「鼠、江戸を疾る」第1回

NHKの新しい「木曜時代劇」のドラマ「鼠、江戸を疾る」の第1回を見ました。

原作は、私は未読なのですが、赤川次郎さんの小説『鼠(ねずみ)、江戸を疾る(はしる)』です。

この枠の前作は「八百屋お七異聞」でした。その次の作品が滝沢秀明さんの演じる「鼠小僧」を主人公にした物語だと知った時には少し意外な感じもしたのですが、赤川次郎さんの原作の、大森寿美男さんの脚本の時代劇と聞いて、面白いといいなと、私も見るのを楽しみにしていました。

主人公の鼠小僧の次郎吉(滝沢秀明さん)は、長屋で妹の小袖(忽那汐里さん)と暮らしていました。

隣の家の娘のお豊(萩原みのりさん)を借金の肩に吉原の遊郭に売った父親の願いを聞き届けるため、鼠小僧になって夜の町を疾走し、長屋の貧しい家々の障子紙の隙間などから5両の小判を配り回っていた次郎吉さんは、明け方帰宅して疲れきって眠っていました。

近所には大人しい白猫がいてかわいいのですが、「鼠」の次郎吉さんの布団が猫柄だったのもかわいかったです。

昼間の次郎吉さんは、甘酒屋なのですが、義賊の鼠小僧に感心しているおそば屋さんの女将さんのお染(濱田マリさん)からは、甘酒を売っているのを見たことがない甘酒屋だと言われていました。

お染さんのおそば屋さんには、浅蜊売りの与平(我が家の坪倉由幸さん)、納豆売りの太助(我が家の杉山裕之さん)、菜売りの喜作(我が家の谷田部俊さん)という3人の常連客がいて、次郎吉さんとも仲良くしていたのですが、そこには鼠小僧を追い続けている岡っ引きの徳五郎(高嶋政宏さん)も常連でよく来るようでした。徳五郎さんは、少し厳しい上司の同心の早崎市兵衛(渡部秀さん)に頭が上がらないようだったのですが、それは早崎さんの父親が徳五郎さんを目明かしに抜擢してくれたからのようでした。

剣道の強い小袖さんは、稽古を終えた帰り道で、同じ道場に通う武家の三男の米原広之進(京本大我さん)からどうして剣道を習っているのか訊かれ、ただ強くなるためです、私は誰からも助けられてはならない身分なのです、と答えていました。

徳五郎さんによると、江戸の町には最近辻斬りが現れるということでした。林の中の道を歩いていた小袖さんと広之進さんは、小間物問屋「鐘八」の娘のすが(小島藤子さん)が辻斬りに教われそうになっているのを助け、茶碗が割れていないかどうかを心配しているすがさんを家まで送った小袖さんは、後日自宅にやって来たすがさんの父親の弥兵衛さんから、10両のお礼を渡されそうになり、困惑していました。

小袖さんの隣に座って話を聞いていた次郎吉さんは、その10両を受け取ると、娘のことをよろしく頼みますと頭を下げて帰っていった弥兵衛さんを見送った後、10両の包みの中に焼き継ぎの跡の残る天目茶碗の欠片が入っているのを見て、そのお茶碗は初めから割れていたのだと気付いていました。

気になった小袖さんがすがさんを訪ねると、弥兵衛さんは亡くなっていました。お茶碗のことを謝りに行った際、怒った新田藩の家臣に斬り殺されたと聞いていた娘のすがさんは、私が父親を殺したのだと嘆いていました。

鼠小僧の次郎吉は、侵入した新田藩邸で家臣が弥兵衛さんを斬った若君の身代わりに自刃しようとしていたのを止めると、辻斬りの犯人だった若君(長谷川純さん)とその茶の湯の先生の宗庵(西岡徳馬さん)を追いかけていました。

新田藩の若君は、一度人を斬ってから止まらなくなった不安感を消すために夜道を歩く博打打ちを狙った辻斬りを繰り返すということをしている人でした。宗庵は、いつか新田藩の側近の座に付こうと考えて、毎晩悪夢を見るという精神不安定の若君の辻斬りに付き添っていました。

若君と宗庵を待ち伏せていた次郎吉は、男装をした小袖が宗庵を成敗しそうになるのを止めて二人を逃がし、弥兵衛さんが二人に残したお礼の10両の使い道を考えていました。

ある夜、宗庵に呼び出された若君は、若君の切り取られた髷を鼠小僧から渡されていたらしい宗庵からしばらく江戸を離れるというのを聞くと、自分を見捨てるなら斬ると騒ぎ出して乱心したように刀を振り回していたのですが、ちょうどそこへ、打ち上げ花火が上がり、二人は花火の光に照らされていました。

花火を見に来たお染さんたち町の人は、刀を振り回している人の姿に驚き、辻斬りが出るという次郎吉の情報を聞いて駆けつけていた早崎さんや徳次郎さんたちが、若君と宗庵を逮捕していました。

白い花火を見ながら、小袖さんと次郎吉さんは、子を助けようとして殺された親もいれば、子を助けようとせずに殺された親もいると、いろいろな親がいるけれども子は親を選べないのだということを話していました。

吉原の遊郭に売られていたお豊さんの父親は、鼠小僧にもらったお金をまた全て博打に使ってしまっていたのですが、その帰り道、若君に斬られて殺されてしまっていて、お豊さんの家族は病気の母親一人になっていたのですが、その後、次郎吉さんがお豊さんの身請けをして、お豊さんは母親の待つ家に帰ることができるようになりました。

身請けをしたお金が鼠小僧にもらったものであることを次郎吉さんから聞いたお豊さんは、鼠小僧さんにどのようにお礼をすればよいのか分からないと困っていたのですが、次郎吉さんから、鼠小僧にお礼をしたいと言うのなら全て忘れることだと言われて、ほっとしたように頷いていました。

演出は黛りんたろうさんでした。音楽は川井憲次さんでした。エンディングで流れていた主題歌は近藤真彦さんの「千年恋慕」という曲だったのですが、何というか、これは主演の滝沢さんが「ジャニーズ事務所」という点でも仕方のないことなのかもしれません。

鼠小僧の次郎吉さんがお金を盗られても気づかないような大金持ちのお屋敷から小判を盗む物語というよりも、江戸の町で起きた事件を妹の小袖さんと一緒に解決するというミステリーの要素を中心にした「痛快娯楽時代劇」でした。

第1回は、人物紹介も兼ねていたのだと思うのですが、物語の筋も通っていて、ドラマを見る前に思っていたよりも、面白かったです。

親もいろいろだと話していた次郎吉さんと小袖さんの親は、どこかに生きているのでしょうか。二人の身の上については、まだよく分かりませんでした。

岡っ引きの徳五郎さんと次郎吉さんとの関係性も何だか楽しそうでしたし、忽那汐里さんの小袖さんの少し淡々とした雰囲気も良かったですし、少なくとも第1話は、約45分間の物語を最後まで楽しく見ることができて良かったです。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム