「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」第1話

フジテレビの新ドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」の第1話を見ました。初回は15分拡大版で放送されていました。関西テレビ放送開局55周年記念ドラマだそうです。

私は原作の海堂尊の長編小説『螺鈿迷宮』を未読です。キャストの異なる映画版も私はまだ見たことがないのですが、ドラマの「チーム・バチスタ」シリーズは好きでこれまでの作品を見ていたので、今回新シリーズが放送されると知り、見るのを楽しみにしていました。

物語の舞台は、かつて螺鈿細工の産業が盛んに行われていたという、静岡県の県境に近い神奈川県の海辺の街のようでした。

東城医大病院の特別愁訴外来担当の心療内科医の田口公平(伊藤淳史さん)は、病院長の高階権太(林隆三さん)に呼び出され、そこには愁訴外来の看護師の藤原真琴(名取裕子さん)もいたのですが、経営難のために愁訴外来がなくなることを伝えられ、「碧翠院」という一般病棟と緩和ケア病棟のある家族経営の病院へ行くよう頼まれていました。碧翠院の院長の桜宮巌雄(柳葉敏郎さん)は、かつて東城医大にいたこともあるという外科医で、高階院長の友人でもあるようでした。高階院長は、何か気付いたことがあったら報告するようにと、田口さんに話していました。

碧翠院には、桜宮院長の長女で穏やかな雰囲気の緩和ケア医の桜宮小百合(水野美紀さん)と、次女で気の強い産婦人科医の桜宮すみれ(栗山千明さん)がいました。

この病院では専門のことだけをしていればいいというわけにはいかないと、吐血して運び込まれた木下和雄(前田吟さん)の手術を田口さんを助手にしながら無事に終えたすみれさんは、末期癌の患者として入院している青山加代(大森暁美さん)や木島トク(佐々木すみ江さん)や赤城美智(左時枝さん)を、自分の「部下」だと田口さんに話し、日常の業務や螺鈿細工作りを患者さんたちに任せて、それで入院費を賄うのだというすみれさんが作った会社のシステムを説明していました。すみれさんは「こき使う」と言っていたのですが、患者さんたちは少しも嫌そうではなく、むしろ積極的に楽しそうに参加しているようでした。

冒頭では、医師免許を持つ厚生労働省の官僚の白鳥圭輔(仲村トオルさん)が皮膚科医になっていて、驚く田口さんに、はじめまして、と挨拶していたのですが、白鳥さんは、誰かから「助けて、碧翠院は一度入ったら出られない病院です。」と書かれた謎の手紙を受け取っていて、その調査のためにこの病院に潜入していました。

碧翠院のアルバイトの天馬大吉(上遠野太洸さん)は、何かの事情で東城医大を休学し、地元に戻ってきていた学生だったのですが、白鳥さんが通い出していた地元のレストランの経営者の女性の甥でもありました。白鳥さんは、天馬さんを少し苛立たせながら、小百合さんとすみれさんが今は業務以外ではほとんど会話をしなくなっているということを聞き出していました。

皮膚医になっていた白鳥さんは、病院の廊下で話しかけてきたスーツ姿の人物が、放射専科の医師であることを見抜いていたのですが、その立花善次(宅間孝行さん)は、この病院はとんでもないことを行っていると、持っていたUSBメモリーを示しながら、今から桜宮一族に会ってくると言い、白鳥さんと別れていました。立花さんにぶつかって通り過ぎていた老人の患者さんは、特に何でもなかったのでしょうか。

しかし、その後、立花さんの姿は病院内から消え、失踪してしまったようでした。白鳥さんは、全国に3人いるという放射線科医の立花さんを調べ、失踪したのは、長野中央総合病院の放射線科医の立花善次さんであるということを突き止め、立花さんが2日前に碧翠院に来る前に、長野中央総合病院での手術中に心筋症で亡くなった患者さんのAi(死亡時画像診断)を行っていたことを知ったのですが、長野の病院でその遺体の司法解剖を行ったのは警察医も務めている桜宮巌雄院長で、検死後、なぜか立花さんが撮影した画像がデータベースから消されたらしいということを知り、桜宮院長が何かを隠していることを確信したようでした。

そのことを最初に白鳥さんが桜宮院長に言おうとしていた朝、病院の近くの水産加工工場でガス爆発が起こり、多数の負傷者が運び出されていました。

碧翠院から桜宮院長たちも駆けつけたのですが、患者の多さに田口さんが困惑していると、そこへ白鳥さんが呼んでいたドクターヘリが到着し、東城医大の救命救急センターに戻っていた天才外科医「ジェネラル・ルージュ」の速水晃一(西島秀俊さん)が登場して、金属の棒が貫通して心臓を損傷している人を診たり、消防の人が脚を負傷していると話していた人が本当は骨盤を損傷しているということを見抜いたり、現場の混乱の中、素早く対処していました。

すみれさんの後輩で木下和雄さんの長男の嫁の佐和(佐藤めぐみさん)は意識不明の状態で運び出され、ショックを受けていたすみれさんは、胎盤が剥離しているかもしれないという難しい手術に着手するのを躊躇していたのですが、和雄さんに頼まれ、父親にもお前がやらないのなら俺がやると言われて、執刀医を務めることにしていました。

帝王切開にように取り出された子供は、冷たくなっているということだったのですが、助手の田口さんの心臓マッサージによって呼吸をし始め、すみれさんが声を掛け続けていた佐和さんも、子供の声を聞いたからか、血圧が安定してきて、二人とも助かっていました。

息子夫婦の迷惑になるのではないかと思い、碧翠院への入院を考えていた末期癌の和雄さんは、田口さんに在宅医療を勧められ、桜宮院長に在宅医を引き受けると言われて、息子家族と共に喜んでいました。

夜、治療を終え、いつもの棒付きの飴をなめながら廊下を歩いていた速水先生は、患者さんが雑務を行うというすみれさんのシステムのことを田口さんから聞いて、白鳥さんの調査がそのような患者さんたちの命綱を絶つことになるかもしれないと話し、白鳥さんがやり過ぎないように見張っていてほしいと、白鳥さんにも聞こえるように田口さんに頼んで帰っていました。

白衣からスーツ姿に戻っていた白鳥さんは、碧翠院の桜宮家の医師たちや他の医師たちを集めたところで、「厚生労働省・医療過誤死関連中立的第三者期間設置推進準備室室長 兼 終末期医療多面展開施策室」の白鳥圭輔です、とまた新しい肩書きになった名刺を見せて改めて名乗っていました。でも、桜宮院長だけは、有名人の白鳥さんのことに気づいていたようでした。

そうして白鳥さんは立花さんのことを話し、失踪について尋ねていたのですが、桜宮院長は、立花さんのことは知らない、調べたければ好きなだけ調べていいと言って、取り合わないようにしていました。

脚本は後藤法子さん、演出は今井和久さんでした。

仲村トオルさんの白鳥さんと伊藤淳史さんの田口さんの掛け合いは以前と同じように楽しく、新しい作品なのですが、第1話は前作同様に面白かったです。

西島秀俊さんの救命医の速水先生が登場したことも、私としては、とても嬉しく思いました。やはり「ジェネラル・ルージュ」はかっこいいなと思います。

テレビシリーズの「チーム・バチスタ」は今作で最後になると聞いたのですが、本当でしょうか。もし本当ならそのためにも、これまでの登場人物たちが速水先生以外にもこれから登場するのかなと思いました。

「螺鈿」がどのように活かされているのか、私にはまだよく分からなかったのですが、碧翠院の窓から覗いていた女性のいた部屋のデザインは、螺鈿細工のようでした。

今回は終末医療がテーマになっているということなのですが、第1話を見た限りでは、碧翠院がどのような酷いこと、あるいは違法なこと?をしているのかということなどは、まだはっきりとは描かれていなかったように思います。

入院している患者さんがそこで自由に暮らしながら仕事を持って生き生きと生活しているという感じでもあったので、「ホスピス」のような印象も受けました。

医療問題とミステリーの要素が同時に描かれるドラマとして、少し複雑かもしれないのですが、どのような展開の物語になるのか、これからの「チーム・バチスタ4」も楽しみにしたいと思います。
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