「探偵少女アリサの事件簿」

先日のテレビ朝日で放送されたスペシャルドラマ「探偵少女アリサの事件簿」を見ました。女優でフィギュアスケーターの本田望結さん主演の、オスカープロモーション制作のドラマです。

原作は、私は未読なのですが、東川篤哉さんの小説『探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて』です。東川篤哉さんは、フジテレビでドラマ化されていた「謎解きはディナーのあとで」の原作者の方でもありました。

私は「謎解きはディナーのあとで」のドラマをあまり面白く思うことができなかったので、今回のドラマもどうなのかなとは思いつつ、一応録画をしておくことにしました。

「探偵少女アリサの事件簿」は、世界的に活躍している名探偵・綾羅木孝三郎(岩城滉一さん)の一人娘でシャーロック・ホームズ好きの少女・有紗(本田望結さん)が、叔母の瑤子(大河内奈々子さん)と一緒に出掛けた絶海の孤島の須崎家の屋敷で謎の連続殺人事件に巻き込まれ、それが「不思議の国のアリス」に見立てた殺人だと気付き、お屋敷の家政婦の奥野智美(名取裕子さん)や怪しい市議会議員の神木章介(田中圭さん)に助けられながら、脱獄した元芸術家の殺人犯・相良恭司(宮川一朗太さん)が関わる連続殺人の真相を解き明かしていく、というような話でした。

脚本は谷口純一郎さん、監督は星田良子さんでした。

電波の届かない絶海の孤島のお屋敷、家主によって集められた一見すると共通点のなさそうな複数の人間、有名な文学作品になぞらえた連続殺人、刃物で切られた電話線、警察と連絡が取れず嵐で船も出せない“密室”の状況など、(昔のドラマ「金田一少年の事件簿」風の設定というか)いろいろ既視感が強い設定の2時間ミステリーだったようにも思うのですが、主人公の有紗さんの服装も含めて、あえて「ベタ」な要素を取り入れていたということなのかもしれません。

夫婦間のドメスティックバイオレンス(DV)とか、お金のための臓器移植とか、20年前の娘の死とか、政治家による隠蔽とか、事件の背景にあったものは意外と暗くて重かったのですが、その部分は台詞の中で説明されていただけで、映像での描写があったというわけではありませんでした。

有紗さんに怪しまれていた市議会議員の神木さんは、その神木さんに頼まれて成り済ましていた橘良太という便利屋さんだったのですが、ドラマの後半というか、中盤は、田中圭さんの演じる橘さんが有紗さんの代わりに事件を探っていて、最終的には、“ホームズ”の有紗さんの相棒の“ワトソン”になっていました。

「名探偵コナン」の小学生のコナン君の探偵活動にも一応大人の協力があるのですし、探偵少女の有紗さんの活動にも大人が必要ということなのかもしれません。

溝の口の綾羅木家を突然訪ねてきた橘さんが、探偵の両親が留守にしている自宅に一人でいた有紗さんをラーメン屋さんに連れ出す、という展開には、ラーメン店の店主が善良な市民だったならとりあえず警察に一報を入れるのではないかと私には何となく思えてしまう感じもあったのですが、本田望結さんの有紗さんと田中圭さんの橘さんは良かったように思いますし(ドラマの内容が面白かったというのとは少し異なるのですが)、スタッフの方が続編を作ろうと思えば作ることができるような探偵少女ドラマであるようにも思えました。

「悪女たちの真実 西太后」

先日のNHKのBSプレミアムで放送されていた「中国王朝 よみがえる伝説 悪女たちの真実 西太后」という番組を見ました。

清王朝の末期を50年近く支えたにも関わらず清王朝を滅亡させた元凶にもなった悪女とされる女帝・西太后とは本当はどのような人物だったのかを探るドキュメンタリー番組でした。タイトルに「悪女たち」とあるので、この番組はシリーズになっているのかもしれません。

中国の紫禁城などを旅していたのは、女優の戸田恵梨香さんと、作家の浅田次郎さんでした。私は、浅田次郎さんの小説『蒼穹の昴』は未読なのですが、以前NHKの総合テレビで放送されていた日中合作の連続ドラマ「蒼穹の昴」をとても好きで見ていました。そのドラマで西太后を演じていたのは女優の田中裕子さんでした。

浅田次郎さんは、悪女とされている西太后は、本当は政治に熱心な優しい女性だったのではないかと考えていました。

その「蒼穹の昴」の作者の浅田次郎さんがいたからなのかどうかは分かりませんが、番組では、2年前から一般公開されるようになったという、定東陵の、盗掘の被害を免れたという西太后の靴や着物や「寿」の書や掛け軸の梅の絵などが紹介されていたのですが、海外メディアには初めての公開ということでした。夏服も高いヒールの靴にもきれいな刺繍が施されていたのですが、西太后の身長は164cmで、足のサイズは27cmだったのだそうです。

当時の女性には珍しく父親の方針で読み書きができるように育ったという西太后は、咸豊帝のお后選びに参加して選ばれたのだそうです。お后選びへの参加は、清国全体の約1割しかいない満州族の女性の義務でもあったのだそうです。

「蒼穹の昴」のドラマを見ていたためか、私には、西太后に悪い人だという印象は特にないのですが、光緒帝から権力を奪い取って幽閉した西太后には、今でも悪い人だという印象が付きまとっているということでした。

1898年の8月6日に西太后が甥の光緒帝を幽閉した事件を「戊戌の政変」と言うそうです。番組では、台湾の大学の雷教授という方が新しく発見した、「戊戌の政変」になるまでの出来事を3年前、2か月前、前日、と追っていたのですが、雷教授の見つけた文献によると、これまでの保守派の官僚たちを追い出して革新派の若手による政治の近代化、西欧化を目指していた光緒帝を西太后が突然幽閉したのは、その背後にうごめくイギリスや日本の動きを察知したからだったようでした。

文献にあったイギリス人の「李提摩太」とは、イギリス人宣教師のティモシー・リチャードという人物のことで、リチャードは、清の光緒帝や革新派の官僚たちと共に清国の在り方を変えようとしていたのですが、そのやり方というのは、外国人を招いて外国人にまとめさせるというものだったようでした。文献には、リチャードが総理大臣を辞めたばかりの伊藤博文を光緒帝に会わせたということが書かれていました。

私はこのことを知らなかったように思うのですが、日本ではどのくらい知られていることなのでしょうか。長州とイギリスは幕末以降つながっていたようですから、イギリス人のリチャードと長州出身の元総理大臣の伊藤博文がお互いの利益を話し合って混乱しかけている清の皇帝に会うということもあり得ることであるように思えました。

光緒帝に退けられた保守派の役人からの連絡でそのことを知った西太后は、清が外国に乗っ取られる事態を防ぐために、急いで光緒帝を幽閉し、再び政治の実権を握ったということでした。西太后は、そうして外国人を排斥しながらも、光緒帝が進めようとしていた近代化の政策のいくつかは進めたそうで、漢族の風習だった女性の「纏足」を禁止して女性を解放し、漢族と満州族との結婚も解禁し、官吏に漢族を登用することも始めたそうです。

市中へ出て一般市民の中に入ることもあったという西太后は国民に圧倒的な人気があり、亡くなった時にはたくさんの国民が葬列を囲んだそうです。当時の西太后は「大母」や「国母」と慕われる偉大な存在だったようでした。

西太后は悪女であるとの印象を世間に与えたのは、イギリス人のエドモンド・バックハウスという人物による『西太后治下の中国』という英語で書かれた本が原因なのだそうです。当時の清にいたその人物は、スパイ活動をしていた人物だということが今では分かっているそうです。私はその人物のことも知らなかったですし、本も未読なのですが、清国の乗っ取り計画を西太后に見抜かれて退けられたイギリスが、腹いせに出したような本なのかなという感じもしました。ともかく、その本によって西太后の印象は悪くなったのだそうです。

そして、西太后の死後、満州族の役人たちが再び自分たちだけで政治を運営しようとしたため、少数の満州族に長い間支配され続けていた多数の漢族が反乱を起こし、西太后の死から僅か5年後の1912年、最後の皇帝の宣統帝(愛新覚羅溥儀)が退位し、清王朝は滅亡したということでした。

光緒帝は、幽閉されている間に病死したということなのですが、10年ほど前に行われた棺の遺髪の調査によって、大量の砒素を摂取して死亡したということが分かったそうです。この死については、番組では、西太后の命令で暗殺されたのではないかと言われていました。

浅田次郎さんとは別々に旅をしていた女優の戸田恵梨香さんは、葉赫那拉根正さんという方に会いに行っていたのですが、西太后がとてもかわいがっていたという弟の葉赫那拉桂祥さんを曾祖父に持つ方でした。部屋には、西太后が弟に贈ったという横書きの「寿者仁」の書がありました。右から読みます。優しい人は幸せになれるというような意味の言葉だそうです。それから、戸田さんは、葉赫那拉根正さんに、西太后が冬によく着ていたという着物を着せてもらっていました。絹の着物のようでした。黒地に刺繍のあるきれいな着物で、西太后が着ている写真も残されていました。すごいです。

西太后が書いたという「林為鳳翔」(これも右から読みます)という書の言葉が紹介されていたのですが、鳳凰は女性を指しているそうで、女性たちよ飛び立て、というような意味が込められているのだそうです。解説を聞いた戸田さんがかっこいいと言っていたのですが、女性解放の言葉だとするなら、本当にかっこいいなと思いました。

歴史的に、日本も外国も、権力を持つ人間には男性が多いようですし、権力を持った数少ない女性たちが「悪女」と呼ばれるなどして、悪い人だという噂を広められる背景には、もしかしたら、強い女性に対する男性の側の畏怖や嫉妬の念のようなものもあるのかなと思います。

徳川将軍家の江戸幕府は265年ほど続いたそうなのですが、満州族の愛新覚羅家の清は276年続いたのだそうです。このことを知った時には、大体同じくらいだったのだなと、少し不思議な感じがしました。江戸時代の終わりも、清王朝の終わりも、西欧の影響と内戦でした。植民地的にされるとしてもされないとしても、西欧列強の武力や経済力や思想に支配されていく当時の時代の流れというのは、強いものだったのかもしれないなと改めて思いました。

西太后がもしも光緒帝を幽閉しなかったなら、清はどうなっていたのでしょうか。そのままイギリスや明治の日本に支配されていたのでしょうか。それとも、欧米や日本の影響はあったとしても、植民地的になることはなかったでしょうか。満州国の再建を目指して結局日本に裏切られてしまったという、「男装の麗人」として有名な清の王女の川島芳子さんのことを少し思い出します。

ともかく、今回の西太后の特集を、私も見ることができて良かったです。約1時間の番組でしたが、興味深く見ることができました。面白かったです。

「A LIFE~愛しき人~」第3話

TBSの「日曜劇場」のドラマ「A LIFE~愛しき人~」の第3話を見ました。

第3話は、小児外科の指導医の認定を目指して論文を書こうとしている壇上深冬(竹内結子さん)が、腹痛を訴えて母親(紺野まひるさん)と壇上記念病院に来た成田友梨佳さんを心臓血管外科医の沖田一光(木村拓哉さん)と再検査し、友梨佳さんの腹痛は心因性の腹痛ではなく膀胱が空いた時に起こりやすくなっていた腸捻転によるものだったと知るのですが、前に心因性と診察した医師が小児外科治療学会の権威の蒲生教授だったことから、院長で父親の虎之介(柄本明さん)に手術を行うことを反対され、副院長で夫の壇上壮大(浅野忠信さん)からも友梨佳さんの手術に関わることを反対され、友梨佳さんから手を引くべきか迷う中で、目の前の患者を救うことができないのなら壇上記念病院を辞めると言う沖田さんに諭され、自分の未来を決断していく、という話でした。

脚本は橋部敦子さん、演出は加藤新さんでした。

今回には、沖田さんが実家に戻る場面がなかったので、父親の寿司職人の一心(田中泯さん)との場面はありませんでした。

沖田さんは基本的には小児外科医だということだったのですが、今回は、病院長の親を持つ深冬さんと井川颯太(松山ケンイチさん)の対比も良かったです。

コミカルな雰囲気になってきた松山ケンイチさんの演じる外科医の井川さんが、木村拓哉さんの演じる天才的外科医の沖田さんと及川光博さんの演じる第一外科部長の羽村圭吾さんの間に挟まれている立場になっている感じも面白く思えましたし、井川さんが論文を書かない沖田さんに、論文の重要さを訴える場面も良かったです。

論文を書く医師がいるから他の医師たちがその論文の内容を次の患者さんのために役立たせることができるというようなことを井川さんが沖田さんに言う場面を見ていて、確かにそうかもしれないと思いました。

院長の虎之助さんは、気の合わない副院長の壮大さんの味方をする銀行員から経営者としては壮大さんのほうが優れていると指摘されて焦り、壮大さんは、深冬さんが医師として沖田さんを尊敬して近付いていくことに焦っていました。壮大さんは第1話では壁に穴を空けていましたが(壁の穴は額で隠されたままになっています)、今回の第3話では自分の指示を無視して友梨佳さんの手術に参加した深冬さんが沖田さんと一緒に手術を行う映像の流れるテレビのリモコンを握り潰しそうになっていました。

権威に逆らうことに迷っていた院長でしたが、友梨佳さんの手術が無事に成功すると、蒲生教授に連絡して、診断ミスを言わないようにする代わりに、娘の深冬さんの論文をちゃんと読んでくれるように頼んだということでした。そのことを沖田さんに話した深冬さんは、医師として母親としてどう生きればいいか目の前が開けたような気がすると沖田さんに感謝していました。

そうして、自分は同僚たちから「0.5人」と思われていると気にしていた深冬さんは、いつも時短で帰る私の分も仕事をしてくれてありがとうと、同僚たちにお礼を言って明るく帰ることができました。

沖田さんを尊敬しているオペナース(手術室看護師)の柴田由紀(木村文乃さん)から、愛されているんですね、と言われて不思議そうにしていた深冬さんと、壮大さんと沖田さんの恋愛?の要素は少し面倒そうな感じもするのですが、医者ドラマとしては安心して見ることのできる安定したドラマになっているような気がしますし、次回もそれなりに楽しみにして見てみようと思います。


ところで、このドラマの後に放送されている「ワザビト」という5分ほどのミニ番組で、とても小さな電球を手作業で作っている細渕電球という東京の荒川区の会社が紹介されていて、フィラメントの短いそのとても小さな電球は医療用にも大平貴之さんの小さなプラネタリウムの機械にも使われているそうなのですが、その中で、LED電球の白色は疑似白色だから赤い血の色が緑色に見えることがあると言われているのを聞いて、少し驚きました。私の部屋にあるLEDの光で赤色のものを照らして見ても普通に赤色に見えるので、全く気付きませんでした。光がなければ色はないことになるのですし、光と色の原理で考えると確かにそうなのかなと、電気工学にも詳しくない私は漠然と思うのですが、今の私に見えている色と他の人に見えている色と誰かの脳に補正されていない本当の色とは違うのかもしれないということも改めて思い、少し不思議な感じがしました。

「おんな城主 直虎」第4回

NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第4回を見ました。

第4回は、井伊家の本領安堵の条件として正式に出家をすることになった剃髪のおとわ(後の直虎、新井美羽さん)が龍潭寺の南渓和尚(小林薫さん)に「次郎法師」という井伊家の家督を継ぐ者の名前を与えられ、兄弟子となった昊天(小松和重さん)と傑山(市原隼人さん)の下で厳しい修行生活を始める、という話でした。

おとわは、出家をしたら許婚の井伊亀之丞(藤本哉汰さん)とも夫婦になることができないということを忘れていたようで、小野家の嫡男の鶴丸(小林颯さん)に指摘されて出家を辞めたくなっていたのですが、母親の千賀(財前直見さん)にさすがは井伊の姫だと褒められ、出家を受け入れていました。しかし、「餓鬼」たちの分も含めた少ない龍潭寺の食事の量に耐えきれなくなったおとわは、すぐに実家の乳母のたけ(梅沢昌代さん)のところに戻ってきたので、母親に井伊を潰す気かと追い返されてしまいました。

ある日、おとわは、南渓和尚から、食べ物をもらってはどうかと「托鉢」を勧められ、元気良く村の市へ出かけたのですが、小僧さんに食べ物を分けてくれる人はいませんでした。お腹を空かせたおとわは、お昼休みで人のいなくなった畑から野菜を盗んでしまいました。井戸のそばで隠れて食べているのを鶴丸に見つかったおとわは、修行生活の愚痴をこぼし、こんなことになるのなら鶴丸と夫婦になったほうが良かったと出家をしたことを後悔して、亀之丞の“竜宮小僧”になるとの約束を果たすことができないと落ち込んでいたのですが、冷静な鶴丸から、僧として亀之丞を支える“竜宮小僧”になることもできるのではないかと言われて、はっとしていました。

龍潭寺に戻ったおとわは、亀之丞を助ける僧になるために修行を頑張る決意を南渓和尚に伝え、村の人たちの“竜宮小僧”になることにしました。お寺に届いた瀬名(丹羽せいらさん)からおとわへの手紙には、蹴鞠に勝って今川の龍王丸の妻の座を射止めたことが書かれていました。南渓和尚は、自分の力で今川の人質になる事態を回避したおとわに奇跡のようなものを感じ、井伊家の後継ぎとして、おとわを、蝶よ花よと育てるものではない、と思い、在家ではななく出家をさせたということでした。

一方、出家したおとわを心配する父親の井伊直盛(杉本哲太さん)は、今川の命で井伊家の目付となった筆頭家老の小野和泉守政直(吹越満さん)が、今川から井伊直満の領地を与えられた問題に悩んでいました。小野政直に憤る井伊直平(前田吟さん)は、直満のお墓で、小野政直に殺され洞窟で遺体として発見された北条の使者の息子に出会い、その人に小野政直のことを話して小野への仇討ちをさせるということを思い付いていました。

井伊家と今川家と北条家を巻き込む事件に発展することを心配した直盛は、小野政直がおとわの友達の鶴丸の父親であるということも考えて、鶴丸から父親を奪うことはできないと、政直を仇討ちから守ることにし、命を助けた政直から、今川に与えられた直満の領地の半分を井伊に戻す約束を取り付けたようでした。

お経を唱えながら村の市を歩いていたおとわは、亀之丞の笛の音を聴いて振り返っていたのですが、そこにいたのは別人でした。

そうして、一気に9年の時が流れたようで、最後は、柴咲コウさんの演じる次郎法師に代わっていました。

作(脚本)は森下佳子さん、演出は福井充広さんでした。

剃髪したおとわが「一休さん」のように見えた第4話「女にこそあれ次郎法師」も、とても面白かったです。

でも、楽しかった子供時代のおとわの物語は、4週目の今回で終わってしまいました。

おとわに修行の道を歩ませる猫好きの南渓和尚も良かったですし、市原隼人さんの演じる僧の傑山が、これまでのように勝手に門を通ろうとするおとわを何度も抱えて門の外に連れ戻していた場面も面白く思えました。

「餓鬼」とか「作務」とか「托鉢」とか、仏教用語の出て来る修行の場面も良かったですし、そのおとわの修行が人助けをする“竜宮小僧”につながっていく感じも良かったです。後の直虎(次郎法師)が民のことをよく考える城主になることができたのには南渓和尚の元でのこの修行生活があったからなのかもしれないということがよく伝わってきました。

亀之丞の笛の音を聴いたように思えていた最後のおとわが少し寂しそうだったので、最後はおとわの明るい表情で次の柴咲コウさんのおとわに代わってほしかったようにも思えました。

あと1か月くらいおとわの子供時代の物語が続いても良かったのではないかと思えるほど、私には、新井美羽さんの演じる井伊の姫のおとわが清々しく思えていました。上手く伝えることができないのですが、見事だったように思います。

逃亡中の亀之丞の場面は少なかったですし、鶴丸の場面もそれほど多くはなかったのですが、藤本哉汰さんの演じる亀之丞も、小林颯さんの演じる鶴丸も、とても良かったです。

おとわと亀之丞と鶴丸の子供時代の物語が終わってしまったのを、もったいないというか、少し寂しく思うのですが、俳優さんが柴咲コウさんと三浦春馬さんと高橋一生さんに代わり、本格的に次郎法師の物語が始まるらしい次回からの「おんな城主 直虎」も見てみようと思います。

あと、今回の本編の後の「直虎紀行」は、直虎の曾祖父の直平が建立したという、静岡県浜松市の龍潭寺でした。私は行ったことがないのですが、映像の中で紹介されていた、小堀遠州が作ったというお庭の景色がとてもきれいでした。

「精霊の守り人II 悲しき破壊神」第2回

NHKの大河ファンタジー「精霊の守り人II 悲しき破壊神」の第2回を見ました。

第2回は、タルシュ帝国と戦うことになったサンガル王国を援護するため、一隻の船で祖父でもある海軍大提督のトーサ(伊武雅刀さん)と星読博士のシュガ(林遣都さん)、帝(藤原竜也さん)の送り込んだ狩人のモン(神尾佑さん)やジン(松田悟志さん)と共に海を渡る新ヨゴ国の皇太子のチャグム(板垣瑞生さん)が、父親の意に反し、同盟を求めるためロタ王国の南部の港に寄り、領主のスーアン(品川徹さん)の案内で、国王のヨーサム(橋本さとしさん)と対面する、という話でした。

今回は、ロタ王国の南部のツーラムという港町の場面から始まっていて、そこにはヒュウゴ(鈴木亮平さん)やセナ(織田梨沙さん)という船乗り(海賊?)がいました。ロタの王のヨーサムは病気のようで、自分の亡き後は弟のイーハン(ディーン・フジオカさん)に国を任せようとしていました。

ヨーサムと会ったチャグムは、新ヨゴ国との同盟をヨーサムに求めたのですが、ヨーサムとの間に絆は生まれたものの、ロタ王国はタルシュ帝国の要求に応じて開港し、貿易を行うことになっていると断られてしまいました。

そうしてロタ王国の港を離れ、サンガル王国を目指す新ヨゴ国の船は、夜、大量の船に行く手を阻まれるのですが、その船はサンガル王国のものでした。仲間の命を守ることを優先するため、サンガル王国の捕虜となることを決めたトーサは、孫のチャグムに生きていてほしいと話して船員の服を着せて送り出し、自身は大切な船をサンガル王国に奪われることを防ぐため、船に火をかけ、運命を共にしたのでした。

一方、ロタ王国のバルサ(綾瀬はるかさん)とタンダ(東出昌大さん)は、追って来た呪術師のスファル(柄本明さん)から、アスラ(鈴木梨央さん)の中にいる存在はチャグムのノユーク(新ヨゴ国ではナユグと呼ばれています)とは違うと説明されていました。しかし、その途中で、小屋に隠れていたアスラの兄のチキサ(福山康平さん)が3人の中に飛び出して来て、アスラはその存在を母親のトリーシア(壇蜜さん)だと思っていると、アスラが3人の話を聞いて傷つくかもしれないのを防ごうとしていました。

スファルは一度帰ったのですが、しばらくして、バルサとタンダとチキサは食べ物に混入されていた睡眠薬か何かで眠らされてしまい、その隙にスファルの娘のシハナ(真木よう子さん)にアスラを誘拐されてしまいました。バルサはシハナの炎の幻覚を追い払って馬でアスラを救出に向かい、目を覚ましたアスラをシハナから取り戻すと、その日はタンダたちのところへは戻らずに遊牧民の村で休むことにしました。

バルサは、“神様”の力を使って悪い人たちに捕まっているかもしれない兄を助けに行こうと考えているアスラに、悪い人たちかどうかというのはアスラが決めることではない、こちらから見れば向こうが悪い人でも、向こうから見ればこちらが悪い人かもしれないと説得しようとしたのですが、アスラは、お母さんを殺したのは悪い人たちだ、私はお母さんを殺した人たちを許さないと泣きながらバルサに訴えていました。

脚本は大森寿美男さん、演出は中島由貴さんでした。

第2回も、ロタ王国でアスラを守ろうとしている主人公の用心棒のバルサの話と、新ヨゴ国の皇太子のチャグムの話と、二つありました。今は別々に進んでいる二つの物語ですが、いつかは一つになるのかもしれません。

どこの国の誰というのが、第1話の時よりは私にも分かるようになってきたようにも思うのですが、よく聞いていないとすぐにまた分からなくなってしまいそうです。

サンガル王国の船に移ったチャグムは、祖父のトーサが船と共に沈んでいくのを見ていることしかできなかったのですが、チャグムには、空を飛ぶ水の民が新ヨゴ国のほうへ渡っていくのを見ることはできても、水を操ることができるとか、そのような能力はないということなのでしょうか。

スファルとシハナが謎の存在を宿したアスラをどうしようとしているのかということも、まだはっきりとは描かれていません。シハナはアスラを殺さずにどこかへ連れ去ろうとしていました。

原作の小説を未読の私には判然としない部分もあるのですが、物語の展開や映像などはそれなりに面白いのですし、次回の物語も楽しみにしていようと思います。
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