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「相棒season16」第7話

テレビ朝日のドラマ「相棒season16」の第7話「倫敦からの客人」を見ました。

派遣の警備員の仕事をしていた男性が公園の林の中で殺されているのが発見され、すぐ近くの沼池から見つかった携帯電話には、犯人らしき男が映っている「殺人動画」と、「ダークウェブ」と呼ばれるインターネットの裏社会で拳銃や麻薬を密売している痕跡が残されていました。

そのような事件が都内で発生していた頃、「花の里」の二代目女将の月本幸子(鈴木杏樹さん)から、警視庁特命係の杉下右京(水谷豊さん)に、右京さんに会いたいという人が来ていると電話がかかってきました。右京さんが冠城亘(反町隆史さん)を連れて「花の里」へ向かうと、そこに待っていたのは、右京さんがロンドンで研修していた時の“相棒”だったというイギリス国籍を持つ元スコットランドヤードの刑事の南井十(伊武雅刀さん)でした。

南井さんは、報道されているダークウェブ殺人事件について独自の推理を披露し、右京さんと冠城さんは、捜査一課の刑事の伊丹憲一(川原和久さん)と芹沢慶二(山中崇史さん)、サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官の青木年男(浅利陽介さん)と共に捜査を行い、ダークウェブでの密売に関わっていた犯人と、連続殺人事件の犯人にたどり着くのでした。

脚本は徳永富彦さん、監督は内片輝さんでした。

右京さんのロンドン(倫敦)での研修時代の相棒が登場するということで、どのような物語になっているのか楽しみにしていたのですが、今回の右京さんのロンドン時代というのは、昔の初期の頃のことではなく、3年ほど前の懲戒処分による停職中(謹慎中)の頃のことだったようでした。

伊武雅刀さんの演じる元スコットランドヤードの刑事の南井さんは、「正義と悪」を「光と影」で表現していたのですが、特命係の右京さんが「正義」の側の人だとすると、その“相棒”だった南井さんは、「悪」の側の人ということになるのかなと思います。例えば、シャーロック・ホームズ(ホームズは完全な正義というわけではないようにも思いますが)に対するモリアーティ教授です。

南井さんがダークウェブを使った連続殺人事件を計画していたのかどうかということまでは描かれていなかったので分かりませんでしたが、少なくとも南井さんは、贖罪の気持ちを持たない殺人犯を逮捕直前に自殺に追い込む刑事、ということではあるようでした。

ただ、イギリスやロンドンの色合いは、イギリス国籍を持つ元スコットランドヤードの刑事という南井さんの肩書以外には、今回の話の中にはほとんどなかったように思います。南井さんは、例えば以前に登場した高橋克実さんの演じていた矢木さんのような私立探偵でも、奥貫薫さんの演じていた内田さんのような犯罪心理学者でも、特に問題がなかったように思えました。

警察官が事件に関わっているらしいということが早めに分かってしまう展開や、警備員の男性を殺した犯人だった同居していた息子の動機は、何というか、少し「ベタ」なものだったようにも思えました。母親の死に涙を流すことができなかった自分はおかしいのではないかと不安になって飼い猫を殺してみたが何とも思わなかったとか、そのような自分を特別な人間だと感じるとか、そのような犯人の人物像に、少しありきたりな感じがしてしまいました。

その父殺しの息子が警察車両の中でどのようなメッセージを見て涙を流し、何を思って警察署のトイレで服毒自殺を決意したのかということは少し気になりましたが、それに関する具体的な描写はその後にもありませんでした。その(犯人を自殺に追い込む)メッセージを送ったのが南井さんなのかどうかは分かりませんが、右京さんは別れ際にまた会いましょうと言った南井さんとの握手を拒み、影ができないほどの光で照らしてみせると決意していました。

今回の話の中の事件そのものが丁寧に作られていたかどうかということとは別にしても、右京さんと南井さんとの関係性はそれなりに良かったように思います。岸部一徳さんの演じていた小野田官房長が亡くなっている今、右京さんの“正義”に対等な立場で対抗できる人物はいないように思います。右京さんを「右京」と呼んでいた南井さんは、またいつか再登場することもあるのかなと思いました。

横綱の日馬富士関の引退のこと

昨日の報道で、伊勢ヶ濱部屋の横綱の日馬富士関が引退するということを知りました。

貴乃花部屋の幕内の貴ノ岩関の頭部を何か硬いもので数十発殴るという傷害事件を起こしての日馬富士関の引退を、とても残念に思います(当初はビール瓶で殴ったと言われていましたが、その後リモコンで殴ったというものに変わり、殴った回数も、数十発から一発に変わっています。耳の聴こえ方がおかしくなっているという貴ノ岩関の症状も、頭蓋底骨折なのか、その疑いがあるのみなのか、はっきりとしていません)。ただ、報道番組で放送されていた引退会見の映像を私も少し見たのですが、日馬富士関がモンゴル出身力士が会したお酒の席でモンゴル出身の別の部屋の後輩力士(日馬富士関は「弟弟子」と呼んでいましたが)の貴ノ岩関を殴って大怪我を負わせたことを、礼儀・礼節を先輩として教えるためだったという風に正当化していたことに驚きました。

貴ノ岩関が直接被害の証言をしなくても、同席していた目撃者(横綱の白鵬関も現場にいたそうです)が証言すれば事件の流れは分かることだろうと思います。写真で報じられていた貴ノ岩関の頭部の裂けた傷(ホチキスで止められていました)が日馬富士関の暴力による傷であるなら、その時事件現場の飲食店ではかなり流血していたのではないかと思います。貴ノ岩関のどのような態度が日馬富士関にとって礼儀・礼節に欠けるものだったのかということは、報道されていないので分かりませんが、もしも礼儀・礼節を他者に教えるのに暴力に訴える必要があるのだとするなら、貴ノ岩関を鈍器で殴るという“横綱の品格”を貶める行為をした日馬富士関も、誰かに暴力を振るわれる必要があるということになってしまいます。でも、それはおかしいことです。

体育会系の縦社会?の問題なのか何なのか分かりませんが、何度暴力事件や傷害事件が起きてもまだ、躾のため、教育のため、強くするため、というような理由を付けて、上の立場の者が殴ったり蹴ったりして下の立場の者に怪我を負わせるということを行う人が後を絶たないということを、とても不思議に思います。「暴力」と、「愛の鞭」なるものとは、別のものであると思います(私は「愛の鞭」であっても嫌です)。昨日の記者会見の場で被害者への謝罪の言葉を述べず、自らの暴力行為を「指導」が行き過ぎただけだと正当化していた日馬富士関も、記者からの質問に苛立っていた、日馬富士関の「親」である伊勢ヶ濱親方も、貴ノ岩関への傷害事件について本当には反省していないように見えました。頭に大怪我を追った殴ったのはお酒に酔ったせいではない、酒癖が悪いと言われたことは一度もないという日馬富士関の発言も、少し謎に思えました。お酒に酔っていない状態で、つまり、いわゆる「素面(しらふ)」の状態で、後輩を「指導」のために鈍器で殴るということを日馬富士関が行っていたのだとするなら、あるいは相撲界の慣習としてそのような行為は時々あることなのだとするなら、それはもっと怖いことであるように思いました。

力士が日本出身者だとか、モンゴル出身者だとかは、関係のないことだと思います。どこの国の人でも、力士になったなら一人の力士です。横綱だった朝青龍が事件を起こして引退した時も、残念でした。私は相撲界のことにも詳しくないのですが、もしも、日馬富士関による貴ノ岩関への暴力を警察に通報し、たった一人で日本相撲協会と戦っているように見える貴乃花親方が、相撲界の在り方を変えようとしているのなら、そのような悪い慣習(伝統)を変えようとしているのではないかなと思います。それにしても、今のところは、メディアの一視聴者、一読者の私には、この横綱の傷害事件のことはほとんど何も分からないままです。日馬富士関を「解雇」ではなく「(自主的な)引退」にした日本相撲協会の独自の調査で数日の内に事件の事実が明らかにされるのか、(学校法人・森友学園や加計学園が特例的に優遇されたりその関連の行政文書がなぜか破棄されたりしている経緯を安倍首相夫妻とその周辺の人たちが必死に隠して、うやむやのまま終わらせようとしているように)うやむやのまま終わってしまうのかということも、分かりません。

相撲は「日本の国技」ということで、国内だけではなく、海外でも人気のようですし、今回の突然の(私には突然に思えました)横綱の日馬富士関の引退が、後味の悪い印象の残るものになっていることも、少し残念に思いました。“代理戦争”のようにもなっている貴乃花親方の日本相撲協会との戦いは、何となくなのですが、いじめの被害に遭って自殺をした生徒の家族と、学校や教育委員会の教職員との戦いの構図にも似ているような気がします。「膿」というものを組織から出し切ることができるように、事実を知っている人が勇気を出して匿名でも告発することができるといいのにと思います。

「明日の約束」第7話

フジテレビのドラマ「明日の約束」の第七話を見ました。

椿が丘高校の1年B組の吉岡圭吾(遠藤健慎さん)が謎の死を遂げ、いじめが原因で2年前に退学をしたフリーターの白井香澄(佐久間由衣さん)は、バスケットボール部の顧問の辻哲哉(神尾佑さん)とキャプテンの長谷部大翔(金子大地さん)を襲撃したことを認め、まだやることがあるからと、スクールカウンセラーの藍沢日向(井上真央さん)の前から姿を消しました。

後日、日向さんは、校長の轟木博雄(羽場裕一さん)から、圭吾さんの自殺に関する報告書を手渡されました。そこには圭吾さんの身に起きた出来事が書かれていたのですが、そのどれもが圭吾さんの自殺の直接的な原因とは認定できないという風に結論付けられていました。実際に、香澄さんをいじめていたとされる望月朱里さんを圭吾さんが歩道橋から突き落としたということも、辻先生や長谷部さんを香澄さんが襲撃したということも、確証のないことでした。

バスケ部のマネージャーの増田希美香(山口まゆさん)は、喫茶店で見かけた圭吾さんの妹の英美里(竹内愛紗さん)が援助交際をしているようだったということを、日向さんに話しました。そして、長谷部さんの動画を撮影した渡辺純也(堀家一希さん)の携帯電話からデータを盗んだ人物として、体育の時間に教室に入っていた1年B組の担任の霧島直樹(及川光博さん)と、日向先生が疑われていると伝えました。

日向さんがそのことを霧島先生に話すと、霧島先生は、僕たちがそのようなことをする理由がないと不思議そうにして、一人一人が吉岡の死と向き合うしかないと話していました。日向さんが、圭吾さんの死の前日に体育館で告白されたということを霧島先生に打ち明けると、霧島先生は、自分も昔生徒に告白されたことがあるが断ったと話し、日向さんが断ったことは正しかったのだと言いました。

辻先生と長谷部さんを襲った人物として、学校側は霧島先生がそうするべきだと話していたように、香澄さんのことを一応警察に通報したようでした。ただ警察も、確証がないのですぐには動くことができないということでした。職員室で3年の学年主任の宮崎麻子(馬渕英里何さん)に声をかけられ日向さんは、コピー室で、逃走中の香澄さんについて二人で話していたのですが、少しすると霧島先生が入ってきました。コピー室を出た宮崎先生は、今まであまり考えたことがなかったけれど霧島先生は冷静というよりはどこは他人事のようだと、日向さんに話していました。

連絡がつかない香澄さんを心配している日向さんは、圭吾さんの死について調べる中で香澄さんのことを知った週刊誌の記者の小嶋修平(青柳翔さん)から、香澄さんの行方を尋ねられました。小嶋記者は、圭吾さんの母親の真紀子(仲間由紀恵さん)と教育委員会に勤めている圭吾さんの父親の吉岡正孝(近江谷太朗さん)は別居状態で、父親には愛人もいる、そのこともあって真紀子さんは息子に執着していたらしいと話しました。日向さんは、小嶋記者が吉岡家のことを詳しく調べていることに少し呆れていた風でもあったのですが、小嶋記者が香澄さんのことで望月朱里さんにあったと知り、望月さんに会いに行くことにしました。

歩道橋の階段で突き落とされて脚を怪我していた望月さんは、病院でリハビリを行っていました。香澄さんのことを警察からも記者からも訊かれたと日向さんに話した望月さんは、今も逃走中の香澄さんについて、逃げ切れればいいのに、と呟いていました。

吉岡家には、「鎌倉からいじめを根絶する会」の弁護士事務所から訴訟の打ち合わせのために弁護士さんたちが来ていたのですが、圭吾さんの死の原因には「毒母」と噂されている母親の真紀子さんも関わっているのではないかと感じていた担当の弁護士は、真紀子さんが急いで始めようとしている訴訟を遠回しに断っていたようでもありました。

日向さんは、婚約者の本庄和彦(工藤阿須加さん)から、結納などの代わりに両家の食事会を開くことを提案されました。藍沢家を訪ねて来た本庄さんが帰った後、母親の尚子(手塚理美さん)から、何回か会っていると粗も見えてくる、本庄さんは何だか表面的な感じがする、ああいう人は突然怒って暴力を振るうから気を付けたほうがいいと指摘された日向さんは、心が削られる、と自室で落ち込んでいました。本庄さんから、日向も結婚すればいつか母親になるわけだしと言われた日向さんは、結婚することと母親になることはイコールではないと言い返していたのですが、本庄さんが準備をした両家の食事会には出席することにしました。

食事会の日、学校から自宅へ戻ると、リビングには、先に出かけると書かれた母親の置手紙と、日向さんが着るためのワンピースが用意してありました。

その頃、学校では、1年B組の学級委員長の田所那美(井頭愛海さん)と上野由依(夏子さん)が吉岡君の家に行こうと話しているのを増田さんが通りすがりに聞いて声をかけ、放課後、3人で吉岡家へ向かいました。増田さんが吉岡家の呼び鈴を鳴らそうとすると、英美里さんが家から出てきました。増田さんは、英美里さんに圭吾さんのクラスメイトの田所さんと上野さんを紹介し、田所さんと上野さんには圭吾さんの妹の英美里さんを紹介しました。今誰もいないからと訪問を断った英美里さんは、私も出かけるからとドアを閉めてそのまま歩き出し、英美里さんを心配する増田さんは、私はあの子に用があるからと、田所さんと上野さんを残して、英美里さんを追跡し始めました。

増田さんは、男性と車に乗ろうとしていた英美里さんを見つけると、こんなことをしてはいけないと止めました。英美里さんは抵抗していたのですが、私の親も私を見てくれない人だったから、という増田さんの言葉にはっとしていました。そこへ、食事会へ行く途中に偶然田所さんと上野さんと遭遇して増田さんと英美里さんの話を聞いた日向さんも駆け付けて止めに入り、男性を追い返しました。日向さんは、食事会には少し遅れるということを本庄さんに連絡し、英美里さんに付き添うことにしました。

英美里さんは、母親が兄のことばかり見ていて自分のことを少しも見ていないということに苦しんでいました。英美里さんは、日向さんに、今日のことを母親には言わないでほしいと頼んでいたのですが、それは、そのことを母親が知っても自分を迎えに来ないかもしれないと考えて、母親に大切に思われていないかもしれないということを事実として知ることを恐れているからのようでした。

夜、日向さんが吉岡家に英美里さんを連れて行くと、玄関のドアを開けて出てきた母親は、家に英美里さんを入れると、圭吾を助けることもできなかったあなたには英美里に関わってほしくないという風に日向さんに言って、すぐにドアを閉めました。吉岡家を出た日向さんは、食事会は解散したという本庄さんからのメールを読み、かかってきた自宅からの電話に出て、あなたのせいで恥をかいたと激怒する母親に強く叱られると、会話の途中で電話を切っていました。

本庄さんの部屋を訪ねた日向さんは、本庄さんに謝りつつ、母親への愚痴をこぼし始めました。日向さんは、もういいからと言う本庄さんに、良くないと言って、母親の愚痴を言い続けていたのですが、すると日向さんの話に苛立っているようだった本庄さんの態度が豹変し、テーブルの上のコーヒーカップを払うように叩き壊すと、突き飛ばした日向さんの髪を掴んで、親を悪く言うな、と睨みつけていました。

脚本は古家和尚さん、演出は池辺安智さんでした。

最後の本庄さんの豹変する場面に少し驚いたのですが、気を付けたほうがいいと娘の日向さんに忠告していた母親の尚子さんの本庄さんに対する洞察は鋭かったということでしょうか。

「毒親」や「毒母」というような言葉を、私は昨年か今年に知ったくらいだと思うのですが、きっと昔からそのような親たちというのは存在していて、ある子供にとっての「毒親」は、他人が客観的に見ても理解できる「毒親」の場合と、他人にはなかなか理解されない「毒親」の場合とがあるのかもしれないなと思います。子供が一様でないのと同じように、親も一様ではないです。

日向さんが英美里さんを送り届けた後の吉岡家では、英美里さんの部屋を訪ねようとして諦めた真紀子さんが、黒一色に染められた圭吾さんの部屋に入り、机の上に電源の入っている圭吾さんの?スマートフォンを見つけていました。その画面には、「僕はお母さんのせいで死にました」と書かれていました。

その文面を読んで驚いていた圭吾さんの母親は、これから初めて圭吾さんの気持ちを考えることになるのでしょうか。愛情を与える側と受け取る側のずれが幸福を妨げるのかもしれないということも、少し思いました。

本当に悪いのは誰か、という言葉が今回のドラマの解説に書かれていたように思いますが、辛いことだとしても、もしかしたら自分のせいかもしれないと内省することは、とても大事なことなのだと思います。

喫茶店では、霧島先生が一人でパソコンを使って何かをしていたのですが、少しすると、霧島先生の後ろの席に、香澄さんが座っていました。香澄さんが圭吾さんに代わって復讐をしようとしているあと一人の人物というのは、圭吾さんの担任であり、香澄さんの担任でもあった、霧島先生なのでしょうか。

自殺を考えていた香澄さんと神社で会った圭吾さんが段ボール箱の中に入れて持っていた中学校のうさぎのその後は、まだ不明です。

ミステリードラマとしても、サスペンスドラマとしても、学園ドラマとしても、家族のドラマとしても、良くできているドラマだと思います。謎は多いですが、筋が通っていて、登場人物の言動にも矛盾がないように思います。次回の物語も楽しみにしたいと思います。

「ぼくは麻理のなか」第7話

フジテレビの深夜の「ブレイクマンデー24」のドラマ「ぼくは麻理のなか」の第7話を見ました。

吉崎麻理(池田エライザさん)の反応がないことにショックを受けたクラスメイトの柿口依(中村ゆりかさん)は、本物の大学生の小森功(吉沢亮さん)を捜し回り、コンビニエンスストアで店員のアルバイトを始めていた小森功の姿を見つけました。小森さんは、急にアルバイトを始めた理由を、働いているところを麻理さんに見てもらえたら変われるかもしれないと思ってと依さんに説明しました。麻理さんは一緒じゃないのかと訊く小森さんに、依さんは、麻理は空っぽになった、麻理の中には誰もいない、あんたまで変わってしまったら小森はどうなるのかと動揺したように話し、「吉崎麻理の中に小森功がいる」ということを信じていなかった小森さんに、あんたは小森じゃない、と言い放ちました。

観覧車に乗る直前に撮った麻理さんとの写真を部屋で見ながら依さんが泣いていると、姉の茉里さんが心配そうに声をかけました。私のせいで麻理は空っぽになってしまった、と泣く妹の依さんに、茉里さんは、麻理ちゃんも同じことを言っていた、依がいなくなったら一人になるって、ずっとそばにいてくれた人はいなかったって、あの子依のこと大好きじゃん、本当の気持ちが言えないと人はおかしくなるけど、一人でも分かってくれる人がいたらそんな幸せなことはないと思うと話し、あの子と依はそんな風になれると思うと元気づけていました。

翌朝の登校前、依さんは、吉崎家を訪ね、麻理さんの母親(西田尚美さん)が止めるのを振り切って麻理さんの部屋に入り、麻理!小森!起きて!大好きな友達だから!あんたはあんただから!と呼びかけました。麻理さんの意識は戻らない中、そばで聞いていた母親は、何それと、依さんを帰そうとしました。

自分を麻理さんの部屋から追い出そうとする麻理さんの母親に、依さんは、ふみこって誰ですか、と詰め寄りました。顔を歪め、知らない振りをする母親に、それでも依さんが、ふみこって誰ですか、と訊くと、母親は、改名したの、と開き直りました。

麻理さんの母親は、私は女の子が産まれたら麻理という名前にしたかったのにお義母さんが「ふみこ」と決めた、夫はお義母さんに従ったのだと悔しそうに言いました。この子がかわいそうで、おばあちゃんが亡くなった時に改名してあげたのと言う麻理さんの母親に、依さんが、麻理さんの気持ちは考えなかったのかと訊くと、母親は、かわいいって喜んでたと答えました。麻理はそんなこと言わない、今まで一度も言わなかった、と母親言った依さんは、誰もこの子のことを見ていなかったのではないかと麻理さんを指して言い、そのような依さんの言葉を聞いていた母親がうるさい!と依さんを追い出そうとすると、ベッドの中の麻理さんが腕を伸ばして母親の服を掴み、私、かわいくないと呟きました。

吉崎麻理さんの心の中では、麻理さん自身が消した小森功を、麻理さんが再び呼び起こしました。そばには迷子になったと泣くふみこが立っていました。麻理さんは、家を探しに行くと、ふみこの手を取って歩き出し、一緒に行こうとする小森功に、勝手に日記読んでごめんね、と言いました。

小森功の麻理さんが目を覚ましました。麻理さんは依さんを公園に呼び出し、依さんは、戻ってきた「小森」の麻理さんとの再会を喜んでいました。依さんは、本当は「ふみこ」という名前だったのを母親が「麻理」に改名したということを、眠っていた小森功に教えました。

帰ろうか、と言った依さんは、その夜、吉崎家の麻理さんの部屋に泊まりました(その日の吉崎家には、麻理さんの両親も弟もいないようでした)。ベッドの下の布団の中で眠ろうとしていた依さんを、麻理さんは、一緒に寝ない?と、自分のベッドに呼びました。依さんが麻理さんに寄り添った時、依さんは、柿崎さん、と呼ばれました。柿崎さん、私もういなくなるね、小森君と仲良くね、さようなら、と麻理さんの中の麻理さんはいなくなりました。

翌朝、依さんは、麻理さんの中の小森功に、これからどうするの、これから麻理として生きていくのと訊きました。麻理さんから言われたことを依さんが話すと、麻理さんの小森功は、夢の中で麻理さんは日記を読んでごめんねと言っていた、日記を書いた記憶はないけれど、もしもそれが僕のアパートにあったら、それを読んだら、と言いかけ、ダメだと依さんに強く止められました。依さんは、麻理さんの小森功の手を握り、いなくならないで、と泣いていました。

脚本は下田悠子さん、演出は横尾初喜さんでした。

最後、その依さんと小森功の二人の様子を、そばで麻理さんが見守っていました。

麻理さんの中の小森功は、コンビニでアルバイトを始めた大学生の小森さんとは、やはり別人のようです。麻理さんが読んだという「小森功の日記」が麻理さんの中の小森功が思ったように大学生の小森さんの部屋にあるのか、あるいは麻理さんの部屋のどこかにあるということなのか、そのことはまだ分かりません。

少なくとも、高校生の吉崎麻理さんの中には、高校生の麻理さんと大学生の小森功と3歳のふみこの3人がいて、麻理さんはふみこを連れて消え、友達になった依さんのために、小森功を残したということのようでした。麻理さんの中に麻理と小森功を探していた依さんが空っぽになった麻理さんの中に再会を願っていたのは、麻理ではなく小森功だったからなのかもしれません。

高校生の麻理さんの中の麻理さんが3歳の「ふみこ」を連れて消えたということは、麻理さんは、依さんと友達になる前の、これまでの自分自身の過去を全て消したということにもなるので、これから麻理として生きていくのかと麻理さんの小森功のことを依さんが心配していた通りなのですが、もしも麻理さんが読んだという「小森功の日記」が見つかったなら、それは麻理さんの中の小森功にとって「コンビニの天使」だった高校生の麻理さんと、コンビニでアルバイトを始めていた本当の(元の?)大学生の小森さんとの関係も、何か変わるものなのでしょうか。謎です。でも、面白いです。第7話も良かったので、次回の物語も楽しみにしたいと思います。

「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」第6話

フジテレビの「月9」のドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」の第6話を見ました。

第6話は、あおば市議会の“ドン”と呼ばれている犬崎和久議員(古田新太さん)に市長選挙への立候補を勧められ、犬崎議員に紹介された福祉課の部長の富田恭一(渡辺いっけいさん)と共に市民からの要望を実現しようとしていく中で、市民を幸せにするためには権力が必要だと考えるようになった新人市議会議員の佐藤智子(篠原涼子さん)が、友人の千葉報知新聞社の記者の平田和美(石田ゆり子さん)から犬崎議員に利用されているだけだと反対されながらも、自分も犬崎議員を利用するのだと、無所属議員として市長選に正式に立候補し、“泥仕合”を繰り広げる犬崎派のナンバー2の前田康(大澄賢也さん)と汚職疑惑を払拭できない河原田晶子前市長(余貴美子さん)の選挙演説に政治への不信感を募らせていく市民たちの浮動票を獲得した結果、市長に当選するという話でした。

智子さんが市長に当選すると、犬崎議員はすぐに前田議員を副市長にし、自分と富田さんを市長秘書にしました。記者会見の場で智子さんは、記者の和美さんからの、副市長を前田議員にして市議会を犬崎派に仕切らせる人事を行った佐藤市長は市民を騙したということにはならないのかというような質問に対して、答えることができませんでした。

一方、風俗嬢の莉子(今田美桜さん)と個人的に親しくなろうとしていた新人市議会議員の藤堂誠(高橋一生さん)は、興信所に弟の調査を依頼していたらしい衆議院議員の兄の明(山中崇史さん)から風俗嬢と別れるよう言われ、莉子さんをレストランでの食事に誘った後、その命令に静かに従っていました。議員バッジを外していた藤堂議員は、市民の生活を幸せなものにしたいという智子さんの政治への思いに触れ、改めて議員バッジを着けていました。

脚本は黒沢久子さん、演出は金井紘さんでした。

新人議員の藤堂さんと莉子さんとの場面は、藤堂議員があまり政治の仕事をしていないように見えることもあり、今のところは少しもこのドラマの政治的要素に活かされていないのですが、莉子さんは弟の学費のために風俗嬢という仕事をしているということなので、この先何か意味を持つことになるのかもしれません。

あおば市長選挙の場面はあまり具体的には描かれていませんでした。前田議員や河原田前市長とは異なる“第3の候補者”として選挙に臨んだ智子さんは、すぐに当選し、市長に就任していました。

和美さんが政治部記者の西村さん(長谷川朝晴さん)に渡して保留にされていた原稿には、市民(国民)の間に政治不信を作り、それを利用して選挙に勝つという犬崎議員の手法について書かれていたのですが、実際にもそのようなことはあるのだろうなと思いました。近年の選挙の自民党(公明党との連立を続けている自民党)の「大勝」の背景には、小選挙区制度の他に、国民の政治への不信や諦めによる投票率の低さもあるのではないかと思います。投票率が低いほうが「組織票」で選挙に勝つことができるのだそうです。

このドラマの後の夜10時台の、テレビ東京の「日経スペシャル 未来世紀ジパング ~沸騰現場の経済学~」では、ビキニ環礁で水爆実験を行ってきたアメリカが今はマーシャル諸島共和国の海でICBM(大陸間弾道ミサイル)の実験を行っているということを伝えていたのですが、ICBMの実験や核実験を行う北朝鮮が非難されるのと同じように、ICBMの実験や核実験を行うアメリカも非難されるべきだと思いました。マーシャルの人々がアメリカ軍の作った基地や実験場に反対しないのは、アメリカが現地の人々を雇ったり進学などで優遇したりしているからだそうです。日本の沖縄のアメリカ軍基地の場合とも似ているように思えたのですが、それは政府の推進する原子力発電所の再稼働を県知事が認めてしまう場合とも似ているように思いました(昨日には、福井県知事が大飯原発の再稼働に同意したということが報じられていました)。為政者が現地の人々のあまり裕福ではない暮らしを利用して、「背に腹は代えられぬ」の状況を作り出しているように見えます。

昨日からNHKでは国会中継が始まっていますが、野党議員からの質問に与党議員(大臣)たちが長々と答えて与党議員の時間を潰すという作戦はまだ続けられているようでした。野党議員が時間がないから答えなくていいと言っている場合にも、手を挙げた与党議員を議長が指して話をさせるので、野党議員の質問時間が決まっているのなら、その中から与党議員の回答時間は差し引いたほうがいいように思います。与党議員が野党議員の質問内容を嘲笑うのも良くないように思うのですが、野党議員の質問内容が同じような切り口のものばかりで一面的という難も、改善させるといいなと思います。

ドラマの「民衆の敵」は、今回の第6話から「第2章」の始まりということなのですが、少なくとも今回の「市長編」の始まりは、少し唐突のような印象も受けました。政治家同士の駆け引きや政治家や役所職員との癒着などの政治の裏側は何となく分かるような気もするのですが、市議の市民との関わり合いがあまり描かれていないためか、議員たちの“群像劇”にもなっていないためか、「政治」が描かれているような感じがしないのです。それとも、今回は「市長編」の「エピソード0」だったということなのでしょうか。

藤堂議員のこともまだよく分からないですし、このドラマの全体が悪いということでは決してないのですが、少し散漫としているようなところが、この先の物語の中では、もう少し筋の通ったものになっているといいのかなと思いました。次回も見てみようと思います。
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