「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」最終回

TBSの木曜ドラマ劇場で放送されているWOWOWとの共同制作のドラマ「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」の最終回(第10話)を見ました。

サルドニアの大統領が来日し、特別監察官の津城俊輔(小日向文世さん)は動くことができなくなっていたのですが、公安警察の監視下に置かれることになった警視庁公安部特務第一課の捜査官で警部の倉木尚武(西島秀俊さん)と、捜査一課長の村瀬龍臣(鶴見辰吾さん)を説得し、殺人犯の新谷宏美(池松壮亮さん)を逮捕するという名目を得た捜査第一課の刑事で警部補の大杉良太(香川照之さん)と、病室から抜け出した公安第二課所属の捜査官で巡査部長の明星美希(真木よう子さん)は、それぞれ、警視庁公安部長で警視監の室井玄(生瀬勝久さん)の爆弾テロ計画を止めるため、空港へ向かっていました。

大杉さんは、入谷交番の巡査長の鳴宮啓介(伊藤淳史さん)に空港施設のデータをハッキングしてもらい、爆弾と思われる登録されていない電波の出ている場所を調べてもらっていたのですが、室井さんの行動を見張っていた倉木さんが室井さんの部下の村西悟(阿部力さん)たちに見つかり、車に乗せられている間、その裏の通路で爆弾を仕掛けている室井さんの前には、明星さんが現れ、室井さんに銃口を向けていました。

倉木さんは妻の千尋(石田ゆり子さん)が爆弾を起動させた理由を知りたがっているが、倉木さんの納得する理由は得られないだろうということを明星さんに話し始めた室井さんは、倉木の妻は、と切り出し、それが答えだ、と言っていたのですが、その途中の言葉は雑音に消されていました。

話を聞いた明星さんは、何か意外な様子で、呆気に取られたような感じでいたのですが、さらに行方不明の父親のことを言われて戸惑っていると、隙を見つけた室井さんに金属の容器で殴られ、その場に倒れ込んでしまいました。爆弾らしき不審な電波を追って大杉さんが駆けつけたとき、明星さんは意識を取り戻していたのですが、すでにそこには室井さんの姿も爆弾もありませんでした。

爆弾がレセプション会場へ向かったということを鳴宮さんから聞いた大杉さんは、爆弾が仕掛けられていると伝えて大統領一家の歓迎会を中断させ、その部屋から人を出したのですが、その頃爆弾は移動してVIP室に入っていました。

室井さんの部下たちに捕まり、車の後部座席に乗せられていた倉木さんは、大杉さんからの電話に出た後、手錠を付けられたまま両隣の捜査官たちと助手席の捜査官と運転席の捜査官を殴り、もみ合いになりながら、ハンドルを操って、車をトンネルの壁にぶつけながら、無理矢理停車させ、頭の右側から血を流しながら脱出し、手錠を外して再び空港へ向かって歩き出していました。

大杉さんは、お祝いの品の中の、大統領の娘が抱えていた人形に爆弾が仕掛けられているのではないかということに気付き、VIP室から大統領夫妻や関係者たちを全員外へ出したのですが、人形に爆弾を確認していたとき、テーブルの下から大統領の娘が出てきたのでした。

その頃、室井さんは、VIP室の半径50m圏内に入るため無線機を持ってガラスのエレベーターで上がっていたのですが、乗っていたフライトアテンダントの女性が降りて動き出した数秒後、ガラスの天井を割って飛び降りてきた宏美さんに襲われていました。

エレベーターを出た室井さんは、宏美さんにアイスピックで足を刺されながら、振り向いて拳銃で宏美さんを撃っていました。撃たれた青色のコートの宏美さんは、その場に仰向けに倒れていたのですが、室井さんが歩き出そうとすると、コートを床の上に残したまま、室井さんに飛びついて攻撃をしていて、室井さんはまた宏美さんを撃っていました。

大杉さんが爆弾の被害から大統領の娘を救い出さなくてはいけないことに動揺しているとき、傷付いた宏美さんは、空港の案内所の上の通路の壁に片手でぶらさがっていました。案内所の周辺では、爆弾が仕掛けられているというアナウンスを聞いて慌てたお客さんたちの避難で騒然としていたのですが、その中で室井さんは、右肩に刺さったままになっていた宏美さんのアイスピックを引き抜くと、壁に掴まっていた宏美さんの右手を突き刺していました。壁から手が離れ、落下した宏美さんは、「百舌の早贄」のように、大きな針のようなもので心臓の辺りを貫かれてしまい、仰向けのまま動くことができなくなっていたのですが、その針は、案内所のすぐ隣にあった大きな白色の地球儀のオブジェの先端でした。

空港に戻り、室井さんを捜していた倉木さんは、突き刺されて動かなくなっている血塗れの宏美さんの姿を見て驚き、そのすぐ上の廊下に室井さんが無線機を持って佇んでいるのを見つけ、室井!と叫び、やめろ!と大声で言っていたようだったのですが、室井さんはそのままボタンを押してしまいました。

大杉さんは、サイドテーブルのようなものでVIP室の窓ガラスを割り、大統領の娘を抱えて一気に飛び出していました。その直後、爆弾は爆発し、娘を抱えて空港内の床に転落した大杉さんは、左足に火か付いていたのですが、大統領の娘と共に無事だったようでした。大杉さんを見つけた明星さんが生きていることを確認して、倉木さんに報告していました。

倉木さんがふと見上げると、地球儀の上から、宏美さんの姿が消えていました。血の付いた地球儀から床の上に点々と血溜まりが続いていて、それを辿った倉木さんは、地下室へ進み、下水道のような謎の水浸しの場所へ辿り着いていました。

一人の人物が上部から光の射す梯子を上ろうとして足をかばっていたのですが、それは室井さんでした。倉木さんが来たことに気付いた室井さんは、一緒に警察を変えようと倉木さんを誘っていたのですが、断られると、倉木さんの腹部の辺りを拳銃で撃ち、お前は千尋に絶望を与えただけだとか、俺がこの国の未来を変えるのだとか言いながら、倉木さんの怪我をした箇所を執拗に蹴ったり踏みつけたりしていました。

それでも、倉木さんは、梯子を上ろうとする室井さんの足にしがみついていました。銃弾を使い果たしていたらしい室井さんは、拳銃で倉木さんを殴り飛ばして梯子に足をかけていたのですが、そこへ白いシャツを赤く染めた宏美さんが現れていました。ゆっくりと室井さんに近づいた宏美さんは、ついに室井さんの首の後ろにアイスピックを突き刺していました。兄の和彦の復讐を成し遂げた宏美さんは、その場に倒れ込み、宏美さんを支えた倉木さんに、和彦、ありがとう、とつぶやいて目を閉じていました。

それから、その場所に倉木さんと一緒にいたいた宏美さんや室井さんがどのようになったのかは、描かれていなかったのでよく分からないのですが、室井さんと「公安省」の設置を計画していた森原官房長官(瑳川哲朗さん)は、部下の室井さんが実行した大統領暗殺未遂事件を受けて、日本の治安対策を強化するという趣旨の会見を行ったようでした。

喫茶店で倉木さんと会っていた明星さんは、父親が行方不明になってから時々自宅に無言電話がかかってくることがあるのだがそれは父親からの電話かもしれないということを倉木さんに言うと、私はそれを知ることのできる立場になりたいのですと話していました。そして、室井さんにあることを言われましたと、千尋さんの話をしていたのですが、それによると、千尋さんは筧俊三(田中要次さん)の鞄に中に入れたものが爆弾だとは知らなかったということでした。千尋さんは、筧さんに渡す予定だった写真を渡さずに喫茶店から逃げ出したようなのですが、明星さんは、その千尋さんの行動を、倉木さんを裏切りたくなかったからではないかと解釈していました。

明星さんから話を聞いた倉木さんは、雨の夜、爆発事件の現場にお花を供えに行っていました。

居酒屋で大杉さんと一緒にビールを飲みながら、何事もなかったかのように過ごすことのできる側に戻ることはできないのかと少し残念そうに話す大杉さんに同意しながら、それでも真実を追求し続けるのかと訊かれて、それが俺にできる唯一のことだからなと答えていました。

津城さんや大杉さんの言っていた通り、「サルドニア大統領暗殺未遂事件」は、「三億円事件」などたくさんの資料と共に、未解決事件の資料の倉庫の棚に並べられていました。

倉木さんと大杉さんの居酒屋さんの少し明るい場面でエンドロールになっていたのも良かったのですが、最後の海岸の場面では、岩の上に黒い持ち手のアイスピックが突き刺さっていて、海から宏美さんが上がってきていたのですが、それが宏美さんなのか、あるいは双子の兄の和彦さんなのか、私にはよく分かりませんでした。でも、和彦さんが海に転落したのは随分前ですし、アイスピックを使って殺人を実行していたのは和彦さんではなく宏美さんなので、やはり弟の宏美さんなのかもしれないとも思うのですが、あの状態で宏美さんが生きているのだとすれば、本当に不死身です。

ドラマの後、子供の頃の和彦さんと宏美さんが、公園で何かの儀式風のことをしていたのですが、それも何か関係があるのでしょうか。

脚本は仁志光佑さん、監督は羽住英一郎さんでした。

楽しみにしていた最終回も、とても面白かったです。「season1」の最終回としても良かったですし、「season2」へ続く前編としても良かったです。「拡大版」などにならずに1時間の内にきちんとまとまっていたところも、見やすくて良かったと思います。

「season1」の爆弾テロ事件は、日比谷の事件は元公安の千尋さんの罪として処理され、大統領暗殺未遂の件は、室井さんが亡くなったということもあって、未解決事件として処理されたということのようでした。

でも、室井さんが指揮をしていたらしい「グラークアルファ作戦」の資料も未解決事件の部屋に置かれていたので、夢に出てくるという不気味な都市伝説の「ダルマ」の件も、まだ不明のままです。千尋さんが爆弾を起動させたというのも、室井さんが千尋さんには爆弾だということを教えておらず、千尋さんが全く知らなかったということならばと、その「起動」の動機自体が存在しないということになる、ということなのでしょうか。

細かいところでは、私にはよく分からなかったところもあるのですが(あるいは私が聞き逃してしまったのかもしれないのですが)、最後まで緊張感が保たれている、とても面白い連続ドラマでした。

西島秀俊さんの倉木さんや、香川照之さんの大杉さんや、小日向文世さんの津城さんや、長谷川博己さんの東さんや、吉田鋼太郎さんの中神さんや、生瀬勝久さんの室井さんもとても良かったのですが、特に良かったのは、池松壮亮さんの新谷和彦さんと双子の弟の宏美さんでした。覚醒した後の宏美さんの存在感や殺陣の迫力は、圧巻でした。

脚本と監督をずっと同じ方が担当していたというところも、良かったのだと思います。少し難しく思えてしまうところもあったのかもしれないのですが、物語の展開や登場人物の気持ちに筋が通っていたように思います。ドラマの中の音楽も良かったです。

ドラマの原作は、私は未読なのですが、逢坂剛さんの小説『百舌の叫ぶ夜』と『幻の翼』です。

最終回の最後には、「season2 ~幻の翼~」の予告編が流れていて、そこでは指名手配犯とされて?雪の森の中を走る倉木さんが、いつか大杉さんと対峙していたようだったのですが、この続編のドラマはWOWOWで放送されるので、残念ながら私の家のテレビでは見ることができません。でも、もしかしたら、22日に放送されるという第1話は見ることができるのかもしれないので、見ることができるといいなと、「season2」の初回を楽しみにしていたいと思います。

スペシャルドラマだった『ダブルフェイス』も面白かったのですが、同じスタッフの方が製作したという今回の「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」も、最後まで楽しく見ることができて良かったです。
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