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「歴史秘話ヒストリア」の「神仏習合」と「クローズアップ現代+」の「働き方改革法案」の特集

NHKの「歴史秘話ヒストリア」の「神と仏のゴチャマゼ千年 謎解き!ニッポンの信仰心」という特集を見ました。録画をしておいたものです。

初詣などで神社やお寺に行くのに何の宗教を信仰しているかと訊かれると「無宗教」だと答えるという日本人が多いのはなぜかということを解き明かすというテーマのもと、日本人のその複雑な心理の基盤?を作った、新しい文明としての仏教を全国に普及させるための「本地垂迹説」(神は仏の化身であるという説)とそれから千年来の「神仏習合」の歴史と、神道を国家の宗教にしようとした約150年前の明治維新後の政府が公布した「神仏分離令」による「廃仏毀釈」の運動の弊害、そして「神仏習合」の復活の兆しを見せる現在の日本人の「神と仏のゴチャマゼ」の信仰心を紹介していました。

硬派な作りだった「その時歴史が動いた」を好きで見ていた私には、「歴史秘話ヒストリア」の演出の軽さが今もまだ少し気になっています。でも、新しく知ることができたところもありますし、今回の「歴史秘話ヒストリア」も面白く思えました。

宗教は純粋なものでなければいけないと考えた明治時代以降の一部の宗教家が当時の政治家と共に千年続いた神仏習合の伝統を破壊し、戦後の日本人を「無宗教」にしたけれども、本当の意味での「無宗教」にはならず、今再び神仏習合の意識も復活してきた、ということなのかなと思いました。無残にも壊されてしまった仏像や仏具や経典の中には、もしも残されていたなら現在国宝になっているようなものも数多くあったのかもしれないなと思います。

滋賀県の日吉神社の、1941年に社殿の床下の土の中から発見されたという12面の懸仏(かけぼとけ)は、鏡のような丸い形をしていたのですが、その中央の小さな仏像たちの姿が何だかとてもかわいらしかったです。「廃仏毀釈」の運動の中で破壊されずに、無事に発見されて良かったです。

明治時代の一部の強行派の神職の人たちは“純粋”な神道を追及することが「美しい日本」を作ると信じていたのかもしれないが、神と仏が混ざって信仰されている状態のほうが日本人の宗教としては自然で美しいものなのだというようなまとめも、良かったように思います。中村元東方研究所(インド哲学・仏教学者の中村元さんが創設した研究所)の研究員の森和也さんが、廃仏毀釈推進派や国家神道樹立派?の神職たちが「取り戻す」としていた信仰を「“彼らが考える”美しい古代の信仰」と言っていたところも、面白く思えました。

それにしても「古代」とは、いつの時代のことでしょうか。縄文時代やそれ以前の日本人は、何を信仰していたのでしょうか。大自然そのものということなら、現代の私にも少し分かるような気がします。


ところで、この番組の前の「クローズアップ現代+」は、「議論白熱! 働き方改革法案~最大の焦点“高プロ制度”の行方~」という安倍首相の推進する「高度プロフェッショナル制度」について考える番組だったのですが(これも録画をしておいたものを後で見ました)、反対の立場のゲストは法政大学教授の上西充子さんと日本労働弁護団の棗一郎さん、賛成の立場(安倍政権と同じ立場)のゲストは東洋大学教授で「未来投資会議」(議長は安倍首相だそうです)のメンバーで人材派遣会社のパソナグループの取締役会長の竹中平蔵さんとクラウドワークスの社長で新経済連盟(IT企業などが作っている経済団体で、その新年会には安倍首相も出席したそうです)の理事の吉田浩一郎さんという方でした。(番組では、竹中さんが人材派遣会社の会長ということは伝えていませんでした。)

司会の武田真一キャスターは「賛否両論ある」と言っていて、別会場で番組を見ていた(「高度プロフェッショナル制度」の範囲内かもしれない)“労働者”の方々も、賛成の方と反対の方とよく分からないけれど不安という方に分かれていたのですが、真面目で責任感の強い人ほど長時間労働をしてしまうということも分かるような気がしますし、番組を見た私には、制度を自由に選択できる人や交渉事が得意な人ばかりではなく長時間労働が合法となれば労働基準監督署も介入できなくなるので労働者が守られなくなると法案の欠陥を指摘していた上西さんや棗さんの意見のほうが論理的で具体的に思えました。「働き方改革」ではなく「働かせ方改革」だと野党の立憲民主党や共産党などの議員さんたちは言っていますが、自民党や公明党などの与党議員が推進しているこの制度に賛成している竹中さんたちの意見は、まさに「働かせ方」を考える“経営者”の側の意見でした(安倍首相による放送法の改革案も、この方たちと考えているのかもしれません)。

安倍政権側のゲストの方たちは、「不安」に思っている人たちが多いことについて、不安だ不安だとばかり言っていては日本は沈むというようなことを言っていました。吉田さんという方が「高度プロフェッショナル制度」の適用範囲内の「年収の高い」職業の方たちのことを「優秀層」と呼んでいたことにも驚きました。「優秀層」という言葉を初めて聞いたということもあるのですが、私には違和感がありました。「高度プロフェッショナル制度は良いものだ」とアピールする安倍政権側の方たちの意識がその「優秀層」という言葉に表れているようにも思えました。反対派の上西さんが「高度プロフェッショナル制度」の危険性を真剣に話している前で、賛成派の竹中さんと吉田さんは、国会の安倍首相や麻生大臣のように、薄く笑いながら話をしていました。「同一労働同一賃金」というものも、結局賃金の低いほうに揃えるつもりなのかなと思えてしまいます。

昨日の約一年半ぶりに開かれたという党首討論(野党議員の持ち時間に首相の論点をずらした長々とした答弁時間も含まれるというのはおかしいような気がしますが)でも、例えば立憲民主党の枝野代表には、労働者を守るための法案だとしながら長時間労働を助長する働き方改革法案の危険性を訴える過労死をした方の遺族の話を直接聞こうとしない安倍首相に対して、「高度プロフェッショナル制度」についてもっと質問してほしかったように思いました。

法律を作成して施行するのは政治家の仕事をしている人々ですが、一般労働者を守るための法律を作るというのならその時には、その法律が悪い経営者に悪用される場合があるかもしれないということもよく考えて、悪用されないように、労働者が守られるためのしっかりとした文言を記した法律を作ることが大事なのではないかなと思います。

「滝沢秀明の火山探検紀行 巨大カルデラの謎に迫る」

昨夜、NHKのBSプレミアムのドキュメンタリー番組「滝沢秀明の火山探検紀行 巨大カルデラの謎に迫る」を見ました。

滝沢秀明さん主演のフジテレビの連続ドラマ「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」が放送されていた今年の2月頃、鹿児島県の薩摩半島の南の沖の海底火山の「鬼界カルデラ」に世界最大級の溶岩ドームを確認したという神戸大学海洋底探査センターの論文がイギリスの科学誌「サイエンティフィック・レポーツ(リポーツ)」の電子版に掲載され、その著者の中に滝沢さんの名前も連なっているとして話題になっていました。

そして、その頃、神戸大学の調査チームの一員として滝沢さんが参加した時の様子が番組としてNHKのBSプレミアムで放送されると言われていたので、放送されたら見てみようと、私も楽しみにしていました。

神戸大学の鬼界カルデラの調査は、2016年から2017年にかけて行われたものでした。昔、その薩摩半島の南の沖の辺りには鬼界ヶ島という島があり、それに因んで鬼界火山と名付けられたものが鬼界カルデラという名前になったそうなのですが、東西約22kmで南北約19kmという楕円形状の鬼界カルデラは、約7300年前の海底火山の噴火によって誕生したものだそうです。その大噴火は、過去1万年の間の噴火としては世界最大の噴火であり、それによってできた広大なカルデラも、その中にある巨大な溶岩ドームも、地球最大のものなのだそうです。

鬼界カルデラの地層はアカホヤとも呼ばれているそうなのですが、番組によると、約7300年前の大噴火の時の火山灰は福井県の水月湖の底の地層からも発見されたのだそうです。地図では朝鮮半島のほうにも届いていたようなのですが、風に乗って東日本の東北地方の辺りまで届いていたということでした。大噴火の影響で、九州地域の縄文時代の人たちが滅亡したとも言われているそうです。もしも発掘することができたなら、火山の噴火で滅亡したイタリアのポンペイのように、当時の人々の暮らしが見つかるのでしょうか。

滝沢さんは、薩摩硫黄島の硫黄岳を訪れていました。高さ100mの巨大な岩の壁のような外輪山は、4㎞続いているそうです。番組の解説によると、海底火山の奥に溜まっていた巨大なマグマによって海底が一気に沈んだ時にその衝撃で吹き上がったものが冷えて固まったもののようで、イメージとしては、いわゆる「ミルククラウン」というか、静かな水の表面に水滴を落とした際に一瞬飛び出す輪のような壁のようなものというか、そのような感じでした。

硫黄島は青い海に囲まれているのですが、島のすぐ近くの海の色は茶色やオレンジ色や緑色に変色していました。活火山の硫黄岳の熱成分による変色だそうです。山には、崩れ落ちたらしい大きな岩がごろごろとしていました。ガイドの方は、滝沢さんに、硫黄島から見える島を紹介していたのですが、海の向こうに見えていたその島々は、種子島や屋久島や口永良部島でした。

山を登っているとガスの探知機の音が鳴り、滝沢さんたちは途中からガスマスクを着けて進んでいました。灰色の斜面からは火山の白い煙がところどころから噴き出していて、硫黄の黄色の結晶が見えました。特殊な温度計で調べると、159度ありました。900度のところもあるそうです。硫黄の結晶のオレンジ色の部分は、高温のために溶けた硫黄だということでした。辺りが濃い霧のようになっていたのが、奇跡的な風の流れで晴れると、今は平らかになっている噴火口が見えました。もしも次に噴火する時にも、そこから噴火する可能性が高いそうです。

滝沢さんが潜っていた硫黄島の周辺の海の底からは、泡が噴出していました。滝沢さんは、泡のカーテンのようだと表現していたのですが、炭酸水のようにも見えましたし、泡の混ざった琉球ガラスのようにも見えました。とてもきれいでした。泡の吹き出していた海底の温度は50度だそうです。温泉のような感じなのかもしれません。硫化水素?の成分のために泡を素手で触ると少しピリピリするということでした。

水温の変わる境目が、色の違いではっきりと分かりました。海中を黄色に濁らせていた泥のようなものは、硫黄の湯の花だそうです。不思議な海の中を滝沢さんがアオウミガメと泳ぐ光景は、「浦島太郎」の話のようにも見えました。

今は「ジオパーク」になっているという硫黄島では、昔、硫黄が採取されていたそうなのですが、硫黄は火薬を作るための材料として使われていたのかもしれません。滝沢さんは、島の三島村の子供たちと線香花火を作って遊んでいました。パチパチと長い火の出るきれいな線香花火でした。

2016年の秋に神戸大学海洋底探査センターの教授の巽さんや鈴木さんの鬼界カルデラの調査が始まると、その調査に参加することになった滝沢さんは、カルデラの外輪山や昭和硫黄島や溶岩ドームの計5か所から溶岩の石を採取する仕事を任されました。成分を分析するためには「新鮮な岩」が良いということで、滝沢さんは冷却摂理の出ている溶岩をいくつかハンマーで割って、風化していない白っぽい部分の残されている岩を鈴木先生に渡していたのですが、海中の外輪山の(その廊下のような隙間も摂理だったようなのですが)絶壁の風景もきれいでした。切り立った岸壁の様子から、7300年前に海底がマグマによって一気に沈んだ時の感じが伝わってくるように思いました。

島のすぐそばの海中の泡の吹き出していた辺りには魚の姿は見えなかったように思うのですが、島の港の茶色の海からは滝沢さんがたくさんの魚を釣っていて(鯛もいました)、滝沢さんがダイビングをして岩を採りに行ったところにはたくさんの小さな青い魚や黒い魚たちが泳いでいました。

滝沢さんの採取した溶岩を神戸大学が分析した結果、2017年の秋に、鬼界カルデラの体積約32立方㎞の?溶岩ドームは、約7300年前の鬼海カルデラができた時の残りの溶岩でできたものではなく、その後に別の新しい噴火でできたものだということが分かったのだそうです。それは、再び鬼界カルデラの辺りで火山の大噴火が起きる可能性があるということを意味していました。

巽教授によると、1%の可能性があるということでした。それは決して低い数字ではなく、熊本城が崩壊した熊本地震についてもそれまで国は可能性を1%と出していたので、1%の可能性というのは明日起きてもおかしくないということだと、巽教授は滝沢さんに話していました。

番組は、地球の一部としての鬼界カルデラの火山や海の自然風景と、これからの日本の防災の研究に役立つものとしての鬼界カルデラの成り立ちを伝えるものでした。今突然自然災害が起きることを考えると、そこで暮らす人間としてはやはり怖くも思えるのですが、地球は生き続けているのだということを、番組を見ていた私も改めて思いました。

滝沢さんは、火山大国・地震大国の日本に生きる日本人としてもっと火山と向き合い、自然と人間の共存について考えていきたいというようなことを、最後に話していました。滝沢さんは、ジャニーズ事務所のアイドルであり俳優のタッキーでもありますが、本当に“火山探検家”のように見えました。単純にかっこいいなと思えたという部分もあるのですが、鬼界カルデラの島や溶岩や風や海を体験し、島の小中学校の運動会にも参加していた滝沢さんの、感動が素直に伝わってくるようなシンプルな感想も良かったです。約1時間半のドキュメンタリー番組だったのですが、最後まで楽しく、興味深く見ることができました。とても面白かったです。

「そろばん侍 風の市兵衛」第2回

NHKの土曜時代ドラマ「そろばん侍 風の市兵衛」の第2回「第一部 春の風 中」を見ました。

女郎と心中したように見せかけて殺されたと思われる旗本の高松直久の家から消えた50両の行方を探す中、唐木市兵衛(向井理さん)は、矢藤太(渡辺いっけいさん)から、女郎の夫の遺体が発見されたと教えられ、遺体が埋められていた畑で遺体の確認を行っていた北町奉行所の同心の渋井鬼三次(原田泰造さん)と会いました。遺体の着物に下げられていた根付けを拾った市兵衛さんは、遺体のそばで泣いていた陰間の庄二郎(竹内寿さん)を尾行し、直久さんと一緒に死んでいた女郎の夫にその根付けをプレゼントしたという庄二郎さんから、女郎の夫がある頃から薬物を使うようになり、薬を買って転売して女郎屋の長治(星田英利さん)ともめていたということを教えられました。

父親の仇を討ちたいという高松直久の嫡男の頼之(鈴木福さん)と共に長治に会いに行った市兵衛さんは、渡り用人の仕事で関わったことのある知り合いだった長治さんから、薬物密売の元締めである薬種問屋「柳屋」の話しを聞き出しました。柳屋は、石川家にも出入りしていました。柳屋を訪れた市兵衛さんと頼之さんは、主人の稲左衛門(鶴見辰吾さん)に会いたいと手代に伝えたのですが、やんわりと断られてしまいました。

その帰り道、市兵衛さんは、3人の女性たちに襲われました。戦う中で、市兵衛さんは、その女性たちが石川家にいた女性たちであることに気づきました。剣の腕で女性たちを追い返した市兵衛さんは、次に、その様子を陰から見ていた、以前市兵衛さんを人違いで殺そうとした返弥陀ノ介(加治将樹さん)という人物に、主の命であなたをお連れしなければならないと声をかけられました。

頼之さんを部下に送らせるというのを信じて、一人で弥陀ノ介さんについていった市兵衛さんは、大きなお屋敷に案内され、旗本を監視する十人目付を待っていたのですが、現れた片岡信正(筒井道隆さん)は、市兵衛さんの異母兄でした。お屋敷は、市兵衛さんの実家でした。

二人の関係に驚く弥陀ノ介さんの前で、久しぶりに異母弟の市兵衛さんと再会した兄の信正さんは、阿片の抜け荷(密貿易)を行っている柳屋稲左衛門を弥陀ノ介と共に調査している、殺された高松は調査の協力者だったと市兵衛さんに打ち明け、調査に協力してほしいと頼みました。

脚本は池端俊策さん、演出は榎戸崇泰さんでした。

第2回も、面白かったです。私は夜6時台の放送時間に見ることができなかったので、録画をしておいたものを後で見たのですが、約40分の放送時間があっと言う間に思えました。

3人の謎の武芸者の女性たちとの立ち回りの場面は少しファンタジー時代劇風にも見えたのですが(スローモーションが多用されていました)、高松直久殺害事件の背景に阿片の密貿易があることが分かっていく過程や、向井理さんの演じる市兵衛さんの実の兄の、筒井道隆さんの演じる正信さんの登場する展開が良かったです。

これから市兵衛さんは、渡り用人の仕事を続けつつ、事件を探る兄の正信さんの下で「密偵」を務めることにもなるということでしょうか。

「そろばん侍 風の市兵衛」は三部作・全9話の構成で、今回は第一部の「春の風」の「中」でした。解決編となる次回の第3回の「下」も楽しみにしていようと思います。

厚生労働省が障害基礎年金の支給打ち切りを検討していること

昨日の報道によると、厚生労働省の管理下にある日本年金機構が昨年の12月から今年の1月に、障害や難病を抱えている人に支給する障害基礎年金の受給者1010人に対して、障害の程度が軽く受給の基準に達しないので打ち切り(支給停止)を検討していると予告する文書を送付していたことが分かったのだそうです。

病気や怪我で障害を抱えているある人が障害基礎年金を受給できるかどうかについては、これまでは各都道府県ごとにその地域の医師が診断した書類を基に審査をして可否を判断していたそうなのですが、昨年から認定業務を東京都の障害年金センターに集約し一元化して審査するようになったことで、受給資格のある人として認定されない人(不認定の人)の割合が増えているのだそうです。

安倍政権の「働き方改革」で過労死した方の遺族が反対している「高度プロフェッショナル制度」(裁量労働制)を取り入れようとしている加藤厚生労働大臣は、「地域間の格差を解消するために審査を集約化した」、「一年後に改めて審査することにしている」、「個々の事例ごとによく検討しながら対応を考えたい」と記者会見で述べたそうなのですが、地域間に差があるのは普通のことのようにも思えます。医師の診断と審査の地域差を「(東京での)一元化」で平坦にしようとすることは、障害のある人にとって、良いことなのでしょうか。

障害の程度が軽いか重いかどうかということも、その人の生きている地域の暮らし方や生活環境の状態によって違うはずです。障害基礎年金というものが、その人が少しでも自由な気持ちで生きていくことができるための公的なお金であるなら、その人の暮らしている地域で審査をするというほうが良いのではないでしょうか。

国民から保険料をほぼ強制的に税金のように徴収している上に支給年齢をさらに引き上げようとしている国民年金や厚生年金という年金の制度自体も見直したほうが良いようにも思うのですが、「消えた年金」問題も国民の情報の海外流出問題もある厚生労働省の年金機構が障害年金の支給の審査を東京都で一元化することの理由は、もしかしたらですが、支給総額を減らすためなのでしょうか。

障害年金の受給者は現在184万人いるそうで、診断をする時に厚生年金に入っていた人には等級区分が異なる「障害厚生年金」が支給されるのだそうです。私も障害年金の制度についてよく知らないのですが、行政の宣伝不足なのか、そもそも制度自体が国民にあまり知られていないのだそうです。また、障害年金制度を知っていても、申請の複雑さから受給を諦めている方もいるそうで、障害年金の受給率は低いほうなのだそうです。それなのに今障害年金の受給をしている何らかの障害のある方への支給を打ち切るというのは、その方たちのそれまでの生活を変えることにもなりますし、詳しいことは分からないのですが、報道を聞いて、とても残酷なことであるように思えました。

数年前に見たNHKのEテレの「障害者と戦争」という、戦時中に障害者が虐殺されたり蔑ろにされたりしていたということを伝える番組の中で(主にナチス・ドイツのホロコーストの話でしたが、日本での出来事も伝えていました)、障害者はカナリアだと言われていたことが、今も印象に残っています。カナリアというのは、ある閉鎖的な空間の中に毒ガスなどがあるかどうかを検知するために人間が使っていた小鳥のカナリアのことです。安倍政権の経済政策(アベノミクス)が上手くいっているという方もいるようですが、経済的格差は確実に広がっているように思えますし(貧困の人を救うための「子ども食堂」や「フードバンク」も増えているそうです)、公的な機関が社会的に弱い立場にいる人をさらに追い詰めていくような社会は、もうすでに良い社会ではなくなっているということなのかもしれないなと思います。

また、日本大学アメリカンフットボール部による悪質反則タックル事件で、関東学生アメリカンフットボール連盟(関東学連)が臨時理事会を開いて内田前監督と井上前コーチの弁明を「虚偽」として事実上の永久追放にあたる「除名」処分にしたというニュースもあった昨日の報道によると、森友学園問題や加計学園問題やPKO日報問題で公文書管理や情報公開の在り方が追及されている今の政府は、公文書の管理状況を一元的に監視するポストを内閣府内に新設することを検討しているのだそうです。ポスト新設が内閣府の肥大化につながりかねないとして特定秘密の管理状況をチェックする「内閣府大臣官房独立公文書管理監」の権限を拡大する案もあるということなのですが、内閣府の肥大化を防ぐために内閣府の権限を強化するとは、一体どういう意味でしょうか。結局、どちらにしても内閣府の権限が強化されるということなのではないでしょうか。公文書管理をアナログ(紙)とデジタルの両方にするなら分かりますが、デジタルのみにしたものを政府が一元化して管理するというのは(公文書の隠蔽や偽造や改竄や廃棄に平然として国会で虚偽やごまかしの卑怯な答弁を繰り返す不誠実な政府が管理するとなれば特に)、何となく、危険なことであるような気がします。

「花のち晴れ~花男 Next Season~」第7話

TBSの火曜ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」の第7話を見ました。

第7話は、桃乃園学院で生徒会長を務める幼馴染みで婚約者の馳天馬(中川大志さん)から音を守りたい、桃乃園学院に来ないかと誘われ、情熱的な告白をしてきた神楽木晴(ハルト、平野紫耀さん)とはもう会えなくなるかもしれないということを気にしつつも、桃乃園学院への転入を決意した江戸川音(杉咲花さん)が、英徳学園高等部の「C5(コレクトファイブ)」の平海斗(濱田龍臣さん)や生徒たちの求めに応じて「隠れ庶民狩り」を再開した晴が学園の品格のために、また父親の巌(滝藤賢一さん)に認められる完璧な強い息子になるために「隠れ庶民狩り」を始めたということを知り、生徒たち同士で傷つけあう「隠れ庶民狩り」をやめて弱い自分とも向き合うと宣言した晴さんの努力を応援しようと、桃乃園学院への転入手続きを天馬さんに断りに行く、という話でした。

脚本は吉田恵里香さん、演出は松木彩さんでした。

音さんと友達になった「C5」の真矢愛莉(今田美桜さん)と、実業家の親たちの「ビジネスの道具」にされるのではなく実力で晴さんの婚約者になろうとするモデルの西留めぐみ(飯豊まりえさん)と、音さんの「恋」を応援するコンビニの先輩の紺野亜里沙(木南晴夏さん)が良いです。

私はこのドラマの原作の漫画を未読で、昔の「花より男子」のドラマもほぼ未見なので、そのドラマの道明寺家の方々の登場する場面のことは今回もよく分からなかったのですが、晴さんは音さんと行った道明寺家で多少元気付けられ、道明寺さん(松本潤さん)が女子生徒と出会っていじめをやめて変わったように、自分も「隠れ庶民狩り」をやめて変わろうという決心をしたようでした。

「C5」の成宮一茶(鈴木仁さん)と栄美杉丸(中田圭祐さん)が音さんに話していたことによると、晴さんはかつて、それまで英徳学園高等部の校内に蔓延っていたある生徒を中心とした暴力による恐怖支配の構図を変えるために、海斗さんが調査した生徒の実家の経済に関するデータを使って、親の事業が失敗して学費を滞納している「隠れ庶民」だったその独裁者の生徒を英徳学園から追い出すことに成功し、学園のリーダーとして祭り上げられたようでした。神楽木家の完璧な息子になろうとしていた晴さんは、その後自ら率先して「隠れ庶民狩り」を行うようになったのですが、「庶民」の音さんと出会って気持ちが変わり、「隠れ庶民狩り」はむしろ英徳学園の品格を貶めるものだったと気付いたようでした。

こんなダサいことはもう終わりにしたいと、「隠れ庶民狩り」をやめる決意をした晴さんは、音さんや他の生徒たちの前で、ヘタレの自分は馳天馬のようにはなれないけれど、もう弱い自分から逃げない、こんな自分だが信じてついてきてほしいと深く頭を下げました。音さんが拍手をすると、突然の出来事に驚いて黙っていた他の生徒たちも拍手を送ったのですが、晴さんが「隠れ庶民狩り」という排除の論理による恐怖支配をやめたことが不服らしい一部の男子生徒たちは、そのような晴さんを見てダサいと呟き、離れていきました。

英徳学園に「退学届」を提出しようとしていた音さんは、そのまま桃乃園学院の天馬さんに会いに行き、転入はできないと伝えていました。

今回には、生徒会長の天馬さんの側近のような近衛仁(嘉島陸さん)という生徒も登場していたのですが、転入予定の音さんに校内を案内していた近衛さんは、昔、学校内でいじめに遭い、それを苦に飛び降り自殺をしようとしていた時、天馬さんに助けられたという話をしていました。母親を亡くしている天馬さんは、生きていても意味がないと飛び降りようとする近衛さんを、それなら僕が意味を作ると引き止め、生徒会に入れて居場所を作ったということでした。命の恩人として天馬さんに感謝している近衛さんは、音さんと別れる時、馳さんを悲しませるようなことはしないでくださいと念を押していました。しかし、新しい制服を音さんの家に届けに行った夜、神楽木さんとの別れを惜しむような音さんが駅の公園で「バイバイ、神楽木」と叫んでいるところを目撃していました。

音さんを好きな天馬さんは、音さんに対しては常に不安だということですが、生きていても意味がないと嘆く人に対して、それなら自分が意味を作ると断言して実行した天馬さんは、やはりすごい人だなと思います。意味がなくはないと思うよ、という風に励ます人はいるかもしれませんが、それなら僕が意味を作るよと言う人は、なかなかいないのではないかなと思います。生徒会の副会長という近衛さんが天馬さんの忠臣?になっている理由も、少し分かるような気がしました。

今は「庶民」の暮らしをしている音さんに、元々は社長令嬢だったという要素がもう少し出ていても良いように思えるのですが、そのような場面は少ないですし、音さんのあの(散切り頭風の)奇抜な髪型がそれを阻んでいるような気もします。

「花のち晴れ~花男 Next Season~」の最終的な目的は(目的と言うのはもしかしたら少し間違っているかもしれませんが)、音さんと晴さんを結びつけることなのでしょうか。今回は第7話ですが、今のところ、音さんを好きな天馬さんと、晴さんを好きなめぐりんには、“勝ち目”はないように見えてしまいます。天馬さんとめぐみさんが、もしもこれから音さんと晴さんの恋愛の障害?のように描かれるようになるとするなら(そうはならないかもしれませんが)、それは少し寂しいことだなとも思います。

晴さんには音さんを好きだという思いがもっと出ていてほしいようにも思いました。今回それが少なくなっていたのは、前回音さんにはっきりと振られたからでしょうか。レストランで音さんが継母の利恵(高岡早紀さん)と桃乃園への転入について話しているのを天馬さんが柱の陰で聴いていたというところなども、私には何か少し怖いようにも思えてしまったのですが、全体的に、もっとこれまでの“ラブコメディー”らしい演出になっていても良かったのではないかなという風にも、少し思いました。
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Author:カンナ
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