「明日の光をつかめ-2013 夏-」最終回

フジテレビで放送されている東海テレビ制作の昼ドラマ「明日の光をつかめ-2013 夏-」の第43話と第44話と、最終話の第45話を見ました。

第43話「今」の冒頭は、病室のベッドの上で突然亡くなってしまった植本浩樹(柾木玲弥さん)の遺骨が「かぼちゃハウス」に戻ってくるところから始まっていました。白い布の掛かった箱を手にした喪服の北山修治(渡辺いっけいさん)を先頭に、写真を持った佐々木仁(浅香航大さん)や位牌を持った太田蒼(須田アンナさん)たちが、列になって帰ってきていました。

リビングの窓の近くに祭壇が作られていて、浩樹さんの写真の前でみんなが泣いていました。北山さんは、浩樹さんが最後にみんなと一緒に普通に生きたい、もっと生きていたいと言っていたことを言い、浩樹が精一杯生きたということを忘れないようにしよう、忘れてはいけない、とみんなに話していました。

その間、松井翔太(須賀健太さん)は、かすかに笑顔のような表情でいたのですが、みんなが黙って静かに食べている食事の時間、仁や蒼さんから順番に渡ってきたお醤油差しを受け取った翔太さんは、お醤油を次の浩樹さんのところに置いてそのままご飯を食べ続けていたので、みんなは固まって、浩樹さんの写真の方を見ていました。

パンの試食をしてもらっていた仁も、相談に乗っていた三沢由香里(荒川ちかさん)も、過去を乗り越えて温かい気持ちでバイオリンを弾くことができるようになった川端ルル(内田愛さん)も、怪我をしている鳩を拾って一緒に助けようとしていた長里真之介(黒澤宏貴さん)も、浩樹さんのことを思い出して考えていました。

北山さんから、病室にあったという「蒼へ」と書かれた封筒を受け取った蒼さんは、中に入っていたメモリーを見て、「復讐計画」のことを思い出して迷っていたのですが、思い切って見てみることにして、パソコンでファイルを開くと、出てきた「復讐計画」は数秒で消えて、浩樹さんのメッセージが現れていました。

そこには、計画を消去したことと、蒼さんがあの日止めてくれたおかげで憎しみの中で死ぬことにならなくなって良かった、今は湖のように静かで透明な気持ちだという蒼さんへの感謝の気持ちが書かれていて、最後に、蒼さんの兄をいじめた人たちやいじめを見て見ぬ振りをしていた人たちは許されるべきではないと思うと、そのことを公表するために必要なものの一覧が書かれていました。

ファイルを閉じようとした蒼さんは、もう一つ「蒼へ」というファイルを見つけて開いてみたのですが、そこには一言「蒼が好きだ」と書かれていて、蒼さんは涙を流していました。

夏休みのドリルを手伝ってもらおうと翔太さんに頼んだ真之介君は、テーブルに伏せて寝ている翔太さんから、浩樹に手伝ってもらえと言われ、どこにいるの?と近くにいた仁に尋ねていて、戸惑った仁は、そこ、と祭壇のほうを見ていました。

翔太さんは、まだどこかに浩樹がいるような気がするから悲しくない、と蒼さんに話していて、蒼さんは心配そうにそのことを北山さんに相談していました。北山さんは、翔太は浩樹の死をまだ受け止めることができないのかもしれないと蒼さんに話していました。

翔太さんは、浩樹さんの車椅子を押していつものように湖のそばの広場へ行き、浩樹さんのためにダンスの練習を始めていたのですが、それを見て驚いた由香里ちゃんがみんなに知らせに行くと、それからみんなは翔太さんと一緒に、浩樹さんのためにダンスを踊ることしていました。

浩樹さんの車椅子は、木の下に置かれていたのですが、踊っている時、車椅子に浩樹さんの姿が現れ、浩樹さんに気づいた翔太さんの隣で、楽しそうに、少しだけ踊り始めていました。悲しいのですが、とても良い場面でした。

ダンスの音楽が終わる頃、浩樹さんの姿は消え、翔太さんは、そこで浩樹が踊っていた、みんなも見ただろうと嬉しそうに言っていました。

そのような翔太さんにみんなは戸惑い、真之介君はルルちゃんのほうに不安そうに逃げていたのですが、蒼さんは、しっかりして、浩樹君は死んだの、会いたくてももう会えないの、と翔太さんにはっきりと伝えていて、それを聞いた翔太さんの顔からは少しずつ笑顔が消えていき、急にはっとしたようになって、どこだよ浩樹!浩樹!と繰り返し叫び続けていました。

浩樹さんがいなくなってしまったことは、みんなにも辛いことなのだと思うのですが、親友の翔太さんは本当に辛いのだろうなということがドラマを見ていた私にもよく伝わってきて、また、その翔太さんの、どこかにいる感じがするから悲しくない、という思いもよく分かるので、そのような翔太さんを他の人たちが少し辛そうに、寂しそうに見つめるというところにも、何だか悲しい感じがしました。

第44話「朝」は、北山さんと加代さんが、浩樹さんの持ち物を片付けているところから始まっていました。加代さんは、浩樹さんがよく着ていたニットのベストを抱えて泣いていました。

畑では、育てていたかぼちゃが収穫できるほど大きく育っていたのですが、それから「かぼちゃハウス」へ、浩樹さんの両親が喪服を着て神妙な雰囲気でやって来て、浩樹を引き取りたいと北山さんに頼んでいました。弟は来ていませんでした。両親は写真の浩樹さんの前で泣いていて、浩樹に酷いことをしたと後悔しているようだったのですが、翔太さんや仁や由香里ちゃんは、お前たちが浩樹を苦しめた、浩樹がお前たちのところに帰りたいはずないだろうと怒っていました。浩樹に謝れと翔太に言われた両親は、許してくれと亡くなった浩樹さんに泣いて謝っていました。

浩樹さんの両親が帰った後、北山さんは、このことは自分に任せてほしいとみんなに言っていたのですが、そこへ、パン屋の取材に来たケーブルテレビのリポーターの森のはらさんが訪ねてきて、翔太さんがカメラの向こうに手を振っていた入院中の浩樹さんに取材へ行っていたのだと、その取材のDVDをみんなに渡していました。

取材映像の中の浩樹さんは元気な様子で、翔太さんは、浩樹、とつぶやき、みんなと一緒にテレビに見入っていました。「かぼちゃハウス」について森さんに訊かれた浩樹さんは、みんなの良いところを挙げ、こんなにすばらしい人たちのいる「かぼちゃハウス」は最高なところです、ここで暮らすことができて幸せですと、リポーターの森さんに話すというよりは、カメラの向こうで見ているはずの「かぼちゃハウス」のみんなに向かって、しっかりと話していました。

夜、翔太さんは、浩樹さんにもらった谷川俊太郎の詩集を開いて「朝のリレー」を読みながら、夜明けを迎えていました。窓の外が明るくなる頃、翔太さんは詩のように目覚まし時計の音を聞いたようになっていて、何かを理解したように詩集を抱えて、浩樹、とつぶやいていました。

翌朝、北山さんは、浩樹を家族のもとに返すことにしたとみんなに伝え、驚く翔太さんたちに、片付けをしている時に浩樹さんの机の引き出しの中に見つけた家の鍵を見せて、浩樹がこの鍵を残しておいたのは、翔太に言われたからだけではなく、いつかこの鍵で家に入りたかったからだと思うと話していました。蒼さんも、浩樹君は昔の優しかった頃の父親に戻ってほしいと思っていたのだと思うと北山さんの意見に賛成していて、浩樹さんは、植本家に帰っていくことになりました。

畑から帰ってきて疲れていたみんなは、誰かと電話で話していた加代さんにお金を持たされてお弁当を買いに出かけることになったのですが、そのお店の前のベンチには、蒼さんの兄の太田雅人(竹内寿さん)のことをいじめていた兄のクラスメートの若林光一(石井貴就さん)と日置明(杉本泰郷さん)と、もう一人、雅人さんに刺されていた生徒がいて、死んでくれて良かったとか、飛び降りるところが面白かったとか言って、笑っていました。

蒼さんは、何か言いに行こうとしていた翔太さんを止めて、蒼さんを見て逃げていく3人を睨んでいたのですが、その夜、蒼さんは、浩樹さんが残してくれた「公表計画」を、みんなと協力して実行することにしたようでした。

加代さんが電話で話していたのは、「かぼちゃハウス」を北山さんに託して行方不明になっていた二見茂夫(モロ師岡さん)でした。二見さんは、浩樹さんの亡くなったことを知って、どうしても浩樹さんに会いたいと、加代さんに頼んで密かに戻ってきていたのですが、電気を消した暗い中で浩樹さんに手を合わせていると、ぱっと明かりがついて、北山さんに見つかっていました。

朝になり、白い布の掛かった浩樹さんの箱を抱えた北山さんは、みんなにお別れの挨拶をするように言い、箱に手を乗せた翔太さんは、浩樹から受け取ったバトンをリレーすると伝え、蒼さんは、いつも一緒にいるよと伝えていました。それから、仁や由香里ちゃんたちも、一人ずつ挨拶をしたようで、玄関先に並んだみんなには、箱を抱えて「かぼちゃハウス」を出ていく北山さんを見送っていました。

そして、ある日の夕方、泉野高校の兄の転落現場に来ていた蒼さんは、翔太さんや仁や由香里ちゃんやルルちゃんや真之介君たちと合流し、まだ授業が行われていた3年A組の教室に向かっていました。授業を行っていたのは、いじめの事実を黙殺した担任の金澤功一(東根作寿英さん)でした。

勢い良く教室に入った蒼さんは、太田の妹だと驚く教師や生徒たちの前へ堂々と歩いていき、透明なビニールのリュックサックを教壇の上に置いていました。由香里ちゃんはビデオカメラを持っていたのですが、翔太さんと仁は教室の廊下側のドアを塞いで、ガラス部分にシートを貼って外から見えないようにしていました。廊下にいたルルちゃんと真之介君は、見張りの役を務めていました。封鎖された教室の中で、蒼さんたちは「計画」を実行するようでした。

最終話の第45話は「光」でした。

浩樹さんの考えた計画は、その時の教室の様子をインターネット上に流して中継するというものでした。黒板の前に立った蒼さんは、改めて自己紹介をした後、亡くなった兄に代わって、兄が傷つけた同級生たちに謝っていました。そして、次はあなたたちが認める番ですと言い、兄をいじめていた生徒の前に進み、兄からお金を取り上げたのはあなたたちですね、兄のノートに落書きをしたり教科書を破ったりしたのはあなたたちですね、兄のお弁当箱に泥や虫を入れたのはあなたたちですね、兄に何度も暴力を振るったのはあなたたちですね、と尋ねていました。

他の生徒たちにも、兄がいじめられているのを知りながら見て見ぬ振りをしていましたね、と尋ねたのですが、兄をいじめていた人たちと同じように、目を逸らしたりうつむいたりして、黙ったまま、時間が過ぎるのを待っている様子でした。

認めてください、と3年A組の人たちに訴えていた蒼さんは、携帯電話で校長先生に教室が占拠されていると連絡していた担任の金澤先生の前に行き、兄は何度も金澤先生に相談していました、と言っていたのですが、金澤先生はなかなか認めず、蒼さんが見せた兄の日記のコピーを見てはっとしていたのですが、それでも黙っていました。

廊下には先生や警察官が来ていて、ドアを開けなさいと蒼さんたちに言っていました。蒼さんは、浩樹さんの遺したメモリーを翔太さんたちに見せて、浩樹君の計画はここまでだった、後は社会に任せようと書かれていると言い、大人しくドアを開けることにしていました。

廊下には、大家さんの秘書の東峰子(西丸優子さん)に中継のことを教えられて慌てていた北山さんが飛んで来ていて、ルルちゃんや真之介君にどうしたのかと訊いていたのですが、廊下に出てきた金澤先生が、警察官に連行されていく蒼さんたちに向かって「異常な連中だ」と吐き捨てるように言うのを聞いて、それでも教師かと、北山さんは金澤先生のジャケットの襟につかみかかって怒っていました。

学校側が起訴しないことにしたということで帰された子供たちを連れて帰ってきた北山さんは、加代さんのごちそうを食べようとしている翔太さんたちを、食べる前に何か言うことがあるだろうと止めていまひた。蒼さんは、心配かけてごめんなさい、と北山さんに謝り、あの人たちは自分たちのしたことを認めなかったけれど、私は兄の分まで言いたいことが言えたから十分です、これからは前を向いて生きていこうと思います、とすっきりとした感じで言っていました。

北山さんは、みんなのしたことも一種の暴力だ、暴力で解決しようとしてはいけないとみんなに話し、祭壇の、「計画」を考えた写真の浩樹さんにも少し文句を言っていたのですが、翔太さんや仁たちは、浩樹も喜んでいると思うと、楽しそうにしていました。

夜、亡くなった母親と兄の写真と向き合っていた蒼さんは、これで良かったんだよね、とつぶやいていました。

翌朝、大事な話があると言ってみんなをテーブルに着かせた北山さんは、みんなの前に二見さんを連れてきていました。二見さんを見た瞬間に仁は殴りかかっていて、翔太さんも由香里ちゃんも、出て行けと怒っていたのですが、北山さんから二見さんの話を聞くように言われて、一応聞くことにしていました。

二見さんの話によると、二見さんは、パン屋のお店をもう一件増やし、そこを仁に任せようと考えていたようなのですが、資金が足りなかったことから投資話に乗ってしまい、大損して借金を作ってしまったのだということでした。

二見さんは、ごめんな、と土下座してみんなに謝っていて、北山さんは、二見さんの言うことを信じるとみんなに言い、二見さんが「この子達をよろしくお願いします」という置き手紙を北山さんに残していたことを話して、いつか必ず「かぼちゃハウス」に帰って来ると信じていたと言っていました。

北山さんが「たんぽぽ農場」へ帰ることにしたことを知ったみんなは、それなら自分たちもここを出ていくと立ち上がっていたのですが、北山さんは、泥水の苦みや、許されることの難しさや、憎まれ続けることの悲しさを知っている今のお前たちなら、道を踏み外したり過ちを犯してしまったりした人の心の痛みを分かってあげることができるはずだ、浩樹も一生懸命お父さんを許そうとしているのではないか、と話し、俺が自分の中の人を憎む心と闘っていた時に許すことの大切さを教えてくれたのはお前たちだ、お前たちは二見さんのことを受け入れて前に進むことができるはずだ、と訴えていました。

それから、部屋の片付けをして荷物をまとめていた北山さんは、妻と息子の写真と位牌をバッグの中に入れていました。

二見さんは大家さんに挨拶に行ったようで、借金を返す方法は考えなくてはいけないけれど、訴えは取り下げてもらえることになったと北山さんに話していて、北山さんは、大家さんは怖そうに見えるけれど「かぼちゃハウス」のファンですよと言って笑っていました。

加代さんのご飯は最高でしたと加代さんにお礼を言うと、それから北山さんは、浩樹さんにも渡していたように、たんぽぽの栞を、ありがとうとお礼を言いながら、一人一人に手渡していました。仁は、来年から克巳さんのパン屋で働くことにしたそうです。由香里ちゃんは、お父さんがフランス人というのは嘘だったと謝り、これからは嘘をつかないと約束していました。ルルちゃんは、今度お母さんに会いに行ってみると言っていて、北山さんから、初めて「お母さん」と呼ぶことができたねと言われていました。真之介君は泣いていて、翔太さんは、畑を頑張る、今度「たんぽぽ農場」に遊びに行くと、北山さんに感謝していました。

浩樹さんにありがとうといった後、最後に北山さんは蒼さんにたんぽぽの栞を渡して、ありがとうと言っていました。転校することにしましたと切り出した蒼さんは、あの学校にいると辛いことを思い出してしまうから、私は幸せになるために生まれてきたのだから、と言い、「かぼちゃハウス」に来て良かった、ありがとう、おっちゃん、と気持ちを伝えていました。

みんなはそれから、仁に促されて、いつものようにパン屋さんや畑の仕事を始めることにしていました。みんな忙しいから悪いけど見送らないよと、普段の感じで、みんなは北山さんと別れていました。

大きなバッグを持った北山さんは、外に出て「かぼちゃハウス」を少し見た後、歩き出していました。ルルちゃんや由香里ちゃんや仁は、真面目に仕事をしつつ、パン屋の窓から帰っていく北山さんの姿を見送っていました。畑にいた翔太さんは、泣く真之介君に頑張ろうと声を掛けていました。蒼さんは、空の高いところにある太陽のほうに手を伸ばして、その光を掴むようにして、笑顔になっていました。

最後は、後ろを振り返ることなくひたすら前を向いて道を歩いていく北山さんの場面で終わっていました。

脚本は清水有生さん、演出は阿部雄一さんでした。

最後は以前の作品よりも、少ししみじみとした感じの、静かな終わり方だったように思います。

北山さんが「かぼちゃハウス」を去るのだとしても、「たんぽぽ農場」は続いているようですし、会おうと思えば会えるのだと思います。だからこそ、ということではないかもしれないのですが、これからも日常やそれぞれの人生は続いていくというように別れていたのが良かったのだと思います。最後までみんなの中で浩樹さんの存在が大きいという風に描かれていたところも、良かったです。

蒼さんの兄に対するいじめの件は、その後、メディアで取り上げられたらしく、学校側も認めたようでした。

蒼さんの兄の雅人さんをいじめていた生徒たちや、いじめの事実を隠蔽しようとしていた教師や、いじめられている人がいることを知りながら見て見ぬ振りをしていた他の大勢の生徒たちが、その後どうなったのかは特に描かれていませんでした。妹の蒼さんがもう十分だと言っていたので、それでいいのかもしれないのですが、私としては、新聞報道だけではなく、もっとはっきりと蒼さんたちの前でいじめの事実を認めて、蒼さんにちゃんと謝ってほしかったように思いました。

その生徒や先生たちが反省するまでを追っていくのは、今回のドラマのテーマとは少し離れてしまうので難しいのかもしれないですし、傍観者だった生徒たちの中には、もしかしたら反省したり後悔したりしている人もいるのかもしれないのですが、少なくとも、いじめていた生徒たちといじめを無かったことにしていた担任教師は、ほとんど反省をしていないようでしたし、これからもそのような人たちの性格は変わらないのかもしれないなと思いました。

今作の「明日の光をつかめ」のドラマを見る前、ドラマの舞台が「たんぽぽ農場」から「かぼちゃハウス」に移ると知った時には、違う物語になってしまうのかなと少し心配でもあったのですが、見始めるとそのようなことはなく、「かぼちゃハウス」の子供たちは、「たんぽぽ農場」の時と同じように、優しくて良い人たちばかりだったので、本当に良かったです。最後の二見さんのことも、きっとその苦しみを理解して許していくことができるのだろうと思いました。

「かぼちゃハウス」の子供たちの問題としても北山さんの問題としても描かれていたように、ずっと憎み続けてきた相手を許すということは難しいことなのかもしれないのですが、許さないのだとしても、憎むのを止めるということは、本当に大切なことのように思いました。できそうにないように思えたとしても、努力をして、そうすることができるようにしたほうが良いのだろうなと思います。

今作では、北山さんの「短気は損気」という言葉よりも、「私たちは幸せになるために生まれてきた」ということが、よく伝えられていたように思います。最後の蒼さんたちの笑顔を見ていて、蒼さんのお兄さんやお母さんが「自殺」をしてしまったというのは、やはりもったいないことというか、本当に残念なことだったのではないかなと思いました。

何かとても辛いことがあれば死にたくなってしまうかもしれないのですが、生きていればいつか良いことがあるとか、いつか幸せになれるとか、そのように世の中で言われていることが完全な真実ではなかったとしても、そのような「希望」を持って一日一日を生きることが大切なことなのかもしれないなと思いました。

お昼のドラマということもあって、私は録画をして見ていたのですが、録画に失敗することなく、毎回の話を楽しみにして無事に最終話まで見ることができて、本当に良かったです。

今作の「明日の光をつかめ-2013 夏-」も、とても良いドラマでした。夏休みに相応しい作品になっていたと思います。楽しかったです。

「DOCTORS 2 最強の名医」第8話

テレビ朝日の木曜ドラマ「DOCTORS(ドクターズ)2 最強の名医」の第8話を見ました。

堂上総合病院を良い病院に変えようという意図から、「チーム森山」を崩して院長の甥の外科医の森山卓(高嶋政伸さん)を一人にしようと考えていた外科医の相良浩介(沢村一樹さん)は、麻酔科医の千住義郎(斉藤陽一郎さん)と外科医の高泉賢也(敦士さん)を外すことに成功したので、残りの外科医の佐々井圭(正名僕蔵さん)と段原保(尾崎右宗さん)のことも取り込もうと、もし僕が院長になったら佐々井先生を外科医局長にすると佐々井先生に言ったり、報酬を今の倍にすると段原先生に言ったりして揺さぶりをかけ、毎週水曜日に行うことにしたという「勉強会」にも二人を誘っていました。

その頃、西都大学病院の医学部長の松田義雄(小日向文世さん)が堂上総合病院へやって来て、堂上総合病院と連携したいと、院長の堂上たまき(野際陽子さん)に申し出ていました。それを聞いたたまき院長は喜び、森山先生は、自分と松田教授が「マブダチ」だからだとはしゃいでいました。

帰り際、ロビーで相良先生に会った松田教授は、堂上総合病院と西都大学病院が連携することを伝え、この病院は森山先生が継げばいい、私は森山先生を応援する、と相良先生に話していました。松田教授は、相良先生の院長になる計画を阻止しすることで、相良先生を西都大学の教授に迎え入れたいと考えているようでした。

チームで集まって楽しそうにしている森山先生の前に行った相良先生は、急に大声で嘆き出し、どうして僕には西都大学の教授の誘いしか来なかったのに、僕が西都大学の教授になっても所詮“外様”なのだから、それなら堂上の院長のほうがずっといい、と悔しそうに言い、僕は諦めませんよ、と森山先生に伝えていたのですが、チームの人たちは相良先生が西都大学の教授に誘われていることに驚いていて、民間病院の院長よりも教授の肩書きのほうがいいのにと騒ぎ、院長になりたい森山先生を追い詰めていました。

相良先生が松田教授から教授にならないかと誘われていることを製薬会社のMRの渋谷翔子(滝沢沙織さん)にも確かめてショックを受け、院長室で虚ろになっていた森山先生は、「森山院長」と「相良教授」の響きを言い比べながら、「取り替えっこする!」と院長に訴えて騒いでいました。

一方、食道癌で入院していた青井和己(山中聡さん)の血液型が、O型に見えるボンベイ型という100万人に一人以下の珍しい血液型であることが判明し、相良先生は、「勉強会」を訪れてみた佐々井先生と段原先生にもそのことを伝えて、手術時に輸血をどうするかの方法を考えようとしていました。

内科医の皆川和枝(伊藤蘭さん)に食事に誘われた看護師の宮部佐知(比嘉愛未さん)がレストランへ向かうと、そこにはたまき院長と看護師長で副院長の田村戸紀子(宮地雅子さん)が来ていて、3人は相良先生を好きらしい宮部さんに、亡くなった奥さんのことを常に思い出しているような人との結婚は止めておいたほうがいいと思うと話し、それからキャリアアップのためには他の病院で経験を積むことも大切だと伝えていました。

その頃、相良先生の勉強会に参加していた「チーム森山」のメンバーが来るのをいつものレストランで待っていた森山先生は、相良先生とは勉強で自分とは遊びなのか、自分とは遊びの関係だったのかと言い出し、もう嫌だと着ていたジャケット?をかぶって閉じこもって、みんなを慌てさせていました。

翌日、麻酔科医の千住先生が戻って来ていて、勉強になりましたと相良先生に感謝していたのですが、その直後、家族と買い物へ行って倒れていた青井さんが緊急搬送されてきていました。

相良先生は、佐々井先生を助手に指名し、千住先生の的確な指示を受けながら、青井さんの緊急手術をすることにしたのですが、輸血用の血液がないため、出血を1000cc以下に抑える輸血無しの手術を行うことに決めていました。

皆川先生が見学室の窓から見ていると、そこへ高泉先生と段原先生も見に来ていました。相良先生は、胃の一部を食道につなごうと考えていたようだったのですが、開腹手術中、青井さんの胃に潰瘍があることが分かり、急遽小腸を使うことにしていました。それでも出血量が多くなり、佐々井先生はもう無理だと諦めようとしていたのですが、相良先生は、自分たちには手術を続けることしかできない、外では青井さんの家族が待っているのだからベストを尽くそうと説得し、それを聞いていた佐々井先生も、急に気合が入ったようになって、やれるだけやろうと手術を続ける決意をしていました。

一人取り残されて天ぷら丼を食べていた森山先生は、呆れていたたまき院長に大部屋の病室へ連れて行かれ、相良先生を院長にしたくないのなら患者さんたちを味方につけるしかないと、患者さんたちと交流するよう命じられて戸惑っていました。

しばらくして、青井さんの手術は成功したようで、出血量も975ccだったということでした。

よつば銀行の融資の担当者と電話で話していたたまき院長は、森山先生を院長に相応しい人格に仕上げますからと話していたのですが、担当者は、松田教授から直接説明を受けたと、連携のことを言い、それなら潰れる心配はないから今すぐに森山先生が院長になっても大丈夫ですと答えていました。驚いたたまき院長が松田教授に訊くと、松田教授は、西都大学の若手の教授を出向させる代わりに相良先生を西都大学へ来させるようにしてほしい、本人が拒否するようなら解雇してほしいと頼んでいて、たまき院長はまた悩んでいました。

脚本は福田靖さん、演出は本橋圭太さんでした。

後継となる優秀な医師を育てることを重視している松田教授は、相良先生に学びたいと言う医学生たちに、相良先生を教授に迎えるということを約束していました。看護師の宮部さんは、キャリアアップのために別の病院へ移るかもしれないということを相良先生に話していました。

今回も、森山先生の卓ちゃんは面白かったのですが、卓ちゃんと相良先生が言い合いになるような場面は少なかったように思いました。少し怖いような雰囲気になっていた相良先生の策略に、松田教授の策略も関わってきていることがはっきりと描かれていたところが面白かったのだと思います。たまき院長と田村副院長と皆川先生と宮部さんの「ガールズトーク」?の場面も良かったです。

今回の医療の部分は、患者さんとの関わりはあまり描かれず、医療用語が多くて私には少し難しかったように思えたのですが、難しい手術を相良先生と他の外科医たちが力を合わせて乗り越えたというところを描くための場面だったのだろうと思います。

森山先生以外の「チーム森山」のメンバーも、医師としての自覚が出てきたようにしっかりとしてきていたので、次回、その医師たちと相良先生と森山先生の関係性がどうなるのかというところも、面白い点になるのかなと思います。

予告によると、次回が最終回だそうです。相良先生が何を決断するのか、卓ちゃんは変わらないのか、最終回も楽しみにしたいと思います。

「基町アパート」

NHK広島放送局制作のドキュメンタリードラマ「基町アパート」を見ました。先週の土曜日の夜の11時頃に放送され、録画をしておいたものです。

私は、先日の「ETV特集」でガタロさんという画家の方の特集を見て、基町アパートのことを知りました。そのこともあって、今回のドラマを見てみることにしたのですが、広島放送局制作の地域ドラマは、今までも良い作品が多かったので、その点でも少し楽しみにしていました。

ドラマによると、広島市の中心部にある基町アパートは、敗戦後、原爆で焼け出された人たちが自分たちの手で作っていた木造の建物がよく火事で消失してしまう問題を解消するために、1969年頃から着工された丈夫な市営の高層アパートで、アパートの敷地内には、閉まっているお店も多いそうなのですが、商店街もあり、銭湯も小学校もあり、戦後68年経った現在でも多くの人たちが暮らしているのだそうです。アパートの屋上には小さな公園のように花の咲く庭園があり、そこから原爆ドームの上の方が見えていました。

ドラマは、東京から2か月間、母親の仕事の都合で一人で初めての広島へ向かい、母方の祖父のいる広島市の基町アパートで暮らすことになった小学5年生の葉山龍太(加部亜門さん)が、中国語しか話すことのできない祖父の葉山暁(シー・チェンさん)に戸惑いながらも、隣の部屋に住む日本語の勉強をしている同級生の鈴鈴(嶋田瑠那さん)と仲良くなり、基町小学校校長の成瀬泰樹(中村梅雀さん)や5年生の担任の紙屋志穂(杉野希妃さん)や、商店街の会長の立花和郎(石橋蓮司さん)や、基町アパートの住人の岡島静江(日色ともゑさん)と交流し、戦争の災禍を体験した方の話を聞いて、町や人々に残された原爆の傷跡や基町アパートの歴史を知っていく中で、孤独そうな祖父が中国残留孤児だったことを教えてもらうと、祖父のことをもっと知りたいと思うようになり、祖父と自分とのつながりを実感していく、というような話でした。

ドラマの場面とドキュメンタリーの場面とが自然な感じでつながって描かれていて、戦争の部分は辛くもあるのですが、温かいような空気感の印象があって、見やすかったです。

最初の頃、基町アパートでの暮らしにうんざりとしていた龍太君は、小さい兄弟の面倒をみながら、危ないという言いつけを守ってアパートの外には出たことがないという同級生の鈴鈴を外に連れ出し、路面電車に乗って原爆ドームへ行ったり、水上バスに乗ったり、厳島神社の鹿に会いに行ったりしていたのですが、担任の先生から中国残留孤児の話を聞いて、担任の先生から教えてもらった中国語で、心配をかけてごめんなさい、と祖父に謝ることができていました。

銭湯へ行った時、龍太君は、祖父に中国しか話さないのなら中国へ帰れと言う男性に遭遇し、祖父がタオルで隠していた背中に大きな傷跡のあるのを見つけて驚いていました。

龍太君の母親の葉山今日子(田中美里さん)は、「陽陽(ヤンヤン)」という名前を持っていたようなのですが、大人になり、日本語を習得すると、中国語しか話さない両親の元を離れ、東京で暮らすようになったということでした。

祖父の傷を見た龍太君は、そのことを母親に電話で訊いていたのですが、母親は、あまり戦争時代のことをおじいちゃんに尋ねてはいけないと龍太君に忠告していました。

それでも、おじいちゃんのことをもっと知りたいと思うようになっていた龍太君は、直接祖父に話してほしいと頼んでいました。

8月15日の終戦の日、児童たちが登校していた小学校の教室では、校長先生が子供たちに平和の大切さを訴えていたのですが、そこへ龍太君のおじいちゃんが来て、過去の話をしたいと、子供たちの前に立っていました。

龍太君の祖父の暁さんは、満州で終戦を迎え、日本へ帰るために複数の家族で満州を出ようとしていた時、侵攻してくるソ連軍を恐れて銃で集団自決をすることになったのですが、男性も女性も死んでいく中、暁さんだけが急所を外れて生き残ったのだそうです。

近づいてきたソ連軍の兵士は、本当に死んでいるかどうかを確かめるため、遺体を剣で刺していたらしく、暁さんの背中の傷も、その時ソ連兵に刺されたものだそうです。痛みに耐えて死んでいる振りをした暁さんは、生き延びることができたようで、中国に残って暮らしていたのですが、その後、ソ連軍に捕まっていた父親が日本に戻って日本で暮らしていると知り、中国人の妻と一緒に日本に帰国したのだそうです。

しかし、暁さんはどうしても日本語を覚えることができず、日本での生活は大変で、日本に行けば贅沢な暮らしができるからと言ってつれてきた奥さんも苦労を重ねて亡くなってしまい、日本語を覚えた娘も家を出ていってしまい、寂しい暮らしをしてきたということでした。

ここまで話した暁さんは、でも今は幸せだ、と真剣に聞いている子供たちや龍太君に言い、龍太君に会えるためだったのなら今までの苦労もしてきて良かったと、孫の龍太君に感謝していて、龍太君も、そのようなおじいちゃんに抱きついて喜んでいました。

盆踊りの日、龍太君の母親も、基町アパートに帰ってきていました。電話の向こうの父親の暁さんと中国の言葉で話し、もっと早く龍太君を連れて行けたら良かったのだけれどと話して、和解していました。

龍太君は、来年も広島に来ると鈴鈴に約束して、鈴鈴も、いつか東京へ行くと約束していました。

作は江良至さん、演出は大橋守さんでした。

ドラマの初めのほうでは、アパートの敷地の中で踊っていた鈴鈴が龍太君の目の前で瞬間移動?をしていたので、不思議な話というか、もしかしたら“子供向け”のドラマなのかなと、少し心配になったのですが、もう少し見ているとそうではないことが分かり、安心してそのまま見ることにしました。

町や人の戦争に巻き込まれて受けた傷を乗り越えようとする話が、言葉が違うためにすれ違ってしまう祖父と関わっていく小学生の龍太君の夏休みの成長物語として描かれていたので、辛い部分も全体的にはほのぼのとした感じでまとまっていたように思います。

街路樹や公園の木の下などには、よくその木の名前の書かれた札が設置されていると思うのですが、広島市の札には、木の名前の隣に「被爆3世」というようなことも書かれているようだったので、少し驚きました。そのような木は広島市内にはたくさんあるのかもしれないのですが、大切にされているのだなと思いました。

ドラマの中の基町アパートには、静江さんという、被爆によって左肩の当たりに大火傷を負っているために、左側に人が近づくだけでも震えが止まらなくなってしまうというおばあさんがいたのですが、終戦の日、暁さんは、原爆で家族全員を失ってしまったらしいその静江さんにお花を届けていて、それに気づいた静江さんは、ベランダからアパートの下を歩いていた暁さんにお礼の会釈をしていました。

そして、盆踊りの夕暮れ時、静江さんはいつものように一人でベンチに座っていたのですが、そこへ浴衣を着た暁さんがやってきて、一緒に行ってみませんか、と誘っていました。暁さんは、静江さんの左隣に座ったのですが、静江さんはもう大丈夫そうでした。そのようなところも、良かったです。

小学校の児童たちに「ハーフ」として生まれてきた人の話をしていた校長先生が、本当は「ハーフ」ではなく「ダブル」なのです、「半分」ではなく「倍」なのです、というようなことを言っていたのも、なるほどなと思えて、良かったです。「ハーフ」よりも「ダブル」のほうが、何か頼もしいような印象がある気がします。二つの国を背負っているというのは、大変なことなのかもしれないのですが、そのような方たちが、二つの国にとって、いわゆる「架け橋」と呼ばれるような、大切な存在になるのかもしれないなと思いました。

基町アパートの盆踊りの場面でのエンディングも、余韻があるような感じがして、良かったです。良いドラマでした。

「明日の光をつかめ-2013 夏-」第42話

フジテレビで放送されている東海テレビ制作の昼ドラマ「明日の光をつかめ-2013 夏-」の第41話「活」と第42話「生」を見ました。

最終週である今週から、「かぼちゃハウス」のみんなが畑で「明日の光をつかめ」と言うオープニングの場面には、ちゃんとその声が出るようになっていました。「明日の光をつかめ」と、元気に言っていました。

泉野高校の体育館から、太田蒼(須田アンナさん)と一緒に病院へ戻った植本浩樹(柾木玲弥さん)は、看護師さんに怒られた後、「復讐計画」の入ったメモリーを、気が変わったら使ってほしいと蒼さんに手渡していたのですが、蒼さんは、復讐はしない、私を信じてくれている北山さんを裏切りたくない、今の私には浩樹君と生きることのほうが大切だと話して、メモリーを返していました。

蒼さんから浩樹君が無事だという連絡を受けた北山修治(渡辺いっけいさん)は、それからみんなに浩樹さんの心臓病のことを話すことにしたようでした。みんなは、そんなに悪いのかと沈んでいたのですが、松井翔太(須賀健太さん)は、手術をすれば治るのなら浩樹は助かると明るく言って、食事後、一人で浩樹さんのためにコーヒーゼリーを作ろうとしていました。三沢由香里(荒川ちかさん)から「ウェルテル」の相談を見せられた翔太さんは、「命を捧げる」とは死ぬみたいじゃないかと由香里ちゃんが不安そうに言うのを聞いて、少し心配していました。

夜、佐々木仁(浅香航大さん)は、翔太がいないと北山さんに相談し、それから二人で行方不明の翔太さんが帰るのを待っていたのですが、翔太さんは密かに入院中の浩樹さんに会いに行っていました。

見回りを終えた看護師さんが出ていくと、ベッドの下から翔太さんが出てきて、手作りの、まだゼラチンの固まっていないどろどろのコーヒーゼリーを二人で面白そうに食べていました。浩樹さんは、復讐計画を作っていたことを翔太さんに打ち明けていて、由香里ちゃんから聞いた「命を捧げる」のことを浩樹さんに尋ねた翔太さんは、そのくらいの気持ちで復讐しようと思っていたということだとごまかすように笑っていました。

翔太さんは看護師さんに見つかって怒られ、「かぼちゃハウス」の北山さんにも連絡が行ったのですが、その夜はそのまま病院へ泊まってもいいことになったようでした。浩樹さんの隣の空いていたベッドを借りていた翔太さんは、浩樹さんから、僕は蒼ちゃんのことが好きだと正直に告白されると、嬉しそうに笑って、二人のことを応援する、二人のためなら何でもすると答え、何をしてほしいか尋ねていました。少し考えた浩樹さんは、みんなと踊りたいと言い、翔太さんは、蒼ちゃんに浩樹の振り付けを考えてもらおうと楽しそうに話していました。

浩樹さんのみんなと踊りたいという願いをみんなに話した翔太さんは、みんなが浩樹さんの心臓のことを心配して今の浩樹さんには踊るのは無理だろうと断ろうとする様子に、浩樹は一人で闘っているのにどうしてみんなは暗い顔をしているのかと怒っていました。

みんなでダンスを踊るという目標ができれば浩樹さんも治療に前向きになることができるかもしれないとみんなは考えるようになり、蒼さんは浩樹さんの振り付けを考えたと、一人でダンスを踊っていた翔太さんに言って、それからみんなで一緒にダンスを踊っていました。

その頃、浩樹さんのお見舞いへ来ていた川端ルル(内田愛さん)は、浩樹さんを励まそうと、病室でバイオリンを弾いていました。ルルちゃんの演奏は医師や看護師さんたちにも好評で、浩樹さんは、最近僕の評判が悪くなっていたから助かったというようなお礼をルルちゃんに言っていました。

ルルちゃんは、新庄綾乃(酒井美紀さん)に会ってからバイオリンを弾いても悲しくならなくなった、温かい気持ちになるようになったと浩樹さんに答えていたのですが、それを聞いた浩樹さんは、ルルは過去を乗り越えたのだ、これからは過去を振り返ることなく、北山さんが話していたように、どう生きるかだけを考えることが大切だとルルちゃんに伝えていました。

そのように浩樹さんに言われたルルちゃんが「かぼちゃハウス」に戻ると、そこにはルルちゃんの母親の新庄綾乃さんが再びルルちゃんに会いに来ていました。

以前、娘のルルちゃんから気安く呼ぶなと怒られていた新庄さんは、ルルちゃんのことを「ルルさん」と丁寧に呼び、「です・ます調」で会話をしていました。新庄さんは、コンサートマスターを辞めて帰国していたようで、あなたを捨ててバイオリンを選んだ報いを受けるのだとルルちゃんに話し、あなたを選ぶところから始めてみます、と伝えていました。母親の話を聞いていたルルちゃんは、それならルルの生まれる前から、お母さんとお父さんが出会ったところからやり直してほしいと話していました。頷いた新庄さんは、もう一度そこからやり直します、とルルちゃんと約束していました。

そのような新庄さんに北山さんは、人生に遅すぎるということはないから、ルルちゃんが心を開くまで焦らずゆっくりやっていきましょうと話して、玄関先から新庄さんを見送ろうとしていたのですが、そこへ「かぼちゃハウス」のみんなが帰ってくると、ルルちゃんが母親のところへ駆けつけ、ここでみんなと暮らしているのが幸せなの、だから生まれてきて良かったと思っている、と明るく言って、さようなら、と家の中へ戻っていったので、新庄さんは嬉しそうに泣いていました。

それからみんなは、浩樹さんの入院費を自分たちでも稼ごうと考え、ルルちゃんはバイオリンの路上ライブを行ったり、翔太さんと蒼さんは畑の拡張を北山さんに提案したりしていたのですが、仁と由香里ちゃんは、大家の
沢登マツ子(柴田理恵さん)に入院費を支払ってもらおうとおもてなしをする作戦に出ていました。

大家さんは、楽して稼ごうとしてはいけないと、パン屋を繁盛させることを考えて、ケーブルテレビの社長と知り合いだからパン屋をテレビで紹介してもらってはどうかと仁たちに提案していました。

ケーブルテレビは、前のダンス大会の番組の放送を中止にしたテレビ局とは違うところだったのでしょうか。取材に来たテレビ局の人たちは丁寧に「かぼちゃハウス」のドテカボチャパンを紹介していて、放送後、お店の前にはお客さんの列ができていました。

その放送をパソコンで見ていた病室の浩樹さんはとても楽しそうにしていて、お見舞いに来た翔太さんともテレビでパン屋が紹介されたことやダンスのことを明るく話していました。

帰る翔太さんに、浩樹さんは、谷川俊太郎さんの詩集をプレゼントしていました。それは、以前浩樹さんが翔太さんに暗唱して伝えていた「朝のリレー」という詩の収められている詩集でした。本を受け取った翔太さんは嬉しそうに走って帰っていました。

それから浩樹さんは、「フランソワぱみゅぱみゅ」の由香里ちゃんには、今までたくさんの相談に乗っていただきありがとうございましたとお礼の言葉を送っていて、由香里ちゃんは、早く元気になって退院してきてね、と返事を返していました。

浩樹さんの心臓肥大の病状について北山さんに話をした担当の医師は、浩樹君の顔色が不思議なほど良くなっている、ここに来た時には生きる意欲さえない様子だったのに、と驚いていました。

そのことを北山さんが病室の浩樹さんに伝えると、神妙な顔をしていた浩樹さんは、おっちゃんに会うまでは死ぬのは怖くなかった、でも、おっちゃんと会っていろいろなことを乗り越えて、正直になって、前を向いて歩いていこうと思うようになったら、死ぬのが怖くなった、と北山さんに話し、普通に生きたいんだ、もっと生きていたいんだ、と訴えて北山さんにすがるようにして泣いていました。

その頃、「かぼちゃハウス」のみんなは、浩樹さんのためのダンスの映像を撮る準備をしていました。梅井加代(伊藤かずえさん)が浩樹さんのパートを踊ったようでした。

病院では、北山さんが浩樹さんの食事をお盆に乗せて持って来ていたのですが、ベッドで眠っている浩樹さんを見た北山さんは、はっとして食器を落としていました。その後、医師や看護師たちが慌ただしく病室を出入りしていたのですが、間に合わなかったようでした。

浩樹さんを驚かせようと、ダンスの映像を撮り終えたみんなが、ビデオカメラを持って病室へ向かうと、薄い緑色のドアが静かに閉まっていたので、まさかとは思ったのですが、蒼さんが、浩樹君、と呼びながらゆっくりとドアを開けると、正面に北山さんが呆然とした様子で立っていて、廊下に出てそのまますぐにドアを後ろ手に閉めた北山さんは、「浩樹、死んだ」とつぶやき、ドアにもたれるようにして床に座り込んでいました。病室のベッドの上の浩樹さんの顔には、白い布が掛けられていました。

脚本は清水有生さん、演出は阿部雄一さんです。 

ルルちゃんが母親に捨てられたという過去を乗り越えてどう生きるかを前向きに考え始めることができるようになったところが描かれていたので、それはとても良かったのですが、浩樹さんのことは、私は、すぐに良くなることがないのだとしても、まさか浩樹さんが亡くなってしまうとは全く思っていなかったので、本当に驚きました。もっと生きていたいと北山さんに素直に訴えた直後でもあったので、浩樹さんが死んでしまうという展開は、ショックでした。

浩樹さんは、北山さんが部屋を出ている間に、眠るように亡くなっていたのですが、苦しんでいたという形跡もなく、本当に眠っているうちに亡くなってしまったのでしょうか。何だかドラマのようだなと、ドラマの中の出来事なのですが、思いました。生きていてほしかったです。

「名もなき毒」第8話

TBSの「月曜ミステリーシアター」のドラマ「名もなき毒」の第8話を見ました。

ドラマの冒頭で言われていたことによると、事件後に付き合い始めた女性に付き添われて警察に自首をして来たという「連続毒物混入事件」の1件目と3件目の犯人の18歳の男性は、これを飲めばいつでも死ぬことができると思うことで自殺を思い止まるという「お守り」?として、青酸カリをインターネットで購入したそうなのですが、ある日自殺をしようと思ったその男性は、青酸カリの効果を試そうと、烏龍茶の容器に毒物を注射で混入させ、それを買ったコンビニエンスストアのお客さんがどのように死ぬのかを確かめていたということでした。

喫茶店「睡蓮」で、4人目の被害者となった古屋明俊(森次晃嗣さん)の孫の古屋美知香(杉咲花さん)と話をしていた杉村三郎(小泉孝太郎さん)は、美知香さんが母親の古屋暁子(真矢みきさん)からあなたは祖父のことを知らないと言われて気になり、祖父の遺品の携帯電話を見ようと机を探していた時、引き出しに「奈良和子」に自分の遺産を相続させるという内容の遺言書を見つけ、これが祖父と母の喧嘩の原因だったのかもしれないと思ったこと、その後、引き出しから遺言書が消え、母親が持ち出したのかもしれないこと、母親が祖父を死なせた烏龍茶を置いていたコンビニの店長の萩原弘(斎藤歩さん)と付き合っていたことなどを美知香さんから聞いていたのですが、私はどうすればいいですかという風に美知香さんに訊かれて、悩んでいました。

杉村さんは、フリーランスのジャーナリストの秋山省吾(平山浩行さん)に会うため、副編集長の谷垣さん(山崎大輔さん)が郵送で送り返そうとしていた原稿と写真を、事務所のある五反田の街へ、直接届けに行くことにしていました。五反田の駅の近くには、「今多コンツェルン」の「グループ広報室」の元アルバイトの原田いずみ(江口のりこさん)も歩いていたのですが、ここでは杉村さんには遭遇していませんでした。

秋山さんの事務所に行き、書類を返した杉村さんは、そこにいた秋山さんのいとこの五味淵まゆみ(中西美帆さん)が秋山さんに勧めたこともあって、杉村さんを悪い人ではなさそうだと理解した秋山さんから「連続毒物混入事件」の4件目の被疑者となっている被害者の娘の暁子さんについて話を聞くことができたのですが、秋山さんによると、暁子さんが警察に疑われている一番の理由は、事件当日の朝のコンビニの防犯カメラの映像に暁子さんの姿が映っているからのようでした。暁子さんは、祖父が後に購入したのと同じような烏龍茶をレジの台で店長さんに?渡していたようだったのですが、この様子が防犯カメラに映っていたということなのでしょうか。

そのことを杉村さんに話した秋山さんは、それから五味淵さんにアルバイトを紹介してほしいと頼んでいて、杉村さんは「グループ広報室」のアシスタントの仕事を紹介することにしたのですが、会社に戻るとそこには留学すると言って辞めていた元アシスタントの椎名遥(岡本玲さん)が来ていて、編集長の園田瑛子(室井滋さん)にもう一度ここで働かせてほしいと頼んでいるところでした。椎名さんは、留学の斡旋会社の詐欺に遭い、他の数人の被害者と同じように、外国へ行く前に200万円を持ち逃げされてしまっていたようでした。

園田編集長は、五味淵さんが秋山さんのいとこであるという「コネ」を重視し、五味淵さんと椎名さんの二人を同時にアシスタントとして採用することに決めていたのですが、自己紹介をしたり握手をしたりしていた二人の仲の良さは表面的なものらしく、お互いに何か対抗意識を持っている様子でもありました。

杉村さんは、入院をしている元警察官で探偵の北見一郎(大杉漣さん)に会いに行き、原田さんのことを訊かれて、勝手に写真を撮られたことや「法務部」が動いたことなどを話していました。杉村さんから義父が会社の会長であるということを聞いた北見さんは、原田いずみは杉村さんにこだわりを持っているのかもしれない、裕福で、幸せそうで、それを苦もなく手に入れたかのように見える杉村さんに憧れているのかもしれないと話していました。杉村さんは、以前北見さんが原田さんを「普通の女性」と言ったのはどういう意味なのかと尋ねていたのですが、北見さんは、自分や杉村さんのように社会に迷惑をかけていない人間を「立派」だと言い、今は「普通」の質が下がっているのだと答えていました。

原田さんの父親に話を訊いたことがある北見さんによると、原田さんは小さい頃から、いつも何かに怒っている子だったのだそうです。今度も、原田さんは出版社の就職の面接に行っていたのですが、集団面接の最中、突然席を立つと、ドアを勢いよく閉めて帰っていました。

「睡蓮」で、杉村さんは、苛立っている様子の暁子さんに会っていたのですが、座席でタバコを吸いながら、私は父を殺していないと強く答える暁子さんに、美知香さんは心を痛めている、殺していないというのなら心配ない、潔白だと言ってあげてくださいと頼み、言わなければ分からないのかと怒る暁子さんに、言わなければ分からない、子供に多くを望まないでくださいと伝えていました。

少し落ち着いた暁子さんは、杉村さんから防犯カメラのことを訊かれて、警察につまらない嘘をついてしまったと話していたのですが、それから自分は奈良和子が遺産を早めに受け取るために父を殺したのではないかと思っていると打ち明けていました。

自宅に帰った杉村さんは、会長の娘である妻の菜穂子(国仲涼子さん)が、たった2千万円のために人を殺すのだろうか、というような、2千万円を「大金」だと思っていない菜穂子さんの意見を聞いて、また少し戸惑っていました。

閉店していたコンビニの前で店長に連絡を取ろうとしていた杉村さんは、お店の前の掃除をしに来た元店員の外立研治(君嶋麻耶さん)と話し、コンビニの経営者は店長の父親(でんでんさん)で、芝居好きの店長はコンビニの仕事をしたくなかったが父親の指示に背くことはできなかったようだという内容のことを教えてもらい、お店を閉店させるために人を殺すことはあるだろうかと殺人の動機を考えていたのですが、連続殺人事件の2件目が、保険金を妻と子供に遺すための殺人に見せかけた自殺だということが判明したのをニュースで聞くと、「愛」が殺人の動機になることもあるという風に考えていました。

夜、美知香さんと犬のシロの散歩をしていた暁子さんは、美知香さんの祖母は自分が小さい頃好きな人ができて家を出て行ったのだと、亡くなったと教えていた祖母が実は今もどこかで生きているかもしれないことを話し、その後再婚をしなかった祖父に「彼女」ができたことを喜ぶべきだったのかもしれないけれど、祖父が奈良和子さんに遺産を渡すと知って、どうして娘や孫のために遺してくれないのかと思って喧嘩をするようになったということも話していました。神様に誓ってママはやっていない、と暁子さんが言うと、美知香さんはほっとしたように笑っていました。

翌日、グループ広報室を訪ねて来ていた美知香さんは、杉村さんに会うと、一緒に入った隣の部屋で、母親を信じることができるようになったことを嬉しそうに話していたのですが、五味淵さんが持って来たコーヒーにミルクを入れて杉村さんと飲みながら、生きているかもしれない祖母のことを話した後、奈良さんに会ってみたいと切り出すと、少しずつ呂律が回らなくなり、意識を失ってしまっていました。それを見て驚いた杉村さんも、体に力が入らなくなり、少しずつ意識を失って床に倒れてしまったのですが、意識が朦朧とする中、助けを呼ぼうと、ドアを開けて広報室へ這って行くと、そこにはコーヒーを運んで来た五味淵さんも倒れているのが見えて驚いていたのですが、編集長も、他の編集者たちも、みんなが「毒」を盛られて倒れていたようでした。

杉村さんは、自分たちに「毒」を盛った人物を、原田いずみだと考えていました。会社にいなかった椎名さんは難を逃れ、渋谷のスクランブル交差点を渡っていたのですが、「森のくまさん」の歌を口ずさむ原田さんがその脇を通り過ぎていました。

脚本は神山由美子さん、演出は金子文紀さんでした。

今回は、前回よりももう少し、物語に展開があったように思います。今回の物語を見ていて、第2部は“普通の人”がどのような動機で人を殺すのか、というようなことがテーマになっているのかなと思いました。

暁子さんと美知香さんがシロの散歩をしていた頃、奈良和子(烏丸せつこさん)は警察署で取り調べを受けていたのですが、それによると奈良さんには、人を刺したことがあるという傷害か殺人かの前科があるようでした。その過去の事件にも、被害者の古屋さんは関わっていたのでしょうか。それとも、そのことは隠したまま古屋さんと付き合っていたのでしょうか。

江口のりこさんの謎の原田いずみさんの場面は、何かが起きるのかもしれないという雰囲気が常に出ている印象があるので、少し威圧感があって怖いような感じもするのですが、面白いなと思います。
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Author:カンナ
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