「ブラックペアン」第2話

TBSの「日曜劇場」のドラマ「ブラックペアン」の第2話を見ました。

大動脈瘤で東城大学医学部付属病院に緊急搬送され、天才的外科医の渡海征司郎(二宮和也さん)の処置によって一命を取り留めた患者の小山(島田洋七さん)の僧帽弁置換手術に、外科医の高階権太(小泉孝太郎さん)は、「どんな外科医でも簡単に使うことができる」最新医療機器のスナイプを使いたいと提案しました。

心臓外科医の佐伯清剛教授(内野聖陽さん)は、高階さんが手術に一切関わらないことを条件にスナイプの再使用を許可しました。佐伯教授の計画によってその手術の第二助手に任命された研修医の世良雅志(竹内涼真さん)は、医療ミスで患者を死なせてしまうかもしれないことを恐れ、研修先を別の病院に変えようか迷っていたのですが、命が怖くて仕方がないと渡海さんの前で泣くと、泣くくらい怖いなら医者を辞めろと渡海さんに突き放されました。

佐伯教授に執刀してもらいたいと考えて、スナイプを使った手術の提案に困惑していた患者の小山さんとその妻は、外科医の渡海さんから、手術は博打だ、手術を受けて死ぬか受けずに死ぬかだと脅され、医療機器メーカーや販売元と病院と患者とをつなぐ仕事をしている治験コーディネーターの木下香織(加藤綾子さん)に治験代の300万円を渡されて説得され、最新の自動縫合機のスナイプを使った手術を受けること(スナイプの実験台になること)を了承しました。

手術当日、患者の小山さんが大丈夫だと笑いながら震えていることに気付いた世良さんは、自分よりも患者のほうが不安なのだと知って小山さんを励まし、その手術の第二助手を頑張ることにしました。しかし、左利きだった執刀医の関川文則(今野浩喜さん)が小山さんの心臓の僧帽弁に刺したスナイプを持ち替えた時、先端の器具が中で外れてしまいました。医師たちは予期せぬ出来事に動揺し、世良さんはモニターで手術室の様子を見ている高階さんに、来てくださいと呼びかけたのですが、手術に関わったら二度とスナイプをこの病院で使えないようにすると佐伯教授に言われていた高階さんは、動くことができませんでした。高階さんを直接迎えに行った世良さんは、後悔しませんかと高階さんを説得し、二人で手術室に戻りました。

手術看護師の猫田真里(趣里さん)が用意した回収用の器具で心臓内部から外れた器具を回収しようとした高階さんは、その際に筋肉を傷つけてしまったようでした。手術室に現れた渡海さんは、出血が止まらない患者の手術を一千万円で代わると高階さんに提案し、心臓の奥から器具を取り出すと、心臓を動かしたまま手術を行う佐伯式で手術を続けました。渡海さんに最後の縫合を任された世良さんは、勇気を出して縫合し、無事に小山さんの手術を終えました。

医局で荷物整理を行っていた高階さんの前で、医者になるのを諦めないことにした世良さんは、研修先の病院の異動願の紙を破り捨てました。それを見た高階さんは、賭けに勝ったと、仮眠室のドアの前に立っていた渡海さんに言いました。高階さんと渡海さんは、医療ミスを恐れる研修医の世良さんが医者を辞めるか辞めないかで賭けをしていました。賭けに勝った高階さんは、一千万円を渡海さんに払わなくて済むことになったのですが、スナイプを医療業界に普及させたいということはまだ諦めていないようでした。

脚本は丑尾健太郎さん、演出は田中健太さんでした。

第2話も25分拡大版で放送されていたのですが、第1話よりも見やすかったように思います。やはり、研修医の世良さんの成長物語なのかなとも思ったのですが、そのほうが自然であるような気がします。次回からは、拡大版ではない、通常の約1時間の放送になるようでした。

患者を物のように扱う外科医の渡海さんやその周囲の医師たちの時々少し不快にも思える言動に私はまだ慣れないのですが、そのような患者への対応が雑に見える渡海さんの場面と患者さんに感情移入したり命が怖いと泣いたりする優しい世良さんの場面のバランスは良いのかもしれないと思いました。

高階さんは、今の外科医の自分になるまでに患者を5人殺したがその患者の顔は憶えている、世良さんが今外科医になるのを辞めることは未来の患者を殺すことだと研修医の世良さんを説得していたのですが、渡海さんは、自分がこれまでに殺した患者の数は0人であり、手術の腕がない外科医が外科医を辞めることは未来の患者の命を救うことになると世良さんに話していました。

第2話を見ながら、昨年に報道されていた群馬大学病院の医療ミス事件のことを思い出しました。手術の数をこなして実績を重ねないと優秀な外科医にはなれないという意見があるのだとしても、患者の側からすると、一人でも患者を殺したことのある医者が医者であり続けているという実情を、怖く思います。

渡海さんの言っていた、手術は博打だというのは、本当にそうなのだろうと思います。医療ミスを行った医者は、患者によっては稀にこのようなことがあるとか、開腹してみなければ分からないので仕方がなかったとか、家族(遺族)に説明をしますが、家族からすると、どうしても医者側の言い訳にしか聞こえないという部分はあると思います。テレビの健康番組?などでは、すぐに病院へ行くことを勧めますが、病院へ通うようになることで悪くなることもあるかもしれないということは、いつも何となく思います。でも、勝つか負けるか分からないけれど医者を信じてその腕に賭けてみる、ということでは、患者が弱い立場であることは変わらないような気もします。大学病院が医者を育てるための教育機関であるということも、忘れてはいけないことなのかもしれません。

父親の死に医療ミスが関わっているらしい渡海さんは、無能な外科医を医療界から駆逐したいようでした。渡海さんや佐伯教授は、スナイプが普及して手術技術の低い外科医が手術を行うようになれば、そのような外科医が増え、医療ミスで死ぬ患者も増えるだろうと考えていました。

このドラマは、良い医者とはどのような医者か、医療はどうあるべきかを伝えるドラマなのかなと思います。人間は便利なほうや簡単なほうや楽なほうに流れるので、「どのような医者にも簡単に使うことのできる便利な機械」が完成したら、それを病院で普通に使うようになって、工芸などの分野でもそうであるように、天才的な腕を技術を持つ職人のような外科医はますます減っていくのかもしれないなと、ドラマを見ていて思いました。でも、そもそも少子化で人が減っていけば、医学部を卒業しただけのような腕のない医者は増えていくのかもしれません。経済格差が広がるまま、医療サービスを受けることができなくなる「医療難民」と呼ばれる人々も増えると言われていますが、そのような未来では外科手術は今よりも「博打」になっているのかもしれないなとも思います。病院へ行ったほうが助かるのか、病院へ行かないほうが助かるのか、判断が難しそうです。


ところで、今日は今上天皇陛下の退位(譲位)が予定されている日の一年前の日だそうですが、昨日の報道によると、韓国の文在寅大統領は、一昨日の南北首脳会談の時に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「日本ともいつでも対話を行う用意がある」と話していたということを、日本の安倍首相との電話会談の中で話したのだそうです。進展が早いです。韓国の時間と30分ずれているという北朝鮮独自の「平壌時間」?もやめて、韓国と同じ世界の標準時間に合わせるのだそうです。米朝首脳会談はこれからなので、アメリカ政府に追従する日本政府は、その結果の報告を待って決めるのかもしれないと思いますが、韓国政府やアメリカ政府頼みの日本政府(自衛隊の「日報」に書かれていた「戦闘」は「戦闘行為」の意味ではないという日本語解釈の閣議決定も意味不明です。自衛隊員の方の命を守ることを考えていない閣議決定のように思えます)も、北朝鮮政府と交渉して、「北朝鮮に最大限の圧力をかけ続ける」というようなことばかり言わずに、金正恩委員長と直接対話をしたほうがいいのではないかと思います。楽観視できないという考えもあるかもしれませんが、それはどの国との外交の場合にも言えることです。平和な状況に向かう流れができているのなら、その流れを遮ってはいけないと思います。拉致被害者や拘束者の中には韓国人やアメリカ人もいるということですが、これから国が開かれることになるかもしれない北朝鮮から、横田めぐみさんたち拉致被害者の方が早く無事に帰国することができるようになるといいなと思います。

「おっさんずラブ」第2話

テレビ朝日の「土曜ナイトドラマ」の「おっさんずラブ」の第2話を見ました。

第2話は、部長の黒澤武蔵(吉田鋼太郎さん)に告白され、自宅でルームシェアをしている後輩社員の牧凌太(林遣都さん)に浴室でキスをされた「天空不動産」の第二営業所の社員の春田創一(田中圭さん)が、最初は冗談だから、ギャグだからと笑っていた牧さんが、黒澤部長の前でも、居酒屋の荒井ちず(内田理央さん)の前でも春田さんが好きだとはっきりと思いを伝えるのを聞いて、可能性がないなら優しくしないでくださいと家を出て行こうとする牧さんを、俺にはお前が必要だ、友達として今までのように普通に暮らせないかと引き留めようとする話でした。

脚本は徳尾浩司さん、演出は山本大輔さんでした。

何というか、本当に王道のラブコメディーです。コミカルとシリアスのバランス、面白さと切なさのバランスが見事です。登場人物を演じる俳優さんたちも、登場人物の台詞も、物語の展開もとても良いです。

春田さんを「明日ランチミーティングするお」という謎のメールで本社の屋上でのランチに誘った乙女系の黒澤部長が、手作り弁当(「はるたん」の名前入り)を春田さんに渡しながら、春田さんが最初に契約を取った10年前の思い出話をしながら、「決定的な瞬間があったじゃーん!」と自分との出来事を春田さんに思い出させようとする件も面白かったです。捻挫をした黒澤部長(当時は課長)の足首に公園のベンチで湿布を貼っていた春田さんがその右足に靴を履かせた瞬間を思い浮かべていた黒澤部長の、「あの時、お前が俺をシンデレラにしたんだ」が面白過ぎます。

黒澤部長からの春田さん宛のメールを見て本社の屋上へ向かった牧さんが、春田さんから手を引いてください、部長に春田さんは守れません、俺は春田さんが好きです、相手が部長でも絶対に渡しませんと、黒澤部長に宣戦布告し、春田さんが牧さんと同棲(ルームシェア)をしていると知った黒澤部長と春田さんを巡って争いになるというところも面白かったのですが、「違うタイプ」の二人の板挟みにあって「俺のためにケンカをするのはやめてください!」と叫んでいた春田さんは、まさに、竹内まりやさんの「けんかをやめて」の歌詞の主人公のような状況にありました。

春田さんのことが本気で好きなのに春田さんは本当に何も見えていないと怒る牧さんに反発し、一人で夜の自宅に帰った春田さんが、牧さんが春田さんのために作り置きしていたカレーを食べて、牧さんを捜そうと家を飛び出す場面、公園のベンチに座っていた牧さんが、俺にはお前が必要だ、友達として普通に暮らしたいと言う春田さんに、ずるいですよ、とおでこにキスをして、普通には戻れないです、と去って行った牧さんの場面も、良かったです。牧さんは、その夜には春田さんの家には帰って来なかったようでした。

春田さんから「友達の話」として聞いた、これまで意識していなかった人からキスをされた、相手は女ではなく、男同士だという話に、男子校のノリではなく本気だろうとアドバイスする潔癖性で独身の課長の武川政宗(眞島秀和さん)や、牧さんが好きなのは春田さんだと察して、好きになってはいけない人などいないと励ます社員の瀬川舞香(伊藤修子さん)、友達だと思っていたのに裏切られたと騒ぐ春田さんの牧さんへの思いやりのなさを叱るちずさんもとても良いです。

上司の黒澤部長と後輩の牧さんからの告白に動揺する春田さんは、不動産会社の営業の仕事では、小説家になった地元の後輩・棚橋一紀(渋谷謙人)と陸上選手の妻の陽菜(吉谷彩子さん)の新居探しを手伝っていたのですが、棚橋夫妻は物件の内覧中、それぞれの新居に求める条件が合わずに険悪な雰囲気になっていました。

牧さんと公園で別れた翌朝、もう無理かもしれないと電話で話していた一紀さん夫妻をまだ家の建っていない売り地の前に案内した春田さんは、二人の希望する条件は見つかりませんでしたと謝ると、もう一度一から考え直してみませんかと提案し、二人が一緒に暮らしていくための二人の家のために、お二人にとって必要な条件を教えてほしいと伝えました。二人は、将来の子供の話をし始め、仲直りをすることができたようでした。黒澤部長が屋上で春田さんに言っていた、諦めずに向き合っていればそのうちきっと答えは見つかるという言葉が、春田さんの仕事にも活かされている感じがしました。

黒澤部長の妻で、結婚30年目を迎えた夫から突然離婚してほしいと言われた蝶子(大塚寧々さん)は、不倫の証拠を探そうと顔認証のロックのかかっていた夫のスマートフォンを見ようとしていた夜、寝言を言う夫に、誰が好きなの?と訊き、「はるたん」と呟く夫の返事を訊いて「はるか」かと激怒していました。

しかし、蝶子さんが訪ねた第二営業所の社員に「はるか」という名前の人はいませんでした。その後、自宅のパソコンで会社の社員一覧を見ていた蝶子さんは、「春田創一」を見つけ、翌朝、第二営業所の春田さんに会いに行っていました。春田さんの周囲の人たちには、行動派が多いです。

春田さんから結婚しないのかと訊かれて、結婚に興味はない、俺には向いていないと即答していた武川課長は、育った環境が違う二人が一緒に暮らすなんて無理がある、そもそも本当に愛し合っていれば結婚という形にこだわる必要はない、と春田さんに話していました。

私には、同性愛も異性愛もほとんど同じものに思えるのですが(違いがあるとすれば、いつか子供が生まれる可能性があるかどうかの差でしょうか)、このドラマは男性同士の“純愛”ラブコメディーとして、とても誠実に作られているように思います。上手く伝えることができないのですが、とにかく、とても面白いです。

登場人物たちの台詞にも展開にも演出にも、隙がないというか、無駄がないというか、第2話までを見た今のところは、見ていて悪く思えるところが一つもないので、本当によくできたラブコメディーだなと思います。私は恋愛要素の強いドラマがあまり得意ではないほうなので、「ラブコメディー」とされるドラマもあまり積極的には見てこなかったのですが、このドラマは好きです。「おっさんずラブ」のタイトルロゴが出てくる場所が毎回違うのも良いですし、田中圭さんの演じる春田さんの心の声も楽しいです。スペシャルドラマの時よりも長くなる連続ドラマの「おっさんずラブ」がこれからどのような話になっていくのかは分かりませんが、次回の物語も楽しみにしたいと思います。

「家政夫のミタゾノ 2」第2話

テレビ朝日の「金曜ナイトドラマ」の「家政夫のミタゾノ 2」の第2話を見ました。

第2話は、「むすび家政婦紹介所」の所長の結頼子(余貴美子さん)に五味麻琴(剛力彩芽さん)と共に派遣された「普通の家庭」で、家主の矢吹研一(近藤公園さん)のルミという女性(片山萌美さん)との浮気現場を目撃した三田園薫(松岡昌宏さん)が、探偵事務所に夫の行動の調査を依頼し、研一さんの知人の弁護士の吉村(迫田孝也さん)に離婚と慰謝料請求の相談をしている妻の矢吹理沙子(矢田亜希子さん)の策略を暴いていく話でした。

第2話の脚本は小峯裕之さん、監督は片山修さんでした。

最後に、恋とは解くことのできない誤解のようなもの、と三田園さんは言っていて、どうせ解けるのだから適当につなぎ留めて置けばいいと、解けやすかったスニーカーの紐をカラフルなゴム製のものに変えていた理沙子さんは言っていました。

ホテルの窓の下の道を女性が通るか男性が通るかに賭けて双眼鏡で覗いていた人たちが、女性だか男性だか分からない三田園さんの姿に迷っていた冒頭も面白かったのですが、麻紐が活かされていた第2話も、面白かったです。三田園さんはいろいろな麻紐作品を作っていました。

三田園さんの家事情報では、シャツについた口紅はクレンジングオイルと食器用洗剤で落ちるとか、部屋に漂う香水の匂いはお茶に浸したタオルを振り回すと取れるとか、そのようなことを紹介していたのですが、浮気相手の電話番号を保険会社の営業員の名前で登録しておくという三田園さんのアドバイスが、研一さんとの離婚をやめた理沙子さんのその後に活かされていたところも良かったです。理沙子さんが新しい生き方に目覚めた「笑ゥせぇるすまん」風の結末も面白く思えました。

「家政婦は見た!」と「家政婦のミタ」を斬新にアレンジしたサスペンスドラマ?の「家政夫のミタゾノ」としては、先週の第1話のように、派遣先の家庭の秘密を三田園さんが少しずつ嗅ぎ取っていくという風にしたほうが良いような気もするのですが、でも、第2話も面白かったです。探偵事務所の名前は長瀬探偵事務所でしたが、TOKIOの長瀬さんの名前を使ったのかなと思います。このドラマの主題歌は島茂子さん(リーダーの城島さん)の「戯言」ですし、勝手に少し心配にもなっていたのですが、山口達也さんの事件の影響が、このドラマになくて良かったです。次回の「家政夫のミタゾノ」の物語も楽しみにしたいと思います。

昨日の南北首脳会談のこと

昨日、韓国の軍事境界線(38度線)上の板門店の韓国側の「平和の家」という施設で、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との南北首脳会談が行われました。南北首脳会談としては約11年ぶり(10年半ぶり)の史上3回目で、軍事境界線を越えたのは、北朝鮮の最高指導者としては金正恩委員長が初めてだそうです。

北朝鮮側の施設・板門閣から出てきた金正恩委員長が文在寅大統領と笑顔で対面した後、韓国に来た金正恩委員長と文在寅大統領とが手を取り合って、嬉しそうに軍事境界線を越えて北朝鮮に文在寅大統領を招待したり、またお二人で韓国に戻ったりしている様子を報道で見て、朝鮮半島の戦争や政治の歴史を少ししか知らないような一日本人の私も、ほっとしたような、嬉しいような気持ちになりました。あの場所が少し前に銃撃戦のあった場所だと思うと、少し不思議な感じもしました。

少し緊張した様子の金正恩委員長は、妹の金与正さんのサポートを受けながら、素直に会談に臨んでいるように見えました。金正恩委員長は、署名した芳名録に、「新しい歴史はこれから 平和の時代 歴史の出発点で」と記したそうです。文在寅大統領は金正恩委員長の勇断だと述べていましたが、その金正恩委員長の勇断と、文在寅大統領の落ち着いた判断、韓国政府と北朝鮮政府の職員の方たちの地道な交渉と入念な準備が、朝鮮戦争を休戦から終戦にして朝鮮半島の完全な非核化を目指す、核なき朝鮮半島を目指すという「板門店宣言」につながったのだろうと思います。

今すぐに非核化が実現するわけではないとしても、戦争も核兵器もない平和な朝鮮半島にすることを目指すと韓国と北朝鮮が公式に宣言をしただけでも、それは立派な進歩だと思います。北朝鮮にいるという拉致被害者の方たちが早く帰国できるようになるといいなと思います。報道によると、拉致被害者家族の方たちの中には、宣言を聞いてがっかりしたと話していた方もいるようなのですが、がっかりしたという言葉は、何というか、どちらかというと、拉致問題を解決すると言いながら北朝鮮政府や金正恩委員長と直接対話をしようとしないで他国の政府に頼ろうとしている日本政府の政治家に言ったほうがいい言葉なのではないかとも思いました。

金正恩委員長は、「冷麺」を遠くから持ってきたと文在寅大統領に言って、遠くからと言ってはいけませんねと言い換えていましたが、「冷麺」は北朝鮮発祥の料理なのだそうです。朝鮮戦争の時に北朝鮮から韓国へ移った方たちが韓国に広め、日本にも広まったのだそうです。私はテレビ東京の池上彰さんの番組で知りました。

昨日の南北首脳会談の様子を報道番組で見ていて、NHKの番組で韓国に住んでみた草なぎ剛さんが会って話していた、故郷が北朝鮮にあるという方や親戚が北朝鮮に住んでいるという方たちも、今回の南北首脳会談を嬉しく思っているのかなと思いました。文在寅大統領のご両親の?実家も北朝鮮にあるそうなのですが、もしも韓国の大統領がリベラルな文在寅大統領になっていなければ、南北首脳会談はまだ行われていなかったのかもしれません。父親の金正日総書記の亡き後、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)という一国の最高指導者となった20歳代後半か30歳代前半くらいの若い金正恩委員長と笑顔で穏やかに話す文在寅大統領が、何となく、金正恩委員長の久しぶりに会う親切な親戚のおじさんのようにも見えました。金正恩委員長を乗せた黒い車の周囲を護衛の方たちが取り囲むようにしてゆっくりと走る様子も、(初めて見たからかもしれないのですが)何だか面白く思えました。

アメリカのドナルド・トランプ大統領と金正恩委員長との会談はこれからですし、東アジアを取り巻く世界の未来がどうなるのかは分かりませんが、今回の南北首脳会談が平和のうちに無事に終わったことに、日本でこの首脳会談ことを伝えるニュース番組を見ていただけの私もほっとしました。首脳会談は、行わないよりは行ったほうがいいものなのだと思います。「微笑み外交」という言葉を時々聞きますが、それは、どこの国の政治家も行っていることのように思えます。ドイツの「ベルリンの壁」が壊された時もそうでしたが、自分たちの世界を隔てていた壁を壊すのは「今」なのだというスピード感は、大事だと思います。今後は話し合いもしやすくなるのだろうと思いますし、具体的なことは、これからまた各国の政府間で話し合って決めていくのだろうと思います。良い方向に変わっていくといいなと思います。戦争は絶対に起きてほしくないです。先日の「持論公論」では、学校を軍事関連施設として使わないようにしようという人道上の観点から考えられた「安全な学校宣言」に日本政府やアメリカ政府は賛成せず不支持の立場であるということが言われていましたが、一体どうしてなのでしょうか。他に言いようがないのですが、戦争のない、平和な世の中になってほしいです。

「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」第2話

フジテレビの「木曜劇場」のドラマ「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」の第2話を見ました。

公安警察の入間公平(高橋克典さん)の策略でテロリストの拠点となっていたある国の孤島の地下牢に8年間閉じ込められていた柴門暖(ディーン・フジオカさん)は、脱獄を計画して密かにトンネルを掘り進めていた年老いた囚人・ファリア真海(田中泯さん)と出会い、ファリアさんと話す中で、無実の自分を陥れたのが警察官の入間と先輩の神楽清(新井浩文さん)であることに気付き、湧き出した怒りと復讐心から生きようとする力を取り戻し、ファリアさんのトンネル堀を手伝い始めました。ある国の元大統領だというファリアさんは、日本語も中国語もイタリア語もスペイン語も話せる人でした。ファリアさんは、自ら運命を切り開いていくことを暖さんに教えました。

衰えていくファリアさんに代わってトンネル工事を進めていた暖さんが、壁の向こうに波の音が聴こえたとファリアさんに伝えに行った時、ファリアさんは息を引き取ろうとしていました。亡くなる前、ファリアさんから隠し資産の暗証番号を教わっていた暖さんは、麻袋に包まれたファリアさんの遺体と入れ替わりました。そして、看守に投げ込まれた海の底から、自由を取り戻しました。

浜浦町の漁港に漂着した暖さんは、母親の柴門恵(風吹ジュンさん)に会いに行こうとしたのですが、実家は取り壊されていました。ショックを受けて塀から落ちて倒れていたところを、守尾漁業の守尾信一郎(高杉真宙さん)に助けられた暖さんは、社長の守尾英一朗(木下ほうかさん)が入院していることを知りました。

その夜、婚約者だった目黒すみれ(山本美月さん)の喫茶店を訪ねた暖さんは、カラオケ店に変わっていたお店の店主の女性から、すみれさんは東京で料理研究家になって人気俳優の南条幸男(大倉忠義さん)と結婚したと教えられました。暖さんは、すみれさんが結婚したことにも驚いていたのですが、相手が売れない役者だった後輩の幸男さんであることに衝撃を受けていました。カラオケ店にいた地上げ屋の寺角類(渋川清彦さん)は、暖さんを間近で見ても、その人が暖さんであることに気付きませんでした。

寺角さんを追いかけて夜の海に突き落とし、柴門暖を陥れた人物について、自分が受けた水責めの拷問を思い出しながら寺角さんを問い詰めた暖さんは、俺は何もしていないと訴える寺角さんから、餓死で亡くなったという母親の実家を壊したのが建設会社社長の神楽さんだということ、暖さんを消したのは神楽さんと幸男さんだということを聞き出しました。後輩の幸男さんを信じていた暖さんは、幸男さんが自分からすみれさんを奪うために自分を陥れたということにショックを受けていました。病院の守尾社長の病室を訪ねた暖さんは、柴門暖だと気付かない守尾社長から、信一郎のことをこれからもよろしくお願いしますと頼まれました。

長い白髪の老人のような自分の姿を病院の鏡で見た暖さんは、その後、夜の港から密航してシンガポールへ渡り、ファリアさんの資産が預けられている銀行を訪れました。妙な姿の暖さんは、銀行員たちにに怪しまれながら、貸金庫の番号を入力し、口座名は「モンテ・クリスト伯」だと告げました。

2017年の秋、信一郎さんが喪主を務める守尾社長のお葬式に、すみれさんと幸男さん、神楽さんと入間さんが参列していました。刑事部長になった入間さんを葬儀に呼んだのは、神楽さんでした。お葬式の後、信一郎さんは、白髪の男性に貸した黄緑色のパーカがクリーニングされた状態で会社の部屋の角のハンガーにかかっていることに気付きました。洗濯された服のポケットには、お礼の手紙と一緒に1億円の小切手が入っていました。

港では、幸男さんと神楽さんが海を見ながら話していました。そばにいた男性が暖さんであることに全く気付かない神楽さんが、ここら辺の人ではないですねと訊くと、「モンテ・クリスト・真海」となった暖さんは、竜宮城から来ましたと少し笑いながら答えました。そして、迎えに来たクルーザーに乗って、幸せを祈りますと二人に伝えて、港町を離れました。クルーザーの男性の姿をすみれさんが遠くから見つめていました。

脚本は黒岩勉さん、演出は西谷弘さんでした。

拡大版ではない通常の放送の第2話も、面白かったです。

現実離れした話ですが、今のところはまだ私もドラマの話についていくことができています。第2話は、暖さんが牢獄を脱出して大富豪になるまでの話でしたが、登場人物たちの群像劇風にはならずに、主人公の暖さんの話にだけ集中していたように思います。

ファリア真海を演じている田中泯さんと暖さんを演じているディーン・フジオカさんが外国語を話す場面も良かったですし(発音が良いのがリアルでした)、何年も経過している絶海の孤島の牢獄の場面やシンガポールの銀行の非現実感と、日本の港町の場面の現実感が上手く切り替わっていて、暖さんの夢のような非現実的な過去が現在の現実につながっているという感じも良かったです。

私は有名なアレクサンドル・デュマの小説『モンテ・クリスト伯』をちゃんと読んだことがなく、結末も憶えていないので、このドラマの“復讐劇”がどのような展開になっていくのかということも分からないのですが、ファリア真海さんの莫大な資産を受け継いで大富豪の「モンテ・クリスト・真海」となった暖さんがどのような策略で自分を陥れた人物たちと対峙するのか、物語の続きを楽しみにしたいと思います。
プロフィール

Author:カンナ
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