「BORDER」第1話

テレビ朝日の新ドラマ「BORDER」の第一話「発現」を見ました。先週の木曜日に放送され、録画をしておいたものです。

「ボーダー」というタイトルを聞いて、昔放送されていた中森明菜さん主演のドラマ(物語の内容をあまり憶えていないのですが、明菜さんの演じていた主人公が個性的で、私は好きで見ていたような気がします)のことを少し思い出したのですが、今回の「ボーダー」は、生死の境をさまよった後、殺害現場に現れる被害者の幽霊から事件の顛末を聞くことができる刑事さんの物語でした。

殺人事件の現場に向かう仕事だけが生き甲斐という虚しい日々を送っていた警視庁捜査一課の刑事の石川安吾(小栗旬さん)は、ある夜、元警察官が銃殺されたという連絡を受けて嬉しそうに現場へ向かい、石川さんをライバル視する刑事の立花雄馬(青木崇高さん)や上司の市倉卓司(遠藤憲一さん)から事件のことを少し聞いた後、捜査一課の刑事になるきっかけとなった時のように、現場の周辺の見回りへ行き、人気のない細い道を歩いていたのですが、前方の道を横切った不審な人物の後を追いかけて角を曲がると、そこには石川さんの前を歩いていたその人を盾にするように、同じような服装をしたもう一人の人物が現れ、その人物が握っていた拳銃の銃口を向けられて固まっていました。

そのまま石川さんは頭部を撃たれて倒れ、救急車で運ばれていたのですが、朦朧とした意識の中石川さんは、人は死んだらどこへ行くのだろう、というようなことを考え、意識の闇の中で、死にたくない、と強く思っていて、その結果、一命を取り留めていました。

ただ、石川さんの頭蓋骨の中には銃弾が留まっていて、取り除く手術を行うためには一度心臓を止めなくてはいけないという説明を医師から聞いた石川さんは、もう死にたくないと、手術をせずに脳の中に銃弾を入れたまま生きていくことを決めたようだったのですが、怪我が回復して刑事の仕事への復帰を果たすと、他の人たちには見えていないらしい人の姿が目の前に現れるようになっていたのでした。

最初は脳を傷つけたことによる幻覚かと、石川さんは思っていたようだったのですが、復帰後初めての澤田一家3人が刃物によって惨殺されたという殺人事件の現場を訪れると、頭痛がして、小さな子供の姿を見るのですが、その子供はその家の長男の亮(中野遥斗さん)でした。

そして、市倉さんや立花さんの後に続いて被害者の無惨な遺体の残る血塗れの現場に入った石川さんの前には、澤田家の父親の哲郎(夙川アトムさん)と母親の美雪(伊藤久美子さん)の幽霊が生前の姿で現れ、石川さんはその被害者たちから、私たちを殺した犯人を捕まえてくださいと頼まれていました。

被害者の幽霊は、石川さんが来たことによって自分たちは起こされたのだと、石川さんに話していました。石川さんの近くにいる時だけ、話をすることができるようでした。

石川さんは、澤田夫妻から、犯人は妻のストーカーの倉橋貴志(小柳友さん)だと聞いたのですが、警察は、澤田夫妻が脱退しようとしていた新興宗教と関連があるのではないかと考えていたため、倉橋が犯人であるという具体的な証拠を集めなくてはなりませんでした。倉橋の母親の由子(清水美沙さん)は、犯行時刻の息子と自分のアリバイを主張し続けていました。

石川さんは、被害者から犯人の顔を引っかいたことなどを被害者しか知ることのできない情報を聞いて、そのような霊感のある刑事になった石川さんが、立花さんや市倉さんや、石川さんが入院している間に代わりに入った、「タメ口」で話すことを要求する特別検視官の比嘉ミカ(波瑠さん)と共に、息子の罪を隠そうと証拠隠滅をした母親と、実行犯である倉橋を取り調べ、無事に逮捕をするに至っていました。

被疑者が犯行を認めた直後、澤田一家の3人の幽霊はほっとした様子で取り調べ室に現れ、子供はありがとうと石川さんにお礼を言っていました。

原案と脚本は金城一紀さんで、監督は橋本一さんでした。音楽は川井憲次さんでした。

最後、別の事件現場を訪れていた石川さんは、マンションの階段の踊り場に佇む幽霊らしき女性に声をかけていました。

前半を見ている頃には、独白の場面が多かったこともあって、このドラマを面白いのかどうなのか、よく分からないようにも思えていたのですが、幽霊となった被害者の描写が丁寧で、生死の境をさまよってから死にたくないという思いを強くした石川さんが、命を奪われた被害者の幽霊の悔しくて悲しくて辛いような思いを理解しているというところも、よく描かれているように思えました。

無惨に殺された被害者の遺体の描写もあるのですが、殺されるところの再現はありませんでしたし、子供の遺体は描かれていませんでしたし、何というか、残酷な映像があったとしても、他の多くの刑事ドラマとは少し異なった形で、人の命やそれを奪われた他人の無念の思いをとても大切に扱っているドラマのように思いました。

第1話を見終わってから、もしかしたら面白いドラマなのかもしれないと、少しずつ思えてきたような感じがします。

石川さんが倉橋の目撃証言者の用意?を依頼していた、上司の市倉さんの情報屋の赤井(古田新太さん)という人など謎の裏社会の人も登場していたのですが、刑事の側の登場人物もそれほど多くなさそうですし、幽霊の描写も含めて、静かな刑事ドラマという印象でもありました。

今回の被害者の幽霊は、犯人を見つけてほしいと石川さんに頼み、逮捕後にはありがとうと石川さんに感謝をしていたのですが、殺された被害者にもいろいろ事情があるのだとするならば、中には犯人を警察の捜査から隠そうとする被害者の幽霊もいるのかもしれません。

どのような物語になのかまだよく分からないようにも思えるのですが、最初に思っていたよりも今回の第1話が何となく良かったので(TBSのドラマ「MOZU」とも重なっているのですが)次回の放送も楽しみにしたいと思います。
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