「眠れる森の熟女」最終回

NHKの「よる★ドラ」のドラマ「眠れる森の熟女」の最終回(第9話)を見ました。

昨日、私は野球の日本シリーズの巨人と日本ハムの第3戦を何気なく見ていた(面白い試合でした)のですが、試合の放送の終了時間が夜の10時50分頃だったので、このドラマの最終回を放送時間に見ることができました。

毎週楽しく見ていたドラマだったので、最終回の放送もとても楽しみにしていたのですが、最終回の展開は、突然まとめられたような感じで、今までのドラマとしての流れが何か途切れてしまったような印象でもあって、少し難しく思えてしまいました。

第8話まではとても良かったのですが、最終回については、一体どういうことだったのだろうと、ドラマを見終わってからもいまいち納得することができないような気持ちが続いてしまいました。

前回の最後に父親と暮らすと言い出した、相沢千波(草刈民代さん)中学2年生の長男のかける(松岡広大さん)は、自分が母親の再婚の邪魔になるのではと考えていたのですが、そのことが千波さんには負担になっていたようでした。千波さんは、かけるさんに安易に手紙の人のことを話したことを悔やみ、部屋を出て行ったかけるさんの帰りを待っていました。

中学時代の初恋の相手の森山春子(森口瑤子さん)から、自分の人生のほうが大事だからと言われて一緒に生きることを断られていた相沢浩史(羽場裕一さん)は、今の家を売ることにしたようで、荷物をまとめたり片付けたり、引越しの準備をしていました。かけるさんは、母親からも浮気相手からも振られた父親を冷静に見ていたのですが、母親の再婚の邪魔になるというかけるさんの考えについては、子供を邪魔だと思うような相手とお母さんが結婚しても良いのかと、父親に言われ、何か少しはっとしたようだったのですが、父さんは甘いと言い返していました。

千波さんのことで迷っているホテルの総支配人の高岡祐輔(瀬戸康史さん)は、実は自分が坊ちゃまの本当の父親だという意味のことを突然言い出した秘書の杉浦はじめ(山本圭さん)の言葉に驚いていたのですが、直後に杉浦さんから冗談だと言われていました。「物語」好きな?杉浦さんの言うことだということもあって、それが本当なのか嘘なのかは不明でしたが、坊ちゃまが辞めるなら自分も辞めると言っていた杉浦さんは、高岡さんが杉浦さんの話を聞いてほんの少しでも本当の父親なのかと思ったように、血のつながりなどそのように思えば良い、実の親かどうかなどどうでもいい、誰だっていいので、本当に心を許すことにできる相手がいればそれで十分だと話し、どうか人と一緒に生きてください、と高岡さんに伝えいました。

高岡さんの“政略結婚”の婚約者の七尾麻美(朝倉あきさん)は、高岡さんの義理の母親の玲子(横山めぐみさん)と会って相談をしていたのですが、政略結婚だったという玲子さんも高岡さんの父親の会長のことを好きだったようで、玲子さんから私に似ていると言われていました。総支配人の部屋に来た麻美さんは、大量の手作りクッキーを高岡さんに差し出し、食べながら聞いてと言いながら、本当は初めて会った時から高岡さんのことが好きだったけれど、高岡さんの重荷になりたくなかったから好きではない振りをしていたということを伝えていました。

麻美さんの気持ちを聞いた高岡さんは驚いていたのですが、話し終えると高岡さんの返事を聞かずに急いで帰ろうとしていた麻美さんに、元気でと伝えて、別れていました。

千波さんは、友人の新田京子(磯野貴理子さん)が千波さんの部屋に連れて来た春子さんと3人で、飲み会を開いていました。春子さんは、生活感に憧れていたけれど、このような方法で手に入れようとしたことは間違っていた、後悔していると千波さんに言っていました。京子さんは、相手が年下だとしてもその手紙に救われていたのなら、「恋」をしたことは誰にも責められることではないと千波さんに話していました。そして、千波さんと春子さんと京子さんは、自分たちの人生はこれからだ、なりふり構わず幸せになろうと話していました。

千波さんは浩史さんとの離婚届に名前を書いていました。

それから、最後にもう一度高岡さんに手紙を書くことにした千波さんは、手紙の中で高岡さんに励まされたことを感謝していて、「私は手紙の向こうのあなたに恋をしていました」と伝えていました。

高岡さんは、グループの会長で父親の高岡諒一(榎木孝明さん)から、大阪のホテルTAKAOKAの総支配人の義弟の和樹(落合モトキさん、最終回には出演していませんでした)を東京に呼ぶという連絡を受けていました。父親から認めてもらうために努力をしていた高岡さんは、最初はそれに少しショックを受けていたようだったのですが、千波さんの手紙を読んだ後、会長に婚約解消の件を伝えるために会いに行くと、ホテルの仕事が好きだからこれからは自分自身のために働くとはっきりと伝えることができ、仕事人間の父親のことも、「いいんじゃないですか、あなたはそれで」と、客観的に見ることができるようになっていました。

会長は、総支配人を降ろすつもりはないといい、高岡さんも総支配人を降りるつもりはないと答えていたのですが、高岡さんがその後結局どこの支店の総支配人に落ち着いたのかは、私にはよく分かりませんでした。

後日届いた高岡さんからの返事の手紙には、「少なくともいくつかの瞬間、あなたの前で鎧を脱いでいたように思います。あなたの手紙は、僕にとっても大きな救いでした」と感謝の言葉が述べられていて、最後に「また手紙をください、僕も書きます」と書かれていました。

屋上で手紙を読み終えた千波さんは、最後の言葉に少し複雑な表情をしていたのですが、すぐに晴れやかになって、「ま、いっか」とつぶやいて、スキップをしながら仕事に戻っていました。

千波さんは、今まで通り、ホテルTAKAOKAでのメイドの仕事を続けるようでした。かけるさんも千波さんのところに戻ってきていました。春子さんは、相沢家が好きだった「だるま屋」に3色おそばを食べに来ていて、偶然やって来て別の席に座った浩史さんと気まずいような、少し面白いような感じで、顔を見合わせていました。

脚本は篠﨑絵里子さん、演出は渡邊良雄さんでした。

数十年遅れの王子様が現れてその恋が一週間で終わったとしてもどうってことはない、大切なのは残り時間ではなく今を生きようとする気持ち、何かを失っても人生は続いていく、私たちは自力で目を覚まし、幸せを掴む、という最後の千波さんのナレーションが、このドラマのメッセージだったのだろうと思いました。

つながりかけて、また離れ離れになった登場人物たちは、私たちの人生はこれからと千波さんたちが話していたように、またいつか新しい形でつながっていくのかなとも思えました。

ドラマとして、もう少し最終回にもドラマらしい展開があってほしかったように思うので、今回の最終回は、私としては少し惜しかったように思います。でも、全体的には楽しいドラマでした。恋愛の要素は少なく、成長物語として作られていたところも良かったです。最後まで、安心して見ることができました。

ただ、これはドラマの内容そのものとは関係のないことなのですが、最終回まで見ていても、やはり「眠れる森の熟女」というこの作品のタイトルには、少し違和感がありました。「熟女」という言葉は、最近よく使われている言葉のようなのですが、私はまだあまり馴染むことができていません。もしかしたら間違っているかもしれないのですが、ドラマの本編の中でも、「熟女」という言葉は使われていなかったような気がします。

「イロドリヒムラ」第3話

TBSのドラマ「イドロリヒムラ」の第3話「美しすぎる奇才の風景~密着60日ラース・日村の映画術に迫る~」を見ました。

第3話は、フランス生まれの世界的に有名な映画監督ラース・フォンデ・日村(日村勇紀さん)の東映のスタジオで撮影中の新作映画「心はドブみたいに汚れて行く」の現場に密着取材をすることになったディレクターが、その撮影風景を通して、ラース日村監督の独特な感性と、それに必死に答えようとして精神的に追い詰められていく新人の橋本愛(橋本愛さん)の女優としての成長を見つめるという、ドキュメンタリー風に作られたドラマ?でした。

脚本は一雫ライオンさん、監督は森義隆さんでした。

新作映画の場面は、少女の夢の中という設定でした。

高橋愛さんも本人の役で出演していましたが、他の出演者の中村育二さん、りりィさん、織本順吉さん、大西ライオンさんも、役者をしている本人の役を演じていたようでした。

ドラマを見始めた最初の頃は、パーマでサングラスのラース日村監督が面白かったのですが、“奇才ラース日村監督”の台詞が本当に奇才が言いそうな台詞に思えてきて、高橋愛さんに演技のことで怒鳴ったり、それで高橋愛さんが追い詰められていったりしているのが、シリアスな展開で、というか、ラース日村監督の言動が少しおかしなはずなのですが、ラース日村監督の周囲の俳優さんたちやスタッフたちも神妙な顔をしているので、ドラマを見ている私も、次第に本当のドキュメンタリー番組(例えば「情熱大陸」や「プロフェッショナル仕事の流儀」のような番組)を見ているような気持ちになってきました。

最近の観客は映画を見て泣こうとし過ぎだとか、台本はただの地図なのだから目的地は自分で決めろとか、女優も監督も映画の神様への生贄なのだとか、今を使い捨てろとか、“奇才”が言いそうだなと思えるようなことをラース日村監督がいろいろ言っていたのが面白かったです。誰かモデルになっている実在の監督がいるのかなと思いました。

不思議な“奇才”の撮影方法に飲み込まれて充実感を憶えていく俳優さんたちの様子に、何だか少し「マインドコントロール」のような雰囲気というか、少し奇妙な感じがしてしまったのですが、このようなことは芸能界にはよくある風景なのでしょうか。

劇中劇となっていた「新作映画」の映像は、本当の映画のような映像でした。でも、映画の撮影風景の場面は、舞台作品のようにも思えました。ドラマとして面白かったというのとは少し違うのですが、ドラマだと考えないならば、今回の不思議な感じも、意外と良かったのかもしれないなと思います。

「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」第2話

フジテレビの月9ドラマ「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」の第2話を見ました。

前回の最後の、当たるかなと気になっていた、お祭りのゲームの黄色のブルドーザーは、金田一二三男(木村拓哉さん)が投げた思い出の北別府選手のサイン入りの野球のボールに当たって浮き上がって傾いていたものの、落ちずに元の位置に戻ってしまい、高く上がったボールは壁に当たって?お菓子の箱を落としていて、鞠丘貫太(前田旺志郎さん)と弟の両太(田中奏生さん)は少しがっかりしていました。

そのお菓子の箱は戦国武将のフィギュアのおまけ付きで、金田一さんが鞠丘兄弟にあげた箱に入っていたのは、「ミラクル魔法瓶」の経理部の二階堂彩矢(香里奈さん)が探し求めている山中鹿之助のフィギュアでした。

階段のところにあった占いの看板は6号室の豪田武雄(酒井敏也さん)のものだったようで、豪田さんは、「幸福荘」に帰宅した金田一さんを大きな虫眼鏡で覗くと、幸運の女神が現れると占っていました。それを聞いた金田一さんは、鞠丘兄弟の父方の祖母で幸福荘の管理人の鞠丘一厘(夏木マリさん)かと思ったようなのですが、一厘さんは、金田一さんから500円玉を受け取ると、毎日続けるように言っていました。

金田一さんの出張の領収書の日付と、金田一さんが情報を流出させたとされた日が同じだったことから、金田一さんの空出張を疑っていた二階堂さんは、そのことを「幸福荘」の金田一さんに直接訊きに来ていました。

その時、二人の近くで鞠丘兄弟が山中鹿之助のフィギュアを投げて遊んでいて、そのフィギュアが飛んだり、テーブルの上に落ちたりするたびに、二階堂さんが気を取られていたのが、スローモーションの映像だったこともあって、面白いなと思いました。二階堂さんは、何度も山中鹿之助を掴みかけては失敗していました。

二階堂さんと金田一さんは、「ミラクル魔法瓶」の会社内で新社長の大屋敷統一郎(藤木直人さん)と専務の財前修(イッセー尾形さん)を待ち、情報漏洩をしていないことを調べ直してほしいと直接頼んでいて、新社長が他の社員たちの前でそれを了承してくれたため、金田一さんが会社に復帰できるかもしれないと喜んでいたのですが、その後、会った時には、再調査の結果、金田一さんの容疑を覆す資料がなかったことを言われていました。

二階堂さんの机の引き出しからは、金田一さんが大阪へ出張した時の領収書が消えていて、みんなにそれを尋ねていると、突然辞令が出たことを知らされ、二階堂さんは書誌編纂室という地下の薄暗い部署へ異動になっていました。

そこにいた内倉さん(佐戸井けん太さん)は、仕事のない部署で毎日を地味にやり過ごす方法を二階堂さんに教えていたのですが、内倉さんから、社内で起こる不思議なことには財前専務が関わっていることを聞いた二階堂さんは、財前専務が部屋を出た隙に忍び込み、財前専務のパソコンから金田一さんの情報を調べようとして、すぐに戻って来た財前専務に見つかっていました。

二階堂さんから金田一さんの居場所を聞いた、影の薄い企画開発営業部の部長の模合謙吾(中井貴一さん)は、金田一さんに会いに行こうと幸福荘の前まで来ていたのですが、家の前の道路の中央に立っていたのにも関わらず、二階堂さんからも金田一さんからも全く気づかれていませんでした。影の薄さが徹底していて面白いです。

模合部長は最後には必ず正しい判断を下す、と金田一さんが二階堂さんに話すのを聞いた模合部長は、自分の中の迷いを振りきったような感じで、ある日、二階堂さんと連絡を取り、金田一さんを喫茶店に呼び出していました。

コンビニの前で鞠丘兄弟から缶ビールを手渡されて喜んでいた金田一さんのところに二階堂さんが走ってきて、金田一さんを模合部長と待ち合わせの喫茶店へ連れて行こうとしたので、金田一さんは缶ビールを貫太君に渡し、冷蔵庫で冷やしておいてと頼んでいました。

喫茶店の前まで来た時、二階堂さんの携帯電話が鳴ったのですが、それは両太君からの電話で、お兄ちゃんが万引き犯と思われてコンビニの奥に連れて行かれたから助けてほしいというもので、二人はすぐに引き返してコンビニへ向かいました。

コンビニの店長(正名僕蔵さん)は、缶ビールを貧しい鞠丘兄弟が盗んだものと決め付けていました。鞠丘兄弟は、子供はビールを買うことができないから、210円をレジに置いてお店を出たのだと主張していました。210円と聞いて、貫太君たちが集めていたお金だと気付いた二階堂さんは、貧乏人は信用できないと言い切る店長の前で、1分以内にレジのお金を改めることにしていました。

お金を全部台の上に出して、商品の代金と照らし合わせ、レシートにはない210円がレジの中に収められていたことを二階堂さんが確認し、店長に謝罪の言葉を述べてもらうと、素早く電卓を打つ様子を見守っていたお客さんたちも拍手をしていました。

無事に幸福荘に戻った鞠丘兄弟から受け取ったビールを、金田一さんはおいしそうに飲んで感動していました。二階堂さんも飲んでいたのですが、少しして模合部長と待ち合わせをしていたことを思い出し、二人は缶を持ったまま、慌てて喫茶店へ向かったのですが、そこには模合部長の姿はありませんでした。模合部長は、喫茶店内でも存在感の薄いままで、まだいるのにテーブルの上のコーヒーを片付けられそうになっていたのですが、夕方、金田一さんたちがようやく訪れた時には、帰った後だったようでした。コーヒーカップの横には、代金の小銭が積み上げて置かれていました。

翌日、財前専務に呼び出されていた模合部長は、専務から、金田一さんの事件から手を引くことと引き換えに昇格の話を持ちかけられていて、模合部長は、それを引き受けたようでした。廊下で会った二階堂さんに、もう部長ではなくなったと言っていました。

財前専務のパソコンを調べようとして見つかっていた二階堂さんは、大きな荷物を抱えて幸福荘に来て、部屋を貸してほしいと頼んでいました。懲戒解雇され、会社の寮を追い出されたようでした。

貧しい家庭で育ち努力をして経理の仕事に就いたという二階堂さんは、幸福荘の食卓で、自分たちで釣った川魚と公園の雑草とご飯の食事をしながら、自分には貧乏がお似合いということなのかと寂しそうにつぶやいていました。

二階堂さんは、山中鹿之助のフィギュアをもらうという交換条件で、鞠丘兄弟にラーメンをご馳走する約束をしていたようでした。新社長から会社に復帰できないことを伝えられていた金田一さんも、中華料理屋さんの前で合流していました。

「青春軒」の店主は木村祐一さんだったのですが、両太君が二階堂さんに投げ渡していた山中鹿之助幸盛のフィギュアを、二階堂さんよりも先にキャッチしていました。この時もスローモーションです。店主も山中鹿之助のファンの人だったようでした。

脚本は古家和尚さん、演出は鈴木雅之さんでした。

第2話も面白かったです。今回の金田一さんは主に野球のユニフォームを着て過ごしていたのも、何だか面白かったです。鞠丘兄弟と一緒に神社の屋台の下や自動販売機の下の小銭を拾い集めたり、公園の雑草を採取したりしているので、金田一さんのユニフォームは薄汚れていたのですが、金田一さん自身の雰囲気は明るかったです。新社長と会う時には、スーツのシャツを着ていました。

野球のユニフォームを着て公園の自動販売機の下の小銭を取ろうとしているところに広瀬瑤子(蓮佛美沙子さん)が来ていたのですが、広瀬さんは、何とか仕事を失くしたことをごまかした金田一さんに、ほっとしたような感じで、仕事のない人と付き合っていても意味がないからというようなことを話していました。

ビールを飲みたくてホテルのパーティーに紛れ込んだ金田一さんと二階堂さんの果物?の素早い食べ方も面白かったです。統一郎社長に見つかって追い出されていた二人は、貧しい人の立場の弱さを感じたようでした。

貧しい暮らしの悲しいような部分も描かれているのですが、とにかく、ドラマとしての明るさは貫かれていると思うので、安心して見ることのできるドラマになっているような気がします。私は第2話も、最後まで楽しく見ることができました。木村拓哉さんの金田一二三男さんも、何というか、馴染んでいて、丁度良い感じがします。エンディングに入る直前のドラマの演出も楽しいです。

「てふてふ荘へようこそ」第1回

録画をしておいた、NHKのBSプレミアムの新ドラマ「てふてふ荘へようこそ」の第1回を見ました。

土曜日の夜の、朝の連続テレビ小説「純と愛」の放送後に放送が始まっていた30分ドラマです。

原作は、私は未読なのですが、乾ルカさんの小説『てふてふ荘へようこそ』です。

第1回を見た限りではよく分からなかったのですが、ドラマは、どこかの丘の上に建つ古いけれどきれいな作りのアパート「てふてふ荘」で各部屋付きの幽霊たちと暮らす住人たちが、幽霊と交流しながら自分の人生を見つめ直していく、という感じの物語なのかなと思いました。

「てふてふ荘」の大家さん(中村俊介さん)によると、家賃は1万3千円で、敷金礼金はなく、最初の1か月分の家賃は支払わなくて良いそうです。また、「てふてふ」は、昔の綴り方で、普通には「蝶々(ちょうちょう)」と読みますが、アパートの名前は「てふてふ」とそのまま読むことになっているそうです。

第1回は、就職活動に失敗し、付き合っていた女性を事故で亡くし、槇原敬之さんの歌の歌詞の「もう恋なんてしない」という気持ちで「てふてふ荘」の1号室へ引っ越してきた高橋真一(夕輝壽太さん)が、交際相手の男性に絞殺されて地縛霊となった同室のほぼ同い年の白崎さやか(黒川智花さん)を好きになるという話でした。脚本は山岡真介さん、演出は松永洋一さんでした。

高橋さんは、好きになった人が全て亡くなるという状況に苦しんでいたのですが、明るく振舞う白崎さんから、高橋さんが世界中のものを好きになっても、それが無くならないとするのなら、好きな人が亡くなったというのもただの偶然ではないかと言われていました。

白崎さんは、すでに死んでいる幽霊の私を好きになったら良いと高橋さんを励まし、高橋さんは、次第に白崎さんのことを好きになっていったようでした。

大家さんは、白崎さんの望みが叶ったら白崎さんは成仏するだろうと高橋さんに話していて、それによると、高橋さんが白崎さんを幽霊と意識しなくなれば白崎さんに触れることができ、触れることができれば白崎さんの願いが叶うため、成仏するだろうということでした。

白崎さんを幽霊だと思わなくなってきていたらしい高橋さんは、料理を作っている白崎さんの肩に触れようとして、もし触れることができたなら、白崎さんは成仏して、結局自分の前からいなくなってしまうのではないかと恐れているようでした。

まだ生きている人が幽霊の意見を聞いて自分の生き方を見直すというような話は、物語の中ではよくあることのように思います。

ほのぼのとしたドラマのようで、画面の説明書きにかわいい絵が描いてあるところなど、私は、何となく、十年ほど前のNHKのドラマだった「ロッカーのハナコさん」を思い出したのですが、「ハナコさん」よりも、部屋付きの幽霊たちは幽霊のようには見えませんでした。

ドアを通り抜けたり、食べることができなかったり、物に触れることができなかったりしていたところなどは幽霊らしい描写のように思えたのですが、その他の行動や存在感は、生きている同居人とあまり変わらないような印象でした。でも、あえてそのように設定して演出しているのかもしれないなとも思いました。

ただ、白崎さんは3年前に殺された「地縛霊」ということなのですが、事件現場は「てふてふ荘」ではなく、別のマンションの部屋のようでした。地縛霊の白崎さんがどのように「てふてふ荘」に移動してきたのかなどについては、第1話では描かれていなかったのですが、いつか描かれるのでしょうか。少し気になりました。

「悪夢ちゃん」第3話

日本テレビの土曜ドラマ「悪夢ちゃん」の第3話を見ました。

第3話の放送は、野球の日本シリーズのため、9時40分からの放送でした。私は放送時間には今回の第3話を見ることができなかったため、後で録画をしておいたものを見ました。

古藤結衣子(木村真那月さん)が見た悪夢の予知夢は、ハンドクリームと一緒に5年2組の教室の机の上に置かれていたノートに描かれた下手な絵の漫画の内容が現実のものになるというものでした。

ドラマの冒頭の風景は、犯人の少年が見ていた風景でした。5年2組には、漫画を描くのが得意な榎本歩夢(清水優哉さん)がいて、同じクラスの少年は、漫画を描く榎本さんがみんなから注目を集めているのを羨ましく思っていました。また、その少年は、同じクラスの近藤七海(大友花恋さん)のことを好きで、その子が使っているハンドクリームに執着していました。

教室の窓際の席の古藤さんが窓から校庭を見ると、鉄棒のところで、隣の5年1組の数名の女子が一人の女子をいじめているのが見えたのですが、空には黒い雲が近づいていました。その時の悪夢は、デジタルカメラを隠し持っていた首謀者の足立美加(浅見姫香さん)が吉川さん(奥山志紀さん)に逆上がりをしろと命じ、その見本を見せようとすると、鉄棒が高く伸び上がって、気にせず回転していた足立さんは少しして落下し、鉄棒の柱に後頭部を打ってしまい、足を捻挫したとして保健室に運ばれて無事だったのですが、娘が死んだと保健室の養護教諭の平島琴葉(優香さん)のところに怒鳴り込んできた足立さんの母親から私の娘になれと言われた平島先生は、突然お腹が膨らんでしまい、そこから足立さんが怖い顔で出てくるというものでした。

夢判断のできる担任の武戸井彩未(北川景子さん)に悪夢の内容を聞いてもらおうとした古藤さんは、作者が未だに見つからない「わたしの先生はサイコパス」のブログが更新されたことに苛立っていた彩未さんから、この役立たず、と罵られて話を聞いてもらうことができず、彩未先生に言われたように、平島先生に話しに行き、いじめをしている女の子が鉄棒から落ちて頭を打つので、すぐに病院へ連れて行ってくださいと、何とか伝え、悪夢が現実になるのを自分の力で防ごうとしていました。

体育の授業中、鉄棒から落ちて頭を打って捻挫もしていた足立さんは、保健室へ行くように言う担任の麦山勇市(岡田圭右さん)に、吉川さんが知っているからとか言って、取り巻きの女子たちと吉川さんを連行するように保健室へ連れて行っていたのですが、そこで平島先生と麦山先生に吉川さんに背中を押されたと嘘を言っていました。

足立さんが密かに笑うのを見逃さなかった平島先生は、その直後に吐き気を訴える足立さんを見て、古藤さんの話を思い出し、救急車を呼んでくださいと麦山先生に頼んでいました。検査の結果、足立さんの頭には小さな血腫が見つかったそうなのですが、早期に発見することができたため、後遺症などを残すことなく取り除くことができたようでした。平島先生は、古藤さんの言っていたことが現実になったことに驚いて、少し怯えた様子で、面倒そうな彩未さんにそのことを伝えていました。

足立さんの事件がノートに描かれていたことと同じだったため、2組の児童たちは、その漫画のノートを「預言書だ」と言って盛り上がっていました。

「トーメーコウソク」の漫画の主人公は、好きな女子のハンドクリームを勝手に塗って透明人間になり、「透明校則」という独自の規則によって、悪いことをした人を「処刑」と称して密かに懲らしめる人物でした。漫画の中の透明人間は、いじめがまだなくなっていないとして1組の女子の机を校庭に投げ捨てたり、花壇の花に水をかける教頭先生の中込真也(阿南健治さん)がアリを溺れさせているとして花壇の裏の落とし穴にとしたり、黒板に自分の存在を示す文字を書いたりしていたのですが、それが全て実現されるので、児童たちは怖さと面白さとで、透明人間をもてはやしていました。

事件のことを知った校長先生の甘澤龍子(キムラ緑子さん)は、解決を彩未先生に任せて、その問題の漫画のノートは彩未先生が預かることになったのですが、それから新しい漫画は現れなくなり、みんなは透明人間の漫画にも少し飽きて来ていました。犯人の少年が一方的に好きな近藤さんは、見知らぬ誰かが自分のハンドクリームを使うのを気味悪く思い、みんなに言われてごみ箱に捨てていて、同級生たちと一緒に賛成していた様子の犯人の少年は、密かにショックを受けていました。

悪夢の中で犯人の顔を見たかもしれないと話す古藤さんと一緒に夢研究分室に来た彩未さんは、認知神経学教授の古藤万之介(小日向文世さん)が獏の機械にかけた夢札を見たのですが、そこには、漫画の絵のままの透明人間が映っていて、ごみ箱に捨てられていた顔を拾って、古藤さんが捨てたものと決め付けて、古藤さんを教室の窓から投げ落としていました。

古藤さんが平島先生に悪夢の内容を話した時、保健室には他にも誰かいたのではないかと気付いた彩未さんは、平島先生に誰かいなかったかと尋ね、しばらく考えていた平島先生は、2組の赤根祐輔(高村竜馬さん)がお腹が痛いと言って保健室のベッドで休んでいたことを思い出していました。父子家庭の赤根君は、その日、タクシー運転手の仕事をしている父親にお腹が痛いということを言い出すことができないまま、登校してきていたようでした。

教室で出席を取り始めた彩未さんが赤根君の名前を呼ぶと、窓際の前から3番目の席の少年が手を上げたのですが、その顔はのっぺらぼうのように平らかで、目や鼻や口が消えていました。空には黒い雲が近づいていて、のっぺらぼうの赤根君を見た彩未さんは、それが夢であることに気付き、自分の明晰夢にも悪夢ちゃんの予知夢が浸潤していることにうんざりしていました。顔のない赤根君の顔に、漫画の上手な榎本君は少女漫画風の顔を描いていて、その顔で泣いていた赤根君は、自分の存在を示すため、彩未さんの制止を振り切って、窓から飛び降りてしまいました。

赤根君の名前を平島先生から聞いた時、担任の彩未さんも瞬時には赤根君の顔を思い出すことができなかったようだったのですが、赤根君は、他の児童たちからも注目されない、影の薄い少年で、そのことを気に病んでいました。

次の朝、新しいハンドクリームと一緒に置かれていた「トーメーコウソク」の新作に、児童たちは盛り上がっていたのですが、内容は、ハンドクリームをごみ箱に捨てたことを怒った透明人間が、窓に近づいた2組の児童たちを次々と校庭に放り投げるというものでした。

怖くなった児童たちは、ノートとハンドクリームを彩未さんに渡し、その時、彩未さんはハンドクリームも一緒に置かれていたことを知ったようでした。

教室でハンドクリーム購入時のレシートを拾った榎本君は、防犯カメラを調べて犯人探しをするべきだと彩未さんに主張し、みんなも同調していました。赤根君だと知っている彩未さんが、その必要はないと言っていると、みんなは、彩未さんのことが書かれた「サイコパス」のブログのことも持ち出し、そこに書かれていることは本当のことなのかとか、漫画はダメでブログはいいのかとか、漫画もブログも表現の自由だとか、騒いでいました。すると、赤根君が椅子から立ち上がり、ここにいるよ、と言いだして、みんなは赤根君が透明人間であることを知りました。赤根君は、漫画の内容が現実のものとなるように、夜の学校で密かに細工をする努力をしていたようでした。

赤根君は、みんなに合わせて、空気を読んで行動してきた人のようで、一体どこまで自分を消したら、みんなは自分を見てくれるのかということを叫んでみんなに伝えていました。

もっと自分を消そうと、窓から飛び降りようとした赤根君を止めるため、彩未さんは黒板の前の先生の机を思いっきり倒して児童たちをはっとさせていました。窓枠に飛び乗っていた赤根君も驚いて振り返っていました。

彩未さんは、ブログに書いてあることは本当です、先生はサイコパスです、自分は異常人格者なのではないかと思うことがありますと言って、騒ぐ児童たちを黙らせ、笑いたくなくても笑うとか、みんなに嫌われないようにしているけれど好かれたいとも思っていないとか、殺したくても殺さないとか、説明していて、透明人間のハンドクリームを塗って先生の手は消えましたかと問いかけ、消えるはずはない、本当の自分なんていない、嘘と本当がクリームのように混ざり合っているのが人間だからです、と強調していました。

はしゃぐのは止めて席に戻りなさいと彩未さんが冷静に窓の赤根君に言うと、児童たちも少し笑いながらはしゃぐなとか、何が透明人間だとか言っていて、赤根君もそれに同調して、少し笑いながら戻ろうとしたのですが、彩未さんからは、空気を読んで笑うなと怒鳴られていました。

そして彩未さんは、先生もこれからは無理に笑うのを止めますと言って、笑顔を真顔に戻してから、授業を始めていました。

脚本は大森寿美男さん、演出は猪股隆一さんでした。

第3話、とても面白かったです。第1話も第2話も面白かったのですが、今回は漫画の要素も斬新に思えましたし、彩未さんが自分の考えを児童たちに出していた場面も迫力があって、とても良かったです。

赤根君が透明人間だということを、ドラマを見ていた私も気付きませんでした。脚本も良かったのですが、その映し方や演出も上手だったのだと思います。

彩未さんは、准教授で古藤教授の助手の志岐貴(GACKTさん)を「チーム」として部屋に入れていたのですが、更新された「わたしの先生はサイコパス」には、そのことも書かれていました。

古藤教授は、志岐さんを信用していないというほどではないようなのですが、頭が良くて野心家の研究者の志岐さんは、古藤さんの予知夢の夢札や獏型の機械の存在を世間に公表しようとしているそうで、そのために世の中を混乱させ、予知夢を見る人の安全を確保できなるのではないかということを心配しているようでした。

バーテンダーの大学院生の山里峰樹(和田正人さん)のところへ行っていた志岐さんは、古藤さんの夢札を見る作戦を考えようとしていました。

彩未さんがお風呂に入っている隙に?勝手に部屋を模様替えした志岐さんが、彩未さんに、君に必要なのは執事ではないのかと言って、彩未さんからディナーはいらないわよと言われていましたが、「謎解きはディナーのあとで」を思わせていて、それも何だか少し面白かったです。
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