「妻は、くノ一 ~最終章~」第1回

NHKのBSプレミアムの新しいBS時代劇「妻は、くノ一 ~最終章~」の第1回を見ました。

私は、前作の「妻は、くノ一」をとても好きで見ていたので、続編が放送されるということを知って、確かに続編が作られそうな終わり方でもあったことを思い、見るのをとても楽しみにしていたのですが、同時に少し不安でもありました。前作の雰囲気が私には完璧に思えるほど良かったので、続編を作ることでその雰囲気が壊されてしまうのではないかという風に思えたからです。(他の連続ドラマでも、第1作目の面白さを越える続編が作られることは意外と少ないように思います。)

そのような気持ちで、私は昨夜の第1回を見始めたのですが、少なくとも第1回は、続編らしい始まり方だったように思います。前作の物語を引き継いでいるのですが、新しい人物も登場していました。

ドラマの原作は、私は未読なのですが、風野真知雄さんの時代小説『妻は、くノ一』です。

第1回は、文政九年(1826年)、寺子屋の師範として子供たちを教え、湯島の長屋の住民たちから先生と慕われている平戸藩士の雙星彦馬(市川染五郎さん)が、抜け忍となって追われている織江(瀧本美織さん)との再会を願って妻恋神社へお参りをする場面から始まっていました。

平戸藩の前藩主の松浦静山(田中泯さん)は、桜田屋敷のお庭番の川村真一郎(和田聰宏さん)と戦って亡くなった織江の母親の雅江(若村真由美さん)のお墓を、水辺からお寺へ移していたようでした。

彦馬さんを西海屋千右衛門(堀部圭亮さん)のところへ連れて行った静山は、平戸に流れ着いた難破船を外洋船の「天竺丸」に改造した図を見せて、長は彦馬さんだと言い、オランダやイギリスと貿易を行う商船として秋には異国へ向かって出港する予定だと話していました。

織江を連れて行きたいと願っている彦馬さんは、秋までの3ヶ月の間に織江と無事に再会することができるかどうかを心配していて、江戸に来ていた平戸の松浦藩の水主で幼馴染みの荘助(宅間孝行さん)にも見せていた、部屋の土壁に貼ってある、織江の書いた「いつの日か」の手紙に祈っていました。

彦馬さんの年上の養子の雙星雁二郎(梶原善さん)は、異国の港で見せるカピタンの紹介状をもらうためにシーボルトに会いに行っていたようで、それからその紹介状を持って江戸へ戻って来たのですが、戻る途中の夜道で、川村さんの手下の白瓜の寒三郎(瀬川亮さん)に見張られていることに気付いてお団子の串を投げていました。

織江を捕らえることができなかった川村さんは、奥右筆の奥寺勘兵衛(金井勇太さん)から謹慎を言い渡されていたようでした。左目の下に傷痕の残っていた川村さんは、肩の傷を押されながら奥寺さんに嫌みを言われていた後、肩の包帯を外して捨てて、織江捜しを再開していました。そして白瓜の寒三郎に、聞きたいこともあるからと言って、織江のことは殺さずに生かしたまま連れてくるよう命じていました。

母親の雅江さんが織江のために用意していた江戸の根岸の家で暮らしていた織江は、生前の母親の言葉を思い出しながら、変装して町中を歩く白瓜の寒三郎の気配を察知していました。

長崎から戻った雁二郎さんは、シーボルトに会いに行き、わざと小石をたくさん飲んで病気のふりをしてその上で芸を披露して、シーボルトの日本の妻のお滝さんに憐れまれて?紹介状を書いてもらったのだという話を楽しそうに彦馬さんに話して聞かせ、父上と一緒に異国へ行きたい気持ちもあるけれど、養子としては雙星家を守っていかなくてはいけないということも話していました。

その時、何かを察した雁二郎さんは、突然彦馬さんを床下に隠し、彦馬さんを狙えば織江が現れるはずだと考えた白瓜の寒三郎たちと戦うことになりました。強い雁二郎さんは、最初は互角に戦うことができていたのですが、吹き矢の毒針に当たってしまい、しびれて動くことができなくなり、ゆっくりと近づいてきた白瓜の刀に正面から刺されて倒れてしまいました。

床下で気を失っていたらしい彦馬さんは、しばらくして床を開けた雁二郎さんの姿を見て呆れていたのですが、自分の顔に雁二郎さんの血が垂れていることに気付いて驚き、慌てて部屋に上がって、雁二郎さんを介抱していました。しかし、雁二郎さんの傷は深く、薄れていく意識の中で、親孝行はできませんでしたが、とつぶやいていた雁二郎さんは、御妻女と共に船出なされませと養父の彦馬さんに伝えて、息を引き取っていました。

雁二郎さんのお墓参りをした静山は、それから彦馬さんをお座敷遊びへ連れて行ったのですが、それは賑やかなことが好きだった雁二郎さんを弔うためだったようでした。それを知って、彦馬さんは積まれていたお団子に手を伸ばし、雁二郎さんを偲んでいました。

静山の家から死者が出たらしいことを知った織江は、「雙星」と名前を聞いて動揺していたのですが、彦馬さんの無事を知って、亡くなったのは雁二郎さんだと分かったようでした。

夜、織江は現れた白瓜と橋の上で戦い始めたのですが、白瓜は雁二郎さんの時と同じ毒の吹き矢で織江の動きを弱めて斬り、そのまま川へ落ちていった織江が橋の上に落としていた、彦馬さんとの思い出の貝のお守りを、織江の形見として川村さんに渡して報告していました。

前作と同じく、脚本は金子成人さんで、演出は服部大二さんでした。語りは、原田美枝子さんでした。

「彦星の涙」というサブタイトルを一体何なのだろうと気になっていたのですが、雁二郎さんが亡くなることだったと知って、驚きました。まさか第1回で雁二郎さんがいなくなってしまうとは思いませんでした。

でも、第1回を見た私の印象としては、前作よりも全体的に少し明るい作りの物語になっているような気がしました。

今回新しく登場した、これまで親戚の家にいたという静山の娘の静湖(マイコさん)が、何でもできる優秀な女性なのに、お見合いをするたびに相手が病気になって破談になり、7回目のお見合いでは謎の祟りを恐れて相手が来ないという結果になり、今は30歳を過ぎているけれども静山のお屋敷で暮らしている、という場面も、コミカルな作りになっていて、何だか面白かったです。

まだ第1回しか見ることができていないので分からないのですが、前作の世界観や雰囲気のことは、あまり気にしないほうがいいのかもしれないなと思いました。

例えば彦馬さんが天体を見上げるような天文学の場面も、織江と彦馬さんが「織姫と彦星」に喩えられているような場面も今回にはなかったように思うのですが、そのようなところも、続編としての2作目らしいところなのかもしれません。

あと、これは前作を見ていた時にも思っていたことなのですが、私としては、やはりエンディングに流れる音楽は、「主題歌」ではなく、オープニングのテーマ曲のような歌詞のない音楽のほうがこのドラマには合っているのではないかなと思います。

今作は前作よりも少し短く、全5回ということなので、これからどのような展開になっていくのか、最後まで楽しみに見ていくことができるといいなと思います。
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