「死神くん」第4話

テレビ朝日の金曜ナイトドラマ「死神くん」の第4話を見ました。

第4話は、死神手帳に新たに追加された人名の記載のない死亡予定者に死亡宣告をしなければならなくなったNo.143の死神くん(大野智さん)が、あるホテルの1304号室に向かい、そこの部屋にいた看護師の山口真奈美(臼田あさ美さん)と、その看護師と別れて実家の病院を建て直すために親の決めた政略結婚に従う予定の医師の南雲雄司(平岳大)と、医師がいると知って訪ねてきた呼吸器疾患の息子の亘(押場大和さん)を診てほしいと言う母親の高野洋子(佐藤仁美さん)、さらに部屋に押し入ってきた、人を殺してきたと血の付いたナイフで脅す人命救助で表彰歴のある警備員の須藤五郎(安田顕さん)の5人に、午後6時にこの中の誰かがこの部屋で事故死をすると伝えに行き、火災が発生したために閉じ込められたその部屋でパニックになりかけていた5人は、誰が死んで誰が生き残るべきかに迷いながら、自分自身の生き方を取り戻していく、というような話でした。

脚本は橋本裕志さん、演出は本橋圭太さんでした。

死神くんが5人に死亡予定を宣告をして少しすると火災が発生し、ホテルの13階の廊下には火が来ていたため、5人は部屋を出ることができなくなってしまいました。そのため、ドラマの大半は、物語が一室で繰り広げられるいわゆる「ワンシチュエーションドラマ」になっていました。

チンピラともみ合いになって刺してしまったと言う警備員の須藤さんは、過去に子供とお年寄りの命を救ったことで表彰されたことがあり、須藤さんが持っていた新聞記事の切り抜きを見た死神くんは、「ヒーロー」かと感激していました。

廊下のスプリンクラーのボタンを誰が押しに行くかでもめている時、3人の大人たちは、ヒーローの須藤さんが適任ではないかと言っていたのですが、困った須藤さんは、過去の2回の人命救助は自分の力で行ったものではないのだと言い、悪魔の力を借りたのだと打ち明けたのでした。

念じさえすればすぐに悪魔を呼ぶことができると須藤さんから聞いた母親は、苦しそうに呼吸をしている息子を助けたいという思いから悪魔(菅田将暉さん)を呼び出し、自分を殺してほしいと頼んだのですが、悪魔は、先に死神が来ている以上、すぐに殺すことはできないと、その前に3つの願いを叶えることを提案していました。

悪魔と契約をすることにした母親は、一生分のお金と健康な身体を息子に与えてほしいと2つの願い事をし、悪魔は、あなたの死んだ後に必ず叶えると母親に約束していました。看護師さんは、子供に必要なのは母親だと言い、母親が死のうとするのをやめさせようとしていました。

人間の魂が悪魔に奪われることを阻止したい死神くんは、悪魔に願い事をしないようにと、悪魔に誘われて迷っている大人たちを止めていて、悪魔に願いを叶えてもらっても無力感が残っただけだったと言っていた須藤さんは、死ぬ運命は決まっていたとしても生は決まっていない、運命に任せるだけではいけないと死神くんに言われて、自分が廊下のスプリンクラーのボタンを押しに行くという決意をしていました。

浴槽の水を浴び、煙の進入してくるドアに近づいて手を伸ばした須藤さんは、金属製のドアノブの熱さに驚いていたのですが、勇気を出してドアを開けると、廊下から入ってきた火炎の爆風に吹き飛ばされていました。

この辺りまでは、ワンシチュエーションドラマとしても良かったと思います。でも、その後の結末は、私には少し残念なものに思えてしまいました。

医師は実家の病院のベッドで目を覚まし、そばにいた死神くんに、誰が死亡したのか尋ねていました。頭に包帯を巻いていた警備員の須藤さんは「ヒーロー」として取材を受けていました。母親も子供も無事でした。

看護師の真奈美さんも無事で、では誰が亡くなったのだろうと、ドラマの中の医師と同じように不思議に思っていると、それは何と、真奈美さんのお腹の中にいたという医師との子供でした。その死をきっかけに、医師は親を説得して真奈美さんと結婚するということを決めていました。

ドラマを見ていた私は、死神くんの探していた死亡予定者がまさか「胎児」だとは全く気づかなかったので驚いたのですが、実は部屋にいたのは「6人」で、名前の記載がないのは「胎児」だったから、という展開には何だか少しがっかりしてしまったのです。

主任(松重豊さん)と監死官(桐谷美玲さん)も、名前の記載がないのは「胎児」だからということに気づいていなかったようなのですが、この時から「胎児」も死亡予定者に含まれることになったのか、主任が「胎児」の死を扱うのが初のことだったのか何なのか、ドラマを見ている私にはよく分からなかったのですが(そもそも死者全員に死神くんたちが会いに来ているのかどうかということも不明なのですが)、「胎児」まで含めるのだとすれば死者数はさらに多くなると思いますし、死神の仕事が死亡予定者本人に死を宣告し死ぬまでの間の時間を思い残すことなく生きてもらうということだとしても、一体「胎児」本人にどのようにそれを伝え、何をしてもらうということなのでしょうか。

悪魔が死神くんに、人間の死後に魂を天に送って再び人間に戻すよりも魂を消滅させたほうが人間にとっては幸せなことなのではないかというようなことを話していた場面も良かったと思いますし、全体的には楽しかったのですが、死亡予定者は「胎児」だったという結末は、何というか、やはり少しもったいなかったように私には思えてしまいました。
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