「福家警部補の挨拶」第10話

フジテレビのドラマ「福家警部補の挨拶」の第10話「少女の沈黙」を見ました。

今回の冒頭では、警視庁捜査一課の強行犯第十三係係長の石松和夫警部(稲垣吾郎さん)のナレーションで、公安部の外事第四課から2012年に捜査一課へ配属されるまでに福家警部補(檀れいさん)がどこで何をしていたのかの記録が残されていない、ということが言われていました。

第10話の犯人は、菅村組の三代目組長の娘と結婚して婿養子として四代目組長になり、妻である三代目の娘が別の組との抗争に巻き込まれて殺されたことで三代目が組を解散した後、組員たちの生活を守るために一年ほど前から小さな警備会社を始めた菅村巽(岩城滉一さん)でした。

警備会社の社長である菅村さんは、組を復活するよう要求する元幹部の遠藤次郎(デビット伊東さん)に中学生の長女の比奈(吉田里琴さん)を誘拐され、どこかの倉庫へ呼び出されていたのですが、遠藤さんの組を復活させたい目的は違法薬物の取引だと知り、連れてきていた遠藤さんの仲間で元組員の金沢肇(米村亮太郎さん)の「ドス」と呼ばれる刃物で遠藤さんを刺した後、遠藤さんの遺体から刃物を引き抜くように金沢さんに命じ、落ちていた遠藤さんの刃物で金沢さんを刺して遠藤さんとの相討ちに見せかけるようにして、二人を殺害していました。

帰り際、菅村さんは、ガムテープで目と耳の周りを塞がれ手を括られた状態で立ち尽くしている比奈さんの姿を見かけると、明かりの点いたランタンを窓際に置いたのですが、比奈さんには声を掛けず、その場に残したまま、倉庫を出て帰っていました。比奈さんは、倉庫の窓の明かりを見つけた、夜の町を巡回中の巡査に発見されたようでした。

血溜まりの多い凄惨な現場に耐えられなかった田所勉警部補(中本賢さん)に代わって捜査を任された福家警部補は、ポラロイドカメラでランタンの写真を撮ったり、被害者の遠藤さんの高級スーツを気にしたりしていたのですが、現場鑑識係の二岡友成巡査(柄本時生さん)から凶器の刃物の柄に比奈さんの指紋が付いていたことを聞いて入院中の比奈さんに会いに行き、比奈さんの父親の菅村さんに止められながら、何かに怯えたように沈黙を続ける比奈さんに、知っていることを話してほしいと訊き続けていました。

夜、本庁のロッカー室に来ていた福家警部補は、外国の紛争地域の包帯を巻いた子供と同じように包帯を巻いている自分とが一緒に写っている写真を見ていたのですが、その時、比奈さんの開いていた筆箱を思い出し、カッターナイフで自殺をしようとしている比奈さんを助けるために急いで病院へ向かっていました。

病室の比奈さんは、カッターナイフを持ったまま布団の中で固まっていました。福家警部補は、あなたは誰よりも人殺しを憎んでいるはずなのにもう少しで人殺しになるところだった、自分を殺そうとしたのだ、と言い、絶対に死を選んではいけないと説得していました。

比奈さんに訊くのを止めようとする菅村さんを、犯人ならとっくに分かっていますと制止した福家警部補は、誘拐されていた時の比奈さんの靴下に被害者の血が付いていなかったことを話し、頭に巻かれていたガムテープに隙間ができていて足元だけは見えていたのではないかと、比奈さんが犯人の「S」の飾りの付いた靴を見て三代目にもらった靴を愛用する父親だと気付き、血を避けながら遺体に近付いて、父親をかばうために刃物に自分の指紋を付けたのだろうと推理していました。

あなたを守るためにランタンを窓際に置いて出て行ったのは誰ですか、と福家警部補に訊かれ、父親が頷くの見ると、沈黙を続けていた比奈さんは、涙を流しながら、お父さんです、と答えていました。

福家警部補は、被害者の遠藤さんが誘拐時のジャージを高級スーツに着替えていたことから、遠藤さんは自分よりも上の立場の人物に会っていたのではないかと推理し、元四代目の菅村さんを犯人だと思うようになっていたようだったのですが、決定的な証拠は、刃物の柄の傷が菅村さんの腕時計のダイヤモンドによって付けられた傷であることが判明したことでした。

そのことを菅村さんに教えた福家警部補は、あなたはあの時守ったのではなく殺したのです、比奈さんの心を、と言い、母親を組の抗争のために殺され、組や父親のことを憎みながらも父親を庇おうとしていた比奈さんの苦しみを伝えていました。

脚本は麻倉圭司さん、演出は岩田和行さんでした。

いつもならばこの辺りで終わるところだと思うのですが、今回の最後には、福家警部補のロッカーを閉めようとした時に落ちてきた紛争地域の写真の束を見ていた石松警部が、福家警部補の処分を任せていただけませんかと上司に頼む場面で終わっていました。

福家警部補は、何かの警察の任務のために紛争地域へ行っていたのでしょうか。目隠しをされて足元だけしか見えなかった比奈さんが窓際の棚の上に置かれたランタンの光だけで薄暗い床の上に点々と落ちていた被害者の血溜まりを全く踏まずに歩くことは少し難しいことのようにも思えたのですが、今回は、事件の詳しい点よりも、大人たちの思惑に振り回されて傷付けられた子供の心に福家警部補が寄り添う様子を描く回だったのかもしれないなとも思いました。

次回が最終回ということなので、最終回も楽しみにしたいと思います。
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