「妻は、くノ一 ~最終章~」第3回

NHKのBSプレミアムのBS時代劇「妻は、くノ一 ~最終章~」の第3回を見ました。

「天竺丸」から監視の目を逸らすために平戸から数隻流したという、江戸湾に漂着した幽霊船のことで、御船手頭の向井将監から呼び出された平戸藩の前藩主の松浦静山(田中泯さん)は、霊岸島の質疑の場に同席していた奥右筆の奥寺勘兵衛(金井勇太さん)と桜田屋敷のお庭番の川村真一郎(和田聰宏さん)の前で、その船が松浦家のものであることを認めた上で、上様への献上品を乗せて出航したまま行方不明になった船だと言い、「海よ!」と海に訴えかけるように一人芝居をして行方不明の家臣たちのことを嘆き、向井さんの涙を誘っていました。

騙されて同情した向井さんは、川村さんがカピタンの紹介状の焼けた紙片を静山に示しても、この質疑の内容には関係ないと退け、静山を帰していました。静山は、船を薪にして無料で配るという提案を向井さんにしていました。

干物屋のおつる(松尾れい子さん)に、抜け忍であることを隠したまま身の上をそれとなく説明した織江(瀧本美織さん)は、彦馬さんに会いに行けばいいと言うおつるさんに、相手にも災難が降りかかるかもしれないと、消極的に答えていました。

平戸藩士の雙星彦馬(市川染五郎さん)は、織江が見つかるまで待ってほしいと静山に頼んでいたのですが、静山は、天竺丸の出航を早めると決めていました。

荘助さんからそのことを聞いた彦馬さんが天体望遠鏡を骨董店に売って得たお金で瓦版や口上を述べる人に「尋ね人」を依頼している間にも、織江は彦馬さんに会いに行くかどうかを迷っていました。

そのようなある日、干物を売っていたおつるさんは、走っていく自分の子供を見つけて追いかけようとして、ぶつかった柄の悪い人たちに絡まれていたところを、静山の娘の静湖(マイコさん)と静湖さんの護衛の高杉新十郎(滝口幸広さん)に助けられていました。

静湖さんたちは、足を怪我したおつるさんを海辺のおつるさんの家まで連れて帰ったようでした。干物売りから帰ってきた織江は、おつるさんが怪我をしたことに驚いていたのですが、助けた女性がいつか彦馬さんと一緒にいた女性だと知って、はっとしていました。

おつるさんは、静湖さんと織江に、奉公先の御旅籠の「いちのや」の若旦那と結婚したこと、子供を産んだ後離縁されその子供を置いてきてしまったこと、一年前、生き別れになった子供に会いに行き、手をつないで歩いているところを子供の知り合いらしき人に見つかって声をかけられ、誘拐犯と思われることを恐れて手を離してしまったこと、後妻に邪険に扱われているという噂もあったその子がそれから行方不明になったと伝え聞いたが、つい先ほど、道でその子を見かけて追いかけようとした時、悪い人に絡まれたのだということを説明していました。

自分の後悔を話したおつるさんは、災難が降り懸かっても一緒に追い払えばいいじゃないかと、彦馬さんに会いに行くことを織江に勧めていました。賛成していた静湖さんは、最近自分にも好きな人ができたということを話し、もしも叶うならお家など捨ててもよいと断言していました。

護衛の新十郎と一緒におつるさんの干物でご飯を食べていた静湖さんは、おいしいと感激し、本所の松浦家の下屋敷に届けてほしい、静湖と言えば分かるからと伝えていて、それを聞いて織江は、彦馬さんといた女性が静山の娘で、自分とは姉妹であるかもしれないことを察したようでした。静湖さんが帰った後、おつるさんは、さっきの姫様は織江さんに似ていると言っていました。

彦馬さんのことは諦めようと思うと織江さんがおつるさんに話していると、「本心?」、「嘘つき」という亡くなった母親の雅江(若村麻由美さん)の声が、おつるさんの言葉に重なるように織江には聞こえてきていたようでした。

静山は、これ以上織江を探す彦馬を待つことはできないと、船主を平戸松浦家の水主の荘助(宅間孝行さん)に代えようとしていました。

荘助さんと一緒に小料理屋の「浜路」へ入った彦馬さんは、静山は自分を見限ったのかと落ち込んだり、そうではないと言う荘助さんと言い合いになったりしていて、女将の浜路(中島ひろ子さん)に注意されていました。暖簾を外す浜路さんを遠くから見ていた織江は、浜路のおばちゃん、とつぶやいていました。

そして、外へ出た彦馬さんは、川村さんの配下の忍の白瓜の寒三郎(瀬川亮さん)に命を狙われていました。

彦馬さんは、寒三郎の傘に織江の貝が付けられているのを見て、織江をどうしたのかと動揺していたのですが、織江は死んだと言う寒三郎が彦馬さんに刀を向けると、そこへ織江が現れ、この人には手を出すな、と言って、寒三郎と戦いながら、彦馬さんには逃げるように言って、彦馬さんのそばを離れていきました。

織江を見失った彦馬さんは、それから、織江は生きておりましたと、静山のお屋敷の門を叩いていました。

一方、寒三郎は、織江が生きていたことと、取り逃がしたことを、上司の川村さんに報告していました。命がけで刃向かう相手を殺さずに捕まえることなど無理だと寒三郎が言うと、川村さんは、お前は織江にかまうなと寒三郎に命じてこの件から手を引かせていました。

脚本は金子成人さん、演出は服部大二さんでした。

今作の「最終章」は前作の続編ではあるのですが、やはり前作の作風とは異なる作品になっているような気がします。

そして彦馬さんが織江が無事に生きていたことを知る話だった今回も、どちらかというと静湖さんの印象の強い物語になっていました。面白い登場人物なのですが、静湖さんが際立つと、忍の物語ではなくなってしまうのではないかなとも思うのです。

静湖さんのこと以上に、前作と何か異なるように思えるのは、彦馬さんと静山の力があまり生かされていないように思えるためかもしれません。静山は、前作ではもっと鋭い人物だったように思うのですが、今作では今のところ静湖さんの父親という部分がよく描かれているように思います。

また、前作にはあった「宿命」の悲しさのようなものが、今作にはないような気がします。あるいは、あるのだとしても、それは現実的、生活的なもののような感じがします。

前作の最終回では描かれなかったために分からなかった抜け忍となった織江の行方や、織江と彦馬さんの今後や、平戸に漂着した難破船を改造した外洋船のことや、時々彦馬さんと一緒に親を探している太郎吉(山崎掌さん)のことなどを回収するためなのかもしれないのですが、未完の物語のままでも良い作品というのはあると思いますし、物語の中の未来のことは必ずしも分からなくてもいいということもあるのではないかなと思います。

それでも、これからどのような展開になっていくのか気になりますし、全5回ということなので、次回も楽しみにしたいと思います。
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