「ブラック・プレジデント」第9話

フジテレビのドラマ「ブラック・プレジデント」の第9話を見ました。

第9話は、経営学部の講師の秋山杏子(黒木メイサさん)の同級生で人気就職活動情報サイトの社長をしている田島洋一(大東駿介さん)と出会った、社会人枠の大学1年生として過ごしている「ブラック企業」の噂の絶えないアパレル会社の社長の三田村幸雄(沢村一樹さん)が、就職活動に迷う大学生たちを本当の「ブラック企業」の魔の手から救い出そうとする話でした。

脚本は尾崎将也さん、演出は白木啓一郎さんでした。

今回は、久しぶりに、「ブラック企業」と将来に迷う大学生の就職活動を扱ったドラマになっていたように思えて、良かったです。

入社希望の大学生の採集面接に参加していた三田村さんは、面接に来る大学生たちのマニュアル通りの対応を、金太郎飴のようでおかしいと批判していたのですが、映画サークルの工藤亮介(永瀬匡さん)や松村夏美(高月彩良さん)たちに就職活動について教えていた田島さんは、マニュアルを身につけることは社会人としての基礎を身につけることだと、大学生たちを説得していました。三田村さんの意見を楽しそうに聞いていた岡島百合(門脇麦さん)は、とりあえず成り行きに任せることにするようでした。

個性が大切だと言いながら、一方では、社会人になるためにはみんなと同じことができなくてはいけないと言う社会人の大人たちの、矛盾しそうな、現実的のような、両方の意見が伝えられていたのも良かったと思います。ドラマの中で言われていたように、例えば、大学生が第1志望ではない会社の面接時に第1志望ですと答える嘘は良いのか悪いのかという問題などは、難しい問題だなと思いました。就職活動とはそのようなものだという風に割り切った考えを持つことのできる大学生には乗り越えることができるものだと思うのですが、それを嘘だと自覚してしまうタイプの大学生には、なかなか辛いものなのではないかなと思いました。

大学生の時の就職活動に疑問を感じ、起業を考えていた田島さんは、進路に迷う就職活動中の学生をビジネスの道具として利用する会社を作ることを思いついたようでした。

でも、その田島さんの会社の就職情報サイトは、就職活動中の学生たちに企業への不満や嫌な体験談を書き込んでもらい、「ブラック」のイメージが付くことを恐れた企業側が田島さんの会社に有料の削除依頼をするというような仕組みのもので、しかも会社名を変えて表向きには優良企業のように振舞っている「ブラック企業」に、学生を斡旋するということも行っていたようでした。

「就職情報サイト」というサイトは確かにたくさんあるようですし、実際に、それを使わなければ学生たちは会社に就職をすることが難しいという状況でもあるようなのですが、今回のドラマを見ていて改めて、「仲介業者」が一番儲けているというか、「就職活動」を「ビジネス」として利用する人たちが存在するということを思いました。長い間「就職情報サイト」がなくならないということなら、それはそのようなシステムを便利に利用している学生もいるのだろうとは思うのですが、振り回されて不安になってしまう学生もいるかもしれないので、私としては、そのようなシステムが有力であり続けることを、何か少し奇妙のような気もしています。

田島さんが主催した就職活動セミナーの模擬面接に参加した三田村さんが、学生たちの前で田島さんの会社の悪事を暴き、学生をお金儲けに利用していた田島さんを「正真正銘のブラック」と言い切った場面も、三田村さんの思想が明快に伝えられているように思えて良かったです。「あなたにとってブラック企業とは何か」を世に問う意味があるとして、秋山さんに自分の会社をブラック企業として扱う本の出版を勧めていたところも、さっぱりとしていて良かったですし、久しぶりにすっきりとした終わり方になっていたように思います。最後まで楽しく見ることができました。「ブラック社長」だった三田村さんは段々と「いい人」になってきているのですが、それも悪くないような気がします。
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