「ロング・グッドバイ」第3回

NHKの土曜ドラマ「ロング・グッドバイ(THE LONG GOODBYE)」の第3回を見ました。

夫の原田保(綾野剛さん)に殺されたとされている女優の原田志津香(太田莉菜さん)の姉の高村世志乃(冨永愛さん)に声をかけられた私立探偵の増沢磐二(浅野忠信さん)は、世志乃さんから、遠藤弁護士(吉田鋼太郎さん)を増沢さんのところに送ったのは父親の原田平蔵(柄本明さん)だと教え、増沢さんが思っているほど父親は悪い人間ではないと話していました。妹の志津香さんと違い、父親に大切にされていたらしい世志乃さんは、メディア王であり政治家になろうとしている父親の立場を尊重して庇っている様子でした。

増沢さんは、正岡虎一(やべきょうすけさん)のことも平蔵さんが遣わしたものと思っていたようだったのですが、世志乃さんは、父親はヤクザを雇ったりしないと否定していました。

森田記者(滝藤賢一さん)は、第361連隊の名簿に「城崎保」や「正岡虎一」の名前を探していたようなのですが、どこにも記載はなく、当時の隊員たちに連絡を取って聞いてみても、誰もその二人の存在を知らないということでした。

ある日、小説家の上井戸譲治(古田新太さん)の祝賀パーティーが開かれ、譲治さんに呼び出されていた増沢さんは、上井戸亜以子(小雪さん)との出来事を目撃していた書生の章介(泉澤祐希さん)に嫌われていたのですが、玄関先へ出てきた亜以子さんは、笑顔で増沢さんを自宅に招き入れていました。

パーティー会場で突然譲治さんに殴りかかっていた高村医師(堀部圭亮さん)は、妻の世志乃さんが譲治さんと浮気をしていると思い込んでいたのですが、喧嘩を止めに入って夫に蹴られていた世志乃さんが増沢さんに話したことによると、譲治さんと浮気をしていたのは妹の志津香さんだということでした。

高村医師との喧嘩を増沢さんに止められていた譲治さんは、本当は面倒見の良い優しい人だろうと見込んだ増沢さんに、3ヶ月間この家にいてほしいと頼み、売れるために書いてきた「エロ・グロ」の怪奇小説とは違う本を書くのだと、志津香さんの事件について書くことを示唆していました。

しばらくして、増沢さんの事務所にはまた行方不明になった歌姫(福島リラさん)を夜の8時までに連れ戻してほしいという依頼の電話がかかってきていて、増沢さんはいつも通りに受けていたのですが、その直後、慌てた様子で電話をかけてきた譲治さんの背後で何か素焼きの鉢が割れるような音がしたので、増沢さんは急いで上井戸邸に車を走らせ、異様な雰囲気で胡蝶蘭の花を燃やしている亜以子さんに、譲治さんの居場所を尋ねていました。

階段から転落して後頭部に血を付けた状態で倒れていた譲治さんには意識があり、その時ちょうど訪ねてきた、亜以子さんの主治医だった高村医師は、大した傷ではないとして譲治さんを突き放していました。

譲治さんを書生と一緒に寝室に運んだ増沢さんが、譲治さんに頼まれて書きかけの原稿用紙を取りに行くと、その部屋は酷く荒らされていて、丸められていた原稿を見つけた増沢さんがそれを読もうとしていると、銃声が聞こえ、亜以子さんの腕を掴んでいた譲治さんは、亜以子が俺を殺そうとしたのだと、増沢さんに叫んでいました。

増沢さんは、譲治さんの言うことを信じていない様子でした。あなたは病気だと言って譲治さんに入院を勧めていて、それを聞いた譲治さんは、事件のことを本にするのをやめたようで、もういいと諦めた様子で布団に潜っていました。

譲治さんの妻の亜以子さんの様子を見に行った増沢さんは、ドアの内側に隠れていた亜以子さんに捕まっていたのですが、途中ではっと気付いて亜以子さんから離れ、部屋を出て行っていました。書生にまた見つかっていた譲治さんは、森田記者の語りによると、それ以来上井戸家には足を踏み入れていないということでした。

最後、馴染みのバーにいた増沢さんは、やって来た世志乃さんに父親が呼んでいるから会ってほしいと、半ば強制的な感じで頼まれていました。断り切れないことを察した増沢さんが、原田家の車に乗って平蔵さんの邸宅の前に到着すると、どうか父親の機嫌を損ねないでほしいと世志乃さんと別れて一人で車を下りて、平蔵さんの部屋に案内されていました。

平蔵さんの部屋の白黒テレビから流れていた笠置シヅ子さんの「ジャングル・ブギー」の歌が、ステーキを食べる平蔵さんのBGMのようになっていたのも、何だか面白く思えました。

脚本は渡辺あやさん、脚本協力は小川真司さん、演出は堀切園健太郎さんです。

第3回も、展開のテンポが良くて、面白かったです。

亜以子さんが胡蝶蘭を嫌っているのは、何か胡蝶蘭にまつわる思い出に関係があるようで、精神的に病んでいるのは譲治さんではなく、亜以子さんのようでした。

増沢さんは、保さんの無実を漠然と信じているのでしょうか。それとも、血塗れで探偵事務所を訪ねてきた時の保さんの姿に本人が殺したというのとは異なるような何かの違和感を感じていたのでしょうか。でも、誠実な保さんのそばにいると自分も誠実な人間になることができるから保さんのことを好きだという考え方を聞いて、なるほどなと、何となく分かるような気がしました。

ところで、これはドラマの物語そのものとはあまり関係のないことなのですが、どうしてお祝いの時に胡蝶蘭を贈るのだろうと、私にはいつも少し不思議に思えています。高価な花だからでしょうか。贈答用だと思って見ると確かに豪華ではあるとも思うのですが、私には何となく、特にその「顔」が少し怖いようにも思えるのです。でも、今の私にはまだ分からないというだけで、本当はやはり贈り物として用いられるほどの、とても美しい花なのかもしれません。
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