「ライド ライド ライド」

昨夜、BSプレミアムで放送された栃木発地域ドラマ「ライド ライド ライド」を見ました。NHK宇都宮放送局開局70年記念のドラマだそうです。

私はこのドラマのことを、自転車レースのドラマらしいというくらいのことしか知りませんでした。昨夜番組表を見ていて、夜の10時から放送されることを知り、何となく見てみることにしました。

ドラマは、2014年の9月21日の「第1回 ツール・ド・那須」の開催から4か月前に遡って始まっていて、栃木県の北部にある那須町に地域活性化のために誕生した「那須ベンガーズ」というプロの自転車ロードレースチームの経営再建のために、マネージャーとして派遣されることになった地元の信用金庫の職員の平井守(瀬戸康史さん)が、2か月で立て直せという上司(菅原大吉さん)からの厳しい命令に苦しみ、選手のリストラをするべきか悩む中で、「那須ベンガーズ」のキャプテンで20年間「アシスト」というエースの風よけになる役割を務めている39歳の遠山一成(袴田吉彦さん)の生き方に次第に心を動かされていき、一成さんや那須ベンガーズとぶつかり合いながらも、融資先の社長に裏切られた?ショックから融資を断り続けてきたという失敗を恐れていた自分の生き方を見つめ直していく、という物語だったように思います。

登場人物の設定や展開などはところどころ、いわゆる「ベタ」なものだったようにも思うのですが、チームの人たちの真っ直ぐな気持ちやそれに感化されたことで守さんの世界が開けていく感じがさわやかに描かれていて、最後まで楽しく見ることができました。

脚本は坪田文さんで、演出は桑野智宏さんでした。

その他の主な登場人物は、那須どうぶつワールド(那須どうぶつ王国?)の王様で陽気な性格の那須ベンガーズの監督でもある小山田博(鶴見辰吾さん)、エースの中村悠里(石黒英雄さん)、最近笑顔が消えた守さんを心配している恋人の佐野美弥子(臼田あさ美さん)、祖父が開拓した土地で牛を育てている酪農家で貸し別荘の広い土地も管理している寺岡泰三(マキタスポーツさん)でした。

私は自転車レースのことをほとんど知らないのですが、ドラマの「那須ベンガーズ」は、「那須ブラーゼン」という実際の那須のプロ自転車ロードレースチームをモデルに作られたのだそうです。

守さんは、経営難の那須ベンガーズを立て直すために、経費削減として、まずチームの事務所?の場所を、無料で借りることができたという廃校になった小学校に変えていたのですが、実際もそうだったのでしょうか。

厳しい態度で那須ベンガーズの経営改善を指示していた信用金庫の上司の上川さんが、本当は守さんに以前の情熱を取り戻してもらいたくてそのようにしていたのだというところも、良かったです。守さんは、上司にも美弥子さんにも見守られているのだなと思いました。

守さんによるリストラを一度は了承した一成さんが、まだ自転車を続けたいと守さんに訴えていた場面も、誠実な感じがして良かったです。守さんから過去の失敗を打ち明けられた一成さんは、どんなに風が吹いても一歩一歩ペダルを踏んで前に進むしかないのだと、自分にも言い聞かせるように守さんを励ましていました。

39歳の一成さんが険しい坂道で、他のチームの選手たちに追い抜かれていく場面は、見ていて少し辛い気持ちになりました。でも、そのような一成さんを守さんが力強く応援しに来て、最後まで無事に走り切っていました。レースの結果は3位だったようで、那須ベンガーズにとってはすばらしい結果でした。

最後、レースを見に来ていた美弥子さんが、守さんの2度目のプロポーズを、こちらこそよろしくお願いします、と明るく受け入れていた場面も、ほのぼのとしていて良かったです。チームの仲間たちは守さんを胴上げで祝福していました。

エンディングに流れていた主題歌は、斉藤和義さんの「ワンダーランド」という曲でした。風の中を今すぐ走り出そうよ、と歌っていて、このドラマによく合っていたように思います。那須の山と緑の高原の道と青空と風の風景も、さわやかでした。気球のようなものを飛ばして上空から映したのでしょうか。画面が陽炎のように小さく揺れていたように見えたので、何となくそのように思いました。
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Author:カンナ
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