「鍵のかかった部屋 新春スペシャル」

フジテレビの新春スペシャルドラマ「鍵のかかった部屋SP」を見ました。

昨日は、以前の「鍵のかかった部屋」の再放送と「こたつDE嵐」と「VS嵐」と「BABA嵐」と、フジテレビは嵐の日でしたが、「ババ抜き」の最弱王が大野さんから相葉さんに決まった後、嵐の4人の前に榎本さんが登場し、「鍵のかかった部屋」のスペシャルにつながっていました。

私も2012年の春の頃の月9枠の連続ドラマだった「鍵のかかった部屋」を好きで毎週楽しみにして見ていたので、今回の新春スペシャルの放送があると知って見るのを楽しみにしていたのですが、「チーム榎本」が復活した新作も、とても面白かったです。

先入観を持たずに真実を見ることを榎本さんが伝えていた冒頭の3人の場面もこれまで通りの感じで良かったですし、「これまでの鍵のかかった部屋」というダイジェストの編集も、推理小説嫌いの芹沢さんの面白さが活かされているように思えて、何だか楽しかったです。

フリードマン・芹沢総合法律事務所の芹沢豪(佐藤浩市さん)は、本業の弁護士の仕事に力を入れ法廷で戦っていたある日、相談を受けていた証券会社の会長の藤林(黒部進さん)の家に向かったのですが、予定時間よりも早めに到着していました。黒い服の男を林の中に見かけた芹沢さんは、それから応答のない家の前に止めた車の中で待つことにしたようで、しばらくして藤林会長の姪の郁子(黒木瞳さん)に起こされると、郁子さんが持っていた合鍵で家の中に入ったのですが、そこにはゴルフクラブで撲殺されたらしく頭から血を流して倒れている藤林会長の姿がありました。

刑事の鴻野(宇梶剛士さん)は、遺体の発見者となった芹沢さんから藤林さんが亡き妻の10億円相当の絵画コレクションを美術館に寄贈しようとしていたことや不審な黒い服の男を目撃したことを聞くと、格子窓が外されて開けられていたことから、侵入強盗による犯行だろうと考えていました。

その後のある日、新人弁護士の青砥純子(戸田恵梨香さん)は、弁護士事務所にやって来た高齢の朝妻(卜字たかおさん)とマンションの管理人の小檜山(岡田義徳さん)から、マンションで起きている「連続掃除魔事件」と、密室となっていた部屋で心臓発作で倒れていた朝妻さんをAEDを使って救い救急車を呼んで姿を消した謎の人物を探す「密室活人事件」の解決を依頼され、マンションへ聞き込み調査に向かっていました。

入居している一人暮らしの高齢者から話を聞いていた青砥さんのそばで、小檜山さんは何かそわそわとしていたのですが、4時少し前になると階下へ降り、防犯カメラを取り付ける道具を持ってマンションの下に到着していた榎本径(大野智さん)を朝妻さんの部屋に案内していました。廊下ですれ違った青砥さんは、はっと気付いて振り向き、榎本さんとの再会に感激していました。

こんにちは、と淡々と青砥さんに挨拶をしていた赤いカーディガンの榎本さんは、「F&Fセキュリティ」?の榎本です、と名乗っていました。そうして朝妻さんの部屋の密室だった状況を見た榎本さんは、複数付けられていたドアの鍵の一つのストライクが、他の鍵をピッキングで開けた後ドアを引いた時にすぐに外れるように、ネジを取って両面テープで貼り付けるという細工がされていたことに気付いていました。デッドボルトとストライクが接触していた痕が残されていたのはそのためだろうという榎本さんの説明を聞き、各部屋の指紋を拭いて回っていた「掃除魔」の空き巣と、朝妻さんを救った人物はあなただと名指しされた小檜山さんは、榎本さんの推理に驚き、空き巣犯であることを認めた上で、殺人事件の犯人として追われていると、榎本さんに助けを求めていました。

小檜山さんは、藤林会長が殺された9月の25日、格子戸を外してその家に侵入し、偶然藤林会長の遺体を発見してしまったのですが、つい凶器のゴルフクラブを掴んでしまい、慌ててグリップを拭いて、同じ窓から逃げ出していたのでした。

小檜山さんは警察署に出頭して空き巣の犯人として逮捕されたのですが、まだ殺人容疑は晴れていませんでした。

その頃、何者かに階段から付き落とされ怪我をしていた芹沢さんは、命を狙われていることに怯え、外に出る時に変装するためのたくさんのサングラスを買い込んでいたのですが、そこへ青砥さんと一緒に芹沢さんの事務所にやって来た榎本さんと再会し、「久しぶりだなあ、榎本っちゃん!元気だった?」と軽い感じで声を掛けていました。半年前に世界一周旅行から帰ってきていたと言う榎本さんに、芹沢さんは、世界一周旅行と警備会社を辞めてセキュリティショップを開いたお金はどうしたのかということを訊いていたのですが、榎本さんは、貯金です、一生懸命貯めました、と繰り返していました。その場面も面白かったです。

藤林会長の家を見た榎本さんは、全ての窓に格子戸が付いていることから、殺人犯が出入りに使ったのは玄関のドアだろうと考えていたのですが、そのドアの内側の鍵は、小さなボタンを摘んで押しながらでないと回すことができないタイプの鍵だったようで、普通のサムターン回しは使えないということでした。

凶器のゴルフクラブを鴻野刑事に見せてもらった榎本さんは、藤林会長の姪の郁子さんが、どうして叔父は寄贈を中止しようとしたのかと芹沢さんに尋ねているのを聞いて、考えていました。

「新世紀アートミュージアム」という美術館の平松館長(佐野史郎さん)は、仲介役の芹沢さんと郁子さんから、藤林さんのコレクションの寄贈中止の話を切り出されて、今更中止にすることはできないと怒っていました。

その頃、榎本さんと青砥さんは、「鏡の迷図」という錯視の企画展示の準備中の現代アートの芸術家の稲葉透(藤木直人さん)に会いに行っていて、稲葉さんから「鏡の国のアリス」をモチーフに使った、大きなハンプティ・ダンプティの入り口と黒い床と鏡の迷路の、制作途中の展示の説明を受けていました。

別の日、定食屋さんでお蕎麦を食べていたサングラスの芹沢さんは、この件から手を引けという脅しの電話に怯え、新しい秘書に自分のスケジュールを一つずつずらすように指示しようとして秘書や青砥さんを困らせていたのですが、それを聞いていた榎本さんは、はっとして右手で鍵を開ける動作を始め、芹沢さんと青砥さんが嬉しそうに見守る中、ガチャッという音を聞いた?芹沢さんが驚いていると、そうか、そういうことか、とつぶやき、密室は破れました、と言っていました。すぐに答えを聞きたがっていた芹沢さんは、明日言います、と榎本さんに言われて、今言えよ、すぐ言えよ、ここで言ってくれよ、とまた苛立って騒いでいたのですが、その訴えは編集で遮られていました。

芹沢さんと榎本さんと郁子さんが再び美術館へ向かい、出迎えた稲葉さんと一緒に館長室の平松館長に会いに行くと、平松館長は引き出しの取っ手に掛けられた細い紐で首を吊るような姿勢で座っていて、すでに亡くなっていました。

その部屋のパソコンに、藤林さんを殺したのは自分だと書かれた遺書が遺されていたことから、鴻野刑事は平松館長は自殺をしたのだと結論付けようとしていたのですが、遺書を読んだ榎本さんは、遺書の内容の半分は偽物だとして、藤林さんを殺した平松館長は何者かに殺されたのだと主張していました。その様子を、稲葉さんが密かに伺っていました。

榎本さんは、平松館長が郁子さんに罪を着せるため、藤林さんを殺害した後、郁子さんがゴルフ場で触ったゴルフクラブのグリップを外して、凶器に使ったものと取り替え、外に出て、各窓のサッシの鍵に結んでいた紐を、少しずつ、すぐそばの窓から引くということを延々と繰り返して、最後にドアの鍵を回して密室を作ったのだという説明を、芹沢さんたちにしていたのですが、実際に試したところ、その面倒そうな作業には3時間近く掛かったということでした。

制作作業中の稲葉さんに会いに行った榎本さんは、稲葉さんに、今回の密室殺人は藤林さんの時のものとは異なる緻密な劇場型であり、館長を殺した犯人は自己顕示欲の強い芸術家タイプだろうと話し、稲葉さんが犯人であることを示唆していました。

青砥さんから事情を聞き、郁子さんからも自分が罪を着せられずに済んだとお礼を言われた拘置所の小檜山さんは、殺人の疑いが晴れて良かったとほっとしていました。

それから青砥さんは、榎本さんと一緒に榎本さんのお店に来ていました。古いビルの一室のようでした。中に入ると、廊下にはたくさんの防犯カメラが設置され、ドアには5個か6個かの様々な種類の鍵が付けられていました。暗証番号や指紋認証の鍵を開けて入ったセキュリティショップの部屋には、警察の無線?が流れていて、榎本さんはすぐにそれを消していたのですが、榎本さんが見せたガラスケースの中の商品を見た青砥さんは、セキュリティグッズというよりも泥棒グッズのようだと言い、表に看板のない紹介制だというお店を、もしかしたら泥棒の溜まり場になっているのではないかと冗談を言って笑っていました。

その榎本さんの部屋には、久しぶりに模型が作られていました。美術館の館長の部屋には、通常の廊下から行く方法と、稲葉さんが鏡の部屋を制作中の企画展示室から行く方法がありました。監視カメラは、通常の廊下と、企画展示室の入り口の前と、出口の廊下の角に付けられていたのですが、完全な死角はなく、犯行時刻のカメラの映像には、稲葉さんの姿が映っていたようでした。

翌日、青砥さんは、稲葉さんの知人から、稲葉さんが平松館長に育てられた芸術家であることや、稲葉さんが今スランプに陥っているらしいことなどを聞いていたのですが、助手たちは、スランプではないが作ったものを表に出していないと話していました。稲葉さんは、スランプの振りをしているようだということでした。

美術館の職員の女性から館長の取引先の資料を借りた青砥さんは、それを読んで何かに気付き、芹沢さんに電話をしていました。サングラス姿で交差点に立っていた芹沢さんは、青砥さんの頼みを面倒そうにして断ろうとしていたのですが、その電話の最中、すぐ後ろの喫茶店のテレビの大きな音声に気を取られて振り向き、音声のみの真っ黒の画面のテレビを不思議に思っていると、突然、黒い服の人物に小刀で背中か腰の辺りを刺され、倒れていました。

入院した芹沢さんは、心配するよりも呆れている青砥さんに、黒い服の犯人が先の裁判の法廷で争っていた人物だということを話し、人騒がせだと言われていたのですが、テレビの画面が真っ暗だったことに気を取られていたのだと話すと、それを聞いていた榎本さんは、芹沢さんのサングラスを持って青砥さんと現場に向かい、芹沢さんには見えなかった大きな液晶テレビの画面を確認すると、サングラスを外したのを右手に持ったまま静かに鍵を開ける動作を始め、そうか、そうだったのか、とつぶやき、もしかしてと嬉しそうな青砥さんに、密室は破れました、と言っていました。

企画展示室の鏡の迷図の入り口のハンプティ・ダンプティの顔の前に立った榎本さんは、顔が出っ張っているために左右の隙間に通り抜けができないことを試していた青砥さんと稲葉さんに、模型の顔を反転させて見せていました。反対側に回した顔は、見た目にはそれほど変わらないように見えるのですが、物理的には凹んでいるので、入り口の左右にはその顔をずらさなくても人が入ることのできる隙間ができていました。

榎本さんは、稲葉さんがこのホロウマスク錯視を利用し、防犯カメラには映らないように這って中へ入ったのだと推理していました。そして、停電を起こした後、防犯カメラに付けていた偏光フィルターの向きを90度変えて、出口付近の透明なガラスの壁の下の方に黒い床と合うようにあらかじめ貼っておいた偏光フィルムの部分が真っ黒になって映らないようにしたのだろうと推理していました。

停電直後、暗視モードに切り替わった映像の中の窓ガラスには、不自然に消えている部分が見えていたということでした。

驚いて慌てていた稲葉さんは、ついに自分が平松館長を殺したことを認めていました。稲葉さんは、20年前から専属契約を変えない平松館長に不信感を持つようになり、GPSと盗聴機を使って館長を監視していたようでした。そして、青砥さんが資料を見て気付いていたように、館長が暴力団関係の会社のマネーロンダリングをしていることに気付き、自分の作品で脱税をしていることや、そのことを知った藤林さんから寄贈を中止するとか告発するとか言われていることなどを知ったようでした。

平松館長が藤林さんを殺害したのは、その口封じのためでした。稲葉さんは、平松館長の後を付け、藤林さんの家で何か紐を引く細工をしていた平松館長が藤林さんを殺害したことを理解したようでした。

稲葉さんは、館長を殺したのは、自分の作品を脱税に使ったからだというだけではないと青砥さんたちに話していました。自由になりたいと契約解除を申し出た稲葉さんに、平松館長は、お前には才能がない、お前の作品が売れたのは自分がオークションの価格操作を行ったからだと言い、これからも金になるガラクタを作ってくださいよ、と芸術家としての稲葉さんをバカにして笑っていたのでした。

そうして平松館長の殺害を計画した稲葉さんは、ジエチルエーテルという美術制作にはよく使われているらしい薬品を使って館長を眠らせて首を絞め、低酸素脳症に陥らせて首吊りに見せかけ、殺したようでした。

自白した後、館長を殺して自由になるはずだった稲葉さんは、あいつを殺してから何も作れなくなった、あいつの言った通りだったよ、と榎本さんに言って、寂しそうにうなだれていました。

退院した松葉杖の芹沢さんは、郁子さんと会っていたのですが、美術館から手紙をもらったという郁子さんから、美術館の再建のために寄贈をすることに決めたと言われて、ほっとしていました。

事務所に戻った芹沢さんは、榎本さんのお店に行った青砥さんに、どんな店だったのかと訊いていて、青砥さんは答えに少し困っていたのですが、その頃、お店にいた榎本さんは、お客さん(以前の警備会社の同僚の夙川アトムさんのように見えました)にピックガンという痕跡の残らない商品を売っていました。6万円ほどだったようなのですが、そのお札を見て、榎本さんはまたニヤリと笑っていました。

前作と同じく、脚本は相沢友子さん、演出は松山博昭さんでした。

原作は、私は未読なのですが、貴志祐介さんの小説『鏡の国の殺人』と、未発表の『二つの密室』という作品だそうです。

芹沢さんと青砥さんと榎本さんの「チーム榎本」の掛け合いは相変わらず楽しかったですし、Ken Araiさんの音楽も良かったですし、エンディングに流れてきた主題歌が変わらず嵐「Face Down」だったところも嬉しく思いました。

藤木直人さんの稲葉さんも、何というか、最初の頃の藤木さんの雰囲気が出ているように思えて、良かったです。

ドラマのミステリーの緊張感も最後まで保たれていたように思います。それでも、安心して見ることができました。よくできたドラマだなと思います。

謎のお店を開業した榎本さんの泥棒疑惑は「グレーゾーン」のままでしたし、いつかまた続編が作られることになっても大丈夫のような終わり方でした。

でも、復活する場合、映画化は少し困りますし、連続ドラマとして復活するよりも、今回のように特別企画のスペシャルドラマとして制作される方が、新鮮さもあって良いような気がします。

今回の新春スペシャルの「鍵のかかった部屋」を、私も最後まで無事に見ることができて良かったです。楽しかったです。
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Author:カンナ
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