「八重の桜」最終回

NHKの大河ドラマ「八重の桜」の最終回(第50回)を見ました。最終回は、普段よりも15分ほど長い、1時間の拡大版で放送されていました。

今年の初めに初回を見た後、感想を書くことはできなかったのですが、私も一応毎回の物語を見ていました。ただ、面白いというという気持ちで見ていたというよりは、何となくの流れで見ていました。

「八重の桜」ということで、物語の主人公は山本八重(綾瀬はるかさん)だったと思うのですが、幕末から新しい時代の明治にかけての「歴史」の部分のドラマの主人公は、どちらかというと、禁門の変の戦い中の怪我が原因で失明した八重さんのお兄さんの山本覚馬(西島秀俊さん)だったようにも思えました。

このドラマは、2011年の東日本大震災の発生を受けて企画されたドラマだそうなのです。前半のドラマの主な舞台は会津でしたが、後半の舞台は明治新政府の置かれていた京都でした。

八重さんは、川崎尚之助(長谷川博己さん)と離婚後、同志社大学の前身となる学校を創設したキリスト教徒(プロテスタントだそうです)の新島襄(オダギリジョーさん)と結婚し、自身もキリスト教の洗礼を受けていました。私自身はキリスト教徒ではないのですが、明治時代の日本にキリスト教が広がる歴史のようなものを何となくでも知ることができて、面白く思いました。

戦国時代の明智光秀の娘の細川ガラシャさんのような方の場合ももしかしたらそうなのかもしれないのですが、明治時代の日本人にとって、キリスト教とはどのようなものだったのだろうと、私はいつも何となく気になるのですが、ずっとよく分からないままなのです。本当にキリスト教の教えに感動して、洗礼を受けていたのでしょうか。それとも、神道や仏教を見限って?なのでしょうか。それとも、先進国のヨーロッパの宗教だからという理由でなのでしょうか。キリスト者となる理由は人それぞれなのだろうとは思うのですが、ドラマを見ていても、そのような人たちの心情が、私にはよく分からなく思えてしまうのです。あるいは、そのようなことは初めから具体的には描かれていないということもあるのかもしれません。

最終回は、日清戦争時の赤十字での看護活動が評価され、明治政府から皇族以外の民間の女性として初めて勲六等宝冠章という勲章を受賞した八重さんが、晩年に再び故郷の会津を訪れ、偶然再会した西郷頼母(西田敏行さん)と桜の花の何度でも咲くのを見て京都に戻った後、プロテスタントの教えを受けていながら「愛国心」を理由に戦争を鼓舞するような記事を書き続けていた新聞記者の徳富蘇峰(中村蒼さん)を諭す場面で終わっていました。

銃の中に込められた最後の一発をどこへ撃つかという話をし始めた八重さんは、会津で戦っていた自分の姿を思い出し、当時の八重の銃を上空の雲の中、あるいは太陽に向けて撃っていました。雲の隙間から太陽の光が指して、空が明るくなると、そこにはオープニングの映像に登場する円い傘の模様が点々と現れていました。そうして、若い八重さんが、「私はあぎらめねえ」とつぶやいたところで、テーマ曲とクレジットの映像が流れてきて、「完」となっていました。

最終回も、第1回と同じく、作(脚本)は山本むつみさんで、演出は加藤拓さんでした。

ドラマの後、京都の「茶道」が紹介されていたのですが、NHKでは「ちゃどう」と発音していました。私は「茶の湯」のことを「茶道」と書く場合は「さどう」と読むと習ってきていたので、近年テレビなどで「ちゃどう」と発音されていることが多くなっていることをどうしてなのだろうと少し気になっていたのですが、例えば裏千家では「ちゃどう」と読むのだそうで、八重さんは裏千家の千宗室(円能斎)に茶道を習っていたということなので、この場合は確かに「ちゃどう」で正しいようでした。

昨年の大河ドラマの「平清盛」が少し斬新だったことを思うと、今回の「八重の桜」はやはり落ち着いていたというか、物語のつくりが平らかだったように思います。私にとっては、すごく面白いというわけでもなかったものの、酷かったという印象の場面も特別無かったような気がします。

坂本龍一さん作曲のテーマ音楽の流れるオープニングの現代美術風の映像が数か月ごとに変わっていたのには、少し意外な感じがしました。いつか、オープニングの映像を作るには高額な費用がかかっていると聞いたことがあったので、「龍馬伝」の時に前後編で変わっていたのにも驚いたのですが、今回は途中の映像が度々変わっていたので、NHKはお金をかけたのかなと思いました。

綾瀬はるかさんの八重さんは、最後まで若い雰囲気の印象が残されていたように思うのですが、優秀で強運の女性が世の中が変化する激動の戦争時代を強い意志を貫いて生き抜いてきたのだということは、伝わってきたように思います。大勢の人たちに慕われた、立派な女性だったのだろうなと思いました。

ドラマの八重さんは、最初から最後まで会津の言葉で会話をしていたのですが、実際の八重さんもドラマの八重さんのようだったのでしょうか。京都で暮らすようになってからも、地元の京都の言葉がうつるようなことはなかったのでしょうか。京都生活の長い覚馬さんも会津の言葉を貫いているようでしたが、本当にこのようだったのか、それとも単純にドラマ上の演出だったのかということも、このドラマを見ながら少し気になっていました。

「八重の桜」の終わった後、来年の大河ドラマの「軍師官兵衛」の予告編が放送されていたのですが、ドラマを紹介するナレーションが少しコミカルというか、軽めの感じだったことが印象に残ってしまい、面白そうな内容のドラマなのかどうかということなどは、その予告編を見ただけではまだいまいちよく分かりませんでした。

江戸時代の「大奥」を扱うような時代劇もそうなのかもしれないのですが、織田信長や豊臣秀吉の登場する戦国時代の時代劇も、何だか頻繁に制作されているような気がします。報道によると、黒田官兵衛の戦国時代の次の大河ドラマはまた幕末の物語なのだそうです。似たような作品にならないといいなと思います。
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