「福家警部補の挨拶」第3話

フジテレビのドラマ「福家警部補の挨拶」の第3話「プロジェクト・ブルー」を見ました。

冒頭では、1945年、ナチスの高官にフェルメールの絵画を売ったとして逮捕され、実はその贋作を制作して売っていたということが裁判でその場で絵を描くということで証明されたメーヘレンが、たとえ贋作を作るとしても私は劣った画家の贋作は作らないと言ったということが伝えられていました。

第3話の事件の犯人は、フィギュア造形家の新井信弘(北村有起哉さん)でした。大手の玩具メーカー「丸吉」の注文で人気アニメ「ブルーマン」のフィギュア制作を依頼されたフィギュア製作会社「スワンプ・インプ」の社長の新井さんは、塗装会社「クレア」の小寺浩二(中山祐一郎さん)に新商品のサンプル塗料を渡された後、フリーの造形家の西村浩(片桐仁さん)の作業場へ向かい、「ミリバール」というマニアの間では高値で取り引きされているロボットのフィギュアの「本物」を渡していました。

新井さんは15年ほど前、お金に困って丸吉の「ミリバール」の精巧な贋作を作り、市場に出回るようにさせていたことがあったようで、西村さんもその本物以上に良くできた偽物を買ってしまったことがあると、新井さんに怒っていました。新井さんは、本物を渡して気を静めてもらおうとしていたのですが、西村さんは、新井さんが贋作を作った犯人だということを丸吉が知ればどうなるだろうと新井さんを脅していました。発覚を恐れていた新井さんは、持っていた紐で西村さんの首を絞めようとしたのですが、西村さんの抵抗に遭っていました。作業机の上の道具を投げた新井さんは、塗料を浴びた西村さんの動きが止まった時、机の上に並べて置かれていた合金製の「ミリバール」の「本物」を掴み、それで西村さんを殴って殺害したのでした。

鏡を見ると、顔に黄色の塗料が少し付いていることに気づき、綿棒にリムーバーのようなものを付けて拭き取っていたのですが、そのままごみ箱に捨てていました。犯行直後、西村さんの作業場に塗料会社の小寺さんがやって来て西村さんの遺体を発見して腰を抜かし、慌てて作業場を出ていました。そして、新井さんは、落としたことに気づいたサンプル塗料の瓶とたばこの箱を拾うと、泥棒の犯行に見せかけるために埃だらけの棚から集めた数点のフィギュアを車の荷台に載せ、小寺さんの会社の物置に隠していました。

警視庁捜査一課の強行犯第十三係係長の石松和夫警部(稲垣吾郎さん)たちは、小寺さんを容疑者として取り調べていたのですが、
棚の上の足跡から盗まれたフィギュアの種類を調べることにした強行犯第十三係主任の福家警部補(檀れいさん)は、西村さんの作業場にあった雑誌に掲載されていた造形家の新井さんに会いに行き、その部屋のごみ箱に捨てられていた綿棒が西村さんのごみ箱にあったのと同じように折られて捨てられているのを見て、新井さんの犯行かもしれないと思うようになったようでした。

犯行時刻には一日掛かりで「ブルーマン」の制作をしていたと答えていた新井さんは、副家警部補と一緒に車で向かった西村さんの作業場へ到着すると、ここへ来るのは初めてだとも平然とした調子で言っていたのですが、福家警部補から、西村さん殺害の凶器に使われたのがピカピカに磨かれた本物の「ミリバール」で、埃だらけの棚に置かれていた贋作の「ミリバール」が消えているのはおかしい、本物よりも価値のあるものとして良くできた贋作のほうを盗んだのはその贋作を作った人物に違いないという風に言われると、少し動揺するようになっていました。

現場鑑識係の二岡友成巡査(柄本時生さん)と定食屋さんへ来ていた福家警部補は、二岡巡査から、「ブルーマン」の5つのデザイン画が事前に出回っていたという情報を聞くと、技術力の高い新井さんがそれを知っていれば前日までにフィギュアを完成させることもできたはずだと考えていました。

石松警部は福家警部補をこの事件の担当にした覚えはないと言っていたのですが、犯人は新井さんですと言いに行った福家警部補は、小寺さんを送検したら石松警部が笑われますと訴えて、小寺さんの送検を待つよう頼んでいました。

留置所の小寺さんに会いに行った福家警部補が「ブルーマン」の完成具合を訊ねる小寺さんに、小寺さんの会社のブルーの色で作られていたことを話すと、小寺さんは、色が変わったのかと驚いていて、それを聞いた福家警部補もどういうことかと驚いていました。

新井さんが西村さんの殺害後に急いで拾ったサンプルは、小寺さんが当日西村さんに渡しに行ったサンプルでした。サンプルの瓶は黒色で、外からは中身が何色であるのか分からないようになっていました。

新井さんは、注文されたデザイン以上に良い「ブルーマン」を作ろうと、サンプルのブルーの塗料を使ったのですが、福家警部補が小寺さんの会社から預かってきた同じサンプルの小瓶に入っていたのがゴールドであるのを見て、注文通りに作っていれば証拠は無かったということかと、愕然としていました。そのブルーの塗料は、ラピスラズリを使ったウルトラマリンの新しいもので、新井さんには調合のできないものでした。

小寺さんの送検を中止した石松警部も社長室に来ると、新井さんは、作り終えようとしていた「ブルーマン」にライターの火を近づけ、塗料を溶かせば証拠はなくなるとつぶやいていたのですが、手が震えていて、そのまま点けていたライターの火を消していました。夢を売るためには自分の夢を犠牲にしなくてはならないとビジネスに徹しているようだった新井さんは、本当は自分の作ったフィギュアを「この子」と呼ぶ愛情深い人でした。「あなたにその子が燃やせますか?」と訊いていた福家警部補は、新井さんが震えながら火を消すのを見て、「愛です」と言っていました。

脚本は麻倉圭司さん、演出は岩田和行さんでした。

第3話も面白かったです。私はフィギュアに詳しくないので、その辺りのことがドラマを見始めた頃には少し複雑なようにも思えていたのですが、北村有起哉さんのフィギュア造形家の新井さんが自身の作品を自分の子供のように大切に思っていたというところは私にもよく伝わってきました。

西村さんの作業場に来ていた時の場面によると、福家警部補は埃アレルギーだったようなのですが、二岡巡査のノートパソコンを油の付いた手で触ることには無頓着でした。埃アレルギーだからといって清潔好きとは限らないかもしれないのですが、どうなのだろうなと、少し気になりました。

あと、これはもしかしたら私が見逃してしまったのかもしれないのですが、西村さんの小さな作業場は車で往復3時間近くかかるという周囲には畑の広がる広い場所にあったので、犯行時、新井さんがそこまで車で来ていたのだとしたら、その車をどこに停めていたのでしょうか。その後やって来た小寺さんもそのような遠い場所なら車で来たのではないかと思うのですが、夜の暗さのためか、別の誰かの車の存在に気付かなかったということなのでしょうか。ドラマを見終わってから、何となく気になってしまいました。
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