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「相棒season16」第2話

テレビ朝日のドラマ「相棒season16」の第2話「検察捜査~反撃」を見ました。第1話の後編となる第2話も、拡大版(15分拡大)で放送されていました。

特命係の杉下右京(水谷豊さん)と冠城亘(反町隆史さん)は、事故死に見せかけて3人の妻を殺害した容疑で送検され、自白は警察に強要されたものだと無罪を主張し続けている富豪の平井陽(中村俊介さん)の邸宅の庭にラグビーボールを投げ入れて、顧問弁護士の与謝野慶子(中村ゆりさん)を呼び、庭の中へ入れてもらいました。

法務省事務次官の日下部彌彦(榎木孝明さん)の指示で平井の事件の捜査指揮権となった検察官の田臥准慈(田辺誠一さん)から、特命係を違法捜査で立件したいと言われた捜査一課の伊丹憲一(川原和久さん)と芹沢慶二(山中崇史さん)は、田臥検事の策に乗ることにしました。平井邸に来ていた右京さんと冠城さんと合流した伊丹さんと芹沢さんが、冠城さんと庭で遊んでいる間、右京さんは平井邸の3人目の妻の部屋のベッドの下に、3人目の妻が階段から転落した際に着ていた浴衣と帯と下駄を見つけました。浴衣も帯も洗濯されてきれいに畳まれていて、下駄と一緒に風呂敷に包まれていました。

右京さんは、小料理屋「花の里」の二代目女将の月本幸子(鈴木杏樹さん)を平井邸に呼んで浴衣一式を見てもらい、それが3点セットの安い吊るしの品であることを知りました。一方で風呂敷は、既製品ではなく、特注品でした。右京さんは、田臥検事に、平井の3番目の妻の死は、前の2人の妻の場合とは違って計画的な殺人ではなく、突発的な殺人だと話しました。

サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官の青木年男(浅利陽介さん)が冠城さんに頼まれて探した、3番目の妻が亡くなった8月15日の前日の平井邸付近の防犯カメラの映像を確認した右京さんは、弁護士の慶子さんがショッピングセンターの袋を持って平井邸に入る映像が残っていることを慶子さんに教えました。風呂敷はあなたのものですねと言われた弁護士の慶子さんは、それを認めました。右京さんは、風呂敷がそうなら、その中に入っていた浴衣一式も弁護士のもので、平井さんは浴衣を慶子さんに返すために慶子さんの風呂敷に包んで置いておいたと推理しました。その結果、慶子さんは逮捕され、平井さんも3件の殺人の容疑で逮捕されました。

特命係の二人を立件するという日下部事務次官と田臥検事の計画は頓挫し、警視庁警務部首席監察官の大河内春樹(神保悟志さん)から日下部事務次官たちの計画を教えられた警視庁副総監の衣笠藤治(大杉漣さん)は、刑事部長の内村莞爾(片桐竜次さん)と参事官の中園照生(小野了さん)に命じて、特命係に捜査命令を出していたことにしました。そして、衣笠副総監は、警察庁長官官房付の甲斐峯秋(石坂浩二さん)を特命係の上司としました。

法を犯す者を許せないだけだと悔しがる田臥検事に、右京さんは、いつでも受けて立ちますよ、とあの方へお伝えください、と言い返していました。

脚本は輿水泰弘さん、監督は橋本一さんでした。

最後、特命係を違法捜査で立件することに失敗した日下部事務次官は、父親が衣笠副総監の友人という青木さんに電話をかけ、食事に誘っていました。

特命係をどうするか、という、特命係を特別扱いして追い詰めようとする要素は、一体「相棒」に必要なのでしょうか。私はドラマを見ながら、スタッフの方たちは「相棒」を終わらせたいのだろうかと、少し疑問に思ってしまいました。

「花の里」の幸子さんを登場させたいためだとしても、右京さんに浴衣や着物の品質の良し悪しに関する知識がないというのは、おかしなことだと思います。おかしいというか、そのようなところも、かつての鋭さのあった右京さんとは違っている点であるように思えました。

田臥検事の「法を犯す者を許せない」という台詞も、以前であれば、正義を重んじる右京さんの台詞だったのではないかと思います。

通常の回となる第3話の予告画面に、「菊池桃子」と役者さんの名前が出ていたのも、「相棒」のドラマらしくないように、私には思えてしまいました。

刑事ドラマの「相棒」を好きで見てきた私としては、近年の変化を少し寂しく思えてもいるのですが、それでも、「season16」がどのような展開になっていくのかはまだ分かりませんし、これからの「相棒」の物語も見ていこうと思います。


ところで、これは「相棒」とは全く関係のないことなのですが、衆議院議員選挙の後のテレビの報道番組(情報番組)は、どうして野党の合流や再編の話題ばかり扱っているのでしょうか。希望の党の小池百合子東京都知事の失敗や、希望の党に合流して落選した元民進党議員の愚痴(“安倍一強”になったのには民進党にも原因があるのに、自分たちで選んで希望の党へ移ったことを忘れたように、負けた途端に小池都知事一人のせいにするのは卑怯です)や、比例代表で復活当選したという立憲民主党の議員のセクハラ疑惑(事実なら辞職してほしいです)を報道することも大切なことかもしれませんが、そもそも小池都知事が(自民党の安倍首相のように?)政党を私物化しているとか独裁的であるということは選挙の前から言われていたことなのではないかと思いますし、メディアには権力を監視する役割があるので、野党の議員よりも政治的権力のある、議席数としては一応“圧勝”している与党の自民党(や公明党)の議員のことも、どのような人物が当選したのかなどを報道したほうが良いのではないかと思います。

私は「株」のことをよく知らないのですが、政府が「いざなぎ景気越え」や「バブル期並み」などと発表しているように「株価」が上がっている理由は、安倍内閣の金融政策によって日本銀行が日本の民間会社の株を大量に買って支えているからで、日銀が買うのをやめたら日本の経済は大変なことになるという説もありますし、政治を扱うのなら、政局よりも、政策の話をしたほうが良いと思います。小笠原諸島周辺の海のサンゴが中国の漁船に乱獲された3年前の事件のその後の海の様子も報じられなくなっているように思いますが、2週間ほど前に起きた米軍のヘリコプターが沖縄県の東村高江の牧草地で炎上した事件の報道もなされなくなっていますし、道路が崩れたり電車が止まったりと、次々と起きる新しい事故や事件の情報を伝達することが優先されるのは仕方がないとしても、大手のメディアがあまり報じない間に、沖縄の辺野古の海の米軍基地のための護岸工事も、愛媛の今治市の加計学園の大学の獣医学部の問題も、進んでいるのではないかなと思います。

「明日の約束」第2話

フジテレビのドラマ「明日の約束」の第二話を見ました。

椿が丘高校の1年B組の吉岡圭吾(遠藤健慎さん)が自宅で死亡したことを受けて、校長の轟木博雄(羽場裕一さん)と担任の霧島直樹(及川光博さん)とスクールカウンセラーの藍沢日向(井上真央さん)が葬儀会場へ向かうと、来ないでくださいと言ったのにと戸惑う母親の真紀子(仲間由紀恵さん)から、謝罪の気持ちがあるなら棺の前で土下座をしてくださいと言われ、そのまま帰ることにしました。

日向さんは、圭吾さんの幼馴染という椿が丘高校を退学したスーパーマーケットのアルバイト店員の白井香澄(佐久間由衣さん)が葬儀会場から出てくるのを待ち、圭吾さんについて話を聞こうとしたのですが、反対に、圭吾は学校でいじめられていたのかと訊かれました。香澄さんは、いじめが原因で椿が丘高校を辞めたということでした。帰ろうとする香澄さんに連絡先を教えてほしいと言った日向さんに、香澄さんは、情報交換ということでなら教えるという風に答えていました。

日向さんが母親の尚子(手塚理美さん)と二人で暮らしている家に帰ると、椿が丘高校の生徒が自殺をしたと知って心配していたブライダル会社の社員で交際相手の本庄和彦(工藤阿須加さん)がリビングにいました。母親が入れたようでした。母親に本条さんのことを言わずにいた日向さんは、どうして勝手に来たのかと、笑顔で本庄さんと話す母親の前で固まっていたのですが、本庄さんを2階の自分の部屋に連れて行き、謝りつつも事情をどこまで話そうか迷っているようでもありました。

本庄さんと二人で話すために駅まで送ることにした日向さんは、部屋に並んでいた文房具の数に驚いていた本庄さんに、中学の時に自分のお金で買った万年筆を失くした反動かなと答えていたのですが、実際は、あんたに相応しくないと、大切な万年筆は母親に壊されて捨てられていました。本庄さんを極楽寺駅まで送って帰宅した日向さんは、3年も母親に黙って交際していたのか、あんないい人あんたには相応しくないと激怒する母親を振り切って部屋に戻っていました。

学校では、目安箱のアンケートを調べていた霧島先生が、吉岡君はいじめられていました、と書かれている一枚に目を留め、1年B組の学級委員長の田所那美(井頭愛海さん)が書いたものだろうと気付いていました。学校を休んでいるはずの田所さんは、教室にいたくなかったと、スクールカウンセラーの日向さんに会いに来て、吉岡君は2学期頃から男子生徒に無視されるようになっていた、霧島先生に相談しようと思ったけれど夏休みに入ってしまったと話しました。

日向さんの勧めで母親と離れて暮らす決断をした、北見雄二郎(白洲迅さん)が担任を務める2年A組の生徒でバスケットボール部のマネージャーの増田希美香(山口まゆさん)は、元気に登校するようになっていたのですが、厳しい練習の後で先輩が後輩にきつく当たることはあったようだが、圭吾さんのいじめについては分からないと日向さんに答えていました。しかし、その後、バスケ部内の様子を気にしていた増田さんは、体育館の隅で先輩と後輩の二人の部員が圭吾さんについて話しているのを聞き、バスケ部のせいかもしれないと日向さんに相談しました。

1年B組の教室では、圭吾さんをいじめていた生徒たちが何事もなかったかのように遊んでいることに違和感を感じていた田所さんが、圭吾さんをいじめていた男子生徒の一人の渡辺純也(堀家一希さん)を突き飛ばし、あなたが吉岡君を殺したのだと責めていました。田所さんは、人殺し!と教室の生徒たちに言い、吉岡君が亡くなったのにどうして普通にしていられるのかと動揺していました。すると、上野由依(夏子さん)は、みんなどうしていいか分からないのだ、あなただって吉岡君が無視されていることを知りながら黙っていたではないか、他人のことを責められるのかという風に言い返しました。日向さんと駆け付けた霧島先生は、みんな落ち着くようにと生徒たちをなだめようとしたのですが、日向さんは、落ち着かなくていい、無理に普通にしなくていいと言い、感情を抑え込まないほうがいいのだと霧島先生に話しました。

学級委員長とはいえお世辞にも心を開いているとは言えないと霧島先生が日向さんに話していた田所さんは、中学校時代に酷いいじめに遭っていたということでした。田所さんは、いじめられていた中学生の時、別のクラスの生徒だった吉岡君だけが違ったと、日向さんに話しました。「死ね」などと書かれて捨てられていた田所さんの学校鞄を拾い、海を見ながらぼんやりとしていた田所さんに届けに来た圭吾さんは、その文字を消そうと頑張っていて、私といないほうがいいと言う田所さんに、僕もクラスで浮いているからと笑っていました。

それから時々吉岡君と話すようになったと言う田所さんは、吉岡君は私を助けてくれたのに私は吉岡君を助けることができなかった、吉岡君が死んだのは私のせいかもしれないと責任を感じていました。日向さんは、田所さんのせいではないと話し、また中学の時のようにいじめられるかもしれないと心配する田所さんに、中学の時に逆戻りさせないように田所さんを守るということと、吉岡君の死について調べるという二つのことを約束していました。

椿が丘高校は、記者会見を行うことになりました。圭吾さんの母親が、周囲に息子は学校に殺されたと話していたことから、話が広がっていったようでした。バスケ部の顧問の辻哲哉(神尾佑さん)は、バスケ部は関係ないだろうと、面倒そうにしていました。霧島先生と日向さんは、1年生の圭吾さんのことをよく知らない3年の学年主任の宮崎麻子(馬渕英里何さん)や2年の学年主任の柏木康介(中林大樹さん)たちに、いじめのようなことはあったようだと、アンケートの結果を話していたのですが、霧島先生は、中学の時にいじめを受けていた田所さんの被害妄想かもしれないとも思っていました。

記者会見を開いた校長先生は、記者からの質問には遠回りな言い方で答え、「いじめ」という言葉を使わないまま、最後まで「いじめ」を認めませんでした。記者の一人の小嶋修平(青柳翔さん)は、学校の生徒たちが「犯人」なのではないかと言いました。

会見場を出た霧島先生は、推理小説を読んだことがあるかと日向さんに訊き、読んだことがないと言う日向さんに、犯人捜しは読者をすっきりとさせるための娯楽で、犯人が分かっても小説の冒頭で人が殺されたことは変わらない、マスコミはこれから「犯人捜し」をするだろうと言いました。

その後、吉岡家を、ジャーナリストの小嶋さんが訪ねていました。母親は、必ず仇を討つからと、圭吾さんの写真に呟いていました。

脚本は古家和尚さん、演出は土方政人さんでした。

前回に引き続き、今回の第2話も、面白かったという言い方ではいけないのかもしれませんが、とても良かったです。

登場人物の感情や背景がじっくりと丁寧に描かれているように思いますし、生徒たちの場面も繊細で、「3年B組金八先生」のシリアスな場面のような、真面目な雰囲気も良かったです。

田所さんや上野さんたち生徒が教室で言い合っていたようなことは、実際の学校でも話し合われたほうが良いことであるように思いました。

私はクラスメイトが自殺をするという環境にいたことがないのですが、報道されているような、生徒のいじめ自殺事件のあった学校では、ドラマで描かれていたように、あるいはそれ以上に、生徒たちの間には動揺が広がるものなのでしょうか。大人の人たちの間には、子供たちに悪影響があるかもしれないからいじめ自殺の報道は控えるべきだ、というような意見もあるそうなのですが、私は、報道されたほうが良いように思います。“過熱報道”は良くないと思いますが、いじめがあったことやそのことで生徒が自殺したことを、学校や社会は隠してはいけないと思います。学校の教師が悪いとか、生徒が悪いとか、親が悪いとか、「犯人捜し」をしないとしても、新たないじめや自殺を防ぐためにも、どうするべきだったのか、何ができたのかということは、学校や家庭で話し合われたほうが良いことなのだろうと思います。

いじめの加害者側の生徒に直接注意することができなかったとしても、ドラマの圭吾さんのように、いじめられている生徒に話しかけるということはできるのではないかということを、ドラマを見ていて改めて思いました(私も昔、同じクラスに少しいじめられている感じの生徒がいることを知って、そのようにしてみたことがあるのですが、あるいは、ドラマの圭吾さんが自分自身のことを田所さんに言っていたように、私もクラスの中で少し「浮いている」生徒だったのかもしれません)。

溺愛する息子を突然の自殺で失った、仲間由紀恵さんの演じる圭吾さんの母親の怖さが加速しているように見えましたが、母親と、圭吾さんの妹の英美里(竹内愛紗さん)と圭吾さんの父親の正孝(近江谷太朗さん)との温度差のようなものも少し気になりました。

日向さんの母親の、娘に対する心理的虐待の場面にも緊張感がありました。今回も、最後に日向さんの過去が描かれていたのですが、10歳の頃の「明日の約束」のノートには、日向さんが男子からもらった手紙を母親が破ったという事実と、母親に黙って男の子を好きにならないようにという命令が書かれていました。この最後のノートの場面は、これからも毎回あるのでしょうか。娘を心理的に束縛するための、「ママは日向のことが大好きです」という文言で結ばれているこの謎のノートを、日向さんは何歳頃まで渡されていたのでしょうか。

それから、このドラマの中では、高校1年生の圭吾さんの死について、はっきりと「自殺」とは表現していません。母親やマスコミは「(いじめを苦にした)自殺」を疑っているのですが、日向さんは「不可解な謎の死」としたまま調査を進めています。圭吾さんの遺体は、スプレーで黒く染まった自宅の部屋のドアに寄り掛かるようにして、ドアノブにかけた縄で首を吊っているような状態で発見されただけであって、警察によって「自殺」と断定されているわけではないという感じです。圭吾さんの死は、自分を理解してくれそうな日向先生に好きになったと告白して断られた翌日の、子供を支配する母親との関係性に問題があり、学校でいじめられていたという事実もある中での、謎の死です。

このドラマは、生徒のいじめや自殺、親による子供への精神的支配や心理的虐待の問題を正面から丁寧に扱っている意欲作であるように思います。例えば今期の連続ドラマのTBSの「陸王」やフジテレビの「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」の冒頭には、「平成29年度文化庁芸術祭参加作品」と出ていたのですが、このフジテレビの「明日の約束」は、そうではないのでしょうか。まだ第2話までしか放送されていませんが、その印象では、「文化庁芸術祭参加作品」でも良いような気がしました。


ところで、私は報道番組を見て知ったのですが、先日の大型台風の被害は、本当に大変なものであるようです。9メートルの高さの防波堤を超えて流れ込んでくる灰色の大波は津波のように見えました。これからも、自然災害は増えていくのでしょうか。国は町の被害だけではなく個人の家などの被害についても復旧や復興を支援することができるでしょうか。また新しい台風が発生していると天気予報では言われていますが、甚大な被害がさらに広がるのは怖いですし、上陸しないといいなと思います。

「ぼくは麻理のなか」第2話

フジテレビの深夜の「ブレイクマンデー24」という枠のドラマ「ぼくは麻理のなか」の第2話を見ました。

ある朝、目を覚ますと「コンビニの天使」と密かに呼んでいた女子高校生・吉崎麻理(池田エライザさん)と入れ替わっていて、麻理さんの身体と心が違うことを唯一見抜いたクラスメイトの柿口依(中村ゆりかさん)と共に麻理さんの行方を探すことになった大学生の小森功(吉沢亮さん)が、麻理さんが接していた「気持ち悪い」現実と向き合うことになる話でした。

依さんは、死にたいような気持ちで入った学校の保健室で吉崎さんに救われたことがあるようで、それ以来吉崎さんのことを好きになったようでした。学校内のいわゆる「ヒエラルキー」と呼ばれているものの中では、依さんは下のほうの人で、麻理さんは上にいるみんなの憧れの存在ということのようでした。

そのため、依さんは、吉崎さんの中の小森功を羨ましく思ったり、「気持ち悪い」とか「キモい」とか否定したりしていたのですが、麻理さんになった小森功の周囲では、麻理さんが小森功と同じ青年雑誌やDVDを見ていたり、麻理さんの友人の同調圧力をかけてくる女子たちからみんなで同じネイルをしようと言われたり、ファミレスで男子高校生たちと会ったり、そのままカラオケ店へ行ったり(引きこもり気味だった小森功は男子高校生たちとゲームの話をしたり、カラオケでAKB48の「ヘビーローテーション」を歌って盛り上がったりしたことを楽しんでいましたが)、依さんのことを友人たちの前で「キモい」と言って傷つけたり、友人の彼氏?に二人で会いたいと言われたり、そのことでその男子高校生に振られた女子に詰め寄られて泣かれたり、突然の「生理」に苦しんだり、母親が見知らぬ男子高校生を勝手に娘の部屋へ上げたり、男子高校生に無理矢理キスをされたり、「気持ち悪い」出来事が続いていました。

ただ、それは、このドラマが気持ち悪いということではありません。気持ち悪く見えたのは、高校生の麻理さんがそれまでに向き合っていたであろう現実です。

麻理さんの姿で依さんを傷つけた小森功は、「麻理さん」を守ろうにも、依さんを頼ることができなくなったため、また一人になってしまいました。母親が娘の部屋に入れた男子高校生(友人の交際相手)に無理矢理キスをされてパニックになった麻理さんの中の小森功は、取り消せ、と繰り返し言いながら、男子高校生を学校鞄で叩き続け、慌てて止めにきた母親を突き飛ばし、はっとして二人に謝ると、耐えきれなくなったように泣きながら、自分は麻理さんではなく小森功だと打ち明けていました。

普通に考えると、高校生の娘の部屋に勝手に人を入れる麻理さんの母親はやはり少しおかしいようにも思いますが、その母親や麻理さんの友人の交際相手の男子高校生が、「小森功」の話を信じたのかどうかは、まだ分かりません。

脚本は下田悠子さん、演出はスミスさんでした。

心と身体が入れ替わるというような意味での、過去の「男女入れ替わり」の作品とは少し違っていて、ミステリーの雰囲気がシリアスな展開の中で続いている感じが良いです。

川谷絵音さんの音楽も、主題歌の、オープニングのindigo la Endの「鐘泣く命」も、Shiggy Jr.の「僕は雨のなか」も、良いです。エンドロールの時に、押見修造さんの漫画『ぼくは麻理のなか』(私は未読です)の絵を見ながら、ドラマの場面を振り返ることができる感じも、楽しいです。

「かわいい」という言葉を吉崎さんは一度も使ったことがないと小森功に断言できるほど学校内での吉崎麻理さんに詳しい依さんが、吉崎さんがどのような人だったのかということを細かく小森功に話さないので、消えた麻理さんがどのような人だったのかということは、母親が夜9時頃まで外にいて帰ってこないと依さんに言ったこと以外には、まだ分かりません。

でも、大学生の小森功と高校生の麻理さんと依さんに共通点があるとすれば、それは何か孤独を感じていたということだったのかなと、少し思いました。

感想を書くことができるかどうかは分かりませんが、次回も見てみようと思います。

「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」第1話

フジテレビの「月9」枠の新ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」の第1話を見ました。初回は、15分拡大版で放送されていました。

このドラマは、本当は先週の月曜日から放送が始まる予定だったのですが、衆議院議員選挙に影響があってはいけないというような理由で、初回の放送が衆院選後の昨夜に延期になったそうです。さらに、昨夜はプロ野球のセリーグのクライマックスシリーズの第4戦のDeNAと広島の試合中継延長のため、30分繰り下げでの、夜10時半からの放送となっていました。

「あおば市」という河原田晶子(余貴美子さん)が市長を務める千葉県のある街を舞台にしたドラマのようでした。正義感が強く真面目で、理不尽なことをそのままにしておくことができない性格が災いしてすぐにパートの仕事をクビになってしまう主婦の佐藤智子(篠原涼子さん)は、母親の佐藤悦子(田島令子さん)が栃木県の中学校の校長先生を務めている年下の夫の公平(田中圭さん)と坂の上の保育園に通う一人息子の駿平(鳥越壮馬さん)と3人で、団地の一室でそれなりに温かい家庭を築いて暮らしていたのですが、息子の送迎のために電動自転車を買いたい、ステーキだと想像しながら玉子焼きを食べる息子に本当のステーキを食べさせたい、というささやかな幸せを求めていたある日、通販のクレーム対応のオペレーターの仕事をマニュアル通りにこなさなかったために解雇されてしまいました。同じ日、夫も後輩を守ろうとしてアルバイト先を解雇されてしまったため、夫婦同時に失職してしまいました。

パソコンを開き、インターネットで新しい仕事を探していた智子さんは、政務活動費を不正流用した市議会議員が泣きながら弁明する会見のニュースを見て、市議会議員と検索し、あおば市の市議会議員の当選率は8割以上で、市議の年俸は950万円との情報を見つけると、市議会議員に立候補すると公平さんに宣言しました。

公平さんを押し切って、立候補に必要な供託金として貯金を下ろした智子さんは、公平さんと一緒に役所へ行き、立候補の手続きを行いました。他の候補者はすでに選挙戦を始めていますよと言われた智子さんと公平さんは、現職の市議会議員の磯部真蔵(笹野高史さん)の演説を見に行きました。聴衆の中に、政治家の発言は嘘ばかりだと呟く女性がいて、それは保育園の「ママ友」の平田和美(石田ゆり子さん)でした。

智子さんに声をかけられ、市議に立候補すると伝えられた和美さんは、怪訝そうに智子さんを見て、頑張ってねと呆れたように立ち去ったのですが、その後、マンションの前に散乱していたごみを自転車で通りかかった智子さんすぐに片付けるのを見て、何か考えを変えたようでした。電動自転車で娘の送り迎えをしている、少し優雅に暮らしているように見えた和美さんは、千葉報知新聞社の元政治部記者だったのですが、シングルマザーには大変だろうからと言われて、産休明けに社史編纂室に異動させられたようでした。

元総理大臣が応援演説に駆け付ける、祖父の代からの政治家一家の次男の藤堂誠(高橋一生さん)の選挙カーの前で、智子さんが、父親がギャンブル狂いで母親が男にだらしないホステスという環境で育って高校を中退した、時給950年のパートを頑張ってそれなりに幸せだと思っていたけれど、息子に本物のステーキを食べさせたい、幸せなふりはやめて本当の本当に幸せになりましょう、と演説しているのを聴き、散らかった部屋で娘が夕食前にアイスクリームを食べているのを厳しく注意して娘を泣かせてしまった和美さんは、その夜、智子さんの団地の部屋を訪ね、あなたを応援したくなったと、選挙の手伝いを申し出ました。

和美さんは、智子さんの選挙に協力してくれるママ友たちを集めました。小山田かおり(江口のりこさん)、西田マキ(菜葉菜さん)、和泉いずみ(松岡璃奈子さん)は、みんな仕事のできる女性たちでした。「しあわせになろうよ」というキャッチコピーの選挙ポスターを貼ったり、SNSを始めたり、費用の計算をしたり、智子さんが演説をする場所を探したりなどの手伝いをしてくれました。

その頃、あおば市市議会の「ドン」の犬崎和久(古田新太さん)は、新人の佐藤智子と支持率を競い合っている犬崎派の磯部議員に、何としてでも選挙に勝つよう命じていました。磯部議員のスタッフは、事実を織り交ぜた嘘の智子さんの情報や悪口をインターネット上に流し始めました。その結果、智子さんは、夫が無職なのに子供を保育園に通わせている、子供を預けて選挙活動をしている育児放棄の母親だという悪口を言われるようになってしまいました。

あおば市では、就職活動中の親は子供を保育園に預けることができないという決まりになっているということでした。智子さんはそのことを知らなかったのですが、今の智子さんの立場は確かに微妙だと考えたママ友たちは、子供たちを預かって面倒を見ている公平さんを、選挙スタッフとすることにしました。しかし、結局、智子さんは保育園を辞めさせることにしたようでした。

磯部議員が演説先で配っている自分の悪口の書かれたビラを見た智子さんは、磯部議員の選挙カーに乗り込み、磯部議員から渡されたマイクで、就職活動中でも親が子供を保育園などに預けることができない現状を話し、仕方がないなんて言わないでください、私たちはいつ仕事を失うか分からないのに、そんなのおかしくないですか、と聴衆に訴えました。私頑張りますから、みんなで一緒に幸せになりましょうと智子さんが言うと、聴衆から拍手が起こりました。智子さんを美人過ぎる市議と呼ばれたいだけとバカにしていたママ友の恭子(MEGUMIさん)たちも、智子さんに拍手を送っていました。

団地の部屋に集まったママ友たちと選挙の結果を待っていた智子さんは、最後の一人の枠を接戦の磯部議員に取られてしまい、落選してしまいました。団地の前の公園で落ち込んでいた智子さんは、プレゼントの花の飾りを母親の服に着けに来た息子の駿平さんと一緒にいた時、ママ友たちに呼ばれました。磯部議員が体調を崩して辞退したことにより、無所属の智子さんの繰り上げ合格が決まったのでした。

他には、コロンビア大学卒の日本民政党の藤堂誠、元グラビアアイドルの小出未亜(前田敦子さん)、共進党の岡本遼(千葉雄大さん)、農家出身の無所属の園田龍太郎(斎藤司さん)が、智子さんと共に市議に当選していました。

最後、初めて市議会に出席することになったスーツ姿の智子さんは、河原田市長の挨拶中、後ろの席で寝ていて一向に起きようとしないベテラン市議の前田康(大澄賢也さん)の頭を筒状に丸めた紙で叩いて起こしていて、議会を聴きに来ていた市民からは褒められていたのですが、犬崎議員からは目をつけられていました。

脚本は黒沢久子さん、演出は金井紘さんでした。音楽は井筒昭雄さん、エンディングに流れていた主題歌はAAAの「LIFE」という曲でした。

第1話は、智子さんが市議会議員に立候補をしてから、夫や息子やママ友たちの協力を得て繰り上げ当選し、市議として議会に出席するまでの話でした。

残業代ゼロの会社員を演じていた成田凌さんと、智子さんと同じ職場でマニュアル通りにオペレーターの仕事を女性を演じていた桐谷美玲さんは、エンドクレジットに「Special Thanks」と書かれていたので、「友情出演」だったようでした。

衆院選の期間中だからという理由でフジテレビが放送延期を決めるほどの社会派のドラマなのだろうかと、楽しみのような、少し心配のような気持ちで見始めた第1話だったのですが、ドラマを見る前に思っていたよりも、面白かったです。

ドラマの主人公は智子さんで、ナレーションは和美さんのようでしたが、登場人物たちがカメラに向かって(画面の正面を向いて)、視聴者に語り掛けるように話す演出も、新鮮に思えました。

ママ友たちが智子さんを応援し、街の人たちが智子さんの正直な訴えに共感して拍手を送る様子もさわやかで良かったですし、「政界のドン」を含め、「実際に居そうだな」と思える登場人物たちのリアルさもテンポ良く描かれていて、見ていてすっきりとする印象でした。篠原涼子さんの演じる智子さんの、応援したくなる感じも、すごいなと思います。

このようなさっぱりとしたドラマなら、首相による「大義なき解散」を経た衆議院議員選挙期間中だとかに関わらず、「忖度」のような延期をせずに、選挙に行ったことがない人に選挙に興味を持ってもらうというような意味でも、普通に放送を初めても良かったのではないかなと思います。

冒頭は、画面の上下に黒い線の入った映画のような映像になっていて、「突拍子もないことは、実は突拍子もなく起きたりはしないものだ」とドラマの和美さんは語っていました。智子さんは、生活のためのお金目当てで市議会議員に立候補し、そのことを協力者のママ友の和美さんにも打ち明けて謝って、和美さんに面白がられていたのですが、最初は高額な市議の給料目当てで市議に立候補したものの、途中から、自分の思っている“世の中のおかしなこと”を訴えること自体にも意義を感じ始めていたのではないかなと思います。まだ第1話しか見ていないので、これからのことは分かりませんが、私としては、智子さんが市議になったことが、お金のため、という理由に終始しなくて良かったと思います。

国政ではなく、市政にしたのは、一般市民にとっての身近な問題を扱うためでしょうか。「本当の幸せ」と聞くと、宮沢賢治の「ほんとうの幸い」を思い出すのですが、何が「本当の幸せ」かは人によってそれぞれです。これがあなたの幸せですよね、あなたはこうだから幸せですよね、という風に誰かに決められたり、押し付けられたりするものではないと思います。

日本国憲法の第25条には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」と書かれていますが、「最低限度の生活」の部分だけを切り取って、ある人が望むものについて、そのような豊かなものを求めるのは「最低限度」には相応しくないと、誰かが幸せになろうとするのを極力制限しようとする方も中にはいるそうですが、昨年辺りからよく聞くようになった「相対的貧困」という言葉も、例えばこのドラマでは、電動自転車というものを買うことができない、というような中に含まれているのだろうと思います。

電動自転車を買うことができなくても自転車を買うことができるのだから良いではないか、待機児童が増えている中で子供を保育園に通わせることができているのだから良いではないか、ステーキ(厚切りの牛肉のことでしょうか)を食べることができなくても玉子焼きを食べることができるのだから良いではないか、時給950円は時給900円や時給800円より多いではないか、パートで働くことができるだけ良いではないか、というような「~よりもまし」だというような意見があるとすれば、それは基準を下の方に合わせる考え方によるのだろうと思います。自分自身でそのように思うのなら、それでも良いと思うのですが、だからあなたもそのように思うべきだ、という風になるのなら、それは怖いことだなと思います。

ドラマの智子さんが、就職活動中の親が子供を保育施設などに預けることができないという市の規則を、おかしいなと疑い、それを変えるために実行に移すということは、すごいことだと思います。現実の私にはできないことです。

ドラマは、そもそもフィクションなので、社会派の連続ドラマだとしても、リアルな部分と、リアルではない部分が混ざっているのだろうと思います。テレビ朝日の金曜ナイトドラマだった「民王」(主演は遠藤憲一さんと菅田将暉さん)も、少し社会派の、政治コメディードラマでした(ドラマの世界観が少し雑に思える部分もあったのですが、面白かったです)。昔のフジテレビの「CHANGE」(主演は木村拓哉さん)という「月9」も小学校の教師が内閣総理大臣になるという政治ドラマだったようですし、「総理と呼ばないで」(主演は田村正和さん)も支持率の低い総理大臣とその家族を描いたコメディードラマだったようなのですが、私は未見です。

「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」がどのような社会派の?ドラマになるのかは分かりませんが、世の中の理不尽なことや政治家の常識が世間とはずれていることなどをドラマを通して伝えることは良いことだと思います。次回から智子さんの市議としての活動が本格的に始まるということになるのだろうと思いますし、気軽な気持ちで、次回の物語も見てみようと思います。

「アシガール」第5回

NHKの土曜時代ドラマ「アシガール」の第5回を見ました。

高山軍との戦に臨む戦国大名・羽木家の嫡男の羽木九八郎忠清(健太郎さん)の命を守るため、平成の世に戻った高校生の速川唯(黒島結菜さん)は、若君を戦で助けるための発明品を作ってほしいと、弟の尊(下田翔大さん)に頼みました。尊さんは、戦国時代へ行かなければいいと姉を心配していたのですが、“発明の才能”に頼られたことが嬉しかったらしく、それを発揮することにしたようでした。

唯さんは、高校の日本史の木村先生(正名僕蔵さん)に、羽木家が高山家に戦で勝つ方法を訊きに行き、兵の数は圧倒的に足りないものの、鶴翼の陣を張る高山軍に勝つためには、戦場となる鹿之原を真っ直ぐに立木山まで駆け抜けて、高山軍の兵たちを山におびき寄せるという方法があることを知りました。

ある休日、唯さんが買い物(若君に会うことに備えての、シャンプーかボディソープを買ったようでした)から帰宅すると、母親の美香子(中島ひろ子さん)と父親の覚(古舘寛治さん)が、家からいなくなった、不登校で引きこもり気味の尊さんの行方を探していたのですが、しばらくして尊さんが帰ってきました。サッカーの試合を見に一人で東京へ行っていたと言う弟に、唯さんが発明のことを訊くと、そのためにサッカーを見に行っていたということで、尊さんは、しばらく研究室に籠もると家族に告げました。

尊さんが完成させたのは、幻の兵隊を製造する道具「まぼ兵くん」でした。でんでん丸の電気の届く距離も伸ばしたようでした。満月の夜、唯さんは、戦国時代に戻りました。

悪丸(MAXさん)に簡単に事情を説明し、道具を渡して立木山で待機してもらうことにした唯さんは、翌朝に始まった戦場で、馬に乗って先陣を切ろうとする若君に遭遇すると、一緒に行きたいと訴えました。名前を訊かれた唯さんは、足軽の唯之助です、と答え、名前を覚えてもらいました。そして、若君の馬の隣を走り、でんでん丸で敵を蹴散らしながら、若君と立木山まで真っ直ぐに進みました。

この先は行き止まりだと、若君が諦めようとした時、待っていた悪丸が道具のスイッチを押しました。空中に映し出されたのは、競技場でサッカー日本代表を応援する大勢のサポーターたちの光景でした。若君を追ってきた高山の兵たちは大勢の人の姿に驚愕し、何万の援軍と勘違いして、退散していきました。

高山軍がいなくなった後、若君が手の甲を怪我していることに気付いた唯さんは、家から持ってきた消毒液で若君の傷の手当しようとして、「ふく」なのかと気付かれそうになり、女だとばれたら足軽として若君を守ることができなくなると、慌ててごまかしました。

そこへ家臣の天野小平太(金田哲さん)たちがやって来て、若君と唯之助と悪丸は、羽木軍が高山軍に確実に勝ったことを知りました。黒羽城に戻った唯さんは、忠清の無事の帰還を喜ぶ天野信茂(イッセー尾形さん)から、若君の馬のお世話係に任命されました。

牧草を管理する下働きを悪丸と共に任された唯さんは、思っていたのと違うと愚痴を言いながらも、若君を近くに感じることのできる環境を楽しんでいました。

戦に勝って戻ってきた忠清を、異母兄の羽木成之(松下優也さん)と父親で羽木家の当主の羽木忠高(石黒賢さん)が迎えたのですが、忠高の表情は明るくありませんでした。戦勝祝の間、屋敷に人がいないと知った成之は、僧をねじ伏せ、忠清を亡き者にする計画の練り直しを命じていました。成之は僧に従っているように見せかけて、成之に恩のある僧を家来として使っていたのでした。

牧草の上で休んでいた唯さんは、突然訪ねてきた若君に声をかけられ、遠乗りへついてくるよう命じられました。「初デート」と喜びながら、若君の馬の後ろを走ってついていった唯之助は、若君が楽しそうだからいいかと自分も楽しそうにしていたのですが、若君から、高山の和睦を受け入れるべきかと相談され、和睦を勧めました。戦で領民が死ぬのを避けるためだと言われた若君は、そう言うと思ったと喜びました。若君は、外の世界をよく知っている兄と打ち解けたいと思っているようでした。兄弟について訊かれた唯さんは、若君にもらった和菓子を食べながら、賢くてクールな弟がいるとか、家は遠くにあるから時々訛が出てしまうなどと言って、若君と談笑していました。

お城に戻った若君は、腹は決まったか、と「ふく」に言ったように唯之助に言いました。信茂が来たのを見て逃げるように立ち去った唯さんは、牧草小屋に戻って少しして、「ふく」だと気付かれたのではないかと思い初めていました。その時、背後から人の声がしました。若君の兄の側近の僧でした。僧は、和睦へ向かう忠清を狙う計画を話し合っていました。僧たちが去った後を追いかけた唯さんは、待ち伏せていた僧に殴られて気絶させられ、拉致されそうになったのですが、人が来たので僧は唯さんをその場に置いて立ち去りました。

しばらくして唯さんが目を覚ますと、外はもう夕方になっていました。若君が危ないと察した唯さんは、若君が向かった場所を聞き出し、東に向かって真っすぐ、というその場所へ向かって一目散に走り出しました。夜、お城に到着した唯さんは、若君がすでに倒れたことを知りました。廊下を歩いていた時に、矢で心臓の上辺りを射抜かれたということでした。意識を失っている若君の上体には包帯が巻かれていました。若君の治療を終えた薬師の僧をでんでん丸で気絶させた唯さんが、若君に声をかけ続けると、若君は目を開け、目の前の唯之助に「ふく」なのではないかと訊きました。唯さんは、タイムマシンのスイッチの短刀を若君に渡し、それを抜いてほしいと頼みました。その夜は、満月だったようでした。唯さんは、急いで手紙を書いて若君の包帯の間に挟み、母は医者です、助けてくれます、と話しました。刀を抜いた若君から、本当の名前を訊かれた唯さんは、速川唯です、と消えていく若君に答えました。

脚本は宮村優子さん、演出は伊勢田雅也さんでした。

第5回も、とても面白かったです。

タイムマシンには一人しか乗ることができないと尊さんに教えられていた唯さんは、瀕死の若君を助けるために若君一人を平成の世に送り、自分は戦国時代で若君の帰りを待つことにしたようでした。

これまで唯さんが戦国時代へタイムスリップする際は、パッと一瞬のうちに消える演出でしたが、今回の最後の、唯さんのいた現代の世界へタイムスリップする若君は、ゆっくりと身体が透明になって消えていきました。何か違う作用によるのでしょうか。

次回予告の映像では、若君は高校生になっていました。街の周囲の山並みなどを見れば、そこが自分の領地と同じ場所だとすぐに気付くかもしれません。そして、若君は、羽木家が滅びるという「歴史」を知ることになるのかもしれないと思うのですが、そのことで羽木家の運命を変えることができるようになるのでしょうか。

唯さんの時と同じであるなら、3分後には戦国時代に若君が戻って来るということになりますが、その前に見つかったのか、お城では、若君がいないと騒ぎになるようでした。

若君と唯之助が戦場を突っ切って立木山へ進む場面が木村先生の用意した図の赤鉛筆を動かすのと音声のみという簡単な感じだったところ、雑という感じではなく、楽しく思えました。あと、羽木家への輿入れが決まった松丸家の阿湖姫(川栄李奈さん)も、まだ少ししか登場していませんでしたが、良い人そうでした。

次回の「アシガール」の物語も楽しみにしたいと思います。
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