「ルーズヴェルト・ゲーム」最終回

TBSの「日曜劇場」のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の最終回(第9話)、10分拡大版を見ました。

冒頭では、東洋カメラの「コンペ」の結果次第では融資したお金を回収しなくてはいけないことを話しに来ていた白水銀行の磯部支店長(峰竜太さん)が、社長の細川充(唐沢寿明さん)を支えるとして一つにまとまった専務の笹井小太郎(江口洋介さん)を含む経営陣たちの熱意を目の当たりにして、3年前にこの支店に来てから初めて青島製作所を良い会社だと思ったと驚いた様子で、コンペに勝ってくださいと言っていたのですが、ドラマを見ていた私にも、青島製作所は本当にとても良い会社だと思えました。

都市対抗野球予選の東京大会の第二代表の決勝の前日、青島製作所野球部は、食堂で決起会を開いていたのですが、そこへ細川社長も挨拶に来て、社長の登場に驚く野球部員たちに廃部にしてしまったことを謝りつつ、私も諦めないから君たちも諦めるな、絶対に勝てと言って激励し、社歌を歌い始めた野球部員たちと一緒になって歌っていました。

グラウンドでは、青島会長(山﨑努さん)がピッチャーの沖原和也(工藤阿須加さん)を誘い、野球が好きか、この会社が好きかと訊きながら、二人でキャッチボールをしていました。はい、と答える沖原さんに、青島会長は、野球を続けることを勧めていたのですが、その様子を見ていた総務部長兼野球部長の三上文夫(石丸幹二さん)も、グローブを持って来て、今度は3人でキャッチボールをしていました。この場面も、とても良かったです。三上部長は、野球部の部長なのにあまり野球が得意ではなかったようで、沖原さんの投げるボールを頑張ってキャッチしていて、窓から見ていた野球部員たちも面白そうにしていました。

イツワ電器野球部との決勝戦の直前、大道監督(手塚とおるさん)は、野球部員一人一人の名前を呼んで、お前たちは最高の野球人だ、お前たちと野球をすることができて嬉しかった、ありがとうと言っていて、選手たちも、ありがとうございましたと大道監督に頭を下げていました。

球場には、青島製作所とイツワ電器のたくさんの社員たちが試合の応援に来ていて、選手たちを拍手や歓声で迎えていました。青島会長と社長秘書の仲本有紗(檀れいさん)が細川社長を待っていると、細川社長は株主の不動産会社キドエステートの社長の城戸志眞(ジュディ・オングさん)を連れて来ていました。城戸社長は、野球には興味がない様子だったのですが、青島製作所野球部の試合に心を動かされていた細川社長は、城戸社長にも見てもらいたいと、球場に呼んだようでした。

そうして試合が始まったのですが、最後の試合ということを意識し過ぎてなのか、選手たちの動きは硬く、先発ピッチャーの猿田洋之助(佐藤祐基さん)は、1回で4点を取られてしまいました。城戸社長は、面白くないと言って帰ろうとしていたのですが、細川社長に賭をしませんかと引き留められ、隣で聞いていた会長はもしも青島が負けたら株を渡すと約束し、城戸社長はもう少し試合を見ていくことにしていました。

点を取られて落ち込みそうになっている選手たちに細川社長が檄を飛ばそうとしていると、そこへスーツ姿の、元青島野球部のピッチャーの萬田智彦(馬場徹さん)が現れて、選手たちを激励していました。萬田さんが応援に来たことで気持ちを落ち着かせた猿田さんたちは、それからしっかりと守り、猿田さんと代わった倉橋さん(北代高士さん)も好投をして、5回で3点を取り返したのですが、イツワ電器のピッチャーが元青島の飯島健太(林剛史さん)から宿敵の如月一磨(鈴木伸之さん)に代わると、また3点を取られてしまいました。青島の選手たちは、野球は人生と同じで何かを得るためには何かを捨てなくてはいけないと話していた大道監督から、如月投手への対抗策として、カーブかストレートか、自分の打ちやすい球を選び、それ以外はアウトを恐れず捨てるようにと教えられていたのですが、如月さんも進化していたので、なかなか上手くはいきませんでした。そして大道監督は、6回の裏で沖原さんを出すことに決めていました。

沖原さんの名前が呼ばれると、球場の空気は一変し、応援団の製造部梱包配送課長の長門一行(マキタスポーツさん)やその課員の山崎美里(広瀬アリスさん)もさらに応援していたのですが、沖原さんのことを知らない城戸社長は、拍手と歓声で沖原さんを迎える客席の騒ぎに驚いた様子でした。

チェンジアップで緩急を付けることを大道監督に教わった沖原さんがイツワの打席を押さえ、8回では、キャプテンの井坂耕作(須田邦裕さん)が如月さんのストレートを打ったことで累に出ていた足の速い二人も戻り、また3点を取り返していました。9回では、如月さんが脅かそうとしてわざと投げた内角の危険球が、犬彦さんが避けなかったことで頭部に当たったのですが、デッドボールを受けた犬彦さんは頭を押さえながらも起き上がって、1塁へ走っていました。

青島製作所の社員たちは社歌を歌い、この試合ではまだ一度も打てていなかったという長打者の鷺宮(小橋正佳さん)が如月さんのカーブを打つと、犬彦さんが走り出し、ホームにギリギリで手を付いて1点を取って同点になりました。あと1点でルーズヴェルト・ゲームだ!と、青島会長は叫んでいました。この頃には城戸社長も、青島野球部の野球に盛り上がっていました。

しかし、それからはどちらも点を取ることができず、7ー7の状態で、12回のタイムブレイク方式に突入していました。タイムブレイクというのは、両方のチームが1アウト満塁の状態から試合を始めることだそうです。

沖原さんも如月さんも好投し、どちらの守備も頑張っていたので、点が入らないまま15回になったのですが、2アウトの状態で、犬彦さんが送りバントに成功し、青島製作所は1点を追加して勝ち越していました。15回の裏、ベンチの前で集まった青島の部員たちは、ここまで来ることができたのは沖原さんのおかげだと、沖原さんに感謝していました。野球部のおかげで立ち直ることができた沖原さんは、絶対に勝つという強い気持ちでマウンドに立ち、萬田さんから教わったシュートを投げて、最後はチェンジアップのような落ちる球で相手から三振を取り、8ー7で、青島製作所野球部を勝利に導いたのでした。

試合に感動していた細川社長は、青島の選手や社員たちが勝利に沸く球場で、コンペに間に合わせるべく新型のイメージセンサーの開発を急いでいた技術開発部長の神山謙一(山本亨さん)から、成功したという連絡を受け、それから東洋カメラのコンペの会場へ向かっていました。

A社とB社と会社の名前を伏せられてスクリーンに映し出された静止画像は、拡大をしてもそれほど違いが分からなかったようでした。しかし、神山部長が考えていたように、動画勝負になると、A社のものよりも圧倒的に、B社の映像のほうが明るくて美しく映し出されていて、拡大をするとその解析度の高さはさらに証明されていて、担当者からB社は青島製作所だと公表されると、東洋カメラの尾藤社長(坂東三津五郎さん)は、自分たちは6割のコストでできると食い下がる坂東社長(立川談春さん)に、イツワ電器のものよりも10倍勝ると言い、「EDEN4」に搭載するイメージセンサーには青島製作所のものがふさわしいと答えていました。

板東社長は、その後、ジャパニクスの諸田社長(香川照之さん)に会いに行き、ジャパニクスのスマートフォンにイツワのものを搭載してほしいと頼んでいたのですが、諸田社長は、青島製作所に設備の整ったイツワの工場を貸すように言っていて、唖然とする板東社長に、あなたは900度見誤ったのだとすごい顔で迫っていました。 
 
廃部が決まっていた青島製作所は、都市対抗野球大会の敗者復活戦に勝利したのを、結局辞退してしまったようでした。古賀マネージャー(高橋和也さん)は、野球部の看板を外し、ありがとうございました、と部室に頭を下げていました。

グラウンドでは、草取りをしていた青島会長が、まずはリストラをした社員たちを優先的に再雇用したいと話していた細川社長を、プレイボール、と元気に送り出していました。

それから、別の球場に来た古賀マネージャーを、沖原さんや犬彦さんや猿田さんたち青島製作所の野球部員が待っていたのですが、みんなの来ていた新しいユニフォームには、キドエステートのロゴが入っていました。

城戸社長に賭を提案していた細川社長は、もしも青島が勝ったら、野球部を引き取ってほしいと約束してもらっていたようでした。城戸社長は、野球部を気に入ったようで、自身もユニフォームを着て、ベンチに入っていました。練習試合ということだったのですが、野球ができることを嬉しそうな部員たちは、気合いを入れてマウンドに上がっていました。

諦めずに心を一つにして逆転する、という青島製作所の細川社長の言葉と共に、最後は、沖原さんの投げた白いボールで終わっていました。

ナレーションは山根基世さん、脚本は八津弘幸さん、演出は福澤克雄さんでした。

とてもさわやかな最終回でした。

半分以上、あるいは3分の2くらいは野球の場面だったように思うのですが、選手たちの熱意が伝わってくるように思えて、1回ずつ細かく描かれていたわけではないものの、何というか、本当に野球の試合を見ているようでした。

その決勝戦の勝利から、経営の要素の、コンペの場面に移っていたところも、すっきりとした展開で良かったと思います。

廃部になった青島製作所野球部の部員たちが、城戸社長の会社のユニフォームを着て現れていたのを見た時にも、沖原さんたちみんなはこのまま野球を続けることができるのだということが分かって、ほっとしました。

選手たちの力を信じて的確な指示を出す手塚とおるさんのデータの大道監督も、とても良い監督でしたし、青島野球部とイツワ野球部がお互いに相手の強さを認め、イツワ電器の選手たちも力を合わせて頑張っているということが描かれていたところも、良かったのだと思います。

沖原さんには負けられないと気合いを入れていたイツワ電器のエースの如月さんが、沖原さんがいるおかげで自分が野球を好きだということを思い出すことができたのだという風に思っていたところも、最後、試合に負けた如月さんが、顔を見合わせた沖原さんの表情から気持ちを通じ合わせていたような場面も、とても良かったです。

ところで、最終回の放送前には、「炎の体育会TV」や「王様のブランチ」などのTBSの番組に、工藤阿須加さんの沖原さんたち青島野球部のメンバーと唐沢寿明さんの細川社長が出演していたのですが、昨日まで野球の試合の撮影をしていたと話していたので、その新鮮さのようなものも良かったのかもしれないなと思いました。「体育会TV」でのまさかの長嶋一茂さんとの対決も、面白かったです。

前回の物語から、青島製作所が一つにまとまり、経営の部分と社会人野球の部分もつながったこともあって、今回の最終回も楽しみにしていたのですが、自分たちの力を信じて「逆転」をすることのできた、良い最終回になっていたので、このドラマを見ることにして、最後まで見ることができて良かったとほっとしました。

私はあまり野球のことを知らないのですが、それでもとても楽しく見ることができたのは、やはり青島野球部の描き方が良かったからなのだと思います。そのため、「ルーズベルト・ゲーム」は、経営のドラマというよりは、社会人野球のドラマだった印象が強いのですが、劇中の音楽も良かったですし、最後まで諦めずに頑張るということを真っ直ぐに伝える、さわやかな物語になっていて良かったです。
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