「若者たち2014」第1話

フジテレビの開局55周年記念ドラマ「若者たち2014」の第1話を見ました。初回は、30分拡大版で放送されていました。

このドラマは、48年前の1966年にフジテレビで放送されていた「若者たち」という青春ドラマを現代版にしたリメイク作品だそうです。

私はその過去のドラマを見ていません。また、「北の国から」という有名な作品を演出した杉田成道さんがこのドラマの演出を手がけるということなのですが、私は「北の国から」のシリーズもちゃんと見たことがありません。でも、このドラマの予告編のCMを見て、何となく「豪華キャスト」なのかなと思い、そのくらいの理由で、昨夜の第1話を見てみることにしたのです。

「若者たち2014」は、東京スカイツリーの見える下町を舞台にした、両親を亡くした佐藤家の5人兄弟の成長物語のようでした。

佐藤家は、道路工事の会社に勤めながら弟や妹たちを親代わりとして育ててきた長男の旭(妻夫木聡さん)、刑務所から出て自宅に戻ってきた次男の暁(瑛太さん)、新生児の集中治療室を担当している看護師で長女のひかり(満島ひかりさん)、大学を留年し演劇活動に没頭している三男の陽(柄本佑さん)、大学へ進学するための予備校に通っている旦(野村周平さん)の5人です。

第1話のその他の主な登場人物は、長男と結婚するために「できちゃった結婚」を目指してその希望を叶えた、実家の借金の支払いのために昼はお弁当屋さんで働き、夜はキャバクラ嬢として働く澤辺梓(蒼井優さん)、刑務所を出た次男を泥だらけの白色のトラックで迎えに来ていた、次男に母親を殺されたかもしれない屋代多香子(長澤まさみさん)、同じ予備校生の四男に近づいてきた、携帯電話での自分撮りが趣味らしい永原香澄(橋本愛さん)、長女と同じ大学病院の新生児集中治療室を担当している優秀な医師で長女と不倫をしている、フォークギターの演奏が趣味の新城正臣(吉岡秀隆さん)、長男の勤務する道路工事会社の社長(岩松了さん)でした。

第1話は、登場人物の紹介も兼ねていたと思うのですが、中心に描かれていたのは、プロレスという共通の趣味で知り合った梓さんと付き合っていた長男が、軽蔑していた「できちゃった結婚」を「おめでた婚」として前向きに受け止め、梓さんとの結婚を決意して幸せを感じるまでの話でした。最後に、次回へと続く要素として、出所した次男が佐藤家に戻って来ていて、三男や四男を居間で蹴り飛ばして?いました。

脚本は武藤将吾さんでした。

佐藤家の5人は、両親が残してくれたという昭和風の古い実家で暮らしているのですが、家の雰囲気だけてはなく、登場人物たちの会話や態度や行動も、私には昭和風であるように思えました。私は「北の国から」を知らないので、そこから考えることはできないのですが、例えば山田洋次監督の映画「男はつらいよ」の雰囲気というか、上手く伝えることができないのですが、何となくそのような感じがしました。

「現代」だったのは、東京スカイツリーの見える風景と携帯電話と、「めざましテレビ」の占いだけだったような気がします。そのため、このように昭和風に作るのなら、いっそドラマの中の時代も最初の作品の放送された1960年代のままで良かったのではないだろうかという風にも、私には思えました。

居間での食事中に急に乱闘を始めたり、そうすると長女や三男がテーブルを速やかに部屋の脇へ移動したりなど、昭和風なのですが、昭和でもこのような家庭がどれほどあったのか分からないのに、それを現代の兄弟像として描くのは少し不自然なのではないだろうかとも思えました。

昨夜のドラマを見ながら、私はフジテレビの「月9」枠のドラマだった、江口洋介さん主演の「ひとつ屋根の下」のことを思い出しました。昔のことなので内容はうろ覚えでもあるのですが、私はこのドラマをとても好きで見ていました。柏木家の6人兄弟がひとつ屋根の下でお互いを思いやりながら暮らしていく話で、とても好きで見ていたために、その物語の中にはとてもショックな出来事もあったのですが、今考えても、やはり私の好きなドラマの一つなのだと思います。

今回の「若者たち2014」は、長男が兄弟たちをまとめようとする点では、その「ひとつ屋根の下」のドラマと少し似ているような気もするのですが、第1話を見た限りで特にそのドラマと異なるように思えたのは、「男女関係」の物語に終始しているように思えた点でした。

「若者」といえば何か性的な問題で悩んでいるだろうというような雰囲気が、私には少し苦手に思えてしまったということもあると思うのですが、貧しさの中でも賢明に生きる若者たちを描いているドラマであるということが、第1話を見た私には、あまりよく伝わって来なかったのだと思います。

確かに佐藤家の窓辺の屋根はボロボロになっていましたが(長男が突然その一部を剥がしてざるそばを食べていた食卓の上に持って来たのには驚きました)、それ以外に、佐藤家がいかに貧しいか、いかに貧しさの中で頑張って生きているのか、という描写は、ほとんどなかったように思うのです。

決して昭和の雰囲気が悪いということではなく、何か中途半端に昭和風であるところに、少し違和感を感じてしまったのです。このドラマの佐藤家の兄弟のような「若者たち」は、実際にもいるのかもしれないのですが、昭和風ならもっと時代設定も含めて昭和風に、現代版ならもっと現代風に、今の実際の普遍的な若者像を調べて、平成20年代後半の「若者たち」を描いたほうが良かったのではないかなと思います。

このドラマを好きな方もたくさんいると思うので、私があまりいろいろ言うのは良くないことなのかもしれないとも思うのですが、私にはそのように思えてしまいました。

印象的だったのは、オープニングですでに流れていた主題歌の、森山直太朗さんの「若者たち」の歌でした。カバー曲だと思うのですが、ドラマの中に何度も登場していたということもあって、ドラマを見終わった後も耳の残り、歌詞は少ししか憶えていないのですが、しばらく頭の中で繰り返されていました。今も少しその歌を思い出します。
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