人形劇「シャーロックホームズ」第1回から第3回

先日の25日の夜の7時半からNHKで3夜連続で放送されていた、三谷幸喜さん脚本の新しい人形劇「シャーロックホームズ」の第1話から第3話までを見ました。

2009年の頃に放送されていた「新・三銃士」と同じく、人形のデザインは井上文太さんによるものでした。人形制作と演出は、スタジオ・ノーヴァです。

「シャーロック・ホームズ」の人形劇が放送されると知った時には、少し驚いたのですが、私も「シャーロック・ホームズ」の小説を好きなので、三谷さんの人形劇ではどのような物語になるのだろうと、見るのを楽しみにしていました。

私は7時半からの放送時間には見ることができなかったので、録画をしておいた3作を後でまとめて見たのですが、この作品を見る前に思っていたよりも、面白かったです。

原作はアーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズの小説なのですが、今回の三谷幸喜さんの人形劇では、タイトルのホームズの名前の間に「・」がなく、舞台がロンドン郊外の全寮制のビートン校になっていて、シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトソンは15歳の生徒になっていました。

そして、ある冬の日、オーストラリアから転校してきたジョン・H・ワトソン(声・高木渉さん)は、ベイカー寮の221B室に案内され、同室になった生徒は3日でノイローゼになるというシャーロック・ホームズ(声・山寺宏一さん)と出会い、初対面のホームズに、ラグビー部だったこと、左膝を怪我して選手を辞めたこと、それ以降将来の目標を見い出せずにいるなどを見抜かれ、驚いていました。

その第1回は「最初の冒険・前編~『緋色の研究』より~」で、第2回は「最初の冒険・後編~『緋色の研究』より~」、第3回は「困った校長先生の冒険~『ボヘミアの醜聞』より~」でした。(第1回と第2回の演出は杓瀬真実さん、第3回の演出は吉川邦夫さんでした。)

ミステリーというよりは、15歳のホームズ少年やワトソン少年の「冒険」ということのようでした。原作のタイトルが副題として付けられているので、その点も分かりやすいのですが、学校内で起きる事件をホームズたちが推理する物語の展開そのものも分かりやすく、楽しいものになっていたように思います。半分ほど過ぎた途中のところで「ワトソンメモ」という短いコーナーが挟まれて、事件の内容や関わる人物の名前などが簡単に紹介されるので、多少聞き逃してしまっていても物語についていくことができるようになっていました。そのメモをもとに、ワトソン少年は壁新聞を作って、学校内の問題を解決する名探偵ホームズの活躍を伝えていました。

ホームズとワトソンの他の主な登場人物は、手作りクッキーを生徒たちに半ば強制的に食べさせる世話好きで猫好きの寮母のハドソン夫人(声・堀内敬子さん)、ホームズたちの同級生で生活委員のレストレード、カバの石膏像を壊していたベッポ(声・梶原善さん)、ホームズが尊敬の念を込めて「あの人」と呼ぶ美人で聡明な保健室のアイリーン・アドラー先生(声・宮沢りえさん)、奥さんがいるのにアドラー先生と不倫をしていたホルムシュタイン校長先生(声・中村梅雀さん)、アドラー先生と付き合っている美術のノートン先生、顔が四角くて大きい生活指導担当のロイロット先生(声・浅野和之さん)、そして、モリアーティ教頭先生(声・江原正士さん)でした。

モリアーティ教授がモリアーティ教頭というところが、少し意外にも思えたのですが、面白いようにも思いました。どのように生徒のホームズと対決をしていくのでしょうか。ロイロット先生によると、ホームズの学業の成績は「下の下」なのだそうです。ホームズの作ったカバの石膏像を見たワトソンは、ピーナッツみたいと笑っていました。

声の出演者には毎回「ゲスト」がいるそうで、「最初の冒険」のゲストは、父親の形見の懐中時計を大切にしていた気の弱いジェファーソン・ホープの声の妻夫木聡さんでした。

今回の人形劇の「シャーロックホームズ」は「学園もの」ということなので、腐ったゆで卵を食べて食中毒になるとか、図工の時間に作ったカバの石膏像が割られるとか、校長先生が不倫をしているとかいうことはあったのですが、殺人事件は起きないのだそうです。ところどころ教育的でもありました。そして、少年らしく?人の話を聞いていなかったり考えごとをしたりする時のホームズが、パイプの代わりに吹き戻しの笛(ぴろぴろ笛?)を吹いていたのも、何だかかわいくて面白かったですし(シルエットではパイプに見えるのです)、転校生のワトソンが生徒たちに認知されていなかったり、校長先生に「奥さんがいるのに!?」としつこく驚いたりしていたところも、面白かったです。

NHKの人形劇らしい動き方も面白いのですが、登場人物の人形には、顔だけではなくて手にも表情があるので、本当に人形たちが生きていてその感情で動いているように見えます。

主題歌は、ナノさんという方の「Scarlet Story」でした。ゴシック風?の雰囲気のオープニングの映像とよく合っていたような気がします。

今回の3作は先行放送ということで、8月の頃に続編の3作が放送されて、全何話なのか分からないのですが、10月にはEテレで改めて1話から放送されるのだそうです。

私は、以前NHKのBSプレミアムで放送されていたのを見て(5月にはシーズン3が放送されるそうです)、ベネディクト・カンバーバッチさん主演のイギリスのBBCのドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」を好きになったのですが、今回の人形劇の「シャーロックホームズ」も、新しいシャーロック・ホームズの物語として、たくさんの人に親しまれる作品になるのではないかなと思いました。
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