「福家警部補の挨拶」第4話

フジテレビのドラマ「福家警部補の挨拶」の第4話「月の雫」を見ました。

冒頭では、お酒と月を愛好していた詩人の李白の死には、酔って水面に映る月を取ろうとして溺死したという説があるということが伝えられていました。

第4話の犯人は、谷元酒造の社長の谷元雫(片平なぎささん)でした。15年前に両親を亡くし、祖父の代から続く酒蔵を継ぐことにした谷元さんは、大手の佐藤酒造の社長の佐藤一成(清水紘治さん)にお酒の販路を妨害されたり値下げ攻勢に遭ったりした結果、赤字経営に苦しめられていました。それは佐藤酒造が「月の雫」のブランドを得るために谷元酒造を買収し経営合併するためだったのですが、昔ながらの製造方法を変えたくない谷元さんは、コンピューターの管理設備を使う大量生産型の佐藤酒造の手法を嫌って断ろうとしていました。

そして、ある夜、佐藤社長を助手席に乗せ車を運転していた谷元さんは、もろみを見せると言って薄暗い蔵の2階へ佐藤社長を連れていき、買収案を変えない佐藤社長をタンクの中に突き落とし、息を吸うために必死に上がってこようとする佐藤社長を櫂の棒で押さえて、溺死させていました。谷元さんは、社長に飲ませていた「月の雫」の入った瓶と社長の持っていた懐中電灯を一緒にタンクに放り込んでいたのですが、タンクの中身は大切なもろみではなく、水でした。

今回、強行犯第十三係主任の福家警部補(檀れいさん)は、酔っぱらいが大嫌いだという係長の石松和夫警部(稲垣吾郎さん)から捜査を任せると言われていました。遺体の第一発見者の谷元酒造の田村さんが酷く酔っぱらっている状態だったためでした。現場鑑識係の二岡友成巡査(柄本時生さん)は、留守番とかで、現場には来ていませんでした。

女性でありながら酒蔵を受け継いだ谷元社長に会い、蔵の様子を聞いていた福家警部補は、谷元社長が一つの櫂を折れているからと言って捨てるように指示したことや、薄暗い蔵の照明をドアの数メートル先の柱の上のスイッチを押して消すのを見て疑問に思っていたようなのですが、さらに酒蔵の前にとめられていた佐藤社長の車の運転席の足元に何かを発見していました。

脚本は麻倉圭司さん、演出は佐藤祐市さんでした。

福家警部補と谷元社長は、男性中心のような社会の中で生きる女性であることと冷え性であることから、少し仲良くなっていました。特に寒がりだった谷元社長は、「冬は寒い」という単純なことを分かってくれる福家警部補が現れたことに喜び、下の名前で呼んでほしいと、友人のように接していました。

福家警部補も、いつも福家と呼ばれるからそう呼んでほしいと言っていたのですが、何か秘密を教えてほしいと頼まれて、腹巻きは3枚重ねだと話していました。

福家警部補は、第一発見者の田村さんが、夜の3時の蔵の見回りの時には懐中電灯を使って照明のスイッチを押したのに、4時の時には懐中電灯を使わなかったことを気にしていたのですが、男性社員たちが社長は何でもお見通しなのだと言っていることの理由も分かり、事件のあった蔵のタンクのそばの2階の木戸が開いていたことの理由も判明していました。

田村さんたち社員は、蔵の後ろを憩いの場として使っていたのですが、そこは蔵の2階の木戸の下にありました。二岡さんによると、事件当夜、蔵の周辺の町の気温は前日よりも5度高く、佐藤社長を殺した直後、蔵の温度が少し高いことに気づいた谷元社長は、木戸を開け、蔵の温度を下げようとしていたようでした。

3時半頃、木戸の下では、仕事をさぼる癖のある中西さん(竹内寿さん)が佐藤酒造のお酒を飲んでいたようでした。それを谷元社長は憶えていて、中西さんに指摘していたようだったのですが、それに気づいていなかった中西さんは、谷元社長が「お見通し」であることに驚いていたのでした。

谷元さんは、木戸を開けたまま蔵を出て、その後見回りに来た田村さんは、窓から入ってきていた満月の明かりによって、懐中電灯を使うことなく、柱のスイッチを押すことができたということでした。

今年の「月の雫」が完成したという日、谷元酒造を訪れた福家警部補は、「味のおかしい月の雫」を谷元さんに示し、蔵の温度が高いのではと言われて驚いた谷元社長が慌てて木戸を開けるのを見て、谷元社長が事件の夜もそうしていたことを話していました。

谷元社長は、このような酷い雑味のお酒は初めて飲んだと言っていた「偽物の月の雫」が事件当日の夜の木戸の下で中西さんの飲んでいた佐藤酒造のお酒であることを聞いて、以前に飲んだことがあるとごまかしていたのですが、事件直後に中西さんが飲んでいるのを見たものだということを指摘されて、黙っていました。

あなたとは友達になれると思っていた、と福家警部補に切り出していた谷元さんに、福家警部補は、私もです、と答えていたのですが、女性の社長であることの苦労を訴えていた谷元さんが何も気付かなかったことにしてほしいと頼み、あなたは警部補である前に女であり私の友達だと言うのを聞くと、意を決したような感じで、私にとってあなたは一殺人犯です、と告げていました。

第4話も面白かったです。石松警部や田所勉警部補(中本賢さん)や二岡巡査の登場場面がさらに少なくなっていたような印象もあったのですが、福家警部補の人間的な感じがこれまでよりももう少し描かれていたのは、良かったと思います。

今回は、福家警部補が女性であるということが活かされる回だったのかなと思いました。
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