「おやじの背中」第八話

TBSの「日曜劇場」のドラマ「おやじの背中」の第8話「駄菓子」を見ました。

第8話は、大手のお菓子会社の営業部で契約社員として働きながら、個人的に自宅でポテトベースのとうもろこし味の駄菓子(お子様用お菓子)の「サターン5」の開発を繰り返している春部真(はるべただし、大泉洋さん)が、半ばクビのような形で自主退職した後も、今は父子家庭で暮らしている父親のことをお菓子作りの天才と尊敬している小学生の息子の湊(みなと、田中奏生さん)に応援され、自分の作ったお菓子を駄菓子屋さんに並べる夢を追いかけ、実現させようとしていく話でした。

真さんの父親の森造(高橋克実さん)は、一代で製薬会社を築いた人物だったのですが、いつも仕事に忙しく、成金的なお金の使い方をする人で、友達と駄菓子屋さんに通い、学校の成績が下がっている次男の真さんを、優等生の長男と比較しながら、安物のお菓子ばかり食べていると安物の人間になると怒っていました。10歳の誕生日の日にもそのような状態で、一人で寂しく駄菓子屋さんに行った真さんは、そのお店の人(岩本多代さん)からお誕生日おめでとうと10円の駄菓子を手渡され、その味に幸せを感じたようでした。

そして、駄菓子を作る夢を追いかけていたのですが、妻は1年ほど前に長野の実家へ帰ってしまったようでした。小学生の息子の湊君は、父親の作ったお菓子を友達に試食してもらい、みんなからの評判の良いのを素直に喜んでいました。

大手の会社を辞め、ハローワークでの職探しを始めた真さんは、ある日、10歳の誕生日に食べたお菓子が今でも一番おいしいお菓子であることを湊君と確認すると、二人で自作のお菓子「サターン5」を持ってそのハシバ製菓へ向かい、社長の羽柴浩太郎(塚本高史さん)に会って説明して、自分を使ってほしいと頼むのですが、ハシバ製菓の味の改善点を指摘するような言い方が良くなかったということもあるのかもしれないのですが、すぐに断られてしまい、お菓子の試食も拒否されてしまいました。

湊君は、少し寂しそうにしていた羽柴社長の長男(五十嵐陽向さん)とサッカーの話題で仲良くなり、バス停に向かって俯きがちに歩いていた父親の手から「サターン5」をもらってハシバ製菓に戻り、その子に試食してもらったようでした。

その頃、埼玉の父親が亡くなったとの連絡を受けていた真さんは、製薬会社を継いでいる兄の利一(田中哲司さん)から、傾きかけている会社の仕事を手伝ってほしいと頼まれて迷っていました。兄は、父親と同じように弟のことを少し下に見ていたということを正直に謝り、やはり最後は身内なのだと話していました。

真さんは、塾の夏合宿よりも父親の世話を優先する湊君のことを心配して、一週間くらい湊がいなくても大丈夫だと言っていたのですが、お数珠や喪服の保管場所をちゃんと把握していたのは湊君でした。

駄菓子作りの夢を諦めることにした真さんは、そのことを湊君に打ち明け、兄の製薬会社で大人用のお菓子を作ることにしたと説明し、もう疲れた、お互い楽になろうと言って、棚の中の研究用のお菓子や調味料などをごみの袋に入れていました。父親の夢を応援していた湊君は、ショックを受けたように、僕が嘘つきになってしまうとも言って、家を出ていました。

真さんが寂しく一人で部屋を片付けていると、呼び鈴が鳴ったのですが、真さんを訪ねて来たのは、羽柴社長と湊君が仲良くなった息子さんでした。羽柴社長は、息子に言われて食べた真さんのお菓子が、悔しいけれどおいしかったのだと言い、父親から継いだ会社にも変えなければいけないところはあると話して、時間のある時にまた来てほしいと、名刺を渡して帰っていました。

ハシバ製菓へ行った日の帰りに湊君が試作品を持って行ったことを思い出した真さんは、湊君を探しに出掛け、駄菓子屋の「サターン5」を置く予定の場所を見つめていた湊君を見つけると、花火を買って店先のベンチに湊君と座り、お菓子作りを続ける約束をしていました。

脚本は池端俊策さん、演出は坪井敏雄さんでした。

途中から二組の親子の話になっていたかもしれないのですが、「父親と息子」が2代に渡って描かれていたのも良かったのだと思います。特に子供の視点で父親の生き方を捉えていたところが、「おやじの背中」というテーマにも合っている感じがしました。

夢を諦めて「違う人に見えた」父親が、再び元の夢を持って「戻ってきた」というような湊君のナレーションも良かったですし、最後の駄菓子屋さんのベンチでの嬉しそうな湊君の顔が、花火の明かりに照らされて、そのままエンディングになっていたのも、とても良かったです。

最初の「駄菓子」のタイトルの時の映像も何だかステンドグラスのような万華鏡のようなカラフルさがかわいかったので、小さな花火で終わるというのも、現実的のようなファンタジーのような雰囲気でまとまっていたように思えて、最後まで楽しく見ることができました。

駄菓子を「くだらないお菓子」ではなく、「お子様用お菓子」と言い換えていたところも、かわいい感じがしました。

ところで、私も小さい頃には時々近所の駄菓子屋さんへ行くのが楽しくて、最近は駄菓子屋さんへは行っていないのですが、時々スーパーマーケットのお菓子コーナーでお菓子を買うことがあります。スナック菓子の中では、私も「とうもろこし味」のお菓子を好きなほうなので(「つぶつぶコーン」という東ハトのお菓子がコーンスープを凝縮したような味でとてもおいしくて好きだったのですが、最近全く見かけません。もう作られなくなってしまったのでしょうか)、ドラマの中の、おいしそうにお菓子を食べる子供たちの嬉しそうな感じも、よく伝わってきました。

一時人を幸せな気持ちにするおいしいお菓子は高級なお菓子だけではないと、当然のことなのですが、改めて思います。ドラマの中のことなのですが、真さんの作ったお菓子がいつか駄菓子屋さんに並ぶ日が来るといいなと思いました。
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Author:カンナ
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