「シェアハウスの恋人」第3話

日本テレビの水曜ドラマ「シェアハウスの恋人」の第3話を見ました。

第3話は、会社員の津山汐(水川あさみさん)とスーパーマーケットの従業員の川木辰平(大泉洋さん)が、今は無職になっている櫻井雪哉(谷原章介さん)に就職活動をしてもらおうと奮闘する話が中心になっていたのですが、雪哉さんが長年勤めていた会社を辞め、息子の空知(君野夢真さん)も置いて長野の家を出たのは、妻の真希(須藤理彩さん)にある日「本当につまらない男」と言われ、自分の存在意義や仕事への意欲や家族への思いのようなものなどを失ってしまったからだったようで、そこから、汐さんの寂しい気持ちも一緒になって、仕事をする意味を考えることや、努力をしても報われることのない人はどうすれば良いのか、というような話にもなっていました。

前回の続きのドラマの冒頭では、雪哉さんが辰平さんに好きだと言っていて、それで「三角関係」が成立していたのですが、雪哉さんが辰平さんを好きになったのには特に理由がないそうで、雪哉さんは男性を好きな人というわけではなく、辰平さんだから好きになったということのようでした。辰平さんは困っていたのですが、雪哉さんを避けるというほどではないようで、それは汐さんのためでもあるかもしれないのですが、汐さんが専務の娘の同僚の望月メグ(木南晴夏さん)に頼んでいた雪哉さんの就職活動にも協力していました。

雪哉さんは、汐さんが用意した関連会社の旅行代理店の面接を無断で欠席しようとしていたため、慌てた辰平さんが、前日にみんなで作ったやる気のない?面白い履歴書を持って雪哉さんの代わりに面接へ向かっていました。ぼんやりするのが得意ですとか、仕事をするのはお金のためですとか、過去の自分ではなく今の自分を見てほしいんですとか話した後、「採用ですか」と担当者に尋ねると、「不採用です」とあっさりと断られていたのですが、この辰平さんの面接の場面が面白かったです。

汐さんが用意した面接に行かなかったことついて、辰平さんは、仕事をしたくないのなら面接に行って不合格になればいいと雪哉さんを怒っていたのですが、雪哉さんはスーツを着たくないと、スーツを着て家族のために真面目に出勤をしていた数ヶ月前の話をし始めたのでした。

妻の真希さんが雪哉さんのどの辺りを「つまらない男」と思っていたのかということは、ドラマを見ていた私にはよく分からなかったのですが、そのことを聞いた汐さんや辰平さんは、つまらない男じゃない、と雪哉さんを励ましていました。

汐さんは、望月さんの仕事のミスで取引先の会社に迷惑をかけたことの責任を一緒に引き受けて、何とか無事に解決していたのですが、仕事のできない望月さんから、どうしてこのようなつまらない仕事を続けることができるのかと訊かれ、汐さんは傷ついていたようでした。

雪哉さんの話を聞いて、どうせ私はつまらない女だ、と泣きながらシェアハウスを飛び出し、公園で落ち込んでいた汐さんのところに、いつの間にか辰平さんが来て、それから雪哉さんも来て、汐さんを励ましていました。自分でも仕事を探していたらしい雪哉さんは、翌日、お弁当屋さんのアルバイトを始めていて、その場に遭遇した汐さんが嬉しそうにしていました。

脚本は山岡真介さんと水橋文美江さん、演出は吉野洋さんでした。

今回は、仕事の悩みや雪哉さんの事情が描かれていて、物語に進展があったためか、前回よりも面白く見ることができました。

汐さんの弟で大学生の凪(中島裕翔さん)とその婚約者?の錦野カオル(川口春奈さん)も「三角関係」になるのかという件は、私にはよく分からない展開のようにも思えたのですが、このことは、これからの汐さんと辰平さんと雪哉さんの3人の物語にも何か関係していくことなのでしょうか。

あと、辰平さんがツリーハウスの部屋で汐さんに話していたことによると、辰平さんは、地球から500光年離れた場所にあるという地球によく似た星の出身だそうです。辰平さんは、辰平さんを面白く思うスーパーマーケットの先輩従業員の寺坂香苗(もたいまさこさん)が言い出した、自分は火星人で、NASAで地球外生命体を研究している夫と出会ったため地球で暮らしているが、夫はまだ妻が地球外生命体だと気付いていない、という話を信じ、共感していました。

香苗さんは、宇宙好きらしい孫(鈴木福さん)に何かを頼んでいたのですが、予告によると、次回はその孫がシェアハウスへ来るようでした。

ところどころ面白いので、決して悪くはないとは思うのですが、何かもう少し掴みどころのない物語のような気もします。

「サキ」第4話

フジテレビのドラマ「サキ」の第4話を見ました。

弁護士の野村康介(萩原聖人さん)は、網浜サキ(仲間由紀恵さん)からもらった黒の万年筆で、サキさんに勧められた通りに、実の妹の祐樹(原田佳奈さん)への秘密の思いを手紙に書こうとしていたのですが、便箋を前にすると書き出すことができず、迷っていました。野村さんの部屋を訪れたサキさんは、野村さんが自分の心に素直に生きることができず、どうしても世間の秩序に囚われてしまっていることを、不自由なのは不幸なことだと話していました。そして朝、サキさんは、野村さんに週末一緒に伊豆へ旅行に行こうと誘い、野村さんから渡された合鍵を受け取って、出勤する野村さんを見送ると、ドアに鍵とチェーンをかけて、野村さんの机の引き出しを開け、まだ書かれていない便箋を見て、野村さんが深く迷っていることに何か考えている様子でした。

一方、サキさんの弟の雑誌記者の新田隼人(三浦翔平さん)は、野村さんがサキさんと親しくしていることに少し嫉妬をしている様子で、先輩記者の濱田直美(内田有紀さん)から野村さんに頼んでいたアンケートの回収を頼まれた時にも、姉のサキさんとのことを思い出して少し不満そうにしていたのですが、その後、サキさんから連絡を受け、隼人に誕生日を祝ってもらえたことが一番嬉しかったと言われて嬉しそうにしていて、今夜私の部屋で一緒に食事をしないかと誘われると、さらに嬉しそうにして、その約束をしていました。

アンケートの回収のため、喫茶店で野村さんと会った隼人さんは、野村さんがショートケーキを食べることに驚き、甘いもの好きなんですか、と尋ねると、サキさんにも同じことを言われたと答えていました。隼人さんは、野村さんからサキさんとお付き合いをさせていただいているという言葉を聞いて、少し複雑な思いをしていたのですが、今夜の約束はサキさんにキャンセルされたと聞くと、野村さんより自分を優先してくれたという思いから、また嬉しそうにしていました。

ドアを開けて出迎えたサキさんの部屋に入った隼人さんは、テーブルの上の料理に驚いていたのですが、お腹を空かせて来たということを姉に褒められ、いつものように軽く頭を撫でられて、はっとしていました。隼人さんは、母親と同じ味の姉のサキさんの肉じゃががないことに気付いたようなのですが、そこでサキさんが紹介したのは、隼人さんの恋人の野中百合香(黒川芽以さん)でした。

サキさんは、自身の誕生日に隼人さんがサプライズでお祝いをしてくれたことのお礼だとして、百合香さんを招待し、肉じゃがの作り方を教えていたようでした。サキさんからもらったというエプロンを身に着けていた百合香さんは、サキさんと親しくなったことを喜んでいたのですが、隼人さんは、これからは百合香さんが母親やサキさんの料理の味をいつでも再現できるということに、少しショックを受けていました。

サキさんと二人で会いたかった隼人さんは、百合香さんがその場にいることに明らかに落胆している様子だったのですが、食事中、百合香さんが隼人さんと飲み会で出会った経緯などを楽しそうにサキさんに話し始めると、隼人さんは怒ったように百合香さんの話を遮っていました。帰り道、隼人さんの怒っている態度を寂しそうに怒っていた百合香さんは、私がいないほうが良かったのかと言って、隼人さんを振り切って帰って行きました。

隼人さんは、会社の同僚記者で結婚して子供が生まれたばかりの岩城利也(石黒英雄さん)に、姉に対する思いを尋ねていたのですが、姉に初めて恋人ができた時ショックだったかと、弟して姉の恋人に嫉妬心を持ったことがあるのかということを訊かれた岩城さんは、気持ち悪いと笑って、小説の中の話だとごまかす隼人さんに、その話は血がつながっていないというのが落ちだろうと話していて、それを聞いた隼人さんは、何かはっとしていました。

サキさんから約束をキャンセルされていた野村さんは、その夜、ついに万年筆で便箋に、妹の祐樹さんへの思いを一気に書き綴っていました。苦しい思いを書き終わった野村さんは、サキさんが言っていたように、すっきりとした気持ちになったようで、少し晴れやかな感じになっていました。

野村さんが仕事へ出かけている間、合鍵で部屋に入ったサキさんは、机の引き出しの中の便箋を開き、探偵のように文字の跡をアイシャドウで浮かび上がらせていたのですが、さらに部屋の中を探し、棚の上の宮沢賢治の本の間に挟まれていた封筒を見つけ出すと、その数枚の紙に書かれた祐樹さんへの手紙の内容を確認していました。

そして週末、青い車で晴れやかになった野村さんと一緒に伊豆の海辺にたどり着いたサキさんは、車を降りると、私とはここでお別れ、ここから先は一人で行って、あなたを待っている人がいるからと、野村さんが心の中でずっと妹の祐樹さんのことを思っているということを話し始め、何を言っているのかと動揺する野村さんに、祐樹さんのことを綴った手紙を祐樹さんに渡したと伝えていました。

私ならきっと受け入れる、そういう人間もいるのよ、と話していたサキさんは、呆然とする野村さんに、祐樹さんは野村さんを受け入れた、と話し、不安そうに戸惑う野村さんに、彼女の元へ行ってあげて、と道の先で祐樹さんが待っていることを教えていました。

サキさんの言葉に押されるように、青い車に一人で乗った野村さんは、道を走り、バス停のベンチに座って待っている祐樹さんの姿を見て車を停止させていたのですが、兄に気付いた祐樹さんが「お兄ちゃん!」と嬉しそうに手を振りながら走って来る姿を見た野村さんは、受け入れられたということを感じ、感動したような雰囲気で、祐樹さんが来るのを待たずに急に車をUターンさせると、そのまま海のほうへ車を走らせていました。

サキさんが読んでいた野村さんの手紙には、異常かもしれないけれど実の妹の祐樹さんを好きなこと、祐樹さんを誰にも汚されたくないこと、自分の気持ちが祐樹さんに受け入れられたと分かったなら死んでもいいことなどが書かれていたようでした。

サキさんは、断崖の上に止まっている車のところへ来ていたのですが、開いたドアの中に野村さんの姿はなく、断崖の向こうへ、野村さんは自ら飛び降りてしまっていたようでした。崖の下の波打ち際を少し覗いたサキさんは、野村さんの手紙の入った封筒を取り出し、破り捨てようとしていたのですが、それを止めて、野村さんにもらった合鍵を海に投げ捨てていました。

それからサキさんは、ワイン専門店へ行き、“復讐”を成功させたお祝いのために、和繁(庄野崎謙さん)に頼んでいたロシュフォールという1973年の赤ワインを受け取って帰宅し、冷蔵庫の中の4枚のうちから一枚のステーキ肉を取り出し、焼いて食べていました。

翌日、出版社の直美さんの電話に野村さんが自殺したという連絡が入り、それを聞いた隼人さんは、慌ててサキさんが看護師として勤めている港南総合病院に連絡し、電話に出た看護師の良太さん(鎌苅健太さん)がサキさんを探しに行ったのですが、その時廊下にいたサキさんは、“愛妻家”の理事長の須藤繁之(高嶋政伸さん)と立ち話をしていたので、声を掛けるのを止めていました。

サキさんは、須藤理事長の顔を見て笑い、少し戸惑う理事長に、理事長が私の夢に出てきたんです、夢には願望が現れるのでしょうか、と話していたのですが、そこへ慌てた様子の隼人さんがやって来て、野村さんの自殺による死の事実を伝えていました。それを聞いたサキさんは、戸惑う様子などは見せず、気丈に自分の仕事へ戻る感じで廊下を歩き出し、隼人さんにも仕事に戻るように伝えていて、その姿を見ていた理事長は、サキさんに何かを言いたいような様子でいました。理事長は、帰宅するサキさんに声を掛け、自殺をしてしまった野村さんについて、病気や事故で亡くなる人もたくさんいる、生きることも選べたはずなのに、彼は自分で選んだんです、と答えて帰るサキさんの姿を、何か感情を抑えるようにして見送っていました。

帰り道、通りの向こうから書店を見ていたサキさんは、赤い手袋を両手に着けると、書店に入り、ヘッドフォンで大音量の音楽を聴いている男性(岡田義徳さん)に声を掛け、子供用のゲームの本を探してもらい、赤い手袋を印象付けながら、お礼を言って帰っていたのですが、何となくサキさんのことが気になったその男性が書店の中を歩いていると、片方の赤い手袋が床に落ちていて、男性は先ほどの女性のものであることを思い出し、それを拾い上げていました。

すでに書店の外に出ていたサキさんは、歩きながら、「本田典史」とつぶやいていました。

野村さんの自殺が気になった直美さんは、隼人さんと一緒に野村さんの弁護士事務所へ来て他の弁護士から話を聞いていたのですが、その人によると、野村さんが崖から飛び降りるところをちょうど見ていた人がいたようで、自殺をしたのは間違いないと言われていたのですが、納得することができない様子の直美さんは、隼人さんの親戚のサキさんは何か知っているかもしれない、話を訊きたいと、隼人さんに話していました。

脚本は渡辺千穂さん、演出は小松隆志さんでした。

第4話も、とても面白かったです。今回は、野村さんの結末が分かる回ということだったので、どうなるのだろうと気になってみていたのですが、今回のサキさんも、本当に巧みでした。

野村さんも、初回のIT会社社長の中川肇(姜暢雄さん)と同じように、サキさんに何か心の中の暗い部分や秘密を引き出された結果、飛び降り自殺を選んでしまったのですが、中川さんも野村さんも、ある種の幸せな心理状態で命を絶つに至ったというところが、何というか、サキさんの技術の、怖いところではあるのですが、本当にすごいところなのだろうなと思いました。

野村さんの妹の祐樹さんは、兄の手紙を受け取ったり自分に対する兄の思いを聞いたりしてはいないので、単純に、それまで相談したいとか会いたいとか連絡をしても会ってくれなかった兄に6年ぶりに会うことができたことを喜んでいただけなのですが、野村さんは、妹が自分の思いを受け入れてくれたと思い込み、それだけで充足したようでした。

野村さんが直接祐樹さんに会って話をしたなら、サキさんの嘘はすぐに分かってしまったかもしれませんし、あるいはそのまま自殺を選ばないという可能性も、普通に考えるとあったのかもしれないのですが、サキさんは野村さんの性格を考え、また手紙の内容を考慮して、久しぶりの兄の姿に喜ぶ祐樹さんの姿を見ただけで、野村さんが感動して自殺を選ぶと予測したのではないかなと思いました。

野村さんの死後のサキさんの切り替えの速さにも驚くのですが、予告によると、次回からは、新しい登場人物の、岡田義徳さんの本田さんが、サキさんのターゲットになるようでした。動機や目的などのまだよく分からないサキさんの言動は、少し怖いのですが、ドラマとして、面白いなと思います。

「終電バイバイ」第3話

TBSの深夜の「ドラマNEO」の「終電バイバイ」の第3話「第三夜 南千住駅」を見ました。

第3話の主人公は、好きな人の結婚式に出席して落ち込んでいた印刷会社の新入社員の宮内正太(濱田岳さん)でした。そのまま夜遅くまで友人たちと居酒屋にいたらしい正太さんは、新婦のことで寂しい気持ちになり、仕事があるからと嘘を言って、そこから遠い南千住駅へ向かい、終電を逃していました。

今回は、大きなリュックサックを背負ったバックパッカー風の謎の人物(谷中敦さん)が、南千住駅周辺を歩いて紹介していました。『あしたのジョー』の舞台になった町でもあるそうです。

カメラマンのように首からカメラを提げていた正太さんは、歩道橋の上で、予約した旅館を探すソフィー(ノエミさん)とジョエル(マチューさん)に出会い、ソフィーさんが言ったりメモ帳に書いたりする英語をスマートフォンで訳しつつ、地図を見ながら山谷の外国人旅行者向けの低料金で宿泊できる旅館へ案内していました。

料金が1泊2500円ほど?だったことから、日本人の正太さんもそこに泊まることにしたのですが、その夜、翌日には成田から飛行機に乗るというソフィーさんからガイドブックに掲載されている名所案内を頼まれ、朝まで街を歩きながら、ソフィーさんの写真を撮って、予備のSDカードに入れてプレゼントをするという約束をしていました。

ソフィーさんは、小塚原の刑場や鼠小僧のお墓のある小塚原回向院の門前へ行ったり、矢吹丈の人形を見たり、紫色にライトアップされた東京スカイツリーを見たりしていました。

雪が降っていたのですが、実際に雪の日にこのドラマの撮影をしていたのでしょうか。公園にも道にも、白い雪が積もっていて、二人で雪を投げたりして遊んでいました。

ソフィーさんと、昨日結婚式で新婦になっていた好きな人の姿とが重なって見えるようになっていた正太さんは、次第にソフィーさんのことを好きになっていました。

正太さんが、好きという気持ちをソフィーさんに伝えると、ソフィーさんは、パレスチナに活動家の恋人がいるということ、その人が亡くなったという知らせを受けたことを、正太さんに伝えていました。

ソフィーさんは、弟のジョエルさんと一緒に、その人のいるパレスチナへ行く前に、その人が好きだった日本へ立ち寄ることにしたのだということを正太さんに話していました。そして、朝の7時に東京スカイツリーの下のソラマチの前で待ち合わせていた弟の姿を見つけると、正太さんと別れ、成田空港へ向かっていました。

ソフィーさんの言っていた、心は世界を一周する?というのは、「HAERT HAERT…」とつなげていくと、スペルが「ARETH ARETH…」にもなるという、言葉遊びだったようでした。最後の、朝の東京スカイツリーと青空を正太さんが撮影するという場面も、さわやかな感じがして良かったです。

第3話の脚本は平田研也さん、演出は橋本光二郎さんでした。

今回は、前回と異なり、終電を逃した駅の周辺の街の光景が、物語の中によく活かされていたように思います。東京スカイツリーの夜景も印象的で、街の名所が登場していたということもそうなのかもしれないのですが、その街に近年増えているという外国人旅行客との交流が描かれていたのが良かったのかなと思います。

最初のほうでは、谷中敦さんのバックパッカー風の謎の人物も、その旅館に宿泊して、いわゆる“アメリカンジョーク”のようなものを言っていました。ジョエルとアメリカのお客さんが何かのことでケンカになり、ソフィーさんが旅館を飛び出すと、その謎の人が、夜の街に一人にしてはいけないと言って正太さんに上着を投げ渡し、それで正太さんはソフィーさんに話しかけに行くことができ、親しくなっていったのでした。

毎回登場するその謎の人が主人公の運命を動かす、という設定がそのような状況として積極的に出ていたのも、良かったような気がします。

「命のあしあと」

先日のNHKのBSプレミアムで放送され、録画をしておいた、NHK宮崎放送局制作のプレミアムドラマ「命のあしあと」を見ました。

タイトルの「命のあしあと」というのは、口蹄疫問題で殺処分されることになってしまった牛たちの、牛舎に残された足跡という意味だったようでした。

民主党政権時の2010年に宮崎県で発生した「口蹄疫」のことを、私も知ってはいたのですが、それは報道を通じてであるため、実際に牛や豚の殺処分に関わった方々の辛い気持ちを、本当に理解するということは難しいのだろうと思います。

でも、ニュースなどで映像を見た時は、私もとても悲しい気持ちになりました。例えば、別の、鶏インフルエンザが発生したためにたくさんの鶏が殺されるという報道を聞いた時にも、それはとても大変なことで、怖いことですし、辛い気持ちになりました。ドラマの中の、畜産農家の日高修平(陣内孝則さん)とその妻の里美(高岡早紀さん)の一人娘の、遙花(須藤菜々子さん)の気持ちに近いものなのではないかと思います。

ドラマは、宮崎県で祖父の代から畜産を営み、牛を育ててきた日高修平さんが、ある日突然口蹄疫の問題に巻き込まれてしまうというものでした。口蹄疫に脅かされた町は、消毒液で真っ白になっていました。農家の周辺だけではなく、近くの商店街からも、人の姿は消えていました。

何度も賞を獲得したことのあるベテランの村木耕三(大地康雄さん)は、妻を失くしたばかりで、牛を育てることだけが生き甲斐だと日高さんたちに話していたのですが、ある日家を訪れた町役場の緑川課長(温水洋一さん)から、耕三さんの牛にも口蹄疫の感染が確認されたため、殺処分をしなければならないということを伝えられ、ショックを受けていました。

日高さんの牛は、感染していなかったのですが、政府は感染地帯を円で囲む地区の牛に口蹄疫のワクチンを接種をさせ、“防波堤”にするという方針を決めたようで、日高さんはそのことを緑川課長から聞かされて、ショックを受け、怒って反発していました。

私は詳しいことを知らないのですが、ワクチンを接種した牛も、そのことで体の中に口蹄疫が入ってしまうためか、出荷をすることができないということで、殺処分されるという決まりになっているようでした。

ワクチンを打つためにやって来た獣医師の佐伯玲子(原田夏希さん)は、獣医師たちは動物を助けたくて獣医師になった、と言い、牛を育てている人だけではなく、牛を殺す人も、殺された牛を運ぶ人も、埋める人も、みんな辛いのだと日高さんに話していました。

日高さんの「ももこ」という名前の牛が夜に仔牛を生んだのですが、その生まれたばかりの仔牛も翌日には殺されるということを日高さんが里美さんと悲しんでいた場面も、見ていてとても辛い気持ちになりました。「ももこ」と「ちいもも」はトラックの荷台に乗せられて、どこかへ運ばれていたのですが、その牛を積む作業をする人たちも、きっととても辛かったのだろうと思いました。遙花さんは、ももこやちいももの名前を叫びながら、走っていくトラックを見送っていました。

日高さんの消毒液で真っ白になった牛舎からも牛はいなくなり、日高さんは荒れた生活を送っていたのですが、畑の一角の遙花さんが「蓄魂碑」にお参りをしているところに遭遇し、それから別の「蓄魂碑」の前でお参りをしていた耕三さんと会っていて、耕三さんは、もう一度牛を飼うとはっきりと言い、日高さんにも勧めていたのですが、その言葉には亡くなった耕三さんの妻の存在が登場したりしていました。

日高さんはそのような耕三さんを少し不思議に思っていたのですが、親しくしている居酒屋の店長(泉谷しげるさん)によると、耕三さんは認知症のようになってしまい、息子のいる東京の病院に入院することになったということでした。昨日日高さんと会ったはずの耕三さんの姿は、自宅にも、真っ暗な牛舎の中にもありませんでした。

里美さんは、鹿児島に祖父の代からつながっていたももこと血のつながりのある牛がいるということを突き止め、その仔牛を買うための紙を日高さんに見せていました。日高さんは、牛は二度と飼わないと言っていたのですが、もう二度と牛を育てることができなくなった耕三さんのことも考えて、もう一度、その一頭の仔牛から、家族で畜産農業を始めようと決意をしていました。

脚本は清水有生さんで、演出は佐々木知範さんでした。

大切に育てていた牛が無駄に殺されるのではないかという悲しい気持ちが、あまり感情的にならず、淡々と描かれていたように思えたところも、良かったです。

商店街など畜産農家以外の人たちも「口蹄疫」騒動の被害を受けたことや、畜産農家に保証金が出るということを妬むような人たちもいることなどが描かれていたところも、良かったと思います。

「口蹄疫」は2010年の7月末には終息したそうで、それ以降報道も少なくなっていったのでしょうか。2011年に起きた、大地震と大津波と、原子力発電所の事故の東日本大震災以降は、特にその報道がなされているのを見ることはなかったように思いますし、私ももっと以前の出来事だったように思えてしまっていました。

それなので、今回のドラマを見て、改めてこのような問題を忘れてはいけないなと思いました。牛の埋葬された場所は、今も丁寧に手入れがなされているそうです。ドラマの映像では、そこにはたくさんのピンク色のコスモスの花が咲いていました。

あと、大地康雄さんの耕三さんが、畜産農家の自らのことを「牛養い(うしやしない)」と言っていたのが、何か優しいような言い方に思えて、とても良かったです。例えば「牛飼い」なら、「羊飼い」のように、私も聞いたことがあるのですが、「牛養い」という言い方があるということを、私は知りませんでした。宮崎県やその近県に特有の言い方なのでしょうか。

このドラマとは関係のないことなのですが、例えば、キリスト教の聖書の例えに書かれている「羊飼い」のことも、「羊養い」と言ったなら、何か少し雰囲気が変わるのではないかなと思いました。

「ビブリア古書堂の事件手帖」第3話

フジテレビの月9枠のドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」の第3話を見ました。

第3話の“事件”は、青木文庫の『論理学入門』(ヴィノグラードフ、クジミン共著)の買い取りの査定依頼で「ビブリア古書堂」の店主の篠川栞子(剛力彩芽さん)の元へやって来た坂口昌志(中村獅童さん)のサングラスとボタンの掛け違えたジャケットとサンダルの姿や申込書の雑な文字を見たアルバイト店員の五浦大輔(AKIRAさん)が坂口さんを怪しい人物と感じ、本の最後に「私本閲読許可証」が貼られていたことや、その日のニュースで受刑者の脱走を伝えていたことから、せどり屋の志田肇(高橋克実さん)も、近所の喫茶店の店長の藤波明生(鈴木浩介さん)も、坂口さんをその刑務所から脱走した犯人ではないかと疑う、というようなところから始まっていました。

明日の夕方の4時に来ると言い残して坂口さんが急いで古書堂を出て行った後、坂口さんの妻のしのぶ(佐藤江梨子さん)だと名乗る女性がやって来て、夫が売ろうとした『論理学入門』を返してほしいと言って、レジの前に置かれていた本を持って帰ってしまい、妻だからいいかと軽く考えていた大輔さんは、後でそれを聞いた栞子さんから、妻だとしても本人の許可なく本を返したのは問題だと言われて責任を感じたようで、志田さんと一緒に、しのぶさんがホステスをしているから今度来てほしいと言っていた横浜のクラブへ、本を返してもらいに行くことにしていました。

クラブにいたしのぶさんは、夫が売ったものだからと持っていた本を大輔さんたちに返すと、自分の身の上話をし始め、自分ばかり話してしまうから人気がないのだと言い、その『論理学入門』は、ホステスとしての自分に自信を失くしていた頃にお客さんとしてやって来た坂口さんと結婚するきっかけになった思い出の本だということを話していました。

自信を失くしていたしのぶさんが、私はバカだ、バカはホステスに向いていない、だから私はホステスに向いていない、と嘆いていると、坂口さんは、それは三段論法だ、三段論法を使うことのできる人はバカではないと言って、しのぶさんを励ましていたようでした。

しのぶさんによると、坂口さんは最近、しのぶさんの目を見て話すことをしなくなり、テレビを見なくなってラジオを聞くようになり、本を読まなくなって、持っていたたくさんの本を「ブックパレス」という書店の出張買い取りサービスを使って売っていたということでした。その時、しのぶさんは、一番上に乗せられていた思い出の『論理学入門』に気付き、慌てて取り戻したのですが、その後、坂口さんはそれを持ち出し、「ビブリア古書堂」へ持って行ってしまったようでした。

それを聞いた栞子さんは、大輔さんと志田さんと一緒に、「ブックパレス」へ行き、坂口さんが売った本を見せてほしいと頼んでいました。店員の内山さん(遠藤要さん)は、お客様のプライバシー保護のためにも見せることはできないと断っていたのですが、志田さんのせどり屋仲間の笠井菊哉(田中圭さん)が何か希少価値のあるゲーム?を内山さんに渡しながら頼むと、今回だけだと言って、栞子さんたちに坂口さんの売った本を見せることにしていました。

栞子さんは、坂口さんの本の中に『月刊 日本のお寺』という雑誌を見つけると、それを月の順番に積み上げ、積み上がった雑誌の上の部分を横から見て、最後の3ヶ月分だけ、「スリップ」と呼ばれる売り上げ票と注文票が一緒になった、数ページに渡るように挟まれている栞のような紙が残されていることに気付いていました。

翌日の夕方の4時、本の査定の結果を聞きに来た坂口さんは、レジのところの店主の栞子さんに100円だと言われてその安さに驚きつつも、その金額で売ることに決めたのですが、台から100円玉を取ろうとして、取れずに床に落としてしまいました。

サングラスの坂口さんは、ほとんど目の見えない状態でした。それを店主の栞子さんに指摘された坂口さんは、目の中に水が溜まる病気で、視力が回復する見込みはないと医者に言われたことを打ち明けていました。

少ししてやって来たしのぶさんは、夫の目が見えていないことを知って、驚いていたのですが、本は読まれなければ意味がないものだと言う坂口さんに、私が読み聞かせると説得していて、妻の気持ちを知った坂口さんは、100円を店主に返し、思い出の『論理学入門』を売らないことにしていました。

それから坂口さんは、いつまでも隠し通せることではないと栞子さんに促されて、しのぶさんに、自分には前科があると打ち明けていました。坂口さんは、刑務所にいた時期のことを言い出せず、それを隠すために、一時期僧侶になるための修行をしていたとしのぶさんに嘘を言っていたのでした。

坂口さんは、若い頃、生活のために人のお金を盗もうと、空き巣に入ったようなのですが、侵入後、実際にお金を奪おうとしたところで躊躇し、すぐに家主が帰宅したため、そのまま逮捕されたのだということでした。

前科のことを聞いたしのぶさんは、驚いていたのですが、それを隠して、前から知っていたと笑っていました。バカなら分からないだろう、でも私はバカじゃない、だから私には分かっていた、と「三段論法」で坂口さんの後ろめたいかもしれない気持ちをかばっていました。

その後、脱走犯は見つかり、逮捕されたようでした。坂口さんとは似ていない人でした。最後、喫茶店に来ていた栞子さんは、二人は良い夫婦だと坂口夫妻のことを大輔さんに話していました。

脚本は相沢友子さん、演出は宮本正悟さんでした。

古書店の店主の栞子さんたちがお客さんの本にまつわる“事件”の捜査をすることになる経緯には、私には少し無理があるようにも思えるのですが、捜査が始まってしまうと、それは何か仕方がないような感じでもあるのですが、それほど気にならなくなります。

ただ、坂口さんの視力は、しのぶさんの顔の10cmほどの距離に近付いてよく見ても、しのぶさんの目が開いているか閉じているかさえ分からないというほど低下している状態ということだったのですが、もしそうだとすると、一体どのように今まで訪れたことのない「ビブリア古書堂」へたどり着くことができたのでしょうか。

その坂口さんの視力の辺りのことはあまり描かれていなかったため、私にはいまいちよく分かりませんでした。店内でも、何かにぶつかったり、迷ったりすることなく、レジ台の店主のところまで来ていたように見えました。それとも、坂口さんは、全部を見ることができないということではなく、近い距離のものを見ることができないということだったのでしょうか。

それほど視力が低下している状態だったのなら、3ヶ月の間の日常生活にも支障が出ていたのではないかと思いますし、妻のしのぶさんが全く気が付かないというのも、少し不自然なのではないかなと思えてしまいました。
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Author:カンナ
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