「鼠、江戸を疾る」第4回

NHKの木曜時代劇「鼠、江戸を疾る」の第4回を見ました。

ある夜、鴻山藩の上屋敷に忍び込んだ鼠小僧の次郎吉(滝沢秀明さん)は、鼠小僧が現れるのを待っていた側室のお松(石橋杏奈さん)に大工の政五郎に届けてほしいと手紙を渡された後、屋敷を出て屋根の上を移動していると、屋根から落ちそうになっている夢遊病の女性を見つけて助けるのですが、その鳴海屋のお園(佐津川愛美さん)の手を掴んでいたとき、千両箱を下に落としてしまい、小判を回収することができないまま逃げていました。その出来事は瓦版に載り、町の噂になっていました。

妹の小袖(忽那汐里さん)が米原広之進(京本大我さん)から聞いたことによると、鼠小僧に入られた藩邸は警備が弱かったという恥をさらすことを恐れて被害を隠すそうなのですが、鴻山藩邸の場合は、鼠小僧が千両箱を落としていったために、隠すことができなくなってしまったということでした。

大工の政五郎さんに側室のお松の手紙を届けに行った小袖さんは、政五郎さんが殺されそうになっていたところを助けていました。手紙を読んだ政五郎さんは、小袖さんに、お松が鳴海屋のお園さんの妹であることを話し、小袖さんからそのことを聞いた次郎吉は、岡っ引きの徳五郎(高嶋政宏さん)から聞いた鴻山藩邸の女中が鼠小僧を手引きしていたらしいという情報とも併せて考え、側室のお松が手引きをした女中として殺されることになったためにその養父の政五郎さんも殺されそうになっていたのではないかと推理していました。

鴻山藩主に殺されそうになっていたお松さんを「盗みに来ました」と救出した鼠小僧は、次に手代の文吉(河合郁人さん)に聞いたお園さんの行方を探し、父親の借金の形として高利貸しの男性に売られそうになっていたお園を助けに向かったのですが、到着したのは、抵抗していたお園が高利貸しを刺殺した後でした。

動揺して泣いているお園を屋敷の外に連れ出した鼠小僧の次郎吉は、小袖さん政五郎さんとお松さんが待っている場所へ向かい、お園さんとお松さんの姉妹を無事に再会させることができました。

しかし、姉妹は、捕まれば死罪になる身だからこのまま二人で死なせてほしいと次郎吉たちに話していました。そういうわけにはいかないと困った次郎吉は、あなたたちのような人がお天道様の下を堂々と歩くことができないなら私が闇を疾る意味がないと言って、二人を死んだことにするための協力をすることにしていました。

次郎吉は、鼠小僧であることを文吉に明かし、驚く文吉に死ぬまで秘密を守ってもらうと言い、お園さんの「遺書」を託していました。過って高利貸しを殺したお園さんが川に身を投げたことを「遺書」で知った家族や同心の早崎市兵衛(渡部秀さん)は、お園さんをすでに亡くなったものとして対処することにしていました(遺体の捜索も行わない様子でした)。

徳五郎さんは、鼠小僧の目撃者であるお園さんも鴻山藩の女中も自害したことを少し不審に思っていたようでした。お園さんの夢遊病を診断していた医者の千草(片瀬那奈さん)は、鼠小僧が甘酒屋の次郎吉かもしれないという思いを強くしていたようでした。

その頃、死んだことになったお園とお松の姉妹は、旅の支度をして、二人で楽しそうに江戸を離れていました。

脚本は大森寿美男さん、演出は川村泰祐さんでした。

このように思うのは間違っているのかもしれないのですが、本当に大森寿美男さんの脚本だったのでしょうか。クレジットにそのように書いてあったのだからそうなのだろうとは思うのですが、何というか、今回は私には少し苦手に思えてしまう展開や描写が多かったのです。

鼠小僧の次郎吉さんが顔を見せていたことも、大丈夫なのかなと少し気になったのですが、ドラマとしてはそのような設定はもうそれほど構わなくてもいいことになっているのかもしれません。

「明日、ママがいない」第3話

日本テレビの水曜ドラマ「明日、ママがいない」の第3話を見ました。

養護施設「コガモの家」のポスト(芦田愛菜さん)とオツボネ(大後寿々花さん)は、射手座であるという理由で、里親候補となった吉田夫妻の家に二人で「お試し」に行くことを決めていたのですが、家政婦の三田村さんに出迎えられて入った室内には吉田夫妻はいませんでした。

しばらくして別室に呼ばれた二人は、インターネットのテレビ電話のような画面の向こうにいる国際弁護士の父親と有名な占星術師という母親に挨拶をすることになり、奇妙な感じになっていたのですが、吉田夫妻の目的は、一人娘のアズサ(優希美青さん)の「姉妹」として、その話し相手を見つけることでした。

それぞれの仕事に忙しい両親がいつも家にいないことを寂しく思っている車椅子のアズサは、里子の候補としてやって来た二人と夕食を食べながら、この家のお金が目的なのかと苛立っていました。

来年には施設を出なくてはいけないという17歳のオツボネは、いつもうさぎのぬいぐるみを抱えているため、ポストによると昔のあだ名は「うさたん」だったそうなのですが、自分には治療のためにもお金が必要なのだと言い、ピア美(桜田ひよりさん)やボンビ(渡邉このみさん)やドンキ(鈴木梨央さん)たちの前で眼帯を外していたのですが、その左目は赤く、オッドアイのようになっていました。オツボネは、この目のままでは自分は誰にも愛されないのだと言って嘆いていました。

施設長の佐々木友則(三上博史さん)は、勝手に「お試し」を辞めた上にお金のことばかり言うオツボネに苛立って、親の愛情を求めないのならここを出て行けと怒鳴り、居場所を失くしたオツボネは、うさぎの着ぐるみを来て写真を撮ったりしながら、繁華街を徘徊し、あるスナックのような飲食店の前にたどり着いていたのですが、そこはオツボネの実家のようでした。

オツボネの姿を見つけた母親の篤子(西尾まりさん)は、娘を店内に呼び、それから2階の部屋にいたオツボネは仕方なさそうにお店に出ていたのですが、お客さんの応対に耐えられなくなり、カウンターのビール瓶を床に落として割ってしまっていました。

一方、ポストは、オツボネが行かないと言い出した後も、一人で「お試し」を続け、吉田家のアズサのところに通っていました。アズサと打ち解けるようになってきたポストは、2年前に体操の平均台の競技で怪我をして膝を痛めて歩くことができなくなったという「アルプスの少女ハイジ」の「クララ」のようなアズサの車椅子を押して散歩をしながら、本当はもう脚は治っているのではないかと坂道の上で車椅子の手を離し、アズサはそのまま坂の途中のごみ置き場に激突して車椅子ごと倒れてしまいました。

アズサを心配する家政婦の三田村さん(犬山イヌコさん)は怒っていたのですが、アズサは大丈夫だと答え、謝るポストを受け止めて、「本当の姉妹」のようになろうとしていました。

なぜか公園の砂場で、ポストとアズサは立ち上がる訓練をしていたので、砂だらけになって帰宅したアズサを見た家政婦さんは驚いていたのですが、アズサは少しずつ元気になっていました。

ぴあ美とボンビとパチ(五十嵐陽向さん)も電車を乗り継いで?ポストとアズサのいる公園に来たのですが、そこでパチの持っていたおもちゃのカエルに驚いたアズサは、車椅子から立ち上がることができていました。

自宅に戻ると、アズサはモニターの向こうの両親に脚が治ったことを嬉しそうに報告していたのですが、喜んだ両親は、アズサが元気になった今なら言ってもいいだろうと、離婚することにしたことをアズサに告げていて、愕然としたアズサは車椅子に座り込んでしまいました。

お弁当屋さんの店員(鈴木砂羽さん)に夫がいるかもしれないことも含めて、オツボネのことで苛立っていた「魔王」の佐々木施設長にドンキは、オツボネを探してほしいと頼んでいました。オツボネは母親のところに帰ったのだろうと思っていた佐々木施設長は、オツボネの目のことは知っていたのですが、仕方のないことだと思っていたようでした。ドンキは、オツボネの母親が自分の母親と似ていることを教えられて驚いていました。

「女の子」としては目を治したいのだという見解を述べてオツボネの気持ちを代弁し、入浴中の佐々木施設長を説得しようとしていたドンキに、無口なロッカー(三浦翔平さん)は佐々木施設長の携帯電話を取り出して水沢叶(木村文乃さん)に話すよう示していました。

水沢さんは、オツボネの母親に会いに行っていたのですが、その頃オツボネは、どこかのホテルの一室にいたようでした。吉田家にいたポストは、かかってきたオツボネからの電話に出ると、オツボネの嘘を見抜いて「コガモの家」に戻ってくるよう話していました。

両親が離婚を決めたことにショックを受けていたアズサは、ポストが電話の向こうのオツボネを「本当の姉妹」のように冗談で「お姉ちゃん」と呼ぶのを聞いて、また寂しそうにしていました。

オツボネが部屋に誰かが入ってきたことに驚いて受話器を落としていたので、ポストも心配して慌てていたのですが、来たのはロッカーでした。水沢さんに頼まれて、オツボネを迎えに行っていました。

オツボネの母親は、オツボネに悪い商売をさせるつもりではなかったようなのですが、ともかくオツボネはまた母親のところで寂しい思いをしてしまっていました。母親によると、オツボネの赤い目は、アルコール中毒だった頃の母親が割ったビール瓶で切った傷から生じたものだったようでした。あの子の目を見るとその頃の自分を思い出して辛いのだと、母親は水沢さんに話していました。

食事の支度をする人が誰もいなかった「コガモの家」では、佐々木施設長がカレーを作っていたようdした。おいしくなかったらしく、みんな中途半端に残していて、佐々木施設長はまた苛立っていたのですが、戻ってきたオツボネをリビングに呼んでカレーを出すと、オツボネは味なんて分からないと泣きながらカレーを食べていて、そのようなオツボネの様子に佐々木施設長も、階段のところから見ていたぴあ美やボンビやドンキたちも、ほっとしていました。

夜、戻ってきたポストは、水沢さんがロッカーにしていた「お礼」に少し驚いていたのですが、別に変でもないか、と気にしないことにしていました。そうしてパチのいた自分のベッドに入ると、起きていたドンキと、親がいても寂しい思いをしている子はいる、何が幸せなのか分からなくなってきた、というようなことを話して眠っていました。

翌朝、ポストは佐々木施設長の車で吉田家へ向かっていたのですが、家の前には救急車が来ていました。ポストが駆け寄ると、両膝から血を流しているアズサがタンカーで運ばれていて、アズサは、両親が離婚することになったことをポストに話し、脚が治っても意味がなかったと言って、家政婦の三田村さんと一緒に救急車で運ばれて行き、見送ることしかできなかったポストは、アズサの両親への気持ちが報われなかったことを悔しがっていました。

脚本は松田沙也さん、脚本監修は野島伸司さん、演出は長沼誠さんでした。

第3話も良かったです。アズサさんが「クララ」だったことや、オツボネの目が白うさぎの目のように赤くなっていたことなどは、親に愛されない子供の設定としては少し極端なものだったのかもしれないのですが、ドラマとしてはこれで良かったのだと思います。

ぴあ美が夕日を見つめてポストのこと?を思っている笹塚蓮(藤本哉汰さん)に振られていたり、「ジョリピー」に憧れるボンビがトイレで手を洗った後、東條祐樹(城田優さん)の娘で同級生だったレイカ(舞優さん)に白いハンカチを差し出されてそのハンカチを汚してはいけないと動揺して走り出したりしていた場面も、その結果二人で大泣きをしていた場面も、何だか面白かったです。

あと、ドンキに恐る恐る聞かれて佐々木施設長が答えていたことによると、佐々木施設長が108人という煩悩の数と同じ数の子供を施設から送り出すことにこだわっているのは、お弁当屋さんの女性店員の子供を「殺した」?という過去の罪を償うためのようでした。

今回は前回よりも、「ACJAPAN(旧公共広告機構)」のCMが増えていたように思います。顧客?からのクレームを受けてスポンサーが降りた、あるいはCMの放送を見合わせたというようなことは報道で聞いていたのですが、私としては、このような風潮を少し残念に思います。ただ、全てのCMが「AC」に代わっていたのではなく、後半には何社かの普通のCMも流れていました。スポンサーを降りた、あるいはCMの放送を見合わせたという会社は、イメージの良さのようなものを保つためにそのようなことをしているのかもしれないのですが、私には、降りずにスポンサーであることを貫く会社のほうが、潔い良いように思えます。

コメディーの要素も多いですし、シリアスなところも少し極端なところもあるのかもしれないのですが、第3話までを見た印象では、それなりに面白いドラマのように思えています。三上博史さんの「魔王」と恐れられている佐々木施設長も悪人とは少し違うようですし、「コガモの家」の子供たちは比較的自由そうでもあるような気がします。

「おふこうさん」第4話

NHKのBSプレミアムの「プレミアムよるドラマ」の「おふこうさん」の第4話を見ました。

第4話は、オーナーの栄幸之助(萩原聖人さん)に好きと告白され、好きになった人が真っ赤になるというジンクスを恐れて栄さんを避けようとし始めていた「おふこうさん」の千倉つぐみ(貫地谷しほりさん)が、ある日、プロモーション会社の小金沢銀次(大倉孝二さん)の作った「ゆるゆるきゃら」の「オニッポリ君」と「ポリンちゃん」の日暮里の公式キャラ決定戦が行われることになり、応援すると負けるというつぐみさんの不幸ジンクスを利用しようと考えた小金沢さんにポリンちゃんの応援を頼まれる、という話でした。

作(脚本)は吉田ウーロン太さん、演出は田沢幸治さんでした。

第4話も最後まで楽しく見ることができました。

赤く不幸になる、というのは一体どのようなことなのだろうと気になっていたのですが、つぐみさんによると、つぐみさんの作ったチョコレートを食べた男子が鼻血を流して倒れたり、顔に赤い湿疹(炎症性のニキビ?)がたくさん出たり、髪を赤く染める不良になったり、赤井英和さん?になったりするという不幸に見舞われることだったようでした。

栄さんは、タレントのハマー濱崎になった濱崎透(澤部佑さん)が落とした赤いハンカチに足を滑らせて片岡大介(永瀬匡さん)にぶつかり、片岡さんが持っていたトマトジュースを浴びて赤いジャージに着替えると、ビルの屋上のドアに鍵をかけられて冬の炎天下に取り残され、顔を日焼けで赤くしていました。

オニッポリ君の不人気に苦戦していた小金沢さんは、つぐみさんの「不幸オーラ」を利用して、ライバルのポリンちゃんといううさぎを落選させようと、つぐみさんの中から「不幸」が消えたと思い込ませる作戦を考えていました。

小金沢さんに呼ばれたつぐみさんは、本当に不幸だったら生きていないかもしれないのではないかと言われ、神社のおみくじで人生で初めての大吉を引き、応援した子供がじゃんけんに勝ち、木の根元に松茸?を見つけて、不幸が消えたらしいことに喜んでいました。そうして、「おこうふくさま」になったつぐみさんは、家族のために頑張っているうさぎのポリンちゃんを応援することを小金沢さんに頼まれたのでした。

つぐみさんが応援を始めると、インターネットの投票では、ポリンちゃんの人気が落ち始め、オニッポリ君の人気が伸びていきました。借金取りに追われている小金沢さんは喜んでいたのですが、異変に気付いた栄さんは、つぐみさんの不幸を利用するというやり方で本当にいいのかと、小金沢さんを問い正していました。

そのような時、投票のサイトのサーバーがダウンしてしまい、公式キャラクターの決戦をなぜか相撲で決めることが決定していました。

小金沢さんは、絶対にオニッポリ君を応援してはいけないとつぐみさんに念を押していたのですが、家族のために頑張っているのは小金沢さんだと栄さんから聞いたつぐみさんは、屈強そうなポリンちゃんに負けそうになっていたオニッポリ君を応援してしまい、オニッポリ君は旨くポリンちゃんを投げ飛ばしたにも関わらず、負けてしまいました。目を縫いつけていた糸が伸びていたのが、千切れてポリンちゃんよりも先に土俵の外に落ちていたのでした。

でも、がっかりする小金沢さんのもとには、応援に来ていた別居中の妻(町田マリーさん)と娘がやって来ていて、娘はまた新しい強いオニッポリ君を考えると言って父親を励ましていました。

小金沢さんは、つぐみさんに「策略」を謝っていたのですが、気にしていないと言っていたつぐみさんは、これまでにも私の不幸を利用しようとした人たちはいたからと言って、寂しそうに会場を出ていました。

追いかけた栄さんは、つぐみさんに、確かに赤い湿疹が出たりしているけれど、赤くなったことを不幸だとは思っていない、むしろ嬉しいと笑顔で話していました。

余裕のある雰囲気の栄さんに、つぐみさんは、私のどこが好きなのかと思い切って訊いていたのですが、栄さんがつぐみさんを好きなのは、何と、昔飼っていた犬の「だいごろう」に似ているから、というものでした。栄さんはその犬のことが大好きだったそうです。

何だか少しずれている栄さんだったのですが、これでつぐみさんの謎の「赤い不幸」からは、一応見放されることになるのでしょうか。予告によると、大西愛里(木南晴夏さん)に心配されていたつぐみさんは、次回愛里さんの会社の主催する「合コン」に参加をすることになるようでした。

「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」第4話

フジテレビのドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」の第4話を見ました。

前回の最後、厚生労働省の白鳥圭輔(仲村トオルさん)と心療内科医の田口公平(伊藤淳史さん)は、「碧翠院」の医師たちを集め、「碧翠院」を訪れた直後に失踪した放射線科医の立花善次(宅間孝行さん)はすでに死亡していて、メールで少しずつ送られてきたその遺体のCT画像はこの院内で撮影されたものであることを伝えていたのですが、知らないと言い張る院長の桜宮巌雄(柳葉敏郎さん)は、白鳥さんや田口先生のような光の中にいる人間は物事の一面しか見ていないと話して、静かにその場を離れていました。

一方、赤城美智(左時枝さん)は、密かに東城医大の休学中の学生でアルバイトの天馬大吉(上遠野太洸さん)や田口さんと、川原うめ(丘みつ子さん)の誕生日会を企画しようとしていました。白鳥さんも田口さんと一緒に来たことでうめさんに知られてしまい、うめさんは、誕生日に「生前葬」をしたいとみんなに話していました。桜宮院長も、立派な告別式を行うとうめさんに約束していました。

うめさんは、数年前に亡くなった夫とみかん畑を営んでいたようなのですが、夫が亡くなる日に夫と喧嘩をしてしまい、あんたとなんか結婚しなければよかった、という言葉を自分が夫に言った最後の言葉にしてしまったことを、とても後悔していました。

院長は、死んだらどうなるのと訊くうめさんに、死ぬ前には「お迎え」が来るというのが世界共通の出来事らしいと話し、死が全ての終わりとは限らないと言って、勇気付けていました。

夫の命日の朝、代わりにお墓参りへ行ってほしいと田口さんに頼んでいたうめさんは、いつも夢に出てくる夫は怒っている顔なのだけれど今朝の夢の夫は優しい顔をしていた、でもその顔を思い出すことができない、記憶というのは寂しいものだ、と田口さんに話していました。

お墓参りを終えた田口さんは、そのまま近くのみかん畑の道を歩いていたのですが、そこでうめさんの知人に会い、その人の必死の頼みで、その人を「碧翠院」のうめさんのところへ連れて行くことにしていました。その「たっちゃん」と呼ばれていた人は、親に叱られると家出をして近所の川原夫妻の家に泊まりに行っていたという人で、夫を失くした後突然畑を売っていなくなってしまったうめさんのことを心配していたようでした。

うめさんは、最初は少し困った様子だったのですが、そのうちに、家族で自分の誕生日の「生前葬」へ参列してほしいと頼んでいました。「生前葬」に参列するのを戸惑っていたたっちゃんに、田口さんは、うめさんの望んでいることなのですと話し、知り合いに来てもらって嬉しそうな様子のうめさんのことを教えていました。

うめさんがお礼の挨拶を終えると、田口さんは、たっちゃんが持って来た昔の映像を納めたDVDをテレビで流していたのですが、そのみかん畑の映像を驚いたように懐かしそうに見ていたうめさんは、自分と夫が一緒に楽しそうに話しながら畑の脇で休憩をしている様子を見て、夫はこのように笑う人だったのかと思い出し、帰り道ではいつも「青い山脈」を歌っていたことも思い出して歌い始めていました。美智さんや他の友人たちも一緒に歌っていました。

翌朝、末期癌のうめさんは、普段よりも元気になっている様子でした。生前葬をしたら死ぬ気がしなくなったとうめさんが笑っていたので、田口さんも美智さんも嬉しそうでした。

その頃、白鳥さんは、あなたは桜宮家の人たちから信用されていないのでは、と揺さぶりをかけていた放射線技師の戸山久司(渡部豪太さん)から、自分のパソコンに生前の立花さんからメールが送られてきていたことを打ち明けていました。戸山さんによると、立花さんは、長野で死亡したある人物の検死を桜宮院長が行うことになったこと、気になることがあったから事前にAiによるCT画像を撮影していたこと、それを送るから桜宮院長に見せてほしいということを、メールで伝えていたようでした。

院長は消去していいと言ったが捨ててはいけないような気がしたのでCT画像は自分のパソコンにまだ残っている、と戸山さんが言うと、白鳥さんは、それはお手柄だと喜んでいました。

その二人の会話を、産婦人科医の桜宮すみれ(栗山千明さん)が聞いていました。すみれさんが急いで病院に戻ると、美智さんがやって来て、うめさんが「螺鈿の部屋」に運ばれたと動揺していました。田口さんは、院長と一緒に「螺鈿の部屋」へ入ることにしたのですが、すみれさんは行かないことにしていました。

酸素ボンベだけを付けて横になっているうめさんに話しかけた田口さんは、うめさんが螺鈿細工のドアのほうを見て、お迎えが来た、とつぶやき、みかんの花の匂いがする、と幸せそうに言っているのを見守っていたのですが、うめさんの意識は遠退き、緩和ケア医の桜宮小百合(水野美紀さん)の判断で臨終となっていました。

桜宮院長は、後の医療のためにまた解剖をするということでした。田口さんは、医師が延命治療を行わずに何もしないで見守るだけということに葛藤していたのですが、自分の癌だった父親を当時の治療方法の痛みと苦しみの中で失ったという院長は、そのような人を救いたいという思いで医者になったと話し、よくやったと、うめさんを見送った田口さんを労っていました。

夜、すみれさんは戸山さんのパソコンを調べ、CT画像のデータを抜き出そうとしていたようなのですが、先にコピーをしていた白鳥さんに見つかって問い詰められそうになっていました。その時、白鳥さんは背後から殴られて倒れていたのですが、殴ったのは天馬さんでした。天馬さんは、すみれさんを逃がすためにそのようなことをしたようでした。

脚本は後藤法子さん、演出は白木啓一郎さんでした。

第4話も安定して面白かったです。

「碧翠院」では、元気のように見えたすみれさんの「部下」の患者さんたちが突然倒れて亡くなるということが続いているのですが、「一度入ったら出られない」というのは、このことだったのでしょうか。小百合さんは特に気にしている様子ではなかったのですが、すみれさんは少し不審に思っているところもある様子でした。すみれさんの亡くなった弟の友人だった天馬さんは、何があっても自分は「碧翠院」の味方ですと、すみれさんに伝えていました。

立花さん失踪のミステリーの部分は連続ドラマとして続いているのですが、「終末医療」の場面は「一話完結」となっているので、その部分だけを見るということもできるような気がします。

「延命治療を行わない」ということが医師の方にとっては「何もしない」ということになるのだとすれば、それは辛い選択かもしれないとも思うのですが、延命治療を行った結果患者さんが苦しむことになるのだとすれば、やはり「行わない」選択をするのも医療の一環であるように思いました。

少し前に、フジテレビの「アンビリバボー」でも「臨死体験」や「お迎え」の特集をしていたような気がするのですが、本当に世界各地に共通する人間の体験なのでしょうか。幽霊もUFOも妖精も妖怪も直接見たことがない私にはまだよく分からないことなのですが、「お迎え」に来るのは、亡くなった身内や友人や知人などの内の、好きな人なのだそうです。苦しみながら死ぬかもしれないという時、その意識が少しでも和らいで幸せなものになるというのなら、それは良いことなのだろうと思いますし、その体験をできた上で亡くなった方?は、そのまま亡くなってしまうのだとしても、幸せなのだろうと思います。

「福家警部補の挨拶」第3話

フジテレビのドラマ「福家警部補の挨拶」の第3話「プロジェクト・ブルー」を見ました。

冒頭では、1945年、ナチスの高官にフェルメールの絵画を売ったとして逮捕され、実はその贋作を制作して売っていたということが裁判でその場で絵を描くということで証明されたメーヘレンが、たとえ贋作を作るとしても私は劣った画家の贋作は作らないと言ったということが伝えられていました。

第3話の事件の犯人は、フィギュア造形家の新井信弘(北村有起哉さん)でした。大手の玩具メーカー「丸吉」の注文で人気アニメ「ブルーマン」のフィギュア制作を依頼されたフィギュア製作会社「スワンプ・インプ」の社長の新井さんは、塗装会社「クレア」の小寺浩二(中山祐一郎さん)に新商品のサンプル塗料を渡された後、フリーの造形家の西村浩(片桐仁さん)の作業場へ向かい、「ミリバール」というマニアの間では高値で取り引きされているロボットのフィギュアの「本物」を渡していました。

新井さんは15年ほど前、お金に困って丸吉の「ミリバール」の精巧な贋作を作り、市場に出回るようにさせていたことがあったようで、西村さんもその本物以上に良くできた偽物を買ってしまったことがあると、新井さんに怒っていました。新井さんは、本物を渡して気を静めてもらおうとしていたのですが、西村さんは、新井さんが贋作を作った犯人だということを丸吉が知ればどうなるだろうと新井さんを脅していました。発覚を恐れていた新井さんは、持っていた紐で西村さんの首を絞めようとしたのですが、西村さんの抵抗に遭っていました。作業机の上の道具を投げた新井さんは、塗料を浴びた西村さんの動きが止まった時、机の上に並べて置かれていた合金製の「ミリバール」の「本物」を掴み、それで西村さんを殴って殺害したのでした。

鏡を見ると、顔に黄色の塗料が少し付いていることに気づき、綿棒にリムーバーのようなものを付けて拭き取っていたのですが、そのままごみ箱に捨てていました。犯行直後、西村さんの作業場に塗料会社の小寺さんがやって来て西村さんの遺体を発見して腰を抜かし、慌てて作業場を出ていました。そして、新井さんは、落としたことに気づいたサンプル塗料の瓶とたばこの箱を拾うと、泥棒の犯行に見せかけるために埃だらけの棚から集めた数点のフィギュアを車の荷台に載せ、小寺さんの会社の物置に隠していました。

警視庁捜査一課の強行犯第十三係係長の石松和夫警部(稲垣吾郎さん)たちは、小寺さんを容疑者として取り調べていたのですが、
棚の上の足跡から盗まれたフィギュアの種類を調べることにした強行犯第十三係主任の福家警部補(檀れいさん)は、西村さんの作業場にあった雑誌に掲載されていた造形家の新井さんに会いに行き、その部屋のごみ箱に捨てられていた綿棒が西村さんのごみ箱にあったのと同じように折られて捨てられているのを見て、新井さんの犯行かもしれないと思うようになったようでした。

犯行時刻には一日掛かりで「ブルーマン」の制作をしていたと答えていた新井さんは、副家警部補と一緒に車で向かった西村さんの作業場へ到着すると、ここへ来るのは初めてだとも平然とした調子で言っていたのですが、福家警部補から、西村さん殺害の凶器に使われたのがピカピカに磨かれた本物の「ミリバール」で、埃だらけの棚に置かれていた贋作の「ミリバール」が消えているのはおかしい、本物よりも価値のあるものとして良くできた贋作のほうを盗んだのはその贋作を作った人物に違いないという風に言われると、少し動揺するようになっていました。

現場鑑識係の二岡友成巡査(柄本時生さん)と定食屋さんへ来ていた福家警部補は、二岡巡査から、「ブルーマン」の5つのデザイン画が事前に出回っていたという情報を聞くと、技術力の高い新井さんがそれを知っていれば前日までにフィギュアを完成させることもできたはずだと考えていました。

石松警部は福家警部補をこの事件の担当にした覚えはないと言っていたのですが、犯人は新井さんですと言いに行った福家警部補は、小寺さんを送検したら石松警部が笑われますと訴えて、小寺さんの送検を待つよう頼んでいました。

留置所の小寺さんに会いに行った福家警部補が「ブルーマン」の完成具合を訊ねる小寺さんに、小寺さんの会社のブルーの色で作られていたことを話すと、小寺さんは、色が変わったのかと驚いていて、それを聞いた福家警部補もどういうことかと驚いていました。

新井さんが西村さんの殺害後に急いで拾ったサンプルは、小寺さんが当日西村さんに渡しに行ったサンプルでした。サンプルの瓶は黒色で、外からは中身が何色であるのか分からないようになっていました。

新井さんは、注文されたデザイン以上に良い「ブルーマン」を作ろうと、サンプルのブルーの塗料を使ったのですが、福家警部補が小寺さんの会社から預かってきた同じサンプルの小瓶に入っていたのがゴールドであるのを見て、注文通りに作っていれば証拠は無かったということかと、愕然としていました。そのブルーの塗料は、ラピスラズリを使ったウルトラマリンの新しいもので、新井さんには調合のできないものでした。

小寺さんの送検を中止した石松警部も社長室に来ると、新井さんは、作り終えようとしていた「ブルーマン」にライターの火を近づけ、塗料を溶かせば証拠はなくなるとつぶやいていたのですが、手が震えていて、そのまま点けていたライターの火を消していました。夢を売るためには自分の夢を犠牲にしなくてはならないとビジネスに徹しているようだった新井さんは、本当は自分の作ったフィギュアを「この子」と呼ぶ愛情深い人でした。「あなたにその子が燃やせますか?」と訊いていた福家警部補は、新井さんが震えながら火を消すのを見て、「愛です」と言っていました。

脚本は麻倉圭司さん、演出は岩田和行さんでした。

第3話も面白かったです。私はフィギュアに詳しくないので、その辺りのことがドラマを見始めた頃には少し複雑なようにも思えていたのですが、北村有起哉さんのフィギュア造形家の新井さんが自身の作品を自分の子供のように大切に思っていたというところは私にもよく伝わってきました。

西村さんの作業場に来ていた時の場面によると、福家警部補は埃アレルギーだったようなのですが、二岡巡査のノートパソコンを油の付いた手で触ることには無頓着でした。埃アレルギーだからといって清潔好きとは限らないかもしれないのですが、どうなのだろうなと、少し気になりました。

あと、これはもしかしたら私が見逃してしまったのかもしれないのですが、西村さんの小さな作業場は車で往復3時間近くかかるという周囲には畑の広がる広い場所にあったので、犯行時、新井さんがそこまで車で来ていたのだとしたら、その車をどこに停めていたのでしょうか。その後やって来た小寺さんもそのような遠い場所なら車で来たのではないかと思うのですが、夜の暗さのためか、別の誰かの車の存在に気付かなかったということなのでしょうか。ドラマを見終わってから、何となく気になってしまいました。
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