「死神くん」第6話

テレビ朝日の金曜ナイトドラマ「死神くん」の第6話を見ました。

カラスの報告で知った人気女性ファッション誌の編集長を務める高山里奈(伊藤歩さん)の予定外の自殺を止めに来たNo.143の死神くん(大野智さん)と「連帯責任」を取らされることになった直属の上司の監死官(桐谷美玲さん)は、死神手帳に記載された死亡予定者の一人の、娘の美優(佐藤芽さん)を利用して女性たちにお金を貢がせる詐欺を繰り返している元下町の工場経営者の和田明(鈴木浩介さん)が里奈さんの自殺志願の原因と分かると、和田さんとの関係を断つよう説得するのですが、和田さんからのプロポーズと婚姻届に喜んでいた里奈さんは、和田さんが「結婚詐欺師」として警察署へ連行された後、和田さんがもうすぐ突然死してしまうということを知って、残される美優ちゃんの面倒をみるため、また3人で過ごした時間は本当に幸せなものだったことを改めて思い直し、和田さんと結婚する覚悟を決めて、和田さんが捨てていた婚姻届を自分でも捨てたのをもう一度拾って役所に提出し、和田さんを訴えた被害女性たちには自分の貯金からお金を返すことにして、自身の雑誌の出版社のスタジオで、釈放された和田さんと美優ちゃんと3人で、幸せな結婚写真を撮るのでした。

脚本は橋本裕志さん、演出は常廣丈太さんでした。

「結婚詐欺師」を知らなかった死神くんが、「女性を幸せにする仕事」だと出会った頃の和田さんに説明されていたのを、最後の幸せそうな家族の様子を見て、本当にそうだったと理解していた場面も良かったですし、最後の、和田さんに言われた通りに、監死官との溝を埋めるために赤いバラの花束を渡そうとして殴られていた場面も、面白かったです。

毎回少しずつ変化する監死官との関係性や「間」も良いのだと思うのですが、単純に、大野さんの演じる死神くんの話し方や表情が面白いということもあります。

今回は、桐谷美玲さんの演じる監死官が活躍する回でもあったように思います。監死官が一人の「女性」として、女性の理奈さんの気持ちに寄り添っていました。その「女性」を使って、主任(松重豊さん)の死神手帳の和田さんの死亡日時を一年後に書き換えようとしていたのを、主任に見つかって突き放されていたところも、ドラマが誠実に作られている感じがして良かったです。でも、その不正未遂のために、No.45の監視官とNo.143の死神くんのロウソクは短くなっていました。

次回にはまた悪魔(菅田将暉さん)が登場するようでした。次回も楽しみにしたいと思います。

「妻は、くノ一 ~最終章~」第2回

NHKのBSプレミアムのBS時代劇「妻は、くノ一 ~最終章~」の第2回を見ました。

抜け忍となり、桜田屋敷のお庭番の川村真一郎(和田聰宏さん)の放った追っ手の白瓜の寒三郎(瀬川亮さん)に斬られて橋の上から川に転落し、行方不明になっていた織江(瀧本美織さん)は、芝の砂浜に流れ着いたようで、そこで漁をして暮らしている干物売りのおつる(松尾れい子さん)に助けられていました。織江の傷について探ろうとしないおつるさんにも何か事情があるようで、母親の残してくれた家に戻ることのできない織江は、一緒に干物売りの仕事をしながら、しばらくおつるさんの家で暮らすことになっていました。

織江の落としたお守りの貝殻を笠に飾り付けていた白瓜の寒三郎は、織江は死んだと軽く判断していたのですが、川村さんはそれを信じていませんでした。織江が現れるかもしれないと、織江の母親の雅江さんのお墓を訪ねていました。そこで平戸藩士の雙星彦馬(市川染五郎さん)に声をかけられ、何か気付いた彦馬さんから織江を追うのはやめてほしいと強く言われていたのですが、織江さんのことばかり考えている彦馬さんの腕を掴んで引き離してその場を立ち去っていました。

夜、眠っている彦馬さんの部屋にも侵入していた白瓜の寒三郎は、平戸藩の前藩主の松浦静山(田中泯さん)の部屋にも侵入しようとしていたのですが、障子を開けた時の殺気に驚いてその場を離れ、川村さんに静山は何者なのかと尋ねていました。その後、書店を出た静山の後を付け、僧のふりをして静山に斬りかかっていたのですが、反対に刀の先端を折られてしまい、止めを刺さなかった静山の力量を知って衝撃を受けた様子でした。

静山は、30歳を過ぎても結婚が決まらない娘の静湖(マイコさん)が部屋に色鮮やかな謎の小石を隠しているのを知って、怪しいおまじないに頼っているのではないかと心配していたのですが、彦馬さんは、その小石の謎を解いて静山に教えたようでした。

小石は、隠れて吸っていた煙草をやめるための甘い飴の代わりだったようでした。父親からそのことを聞かされた静湖さんは、剣道で負けても全く悔しくないと言う武士らしくない彦馬さんに自分の秘密を見抜かれたことに苛立っていたのですが、それから彦馬さんのことが気になるようになったようでした。

静湖さんは、彦馬さんの湯島の長屋の部屋を訪ねたり、偶然を装って町で彦馬さんに声をかけたりしていました。彦馬さんに自分を甘味処へ案内させていた静湖さんは、宵の明星を見つけて手を伸ばした彦馬さんと一緒に星を指しながら、隣に座る彦馬さんを見ていたのですが、その様子を干物売りの仕事中の織江が少し離れた木の陰から見ていて、ショックを受けている様子でした。

前回、彦馬さんを守ろうとして殺された、彦馬さんの年上の養子の雙星雁二郎(梶原善さん)は、敵に奪われることを恐れて、持ち帰ったばかりのカピタンの紹介状を炉の火の中に投げ入れていたようで、その燃え残りを見た静山は、再度書いてもらうことができなかった時のためにと、彦馬さんに、文面を思い出してオランダ語による紹介状の再現をしてもらうということを頼んでいました。

その燃え残りの一部を入手していた川村さんは、これで平戸藩松浦家を追い込むことができるかもしれないと考えていたのですが、最後、江戸湾の奥の海岸に、数人分の白骨が散らばったままになっている難破船が漂着していることを知り、そこに松浦家の家紋の札を見つけて喜んでいました。

脚本は金子成人さん、演出は服部大二さんでした。

先週の第1回を見た時にも、「続編」らしい作りになっているように思えていたのですが、今回の第2回を見て、「最終章」は「続編」というだけではなく、それよりも「スピンオフ作品」というか、前作とは別の作品として見ることもできるドラマになっているような気もしました。

忍の織江と、天文と船に興味のある彦馬さんの物語という設定は引き継がれていると思うのですが、前作のような緊張感は少なくなっているように思います。忍の要素よりも、ホームドラマや、町人もののような要素が多く出ているような気がします。

また、私には、マイコさんの演じる静湖さんの印象が強いこともあって、何となくなのですが、第2回を見ながら、「最終章」は静湖さんの物語なのかなとも思いました。

「BORDER」第8話

テレビ朝日のドラマ「BORDER(ボーダー)」の第8話「決断」を見ました。

第8話は、元組織犯罪対策部5課の刑事だった荒木(飯田基祐さん)が路地裏で額を50cm以内の至近距離から撃たれて殺害されるという事件が発生したことから、頭に弾丸の残る警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事の石川安吾(小栗旬さん)が、自分を撃った犯人を再び捜し始める話でした。

殺された荒木さんは、10年前、麻薬密売の一斉取り締まりに関わっていたようでした。久しぶりに情報屋の赤井(古田新太さん)を訪ねたらしい石川さんは、赤井さんから10年前の麻薬取り締まりの時のことを尋ねていたのですが、赤井さんによると、その際組織の幹部が転落死し、事務所にあったはずの1億円か2億円ほどのお金が何者かに持ち去られたらしいということでした。

赤井さんは、それが警察官かどうかは言わなかったのですが、石川さんはその時の班の5人の名前を訊こうとして、赤井さんから一人だけ、「さかい」という刑事のことを教えてもらっていました。赤井さんは、時間をかけて知ったほうがいいこともあると思い、一人だけしか知らないふりをして教えたようでした。

さかい(和田聰宏さん)を問い詰めようとした石川さんは、通行人が見ていることに気付いてさかいさんから離れたのですが、石川さんが去った後さかいさんは別の路地を曲がったところで何者かに口封じのために拳銃で撃たれて殺されてしまいました。

ハッカーのサイモン(浜野謙太さん)とガーファンクル(野間口徹さん)にも久しぶりに会いに行ったのでしょうか。石川さんに10年前の取り締まりのことを調べてほしいと頼まれた二人は、警察の情報を調べるのは簡単なことではないとしながらも、警察周りにいる新聞記者たちのデータから、当時の資料を探し出してくれました。

石川さんは、特別検視官の比嘉ミカ(波瑠さん)や同期の立花雄馬(青木崇高さん)の視線を気にして、荒木さんの幽霊ともさかいさんの幽霊ともなかなか話す機会を作ることができずにいたのですが、さらにさかいさんの遺体が翌日には遺族に返させることになると比嘉さんから聞いて、5日後まで引き延ばしてほしいと頼んでいました。

そして、おしゃれな服装でスーパーマーケットに来ていた便利屋のスズキ(滝藤賢一さん)に会うと、石川さんは、どこか命に関わる事態が起きても迷惑のかからない場所を用意してほしいと頼んでいました。

朝、班長の市倉卓司(遠藤憲一さん)の自宅へ向かい、10年前の事件のことを探りながら、頭の弾丸を摘出する手術をすることにしたと話していた石川さんは、それから市倉さんと話をしていた鴨川管理官(北見敏之さん)にもそのことを話し、手術は4日後ですと伝えていました。

俺を信用できるか、と立花さんに何かを頼みに行った石川さんは、夜、倉庫へ入り、少しして明かりを点け、自分の後をつけてきた人物を照らし出していたのですが、そこにいたのは鴨川管理官と市倉さんでした。

10年前に取り締まりを行った班員は、鴨川管理官と市倉さんと第1話で殺害された上田巡査部長と荒木さんとさかい刑事の5人でした。

拳銃保管庫から事件に使われた拳銃を持ち出していた石川さんは、どちらが俺を撃ったのかと、銃口を向けて二人に自供を迫っていたのですが、その時、二人の間にさかいさんの幽霊が現れ、石川さんは、俺とお前を撃ったのは誰だと、他の人には見えないさかいさんに尋ねていました。

この拳銃で俺を撃ったのか、と石川さんは、鴨川さんを捕まえて叫んでいました。しかし、それほど慌てる様子でもない鴨川さんは、撃って何が悪い、お前は運が悪かったのだ、そこでさかいと待ち合わせをしていたのだと言って、開き直っていました。

上田さんは鴨川さんを追い詰めようとしたために殺され、荒木さんは自身の借金の返済のために鴨川さんを脅迫したために殺され、さかいさんは事件が発覚することに怯え始めていた上に石川さんと接触したために殺されたようでした。

鴨川さんは、市倉さんのことを腰抜けだとバカにしていたのですが、市倉さんの当時の性格が石川さんのようだったことから、盗みには加わらないだろうと考え、組員の人が転落死した現場に残るように指示を出していたということでした。組員の転落死は事故で、市倉さんは、盗みには関わっていませんでした。

開き直る鴨川さんは、押収された麻薬組織の大金は国の金庫に納められた後、ろくでもない政治家に訳の分からない使い方をされるのだから、魂を削って職務を全うする自分たちに与えられるのが当然だ、という理屈で、盗みを行ったようでした。

拳銃を向ける石川さんに、鴨川さんは、お前も正義の階段を踏み外す時が来るだろう、階段を転がり落ちた時に受け止めてやるからと、自分が石川さんと市倉さんのキャリアを保証するようなことを言って見逃してもらおうとしていたのですが、市倉さんは鴨川管理官を殴り、陰で証拠の映像を記録していた立花さんも鴨川管理官を殴ろうとして、石川さんにもう十分だと止められていました。

「証拠」を作ることができたので、鴨川さんは警察に逮捕されていました。石川さんは、俺は絶対に正義の階段を踏み外しませんと、連行されていく鴨川さんに断言していました。

原案と脚本は金城一紀さん、監督は波多野貴文さんでした。

最後、さかいさんの幽霊の姿を見ていた石川さんは、それから担当の国田医師(升毅さん)に手術のことを何か決断していたようだったのですが、摘出手術をするのかどうかは、まだよく分かりませんでした。

あと、今回は第8話だったのですが、予告によると、次回の第9話が最終話になるそうです。

今回は、石川さんが被害者の幽霊から犯人の情報を聞くことができないまま捜査を続けていたところが、今までの物語と違うところだったように思います。最後にはさかいさんに教えてもらったのかもしれないのですが(さかいさんと会話をする描写はありませんでした)、幽霊がいなくても犯人を捕まえることができるようになったというところは、石川さんが刑事として成長した点でもあるのでしょうか。

国に押収されたお金は政治家たちによって訳の分からない使い方をされるというようなことを鴨川さんが言っていたのを聞いて、その点は確かにそうかもしれないなと思いました。実際にも、例えば税金や年金のシステムで国民から政府に集められているお金の使われ方も、謎のように思います(勝手に運用したのを失敗したり加入者のデータを消したりしたという「消えた年金問題」も、解決されないままになっているような気がします)。

冒頭の、石川さんの夢を察知して心配していた立花さんを、石川さんがいい人だと言っていた場面も良かったです。

次回の最終話も、楽しみにしたいと思います。

「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」第8話

TBSの木曜ドラマ劇場で放送されているWOWOWとの共同制作のドラマ「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」の第8話を見ました。

冒頭のフィルムのような映像は、5年前の「グラークアルファ作戦」の開始直前の場面のようでした。スクリーンに大写しにした「ダルマ」の絵の前に立つ警視庁公安部長で警視監の室井玄(生瀬勝久さん)が、警視庁公安部特務第一課の捜査官で警部の倉木尚武(西島秀俊さん)と結婚する前の千尋(石田ゆり子さん)たち複数の捜査官に、極秘の「グラークアルファ作戦」の説明をしていました。それは、政府が密かに行っていた携帯電話などの会話の自動傍受システムが何者かに乗っ取られたのを取り返すための、潜入捜査だったようでした。

捜査第一課の刑事で警部補の大杉良太(香川照之さん)と公安第二課所属の捜査官で巡査部長の明星美希(真木よう子さん)と特別監察官で警視正の津城俊輔(小日向文世さん)は、爆発事件の捜査指揮を執る公安第二課の若松忠久警視(戸田昌宏さん)を追って、人気のない競技場へ来ていました。

若松警視が誰と会うかを確認しに来たのですが、現れたのは大手の警備会社「アテナセキュリティ」のシニアアドバイザーの東和夫(長谷川博己さん)でした。津城さんに疑われているということを心配している若松警視に、東さんは、津城さんには自分を捕まえることはできないだろうということを話していました。そして、若松警視が東さんに会っているところを遠くから確認した津城さんは、明星さんと大杉さんを促して競技場を後にしていました。

その頃、倉木さんは、上司の室井さんとどこかの道沿いの飲食店の座席で向かい合っていました。新谷和彦の双子の弟だった宏美(池松壮亮さん)から渡された、爆発事件の時に筧俊三(田中要次さん)が持っていたという焦げた「警備計画書」の写真と誰かと会っている「謎の女」だった妻の写真を見せて、「グラークアルファ作戦」について尋ねていたのですが、室井さんは、それだけは言えないと言って、千尋さんを追い詰めた責任は自分にあると話していました。

一方、兄の仇討ちを実行する宏美さんは、東さんに近付いていました。駐車場に来ていた宏美さんは東さんの部下を殺し、自分は和彦ではなく宏美だと名乗って、そこに現れた東さんをアイスピックで狙っていたのですが、元公安警察だった東さんは素早い動作で宏美さんの動きを止めて、背中の辺りを突き刺していました。そして、倒れている宏美さんの上着を切ってICチップを取り出すと、お前が殺すべきなのは俺ではない、事件を隠しているのは誰なのか考えろというようなことを言って、一人で黒い車に乗って駐車場を去っていました。東さんは、倒れている宏美さんをギリギリのところで轢かず、血の付いた宏美さんのアイスピックを車窓から投げて返していました。

倉木さんは大杉さんと明星さんのいる津城さんの研究室に来ていたのですが、そこで津城さんは、東さんと会った後の?若松警視を聴取した際の映像を見せていました。

それは、爆発事件に関わる全てのことは若松警視の計画によるものだという主旨の聴取でした。津城さんは、これで爆発事件の真相は明らかになったと、事件の捜査を終わりにしようとしていたのですが、倉木さんは、どうして妻を利用したのか、利用することができたのかが分からないと疑問を持ち続けていました。

そして、黒幕はあの人だ、と大杉さんに言って、津城さんの研究室を後にしていました。

黒い車に乗っていた東さんは、後部座席の「先輩」にICチップを戻していたのですが、東さんによると、そこには公安の機密情報など初めから入っていなかったということでした。東さんは取り返してからそのことを知ったようで、笑いながら先輩に返し、自分はしばらく身を隠しますと言って、後部座席の先輩を下ろして走り去っていました。

花束を持った先輩は、室井さんの娘の入院している病室へ向かっていました。そしてドアを開けると、待ち伏せていた倉木さんに捕まっていました。倉木さんが考えた黒幕とは、室井さんのことでした。倉木さんは、どうして妻を利用したのか娘の前で答えろと銃口を室井さんの額に向けて問い詰めていました。

倉木さんは、駆けつけた明星さんや警察官に取り押さえられていたのですが、その際室井さんは、お前のせいだ、と倉木さんに答えていました。

津城さんは、今度は室井さんを取り調べていました。その取り調べによると室井さんは、何か国家の利益のために、来日する大統領の暗殺計画を企てていたようでした。津城さんは、若松警視の責任として倉木さんたちには説明するつもりだったのにと、室井さんが倉木さんに捕まったことを少し残念そうにしていたのですが、それから取り調べを倉木さんと交代していました。

倉木さんは、室井さんが千尋さんを利用できたのは、直属の上司だったからというだけではなく、千尋さんの「恋人」だったからだろうと、室井さんを問い質していました。そして、自分の娘ではなかった亡くなった娘のことを切り出し、雫の父親は誰なのかと訊いていたのですが、室井さんは硬い表情のまま黙っていました。

雨の中、婦人警官の服装をして歩いていた宏美さんは、警察署へ向かっていました。爆発事件の捜査本部のドアを開けると、雨を垂らしながら警察官たちの座っている机のそばを通り過ぎ、指揮を執っている若松警視の後ろに立つと、アイスピックを振り下ろして若松警視の首を何度も突き刺して返り血を浴びていました。化粧は雨で落ちていて、お化けのようになっていました。

捕まった宏美さんの存在は、公表されることなく、しばらく隔離されることになったようでした。檻に入れられた宏美さんの首と両手首と両足首には鎖が着けられ、動きを制限されていました。

宏美さんを訪ねた倉木さんは、「謎の女」が妻だったことを打ち明け、妻がどうして筧の鞄の中に仕掛けた爆弾を起動させたのか、その理由が分からないと、宏美さんに訊こうとしていました。宏美さんは、「百舌(モズ)の早贄」の理由が解明されないのは、それが百舌の本能による衝動だからだと説明し、それを聞いた倉木さんは、妻が爆弾を起動させたのも衝動だというのかと吐き捨てるように言って、宏美さんの閉じ込められている檻を離れていました。宏美さんは、俺は和彦の敵をとるために全員殺す、俺を止められるのは和彦だけだと叫んでいました。

また、一方で明星さんは、津城さんに警察官だった父親の亡くなった理由を訊いていたのですが、まだ君は知る立場ではないと一蹴されていました。

最後、フィルムの映像が流れ、そこでは作戦の唯一の生き残りの千尋さんが、どうしてあなただけが生きて戻ってくることができたのかと質問されていました。千尋さんが何かを答えようとしたところで、第8話は終わってしまいました。

脚本は仁志光佑さん、監督は羽住英一郎さんです。

第8話も、面白かったです。

ただ、私には、津城さんの若松警視への取り調べの内容と、室井さんへの取り調べの内容が、はっきりとは分かりませんでした。ある日意味のないICチップを送りつけられた筧さんが、そこに公安の機密情報が入っていると思い込んで公安を脅して爆弾を要求した、公安の若松さんはICチップを取り戻すために東さんたちに相談して、東さんたちは和彦さん(宏美さん)に筧さん殺しを依頼した、そしてICチップを筧さんに送っていた人物だった室井さんは、精神不安定の千尋さんを利用して喫茶店で筧さんに接触させ、千尋さんは筧さんの鞄に指示通りに爆弾を仕掛けたが、なぜかその爆弾を起動させて退席した、そしてその少し後、千尋さんと筧さんは爆発事件で死亡した、ということだったように思うのですが、津城さんたちの説明の口調が早いので、私には少し難しく思えてしまったのだと思います。

若松警視と室井警視監が立て続けに津城さんの聴取を受ける展開になっていたのも、事件の「黒幕」と「真相」が複雑に思えてしまう点だったのかもしれません。しかも、津城さんは聴取を途中で遮っていましたし、真相が完全に判明したというわけでもない様子でした。

冒頭と最後の、フィルム風の映像も良かったです。覗き見ているような雰囲気が、秘密の印象を強くしているようにも思えて、少し不気味な感じでもありました。予告で語られていた「オメラス」の物語も気になりますし、次回の放送も楽しみにしたいと思います。

「花咲舞が黙ってない」第7話

日本テレビの水曜ドラマ「花咲舞が黙ってない」の第7話を見ました。

第7話は、「東京ダラス」という和牛のステーキ料理を中心にしたおしゃれなレストランのオーナーの友田浩次郎(姜暢雄さん)を友人に紹介された東京第一銀行の支店統括部の臨店班の花咲舞(杏さん)が、名刺入れの忘れ物を届けに来た従業員の大塚健人(夕輝壽太さん)からの、友田さんが東京第一銀行の品川支店の誰かに200万円の賄賂を渡したらしいという相談を受けて、上司の相馬健(上川隆也さん)と二人で、銀行の書類上では決して業績が悪化しているわけではないそのレストランの経営実態を調査する話でした。

品川支店の八木支店長と若村副支店長と難波融資課長のうちの誰かが怪しいと疑っていた二人は、どのように200万円の賄賂を渡したのかの証拠について臨店の部屋で考えている時、200万円を引き出した顧客の友田さんの取引の履歴の中に預金小切手の手数料が含まれていることに気付き、それを支払ったのが目黒支店であることを突き止めていました。

目黒支店で小切手を調べさせてもらった花咲さんと相馬さんは、裏に若村副支店長の署名のある200万円の小切手を見つけ、友田オーナーが賄賂を渡していたのは若村支店長であると知ったのですが、若村支店長は個人的に貸したお金を小切手で返してもらっただけだと主張していました。

レストランの業績を悪化させていない友田さんが副支店長に賄賂を渡す理由を、花咲さんも相馬さんも分からずにいたのですが、友田さんと意見が合わずに別のレストランを作った秋山さんが友田さんを真っ直ぐな人だと評価していたことや、シェフの秋山さんが辞めた後に業績が伸びていることや、家族に胸を張れる仕事がしたいと大塚さんが言っていたことを考えていた花咲さんは、相馬さんと一緒に父親の幸三(大杉漣さん)のお店で新作の海老料理を食べている時、父親が芝海老は高いので小海老にしたと話すのを聞いて、友田さんのレストランでは食品の偽装が行われているのだということに気付いていました。

経営を回復させるために、友田さんは秋山さんが去った後、ステーキ用の和牛を安いものに変えていたようでした。友田さんが支払った200万円は、そのことに気付いた若村副支店長から要求された口止め料でした。従業員たちも偽装に気付いていたようなのですが、恩のある友田さんに注意をすることができず、従業員の一人の大塚さんは、銀行の調査が入れば友田さんは偽装をやめてくれるかもしれないと思って、花咲さんに相談することにしたようでした。

友田さんは、大塚さんが「裏切った」のではなく、友田さんとこのレストランのことを好きで心配していたのだということを花咲さんから聞いて理解し、偽装の事実を認めるを認めると、もう終わりだと落ち込んでいたのですが、やって来た従業員たちは、やり直しましょうと友田さんを説得し、友田さんもレストランを再建する決意をしたようでした。

常務執行役員で経営企画部の部長の真藤毅(生瀬勝久さん)と次長の児玉直樹(甲本雅裕さん)が話していたことによると、若村副支店長は当然のことながら、真藤派閥の八木支店長も、責任者として処罰を受けることになるだろうということでした。

脚本は梅田みかさん、演出は佐久間紀佳さんでした。

私は預金小切手というものを知らなかったのですが、若村副支店長の側から見た場合、自分の勤めている銀行を通して高額の口止め料を受け取るというのは、やはり最初から危険なことだったような気がします。

花咲さんが独身、あるいは結婚相手が見つからないという辺りの件が最近多くなっているように思うのですが、このような仕事のできる女性を主人公にしたドラマとしては、よくある作風なのかもしれないなとも思います。

このように作っていくのなら、臨店班の花咲舞さんのドラマは、銀行に支店のある限り?延々と続けることができそうです。

私としては、大杉漣さんの演じる花咲さんのお父さんの居酒屋さんの場面が楽しいような気がしています。花咲さんのお父さんは池井戸潤さんの原作の小説には登場しないドラマのオリジナルキャラクターだそうなのですが、登場するとほのぼのとしますし、何だか少しほっとするので、居てくれて良かったなと思います。
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Author:カンナ
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