「55歳からのハローライフ」第3話

NHKの土曜ドラマ「55歳からのハローライフ」の第3回「結婚相談所」を見ました。

第3話は、定年退職後の再就職に失敗し一日中家でテレビに向かって愚痴を言い続けるようになった夫(浅野和之さん)に愛想を尽かして離婚を決意した中米志津子(原田美枝子さん)が、離婚後、経済的な不安から通い始めた結婚相談所で、担当の小宮山智恵子(草笛光子さん)に紹介された様々な男性とのお見合いに迷い、これで最後と決めたお見合いパーティーにも迷って入ったバーで、彼女に別れを切り出されたと泣く、アメリカで映画の機材を卸す仕事をしている男性(池内博之さん)と出会ったことで、女性としての自信を取り戻し迷いを断ち切ることができるようになり、どう生きたいのか、どう変わりたいのか、何を望んでいるのかという自分の気持ちと向き合い、後悔しない自分の人生を生きるために自分で選択するということの大切さに気付いていく、という話でした。

脚本は大森寿美男さんと川崎いづみさん、演出は加藤拓さんでした。

今回は、いつもの(過去2回の)物語の作り方とは、少し異なっていたような気がします。

志津子さんの物語は、冒頭から、結婚相談所の小宮山さんのナレーションで進み、志津子さんに未練のあるメールを送り続けていた元夫の心境の変化の理由のようなものも、離婚をしたことで自立したと元夫自身が志津子さんに説明していたこと以外は、特に描かれていませんでした。

また、今回の志津子さんと元夫は、第1話と第2話の人たちと同じマンションの住民というわけではありませんでした。最後、志津子さんと元夫が会っていたいつもの公園のベンチで、前回の高巻淑子(風吹ジュンさん)が猫を抱いていたのですが、ボビーの亡き後に猫と暮らし始めたのではなく、その猫は公園の猫だったようでした。

志津子さんが、孤独よりも後悔を背負っていきることのほうが怖いと気付き、再会した元夫から持ち出された寂しさを埋めるための「縒りを戻す」再婚の話を断ったところなど、志津子さんの自立への決意が伝わってきて良かったと思うのですが、今回は、性的な要素が入っていたこともあったためか、趣味のハチミツ入りのアールグレイの紅茶で知り合ったアメリカ在住の男性との出会いの場面も含めて、私には少し分かり辛く思えてしまいました。

志津子さんがパート仲間の尾山さん(根岸季衣さん)に相談をしたり、新潟から孫を連れて買い物に出てきた?娘の香織(安藤サクラさん)から何か良いことあったのと聞かれたりしていた場面は良かったと思います。

でも、志津子さんから、これからは娘の父と母、孫の祖父と祖父母として付き合っていこうと言われた後に寂しそうにバスに乗って帰った元夫は、まだ納得できていないというか、未練やわだかまりの気持ちが残されているような感じに描かれていたので、志津子さんが「縒りを戻す」選択をしなかったところはそれはそれで良かったと思うのですが、私としては、第1話や第2話を見た時ほどには、すっきりとした終わり方ではなかったように思います。

「MOZU Season2 ~幻の翼~」第1話

WOWOWプライムの「連続ドラマW」枠の、TBSとの共同制作の新ドラマ「MOZU Season2 ~幻の翼~」の第1話、「Season1ダイジェストつき初回スペシャル」を見ました。先週の日曜日の夜に無料放送されていたのを、録画しておいたものです。

第1話は全体では1時間半ほどの放送だったと思うのですが、TBSの「木曜ドラマ劇場」枠で放送されていた「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」のダイジェストは、その冒頭の25分間でした。

「Season2」の第1話は、「Season1」の最終回から半年後の物語のようでした。

警視庁公安部特務第一課の警部の倉木尚武(西島秀俊さん)は、空港の爆破事件(サルドニア大統領暗殺未遂事件)で死亡した殺し屋の新谷宏美(池松壮亮さん)を殺した犯人とされているということでした。そして、かつて家族3人で暮らしていたマンションの部屋とは別の場所で暮らしているようでした。

5年前に公安が行った「グラークα(アルファ)作戦」のことを調べ続けていた倉木さんは、唯一の生き残りだった妻の千尋(石田ゆり子さん)の空白の72時間に何があったのかを知るために、日本政府が国民には知らせずに進めていた監視システムを乗っ取ったのが、実はロシア連邦の関係者であり、その中で独立を目指しているグルジブという国のイワン・タイラーという人物が「グラークα作戦」で潜入捜査を行っていた千尋さんたちを捕らえた72時間のことを知っているのではないかということに辿り着き、イワン・タイラーについて聞き出すため、匿名で活動をしていたフリージャーナリストの名波汐里(蒼井優さん)が公安に追われたロシア人に裏切り者として殴られそうになっていたところを助け出す形で接触を計り、汐里さんの知りたがっている空港爆破事件の情報を提供することを条件に、汐里さんをロシア人の経営するバーに潜入させ、イワン・タイラーのことを訊き出してもらうことを頼んでいました。

しかし、簡単にその名前を出した汐里さんは、どうしてその名前を知っているのかと怒り出したロシア人たちに銃口を向けられていて、慌てた倉木さんはお店に飛び込んで汐里さんを助けたのですが、イワン・タイラーのことを訊ねながら、倉木さんは相手のロシア人たちを倒してしまっていました。

倉木さんは、空港爆破事件の際に殺し屋を殺したのは誰なのか、空港爆破事件の裏に森原官房長官がいるのかなどと訊く汐里さんに、汐里さんの考えが正しいことを、暗に認める形で教えていました。倉木さんは殺し屋が「百舌」だということは話さなかったのですが、表向きには自分が殺し屋を殺したことになっていると汐里さんに話し、汐里さんは、倉木さんが殺したのではないことを見抜いていました。

警視庁公安部部長で警視監の池沢清春(佐野史郎さん)も、死亡した室井公安部長(生瀬勝久さん)が首謀者だった空港の爆破事件のことを調べているようでした。そして池沢さんは、真相を教えようとしない倉木さんに、室井さんの協力者だった、大手警備会社「アテナセキュリティ」の東和夫(長谷川博己さん)が帰国したということを教えていました。東さんは、生きていたようでした。ヘリコプターに乗って、面白そうに戻ってきていました。

一方、今はCIAにいるという警視庁警務局の元特別監察官の津城俊輔(小日向文世さん)の部下で、外事警察になった巡査部長の明星美希(真木よう子さん)は、妹の香織(音月桂さん)の家の固定電話にかかってくる無言電話の人物が15年前に失踪した父親なのではないかということを心配しつつ、北海道にある日本とロシアが共同で作ったエネルギー研究所の爆破事件の捜査を担当していました。TNT爆弾で爆破されたと明星さんは言っていたのですが、同じ頃、北海道の沖には謎の武装工作船が日本の領海侵犯をしていて、明星さんは、その船に乗っていたのが反ロシア派のグルジブ人で、その不審な船から岬に脱出したと思われる4人が研究所の爆破事件を起こしたのではないかと考えていました。

最近「ダルマ」の夢を見るようになってから眠ることができないという入谷署の警察官の鳴宮啓介(伊藤淳史さん)と対面した明星さんは、鳴宮さんにエネルギー施設の防犯カメラの映像の解析を頼み、警視庁刑事部捜査第一課の警部補の大杉良太(香川照之さん)と倉木さんと一緒にその映像を見たのですが、テロリストと思わしき4人の人物の最後にいて、防犯カメラに顔を見せていたのは、新谷さんでした。宏美さんは空港内で亡くなったので、そこにいたのは、海に転落して行方不明になっていた、宏美さんの双子の兄の和彦さんのようでした。

大杉さんは、死んだはずの「百舌」の手法と同じように、アイスピックを首の後ろに突き刺されて殺されていた本当の身元の分からない人物が、宏美さんを東さんの指示で地下の檻から出した偽警務官だと分かったということを倉木さんに教えていたのですが、その人を殺した犯人は生きていた和彦さんなのでしょうか。

和彦さんは、弟の宏美さんの死亡した空港の地下の場所へ来ていて、足元の水の中に倉木さんの履歴書を捨てていました。和彦さんは、倉木さんが宏美さんを殺したという警察の発表を信じ、倉木さんに復讐をしようとしているようでした。

「MOZU Season1」と同じく、脚本は仁志光佑さん、監督は羽住英一郎さんでした。ドラマの原作は、私は未読なのですが、逢坂剛さんの小説『百舌の叫ぶ夜』(Season1)と『幻の翼』(Season2)です。

「Season2」の第1話も、面白かったです。映像もきれいでした。でも、ロシアが出てきたりしてさらに国際的になっていたのには、少し驚きました。そのため、何となくなのですが、この続編は、TBSなどの地上波の民放のドラマとして放送するよりは衛星放送のWOWOW向きのドラマなのかもしれないなとも思いました。

娘のめぐみ(杉咲花さん)に嫌われないようにするために3ヶ月前に禁煙を始めたという大杉さんが、別居中の妻の恵子(堀内敬子さん)を「お前」と呼んだ時の、「私はお前じゃない」、「恵子」、「名前で呼ばないで気色悪い」、「じゃあなんて呼べばいいんだ」、「呼ばないで」という感じの会話も、何だか面白かったです。

久しぶり、と明星さんに促されて挨拶をした倉木さんが、明星さんに少し痩せたのではないかと言う場面などもあって、何というか、「Season1」の時よりも、倉木さんがもう少し人間らしくなっていたような気もしました。

今作の「MOZU Season2 ~幻の翼~」は全5話だそうです。ただ私の家のテレビはWOWOWに加入していないので、無料放送される初回は見ることができるのですが、残念ながら続きの第2話以降を見ることができないのです。「ダブルフェイス 偽装警察編」の時のように、いつか私も見ることができるといいなと思います。

「ルーズヴェルト・ゲーム」最終回

TBSの「日曜劇場」のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の最終回(第9話)、10分拡大版を見ました。

冒頭では、東洋カメラの「コンペ」の結果次第では融資したお金を回収しなくてはいけないことを話しに来ていた白水銀行の磯部支店長(峰竜太さん)が、社長の細川充(唐沢寿明さん)を支えるとして一つにまとまった専務の笹井小太郎(江口洋介さん)を含む経営陣たちの熱意を目の当たりにして、3年前にこの支店に来てから初めて青島製作所を良い会社だと思ったと驚いた様子で、コンペに勝ってくださいと言っていたのですが、ドラマを見ていた私にも、青島製作所は本当にとても良い会社だと思えました。

都市対抗野球予選の東京大会の第二代表の決勝の前日、青島製作所野球部は、食堂で決起会を開いていたのですが、そこへ細川社長も挨拶に来て、社長の登場に驚く野球部員たちに廃部にしてしまったことを謝りつつ、私も諦めないから君たちも諦めるな、絶対に勝てと言って激励し、社歌を歌い始めた野球部員たちと一緒になって歌っていました。

グラウンドでは、青島会長(山﨑努さん)がピッチャーの沖原和也(工藤阿須加さん)を誘い、野球が好きか、この会社が好きかと訊きながら、二人でキャッチボールをしていました。はい、と答える沖原さんに、青島会長は、野球を続けることを勧めていたのですが、その様子を見ていた総務部長兼野球部長の三上文夫(石丸幹二さん)も、グローブを持って来て、今度は3人でキャッチボールをしていました。この場面も、とても良かったです。三上部長は、野球部の部長なのにあまり野球が得意ではなかったようで、沖原さんの投げるボールを頑張ってキャッチしていて、窓から見ていた野球部員たちも面白そうにしていました。

イツワ電器野球部との決勝戦の直前、大道監督(手塚とおるさん)は、野球部員一人一人の名前を呼んで、お前たちは最高の野球人だ、お前たちと野球をすることができて嬉しかった、ありがとうと言っていて、選手たちも、ありがとうございましたと大道監督に頭を下げていました。

球場には、青島製作所とイツワ電器のたくさんの社員たちが試合の応援に来ていて、選手たちを拍手や歓声で迎えていました。青島会長と社長秘書の仲本有紗(檀れいさん)が細川社長を待っていると、細川社長は株主の不動産会社キドエステートの社長の城戸志眞(ジュディ・オングさん)を連れて来ていました。城戸社長は、野球には興味がない様子だったのですが、青島製作所野球部の試合に心を動かされていた細川社長は、城戸社長にも見てもらいたいと、球場に呼んだようでした。

そうして試合が始まったのですが、最後の試合ということを意識し過ぎてなのか、選手たちの動きは硬く、先発ピッチャーの猿田洋之助(佐藤祐基さん)は、1回で4点を取られてしまいました。城戸社長は、面白くないと言って帰ろうとしていたのですが、細川社長に賭をしませんかと引き留められ、隣で聞いていた会長はもしも青島が負けたら株を渡すと約束し、城戸社長はもう少し試合を見ていくことにしていました。

点を取られて落ち込みそうになっている選手たちに細川社長が檄を飛ばそうとしていると、そこへスーツ姿の、元青島野球部のピッチャーの萬田智彦(馬場徹さん)が現れて、選手たちを激励していました。萬田さんが応援に来たことで気持ちを落ち着かせた猿田さんたちは、それからしっかりと守り、猿田さんと代わった倉橋さん(北代高士さん)も好投をして、5回で3点を取り返したのですが、イツワ電器のピッチャーが元青島の飯島健太(林剛史さん)から宿敵の如月一磨(鈴木伸之さん)に代わると、また3点を取られてしまいました。青島の選手たちは、野球は人生と同じで何かを得るためには何かを捨てなくてはいけないと話していた大道監督から、如月投手への対抗策として、カーブかストレートか、自分の打ちやすい球を選び、それ以外はアウトを恐れず捨てるようにと教えられていたのですが、如月さんも進化していたので、なかなか上手くはいきませんでした。そして大道監督は、6回の裏で沖原さんを出すことに決めていました。

沖原さんの名前が呼ばれると、球場の空気は一変し、応援団の製造部梱包配送課長の長門一行(マキタスポーツさん)やその課員の山崎美里(広瀬アリスさん)もさらに応援していたのですが、沖原さんのことを知らない城戸社長は、拍手と歓声で沖原さんを迎える客席の騒ぎに驚いた様子でした。

チェンジアップで緩急を付けることを大道監督に教わった沖原さんがイツワの打席を押さえ、8回では、キャプテンの井坂耕作(須田邦裕さん)が如月さんのストレートを打ったことで累に出ていた足の速い二人も戻り、また3点を取り返していました。9回では、如月さんが脅かそうとしてわざと投げた内角の危険球が、犬彦さんが避けなかったことで頭部に当たったのですが、デッドボールを受けた犬彦さんは頭を押さえながらも起き上がって、1塁へ走っていました。

青島製作所の社員たちは社歌を歌い、この試合ではまだ一度も打てていなかったという長打者の鷺宮(小橋正佳さん)が如月さんのカーブを打つと、犬彦さんが走り出し、ホームにギリギリで手を付いて1点を取って同点になりました。あと1点でルーズヴェルト・ゲームだ!と、青島会長は叫んでいました。この頃には城戸社長も、青島野球部の野球に盛り上がっていました。

しかし、それからはどちらも点を取ることができず、7ー7の状態で、12回のタイムブレイク方式に突入していました。タイムブレイクというのは、両方のチームが1アウト満塁の状態から試合を始めることだそうです。

沖原さんも如月さんも好投し、どちらの守備も頑張っていたので、点が入らないまま15回になったのですが、2アウトの状態で、犬彦さんが送りバントに成功し、青島製作所は1点を追加して勝ち越していました。15回の裏、ベンチの前で集まった青島の部員たちは、ここまで来ることができたのは沖原さんのおかげだと、沖原さんに感謝していました。野球部のおかげで立ち直ることができた沖原さんは、絶対に勝つという強い気持ちでマウンドに立ち、萬田さんから教わったシュートを投げて、最後はチェンジアップのような落ちる球で相手から三振を取り、8ー7で、青島製作所野球部を勝利に導いたのでした。

試合に感動していた細川社長は、青島の選手や社員たちが勝利に沸く球場で、コンペに間に合わせるべく新型のイメージセンサーの開発を急いでいた技術開発部長の神山謙一(山本亨さん)から、成功したという連絡を受け、それから東洋カメラのコンペの会場へ向かっていました。

A社とB社と会社の名前を伏せられてスクリーンに映し出された静止画像は、拡大をしてもそれほど違いが分からなかったようでした。しかし、神山部長が考えていたように、動画勝負になると、A社のものよりも圧倒的に、B社の映像のほうが明るくて美しく映し出されていて、拡大をするとその解析度の高さはさらに証明されていて、担当者からB社は青島製作所だと公表されると、東洋カメラの尾藤社長(坂東三津五郎さん)は、自分たちは6割のコストでできると食い下がる坂東社長(立川談春さん)に、イツワ電器のものよりも10倍勝ると言い、「EDEN4」に搭載するイメージセンサーには青島製作所のものがふさわしいと答えていました。

板東社長は、その後、ジャパニクスの諸田社長(香川照之さん)に会いに行き、ジャパニクスのスマートフォンにイツワのものを搭載してほしいと頼んでいたのですが、諸田社長は、青島製作所に設備の整ったイツワの工場を貸すように言っていて、唖然とする板東社長に、あなたは900度見誤ったのだとすごい顔で迫っていました。 
 
廃部が決まっていた青島製作所は、都市対抗野球大会の敗者復活戦に勝利したのを、結局辞退してしまったようでした。古賀マネージャー(高橋和也さん)は、野球部の看板を外し、ありがとうございました、と部室に頭を下げていました。

グラウンドでは、草取りをしていた青島会長が、まずはリストラをした社員たちを優先的に再雇用したいと話していた細川社長を、プレイボール、と元気に送り出していました。

それから、別の球場に来た古賀マネージャーを、沖原さんや犬彦さんや猿田さんたち青島製作所の野球部員が待っていたのですが、みんなの来ていた新しいユニフォームには、キドエステートのロゴが入っていました。

城戸社長に賭を提案していた細川社長は、もしも青島が勝ったら、野球部を引き取ってほしいと約束してもらっていたようでした。城戸社長は、野球部を気に入ったようで、自身もユニフォームを着て、ベンチに入っていました。練習試合ということだったのですが、野球ができることを嬉しそうな部員たちは、気合いを入れてマウンドに上がっていました。

諦めずに心を一つにして逆転する、という青島製作所の細川社長の言葉と共に、最後は、沖原さんの投げた白いボールで終わっていました。

ナレーションは山根基世さん、脚本は八津弘幸さん、演出は福澤克雄さんでした。

とてもさわやかな最終回でした。

半分以上、あるいは3分の2くらいは野球の場面だったように思うのですが、選手たちの熱意が伝わってくるように思えて、1回ずつ細かく描かれていたわけではないものの、何というか、本当に野球の試合を見ているようでした。

その決勝戦の勝利から、経営の要素の、コンペの場面に移っていたところも、すっきりとした展開で良かったと思います。

廃部になった青島製作所野球部の部員たちが、城戸社長の会社のユニフォームを着て現れていたのを見た時にも、沖原さんたちみんなはこのまま野球を続けることができるのだということが分かって、ほっとしました。

選手たちの力を信じて的確な指示を出す手塚とおるさんのデータの大道監督も、とても良い監督でしたし、青島野球部とイツワ野球部がお互いに相手の強さを認め、イツワ電器の選手たちも力を合わせて頑張っているということが描かれていたところも、良かったのだと思います。

沖原さんには負けられないと気合いを入れていたイツワ電器のエースの如月さんが、沖原さんがいるおかげで自分が野球を好きだということを思い出すことができたのだという風に思っていたところも、最後、試合に負けた如月さんが、顔を見合わせた沖原さんの表情から気持ちを通じ合わせていたような場面も、とても良かったです。

ところで、最終回の放送前には、「炎の体育会TV」や「王様のブランチ」などのTBSの番組に、工藤阿須加さんの沖原さんたち青島野球部のメンバーと唐沢寿明さんの細川社長が出演していたのですが、昨日まで野球の試合の撮影をしていたと話していたので、その新鮮さのようなものも良かったのかもしれないなと思いました。「体育会TV」でのまさかの長嶋一茂さんとの対決も、面白かったです。

前回の物語から、青島製作所が一つにまとまり、経営の部分と社会人野球の部分もつながったこともあって、今回の最終回も楽しみにしていたのですが、自分たちの力を信じて「逆転」をすることのできた、良い最終回になっていたので、このドラマを見ることにして、最後まで見ることができて良かったとほっとしました。

私はあまり野球のことを知らないのですが、それでもとても楽しく見ることができたのは、やはり青島野球部の描き方が良かったからなのだと思います。そのため、「ルーズベルト・ゲーム」は、経営のドラマというよりは、社会人野球のドラマだった印象が強いのですが、劇中の音楽も良かったですし、最後まで諦めずに頑張るということを真っ直ぐに伝える、さわやかな物語になっていて良かったです。

「55歳からのハローライフ」第2話

NHKの土曜ドラマ「55歳からのハローライフ」の第2回「ペットロス」を見ました。

第2話は、定年を迎えて家にばかりいる犬嫌いの夫の高巻幸平(松尾スズキさん)との暮らしに嫌気が差し、柴犬のボビーの散歩と、散歩に行った公園で会う愛犬家仲間の義田さん(世良公則さん)との会話の時間を心の拠り所のようにしている妻の高巻淑子(風吹ジュンさん)が、ある日の散歩中に息苦しそうにして元気のなくなっていたボビーが心臓病を患っていたことを知り、一人きりで愛犬の看病を続ける中で不安に苛まれ、心身ともに追いつめられていく、という話でした。

夫の幸平さんは、広告会社を定年で辞めた後、ずっと家にいて、自分の部屋でブログを書くという日々を送っているようでした。犬を家に入れることを嫌う夫は、外では社交的で明るく、友人の会社経営者のパーティで元女優の妻(一路真輝さん)のことばかり褒めていて、その様子にも淑子さんは苛立ち、僅かに嫌みを言ってそれが夫に通じたことを喜ぶような感じで暮らしていました。

雨の日の愛犬の散歩では、淑子さんは、有名デザイナーで愛犬家仲間の間でも人気者の義田さんと二人で会うことができたようで、プーアール茶を用意して公園へ持って行っていたのですが、愛犬家の義田さんは愛妻家でもあり、病気で亡くした妻のことを大切に思っている人でした。そのような義田さんのことを、淑子さんは、心の中で密かに「よっしー」と呼んで夫の愚痴などを聞いてもらう妄想をしていたのですが、そのようなところなども、何となくリアリティがあるように思えて、面白く思えました。

義田さんの勧めで、元気のなくなったボビーを病院へ連れていった淑子さんは、ボビーが心臓病を患っていて、しかも症状が進んでいるために治る見込みがないということを知ってショックを受けたのですが、犬の毛が部屋に散らばることを嫌っていた夫はボビーの体調の心配よりも自分の食事のことを気にしていて、ますます夫に嫌気の差していた淑子さんは、納戸で寝起きをしてボビーの世話をすることに決め、そうして一人きりで弱っていくボビーと向き合ううちに、心身ともに疲れ果てていくのでした。

でも、そのような淑子さんを、次第に夫は心配し始め、リビングをボビーのために使えるようにし、淑子さんが出かける時には、代わりにボビーの様子を見てくれるようにもなっていきました。

そうして1ヶ月後、自分と夫に介抱されながら息を引き取ったボビーの葬儀を終えた淑子さんは、また夫との会話のなくなった家で、ぼんやりとした日々を過ごしていたのですが、妻の魂が愛犬に宿っているのかもしれないと話す義田さんから、もう一度犬と暮らしてみることを提案されて、夫にも話してみていたのですが、夫の返事は淑子さんの想像通りのものでした。その場面も、面白くて良かったです。

返事を聞いて笑う淑子さんを見て、夫は久しぶりに妻が声を上げて笑ったことにほっとしていました。

淑子さんは、気まぐれに夫のブログを読んで、愛犬の必死で生きようとしていた姿が妻を救っていたのだという風に理解していた夫の表には出さない気持ちを知ったようで、そこから、淑子さんの夫への気持ちも、前向きなものへ変化していったようでした。

私には、「倦怠期」というものがどのようなものなのか、よく分からないのですが、その夫婦間の溝のようなものを愛犬の存在が埋め、少しずつ変化させていたということが、丁寧に描かれていたように思います。

亡くした人を思い続けることは美しいが、美しいことが幸せに結びつくとは限らないというようなことを義田さんが淑子さんに話していましたが、そうだとすると、美しくないもの中には幸せに結びつくものもあるということかもしれないですし、ドラマを見ていた私も、その義田さんの言葉を聞いて、確かにそうかもしれないなと思いました。

他人に話すエピソードがないような関係性はつまらないものなどではなく、本当は気楽で良いものなのかもしれないなということも、義田さんの言葉を聞いて、改めて思いました。

あと、淑子さんたちとは同じマンションの隣人だったらしい第1話の主人公の富裕太郎(リリー・フランキーさん)と妻の凪子(戸田恵子さん)の場面も、自然な雰囲気でした。

脚本は大森寿美男さん、演出は加藤拓さんでした。第2話も、とても良かったです。

「妻は、くノ一 ~最終章~」最終回

NHKのBSプレミアムのBS時代劇「妻は、くノ一 ~最終章~」の最終回(第5回)を見ました。

浜路(中島ひろ子さん)に命を狙われていた平戸藩士の雙星彦馬(市川染五郎さん)の前に現れた織江(瀧本美織さん)は、浜路のおばちゃんと命のやり取りをすることになったのですが、彦馬さんに、殺さないでくれと言われて、動きを止めていました。戦っている二人を止めようとしていた彦馬さんは、浜路さんが立ち去ると、一緒に海の向こうへ行こうと忍の姿の織江を説得していたのですが、辛そうにしていた織江は、彦馬さんには私よりもふさわしい人がいると言って、また彦馬さんの前から姿を消してしまいました。

7月になり、彦馬さんは、平戸藩の前藩主の松浦静山(田中泯さん)から言われた通り、大島へ来た天竺丸に乗って異国へ立つため、伊豆の下田へ向かうことになり、寺子屋の子供たちに、お別れの挨拶をしていました。誰からでも自分の心がけ次第で学ぶことができる、何があっても元気を出せと伝えていた彦馬さんは、それから、同じお天道様の光を浴びている、同じ月を見ている、君たちが輝く星を見上げたとき、先生もどこかで同じ星を見上げていると思ってほしいと話して、子供たちと別れていました。

干物売りのおつる(松尾れい子さん)のことを好きだと答えた太郎吉(山崎掌さん)には、おつるさんが生みの母親であることを教え、おつるさんと一緒に暮らしてみないかと提案していました。頷いていた太郎吉は、それから彦馬さんと一緒に湯島天神の尋ね人の貼り紙を剥がすと、長屋の妻恋稲荷へお参りをして帰っていました。

織江は、夜、位牌と「いつの日か」の絵を持って旅だった彦馬さんの長屋の部屋の前に来ていたのですが、戸を開けたのは、静山の娘の静湖姫(マイコさん)でした。

静湖さんから姉であることを打ち開けられ、母親の雅江(若村麻由美さん)と静山のことを聞いて、織江は驚いていました。静湖さんは、姉として命じると言いながら、彦馬さんの元へ行きなさいと織江を説得し、いつの日か姉妹として会いたいと笑顔で織江を送り出していました。

抜け忍の織江を捕まえたい桜田屋敷のお庭番の川村真一郎(和田聰宏さん)は、奥右筆の奥寺勘兵衛(金井勇太さん)に下田に来た松浦家の船のことを話し、静山の行く手を阻めという指示を受けてすぐに動き出していました。

下田へ向かうことに決めた織江は、朝、白瓜の寒三郎(瀬川亮さん)に命を狙われ、戦わなくてはいけなくなってしまったのですが、二人の間に突然長い竹槍が入ってきました。織江を助けるために寒三郎さんに立ち向かっていたのは、浜路さんでした。

浜路さんは、織江を彦馬さんの元へ逃がすと、寒三郎から織江を守るために戦い始めたのですが、寒三郎の組み紐に足首を取られて家屋から引きずり出されて動くことができなくなっていた背中の辺りを、寒三郎の刀に突き刺されて致命傷を受けていました。

寒三郎が織江を追いかけて行った後、路上に残された浜路さんは、織江のことを自分に頼んでいた記憶の中の雅江さんに、これくらいのことしかできなかったと謝っていたのですが、すると目の前に雅江さんの姿が現れて、ありがとうと浜路さんに伝えていました。

平戸松浦家の水主の荘助(宅間孝行さん)が、伊豆の下田にやって来た彦馬さんを西海屋の小屋にかくまって漁師の衣装を渡していた頃、西海屋千右衛門(堀部圭亮さん)の船で三浦村から伊豆へ向かっていた静山一行は、追って来た川村さんの手下たちに囲まれていました。

そこには寒三郎もいて、静山が一度は落とした毒の吹き矢でもう一度狙われていたのを、織江が助けていました。

寒三郎は、念願だった静山と対決をすることになったのですが、静山の刀に巻き付いて捕らえた紐を跳ね返され、飛んできた紐のために集中が途切れた隙に、静山に斬り殺されてしまいました。

川村さんの部下の平沢重兵衛と戦っていた織江は、首を斬って平沢さんを倒すと、静山の前に出て、静湖さんから全て聞いたと伝えていました。西海屋さんと高杉新十郎(滝口幸広さん)は、彦馬さんの妻だと紹介された織江を初めて見て驚いていました。

寒三郎の笠からお守りの貝を取り戻した織江が、彦馬さんに会うために下田へ走っている時、松の陰から川村さんが現れたのですが、川村さんは、織江に、桜田屋敷へ戻って静かに暮らすよう勧めていました。織江は、桜田屋敷には自分と同じような女忍がたくさんいるのに、自分だけが静かに暮らすことなどできないということを川村さんに訴えていました。

彦馬さんに会えたのは平戸へ行けと命じた川村さまのおかげだと言われた川村さんは、彦馬さんを殺さなければならないと刀を抜き、それから織江と討ち合いになっていました。

小屋の外の物音に気付いた彦馬さんは、飛び出して織江を助けに向かい、怪我をした織江を討とうとしている川村さんに、自分は殺されてもいいから織江のことは解放してほしいと頼んでいました。川村さんの振り下ろした刀にも動じなかった彦馬さんに、川村さんは驚いていたのですが、それから無闇に彦馬さんに切りかかり、竹槍を手にした織江に突き刺れてしまい、織江を守ろうとする彦馬さんを尚も殺そうとしていると、織江は手裏剣を取り出し、雅江さんと同じように低く投げて、川村さんの息の根を止めていました。

小屋で織江の怪我の手当をしていると、静山と西海屋さんがやって来て、彦馬さんは、荘助さんの用意した服と雙星雁二郎(梶原善さん)が助けてくれたと、位牌を見せていました。静山は、娘の織江が無事なのを確かめて、ほっとした様子でした。西海屋さんの用意した小舟に彦馬さんと乗り込んだ織江は、父上と呼んで、静山と別れていました。

そして、「いつの日か」の絵のように、二人は月の下の海を小舟で渡り、伊豆沖から合図を送る天竺丸に乗船し、異国へ向けて旅立っていました。

今日は七夕か、と感慨深そうに彦馬さんと織江を天竺丸へ送り出していた静山は、結局、一緒に天竺丸には乗らないことにしたのでしょうか。その後雅江さんのお墓を訪ねていた静山は、その前に愛用の笛を置いてお参りをしていました。

静湖さんは、8度目のお見合いが決まったようで、楽しそうにしていました。

最後は、もう二度と離れないと誓った彦馬さんと織江が、異国の地を目指して、天竺丸で海を進んでいく場面で終わっていました。

脚本は金子成人さん、演出は山下智彦さんでした。

「最終章」というタイトルの通りに、完結編らしくまとまっていたように思います。

私としては、前作のままでも十分に良かったのですが、広い天の川を挟んで向かい合っていた「織姫と彦星」として、きちんと「再会」をする今作の終わり方も、やはり「ハッピーエンド」ということでは、良かったのかもしれないなと思います。少なくとも、ドラマの中の彦馬さんや織江や静山や雅江さんや雁次郎さん、そして今作の静湖さんや浜路さんたちがそれを望んでいたのですし、願いが叶って良かったです。

天竺丸がどこへ向かうのかは分からないのですが、無事に異国へ辿り着き、彦馬さんと織江がそこで幸せに暮らすことができるといいなと思います。

最終章の最終回では特に、若村麻由美さんの雅江さんが効果的に描かれていたことも、嬉しく思いました。

浜路さんとの場面や、川村さんに手裏剣を投げる織江に重なっていた場面など、光のように娘を守っている感じが伝わってきて、何というか、とても感動的でした。

今作の「妻は、くノ一」は、前作を見た方からの「続編を希望します」という声に答えて制作されたものなのか、当初から決まっていたものなのか、あるいは風野真知雄さんの原作の時代小説『妻は、くノ一』の通りの結末なのか、私にはよく分からないのですが、どちらかというと、私は連続ドラマの「続編」をあまり希望しないほうなので、私には完成度の高い作品だったように思えていた前作の後に「最終章」という続編が制作されるということを知った時には少し心配でもあったのですが、決して見ないほうが良かったというような印象ではありませんでした。マイコさんの静湖さんも良かったですし、「最終章」は「最終章」として(第4回と第5回は忍の物語らしくなっていたように思います)、それなりに楽しい物語になっていたように思います。
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Author:カンナ
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