「DOCTORS 3 最強の名医」第8話

テレビ朝日のドラマ「DOCTORS 3 最強の名医」の第8話を見ました。

「いいドクター」とは何かという定義が分からずに混乱していた堂上総合病院の外科医の森山卓(高嶋政伸さん)は、ベーチェット病を患っている担当患者で、性格が森山先生に似ているということで「プチ森」と呼ばれている淵森拓郎(金井勇太さん)のわがままな態度にも苛立っていたのですが、胃カメラや大腸カメラの練習台を務めたことで、研修医の瀬戸晃(浅利陽介さん)にはこれまで以上に慕われるようになっていました。

一方、外科医の相良浩介(沢村一樹さん)は、内科医の皆川和枝(伊藤蘭さん)と共に、「バッド・キアリ症候群」という肝臓の血管が詰まる病気のために堂上総合病院を訪れた久保浩子(阿知波悟美さん)の治療について考えていたのですが、久保さんは心臓にも持病があったため、久保さんや家族は、手術以外の方法での治療を希望していました。

患者さんのことと同時に森山先生を唆している医療グループ法人「満潤会」の動向を気にしていた相良先生は、満堂潤三郎会長(大和田伸也さん)に会いに行き、将来性のある堂上が満潤会の傘下に入るのはもったいない、僕は堂上の消化器外科を日本一にしたいと思っていると話して、堂上総合病院には満潤会が不要であることを率直に伝えていました。

東京医療大学病院を訪れた相良先生は、バッド・キアリの手術の仕方を恩師の教授に教えてもらいに行っていました。教授は、心臓に疾患のある患者の恐怖心を理解しないといけないと、相良先生に話していました。

堂上総合病院では、似たもの同士の森山先生と患者の淵森さんが喧嘩になっているのを看護師の相原亜美(黒川智花さん)が見て困っていたのですが、宮部佐知(比嘉愛未さん)は、病気で辛い思いをしているのは患者さんなのだから私は患者さんの味方になる、変わるべきなのは森山先生のほうだと、相原さんや吉川みずき(阿南敦子さん)に話していました。その会話を聞いていた看護師長兼副院長の田村戸紀子(宮地雅子さん)は、そのような宮部さんに感心していました。

相良先生は、久保さんと家族に、完治のためには手術しかないと、「直達手術」という手術方法を提案し、「チーム森山」の麻酔科医の千住義郎(斉藤陽一郎さん)にも説明をしてもらっていました。そして、不安そうな久保さんに、絶対に助けます、と約束していて、相良先生の言葉を聞いた久保さんは、手術を受ける決意をしていました。

北海道の大学病院に務めている先輩の青柳医師(枡毅さん)から「生体ドミノ肝移植」の協力を頼まれ、堂上たまき院長(野際陽子さん)と桃井事務長(小野武彦さん)の許可を得た相良先生は、月曜日、バッド・キアリの手術と生体ドミノ肝移植の手術を続けて行うことになり、青柳さんや病院関係者も見学室に来ていました。

ちゃんとした医師になった「チーム森山」の外科医の佐々井圭(正名僕蔵さん)と段原保(尾崎右宗さん)と千住先生と一緒に、久保さんの手術を始めた相良先生は、開腹後、肝臓に癌の腫瘍があるのを見つけて手を止め、佐々井先生たちに意見を聞き、少し考えてから、腫瘍の切除を追加したいと説明し、医師たちに納得してもらった上で手術を続行して、無事に久保さんの手術を終えていました。手術室の前で祈るように待っていた久保さんの夫と娘は、母親の手術が成功したことにほっとして、看護師の吉川さんや相原さんと一緒にケア室へ向かっていました。

その頃、森山先生は、急に腹痛を起こした淵森さんの緊急オペを瀬戸先生と行っていました。注目されるオペを行っている相良先生を妬みながら淵森さんの手術を終えた森山先生は、手術室の前に淵森さんの家族が一人も来ていないのを見て、期待されていないというのはかわいそうだよな、まるで俺だ、と自分を淵森さんに重ねて呆然としていました。

脚本は福田靖さん、演出は常廣丈太さんでした。

第8話も面白かったです。

相変わらず拗ね続けている“卓ちゃん”の場面も面白いのですが、相良先生が心臓に不安を抱えている患者さんのために母校で勉強をしたり、皆川先生や千住先生も一緒に患者さんを安心させる努力をしたり、宮部さんが一番辛いのは患者さんだから私は患者さんの味方になると宣言したりするような場面も、医療ドラマとしてとても良かったと思います。

相良先生が久保さんに言っていた、「絶対助けます」というような断定的な言葉は、実際の医師の方は使わないと聞いたことがあるのですが、ドラマの中の久保さんは、相良先生にそのように言われて、少しでも安心することができたのだろうなと思いました。

あと、これまでに相良先生が堂上総合病院を良い病院にしたいと思っているというところまでは分かっていたのですが、今回では、堂上総合病院の消化器外科を日本一にしたいという相良先生の目的が描かれていたので、そのようなところも良かったのだと思います。

予告によると、次回の第9話が最終回だそうです。次回だけで森山先生の性格がすぐに良いほうへ変わるとは思えないような気もするのですが、どのような展開になるのか、最終回も楽しみにしたいと思います。

「渡る世間は鬼ばかり 2015」

TBSの橋田壽賀子ドラマ「渡る世間は鬼ばかり 2015」の前編と後編を見ました。録画をしておいたものです。2週に渡って放送された、それぞれ2時間スペシャルのドラマでした。

2013年に放送されて以来ということで、私も見るのを楽しみにしていました。2014年の年末に俳優の宇津井健さんが亡くなり、ドラマの「おかくら」の岡倉大吉さんも昨年の12月30日に心筋梗塞で亡くなっていたのですが、ドラマの中では、新しい小さな仏壇に位牌が祭られている以外には、宇津井健さんの演じていた岡倉大吉さんの写真もなく、過去の映像を回想として使う場面もありませんでした。でも、そのほうが良かったように思います。大吉さんの存在は、登場人物たちの会話の中や、壁のハンガーに掛けられた仕事着にありました。

今回の中心的なテーマは、大吉さんが亡くなったことで、5人の娘たち、野田弥生(長山藍子さん)や小島五月(泉ピン子さん)、高橋文子(中田喜子さん)、大原葉子(野村真美さん)、本間長子(藤田朋子さん)が、岡倉家の遺産相続問題に直面するというものでした。

前編では、財産分与の計算をした結果、お父さんが亡くなったのだから「おかくら」を閉店して居抜きで買ってくれるという人に売れば遺産は一人約2000万円になると言い出した長子さんの提案に最初は戸惑っていた他の4人の姉妹たちが、それぞれ2000万円の使い道を思い付いていました。

野田家には、中学1年生になった孫の勇気(渡邉奏人さん)が連れてきた子供たちがたくさん来ていたのですが、13人にもなっているようで、「学童」のような感じになっていました。横川良武(吉田理恩さん)は、中学3年生になったようで、子供たちに食事を作っていた佐枝(馬渕英俚可さん)は、子供たちの勉強する空間が足りないことを気にしていて、相談を受けた弥生さんは、父親の遺産で家を塾のように改装することを思い付いていました。夫の良(前田吟さん)は、それほど乗り気な様子ではありませんでした。

再婚した亨(三田村邦彦さん)と旅行会社を経営している文子さんは、父親の遺産を、事業拡大のために新しくオフィスを借りる費用にしようと考えていました。

3歳になった双子の娘の育児と家事に追われながら、時々育児を楽しそうに手伝っては「イクメン」のように振る舞う夫の透(徳重聡さん)だけが設計士の仕事をしている現状に不満を感じていた葉子さんは、遺産で透さんを建築家として独立させ、子育てや家事をしながら夫婦で一緒に仕事ができるようにしようと考えていました。

五月さんは、夫の勇(角野卓造さん)には注意されていたのですが、まだ眞(えなりかずきさん)と貴子(清水由紀さん)の結婚に反対していて、息子がリハビリ中の義父の道隆(武岡淳一さん)の介護に追われて仕事に支障を来しかけている現状に怒っていました。眞君には、祖父の大吉さんが「幸楽」を継ぐかもしれない眞君のために積み立てていた800万円の入った通帳が残されていて、五月さんはそれを息子に渡していたのですが、眞君は、それを、娘夫婦に申し訳ない気持ちからいつも辛そうにしている義父の道隆さんを施設へ入れるために使おうと考えていました。ただ、五月さんの娘の愛(吉村涼さん)は、夫の誠(村田雄浩さん)に工場を持たせたいと五月さんに訴えていました。

長子さんは、訪問診療の医師をしている夫の英作(植草克秀さん)と暮らすマンションの部屋を買うために、そして「おかくら」を継ぎたいと言う高校生の娘の日向子(大谷玲凪さん)を料理人にさせないために、姉たちに相談して「おかくら」を売ることに決めていたのですが、青山タキ(野村昭子さん)や森山壮太(長谷川純さん)は、日向子ちゃんの思いが大切にされることを願っていました。

前編の最後、医者になってほしいと母親の長子さんに言われていた日向子ちゃんは自分の荷物をまとめて家出をしていました。

続きの後編は、日向子ちゃんがいなくなって慌てるものの「おかくら」を残して日向子ちゃんを料理人にはさせることにも躊躇する長子さんや、介護が必要な父親を抱えている貴子さんと離婚をさせたい五月さん、娘夫婦に迷惑をかけていると気にして死にたいとまで思い詰めていた道隆さんの思いを汲み取って、祖父の大吉さんが眞君のために残しておいてくれたお金で立派な施設に入れる決断をする眞君と貴子さんのことが描かれていました。

眞君のためにも別れたいと思っていた貴子さんは、父親を施設に頼むお金があることを眞君から聞かされてほっとしていました。そして、苦しんでいた道隆さんも、その決断をしてくれた眞君に感謝をしていました。

日向子ちゃんは、日向子ちゃんから相談を受けていたタキさんが預かっていたようでした。「おかくら」を残すことにどうしても納得しない長子さんに、タキさんは、日向子ちゃんを預かっていることを話し、「おかくら」を売るというのなら日向子ちゃんを帰すわけにはいかないと、料理人になっておじいちゃんのお店を継ぎたいという日向子ちゃんの強い気持ちを代弁して説得していました。

そして、長子さんは、「おかくら」を売らないことに決めたようでした。タキさんから連絡を受けて帰って来た日向子ちゃんは、母親が自分の思いを認めてくれて、これからもタキさんや荘ちゃんとお店を続けていくことができると知って喜んでいました。

父親の遺産の2000万円が入ってきた場合の計画を立てていた姉妹たちは、日向子ちゃんのために「おかくら」を残すことにしたという長子さんの決断を喜んで受け入れていて、両親の位牌も「おかくら」に置いておくことができることにもほっとしていました。弁護士と相談をしたという長子さんは、「おかくら」を「株式会社」にして、姉妹たちに株主として配当金を受け取ってもらうといたいという提案をしていました。それも楽しいかもしれないと納得した姉妹たちは、それから、日向子ちゃんが作って2階へ持ってきた料理をすごいと驚きながら食べていました。

その後、葉子さんは銀行からお金を借りて透さんと一緒に仕事のできる事務所兼自宅になる家を見つけることができたようで、愛ちゃんと誠さんの夫妻は、勇さんの提案で「幸楽」を担保にしてお金を借りて、自分たちの工場を手に入れることができたようでした。弥生さんの家に来ることになった家庭教師の先生も、そのまま子供たちに勉強を教えてくれることになったようでした。

五月さんは、長男の眞君が自分たちのところに戻って来ないということが常に不満のようだったのですが、これからは自分の仕事にも集中することができるようになった眞君が、昼の仕事をすることにしたという貴子さんと幸せそうに暮らしているという現状を一応認めることにしたようでした。

ナレーターは石坂浩二さんで、演出は清弘誠さんでした。

岡倉家の遺産相続騒動記という感じだったのですが、今作も安定して面白く、最後まで楽しく見ることができました。

「おかくら」が「株式会社」?として存続するという展開にも少し驚いたのですが、ともかく、無くならないことになって良かったです。長子さんから「おかくら」を残すことにしたと聞いた姉妹たちがすぐに納得していたところも、ごく普通の家族の流れというか、自然な感じがして良かったです。

何か変わったことが起こるというわけではないのですが、登場人物たちの日常が、実際の世の中の流れに沿って普通に描かれているというだけでも、見応えがあるのだと思います。登場人物はどのような決断をするのだろうとか、自分だったらどうするだろうとか、いろいろ考えながら見ることができるような気がします。

今作では、大吉さんの亡き後の「おかくら」の存続が問題になっていたので、特に後編の、日向子ちゃんを守りたいタキさんが少し自分勝手なところのある頑固な長子さんを静かに熱心に説得していた場面が良かったです。

タキさんのような人がいてくれるというだけでも、日向子ちゃんや「おかくら」は幸せなのだろうなと思いました。

子役の方が大きくなっていることに毎回驚くのですが、そのようなところも、このような長い作品のすごいところなのだろうと思います。今からは、このような長期のドラマ作品が作られることはないような気がするので、そのような意味でも貴重なドラマなのかもしれないなと改めて思いました。

「徒歩7分」最終回

NHKのBSプレミアムのプレミアムよるドラマ「徒歩7分」の最終回(第8回)を見ました。

黒崎依子(田中麗奈さん)の部屋にいたのはフランス人の女性(ブライアリー・ロングさん)は、妹の黒崎美紀(鮎川桃果さん)の婚約者の妹さんでした。美紀さんに言われた通りに、依子さんの鍵を開けて部屋で待っていたようでした。電話の向こうの美紀さんは、明日京都に行くから一晩だけ泊めてあげてと言って忙しそうに電話を切り、一晩泊まった妹さんは、翌朝京都へ旅立って行きました。

こたつに座った依子さんは、テーブルの上に漫画の道具を出していたのですが、その頃、帰宅途中、フェンスの前の道を歩いていた大島咲江(菜葉菜さん)は、依子さんが拾って掛けておいた小さなクマのぬいぐるみの代わりに「拾ってくれてありがとう」と書かれたメモが挟んであるのを見つけて泣いていました。

その後、漫画を描き始めた依子さんの部屋には、依子さんに復縁を求めていた元彼の遠藤光一(福士誠治さん)が遊びに来ていて、旅行雑誌を読みながらお正月に実家に帰ることを勧めていたたのですが、依子さんは、光一のことが好きかどうか分からなくなった、と正直に打ち明けていました。好き側に固着していたという依子さんの説明を聞いて、もういいよ、と部屋を出て行った光一さんを追いかけた依子さんは、私にとって光一だけが窓だった、外から射し込む光だった、と話し、もう行くけど追いかけて来ないでね、と言う光一さんに、ごめんねと謝って別れていました。

夕方、依子さんの部屋に遊びに来ていた咲江さんは、依子さんが漫画を描き始めていたことに少し驚いていたのですが、依子さんは、お弁当屋さんの長井さん(石野真子さん)に言われたことを咲江さんに話し、これまでにできなかったことはこれからの時間にできると、実家の父親に反対されて15年ほど漫画を描くのをやめていたけれどこれからの15年で取り戻せるかもしれないと答えていました。そして、これが描けたら一番最初にお弁当屋のおばさんに見せたいと笑っていました。

それから、お母さんって何なんだろう、と切り出していた咲江さんは、お正月には実家へ帰ることを依子さんに勧めながら、クリスマスプレゼントだと言って、依子さんに赤いベレー帽を贈っていました。少し戸惑っている様子の依子さんは、友達から何かをもらうのは久しぶりだから見た目より2倍嬉しいと言って、漫画家らしく見えるその帽子をかぶっていました。

2ヶ月後の完成を目指すと話していた依子さんに、咲江さんは、いつか読ませてと言っていたのですが、帰り際、よりちゃん、私引っ越すことにした、と高知の四万十の実家に帰ることを伝えていました。

依子さんは、何で?と咲江さんを止めようとしていたのですが、咲江さんは、娘の近くに痛いと思っていたけれど、そういうのやめて実家に帰ることにする、何がいいのか分からないから、母親とか言う前に人として自分のしたいことをすることにしたと話し、母さんのそばにいたいということもあると言っていました。

行かないで、と言ってしまった依子さんは、そのことを少し後悔したように、本当に行くのと訊いていたのですが、咲江さんは、向こうで年を越すつもりだと言って、帰り際、娘からよりちゃんに、とクマの代わりに置いてあった「拾ってくれてありがとう」のメモを渡していました。

そして、咲江さんは、元彼の春臣(平野勇樹さん)の運転する車の助手席に乗っていたのですが、春臣さんから教えられて窓からアパートの廊下を見上げ、廊下のカーテンの隙間から左腕だけで手を振る依子さんに、さよなら!いつか遊びに来てね!と叫んで別れていていました。

一人になってしまった依子さんは、廊下の隅で泣いていたのですが、そこに田中靖夫(田中圭さん)が来ていました。部屋に戻り、漫画を描き始めた依子さんの背後で、田中さんは正座をしていました。慰めていいのかどうか分からなかったらしい田中さんは、このような状況の中でも漫画を描くことができる依子さんのことを、前向きだと褒めていました。

依子さんは、未来は想定の範囲内だと思っていたけれど、それは過去の記憶で出来た未来で、本当の未来は記憶や経験では出来ていないと、咲江さんが言っていたことを田中さんに話していました。

今自分は記憶の崖に立っていて、死ぬか生きるかの崖に向かって一歩踏み出さなければいけない、未来は常に崖なのだと思うことにしたと田中さんに話していた依子さんは、軽く絶望していたけれど、何が起こるか分からないから望みがあると分かった、未来を過去の記憶から推測して想定の範囲内と思うから絶望する、でも未来はまだ来ていないから希望がないはずがない、と少し泣きながら、でも明るく話していました。

もし芽が出なかったらどうするのかと田中さんに訊かれた依子さんは、その時考えると前向きに答えていて、もうすでに手遅れなんですよ、私は、良い意味で、と言い、ダメだったら養ってください、食費やその他をお願いできませんか?と、背中を向けながら、話の途中から動揺し始めていた田中さんに頼んでいました。

翌朝、依子さんは、実家に電話をかけていたのですが、話していたのは父親だったようでした。お母さんのことを訊いたり、お正月に実家に帰ってもいいかと訊いたりしていました。

作(脚本)は前田司郎さん、演出は中島由貴さん、音楽は冬野ユミさんです。最後まで同じでした。

最終回も面白かったです。とても良かったです。

エンディングの歌の歌詞がいつもとは違っていたのですが、その場面も異なっていました。これまでは、部屋の内側から少し薄暗い廊下の先の玄関のドアが映されていたのですが、最終回では、その玄関のほうから、こたつに入って父親と電話で話す依子さんの背中とその向こうの窓から入る明るい光が映されていました。

咲江さんとの別れの場面は、ドラマを見ている私も、依子さんのように悲しく思えてしまったのですが、「記憶の崖」から一歩を踏み出してみる決意をした依子さんが、本当の未来は過去の記憶や経験では出来ていない、まだ来ていない未来に希望がないはずがない、ということを自分に言い聞かせるように田中さんに話す場面も、とても良かったです。

依子さんの妹の美紀さんのように何事にも前向きに、活動的に生きていくことができたなら、それが一番良いのだろうなとも思うのですが、私はどちらかというと依子さんのほうに近いので、一度は諦めた漫画を再び描き始めた依子さんが生きるか死ぬかは分からない崖を踏み出してみる「賭け」を始めたように、私も何か、いつの間にか封印しているかもしれない好きなことをちゃんと見つけて、頑張ることができるといいなと思いました。

依子さんと同じように、(あるいは人見知りなどではなかった依子さん以上に)「もうすでに手遅れ」かもしれない私の未来にも本当に「希望」はあるのだろうかと少し不安にもなるのですが、自分のことを考えて不安になった時には、このドラマの依子さんや咲江さんやお弁当屋さんの言葉を思い出してみようと思います。

身近な人たちとの関係性を大切にすることで、良い方向に環境が変わっていくこともあるということも、改めて思いました。

最初は「何もない」ような状態だった32歳の依子さんが、徒歩7分の範囲内で出会った人たちと関わることよって少し前向きに変化していく様子が、優しくて暖かい雰囲気の中に描かれているドラマだったので、「徒歩7分」は見ていてほっとするドラマでした。30分という長さも、ちょうど良かったのだと思います。時々登場するクマのぬいぐるみもかわいかったです。

咲江さんや田中さんのいる依子さんの何となくほのぼのとした世界は、やはり少しファンタジー的にも思えますし、その世界と比べて私のいる本当の現実の世界を思うとまた怖くなってしまうのですが、私もこのドラマを最後まで見ることができて良かったです。楽しかったです。

「○○妻」第7話

日本テレビの水曜ドラマ「○○妻」の第7話を見ました。

久保田正純(東山紀之さん)の家を出た「契約妻」の井納ひかり(柴崎コウさん)は、ビジネスホテル(カプセルホテル?)に宿泊しながら、夜の10時には目を覚ましてテレビに正純さんがキャスターを務める「NEWS LIFE」を点け、正純さんの様子を数秒見ては消すという日々を送っていました。

ひかりさんに家を出て行かれた正純さんは、家の中を散らかしたままにしながら、キャスターとしてのコメントにも精彩を欠くようになっていました。

ひかりさんのことを知った正純さんの家族の反応は、正純さんの上の姉の河西美登利(渡辺真起子さん)や、夫を亡くしてから性格が変わったようになった母親の仁美(岩本多代さん)はひかりさんのことを悪く言っていたのですが、美登里さんの長男の大輝(浦上晟周さん)は、自分が中学受験に失敗したように人生一度でもミスをしたらダメなのかとつぶやいていて、下の姉の久保田実結(奥貫薫さん)は、ひかりさんの味方のようになっていました。

父親のお墓参り(亡くなった子供も入っているのでしょうか)をしていたひかりさんを電話で怪しい宗教施設に呼び出し、怪しい教祖と一緒にいたところをひかりさんに救われていた実結さんは、幸せそうな人を見ると殺したくなるが自分よりも不幸そうな人を見ると助けたくなる、と自分の部屋に招待したひかりさんに話していました。実結さんの部屋には、実結さんがこれまでに失敗した仕事の、謎の健康食品や水の入った段ボール箱が積み上げられていて、なぜか大量のペンギンのぬいぐるみが散乱していました。実結さんは、それから弟の正純さんに会いに行き、ひかりさんが自分の部屋にいることを教えていました。正純さんが到着した時にはひかりさんの姿はなかったのですが、正純さんが帰った後、部屋の角のぬいぐるみの山の後ろからひかりさんは出て来ていました。

死ぬ前に最後にひと言言うとしたら何を言うか、ということを商店街の人に正純さんが聞く企画の夜の生放送のロケを密かに見に来ていたひかりさんは、覇気のない正純さんのリポート振りを見て残念そうにしていました。そして、「死ぬ前に最後にひと言言うとしたら、私はこう言います」と正純さん宛てのメールを書き、それを送ってはいなかったようなのですが、それから正純さんのマンションの部屋に向かっていました。

実結さんがいたことで部屋に入ることができたひかりさんは、実結さんが帰った後、ボロボロのスニーカーを脱いで下駄箱にしまい、荒れた部屋を見て驚いていたのですが、正純さんの部屋に自分が書いた感想のメモの束を見つけていました。そして、「私にはあなたが必要です」と書いたメモをリビングのテーブルの上に置いていたのですが、そこへ正純さんが帰宅し、それに続いて、正純さんの後を付けて来たという酔った風谷愛(蓮佛美沙子さん)がやって来て、出ようにも出られなくなってしまったひかりさんは、台所の陰に隠れて二人の会話を聞いていました。

ひかりさんは、ひかりさんと同じように正純さんのことを尊敬していて、久保田正純には久保田正純のままでいてほしいと訴える風谷さんの気持ちを正純さんが受け入れ、ひかりとは離婚すると言ったのを聞いて震えていて、二人がリビングを離れた後、正純さんのサインの入った離婚発表の書類を見てショックを受け、「私にはあなたが必要です」と書いたメモを持ち帰り、マンションの玄関の前で静かに破り捨てていました。

靴下のまま、いつもの交差点の横断歩道の前まで歩いて来ていたひかりさんは、正純さんに出そうとしていた「死ぬ前に最後にひと言言うとしたら、私はこう言います」のメールを見て、突然「まさずみー!」と大声で叫び、道路に出て、走ってきたトラックと衝突しそうになっていました。

脚本は遊川和彦さん、演出は鈴木勇馬さんでした。

今回は、主人公のひかりさんが最後に正純さんの名前を叫ぶまで一言も話さないというところが少し斬新だったような気がするのですが、ひかりさんの周囲の登場人物の会話や、ひかりさんの表情や行動によって、ほとんど気になることなく最後まで見ることができました。

正純さんの姉の実結さんがひかりさんの「不幸」を知って急にひかりさんの味方のようになっていたところも、それなりに良かったような気がします。風谷さんの正純さんへの意見や思いがひかりさんと同じようなものになっていたというところも、少し意外な感じがしたのですが、正純さんへの気持ちを同じようなものにすることで、アシスタントキャスターの風谷さんと、子供を死なせてしまった過去のあるひかりさんとを対比するというか、その差を広げるというか、そのようなことなのかなと思いました。

このドラマのタイトルの「○○妻」が「契約妻」だったとしても、その最初の趣旨は今の物語の中ではそれほど重要なものではなくなっているような気もします。ただ、一体どうすればひかりさんは救われるのかなということは、気になります。

「ゴーストライター」第7話

フジテレビのドラマ「ゴーストライター」の第7話を見ました。

火災に巻き込まれる一週間前、ゴーストライターの裁判に勝って記者会見を開いていた人気小説家の遠野リサ(中谷美紀さん)は、そこで駿峰社の取締役になった編集長の神崎雄司(田中哲司さん)に言っていた最後の切り札を出していたのですが、それは、息子と認知症を患っている母親のことを持ち出すもので、良い作品を発表するよりも私は今家族との時間を大切にしたいのだとマスコミ各社に向かって話していました。

川原由樹(水川あさみさん)は、退院して編集者の編集者の塚田真奈美(菜々緒さん)の部屋に戻って来たのですが、マスコミ関係者が実家に押しかけているニュース番組やインターネット上に書かれた自分に対する誹謗中傷、そしてリサさんの記者会見の様子を見て、さらに傷付いていました。

母親を軽蔑している息子の大樹(高杉真宙さん)は、遠野リサの母親に会いたい、と言い出し、今まで会ったことがなかったらしい祖母の元子(江波杏子さん)の介護付きマンションの部屋を母親のリサさんと訪れていたのですが、大樹さんの姿を見た元子さんにリサさんの婚約者や夫と勘違いされて、出て行けと言われて、母親からもそのように促されて、驚いていました。

それから家に戻った大樹さんは、この家を出て行くと荷物をまとめていました。目的はあるのかと聞かれた大樹さんは、遠野リサから離れることだと言って、大学はどうするの、一人でどうやって生きていくのと止めるリサさんを振り切って、家を出て行きました。

スーパーマーケットに買い物に出かけても、顔を知られている由樹さんは、すぐに周囲の人たちに気付かれて陰口を言われたり勝手に写真を撮られたりすることに苦しんでいました。そのようなある日、買い物帰りの由樹さんが交差点の横断歩道を渡ろうとしていた時、隣に止まっていた車の運転席にいるのがリサさんだと気付いて、過呼吸のようになって、横断歩道をふらふらと渡り切ったところで倒れるように座り込んでいました。そのような由樹さんの様子を見て駆けつけたリサさんは、由樹さんが落としたガーベラの花を拾おうとしたり、送って行くと心配そうに声をかけたりしていたのですが、リサさんのことがトラウマになっている雰囲気の由樹さんは、触らないで!、消えて!と必死に答えて、リサさんを遠ざけていました。

由樹さんの作品のファンでもある編集者の小田楓人(三浦翔平さん)は、由樹さんを遠野リサのゴーストライターにした神崎編集長を直接怒っていたのですが、神崎編集長から、川原由樹を動画ニュースサイトで話すように唆したのは君だという風に言われて、責任を感じていました。そして、いつか由樹さんの本を出したいと思っている小田さんは、小説を書いてほしいと由樹さんに話していたのですが、買い物帰りにリサさんに遭遇してしまった由樹さんは、そのような気分ではいられなくなっていたようでした。もう小説は書きたくない、小説を書かなければこのようなことにはならなかった、小説なんか書かなければ良かった、と、「消えたい」と思うくらいに後悔していました。

神崎さんは、常務の鳥飼正義(石橋凌さん)からもらった「金一封」で、息子と母親のことでも疲れ切っていたリサさんを温泉旅行に誘っていたのですが、湯河原の温泉旅館の部屋で温泉に出かけた神崎さんを待っていたリサさんは、調理場から出火したという突然の火事に巻き込まれていました。宿泊客たちは従業員の指示で外へ逃げ、リサさんも最初は逃げようとしていたのですが、部屋で転ぶと、逃げるのを思い留まって、部屋に迫り来る炎の中で死のうとしていました。しかし、しばらくしてリサさんは無事に、消防隊員によって救助されていました。リサさんが外にいないのを心配していた神崎さんは、救急車に乗せられたリサさんに付き添っていました。

朝、リサさんの病室には、リサさんを見守り続けている秘書の田浦美鈴(キムラ緑子さん)と共に、息子の大樹さんもお見舞いに来ていました。ベッドの上のリサさんのそばに立った大樹さんは、自分だけ楽になろうとするな、死んだら許さない、とリサさんに伝えていて、そのような大樹さんの言葉を聞いて、リサさんは泣いていました。

その後、退院したリサさんは、テレビ番組に出演していたのですが、『エターナルレシピ』のことを聞かれて、あの小説は私のアシスタントが書きましたと、最後の『窓際の席で待っています』までの作品を書いたのがゴーストライターの川原由樹さんであることを正直に認めていました。現場にいた神崎編集長は固まっていて、テレビを見ていた由樹さんは突然の展開に驚いていました。

脚本は橋部敦子さん、演出は山内大典さんでした。

第7話も面白かったです。私は遠野リサを捨てないという冒頭のところから、私は遠野リサを捨てたという最後のところまでが、きれいにつながっていたように思いました。

先生と私は利害のない関係ですから、と神崎さんに話していた秘書の田浦さんの場面も良かったのですが、長年リサさんの秘書をしている田浦さんはリサさんのことを、秘書として支えているという以上に、何か崇拝しているような感じでもありました。

由樹さんを心配して長野から出てきた元婚約者の尾崎浩康(小柳友さん)に、あなたは由樹にとって神様ではなく悪魔だったと言われていたようなリサさんは、悪魔の状態にあった「遠野リサ」を捨てることができたというか、「遠野リサ」を客観視することができるようになった感じだったのですが、それは、お見舞いに来た息子の大樹さんの言葉によって、本当は大樹さんに愛されているということを実感することができたからなのでしょうか。「遠野リサ」から解放されたような最後のリサさんの表情も印象的でした。

今回は全体的にゆっくりとした展開だったようにも思うのですが、リサさんが由樹さんを自身のゴーストライターだったと認めたことでどのような展開に変わっていくのか、次回も楽しみにしたいと思います。
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Author:カンナ
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