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「凪のお暇」第7話

TBSの「金曜ドラマ」の「凪のお暇」の第7話を見ました。

母親の夕(片平なぎささん)から、祖母から受け継いだぬか床について訊かれ、引っ越しの際に他の荷物と一緒に捨ててしまったことを思い出して衝撃を受けていた大島凪(黒木華さん)は、友人の坂本龍子(市川実日子さん)と行ったいつものコインランドリーがもう少しで閉店になってしまうことを知りました。二人が無職だと知った店主(不破万作さん)から、コインランドリーを継がないかと言われた凪さんと坂本さんは、コインランドリーを買い取ってその経営者になることを一つの夢として想像しながら、白石みすず(吉田羊さん)や娘のうらら(白鳥玉季さん)、吉永緑(三田佳子さん)、安良城ゴン(中村倫也さん)と一緒に、「ウィッシュノート」に書く叶えたい夢を考え始めました。

日曜日、みすずさんとうららちゃんに誘われて、みすずさんの運転するトラックでドライブへ出かけた凪さんは、途中、みすずさんの提案で運転を代わることになりました。免許証は持っているものの、ほぼ運転したことのないペーパードライバーだった凪さんは、慎重に運転を始めたのですが、次第にそのドライブを快く感じるようになっていきました。みすずさんは、すぐに「でも」と躊躇してしまう凪さんに、選択肢が広がれば人生はもっと楽しくなるということを話しました。

他方、凪さんの会社員時代の“元彼”の我聞慎二(高橋一生さん)は、坂本さんが辞めた怪しい会社のセミナーに、講師として経営コンサルタントの兄の慎一(シソンヌの長谷川忍さん)が参加していることを知り、衝撃を受けていました。慎一さんがSNSに投稿した動画のライブ会場にゴンさんの姿を見つけた慎二さんは、兄が来たら連絡してほしいとゴンさんたちに頼みに行きました。慎二さんの父親は官僚だそうで、兄の慎一さんは、親の期待を一身に受けて中学受験に挑んだものの失敗してから、我聞家を離れて独自の人生を歩んでいるようでした。慎二さんは、凪さんのために何かしたい、こんな気持ちになったのは初めてだと話すゴンさんに、良かったねと言って帰りました。

スナック「バブル」に行った慎二さんは、元恋人が凪さんだと気付いたママ(武田真治さん)と杏(中田クルミさん)の提案で、お店の隅に隠れて、凪さんの本心を聞くことになったのですが、凪さんには、慎二さんとやり直すつもりは全くありませんでした。一年前、慎二さんの運転する車で二人で海にドライブへ行こうとして、高速道路の渋滞にはまって慎二さんが苛立っていたという話をした凪さんは、その時は自分が運転すると考えなかった、慎二に悪いことをしたと言いながらも、慎二さんといた頃の自分には戻りたくない、慎二さんとやり直すことは300%ないと断言し、飛び出した慎二さんがこっちこそ800%ない、俺は彼女ができたと主張すると、そう、良かったねと返しました。慎二さんは、自棄になった変なテンションのまま「バブル」を出て行きました。

翌日、慎二さんは、自分の担当する会社の空気清浄機の販売イベントに仕入れが間に合わないというトラブルに見舞われたようでした。周囲の人たちに相談しても、我聞君なら何とかなる、と言われ、積極的に協力してくれる人は現れませんでした。その夜、母親(西田尚美さん)に兄のことがばれました。「YouTube」で長男の姿を見たようでした。母親は、私は死ぬしかないのかと落ち込み、慎二さんは、俺が何とかするよと笑いました。

ゴンさんの友人のエリィ(水谷果穂さん)の協力で、兄の慎一さんと会った慎二さんは、事情を察した兄から、「その年になってもまだ空気読んでるの?」と言われ、言い返すことができませんでした。早めに我聞家を見限り、自分自身として自由に生きていた兄は、自分の周りの「空気」からも自由になっていたようでした。

コインランドリーの後継者になる話を凪さんが考えていた頃、坂本さんは、もっと本格的な事業計画書を作っていたようでした。夜、アパートの前のテーブルで眠っていた凪さんは、夢のコインランドリーの絵を描いていたことを知ったゴンさんは、凪さんの力になろうと、画用紙を開きました。

翌朝、ゴンさんは、凪さんに画用紙を手渡しました。凪さんが開くと、そこには、凪さんの絵をきれいにまとめたコインランドリーのイメージ図が描かれていました。感激する凪さんは、何か言おうとしたゴンさんとの間に、そっちは闇だから、と心配して割り込んできた坂本さんに連れられて、コインランドリーへ向かいました。

凪さんと坂本さんは、コインランドリーの店主とその息子さんに、事業計画書を見せました。ドラッグストアにする案を考えている息子さんは、二人がコインランドリーを継いで経営するという話に、できるわけないと否定的だったのですが、その日少しだけお暇の時間を持つことができるような場所を作りたい、コインランドリーの経営をやってみたいと凪さんが訴えていると、緑さんが店主に話しかけました。自分たちにできることは若い娘さんたちの夢を応援することだと緑さんに説得された店主は二人の案に理解を示し、息子さんは、元銀行員という坂本さんの東京大学卒の学歴に納得したようでした。

そうして、コインランドリーの経営者になることになったらしい凪さんと坂本さんは、急に怖くなってきたと笑いながら、人生が新しく動き始めた今の状況を楽しんでいました。

その頃、慎二さんは、100台の空気清浄機の仕入れが間に合うことになってほっとしていました。大阪支社から来た市川円(唐田えりかさん)が尽力してくれたおかげと聞き、市川さんにお礼を言おうとするのですが、市川さんから「同僚ですから」と言われ、絶句しました。市川さんは、先輩女子社員の足立心(瀧内公美さん)たちから、慎二さんの元恋人として、凪さんの写真を見せられ、「バブル」のボーイの人だと気付いていました。

空気清浄機の販売イベントの日、司会を務めた慎二さんは、いつものようにお客さんたちの前で「空気」の話を始めたのですが、凪さんや兄のことを思い出し、自分の周りの「空気」を吸えなくなって、窒息したようにその場に倒れ込んでしまいました。

自宅で寝ていた慎二さんは、電話で誰かと会う約束をしていたようだったのですが、玄関のチャイムが鳴り、その人が来たと思ってドアを開けると、そこにいたのは凪さんでした。凪さんは、ぬか床の一部をタッパーに分けて慎二さんの部屋の冷蔵庫の中に保存していたことを思い出したのでした。ぬか床が捨てられていなかったことを喜ぶ凪さんは、あの時はごめんと突然泣きながら謝り出した慎二さんから、本当は凪を幸せにしたかった、でもできなかったのだと打ち明けられました。予想外の出来事に驚く凪さんは、慎二さんの部屋の階段の上に、豆苗が置かれているのを見つけました。

脚本は大島里美さん、演出は土井裕泰さんでした。

豆苗に始まり豆苗に終わっていたようにも思えた第7話でした。今回も、面白かったです。

会社にいた頃とは違う、“縁もゆかりもない”いろいろな人たちと出会って「自立」していく主人公の凪さんが、少しずつ精神的に強くなっているところが良いです。

坂本さんも、ゴンさんも、慎二さんも、少しずつ成長し、変化しています。

慎二さんは、崩壊しかけている(あるいは兄の言っていたようにすでに崩壊している)家族を「何とかする」ために、自分の本心を隠し、自分の周りの「空気」を読み続けてきたということのようでした。

そして、慎二さんは、過剰に空気を読んでしまっていた自分の状況に窒息死しかけたことで、ようやく、会社にいた頃の凪さんや自分と付き合っていた頃の凪さんの苦しみを知ることができたようでした。

血のつながらない人たち同士が“家族”になる話とは少し違うのかもしれませんが、でも、そのような、普通にはつながりを持ちそうにない人たちが出会って、集まって、程よい距離感で付き合いながら、協力し合って“憩いの場”を作っていくという感じが、穏やかで良いと思います。スナック「バブル」の場面も楽しいです。

一人では持つことができなかった自分の“夢”を、仲良くなった誰かとなら持つことができるというところも、何か、温かい感じがしました。

次回の「凪のお暇」の物語も楽しみにしたいと思います。


ところで、この「凪のお暇」の第7話やNHKの「ドラマ10」の「これは経費で落ちません!」の第6話が放送されている頃、日本テレビの「金曜ロードショー」では、スタジオジブリの宮崎駿監督のアニメ映画「天空の城ラピュタ」が本編ノーカット放送されていました。「天空の城ラピュタ」も小さい頃から何十回見ているか分からないくらい何度も見ている作品なのですが、1986年(昭和61年)公開のアニメ映画がいつ見ても面白いと思える作品、考えさせられる作品であるということは、本当にすごいことだと思います。

「金曜ロードショー」に限らなくても良いのですが、京都アニメーション制作のアニメ映画は、地上波では放送されないものなのでしょうか。私は、以前にNHKのEテレで放送されていた「聲の形」という作品を見たことがあるのですが、京都アニメーションにすばらしい作品が多いということであるなら、小さな子供から大人の人まで楽しむことのできるスタジオジブリの作品のように、地上波のテレビで放送しても良いのではないかなと思います。

また、昨日には、2014年の「雨傘運動」(民主的な普通選挙を求める運動)の中心的人物でもあった、香港の民主化を訴えているアグネス・チョウさん(周庭さん)とジョシュア・ウォンさん(黄之鋒さん)の二人が地元の警察に一時拘束されたという報道がありました。民主化を求めるデモの団体が、翌日(今日?)の大規模デモを中止にすると発表した後、二人は釈放されたのだそうです。釈放されたアグネス・チョウさんは、中国政府(北京政府)と香港政府は香港市民を社会運動や民主化運動に参加させないように脅しているという趣旨のことを話していました。香港のデモが1989年の「六四天安門事件」の時ように中国軍に武力制圧されたら怖いと思うのですが、ノーベル平和賞を受賞した作家の劉暁波さんのことも逮捕・投獄した(劉暁波さんは2017年に獄中で亡くなりました)中国政府は、その時よりも巧妙な手法で民主化を求める人々を制圧しようとしているのかもしれません。一応まだ民主主義国である日本政府は、香港の一般の人々の民主主義を求める意志が中国や香港の行政組織に潰されそうになっているこの問題に関して、中国共産党政府に対して何も言わないのでしょうか。香港のデモに関する報道を見ていると、もしも日本だったなら、日本人は政府による圧力にもっと簡単に押さえつけられて、諦めて屈してしまうのではないかなと思います。香港の人たちには頑張ってほしいと思うのですが、死んだり怪我をしたりすることがないようにしてほしいとも思います。台湾やチベット自治区や新疆ウイグル自治区などの問題もそうなのかもしれないのですが、中国政府の方々には、もっと多様性に寛容に、一国二制度と人権と人命とを守るようにしてほしいと思いました(日本社会の自由と民主主義もこれからの未来にはどうなるか分かりませんが)。

「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~ SEASON4」第7話

テレビ東京の「金曜8時のドラマ」の「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~ SEASON4」の第7話を見ました。

脱獄した連続殺人犯の神沼洋(中野裕太さん)の行方が分からない中、杉並中央署生活安全課の「なんでも相談室」に捨てられていた子犬の相談に訪れた高校生の向井葵さんは、桜庭勇作(木下隆行さん)に子犬を託し、警察は優しいと寺田寅三(松下由樹さん)に話して嬉しそうに帰ったのですが、その夜、人通りの少ない路上で何者かに刺殺されました。首に噛み切られた痕があったことから、捜査本部の管理官の小暮幸男(山田純大さん)は、警視総監の加倉井宗一(篠井英介さん)の指示の下、神沼の犯行と断定し、管理官の小田島龍美(斉藤由貴さん)も杉並中央署の署長の谷本敬三(石丸謙二郎さん)もそれに同調しました。寅三さんは、小田島管理官が神沼に情報を流しているのではないかと怪しんでいました。

神沼さんが無差別殺人犯だとは思えない警視の小早川冬彦(小泉孝太郎さん)は、葵さんを殺した犯人を捕まえたいと言う寅三さんや桜庭さん、太田文平(戸塚純貴さん)と共に捜査を行うことにしました。神沼さんに殺された最初の被害者の男子大学生の家には別の家族が暮らしていたのですが、犬と話ができる桜庭さんがその家の庭にいた犬から教えてもらい(この場面もとても面白かったです)、5軒先の家の人から大学生について話を聞くことができました。

殺された大学生は、問題行動を起こし、補導歴のある人でした。その大学生を知る補導した警察署の生活安全課の刑事さんは、女子高校生が刺殺される事件があり、その犯人はまだ捕まっていないがおそらくその大学生だと思うということを冬彦さんたちに話しました。

「なんでも相談室」に戻った文平さんは、桜庭さんのような活躍をするべく、神沼さんの被害者に関する情報を調べようと警視庁のデータベースにアクセスしたところ、神沼の被害者たちのデータが全て消されていることに気付きました。冬彦さんが神沼さんのレポートを書いた時、被害者の過去に触れなかったのは、データがなかったからでした。警察のデータベースは何者かに改ざんされていました。

冬彦さんたちは、神沼さんが逮捕されるまでの4人の被害者と、脱獄後の3人の被害者の共通点に気付いたのですが、それは殺人容疑で逮捕されたあと証拠不十分などの理由で不起訴となって釈放されたということでした。冬彦さんは、「罪は償わせるべき」と言っていた連続殺人犯の神沼さんの目的は、その人たちに罰を与えることなのではないかと考えました。

神沼さんの仕業だと言い張る小暮管理官が、鑑識課の青山進(六角慎司さん)と野沢友和(足立尭之さん)による被害者の首の噛み痕から神沼のDNAは検出されなかったという報告を無視して、葵さんを殺したのは神沼の存在を利用した模倣犯による犯行だという冬彦さんの説を相手にしないでいる間、女性が葵さんと同じように刺殺される事件が発生しました。青山さんたちが調べたところ、葵さんの時と同じように、噛み痕から神沼のDNAは検出されなかったということでした。冬彦さんは、被害者の女性二人が、似ているということに気付きました。二人には、背が低く、メガネをかけていて、ストレートの髪をセンター分けにしているという共通した特徴がありました。

冬彦さんたちは、模倣犯を捕まえるため、似たような特徴を持つ事務員の本条靖子(安達祐実さん)に、おとり捜査に協力してほしいと頼みました。係長の横山建夫(片岡鶴太郎さん)もその計画を認める中、本条さんは、怖いと思いながらも、私が必ず守るからという寅三さんの言葉を信じ、協力することにしました。

桜庭さんと文平さんは、もう一人のおとりの地域課の巡査の鮫島弥生(岸明日香さん)を狙う不審者を捉えたのですが、それは心配になって後を付けていたらしい谷本署長でした。

寅三さんは、本条さんに近付いた不審者を捕まえに走ったのですが、本条さんを冬彦さんに任せて一人で犯人を追いかけていた時、背後に現れた犯人によって背中を刃物で刺されてしまいました。少しして冬彦さんは、血を流して倒れている寅三さんを発見したのでした。

脚本は吉本昌弘さん、監督は倉貫健二郎さんでした。

第7話も、面白かったです。相変わらず、軽妙な会話の面白さと事件のサスペンスの雰囲気との緩急のバランスが良いです。

犬と会話ができる桜庭さんの特殊能力?を冬彦さんたちみんなが自然に受け入れている感じも面白く思えましたし、文平さんや本条さんのキャラクターも活かされていたように思います。居酒屋「春吉」を娘の遥(加藤綾菜さん)と経営している国仲春吉(加藤茶さん)の、子犬のゴンゾウにも料理を否定されて落ち込んでいたところも面白かったです。

連続女性殺害事件の犯人を神沼さんだと決めつける小暮管理官が模倣犯を捕まえようとしないことと、警視総監の加倉井とつながっていることは、何か関係があるのかもしれません。

催眠術を使う神沼さんには、刑事部部長の前川俊也(吉田栄作さん)の声を真似る技術もあったようでしたが、最後、どこかのホテルの一室にいた神沼さんを、小田島管理官が訪ねていたようでした。

寅三さんを刺した謎の犯人は、寅三さんが警察官であることを知っていて、本条さんの襲撃に失敗した後、あえてその場からすぐに逃走せずに寅三さんを待ち伏せて刺したのでしょうか。

今回の第7話は、物語の前編でした。最終回となる後編の第8話の「ゼロ係」の物語も、楽しみにしたいと思います。

「ルパンの娘」第8話

フジテレビの「木曜劇場」のドラマ「ルパンの娘」の第8話を見ました。

三雲家が泥棒一家“Lの一族”だということが警察に知られてしまい、三雲家の家族は指名手配されることになりました。

鑑識職員の母親の美佐子(マルシアさん)たちによる三雲家のアジト(仮の家)の捜査に同行していた桜庭和馬(瀬戸康史さん)は、秘密の通路が塞がれていたことに安堵する一方で、その夜、警備部に所属する父親の典和(信太昌之さん)から、三雲華(深田恭子さん)を“Lの一族”だと知らずに交際していたのならそれを証明しろ、お前が三雲華を逮捕しろと言われてしまいました。和馬さんには、捜査一課の刑事への異動が取り消される可能性どころか“Lの一族”に捜査情報を流していたのではないかと犯人隠匿の罪に問われる恐れまで出てきたのでした。

別々に逃げていた三雲家の家族、華さんと父親の尊(渡部篤郎さん)と母親の悦子(小沢真珠さん)と祖母のマツ(どんぐりさん)と引きこもりの長男の渉(栗原類さん)は、警察の捜査の目をかいくぐって待ち合わせ場所で合流しました。尊さんは、手持ちの現金はこれしかなかったと家族に一万円と別人として生き延びるための偽造免許証を配り、いつか必ず迎えに行くからと、三雲家の解散を宣言しました。

渉さんには、偽造免許証がありませんでした。ちょうど良い戸籍が見つからなかったらしい渉さんは、日系人の「ケビン田中」として生きることになりました。公園の遊具の中で、不安の中、新しい引きこもり生活を始めた渉さんは、公園で遊んでいた子供たちに怪しまれて石を投げられるのですが、その中の一人が熱中症で倒れたのを見ると、「てんとう虫3号」を飛ばして冷たい霧でその子を救い、感動した子供たちから「てんとう虫の神様」として祀られるようになりました。

ネットカフェに入った華さんは、しかし、そこでなけなしのお金を盗まれてしまい、家なき子になってしまいました。捜査三課の刑事の巻栄一(加藤諒さん)や和馬さんたちが都内の宿泊施設を調べる中、雨の夜には路地裏や公園の土管で雨宿りをしながら、満足な食事もできずに大都会の路地裏を彷徨っていた華さんは、ある日、橋の上で行き倒れてしまいました。

華さんは、スナック「夜蛾」のソファで目を覚ましました。倒れていた華さんを見つけて助けたスナックのママの薄井佐知(遠野なぎこさん)は、華さんに食事を出すと、言いたくないなら言わなくていいと華さんの行き倒れの事情は聞かずに、うちのお店で働かないかと華さんをホステスとして雇いました。

巻先輩のいことでもある元警視総監の孫の総務課の橋元エミリ(岸井ゆきのさん)は、祖父に頼んで和馬さんを助けようかと考えていたのですが、そのことを和馬さんに話そうとした時、和馬さんから、警察上層部が“Lの一族”にこだわる理由を訊かれて、知らないと答えました。和馬さんは、会ってはいけない人だと分かっているが会いたいのだと、華さんのことを忘れられない思いをエミリさんに打ち明けました。

華さんたちが暮らしていた部屋のある高層ビルの地下駐輪場の物置の前に立っていた和馬さんが、物置の扉を開けて歌いながら出て来た円城寺輝(大貫勇輔さん)と遭遇していた場面も面白かったです。和馬さんは、円城寺さんが華さんの幼馴染みの世界的大泥棒であるということを知りません。円城寺さんの歌と踊りに合わせて、お互いを思い合う和馬さんと華さんがそれぞれ歌うミュージカル調も新鮮でした。

もう一人のホステスの女性が見ていた“Lの一族”を報道するテレビを消し、誰にも言ってはいけないと言ったママは、訪ねて来た警察から華さんを隠しました。夜風に当たった華さんがお店に戻ってくると、ママともう一人のホステスの女性が壊れた食器の片付けをしていました。酔った男性客と流しの男性が喧嘩をしたのだということでした。スナックにはある派手な女性客が来店していたのですが、元銀座のクラブのママだというその女性は、母親の悦子さんでした。流しの男性は、トラック野郎で演歌歌手の父親の尊さんでした。白いドレスを着たヨコハマメリーさんのような白塗りの老婆は祖母のマツさんでした。期せずして、三雲家の4人が同じスナックで再会を果たしたのでした。

尊さんと悦子さんとマツさんの(細かい設定の)身の上話を聞いて号泣したママの佐知さんは、自身の身の上も語り始めました。結婚の約束をしていた男性(本宮泰風さん)が実は暴力団の若頭で、逮捕された後、許してくれるなら黄色いハンカチを外に出しておいてほしいと言われたが、その人が出所したと聞いた時も許すことができなかった、でも今はそれが間違いだったと後悔している、ということでした。そして、その身の上話をし終えた佐知さんは、今も若頭をしているその男性を組から盗み出してほしいと、華さんたちに頼んだのでした。

三雲家の家族は“Lの一族の恩返し”だと、親切にしてくれた佐知さんのために、佐知さんの元婚約者の男性を佐知さんの元に連れて帰ることにしました。4人は、尊さんのアイデアで派手なトラックごと麻薬取引の現場に突入すると、暴力団員たちを次々と倒していきました。若頭を連れ出す華さんの前には、鉄パイプを持った組長らしき人物が現れたのですが、そこへ渉さんの5匹の「てんとう虫3号」が応援に入り、華さんは組長を倒しました。

朝、スナックの前に止まったトラックを下りた若頭は、“幸福の黄色いハンカチ”がお店の前にはためいているのを見ました。寡黙で不器用な若頭は、待っていた佐知さんを抱きしめて、佐知さんとの再会を喜びました。

佐知さんは、帰って来た華さんがお店を出て行くことを予感し、華さんの荷物をまとめていました。華さんのボストンバッグには、一枚の黄色いハンカチが巻かれていました。しかし、その時、懸賞金で借金を返そうと考えたスナックのホステスからの通報を受けた警察のパトカーが、スナックを取り囲みました。和馬さんは、巻さんを説得し、一人でスナックの店内に入り、2階から降りてきた華さんと再会しました。二人は抱き合って再会を喜んでいたのですが、少しして和馬さんは、ごめんと謝りながら、華さんに手錠をかけました。和馬さんに逮捕された華さんは、あの子は悪い子じゃないと佐知さんが警察官たちに叫ぶ中、静かにパトカーに乗ったのでした。

脚本は徳永友一さん、演出は武内英樹さんでした。

いつもとは違う雰囲気で静かに始まった第8話も、とても面白かったです。

昔の「君の名は」のように和馬さんとすれ違っていた華さんだけではなく、尊さんも悦子さんもマツさんも、昭和の雰囲気漂う変装が個性的で、面白かったです。ある日の華さんは、公園でおじさんが鳩にあげていたパンの耳をもらって飢えをしのいでいたようでした。

今回は、公園の遊具の中に引きこもりながら「てんとう虫の神様」にもなった渉さんの回でもあったのかなと思うのですが、子供の頃は外でてんとう虫を探すのが好きな元気な子だった渉さんは、泥棒の技術では妹の華さんに負けてばかりで、両親が性格の優しい長男は三雲家の跡継ぎには向かないと話しているのを聞いて落ち込んでいたようでした。でも、渉さんの「てんとう虫」ロボット開発技術は、人を救う技術でもありました。渉さんは、これからも引きこもり生活を続けていくのでしょうか、それとも、やめることになるのでしょうか。

遠野なぎこさんの演じるスナックのママも良かったですし、華さんが和馬さんに逮捕されてしまうという最後まで、楽しく見ることができました。

予告によると、来週の放送はお休みだそうで、再来週に放送予定の第9話は15分拡大版で放送されるということでした。次回の「ルパンの娘」の物語も楽しみにしたいと思います。

「ヴィレヴァン!」第4話

tvk(テレビ神奈川)で放送されているメ~テレ(名古屋テレビ)のドラマ「ヴィレヴァン!」の第4話を見ました。

第4話は、店長の川上秀基(滝藤賢一さん)から、500万円を1千万円にするようにと雑貨の仕入れ予算を渡されたものの、「ドラゴンクエスト」の武器屋の企画に失敗してしまった店員の山本昌男(本多力さん)が、アルバイト店員の大学生の杉下啓三(岡山天音さん)や仕入れ業者のポルトガル人のカルロス朝倉さんと相談しながら、「死神チョコ」の大量発注に踏み切る、という話でした。

脚本はいながききよたかさん、監督は船谷純矢さんでした。

「死神チョコ」というのは、ハバネロ専門店「ハバネロ館」の「キャロライナ死神チョコ」のことだそうです。私は知らなかったのですが、ハバネロというだけあって、とても辛いチョコレートのようでした。

謎の風呂上りの店員の権藤さん(平田満さん)から、目に来るほど辛くて不味いお菓子はアイデア次第では逆に爆発的に売れると教えられた杉下さんは、100個の発注を頼まれたのを間違えて1000個発注してしまうのですが、実は分析をするのが得意な人だった、アイドル志望の店員の岩瀬雪(柏木ひなたさん)の「激烈炭酸」とのセット売りのアイデアと、今中世津(最上もがさん)と小松リサ(森川葵さん)も手伝った実演販売と、激辛チョコを食べてみんなでゾンビ化するイベントの大好評により、「死神チョコ」を売り切ることができたようでした。

岩瀬さんのセンスを認めた山本さんが、“ヴィレヴァン愛”に溢れていた岩瀬さんの自作アイドルDVDを多めに発注し、チョコよりもそのDVDのほうがお店の定番商品になっていったという結末も良かったように思います。

今回は、本の話ではなく、雑貨などの仕入れの話だったのですが、店員の方のセンスで常時1億個ほどのグッズが店内に置かれているというのは、すごいことだなとおもいました。何だかよく分からない商品がたくさんあるなとは思っていましたが、1億個もあるとは思いませんでした。

私には「ヴィレッジヴァンガード」のお店の経営のことはよく分からないのですが、でも、店員さんのセンスで仕入れたものが売れたり売れなかったりすることも、面白いのかもしれないなと思いました。

「三鷹事件」という70年前の列車暴走事件のこと

NHKのEテレの「ETV特集」の「三鷹事件 70年後の問い~死刑囚・竹内景助と裁判~」を見ました。

三鷹事件というのは、アジア・太平洋戦争に日本が敗戦してから4年後の1949年(昭和24年)の7月15日、国鉄(日本国有鉄道)の中央本線の三鷹駅で無人の電車が突然走り出し、脱線して6人が亡くなったという事件のことです。

私は、同じ年に起きたという、下山事件のことも、松川事件のことも、事件の名前を聞いたことはあったのですが、内容をよく知りませんでした。でも、今回の「三鷹事件」の特集を見て、少しだけその事件の内容と経緯を知ることができました。

当時、国鉄(現JR)は、約9万5千人の労働者の人員整理(リストラ)を断行していたそうです。そのような中、謎の列車暴走事件が起きたのですが、駅前の交番の警官たちは、今夜重大事件が起きるという謎の通報があって交番を離れていたため、全員無事だったそうです。電車の車両の下敷きになるなどして亡くなった人たちは、その直後にはまだ息があったそうなのですが、現場に到着した「MP」と呼ばれるアメリカ軍の憲兵たちが被害者を救助しようとしていた人たちを追い払ったのだそうです。その後、日本政府は、事件は日本共産党員の仕業だとして、共産党員たちを逮捕したということでした。

つまり、三鷹事件(あるいは下山事件や松川事件もそうなのかもしれませんが)は、「反共(反共産党、反共産主義)運動」を日本国中に広めようとしている東西冷戦の最中のアメリカ軍(連合国軍、GHQ)による占領下の、労働者や失業者たちが自分たちの権利や待遇改善を訴えるために声を上げ始めた日本で起きた謎の事件ということでした。

明治時代以来の軍国化していった大日本帝国時代から「反共」の政治家たちの多かった日本は、敗戦後、日本を占領下に置いたGHQによって戦前回帰的な右翼色の強い人物たちが政財界に復帰するようになると、再び「反共」の政策を取り、戦前まで統帥として旧日本陸海軍のトップに置いていた「天皇」に代わる日本の新しい軍事的トップとなったアメリカと、「反共」で「一致」していたようでした。

「共産党員」やその思想に共鳴する者たちを排除するというGHQと日本政府による国内の「レッドパージ」の動きに、労働者たちは反発していたのですが、三鷹事件で唯一有罪判決、死刑判決を受け、獄中で病死した竹内景助さんという方は、しかし、「共産党員」として逮捕された被疑者たちの中で唯一「共産党員」ではなかったということでした。

竹内景助さんは、最初は無実を訴えていたそうなのですが(妻の政さんも夫の無実を訴え続けていたそうです)、共産党員の人たちが過酷な取り調べの中で自供をしたことを知ると、途中から、警察の取り調べや裁判で、自分一人でやったことだと主張するようになり、有罪判決を受けたということでした。父親の無実を信じる息子の健一郎さんは、任侠のような義侠心から父親は共産党員の人たちを助けようとしていたのだと話していたのですが、精神科医の加賀乙彦さんは、竹内景助さんを、「他人の意見に左右されやすいヒステリアタイプ」の人だとし、拘置所に面会に訪れた共産党員たちの説得を受けて革命主義者たちの英雄になろうと考えたのではないかというような趣旨のことを話していました。

1951年(昭和26年)3月、東京高裁はよく調べもせず死刑判決を言い渡したそうです。それから竹内さんは、再び無実を訴え始めたそうなのですが、最高裁にも死刑判決を出され、1967年1月の45歳の時、獄中で亡くなったそうです。当時の矯正局長や刑務所長は、竹内さんの頭痛や吐き気や記憶障害を「拘禁性反応」による「詐病」や「仮病」だとして重大に考えず、放置して死亡させたのだそうです。後の遺族の国家賠償請求により、裁判所はそのことを認めたということでした。

2両目のパンタグラフは衝撃で上がったのではないかとか、疑わしい点も多いことから、高見澤昭治弁護士と遺族である息子の健一郎さんは再審請求を行ったそうなのですが、東京高裁は再審を認めていないそうです。

元死刑囚の竹内景助さんが本当は無実であるとするなら、当時の日本の警察やアメリカの憲兵たちが見つけることのできなかった、「三鷹事件」という謎の列車脱線死亡事故の真犯人は他にいるということになりますが、それは一体誰なのでしょうか。未解決事件は数多くありますが、今となってはもう、真犯人を見つけることはできないのでしょうか。

終戦から5年ほどの日本の社会には、『日本国憲法』が公布されたと言っても、国民の生活や思想を管理統制していた軍国主義時代の戦前や戦中の日本の社会と同じところが多く残されていたのかもしれませんが、それは今も、現在の“アメリカと100%共にある”安倍政権の中枢の政治家たちやそのような政治家たちを支持する人たちの中に流れ続けているものなのかもしれないなと思いました。

それは、愛知県で開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展の一つの「表現の不自由展・その後」への“テロ予告”事件の報道後、与党・自民党の政治家たちの多くが、絶対に脅迫をしてはいけない、ということを言わなかったこととも、つながっていることのように思えました。

日本の大手メディア(テレビや新聞など)が、日本政府の意向に合わせて(忖度して)隣国の韓国の政府や市民を見下したような情報を連日流し続けていることもそうなのですが、日本政府の進める政策のおかしいところや与党政治家の不正などをはっきりと批判・検証することができなくなっているのなら、日本政府にとって不都合な事実を報道することができなくなっているのなら、それは「鬼畜米英(英米)」を強調していたような戦時下の大本営発表の時の日本のメディアとほとんど同じことになってしまうのではないかと、不安に思います。

戦争を始めたり推進したりした当時の日本政府や、歴史修正主義の思想を持つ今の日本政府の政治家たちが、仮にいわゆる「右翼」的なのだとして、その明治時代以降の「反共」(「反共産党」や「反共産主義」)の考え方が、いわゆる「左翼」的なものへの反発から、「反・リベラル」や「反・自由」や「反・民主主義」や「反・人権」や「反・反戦」や「反・反核」などになっているとするなら、それもまた奇妙であるような気がします。何というか、日本の「右翼」(本当の「右翼」や「保守」ではないのかもしれませんが)は、国家社会主義的、権威主義的、全体主義的なのかなと思います。

私は政治思想史に詳しくないので、もしかしたら間違っているのかもしれないのですが、70年前の「三鷹事件」(三鷹駅無人列車暴走事件)の話を聞きながら、何となくそのように思いました。

Eテレの「100分de名著」の今回の、フランスの社会学者・人類学者のロジェ・カイヨワの『戦争論 われわれの内にひそむ女神ベローナ』(ゲストの指南役は哲学者で東京外国語大学名誉教授の西谷修さん、朗読は俳優の古舘寛治さんでした)の特集も、とても良かったです。国民が国家からテロリスト予備軍と目されて監視対象とされている今現在すでに戦争中なのであるという話にぞっとしたのですが、戦争の方向へ傾いていきそうな政治権力者やそれを認めていくような世の中の“空気”を止めるためには、今は、一人一人が、西谷さんが話していたように、みんなで共に生きようと、人権を大切にする心や批判的精神を持って、落ち着いて自分の頭で物事を考え続けていくしかないのかもしれないなと思います。
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