「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」最終回

フジテレビの月9ドラマ「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」の最終回(第10話)、30分拡大版を見ました。

「幸福荘」の周辺に集まっていた「ミラクルエレクトロニクス(元ミラクル魔法瓶)」の社員たちに驚いた金田一二三男(木村拓哉さん)と模合謙吾(中井貴一さん)と二階堂彩矢(香里奈さん)は、とりあえず、後輩の社員の榎本小太郎(藤ヶ谷太輔さん)によると1507人いるという社員たち全員の名簿を作ることにしていました。

「ミラクルエレクトロニクス」では、専務の財前修(イッセー尾形さん)が、自分が金田一に頭を下げて社員を連れ戻してくると言っていたのですが、社長の大屋敷統一郎(藤木直人さん)は、手遅れだ、もう終わりだ、とショックを受けていました。

財前専務は、あなたがこの会社を最も守りたい人だと思った、と統一郎社長を指示してきた理由を話し始め、40年先代に仕えたが最後に一度だけ背いてしまったと、病床の先代の大屋敷巌社長(中村敦夫さん)の遺言のことを話していて、それを聞いた統一郎社長は、そのことを知っていてあなたは私についてきたのですか、と驚いていました。

模合さんがミラクルエレクトロニクスへ行くと、統一郎社長とは入れ違いになってしまったのですが、社長室には財前専務がいて、「模合君」と呼んでいたのを「模合さん」と言い換えて、申し訳なかったと、頭を上げて謝り、土下座までしていました。模合さんが頭を下げる相手を間違えていると言うと、財前専務は、何としても社長を守らなければならないとつぶやいていました。

統一郎社長は、切ってきた人たちから、切られるべき人間はあなただと言われていたことなどを思い出しながら、ふらふらと道を歩いて、「幸福荘」まで来ていました。「幸福荘」に近付くと、元社員たちが怪訝そうに、遠巻きに社長を見ていました。

模合さんが戻ると、統一郎社長は究極の魔法瓶の在庫の箱でいっぱいの金田一さんの狭い部屋の中に座っていて、完全に負けた、と金田一さんに話していました。

統一郎社長は、金田一さんと闘っていたというよりも、息を引き取る直前に言い遺された父親の言葉と闘っていたようでした。お前は社長の器ではないと先代に言われたことを金田一さんに話した統一郎社長は、後継者に相応しいのは金田一二三男だと言っていたことも話して、あなたの父親は私の父の大屋敷巌です、と自分と金田一さんが兄弟であることも告白していました。

社長が隠していた「秘密」を聞いた金田一さんは、こんな大変なことを一人で背負い込もうとしていたのですかと驚きつつ、理由が“兄弟喧嘩”で良かった、もやもやしていた気持ちがすっきりしたとほっとしていて、統一郎社長は、今なら父の言葉の意味が分かる気がすると言い、私には経営者としての素質も、父親からの愛情も無かったと、寂しそうにしていました。

夜、二階堂さんは富沢萌(小嶋陽菜さん)の部屋にいて、模合さんは壁のほうを向いて眠ることができないからと模合さんのほうをじっと見る大島陽輝(渋川清彦さん)の部屋にいて、金田一さんは虫眼鏡で相を見る占い師の豪田武雄(酒井敏也さん)の部屋にいたのですが、それは統一郎社長が一人で金田一さんの部屋に泊まっていたためでした。

窓辺に置かれていたミラクル魔法瓶の最初の水色の魔法瓶を見ていた統一郎社長は、朝、管理人の鞠丘一厘(夏木マリさん)に500円玉を残して「幸福荘」を出て行ったようでした。一厘さんは、統一郎社長のことを「打たれ弱そうな兄ちゃん」と言っていました。

「ミラクルエレクトロニクス」の会社のビルへ向かい、待っていたマスコミの人たちに囲まれた元社員の金田一さんが、何をしに来たのかと訊かれて「立て直してやろうかなと思って」と答えていたのも面白かったです。

二階堂さんたちは、会社に戻るよう元社員たちを説得するため、書誌編纂室に追いやられていた元社員の倉内勉(佐戸井けん太さん)やエディ電機の沢渡正雄(おかやまはじめさん)、辻さん(志賀廣太郎さん)などの工場長たちに会いに行っていたのですが、みんな「ミラクル」とは仕事をしたくないと断っていました。記者の能見実(香川照之さん)も「ミラクル」はもうダメだと言っていたのですが、能見さんはまだ模合さんを金田一社長だと勘違いしたままだったようでした。

模合さんが「ミラクル」の特許関連の資料を確認しに行くと、申請日が同じであることに気付いていたのですが、さらに「ハピネス魔法瓶」の究極の魔法瓶に対する特許侵害の申し立てが統一郎社長によって取り下げられたことにも気付き、金田一さんたちに伝えていました。

「キングスコート」のマスターの藤沢健(升毅さん)にビールをおごってもらっていた金田一さんたち3人は、夜、金田一さんの部屋にまた3人で戻って眠る頃になって、3人で良いことを思いついたと言い出していたのですが、それは、究極の魔法瓶を「ミラクル」で作ろうということでした。

金田一さんから出資について相談された「広瀬ファンド」の社長の広瀬遼一(草刈正雄さん)は、「ミラクル」で作るという案に反対し、どうして「ミラクル」にこだわるのかと金田一さんに聞いていたのですが、再び訪れた金田一さんは、こだわる理由が分かりました、俺がこだわっているのは人です、会社名は関係ないと答え、魔法瓶を作りたいという人が1507人集まりそうなので、集まったらまた相談に乗ってくださいと頼んでいました。

なぜ「ミラクル」で作るのかと不満そうな辻さんたちは、お客さんが魔法瓶をほしがっていると模合さんに説得され、「ハピネス魔法瓶」ではなくなったとしても、さらに性能の良いものを作ろうということにしていました。

エディ電機には56000円の「生まれ変わった究極の魔法瓶」が置かれていました。性能が上がったと聞いた能見さんは、金田一さんにもう一度記事を書くことを約束してくれました。

雑誌の記事を読んだ広瀬瑤子(蓮佛美沙子さん)は、父親の社長に魔法瓶が売れていることを訴えていて、広瀬社長は、金田一さんたちが立て直そうとしている「ミラクル」へ、もう一度出資をすることに決めたようでした。

朝、金田一さんは、公園で段ボール箱に入ってぼんやりとしている兄の統一郎さんに、ここにいると思ったと会いに行っていました。

金田一さんは、炊き出しに並んだことをゲンさん(五頭岳夫さん)たちに言って、その温かい豚汁を統一郎さんに渡していました。ゲンさんの仲間の人から拾った七味唐辛子?をかけてもらった統一郎さんは、金田一さんが一人一人の顔と名前を憶えていることに驚いていました。

一緒に豚汁を食べていた鞠丘貫太(前田旺志郎さん)と弟の両太(田中奏生さん)は、金田一さんと統一郎さんの兄弟がよそよそしいと言っていたのですが、両太君が貫太君からもらったにんじんを食べているのを見ていた統一郎さんは、金田一さんから分けてもらったお肉をおいしそうに食べて、少し笑顔になっていました。

「幸福荘」に戻って来た統一郎社長は、水色の初代の魔法瓶を渡しながら、みなさんのおかげで「ミラクル」は倒産せずに済みました、ありがとうございますとお礼を言っていました。これからもよろしくお願いします、と身を引こうとする統一郎社長に、あなたは会社を守る義務があると言い、模合さんは、先代が息子の統一郎さんに愛情を注いでいた証拠を示していました。

水色の魔法瓶の底に刻印されていた特許出願日は1972年の10月16日で、それは統一郎さんの誕生日だったのでした。それ以降の魔法瓶の特許の出願日も、統一郎さんの誕生日で統一されていたようでした。模合さんは、「ミラクル魔法瓶」の成長は、あなたの成長だったと統一郎さんに伝えていました。金田一さんも、この会社はあなたが守るべきだと思うと話して、初代の魔法瓶を返していました。

その夜、模合さんは大島さんと豪田さんと“どぶ川”になっていたのですが、金田一さんと統一郎さんは、二人で横になりながら、サンタクロースにもらったプレゼントの話をしていて、統一郎さんは、小学校1年生の頃なぜか野球のグローブだけをもらったが、父親には相手にしてもらえず、グローブはいつの間にかどこかへ行ってしまったという話をしていました。

クリスマスのイルミネーションの間を通って、金田一さんと二階堂さんと模合さんはお祝いの食事をしに行こうとしていたのですが、なぜかクリスマスにお祭りの屋台を並べている神社へ来ていました。そこは最初の頃に金田一さんが鞠丘兄弟と来ていた神社で、野球のボールを投げて商品を落とすゲームもあったのですが、300円を払った後店主から受け取ったボールは、金田一さんが両太君のために密かに使った、北別府選手のサイン入りのボールでした。あれから屋台でそのまま使われていたようでした。

模合さんが自分のボールを投げると、ボールはマグカップに当たったのですが、マグカップは落ちず、代わりにその隣の黄色いブルドーザーに当たって落ちたのでした。両太君がほしかったものだったことを知らない模合さんは少し残念そうにしていたのですが、金田一さんは嬉しそうにしていました。

その頃、まだ公園にいた兄の統一郎さんは、木の陰で社員たちの名簿を読み込んで、顔と名前を一致させる訓練をしていました。

金田一さんの部屋で3人で眠っていた二階堂さんは、金田一さんと教会で結婚式を挙げるという夢を見ていたのですが、なぜか急に相手が統一郎さんに変わっていて、目を覚まして驚いていました。これは何だったのでしょうか。

朝、新しい「ミラクル魔法瓶」の説明会のために会社に集まっていた1507人の社員たちは、金田一さんに紹介されて、新社長として統一郎さんが入ってくるのを見て、文句を言っていて、金田一さんは、社長も自分と同じように一人になってお金に換えられない価値を知った仲間であり、みんなと一緒に魔法瓶を作りたいと思っていると話して、統一郎さんの話を聞いてほしいことを頼んでいました。

統一郎さんが、本当に済みませんでしたと頭を下げて社員たちに謝罪をすると、倉内さんは俺は認めないと立ち上がって出て行こうとしていて、それを統一郎さんが、倉内さん待ってくださいと、出て行こうとする社員たちの名前を呼んで止めていて、そのことに倉内さんたちは驚いていました。

私がずうずうしく戻ってきたのはここにいる皆さんと魔法瓶を作りたかったからだと話し始めた統一郎さんは、初代の魔法瓶と最新の魔法瓶を並べ、父が作ったもの、弟がみなさんと作ったものと示していました。

私もみなさんの仲間としてもう一度魔法瓶を作りたいと、統一郎さんが頭を下げると、金田一さんは、いいと思う人は立ってくださいと社員たちに伝え、すでに立っている金田一さんに続いて財前専務が泣きながら立ち上がると、榎本さんも立ち上がり、他の人たちも少しずつ賛同して、最後には倉内さんも支持してくれたようでした。

ありがとうございますと統一郎社長がお礼を言うと、社員たちから拍手が起こり、それから金田一さんたち3人は静かに会場を後にしていました。

出て行く3人を追いかけて来た統一郎社長と財前専務と榎本さんに、金田一さんは、ミラクル魔法瓶をよろしくお願いしますと頼んでいました。

会社に残らない決断をしたことを、金田一さんは、自分で選んでいるのだから後悔しないと答え、これからは一週間保温できる魔法瓶でも作ろうかなとか、気軽に言っていました。

そして、スーツのポケットから北別府選手のサインボールを取り出して統一郎さんに投げ、「兄貴」と言おうとしたのを途中で思い止まって、これは社長が持っていてくださいと伝え、「じゃ」と軽く別れていました。

最後、夕焼けの中を歩いていく金田一さんは、二階堂さんと模合さんに、こすったら願いが叶う魔法瓶?を作ろうかなと言って、「あるわけねぇだろ、そんなもん」と言われていました。

この3人のエンディングの直後に、「LIVE」と書かれた生放送の場面に切り替わっていました。予告で言われていた「一部生放送」の場面です。

北海道ということだったのですが、それはそこが昨日SMAPのライブの行われていた場所だったからのようでした。金田一さんと二階堂さんと模合さんは、マイナス10度?の北海道の、一週間前に雪の中に埋めていたらしい新商品の黄色い魔法瓶を掘り出して、温かい飲み物をカップに注いでいました。

「24日」だと知って、言いたいことがあると言い出した3人は、「せーの」で言ってみたのですが、「メリークリスマス」と言おうとした金田一さんと二階堂さんに対して、模合さんは「良いお年を!」と言っていました。

脚本は古家和尚さん、演出は鈴木雅之さんでした。

最終回も面白かったです。初回から最終回までに金田一さんが交換していたお金に換えることができない全てのものが輪のようにつながっていたところも、とても良かったです。屋台の黄色いブルドーザーを鞠丘兄弟の両太君が金田一さんからもらう場面は描かれていなかったのですが、喜んだのだろうなと思いました。

統一郎社長の寂しさも、財前専務が統一郎さんの味方だった理由も、きちんと描かれていて良かったです。

もしまだ謎があるとしたなら、先代の社長が死ぬ間際になって統一郎さんを呼び、小声で突然金田一さんの名前を挙げて、後継者に指名したことについてでしょうか。先代の社長がもっと早く後継者について話し合っておくか、あるいは統一郎さんを良い社長候補に育てておくかなどをしていれば、長男の統一郎さんが急に混乱することもなかったのではないかなと思います。

最後の北海道?での生放送の場面は“おまけ”という感じでした。ドラマの内容とつながりがあるような、ないような感じだったのですが、木村拓哉さんと中井貴一さんと香里奈さんの3人がドラマの金田一さんと模合さんと二階堂さんのキャラクターを貫いていたように思えて、少しほっとしました。生放送だとアドリブというようなものが入って、役者さんたち自身になってしまう場合もあるように思えるからです。

全体的に脚本も丁寧に思えましたし、細かい演出も楽しかったです。俳優さんたちも登場人物に合っていたように思います。最初から最後まで楽しく見ることができて良かったです。

現実はドラマのようには展開しないということもあるとは思うのですが、気楽さや明るさや正直さや熱心さが良い感じに表現されていて、安心して見ることのできる「月9」のドラマになっていたと思います。
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Author:カンナ
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