「4号警備」第4回

NHKの土曜ドラマ「4号警備」の第4回を見ました。

第4回は、ある港町の市長選に立候補した元学校教師の熊田典子(伊藤蘭さん)の選挙事務所にトラックが突っ込んで来て逃走するという出来事が起き、敵の卑劣な手に屈するなと事務長の甲本富雄(高橋光臣さん)は警察への通報を拒否した数日後、インターネットに上げられているトラック事件の動画に違和感を持った警護を行う民間の警備会社ガードキーパーズの警備員の朝比奈準人(窪田正孝さん)と石丸賢吾(北村一輝さん)と上野由宇(阿部純子さん)が、熊田さんの元教え子の不良少年でもあった地元の小さな建設会社の甲本さんによる熊田さんを選挙で勝たせるための自作自演だったことに気付き、それを知って怒る熊田さんに甲本さんが追い出された翌日から、選挙事務所には熊田さんに反発する住民の一部の人たちによる激しい嫌がらせが始まる、という話でした。

作(脚本)は宇田学さん、演出は松園武大さんでした。

今回は、人生に孤独を感じていた元教師の熊田さんと、子供の教育に熱心だった熊田さんを市長にしてその力で自分の会社を立て直したいと考えていた教え子の甲本さんの話だったのですが、第4回も良かったです。

最後、熊田さんに反発する住民たちの前で誠実に演説を行った熊田さんは、自分を市長選挙に立候補するよう誘ってくれたことを、甲本さんに感謝していました。そして、しっかりと“ボディーガード”をしてくれた4号警備の朝比奈さんと石丸さんと上野さんにもお礼を言っていました。

朝比奈さんと石丸さんの葛藤の場面は少し減っていたように思うのですが、ストーカー被害の後遺症の残る上野さんが精神的に少しずつ強くなっていたところも良かったように思います。

石丸さんと離れてい暮らしている娘の楓(久保田紗友さん)は、父親に電話をしようとしていて、その楓さんに会った朝比奈さんは、熊田さんの警護後の銭湯で石丸さんに娘に連絡をするよう話していました。

一方で、警備部長の池山幸雄(片岡鶴太郎さん)は、朝比奈さんを心配する元上司の警察官(佐戸井けん太さん)から、朝比奈さんの交際相手の女性を死に追いやったストーカー(賀来賢人さん)が2週間後に仮釈放されるという情報を教えられました。

約30分のドラマなのですが、内容が充実しているように思えますし、面白いです。次回も楽しみにしていようと思います。


ところで、このドラマを見た後、私は(フジテレビの「世にも奇妙な物語2017春の特別編」やNHKのBSプレミアムの「ヨーロッパ 黒猫紀行」もあったのですが)「NHKスペシャル」の「私たちと『象徴天皇』 ~政府の有識者会議『最終報告』を受けて~」という生放送の特集を見ることにしました。司会は三宅民夫アナウンサーで、スタジオのゲストは東京大学名誉教授で「有識者会議」の座長代理の御厨貴さん、國學院大学講師の高森明勅さん、神戸女学院大学准教授の河西秀哉さん、慶應義塾大学教授の片山杜秀さん、麗澤大学教授の八木秀次さん、タレントの宮崎美子さんと吉木りささんでした。

最近のNHKの生放送の特別番組の中には、生放送中にVTRを見るだけというものもあるのですが、今回は一応ちゃんと生放送の対談企画になっていました。NHKのことですから台本はあるのかもしれませんが、テレビ朝日の「朝まで生テレビ」(昨日の深夜に放送30周年を迎えていました)を大人しくしたような感じでもありました。

象徴や公的行為や祈りや摂政や女性宮家や女系天皇のことなどについて意見が出されていて、何か特別なことが言われていたというほどでもなかったように思うのですが、それでも、官邸の「有識者会議」には選ばれていなかった高森さんや河西さんや片山さんの話を興味深く聞くことができました。ただ、天皇陛下の退位(譲位)が「特別立法」になることについての話は出ていませんでしたし、今上天皇陛下の譲位後の尊称(尊号、称号)を「太上天皇」ではなくその略称の「上皇」にすると「有識者会議」が決めたことについての話なども出ていませんでした。

それにしても、どうしていつも「有識者会議」の座長代理の御厨貴さんがこのような場所で話して、座長だという日本経済団体連合会の名誉会長の今井敬さんという方はこのような場所で話さないのでしょうか。それなら、実質的な座長の御厨貴さんをはっきりと座長としたほうが良いように思います。あと、スタジオのゲストの天皇に関する専門家が全て男性で、二人のタレントの女性が“天皇のことをよく知らない一般市民”の代表のようになっていたという構成も、少し気になりました。

昭和の日と、刑法改正案や共謀罪創設案のこと

今日は「昭和の日」です。昭和天皇の誕生日だった日としては、私には、やはり昭和天皇が自然を愛していたということがよく伝わる「みどりの日」のほうが合っていて良かったように思えます。

昨日には森友学園の籠池前理事長の記者会見で田村嘉啓国有財産審理室長との会議の音声データが公開されていましたが(田村室長は隠されていたようでしたが)、一昨日のTBSの「NEWS23」では、共謀罪(テロ等準備罪)を新設する組織犯罪処罰法改正案の成立を優先しようとしている政府のために先月閣議決定された性犯罪を厳罰化する刑法改正案が廃案にされるかもしれないという危機感から、性犯罪刑法の早期の審議を求める署名が刑法性犯罪規定改正を望む有志の方たちによって自民党と公明党の議員宛に提出されたということが報道されていました。今性犯罪の被害に遭っている人を救うために、一日も早く刑法の性犯罪規定が改正されるべきだということでした。

性犯罪者は終身刑(日本では無期懲役刑)か死刑になったほうがいいのではないかと私には思えるのですが、今回の刑法改正案では厳罰化されるといってもそこまでではないようです。ただ、被害者が訴えなくても別の第三者が訴えて立件することができるという「非親告罪」になるということは、重要なことだと思います。

政府が「テロ等準備罪」と呼ぶ「共謀罪」の対象となる277の罪の一覧表には性犯罪もいくつか入っていました。「共謀罪」は、現行の「予備罪」よりももっと遠い準備行為を処罰するものだそうですから、性犯罪者に関しては早めに処罰されたほうがいいのではないかと思えなくもないのですが、「テロ等準備罪」が創設されたとしてそのための捜査がなされるかどうかは分かりませんし、その一方で、「冤罪」が増えそうなことも確かだろうと思います。

日本弁護士連合会の弁護士の方たちは共謀罪(テロ等準備罪)の創設に反対しています。アナウンサーの武田真一さんがキャスターを務めるNHKの「クローズアップ現代+」では、公開された「スノーデン・ファイル」のことと横田基地にいたことがあるというエドワード・スノーデンさんのこれから変わっていく日本社会への危惧が伝えられていましたが、昨年には刑事訴訟法も改正されて司法取引が導入されたり通信傍受の対象が拡大されりしているそうですし、アメリカ軍の基地が残されアメリカ政府の傘下のようになって追従している日本政府がアメリカ政府の指示で日本国民の監視を強め情報をアメリカに渡しているということは、長い間少しずつ行われていたことなのかもしれないなと思います。

スマートフォンに個人のデジタルデータの全てを集約させるというような政策もこれから行われていくようですが、それもその監視(情報管理や情報収集)の一環なのではないかなと思います。

14人のジャーナリストの方たちは、「監視は自由を殺す」と、共謀罪法案に反対する記者会見を開いたそうです。政策を占いに頼っているという噂のある安倍首相や、法務省の官僚の書いた文書を読み上げるだけの?金田勝年法務大臣の国会での奇妙な答弁では、テロ等準備罪では一般人は捜査の対象にはならないと言われていますが、昨日の報道によると、与党はGPS捜査をより積極的に使うことができるように検討をすることを決めたそうなのですが、また、盛山正仁法務副大臣兼内閣府副大臣は、一般人は捜査対象にはならないが、嫌疑が生じた時点でもはや「一般人」と呼ぶことはできない、という考えを示したそうです。

普通に考えると、犯罪者は罪を犯す前は一般の人で、「嫌疑」は一般の人に自然発生的に生じるものではなく、一般の人に「嫌疑」を生じさせるのは政府の指揮下にある警察ですから、盛山法務副大臣の見解によると、一般の人は政府や警察官に疑いの目を向けられた時点で「一般人」から切り離され、傍受や追跡や拘束を受ける「捜査対象」にされてしまうということになると言うことなのかなと思います。そうだとするなら、やはり戦前・戦中の「治安維持法」によく似ているように思います。

日本政府が共謀罪(テロ等準備罪)の創設の根拠としている国際組織犯罪防止国連条約(TOC条約)は、アメリカ同時多発テロが起きる前に作られたもので、「テロ」のことはそもそも想定されていないそうです。TOC条約は、暴力団やマフィアなどの組織によるマネーロンダリング(資金洗浄、悪いことで得たお金を少しずつ普通のお金と混ぜて一般市場でも不正なお金だと気付かれずに使うことができるようにすることだそうです)の行為を防ぐための法律だそうなのです。

「テロ等準備罪」の「等」が何を指すのかもはっきりと示されていない状況の中で、「テロ等準備罪」は「テロ事件を未然に防ぐための法律」だというような政府の説明を信じて、あったほうが良いのではないかと賛成している方もたくさんいるのかもしれないとは思いますが、テロを未然に防ぐためには仕方がないという大義名分で、277の罪の中のどの罪の嫌疑が自分や身近な人やささやかに普通に暮らしているだけの善良な誰かに突然かけられるか分からないというような、為政者や警察権力(あるいは戦時中の日本や今の北朝鮮のように密告システムができるとした場合は身近な人や近隣の人も含む)に個人の自由を妨害されたり部屋に侵入されたりするような世の中になるということは、怖いことだと思います。

今の与党の政治家の方たちへの信用度合の問題なのかもしれないとも思いますが、与党の賛成多数などによっていつか共謀罪(テロ等準備罪)が成立したとして、その後、誰かがその罪で逮捕されたとしても、特定秘密保護法というものも出来ていますし、一般の人たちには、逮捕されたその人が一体なぜ捕まったのかということの具体的な証拠を警察からは提示されないということもあるのではないかなと思います。なぜ捕まったのかが判然としないまま、拘束され続ける人が出て来ることになるのではないかなとも思います。

NHKのEテレの「100分de名著」で先日まで放送されていた、治安維持法違反の嫌疑をかけられて逃げてきた友人を匿ったとして逮捕され、昭和20年の9月に獄死した哲学者の三木清さんの『人生論ノート』の特集(指南役は哲学者の岸見一郎さんで、朗読は歌舞伎役者の市川猿之助さんでした)も、とても良かったのですが、その中で、世の中の流れのおかしいなと思っていることをおかしいと表明する機会があるにも関わらず表明しないということも悪いことだというようなことが言われていました。そのため、その考えにつながるような、ジャーナリストの方たち14人が大反対だと表明したことは、立派なことだなと思いました。

「女囚セブン」第2話

テレビ朝日の「金曜ナイトドラマ」の「女囚セブン」の第2話を見ました。

第2話は、芸姑殺しの冤罪で移送された花園刑務所で「獄中ダンス大会」に出ることになり、“日舞の名取”だという後妻業の女・津田桜子(平岩紙さん)元芸姑をセンターに据えて共同室(雑居房)の囚人たちとダンスの練習を始めた神渡琴音(剛力彩芽さん)が、刑務所内の火災報知器内部に設置されていた自分を見張る隠しカメラの存在を察知し、ダンス大会を見に来た置屋の女将の一条涼(梶芽衣子さん)や後輩の芸姑の小春(久住小春さん)、刑務所の視察に来た法務大臣・内藤裕次郎(高嶋政伸さん)の前で、自分の命を狙う者と闘うことを宣言するという話でした。

脚本は西荻弓絵さん、監督は瑠東東一郎さんでした。

刑務所内の何者かに依頼された桜子さんが琴音さんに近付いていく第2話も、第1話の時と同じく、バタバタしている前半よりは、琴音さんが桜子さんの不安を解放する後半のほうが面白く思えました。

ダンス大会での人気を琴音さんに取られた悔しさから何者かに渡されたナイフで自分に迫ってきた“後妻業の女”の桜子さんは、昔から「モテたい」と思ってそのためにいろいろ努力していた人ではあったのですが、家族から見放された末期の病の高齢者の身の回りの世話をする中で、その高齢男性から自分の死後に遺産を受け取ってほしいと頼まれていました。桜子さんがそのような高齢男性たちを殺したのも、その人自身に頼まれたからでした。そして殺した後には、もっと死なせてあげれば良かったのではないかとか、誕生日まで生きてもらって一緒に祝ったほうが良かったのではないかとか、悩んでいたようでした。

琴音さんは、そのような桜子さんに、あなたは高齢化社会の天使だ、あなたは悪くないと言い、罪は犯す者が悪いのではなく犯させる者が悪いのだと告げました。桜子さんは、そのように言った琴音さんに感謝していました。

芸姑仲間の雪乃(寺川里奈さん)は、殺される前、もしも私が殺されたら、「黒革の手帖」の一番上に書いてある名前の人が犯人だと琴音さんに話していたようで、置屋の女将の涼さんは、週刊誌の記者から「黒革の手帖」の存在について訊かれていました。

女性受刑者同士の争いの話ではないというところは良かったと思うのですが、コメディー要素は少し中途半端であるようにも思えます。刑務所の話として見るのも、何か違う感じがします。雪乃さんが殺され琴音さんに罪が着せられた事件の真相を追う話だということは分かるのですが、その辺りの展開はゆっくりとしています。予告によると、次回は元ヤンキーの市川沙羅(トリンドル玲奈さん)の回になるようでした。

「釣りバカ日誌 Season2 ~新米社員 浜崎伝助~」第2話

テレビ東京の「金曜8時のドラマ」の「釣りバカ日誌 Season2 ~新米社員 浜崎伝助~」の第2話を見ました。

第2話は、開かずの踏切に架ける歩道橋の建設を任された鈴木建設の営業三課の浜崎伝助(通称・ハマちゃん、濱田岳さん)が社長の鈴木一之助(通称・スーさん、西田敏行さん)との堤防での釣りの最中に思い付いて設計課の尾上(浜野謙太さん)に提案した「振り出し竿工法」の、会社が特許を取得できれば10億円が会社に入るかもしれないけれど個人で特許を取得できれば3億円が直接手に入るかもしれないという出来事を巡る話でした。

脚本は山岡潤平さん、監督は朝原雄三さんでした。

今回の、3億円を手に入れてクルーザーを買いたいハマちゃんとスーさんと、その1割のお金をもらおうとする佐々木課長(吹越満さん)の特許出願騒動の話も面白かったです。

小林みち子(広瀬アリスさん)の手料理を食べるために高級ワインを持って「かづさ屋」に現れた大学の准教授の藤岡祐一郎(浦井健治さん)の場面も面白かったですし、特許の話で盛り上がる尾上さんとハマちゃんのラップの歌を秘書課長の植木雄一(猪野学さん)が密かに録音していたところとか、ハマちゃんとスーさんのためにスーさんの振りをして鈴木建設の呼び出しに応じたかづさ屋の主人の小林平太(きたろうさん)がスーさんとケンカになっていたところとか、いろいろ楽しかったです。

みち子さんの「カンタンお魚レシピ」はカツオのスパイシーフリットだったのですが、今回には平太さんの「ざっくりレシピ」?というものもありました。ソーセージを蓋が外れて全部フライパンに入ってしまった大量の胡椒と納豆で炒めてさらにその上に大量の納豆を乗せ、味の濃そうな料理でした。平太さんは、お酒を隠し味に入れるのではなく飲んでいました。

ハマちゃんの工法のアイデアは、1か月前にアフリカで特許が取得されていたようで、お金にはならなかったようでした。お金は必要だけれどそれほど大切なものではないというみち子さんの言葉も良かったです。

特許を取得するかもしれない営業三課のハマちゃんに野人のようにすごい勢いで押しかけてきた鈴木建設の女性社員が沖縄の言葉を話す人という設定は少し気になったのですが、早まった佐々木課長が夜の工事現場の交通整理のアルバイトをしているという最後まで、楽しく見ることができました。

完全なコメディードラマとして、面白さが安定しているように思います。登場人物の台詞のどこが脚本通りでどこがアドリブなのか私には分からないのですが、ギャグ漫画的というか、数秒に1回は面白い場面があるという風にテンポ良く作られているのはすごいなと思いますし、気楽な気持ちで安心して見ることができます。毎回の感想を書くことができるかどうかは分からないのですが、これからの「釣りバカ日誌 Season2 ~新米社員 浜崎伝助~」も楽しみにしたいと思います。

「正解するカド KADO: The Right Answer」第1話から第3話

東京MXテレビやBSフジで4月から放送されている、「正解するカド KADO: The Right Answer」というアニメ作品を見ています。

東映制作のオリジナルアニメだそうです。

国際会議へ向かう外務省の総合外交政策局国連政策課の首席事務官で交渉官(ネゴシエーター)の真道幸路朗(声・三浦祥朗さん)の乗った旅客機(飛行機)が羽田空港を離陸した直後、突如上空に謎の立方体が現れ、乱気流に巻き込まれたように激しく揺れながら巨大な立方体の中に取り込まれてしまいました。しばらくして停止した機内で目を覚ました真道さんは、部下の花森瞬(声・斉藤壮馬さん)を残して一人で旅客機の外に出ようとするのですが、そこはまだ立方体の内部で、出口は見当たりませんでした。そこに未知の存在(声・寺島拓篤さん)が出現しました。252人の乗客の命を守るべく「ヤハクィザシュニナ」と名乗るその存在との交渉を試みた真道さんは、人類との接触を望むヤハクィザシュニナから日本政府と話がしたいと頼まれ、その仲介役を引き受けました。

羽田空港に出現した謎の立方体を「カド」と呼ぶことにした日本政府は、乗客を安全に救出するため、人間の脳に直接語りかけるように話すヤハクィザシュニナの通訳となった交渉人の真道さんの指示を受けて、話し合いの場として指定された羽田空港に徭沙羅花(つかいさらか、声・M・A・Oさん)を派遣しました。空港に殺到したマスコミの記者たちが見守る中、真道さんと共に日本政府との交渉の席に着いたヤハクィザシュニナは、自身を「ノヴォ」という異方(宇宙の外側の高次元世界のような場所)からの存在であること、「カド」が異方とこの世界との境界であることを説明し、異方とこの世界とをつなぐ球状の物質「ワム」を取り出すと、それが無尽蔵に電力を作り出す様を人類に見せ、その小さなガラス玉ような物質を大量に人類に供与すると提示し、「人よ、どうか正解されたい」と迫るのでした。

脚本は野崎まどさん(崎の文字は可の上が立のものです)、演出は渡辺正樹さん、りょーちもさん、齋藤昭裕さん、作画監督は真庭秀明さん、総監督は村田和也さんという作品です。オープニングテーマは徭沙羅花 starring M・A・Oの「旅詩」という曲で、エンディングテーマはHARUCAさんの「永遠のこたえ」という曲でした(エンディングの映像は、少し昔のアニメのような印象を受けます)。ナレーションはなぜか(なぜか、と言ってはいけないかもしれませんが)俳優の上川隆也さんです。

「正解するカド」という謎のタイトルが気になって、何気なく見始めたアニメです。江戸川乱歩の小説『少年探偵団』を原作とした作品という理由で見始めた「TRICKSTER -江戸川乱歩『少年探偵団』より-」を途中で挫折してしまったため、深夜の30分アニメを見るのは久しぶりです。「正解するカド」は今は第3話まで放送されていて、私は第1話から見ているのですが、第1話の放送前に放送されたらしい第0話?は未見です(第0話があったことに気付きませんでした)。

第1話を見た時には、面白いのかどうかよく分からない話のようにも思えていたのですが、話に少し慣れてきた第2話からの第3話の内容は、急にSFと社会派の要素が強くなっていて、単純に面白く思えました。

ヤハクィザシュニナが世界各国の人の中でまず日本人に接触したのは、他の国に比べて物質的に豊かであるために心理的にゆとりがあり、「ユノクル」という心の方向性や共感性がヤハクィザシュニナのそれと近いからということが理由のようでした。ヤハクィザシュニナという存在が、宇宙人なのか未来人なのか神なのかは分かりませんが、宇宙の中の地球に生きる人類よりは賢く、高度な文明を持っていて、自身と接触することによって人間を「進歩」させたいと思っているようでした。アニメの物語の中のテレビ局の取材班の人が言っていたように、「未知との遭遇」です。

東日本大震災で周辺の町の土地を放射能で汚染させてしまう大爆発事故が起きても原子力発電所を今の日本政府が再稼働させたがっているように、都市に生きる人類の生活には電力が欠かせなくなっているのだとするなら、無尽蔵に電力(電気エネルギー)を作り出すことができる物質というのは、人類にとって、また各国の為政者たちにとって、とても魅力的なものなのだろうと思います。

地球上の全ての人類を「進歩」させるために現れたらしいヤハクィザシュニナ(光のような存在として現れたので、異方での在り方が単体なのか複数体なのかもよく分かりません)が、人類をどこへ導くのか、あるいは魅力的なものを与えられた人類が欲望のために「進歩」できずに自滅することになるのか、人が選ぶべき「正解」とは何なのか、SF的な部分も含めて、続きが気になります。

「フル3DCGアニメーション」の絵は、きれいなのですが、小さい頃からセル画のアニメを見てきた私には、CGアニメの絵の何かぬるぬるとしたような動きには、まだあまり慣れません。先日に見た映画「アナと雪の女王」のようなディズニーのCGアニメーションの絵もまだ、見始めてしばらくの間は慣れないのです。

面白いのは、登場人物の絵(キャラクターデザイン)に、実際にいそうな人と少女漫画風?の人が混ざっているところです。真道さんやヤハクィザシュニナや徭沙羅花さんや物理学者の品輪彼方(声・釘宮理恵さん)は、いかにもアニメらしいというか、少女漫画の絵のようなデザインなのですが、「カド」の出現という未曽有の事態に対応するため首相官邸に集結した政治家などの政府関係者は、どちらかというとリアルな人のように描かれています。自民党の石破茂衆議院議員に似ている登場人物もいますし、特に総理大臣の犬束構造(声・中博史さん)は、2000年に急逝した小渕恵三元総理大臣に似ているように思えて、何となく、少し嬉しく思いました(小渕恵三さんは、突然の脳梗塞で亡くなったということなのですが、総理大臣の中では良い総理大臣だったという印象があります)。

突然の大きな出来事に政府関係者が対応をするという点では、昨年の映画「シン・ゴジラ」にも少し近いのかもしれませんし、専門用語も多くて、登場人物たちの名前や役職名なども少し憶え辛いというか、少し難しく思える部分もあるのですが、同じような未曽有の出来事でも、それが「ゴジラ」と異なるのは、「ヤハクィザシュニナ」が人と対話をすることができるというところなのかなと思います。「正解」のための「思考を続けること」と共に、相手に思いを伝えるための言葉をどのように使うかというような「コミュニケーション」の問題もこの作品のテーマの一つになっているのかなと思いました。

毎回の感想を書くことはできないかもしれないのですが、落ち着いた雰囲気で見やすいですし、録画をしつつ、展開が遅いような早いような「正解するカド」の不思議な物語の続きを、私ももう少し見ていこうと思います。
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Author:カンナ
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