「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」最終回

フジテレビのドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」の最終回(第11話)を見ました。

厚生労働省の白鳥圭輔(仲村トオルさん)と心療内科医の田口公平(伊藤淳史さん)は、東城医大付属病院の放射線科医の島津吾郎(安田顕さん)に調べてもらった加賀元教授(山本圭さん)の解剖前の遺体のAi画像を見て碧翠院の「安楽死」の証拠に気付き、産科医の桜宮すみれ(栗山千明さん)と、「螺鈿の部屋」の末期癌の入院患者の赤城美智(左時枝さん)のところへ行こうとしていた院長の桜宮巌雄(柳葉敏郎さん)にその画像を見せながら説明をしていました。

白鳥さんによると、島津先生は「デュアルエナジーCT」と呼ばれるCTで加賀さんのAi画像を撮影したようで、それには特定の薬品を色で映し出す機能もあるようでした。加賀さんの遺体の脳と内臓に充満していた赤い色の付けられた気体の画像を見せた白鳥さんは、検査の時の麻酔に使われるキセノンガスだと説明し、「螺鈿の部屋」に入った患者さんに付けられる酸素マスクからは、酸素とキセノンガスを足元のレバーの操作で選んで出すことができるようになっていて、それによって患者は「安らかな死」を迎えていたのだろうと推理していました。

すみれさんは、私は「安楽死」のことを知っていたし、反対だった、と娘たちは何も知らなかったと言い張る父親の桜宮院長に言っていました。「安楽死」を行っていることを認めた桜宮院長は、末期癌の治療で苦しみながら死んでいった父親のことを忘れることができず、今でもうなされるのだと話し、「安楽死」が日本の法律では犯罪だと知っていても、肉体的、精神的、経済的な苦しみから患者を解放したかったと白鳥さんに答えていました。「安楽死」を認めない白鳥さんは、悩みながら患者を救いたいと頑張っている現場の医師たちを冒涜するものだと、桜宮院長を怒っていました。

「螺鈿の部屋」の奥のモニター室でその様子を見た緩和ケア医の桜宮小百合(水野美紀さん)は、モニター室と「螺鈿の部屋」に鍵をかけて中に閉じ籠もり、待っている美智さんに、本当に契約通りに死を進める方向でいいのかどうかということを丁寧に尋ね、よく考えるように話していました。それはいつもなら、母親で精神科医の華緒(相築あきこさん)の行うことだったようでした。

美智さんを助け出しに向かった白鳥さんと田口さんは、鍵のかかっているドアを叩き、美智さんの名前を呼びながら、「安楽死」は犯罪なのだということや、死を選んではいけないということを訴えていました。

孫に会えたことを言われた美智さんは、手に持っていた巾着の中から孫の薫(内田愛さん)の写真を取り出し、もうすぐ小学校を卒業する孫の卒業式を見てみたいと、生きたい気持ちを話していました。それを聞いた小百合さんは納得してドアの鍵を開け、美智さんはやって来た桜宮院長に、もう少し頑張る、と話し、私のほうから頼んだのにごめん、心変わりをしてしまった、と謝っていました。桜宮院長は、どういう死に方をしたいかはその時によって変わって当然だと申し訳なさそうな美智さんの気持ちを受け止めていて、美智さんは、巌雄先生がいたから私たちは死の恐怖を忘れて生きることができたのだということを話して、碧翠院の医師たちが孤独な自分たちを家族のように看てくれたことに感謝していました。

その後、桜宮院長は、妻の華緒さんと相談し、「螺鈿の部屋」に灯油を撒いて、初めから決めていたという「心中」をしようとしていました。それを察した長男の葵(山﨑賢人さん)は、碧翠院のアルバイトで同級生の天馬大吉(上遠野太洸さん)を呼び出し、どうして医大を休学しているのかと尋ね、自分はもう医者になることはできないし、何にもなることはできないから、自分の分まで良い医者になってほしいと頼んで、さようならと別れていました。

院長室で遺書を見つけた小百合さんは、すみれさんと一緒に両親を止めるために「螺鈿の部屋」へ向かい、天馬さんから葵さんの様子を聞いた田口さんもそこへ向かったのですが、一緒に死にたいという葵さんの思いを受け止めた桜宮院長夫妻は、二人の娘や田口さんや「螺鈿の部屋」の爆発に気付いて駆けつけた白鳥さんの説得には応じず、ライターを落として火を放ち、亡くなっていったようでした。

他の病棟にはまだ患者さんたちもいたようだったのですが、その患者さんたちも無事に救出され、小百合さんは、田口さんと白鳥さんに支えられて出てきたのですが、すみれさんはタンカーに乗せられて救急車で別の病院へ運ばれていきました。大丈夫です、と歩き出した小百合さんは、「安楽死」を始める時からいつか暴かれたら死のうと妻と話し合っていたというようなことが書かれていた父親の手紙を白鳥さんたちに渡し、今まで父親の言う通りにしてきたのだから、最後くらいは私の好きなようにしてもいいですよね、とつぶやくと、地元の警察署から来ていた小幡刑事(池内万作さん)に、出頭します、全てお話します、と言いに行っていました。

東城医大病院へ転院していた美智さんが田口さんと話していると、そこへ娘の由喜江(中島ひろ子さん)と孫の薫さんが来て、驚く美智さんに由喜江さんは、碧翠院が火事になったと聞いて心配した、転院したなら連絡してくれればいいのに、と少し怒ったように言っていて、美智さんは、また会えて良かったと嬉しそうにしていました。

最後、東城医大付属病院の屋上で、心療内科の特別愁訴外来が復活したとほっとしたように白鳥さんに話していた田口さんは、白鳥さんから新しい名刺?の束を渡されて少し戸惑っていたのですが、どんなミッションでも付き合いますよ、と楽しそうに言って名刺を受け取り、次の場所へ二人で歩き出していました。

その後、すぐに映画「ケルベロスの肖像」の予告編が流れていたので、その作品につながるような終わり方だったのだと思います。

脚本は後藤法子さん、演出は今井和久さんでした。

最終回も、最後まで楽しく見ることができました。やはり、仲村トオルさんの白鳥さんと伊藤淳史さんの田口さんとのコンビがよく合っているのだと思います。映画の予告編では、これまでの「バチスタシリーズ」の登場人物たちが総出演しているような雰囲気だったので、物語の内容は私にはまだよく分からなかったのですが、その点でも楽しい作品になっているのかもしれないなと思いました。

終末期医療というテーマで、患者さんや医師の辛さや苦しみや悩みや、「安楽死」は医師が積極的に患者さんの命を断つ行為で、痛み止めを投与するくらいで他の延命治療を行わずに命が自然に終わっていくのに任せておく「尊厳死」とは違うのだということが描かれていたのも、良かったです。その辺りは一話完結の物語として描かれていたのですが、それぞれの患者さんの気持ちが丁寧に描かれていたような気がします。

「安楽死」と「尊厳死」は異なるのだとしても、「安楽死」は医者の側に立った言い方で、「尊厳死」は患者の側に立った言い方なのかなというような感じもしました。「人間らしい死に方」とは一体どのようなものなのか、ドラマの中の田口さんは、生きたいと必死にもがき続けることは人間らしいのではないかと話していましたが、苦しいことや辛いことから解放されたいと願うのも人間らしいのだと思いますし、人によって様々な形のある、難しいものなのだなと、ドラマを見ていて改めて思いました。

連続ドラマとして描かれていたミステリーの部分には、少し長く思えてしまうところもあったのですが、それでも、連続ドラマとしては最後の作品になるという今作の「チーム・バチスタ4」も良かったと思います。
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