなく、いろいろなことがあるが、ここで成長して、立派な医師になってくれることが嬉しいのだと、木野さんたちに話していました。

あかりさんたちのところへ来ていた木野さんは、9月末の最後まで山荘に残ることにしたようで、倉木さんや速水さんのような立派な外科医になってまた山へ戻って来たいと話し、鈴木さんや村田さんも、外科医になりたいと話していました。

でも、最後、山荘の外に出ていた倉木さんは、木野さんたちの考えを嬉しそうに報告しにやって来た遥さんと速水さんに、この診療所を閉めようと思うと伝えていました。

今回の演出は竹園元さんでした。

倉木さんがなぜ山の診療所を閉めるという決断をすることにしたのかは、まだよく分かりませんでした。

今回は、木野さんたち医学生が自分たちの医師としての目標をはっきりさせる回だったように思います。それは良かったのですが、速水さん自身は、何というか、いつの間にかもうすっかり“山の医師”という感じになっていて、今回の医学生たちの言動は少し前の速水さんの考えと近かったようにも思うのですが、それをなかったことのように?厳しいお説教をしていたのが、何だか面白くもありました。

父親に会いたい桃花(本田望結さん)が念願の「星の石」を見つけたためか、次回はあかりさんの夫が山へ来るようです。

「車イスで僕は空を飛ぶ」

日本テレビの第35回の「24時間テレビ『愛は地球を救う』」内のスペシャルドラマ、「車イスで僕は空を飛ぶ」を見ました。

番組表などに書いてあった通り、夜の9時22分頃から放送が始まっていて、私は放送時間にこのドラマを見ることができました。

私は、「24時間テレビ」のドラマを今まであまりきちんと見たことがなく、今回も何となく見てみることにしたのですが、見始めると今回のドラマの内容に惹き込まれ、最後まで見ることができました。とても良かったです。

原作は、私は未読なのですが、長谷川泰三さんの『命のカウンセリング』です。

アルバイトの面接を控えていた格闘技好きの不良青年の長谷部泰之(二宮和也さん)は、友人とお酒を飲みながら格闘技の話で盛り上がっていたのですが、回し蹴りをした時、足がお店に来ていた不良にぶつかり、その不良たちに追いかけられてビルの屋上へ逃げていたのですが、逃げ場がなくなってしまったため、向かいのビルに飛び移ろうと、屋上の縁からジャンプして、そのまま地上に落ちてしまい、昏睡状態から目を覚ました3日後、担当の医師の小宮山直哉(安田顕さん)や理学療法士の西崎耕太(高橋努さん)から伝えられたのは、その転落事故によって脊髄が損傷されたため、今後二度と下半身の感覚を取り戻すことはできないから、車椅子で生活できるように訓練をする覚悟をしてください、というようなことでした。

ドラマのその他の主な登場人物は、泰之さんの母親で、いわゆる“男運が悪い”感じの長谷部はる子(薬師丸ひろ子さん)、はる子さんの愛人?のような感じだった元勤め先の工場長で、お金に困っているために荒んでいる井原卓夫(光石研さん)、病院でリハビリに励みながら真面目に車椅子生活を送り、デザイン会社に就職する佐山タケヒロ(池松壮亮さん)、小児癌の治療の副作用に苦しんでいた星を見るのが好きな石井大輔(鈴木福さん)、病院の売店の明るい店員で、はる子さんとすぐに友達になる加藤久実(上戸彩さん)、患者さんたちのことをよく観察している心理カウンセラーの南英明(伊勢谷友介さん)でした。

泰之さんは、いつも自分をダメな人間だとか、最低な人間だとか考えていたのですが、泰之さんだけではなく、夫の家庭内暴力から逃げてきた母親のはる子さんも、18歳の時に子供を生み、育児ノイローゼのようになって結局子供を死なせてしまったという久実さんも、死ぬかもしれないと思いながら死ぬことを考えないようにしていた大輔君も、後遺症が酷くて会社を休みがちになったことでデザイン会社を解雇されてしまい、自殺をしてしまったタケヒロさんも、あと、事故前に泰之さんを追いかけ、車椅子の泰之さんのことを相手にしないようにしていた不良たちも、泰之さんを「障害者」と断定していた工場長の井原さんも、その悪い面というか、人間の負の側面が丁寧に描かれているように思えたところが、良かったのかもしれません。

泰之さんたちのリハビリは、下半身に力が入らないため、腕の力を鍛えて、自力で車椅子への乗り降りができるようにしたり、椅子の上に安定して座り続けることができるようにするもののようでした。医師たちは、いつか治るかもしれないという期待を、泰之さんに微塵も持たせないように二度と歩くことはできないと話し、泰之さんにできることとできないことを教えていて、泰之さんは葛藤しながら、その事実を少しづつ受け入れていました。

充実した社会生活を送ることになったタケヒロさんを、泰之さんは少し妬んでいたので、退院した泰之さんの家に届いた写真付きの絵はがきのことも、ある日かかってきた電話の着信のことも、無視していたのですが、その後、南さんと久実さんから、タケヒロさんが自殺したことを聞き、それが電話を切ってしまった夜だと知ると、そのことを酷く後悔していました。

過労で倒れたはる子さんも、入院費を払うお金がないからと泰之さんにも黙って病院を抜け出して行方不明になっていて、泰之さんは、どうしてダメな人ばかりが生き残るのか、死ぬべきなのは自分ではないのかと悩み、ごみ捨て場に落ちていた雑誌の表紙に書かれていた“自殺の名所”へ向かっていました。

自分は存在自体が迷惑なのだから人に迷惑をかけながら死のうと考えていた泰之さんは、道中で自分に関わってくる人たちの数を数えていたのですが、それは次第に増えていき、車椅子の泰之さんのことを心配して?崖の上に付いてくる人たちもたくさんいました。

説得をしようと崖の端の泰之さんに近付いて話しかけてきた観光客の男性(あがた森魚さん)に、泰之さんは、このまま空を飛べたらいいのにとつぶやいていたのですが、それから、僕はどうすればいいんですか、と打ち明け、ついに「助けてください」と訴えていました。

素直に助けを求めることができた泰之さんは、親切な駅員のいる駅のホームで南さんからの電話に出ると、病院のグループカウンセリングに来るように頼まれていました。そこでは、輪になって座っていた数人の人たちが、一人ずつ自分の悩みや苦しみや怒りを言葉にして共有しようとしていたのですが、その中に、康之さんたちに嘘をついて振舞っていた久実さんもいて、泰之さんは、久実さんが子供を死なせたことに苦しみ、死のうとしていたことを知ったのでした。

その久実さんに、今自分の隣に自分と同じような境遇の人がいたとしたら、死ねとは言えないし、何も言えないと泰之さんは話していました。

その後、南さんに呼び出された泰之さんは、自殺しようとしていたところを保護された女性と会ってほしいと頼まれたのですが、それは行方不明になっていた母親のはる子さんで、久しぶりに母親の姿を見た泰之さんは、はじめまして、と母親に挨拶し、泰之さんのほうを見ないようにしたり、泰之さんの言葉に耳を塞ごうとしたりいしているはる子さんに、自分の母親は自殺して、もうこの世にいないから何でも言えると言いながら、母親は歩くことができなくなった僕を重荷に感じていたから自殺をした、母親が自殺をしたのは僕のせいなんです、僕なんか生まれて来なければ良かったんです、と話し、身近な人に自殺をされ、残された者は、どうしてだろうとか、何がいけなかったのだろうとか、どうすれば良かったのだろうとか、その人の自殺を背負って苦しみながら生きることになるのだと訴えていました。この場面も、とても良かったです。

後悔して床の上に伏せて泣くはる子さんに、車椅子から降りて近付いた泰之さんは、はじめましてと声を掛けていて、はる子さんもはじめましてと答えていました。

ある日、橋の上で、昔の自分と母親のような母子連れを見かけた車椅子の泰之さんは、わざと転んで、助けてくださいと声を掛け、母親の辛い気持ちを紛らわせようとしていました。そして、思い詰めて自殺をするのではなく、最初は恥ずかしいかもしれないけれど、誰かに素直に助けてほしいと言ってみてと話していました。

カウンセラーの南さんから、人の細かい感情を感じ取る力が磨かれていたことを指摘されていたようだった泰之さんは、その後心理カウンセラーの勉強を始めたようでした。

脚本は寺田敏雄さん、演出は佐久間紀佳さんでした。

小児癌の大輔君と親しくなるところや、“自殺の名所”の崖で、車椅子の泰之さんを心配した大勢の人たちが列を成して泰之さんの後ろを付いて来るところや、最後の満天の星空を見上げるところなどは、「24時間テレビ」らしい雰囲気というか、少しファンタジーのような印象を受けました。また、髪の黄色はずっと染め続けていたのかなということも、少し気になってしまいました。

でも、多くの場面では、登場人物たちが精神的に追い詰められているという様子が丁寧に描かれていて、とても良かったです。上手く伝えることができないのですが、「24時間テレビ」内のドラマとしてではなくてもいい作品のようにも思えました。

良い家族の、良い人の話ではなかったところも、私には良かったように思いました。自分の浅はかな行動から大きな事故に遭ってしまうということは、私にも起こり得ることですし、泰之さんたちのように、自分は最低な人間だと思うところも、よく分かるような気がしました。

不良少年の生活を送っていた泰之さんは、この大きな事故をきっかけに、心理カウンセラーの道を歩むことになったようで、事故には遭わないほうが良かったはずなのですが、事故に遭わなければ、ずっと不良の人のままだったのかもしれません。

泰之さんのような事故に遭った人以外にも、何か他の人から見れば不幸な出来事をきっかけにして、自分の生き方を変えた、あるいは変えざるを得なかった人たちはたくさんいると思うのですが、本当にすごいなと思います。

ドラマは、辛いことがあっても自殺をすることは思い止まるべきだということを訴えるドラマだったようにも思います。今は“いじめ”を苦にした自殺の問題なども多く伝えられているので、自殺を止めることをテーマにしていたところも、良いドラマだったように思います。

「剣客商売 御老中暗殺」

フジテレビの「金曜プレステージ」のドラマ「剣客商売 御老中暗殺」を見ました。

私は、「剣客商売」を、近年の何作かしか見たことがないように思うのですが、前作で主人公の秋山小兵衛を演じていたのは藤田まことさんでした。

藤田まことさんの後の今回の作品で秋山小兵衛を演じていたのは、北大路欣也さんでした。ドラマを見る前は、どうなるのだろうと少し心配にも思っていたのですが、下女のおはるさんが小兵衛さんのことを「本当に若い」と話していたように、その若い感じがよく表現されていて、それが意外と良かったように思います。

原作は、池波正太郎さんの『剣客商売』なのですが、私は未読です。脚本は金子成人さんで、監督は山下智彦さんでした。

秋山小兵衛さんの他の主な登場人物は、小兵衛さんの家の下女のおはる(貫地谷しほりさん)、小兵衛さんの息子で剣術一筋の真面目な性格の秋山大治郎(斎藤工さん)、小兵衛さんの親友で剣客の牛堀九万之助(上田耕一さん)と四谷の目明しの弥七(山田純大さん)と医者の小川宗哲(古谷一行さん)、老中の田沼意次(國村隼さん)、その隠し子のような娘で剣士の佐々木三冬(杏さん)、反田沼派の一橋治済(神保悟志さん)、一橋側に田沼意次の食事に毒を盛ることを依頼された田沼意次の毒見役の飯田平助(斉藤暁さん)、その息子で三冬さんに剣術を習っている飯田粂太郎(内野謙太さん)でした。

物語は、旗本の永井和泉守(鶴田忍さん)が嫡男の右京(寿大聡さん)と剣豪の三冬さんを結婚させるため、永井の用人の大山(小野了さん)が、小兵衛さんの世話で道場を構えた大治郎さんに会いに行き、50両と引き換えにある人物の両腕を骨折させてほしいと頼んだところから始まっていました。サブタイトルには「御老中暗殺」と書いてあったのですが、老中田沼意次の暗殺未遂事件と、田沼意次の娘の三冬さんの縁談の話と、二つありました。

三冬さんは、自分の夫になる人は自分より剣術の強い人でなくてはいけないと公言していたため、大治郎さんが断った後、永井家の依頼を引き受けた道場主たちに襲われそうになっていたのですが、大治郎さんから奇妙な依頼の話を聞いた小兵衛さんがやって来て三冬さんを助け、三冬さんも剣客の小兵衛さんを尊敬していたため、交流するようになっていました。

怪我をせずに済んだ三冬さんは、右京さんと立ち合いをすることになったのですが、剣術の苦手な右京さんはあっさりと三冬さんに負けてしまい、縁談は破談になったようでした。

三冬さんが剣術を教えていた粂太郎の父親の平助は、釣りの好きな明るくて穏やかな人物だったのですが、ある時から急に暗い表情でいるようになっていました。三冬さんが平助さんの路上でスリに奪われたお財布を取り返したところ、お財布の中から赤い小さな包み紙を見つけ、そのことを相談された小兵衛さんが友人の医者の宗哲さんに調べてもらうと、その中の粉を溶かして入れた途端に銀の小皿が黒くなり、異国の毒薬であることが分かったのでした。

異国の毒を手に入れることのできる人物は限られていたため、小兵衛さんたちは、一橋家の策略であると考えていました。毒を盛るようにとの依頼を断りきれなかった平助さんは、とても悩んでいたようで、田沼意次が平助さんの働いていたお屋敷を移動したことを知ると、その直後に、自宅で首を吊って亡くなってしまいました。田沼さんへの罪滅ぼしの気持ちからだったようでした。

大きな話は二つだったのですが、その話よりも、小兵衛さんと19歳の下女のおはるさんの場面が、ほのぼのとしていて、40歳差というのは、現実に考えると私には少し奇妙にも思えてしまうのですが、意外と良かったです。

剣術のために生きているような大治郎さんは、毎日作り置きの「根深汁(ネギのお味噌汁)」でも大丈夫という人で、父親の小兵衛さんから見ると、生真面目で世間知らずで、人生に対する好奇心の薄い人のようでした。でも、真面目で良い人なので、三冬さんは、平助さんの亡くなった後飯田家を継いだ粂太郎さんを、まだ一人の門下生もいない大治郎さんの道場へ連れて行き、最初の門下生にしていました。

最後は、小兵衛さんとおはるさんの祝言の場面でした。宗哲さんが「高砂」を歌って盛り上げていました。

宗哲さんによると、おはるさんは「里芋のような人」なのだそうです。その貫地谷しほりさんのおはるさんが、舟を漕いでいるところや、鶏のたまごを取っているところや、スイカを食べているところなど、素朴というか、さわやかというか、何だかとてもかわいい感じがして、良かったです。
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