「だましゑ歌麿IV」

テレビ朝日のドラマ「だましゑ歌麿IV」を見ました。

「だましゑ歌麿」の第4弾が放送されると知り、私も見るのを楽しみにしていました。

原作は、私は未読なのですが、高橋克彦さんの小説『だましゑ歌麿』と『かげゑ歌麿』です。

『高名美人六歌撰』に姿絵を描かれた女性が招き猫の手ぬぐいの男に相次いで二人殺されているのが発見され、江戸市中で騒ぎとなっている事件のことを知った喜多川歌麿(水谷豊さん)は、自分が描けば女が死ぬ、女たちが死んだのは巡り巡って自分のせいだとショックを受け、行方不明になった娘のおゆう(南沢奈央さん)のことも併せて思い悩み、仙波一之進(中村橋之助さん)と春朗(後の葛飾北斎、原田龍二)が止めるのも聞かず、喜多川歌麿は死んだんだ、と筆を折る覚悟を決めて、見守る版元の蔦屋重三郎(岸部一徳さん)の元から、雨の外へ飛び出していき、自暴自棄になって古い小さな社の中で死にかけていたところを、偶然駆け込んできた次郎吉(河相我聞さん)に助けてもらい、しばらく長屋の空き部屋に身を隠すことになったのですが、その芝居が好きで昼間は芝居小屋に勤めているという次郎吉さんは、実は鼠小僧でした。

次郎吉さんは、貧しい家に育ち借金の形に親に売られた幼馴染みの婚約者のような女性の行方を捜していました。

杉戸屋という郭に幼馴染みの女性を捜しに行っていた次郎吉さんは、ある日、その店の者に襲われ、腹部を刺されて倒れていたのですが、冥土の土産にと、女性が近江屋に買われたということを聞いていました。瀕死の重傷を負いながらも自分の長屋へ帰ることができた次郎吉さんを近所人たちと介抱した歌麿さんは、春朗に頼んで蘭学者の平賀源内(笹野高史さん)を連れてきてもらっていました。

二日酔いの源内さんは、迎酒?を飲みながら次郎吉さんの怪我の状態を診て、持参したエレキテルで電気治療を施していました。この場面も何だか面白かったです。何かの効果があったのか、次郎吉さんの怪我は一応治ったようでした。

一方、時々歌麿さんに仕事場を提供している料亭「鶴亀」の女将の志乃(萬田久子さん)は、呉服問屋の近江屋(でんでんさん)から、買い上げた美しい女を預かってほしい、そして喜多川歌麿にその姿絵を描いてもらいたいと、歌麿さんとの仲介役を頼まれていました。

次郎吉さんの怪我の件で居場所が判明した歌麿さんは、志乃さんに呼ばれて事情を説明されても、お恭(田中美里さん)の姿絵を描くのを断っていたのですが、しかしその後、春朗さんと長屋を訪れたお恭さんは、小刀で歌麿さんを殺そうとまでして、絵に描いてほしいと頼んでいました。歌麿さんの危険を知って女性を止めた次郎吉さんは、捜していたお恭さんだったことに驚き、お恭さんもまた次郎吉さんに会いたい一心で生きてきたようでした。

二人の切実な思いを知った歌麿さんは、春朗さんが持ってきていた画材道具を取り出し、お恭さんの姿絵を複数枚描き、喜多川歌麿は描かずにはいられないだろうと信じていた蔦屋さんは、それを版画にして売り出していました。

喜多川歌麿を目の敵にしている江戸幕府の老中の松平定信(梅沢富美男さん)は、復活した歌麿さんが描いたお恭さんの姿絵に感心していたのですが、お恭さんを歌麿に会わせるよう近江屋に指示していたのは松平定信でした。歌麿さんが本当に筆を折ったのかどうか試していたようでした。

姿絵を描いてもらえれば解放すると言われていたお恭さんは、自由になって次郎吉さんと暮らせると安心していたようだったのですが、そこへ、杉戸屋の元締めの作太郎(渡辺大さん)がやって来て、長屋から連れ出されてしまいました。近江屋の指示で姿絵の女性を誘い出して殺害していた作太郎は、お恭さんのことも消そうとしていたのですが、長屋の人に教えてもらって、杉戸屋の人たちの後を付けることができた次郎吉さんは、招き猫の手ぬぐいでお恭さんの首を絞めようとしていた作太郎の顔に石を投げて隙を見てお恭さんを助け出すことに成功したのですが、怒った作太郎と、鼠小僧の次郎吉に倉の大金を盗まれて長屋に撒かれていた近江屋によって、二人とも命を狙われることになったのでした。

春朗さんの描いたネズミの絵を使った鼠小僧の次郎吉さんたちを心配した仙波さんは、長い者には巻かれろの精神の上司からは上からのお達しだから関わるなと言われていたのですが、作太郎たちよりも先に二人を見つけて救わなくてはいけないと考えていました。

歌麿さんは、いつかお恭さんに芝居を見せたいと次郎吉さんが言っていたことを思い出してはっとしていたのですが、そこへ、仙波さんのお使いで妻のおこう(鈴木杏樹さん)に会いに行っていた夜鷹の女性(映美くららさん)がやって来て、歌麿さんに布に包まれた長い道具を届けていました。それは刀だったようでした。

芝居小屋の秘密の場所に隠れていたお恭さんと次郎吉さんは、友人にも助けてもらっていたのですが、探し回っていた杉戸屋に芝居小屋を出た友人が見つかってしまい、二人を守ろうとした友人は殺されて、次郎吉さんとお恭さんも危うくなりました。

次郎吉さんは、お恭さんを長持の中に隠して、作太郎たちの前へ出たのですが、大勢の敵を相手にした後、ついに作太郎に追い詰められてしまいました。お恭さんも、次郎吉さんを追いかけて隠れ場所から出てきていました。

刀を持った歌麿さんが芝居小屋に到着し、追い詰められている二人を見て、斬るな!と作太郎に叫んでいたのですが、作太郎は刀を振り下ろし、倒れた次郎吉さんのそばに寄り添っていたお恭さんも斬り殺されてしまったのでした。歌麿さんは、それでも諦めずに作太郎たちと戦いながら、生きろと次郎吉さんたちに叫んでいたのですが、南町奉行所の仙波さんたちが到着した時にはもう遅かったのでした。歌麿さんは、素早く作太郎を斬っていました。

その後、鼠小僧も死んだ、天罰が下ったのだと、松平定信に一連の事件について報告していた近江屋は喜んでいたのですが、自宅の倉はまた荒らされていて、ネズミの絵を貼った者に大金を盗まれていたのですが、鼠小僧になってお金をお世話になった長屋の辺りに撒いていたのは、歌麿さんでした。歌麿さんは、鼠小僧は生きているのだと、浮かされたように繰り返し言いながら、次郎吉さんに代わってお金を配っていました。

最後、歌麿さんは、壊れかけた長屋の部屋で大きな浮世絵を描いていたのですが、それ「吉原の花」のような絵でした。遊んでいる女性たちの着物に徳川家の葵の御紋を描き入れて、江戸幕府を批判していました。

前作と同じく、脚本は古田求さんで、監督は吉川一義さんでした。

第4作目も、面白かったです。約2時間の時代劇だったのですが、長く感じることなく、最後まで楽しく見ることができました。

ドラマの主人公は歌麿さんなのですが、今回は歌麿さんが全面に出ているというわけではなく、何というか、登場人物の比重も含めて、物語の全体がとてもバランス良く描かれていたように思います。

次郎吉さんとお恭さんの物語も、悲しい結末でしたが、過剰でなくて良かったですし、歌麿さんの少し狂気の混ざったような感情も、上手く活きていました。絵師であり剣豪でもある歌麿さんの、芝居小屋での殺陣の場面も良かったです。

前作よりも、すっきりとした終わり方だったような印象でもあります。音楽も落ち着いていて良かったですし、途中の、川から望む両国の夜の芝居小屋のある風景のCG?もきれいに思えました。昔、本当にあのような風景があったのか私には分からないのですが、やはり江戸時代はすごかったのかもしれないなということも、少し思いました。
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