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「いじめと探偵」と「“不登校” 44万人の衝撃」

NHKの「NHKスペシャル」の「シリーズ 子どもの“声なき声”」の第1回「いじめと探偵 ~行き場を失った“助けて”~」と第2回「“不登校” 44万人の衝撃」を見ました。

第1回「いじめと探偵」は、2017年度には全国の小学校・中学校・高校で認知件数が41万件と過去最高となったという「いじめ」の調査依頼を受けている、東京都世田谷区にあるという「T.I.U.総合探偵社」の代表で「NPO法人ユース・ガーディアン」の代表理事の阿部泰尚さんの調査の過程を取材した特集でした。

“いじめ探偵”の話を、私も以前にどこかで聞いたことがあったのですが、すごいことだなと思います。いじめ問題に関してはは、その深刻さから、無料で応じているのだそうです。

阿部さんが調査していたある愛知県名古屋市の学校は、一人の生徒がいじめを苦に自殺をしたことについて、いじめはなかったと遺族に繰り返し主張していました。名古屋市の教育委員会は、開示請求する阿部さんに対して、調査委員会の議事録はないと答えていました。議事録を作っていないのか、破棄したのか、隠蔽するために無いことにしようとしているのかよく分かりませんが(まるで森友学園事件や加計学園事件みたいだなとも思えたのですが)、名古屋市教育委員会の対応は本当に酷いと思いました。

行政の「いじめ対策」とは、いじめがあったことを調べるのではなく、いじめがなかったことを調べることなのでしょうか。

いじめの事実を隠蔽しようとする学校や教育委員会の報道を見ていると、いつも不思議に思うのですが、どうしていじめの事実や証拠を隠そうとするのでしょうか。学校内で、生徒間でいじめがあったことを率直に認めることの、何がそれほど困難なのでしょうか。学校側がいじめを防ぐことができず、いじめの被害を受けていた生徒を仮に自殺や自殺未遂に追い込んでしまうということがあったとしても、認めて謝罪したり反省したりしなければ、同じようなことが同じ学校で再び起きてしまうかもしれません。番組で“いじめ探偵”の阿部さんが追及していた学校と教育委員会の対応は、子供の命を軽んじているとしか思えない対応のように思えました。

いつかドラマ化すればいいのにと思えるくらい、探偵の阿部さんの活動は立派だと思いましたし、良い特集だったのですが、名古屋市の学校と教育委員会の対応には、これではいじめの被害に遭った生徒や家族の気持ちは絶対に救われないだろうと、憂鬱な気持ちにもなりました。文部科学省にも責任はあると思うので、いじめをなくすにはどうすればいいのか、いじめが発覚した場合はどうすればいいのか、対策に誠実に取り組んでほしいと思います。

報道によると、最近、改正派遣法の派遣の更新期間が5年を過ぎれば自動的に非正規から正規の雇用になるという決まりを悪用した高校や大学側が、非常勤(非正規)の教員や講師を5年になる直前で「雇止め」にするという事件が起きているそうです。“経営者目線”で派遣法がで改正されることになった際、このようなことが起きることは指摘されていましたが、このような「雇止め」もまた酷いことのように思います。

いじめの問題には、もしかしたらこのような、先生たちの命も軽んじられているような出来事も関係しているのではないかなと何となく思いました。


テレビ朝日のドラマ「緊急取調室 3」の第7話「私が試しました」の後に見た、昨夜の第2回の「“不登校”44万人の衝撃」は、不登校が44万人いる(不登校の生徒は11万人、学校には来ることができるけれど教室に入ることができない隠れ不登校の生徒は33万人いるそうです)という中で、「学校内フリースクール」という試みが始まっているということを伝える特集でした。

広島県には2149人の不登校の生徒がいるのだそうで、その広島県のある公立中学校を1年間取材したということなのですが、取材しても良いという学校は、モデル校というか、先生たちの教育意識の高い、それなりに良い学校なのだろうと思います。でも、日本にはそのような学校ばかりではありません。

44万人の中には、外国にルーツを持つ子供たち(昨夜のTBSの「NEWS23」では、横浜の小学校を雨宮塔子アナウンサーが取材していました)も含まれているのでしょうか。

現代の中学生の方たちには、学校は勉強をする場所だという意識がしっかりとあるようで、すごいなと思いました。

番組では、主に構内フリースクールを作るという学校の取り組みや、校長先生や教育委員会の方たちがオランダの小学校を視察した様子を紹介していました。それも良かったと思うのですが、一方で、「44万人の衝撃」という点では、学校に行きたくない人や、学校に行きたいのに(いじめや体調の問題などで)行くことができない人たちの声や生放送の番組に寄せられていたメッセージを、もっといろいろ紹介してほしかったように思えました。

NHKは、番組へのメッセージを募集しながら、番組内では視聴者から届いたメッセージや体験談をごく一部しか紹介しないということがよくあるように思うのですが、それはなぜなのでしょうか。リアルタイムで意見を寄せてもらっているのなら、そのリアルタイム性をもっと活かしてほしいように思います。いじめの被害や加害の体験談や、「スクールカースト」(この謎の教室内階級制度?は、私の学校の頃にはなかったと思います)の話をもう少し聞きたかったように思います。教師がその「スクールカースト」を利用して学校を運営しているというような話にも、驚きました(どういうことでしょうか。本当なのでしょうか)。

様々な家庭事情と個性を持つ子供(児童や生徒)たちが集まってきているということについては、普通の公立の学校は、入学試験のある私立の学校の比ではないのかもしれません。もしもそうだとすると、良い先生は私立の学校にも必要だと思うのですが、公立の学校にはもっと必要なのではないかと思います。大人たち頑張って、というような視聴者の中学生の方?からのコメントも良かったです。本当にそうだなと思いました。

映画「亡国のイージス」と、ペトラ遺跡のナバテア王国の特集のこと

数日前にBS-TBSで放送され、録画をしておいた映画「亡国のイージス」を見ました。

2005年に公開された映画で、原作は、私は未読なのですが、福井晴敏さんの小説『亡国のイージス』です。監督は阪本順治さんです。公開当時から人気の作品だったように思うのですが、私は今まで見たことがなかったので、今回放送されると知り、見てみることにしました。もしかしたら「本編ノーカット放送」というわけではなかったのかもしれませんが、でも、映画を見る前に思っていたよりも、面白かったです。

海上自衛隊の話ということしか知らないまま映画を見始めたので、まさか、自衛隊のイージス艦(ミサイル護衛艦)が憂国の副艦長と幹部自衛官たちと外国(某国と呼ばれていました)の工作員たちに乗っ取られるというサスペンスの展開になるとは思いませんでした。

自衛隊の専門用語などが私には少し分かり難く思えた部分もあるのですが、よく分からないままでも物語を見続けることができました。

主な登場人物は、海上自衛隊ミサイル護衛艦「いそかぜ」の先任伍長の仙石恒史(真田広之さん)、『亡国の楯』という論文を遺した防衛大学校の学生の父親で副艦長の宮津弘隆(寺尾聰さん)、砲雷長で三等海佐の杉浦丈司(豊原功補さん)、船務長の竹中勇(吉田栄作さん)、砲雷科水雷士で三等海尉の風間雄大(谷原章介さん)、第一分隊砲雷科二等海士の菊政克美(森岡龍さん)、艦長の衣笠秀明(橋爪淳さん)、防衛庁情報局(DAIS)の内事本部長の渥美大輔(佐藤浩市さん)、DAIS局員の服部駿(池内万作さん)、内閣情報官の瀬戸和馬(岸部一徳さん)、内閣総理大臣で自衛隊のトップでもある梶本幸一郎(原田芳雄さん)、海上訓練指導隊群訓練科長の溝口哲也三等海佐と身分を偽っていた工作員のホ・ヨンファ(中井貴一さん)、その妹?のチェ・ジョンヒ(チェ・ミンソさん)、ドンチョル少尉(安藤政信さん)、第一分隊砲雷科一等海士で実は防衛庁情報局(DAIS)の特殊部隊員の如月行(勝地涼さん)です。

「辺野古ディストラクション」という出来事の後、自衛隊員に成りすました工作員たちがアメリカ軍基地から盗み出したアメリカ軍開発の新型兵器によって日本の首都・東京が人質として壊滅の危機にさらされるのを、政府が同じ兵器を使って「いそかぜ」を撃沈させようと決断する中、工作員に捕まった如月さんを「いそかぜ」に救出に向かった仙石先任伍長や、東京の内閣情報官の瀬戸さんたちが阻止しようと奮闘する、という話だったように思うのですが、自衛官同士による“自衛艦内戦争”という印象でもありました。

国力とは財力や軍事力ではなく文化と愛国心だが、今の日本人はそれを失っているし、どのような日本にしていきたいのかという国家の意思もない、日本の防衛の要であるイージス艦は守るべき国を亡くしているのだ、今の日本に守るべき価値はあるのだろうか、日本は一度滅んだほうがいいのではないか、というような「論文」に共感した憂国の幹部自衛官たちが工作員と共に自衛隊、あるいは日本に反旗を翻す“反乱軍”になるという物語の映画に、当時の自衛隊がよく協力したなという風にも少し思えたのですが、意外とよく出来た映画だったように思いました。

誰が敵で誰が味方なのか、迷路のような護衛艦内のどこに敵がいてどこに味方がいるのか分からないまま、命を狙い合うゲリラ戦の恐ろしさが、艦内での戦闘の場面によく表れていました。

たくさんの死者が出ていたので、現実に起きたなら相当すごいニュースになるのではないかと思うのですが、映画の中では「いそかぜ」が東京湾の上で犠牲になったことで、東京や東京周辺の地域は無事で、報道の場面もありませんでした。護衛艦内の殺傷事件、あるいは自衛隊内のテロ事件は、護衛艦が沈没したということ以外には特に公開されなかったのでしょうか。多くの国民(東京都民)は、自衛隊の中で何が起きていたのかを知らないまま“平和”な日本の日常を生きていました。

真田広之さんの演じる仙石先任伍長は、なかなか強くて、最後まで人間的な冷静さを失わない人でした。自分の教えを守って一瞬考えた結果撃たれてしまった如月さんに先任伍長が言っていた、考える前に考えるんだ、という台詞も良かったです。

工作員も含め、登場人物の全員が、恐らく、自分たちの「国」のことを真剣に考えていたのだろうと思います。殺戮の場面が怖くもあったのですが、悪い人たちが殺し合いをしているという風には見えませんでした。映画では、反乱軍は米軍からの日本の独立を考えているようにも思えたのですが、政府は、特殊な爆弾を使って東京湾上の「いそかぜ」を爆撃しようと計画していました。

事件後、自衛隊のトップの梶本総理大臣は、不祥事の責任を取って総理大臣を辞任したのでしょうか。描かれていなかったので、あるいはカットされていたので、よく分かりませんでした。宮津副艦長と共に護衛艦「うらかぜ」を撃沈させたヨンファさんが工作員になった背景も、詳しくは分かりませんでした。

母親に自殺され、父親を殺したらしい如月さんは、街を放浪していたところ、警察ではないと言う防衛庁情報局の人たちに声をかけられ、DAISの一員となったようでした。絵が得意な人で、仙石さんは、如月さんに絵を描くことを勧めていたのですが、救助されて一命を取り留めたらしい如月さんは、仙石さんに新しく描いた絵を送っていました。

この映画はアクション映画とも言えるかもしれないと思うのですが、エンターテインメント性が高いというよりは、自衛隊とは何か、国防とは何かを考えるための、真面目に作られた映画のように思えました。登場人物の個性というか、生き方の背景がもう少し丁寧に描かれていたなら、人間ドラマとしてももっと面白く見ることができたのではないかなと思います。

日本政府が沖縄県名護市の辺野古の海で米軍基地(滑走路)の新設工事を強行していたり、アメリカ政府から陸上配備型弾道ミサイル防衛システムのイージス・アショアを買ったり、F-35戦闘機を大量に買ったり、東京都の横田基地(横田飛行場)に配備されたCV-22オスプレイが周辺の空を飛んだりしている今(昨日のテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹さんの「そもそも総研」でも特集をしていました。実弾が装備されていると思われる機関銃の銃口を地上の住宅地に向けたまま飛行演習を行っているそうなのですが、それが本当なら、誤射される可能性もあるということになります。日本の合意を得て日米地位協定に基づいた訓練をしています、という趣旨の米軍側の回答も謎です。横田基地周辺の騒音も大きいそうです。ベトナム戦争の頃、沖縄県の東村高江では、アメリカ軍が住民をベトナムの人に見立ててゲリラ戦の訓練を行うということをしていたのだそうで、その訓練の手法が今度は東京都民に対して行われているのではないかということでした。本当に米軍基地問題は沖縄だけの問題ではなく日本全体の問題なのだと思います)、映画「亡国のイージス」は14年前の2005年に公開されたということですが、物語の内容自体はそれほど古くはなっていないようにも思いました(映画に登場する俳優さんたちが若く見えるということと、携帯電話などの家電製品からは、14年前の作品らしいような印象を受けました)。

現実的には、現職の幹部自衛官たちが突然“反乱軍”や“革命軍”になるということはないと思うのですが、もしかしたら、映画の中の人たちのように悩んでいる人はいるのかもしれないなと思いました。

訓練中の死亡事故のことも描かれていましたが、私も含め、多くの一般国民は、自衛隊のことをほとんど知らないような気がします。そのため、映画から、自衛隊の方たちは人知れず頑張っているのだということもよく伝わってきたように思いました。すっきりとした終わり方というわけではなかったと思うのですが、「ノーカット」ではなかったためかもしれません。でも、今回見ることができて良かったと思います。日本の不戦や反戦や非戦の平和が、第二次世界大戦後の束の間のものとしてではなく、これからもずっと続いていってほしいと思います。


ところで、これはこの映画とは全く関係のないことなのですが、先日のNHKのBSプレミアムの「英雄たちの選択」の1時間半スペシャル「ローマ帝国×驚異の砂漠都市 幻の王国のサバイバル戦略」という、番組初めての世界史の、ヨルダンの世界文化遺産のペトラ遺跡の、紀元前のローマ帝国やエジプトやパルティア王国(アルサケス朝パルティア)という大国に挟まれた資源豊かな小国・ナバテア王国の特集も、とても面白かったです。

様々な周辺国の文化を取り入れて発展させたというナバテアの文化も、遠くの湧水を都市全体に行き渡らせる水道技術も、大国と交渉しながら渡り合う小国としての生き残り戦術も、すごいなと思ったのですが、天才的な数学者や技術者がいたのかもしれないナバテアの高度な文明は、ナバテアが紀元後にローマ帝国に支配されてしまった後には、ほとんど廃れて、その辺りの人類の歴史の中では途切れてしまったのでしょうか。大地震がきっかけとも考えられているそうなのですが、もったいなく思えました。でも、ペトラの周辺では、それから、ペトラの水道を使った農業が始まったのだそうです。昔の人間よりも現代の人間のほうが優れていると考えるのは、間違っているのかもしれません。司会の歴史学者の磯田道史さんもナバテア王国を戦国時代の真田家に少し例えていたのですが、私も番組を見ながら、ナバテアの王は、武田信玄の家臣となった「表裏比興の者」とも呼ばれていたという信濃の戦国武将の真田昌幸みたいな感じだったのかなと思っていました。世界史を日本史に重ねて考えるのも、面白いと思います。歴史に詳しくはないのですが、どこの国の歴史でも人類の歴史だからいろいろ似ているところがあるというのは、確かにそうなのだろうなと思います。

自民党の衆議院議員による「子供は3人生んで」発言再びのことなど

神奈川県川崎市多摩区の登戸で起きた無差別殺傷事件の検証や被害に遭われた方への哀悼の思いが多く語られていた昨日の報道によると、国会の参議院本会議では、職場におけるパワハラやセクハラやマタハラを行ってはならないこととしてその防止処置を企業に義務付ける(ただ、罰則付きの禁止事項ではないのだそうです)労働施策総合推進法などが可決・成立したということなのですが、同じ日、自民党の桜田義孝前五輪担当大臣は、千葉市で開かれた自民党議員の政治資金パーティーで、「結婚しなくていいという女の人が増えている。お子さん、お孫さんには子供を最低3人くらい生むようにお願いしてもらいたい」という発言をしたということでした。

偶然に見た昨夜のフジテレビの深夜の「Live News α」のキャスターの三田友梨佳アナウンサーは、ニュース映像の後、子供を生みたくても生めない人、経済的な理由で生めない人もいます、政治家の方々には安心して子供を生める社会を作るにはどうしたらいいかを考えてほしいと思いますという趣旨のコメントをしていて、正しい意見のように思いました(三田アナウンサーのコメントは、しっかりとしているものが多いように思います。別のテレビ局の報道番組のことですが、BS-TBSの「報道1930」の松原耕二キャスターには、コメンテーターの堤伸輔さんやパトリック・ハーランさんに意見を訊くように、サブキャスターの高畑百合子アナウンサーや出水麻衣アナウンサーにも意見を訊いてほしいように思います)。

桜田前五輪大臣の今回の発言を聞いて、“デジャヴ”のようというか、昨年に自民党の細田派の加藤寛治衆議院議員が「新郎新婦は必ず3人以上の子供を生んでほしい」、「結婚しなければ子供が生まれない」、「子供が生まれないと人様の子供の税金で老人ホームに行くことになる」というような酷い発言をしていたことを思い出しました。加藤寛治議員も、桜田義孝議員も、同じようなことを言い、同じように「少子化対策」として発言したのだと弁明しています。

自民党の議員たちの間では、このような思想と発言が普通のことになってしまっているのでしょうか。「失言防止マニュアル」が議員全員に配られるほどの情けない今の自民党の安倍政権の議員には、このような人たちばかりがいるのだろうかと、残念に思います。桜田議員は「誰かを傷つけるつもりはなかった」とも述べていますが、それはそうなのだろうと思います。誰かを傷つけるつもりで発言したものだったのなら本当に最低です。自民党の桜田義孝議員や加藤寛治議員(もしかしたら他にもいるのかもしれません)の「3人以上の子供を」や「子供は最低3人くらい」などの「3人」という数字も、同じであるのが不思議に思えたのですが、偶然なのか何なのか、一体どこから出てきた数字なのでしょうか。

元日本維新の会の丸山穂高衆議院議員は、医師に適応障害と診断されたという理由で国会に出席していないそうなのですが、その丸山議員が北方領土のビザなし訪問に参加し、戦争の被害者の元国後島の住民の大塚小彌太団長に「(島を取り返すには)戦争しないとどうしようもなくないですか」と発言したことについて、丸山議員はお酒に酔っていたのだから仕方がない、アルコール依存症気味なのだから責めてはいけない、議員辞職をしたら無職になってしまうのでかわいそうだという風に、“戦争発言”の問題の論点をずらして庇う方(丸山議員の経済産業省時代からの友人というジャーナリストの方など)がいることにも、一市民の私としては、少し驚きます。

「戦争しないとどうしようもなくないですか」という発言は、日本国憲法に違反した発言ということもそうなのですが、国家による大量殺人を、政治権力者が戦争の直接の被害者や今の日本の人々やロシアの人々にちらつかせるものでもあり、本当に怖い発言だと思います。ただ戦争の是非について質問をしているだけでしょう、という風に発言の事実を矮小化してはいけないと思いますし、このような政治家の発言に慣れてはいけないと思います。

また、報道によると、菅義偉官房長官(インターネット上で「かわいい」とされているのが謎です。普段の政治関連の報道にあまり接していない方たちの感想なのでしょうか)は29日の記者会見で、上村秀紀首相官邸報道室長による会見時の質問妨害についての見解や日朝首脳会談についてを質問した東京新聞の望月衣塑子記者に対して、質問を受け付けない考えを示したそうなのですが、このような官房長官の態度も、民主主義国の政治家として正しくないように思えます。どうして日朝首脳会談という拉致被害者の方たちにとって重要な政策についての質問にも答えることができないのでしょうか(記者クラブに所属する大手メディアの記者の方たちは、菅義偉官房長官や、あるいはその部下の上村秀紀首相官邸報道室長?に対して、記者として何も言わないのでしょうか。それとも、言っても改善されないままになっているのでしょうか)。菅官房長官は「会見は政府の考えを国民に知ってもらうことが基本だ」と述べたそうなのですが、そうであるなら、官房長官の会見は政府の考えが国民によく分かるように、官房長官が記者の質問に誠実に答え、簡潔にでも丁寧に説明するべき場所なのではないでしょうか。菅義偉官房長官の返答はいつもこんな感じ(政府にとって不都合な質問には正面から答えない、または質問内容をずらしてはぐらかすように答える)だなと、素通りしてはいけないことのように思いました。

川崎市の登戸の殺傷事件、アメリカの中絶禁止法のことなど

アメリカのドナルド・トランプ大統領を日本政府が「令和初の国賓」として迎えた土曜日から、特に両国国技館での大相撲夏場所の千秋楽のあった日曜日、新しい天皇皇后両陛下との宮中晩餐会のあった月曜日(アメリカの戦没将兵追悼記念日でもあったそうです)、空母に改造する計画があるという自衛隊の護衛艦「かが」にトランプ大統領が乗った火曜日までは、テレビメディアではトランプ大統領に関する報道が多かったように思います。

26日の土曜日には、報道によると、千葉県の銚子沖で貨物船「すみほう丸」と衝突した貨物船「千勝丸」沈没して、二人の航海士の方が亡くなるという事故がありました。まだ行方不明の方もいるそうです。

昨日には、神奈川県川崎市多摩区の登戸駅近くのバス停でスクールバスを待っていた小学生たちとその近くにいた保護者の大人たちが切りつけられるという謎の通り魔事件が起きました。私は報道で知ったのですが、小学6年生の女子児童と、外務省の職員でもあった保護者の男性が亡くなったそうです。被害に遭ったのが有名な私立のカリタスの小学校の児童たちだと知ってさらに驚いた部分もあるのですが、夕方に中継が行われていたカリタスの理事長先生と校長先生と事件現場にいた教頭先生の会見(少し見ることができました)は、しっかりとしたものだったように思います。校長先生の、命あっての教育です、という言葉も印象的でした。本当にそうだと思います。教頭先生も、スクールバスの運転手の方も、その場で出来る限りのことをなさって児童たちを守ったのだと思いますし、学校側に落ち度は全くない思います。事件現場では、傷ついた児童同士による助け合いも行われていたそうです。滋賀県大津市の保育園の園児たちが自動車の追突に巻き込まれた交通死亡事故の時もそうでしたが、どうしようもない不可抗力による残酷な事件だと思います。

バス停の斜め向かいに病院があって、そこの医師や看護師の方たちが救急車が到着するまで怪我をした人たちの応急処置を行うことができたというところは、不幸中の幸いのようにも思えました。

犯行直後に自らの首を切って自殺を図り、搬送先の病院で死亡したという犯人の51歳の男性(被疑者死亡のまま書類送検されるそうです)は、女子児童たちだけではなく大人の男性も刺しています。犯人は19人の殺傷に使用した2本の包丁の他にも別の2本の包丁を鞄に入れて持って来ていたということなので、自殺までの十数秒間の犯行が計画的な犯行だとすると、ほとんど“自爆テロ”のようなものなのではないかと思います。教頭先生の話によると、犯人の男性は無言で背後から保護者の大人たちや児童たちを襲撃し、バスの運転手の方に怒鳴られて、スクールバスのバス停のすぐ隣にある普通の路線バスのバス停のそばまで走り、自殺を図ったということでした。例えば、道を走る自動車(トヨタのプリウスだけではないかもしれません)の“静音設計”が歩行者の一人の私には時々怖く思えることがあるのですが、本当に殺す目的のある人が騒いだり暴れたり奇声を発したりせずに無言で静かに対象に近づいて実行するというのは、確かにあることのように思えました。

18年前の2001年6月の大阪教育大学附属池田小学校で起きた小学生無差別殺傷事件(児童8人が亡くなり、約3年という早さで犯人の死刑が執行されました)の後、全国の学校で警備が強化されたと言われていますが、その後も度々児童や生徒たちは被害に遭う事件が起きています。秋篠宮家の長男の悠仁さまの通うお茶の水女子大学附属中学校の校舎にも、刃物を持った不審者(警察はこの犯人の男性の責任能力を調べるために精神鑑定を行っているのだそうです)が入ることができました。

国が予算を付けて、犯人になりそうな人物を事前に特定するという冤罪を生み出しそうな最新鋭の防犯カメラや、最新鋭の金属探知機のようなものを全国の至る所に設置したとしても、全ての犯罪を防ぐことはできないように思います。無差別自爆テロのようなある種の拡大自殺行為だとすれば、通学路や校舎に限らず、遊園地でも、遠足で行くキャンプ場でも、ショッピングモールでも、多くの人間のいる場所ならどこでも危険な場所ということになってしまいます。

どこから変な人や物が飛び出してくるかなど、一人一人に予知能力でもない限り、簡単に分かるはずがありません。もしも分かったとしても、それぞれの運動能力によって、その人から逃げたりその人を捕まえたりすることはできないかもしれません。優秀な警備員が数名いたとしても、です。今回の川崎市の殺傷事件の場合は犯人が死亡しているので、どうしてこのような酷い事件を起こしたのかという犯行動機の解明は、できないのだろうと思います。自動車の暴走も、高齢者の運転を制限するよりは、自動車メーカーが自動車を暴走しないものに改良したほうが良いと思うのですが、人を殺す犯人が社会から孤立して自殺願望を持つようになった人物であるのなら、日本の防犯対策としては、監視社会を作るよりも、孤立する人が出ないような世の中や息苦しくないような世の中を作るようにすることのほうが、有効であるような気がします。

同じ昨日の午後には、埼玉県さいたま市でも刃物を振り回す男性が現れる事件があったそうで、警察官が発砲し、腹部を撃たれたその人物は亡くなったそうです。警察官の発砲はこの場合は間違ってはいなかったのだろうと思いますが、犯人は亡くなったので、刃物を振り回していた理由も分からないままになるのだろうと思います。

昨日には、旧優生保護法の下で強制的に不妊手術を受けさせられた被害者の方たちによる、国を訴える裁判の判決が出たということも報じられていました。仙台地方裁判所は、旧優生保護法が個人の幸福追求権を無視した日本国憲法違反の法律だと認めたものの、国の賠償責任は認めず、原告の訴えを退けたそうです。人権を蔑ろにするような旧優生保護法を裁判所が違憲と認めたところは良かったと思うのですが、それなら裁判所は、違憲の法律を運用し続け救済措置を怠ってきた国の責任も認めたほうが良かったのではないかと思います。障害者への差別が根強くあったために言い出せなかったという被害者の方の長い間の苦悩に寄り添うような判決を出してほしいと思いました。


ところで、14日目に優勝が決まった大相撲夏場所の、千秋楽の朝乃山関の表彰式では、土俵の脇に特別に赤い絨毯と木製の階段が設置されていて、靴に見えるような黒色のスリッパを履いて土俵に上がった安倍晋三首相とトランプ大統領がそれぞれ初めての表彰式に臨んでいました(トランプ大統領は、朝乃山関に向かって少し会釈をしていました)。貴賓席ではなく正面の升席でのトランプ大統領夫妻と安倍首相夫妻の観戦(特別に少し大きめの椅子が用意されていました)は、報道によると、トランプ大統領が望んだものではなく、安倍首相の提案によるものだったそうです。

警備の関係とかで升席の約1000席が政府に買い占められたということが報道されていましたが、テレビの映像で見た印象では、大部分は普通のお客さんで埋まっているようにも見えました。でも、拍手でお迎えください、というアナウンスに促されたお客さんたちが、歓声を上げて席を立って拍手で4人を迎えているのを見て、本当に普段と同じ相撲ファンのお客さんたちなのだろうかと少し奇妙な感じもしました。大相撲の主役であるはずの取組前の力士が、土俵の上で度々待たされていました。トランプ大統領夫妻と安倍首相夫妻は、最後の5番を見て、表彰式を終えた直後に国技館を出ていったのですが、カメラに映るトランプ大統領の動きを見ていたアナウンサーの方が「一般のお客さんと握手を交わしています」と言っていた“一般のお客さん”とは、安倍首相夫妻と親しいジャーナリストの方だったようです。もしかしたら、升席に座っていたのは、政府が用意した“お客さん”たちだったのでしょうか。

トランプ大統領夫妻を出迎えていらした新しい天皇皇后両陛下、特に長く適応障害に苦しんでいらした雅子さまが、お元気そうで、とても嬉しく思いました。お元気そうな雅子さまの様子を拝見すると、ほっとします。天皇陛下と雅子さまは、それぞれ通訳なしで英語でお話なさっていたそうなのですが、報道によると、それを英語が得意だからとするのは少し違うようでした。前の天皇皇后両陛下(上皇さまと上皇后美智子さま)も流暢な英語をお話しされていましたが、公式な場所でお話しする際に通訳を介するのは、報道番組の皇室担当の記者の方の話によると、そういう決まりになっているからなのだそうです。通訳を介することで、お互いの発言の内容の間違いや食い違いなどが起きないようにするためなのだそうです。公式の場では天皇皇后両陛下と各国の要人の方が相手の国の言葉ではなく通訳を介してそれぞれの母国語でお話しをするということにも、意味があるということでした(でも、新しい“令和時代”の皇室外交の在り方として、天皇皇后両陛下が相手の国の言葉でお話しなさるというのも、それはそれで良いのかもしれません)。

拉致被害者家族の方たちがトランプ大統領と会っている映像も報じられていましたが、アメリカの大統領に頼んでいるだけのようにも見える現政権には、早く朝鮮政府と直接対話をして被害者が無事に日本に帰国できるようにしてほしいと思います。

報道によると、アメリカが今年の2月に臨界前核実験(未臨界核実験)を行ったと、アメリカのローレンス・リバモア国立研究所が発表したことを受けて、広島県の湯崎英彦知事と長崎県の中村法道知事と瀬川光之県議会議長は、26日、アメリカ政府に抗議文を送ったそうです。核実験を行わないでほしいという被爆地からの願いはなかなかアメリカ政府に届きませんが、唯一の戦争被爆国である日本の現政権がアメリカの「核の傘」の存続を願って核廃絶運動を積極的に行わない上に、様々なアメリカ政府の行為について「日米の考えは完全に一致しています」(安倍首相はまたこのように述べていました)などと賛同しているような間は、難しいのかもしれません。

5月8日頃の、アメリカの情報公開制度で資料を入手したという沖縄タイムスの記事によると、沖縄の無人島・鳥島(久米鳥島)にはアメリカ空軍によって鳥島射爆撃場が設置されているそうなのですが、そこで米軍岩国基地(山口県)所属のアメリカ海兵隊機が1995年と1996年に劣化ウラン弾を計3回誤射したため(回収された弾丸は192発で全体の13%だそうです)、島は劣化ウランに汚染されているそうです。劣化ウランは、核兵器や原子力発電所用燃料製造時の副産物として生成される毒性のある重金属で、弾丸の大部分を占めているウラン238の半減期は、約45億年なのだそうです(地球は誕生してから46億年と言われています)。アメリカ軍は、兵士が被曝する恐れがあることから、少なくとも2010年9月までは、動植物や土壌や水質などの環境調査を行わなず、放置していたそうです。米軍は今も鳥島を射爆撃場として使用し続けているのだそうです。

貨物船の衝突沈没事故のあった26日には、沖縄県の北谷町でアメリカ海兵隊軍属の男性の運転する自動車が右折しようとしてバイクの男性を撥ねて死亡させるという交通事故もありましたが、少ししか報じられていませんでした。その軍属の人は過失運転致傷容疑で現行犯逮捕されたそうなのですが、アメリカ軍の加害者が軍属の場合は、その人物を日本の法律で裁くことができるのでしょうか。

2020年に開催が予定されている東京オリンピック・パラリンピックの関連施設(新国立競技場や選手村など)の建設現場の労働環境に問題があるとして、労働組合の国際組織・国際建設林業労働組合連盟(BWI)が大会組織委員会や東京都や日本スポーツ振興センター(JSC)に改善を求める報告書を送ったという「東京五輪の闇」の報道も、25日の山形県鶴岡市の国道で自衛隊の砲弾(約10トン)を積んだ民間の輸送会社の大型トラック(自衛隊の砲弾を民間のトラックが運んでいるとは思わなかったので、そのことにも少し驚きました)が乗用車に追突し、ガードレールを突き破って国道沿いの海岸に転落したという報道も、その後詳しくは報道されていません。

また、少し前の報道によると、5月14日にアメリカのアラバマ州で人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する法案が可決し、15日に成立したそうです。性犯罪被害に遭って“望まない妊娠”をした女性の中絶も、例外ではないのだそうです。

酷い法律だなと、この報道記事を読んだ時、とても気持ち悪く思ったのですが、他にも共和党のドナルド・トランプ大統領の支持者の多いアメリカ南部の16の州が中絶禁止の法案を検討しているのだそうです。

中絶をした女性ではなく、中絶手術を行ったアラバマ州の医師が厳罰に処せられる(禁固99年の刑?)ということのようなのですが、アラバマ州に住んでいる、他の州の病院へ駆け込むことのできない貧困の女性は、“望まない妊娠”を早く終わらせるために、自ら流産をするように企てるか、自殺するしかなくなってしまうのかなと、怖く思いました。

子供を生みたい女性は子供を生むことができ、子供を生みたくない女性は子供を生まなくてもいいし、生まれた子供は幸せに暮らすことができるという世の中であってほしいと思います。強制的に“母親”にさせられる地獄、というか、アラバマ州の中絶禁止法は「人命保護法」と名付けられているそうなのですが(与党・自民党の安倍首相たちが「安全保障関連法」を途中から「平和安全法制」と言い換えたことにも似ているように思えました)、妊娠の状態になった女性の人権や尊厳よりも胎児の命を優先する謎の中絶禁止法によって、不幸な女性だけではなく、複雑な環境に置かれてしまう子供も増えるのではないかと思います。負の連鎖になってしまうように思えます。

イスラム教原理主義の人々も怖いように思うのですが、アメリカには4割近くもいるというキリスト教原理主義の人々もまた怖いように思います。どの宗教の場合でも、自身の信じ込んでいる神とその教義や思想を至上のものとする宗教原理主義の方々は、その信者ではない人から見ると、不気味で、怖く思えるものなのかもしれません。

日本にはたくさんのアメリカ文化が入ってきていて、ディズニー映画やハリウッド映画などに頻繁に接している日本人の多くは、太平洋の遠い向こうのアメリカを漠然と身近な国のように感じているのだろうと思いますが、このような不思議な宗教絡みの政治の報道を聞くと、第二次世界大戦以後日本の各地に軍事基地を置き続けているアメリカを、本当にはまだほとんど何も知らないのではないかなと思いました。

数年前には、日本人は無宗教なのかというようなことが情報番組などで度々扱われていたように思うのですが、最近は、そうでもないような気がしてきました。政治家の中には、仏教や神道やキリスト教系の、様々な新興宗教の信者がたくさんいるようですし、トランプ大統領と同じように、それによって選挙で票を集めるということも行われているそうです。私は何の宗教者でもないのですが、そのような私の周辺にも数人の信者がいるということを考えると、日本は、実は宗教人口の多い国なのではないかと思います。国教を定めていない(今後も定めなくていいと思います)日本では信教の自由が憲法で認められているので、誰が何教の何神様や何教祖様を信じていても別に良いのだろうとも思うのですが、2011年の東日本大震災以降、あるいはその数年後から、少し不気味に思えるようになってきました(学問として宗教哲学の話を聞くのは大丈夫です)。神社の御朱印集めが人気ということですし(私はまだ御朱印というものをもらったことがありません)、多くの人たちはあまり気にならないのでしょうか。日本や日本人のことも、日本の私は、ほとんど何も知らないのだろうと思います。

「わたし、定時で帰ります。」第7話

TBSの火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」の第7話を見ました。

上海飯店でビールを3杯飲んで酔っぱらっていた種田晃太郎(向井理さん)から、元婚約者の結衣さんのことについて、今でも好きですよと言われた東山結衣(吉高由里子さん)とその今の婚約者の諏訪巧(中丸雄一さん)は絶句し、その場で寝てしまった種田さんをそのままにしてお店を出ました。帰り道、結衣さんは、私が結婚したいのは巧だからと言い、諏訪さんも気にしていない様子だったのですが、その時、実家の父親(小林隆さん)から、お母さんが家出をしたと電話がかかってきました。母親(山下容莉枝さん)と連絡がつかない中、実家へ向かった結衣さんは、母親の誕生日をまた忘れてゴルフ旅行へ行っていた父親が悪いと考え、父親のスマートフォンから母親へメッセージを送りました。

WEB制作会社・ネットヒーローズの制作4部の種田副部長は、その後イベントで諏訪さんと会ったのですが、お酒に酔った状態で答えてしまっていたことをすっかり忘れていて、自分が何を言ったのかを後で上海飯店の店主の王丹(江口のりこさん)に教えてもらうと、後悔したように頭を抱えていました。

一方、制作4部では、部長の福永清次(ユースケ・サンタマリアさん)が大企業の星印工場のサイトリニューアルの仕事を持ってきました。しかし、内容とスケジュールを確認した結衣さんや賤ヶ岳八重(内田有紀さん)は、3500万円の予算では無理だと福永部長に訴えました。

社員たちが連日残業を続けなければならなくなると唯さんや賤ヶ岳先輩は不安になっていたのですが、福永部長は、残業すればできるのならそうしてほしい、この仕事を断ると上司に話を通した星印のWEB担当の牛松さん(金井勇太さん)がかわいそうだという考えを変えようとしませんでした。

そのような中、結衣さんは、母親がいないと家のことが何もできないのに、お母さんの料理は味が薄いとか、洗濯は洗濯機がするし掃除は掃除機がすると思っている“仕事人間”だった父親が、今でも“仕事人間”という共通点のあった元婚約者の種田さんにこだわっていることにうんざりして、お父さんのような働き方はしたくない、お父さんみたいな人とは絶対に結婚したくないと喧嘩になってしまいました。

その後、結衣さんは、実家の隣人から、ボヤ騒ぎがあったとの連絡を受けました。唯さんを心配した賤ヶ岳先輩と三谷佳菜子(シシド・カフカさん)は、結衣さんに提案して、3人で夕食の材料を持って結衣さんの実家へ向かいました。散らかった台所のフライパンには父親がつくろうとしていた焦げたハンバーグが残っていて、その時の煙が火災と間違われていたようでした。ハンバーグは、結衣さんと母親の好きな料理でした。

賤ヶ岳先輩と三谷さんは、結衣さんの合理的な仕事ぶりを結衣さんの父親に話していました。父親は、定時で帰る結衣さんの働き方を気にしていたのですが、最初は私もどうなのかと思っていたと言う三谷さんから、今では定時で帰る働き方が広まれば良いとも思っているという趣旨のことを言われて、少し納得したようでした。父親の時代は、転職をすることも難しく、残業を断ることも上司の誘いを断ることも難しかったということでした。父親は、でも今は時代が違うから、結婚相手も料理の出来る巧君のような人が良いのかもしれないと結衣さんに話していました。

父親と二人で後片付けをしようとしていた時、母親が帰ってきました。北海道の登別温泉へ旅行に行っていたという母親は、楽しかったと、地獄谷のお土産を唯さんに渡しました。母親は、離婚しようと思っていたけれど、温泉に入っていたらどうでも良くなったと笑っていました。

翌日、結衣さんは、東山さんは自分のことをあまり話さないからと結衣さんの実家の火事のことを心配してくれていたみんなに地獄谷のお土産のお饅頭を配っていました。種田さんも「地獄」と書かれたお饅頭を一つもらっていました。

福永部長が持ってきた星印の仕事について、管理部の石黒さん(木下隆行さん)に話していた結衣さんは、赤字になる仕事を上層部が認めるはずはないと考えていたのですが、結衣さんたちが「地獄」のお饅頭を手にしていた頃、福永部長は、メインバンクの頭取の息子だという星印の牛松さんを上司に紹介していました。制作4部の地獄の始まりになるようでした。

脚本は奥寺佐渡子さん、演出は竹村謙太郎さんでした。

第7話も、面白かったです。

定時で帰るようにしている結衣さんと残業を受け入れる“仕事人間”だった父親の関係性が描かれていた今回は、家庭での働き方の話でもあったのかもしれないなと思います。

私としては、“仕事人間”の父親、あるいは仕事に忙しいとして家庭を優先しない父親を、残念な父親だとはあまり思わないのですが、妻や子供たちが家族旅行を好きな人たちである場合は、父親と一緒に家族旅行ができないことなどを寂しく思うのかもしれません。

時代に合わせて変化していく生き方や働き方と、時代が経てもなかなか変化しない偏った考え方や癒着やブラックの体質の両方が描かれていたのですが、現代はその過渡期なのだろうと思います。

今回から登場していた石黒さん(会社でもスカジャンを愛用している人のようでした)は、次回以降にも登場する人物なのでしょうか。仕事のできる結衣さんには、味方になってくれそうな知り合いも多いようです。

そんなに晃太郎が好きならお父さんが晃太郎と結婚すればいいと結衣さんに言われた時の父親の、お父さんは既婚者だからという返しも面白く思えたのですが、諏訪さんが種田さんに言っていた「酔ってる時ほど本音が出るっていいますよね」という台詞も良かったです。

結衣さんに対して気まずそうになっていた種田さんがどのくらい結衣さんのことを気にしているのかは、まだよく分からないのですが、諏訪さんは、比較的はっきりと種田さんへの対抗心を出していました。ふわっとしているようで、意外と強さのある人のようです。

“ブラック上司”らしき福永部長が持ってきた仕事によって、制作4部はどのような地獄へ変わっていくのでしょうか。次回の「わたし、定時で帰ります。」の物語も楽しみにしたいと思います。
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