「福家警部補の挨拶」第8話

フジテレビのドラマ「福家警部補の挨拶」の第8話「オッカムの剃刀」の後編を見ました。前編だった第7話の続きです。

復顔術の第一人者で元科警研の「神様」の城北大学法科学科の特任教授の柳田嘉文(古谷一行さん)から、講師の池内国雄(みのすけさん)殺害を疑ったことについて詫びろと怒られ、大変申し訳ありませんでしたと頭を下げていた強行犯第十三係主任の福家警部補(檀れいさん)は、池内さんの研究室の証拠は柳田教授によってもう消されているだろうと考えていたのですが、その20時間ほど前、連続強盗犯と思われている今井という人物(柳憂怜さん)が階段から転落死した神社の裏に複数のたばこの吸い殻が落ちているのを見つけて、現場鑑識係の二岡友成巡査(柄本時生さん)に、今井はここで誰かと会う約束をしていたのではないかと話していました。

柳田教授は、昔冤罪で捕まりそうになっていた今井さんの無実を証明したことがあり、今井さんは「神様」の頼みを引き受けて、用意された部屋に潜伏しながら、時間と場所と凶器と服装も指示通りに、4件の連続強盗傷害事件を実行したようでした。今井さんは、柳田教授に言われて神社で待ち合わせ、やって着た柳田教授に動機を訊こうとしていたのですが、場所を変えようと促されて階段を下りようとした時に突き落とされ、5件目の罪も着せられて殺されたのでした。

今井さんの所持品の中の鍵から今井さんの潜伏先のマンションの部屋を特定した警察は、そこで血の付いた金属バッドや黒い洋服などを見つけ、今井さんの犯行と判断していました。警察の威信がかかっていると捜査に力を入れていた強行犯第十三係係長の石松和夫警部(稲垣吾郎さん)と筆頭主任の田所勉警部補(中本賢さん)は、ポラロイドカメラで今井さんのごみ箱にあった不思議なメモを撮る福家警部補を部外者と呼び、捜査から外していました。

しかし、福家警部補が警察を辞めるかもしれないという噂を聞いていた石松警部は、パソコンの上に置かれていた今井さんのたばこと吸い殻のポラロイド写真を見て、あまりにも今井さんを容疑者と示す物的証拠が集まり過ぎていることを気にしていたようでした。

実家に帰っていたのではなかった福家警部補は、二岡さんがごみ箱のメモを調べている時今井さんの部屋にやって来て、福家警部補が捜査を続けていることを嬉しそうにしていた二岡さんに、警察では推論よりも物的証拠が重視されることを知っている柳田教授には、自白をしてもらうしかないということを話していました。

生前の池内さんが復顔用の粘土を柳田教授に黙って取り寄せていたことを二岡さんから聞いた福家警部補は、23年前の柳田教授の妻の失踪事件の資料と、15年前に柳田教授が復顔した長野の山中で見つかった女性の白骨遺体の資料が他の資料と共に紛失していることを結び付け、現在の科警研の力を借りて、15年前に見つかった白骨化した頭蓋骨の復顔に挑んでいました。

池内さんが殺された場所のそばの、池内さんが通っていた大学の裏通りの角のバーに来ていた福家警部補は、二岡さんが持ってきた紙マッチの表紙の裏の「ホワイトストーンズ」と英語で書かれたメモを見て、池内さんはちゃんと証拠を残していたのだと気付いていました。

復顔を終えた頭蓋骨を持って大学の柳田教授を訪ねた福家警部補は、その顔が柳田教授の妻であることを告げていたのですが、柳田教授は、妻ではないと主張し続けていました。しかし、福家警部補は、柳田教授の妻の実家の妹から妻の所持品を柳田教授が捜索のためと言って全て持ち出していたことを話し、柳田教授が妻の行方を探すために復顔の研究を始めたというのは柳田教授が殺害して捨てた妻の遺骨が発見された際にそれを隠すためではないかと推理をして、15年前の身元不明の女性の遺骨の復顔も妻ではないように捏造されたものであることを話していました。

それを否定する柳田教授は、自白を促すよりも証拠を出せばよいではないかと言っていたのですが、福家警部補から、証拠は池内さんの研究室にあると言われて、慌てて池内さんの研究室に向かっていました。そこの机には、二岡さんがメモ魔の池内さんの書いたいろいろなメモの資料を広げていて、その中のマッチの資料を「証拠」だと示された柳田教授は、すぐに一つの写真を拾い上げ、裏の「ホワイトストーンズ」の文字が何の証拠なのかを急かすように尋ねていました。

その蠍の柄のマッチは、バーの店長の白石さん(ダイヤモンド☆ユカイさん)が作ったマッチで、裏の文字は、事件の直前の池内さんがたばこを吸うためにバーに寄った時に白石さんが宣伝のために自分のバンド名を書いたものでした。柳田教授は、そのマッチを見たと主張していていたのですが、そのためには犯行時刻に犯行現場にいなくてはならないことになり、そのマッチを見たと言ったことで、柳田教授は池内さん殺しの「自白」をしたことになったのでした。

それでもまだ柳田教授は妻を殺したことを否定していたのですが、そこへ石松警部が15年前の消えた捜査資料を持ってやって来ました。柳田教授から早く今井が犯人だと世間に公表したほうがいいと言われていた石松警部は、警察が威信のかかった捜査に弱いということを知っている柳田教授のことを改めて不審に思っていたようでした。

福家警部補は、妻の復顔が15年前の資料を基に作られたことを話していて、無くなったのではないのかと驚く柳田教授に、石松警部は、警察が本気を出せば大抵のことは分かりますと、未解決の15年前の事件の資料を持っていた元警察官がいたことを教えていました。

諦めた柳田教授は、妻が自分の仕事を理解しない上に浮気をしていることが分かって殺してしまったと自らの罪を認めたのですが、柳田教授にとっては不要なその過去の資料を持っていた元警官のことを、その人は「オッカムの剃刀」を知らなかったということかと言って、自分の理論通りには行かなかったことに嘆息していて、そのような柳田教授に福家警部補は、人は理論通りには動きません、たとえそれが「神様」の言うことでも、と言っていました。

脚本は麻倉圭司さん、演出は岩田和行さんでした。

後編の第8話は、解決編でした。細かい台詞で描かれていたので、私には少し難しいというか、聞き取り辛く思えてしまうところもあったのですが、前回にはあまり登場していなかった復顔術のことも描かれていましたし、犯人に自白をさせてそれを証拠にしようという展開としては、最後まで上手くまとめられていたように思います。

柳田教授が恐れていた池内さんのディスクの話は特に描かれていなかったように思うのですが、その内容は、柳田教授の妻の復顔に関するものだったということなのでしょうか。

「オッカムの剃刀」を座右の銘にしていた柳田教授は、自分の身の回りから不要と思われる余計なものを切り捨てていくような性格だったのですが、すぐに慌てたり怒ったりする激情型でもあって、そのために「自白」につながっていたような気もしました。

今回は、稲垣吾郎さんの石松警部がきちんと捜査をしている場面が描かれていたところも良かったように思います。上司として部下の不始末の責任を取っただけです、と柳田教授に言っていたところも良かったです。石松警部は、部下の福家警部補の捜査態度を迷惑に思っているようなのですが、優秀さを認めている部分もあるようでした。最近の稲垣吾郎さんは、冷たい雰囲気の役柄を演じることが多いような気がするのですが、今回の石松警部は、刑事としての情熱も少し表に出していたように思います。そのような石松警部を福家警部補が尊敬しているような感じだったのも、良かったです。
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