「BORDER」第7話

テレビ朝日の木曜ドラマ「BORDER(ボーダー)」の第7話「敗北」を見ました。

昨夜は、サッカーの女子日本代表(なでしこジャパン)のアジアカップの準決勝の試合が延長したため、ドラマの放送は一時間遅れの、夜の10時から始まっていました。

ある夜、大学生の横森勉さんが赤い高級外車に轢き逃げされるという事件が発生し、犬の散歩をしていた時に犯人と車を目撃しナンバーを憶えていた男性は、自分は大丈夫だから夏休みには必ず帰ると母親に伝えてほしいということを、被害者の横森さんから亡くなる直前に頼まれたのだと、警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事の石川安吾(小栗旬さん)と立花雄馬(青木崇高さん)に話し、必ず犯人を捕まえてくださいと熱心に頼んでいました。

つながれていたゴールデンレトリバーは、横森さんの幽霊を見ていて、気付いた石川さんも幽霊にそれとなく近づいて話しかけていたのですが、怪しんでいた特別検視官の比嘉ミカ(波瑠さん)には、幽霊が見えるという状況をまだ話さないようでした。

石川さんは、横森さんの幽霊から、被害に遭ったのはフランス料理店でのアルバイトの帰り道だったこと、運転をしていた犯人は今日もお店に来ていた宇田川外務大臣の息子であることを聞き、レストランの店長さんにも事情を話して確認していたのですが、横森さんのことを真面目で評判の良い人だと言っていた店長は、警察に赤い高級な外国車に乗って来るお客さんが外務大臣の息子だということを教えることに少し抵抗があった様子でした。

石川さんと立花さんは、前国家公安委員長である外務大臣の息子であろうと関係なく犯人として捕まえる気持ちで捜査を続けようとしていたのですが、しかし翌朝、政府関係者から鴨川管理官(北見敏之さん)に連絡が入ったのか、鴨川管理官に指示されていた班長の市倉卓司(遠藤憲一さん)は、石川さんと立花さんに、この件は自分が預かるからと言って、捜査をやめることを示唆していました。

その頃、どこかの高層階の眺めのいい部屋で、政府関係者か、あるいは宇田川外務大臣から依頼を受けた「一流の掃除人」と呼ばれている人物(中村達也さん)は、フロントガラスにひびの入っている赤い車の止めてあるマンションの駐車場へ向かい、証拠隠滅のために車をどこかへ移動していました。

諦めきれない石川さんと立花さんは、車のナンバーを憶えていたくしまさんに会いに行ったのですが、くしまさんはすでに口止めをされていて、あれは見間違いだったのだと自身の目撃証言を覆していました。社長のくしまさんは、会社を潰すというようなことで脅されていたようで、自分には社員を守る義務があるのだと訴えていました。

立花さんに連絡をしてきたレストランの店長も、口止めをされたようでした。苛立っていた石川さんは、怒りながらも宇田川外務大臣の息子と一緒にいた女性の素性を店長さんから聞き出していたのですが、外務大臣の息子もその女性も、被害者の横森さんと同じ大学に通っている大学生でした。

横森さんの母親から大学の入学式の時の写真を預かった石川さんは、そのたきがわさんという女性に警察手帳と横森さんの写真を見せて轢き逃げ事件のことを聞き出そうとしたのですが、そこへ犯人の宇田川大臣の息子がやって来て女性の腕を掴み、車は当日に盗まれたのだと言って石川さんの前から立ち去っていきました。

石川さんは、情報屋の赤井(古田新太さん)に会いに行き、車の解体業者のことを訊こうとしたのですが、すでに証拠の車はなくなっているだろうと言われて、外務大臣の息子の余罪を調べてもらうことにしていました。

赤井さんに、最近うちの若い衆が出入りしていないかと、石川さんのことを心配して訊いていた市倉さんは、石川さんを呼び出すと、小さい頃テレビの中のヒーローに憧れていた話をして、強過ぎるヒーローは怪人と同じになってしまう、人間ではなくなってしまうと言い、今の石川さんの状態ではいつか周囲の人を傷つけるようになってしまうと話していたのですが、納得できない石川さんは、一人で捜査を続けることにしていました。

それから石川さんは、便利屋のスズキ(滝藤賢一さん)に頼んで、記者の振りをして自宅のマンションに戻って来たたきがわさんに揺さぶりをかけてもらっていたのですが、翌朝、たきがわさんは首吊り自殺をした遺体として発見されたようでした。

スズキさんは、帰り際に目つきの鋭い人とすれ違ったことを石川さんに話し、目の前の現場に向かおうとする石川さんを止めていました。そして、ビビったのかと訊く石川さんに、あなたにね、と言って、頭が冷えた頃にまたお会いしましょうと伝えて、石川さんの元を離れていました。

結局現場付近を見に行った石川さんは、その近くの路地裏へ入り、反対側から歩いて来た掃除屋と対面していました。そして殴り合いの喧嘩になったのですが、少しして警官が通りかかったのを掃除屋が見た隙にその腕を取り押さえ、警官に手錠を借りて引き渡したのですが、その直後、石川さんは警官がすぐに駆けつけたことを不思議に思っていました。

5分ほど前にここで喧嘩が起きると通報があったのだと警官から聞いた石川さんは、その後、留置所の掃除屋に、悔しそうな雰囲気で会いに行っていました。

掃除屋は、自分で警察に喧嘩のことを通報し、わざと石川さんに捕まったようでした。その間に、宇田川大臣の息子は空港からカナダへ飛び立ったということでした。私のことを表に引きずり出したのはあなたが初めてです、ロマンチックな時間を過ごすことができて楽しかったと、うなだれる石川さんにお礼を言って、勝ち誇っていました。

石川さんは、もっと大臣の息子のことを調べるようにということを、強い口調で赤井さんに言っていたのですが、お前、と言われた赤井さんは、それまでの穏和な態度を変えて、泥の船で沈みたくはないのだと言い返していました。

宇田川大臣の息子が事件当日に車に乗るところの映像を探してくれたハッカーのサイモン(浜野謙太さん)とガーファンクル(野間口徹さん)も、大臣の息子についての悪い噂をネット上に流せという石川さんの指示を聞いて液晶の電源を落とし、それって僕たちにリンチをしろっていうことだよね、と言って引いていました。

最後、孤立した石川さんの前に現れた被害者の横森さんの幽霊は、もういいですと諦めた感じで少し笑って、母親に体に気をつけて僕の分まで長生きしてと伝えてほしいと石川さんに頼み、ありがとうございましたとお礼を言って消えていました。

原案と脚本は金城一紀さんで、監督は橋本一さんでした。

第7話も、良かったです。

強い光の差すところには濃い影ができると市倉さんが石川さんに注意していたように、自分の信じる正義の道を真っ直ぐに突き進もうとして影を濃くしてしまった石川さんから、これまで協力的だった情報屋たちが離れていくというようなところも、真面目な印象があって、良かったです。

正しいことを貫きたいと願う石川さんのような人も、何かの社会的な事情で正しさを曲げなくてはいけなくなった班長の市倉さんや目撃証言者のような人も、どちらも辛いのだろうなと思いました。

口封じのために自殺に見せかけて殺された(あるいは追い詰められるようなことを言われて本当に自殺をした)大臣の息子の友人の女子大学生のことを、スズキさんが、あの子のことは罰を受けたのだと思うことにしましょうと石川さんに言っているのを聞いた時には少しはっとしたのですが、確かに轢き逃げを知って黙っていた同乗者も共犯者なのだと思いました。

刑事ドラマなどでは時々、今回のような、警察の上層部が警察に対して権力を持つ政治家に頼まれて子供の事件をもみ消すということが描かれているように思うのですが、実際にもあることなのでしょうか。あることなのだとしても、一般市民の私には、政治家の息子を警察官がかばう必要性が一体どこにあるのだろうと少し不思議な気がします。

警察がきちんと逮捕し、テレビや新聞や週刊誌などのマスコミもすぐに報道し、その政治家が選挙に負けて政治家でなくなれば、例えば特定の警察官の立場などが脅かされることはなさそうにも思えるのですが、どうなのでしょうか。私の知らない世界のことなので、私にはよく分からないのですが、このような場合の「絆」や「つながり」は、厄介なものだなという感じがします。

また、このドラマとは関係のないことなのですが、過去の遺留品の多い「未解決事件」の話を聞く時、初動捜査ミスというものだけではなく、もしかしたら本当は政治家や警察関係者の中に犯人がいて、それを「未解決事件」として隠しているのではないかなと思えてしまうこともあります。

真剣に捜査をしていた当時(あるいは今も)の現場の警察官たちの中には、今回の石川さんのように「敗北」の感じを辛く受け止めた方もたくさんいたのではないかなと思いました。
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